JP2675180B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2675180B2
JP2675180B2 JP2179910A JP17991090A JP2675180B2 JP 2675180 B2 JP2675180 B2 JP 2675180B2 JP 2179910 A JP2179910 A JP 2179910A JP 17991090 A JP17991090 A JP 17991090A JP 2675180 B2 JP2675180 B2 JP 2675180B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、対象物を複数個の画面に分割する状態で撮
像する撮像手段と、その撮像手段からの画像情報を処理
する画像処理手段とを備えた画像処理装置に関する。
〔従来の技術〕
例えば、対象物の形状に対応する特徴を抽出するため
の画像処理を行うために、大型物や長尺物等の対象物の
全体が一画面内に収容されるように撮像する場合、撮像
手段の解像度が低いと、対象物の細部まで鮮明に撮像で
きないために処理精度が低下する不利がある。
そこで、この不利を回避するために、高解像度な撮像
手段を用いることが考えられていたが、撮像手段の解像
度が高解像度なものを使用するようにしたとしても解像
度には限度があり、又、非常に高価になる不利があるの
で、従来では、対象物と撮像手段とを相対移動させなが
ら、対象物を複数個の画面に分割する状態で撮像し、そ
の分割撮像した画像をつなぎ合わせて、対象物の全体の
画像情報を所望の分解能で得るようにしていた(例え
ば、特開平1−284982号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、対象物の品質を検査するために、対象物の
形状と共に、形状以外の例えば色に対応する特徴につい
ても画像処理して、形状と色の両方が適正であるときに
良品であると判定することがある。その場合に、大型物
や長尺物等の対象物について形状についての画像処理を
行うには、前述のように、複数個の画面に分割して撮像
して全体の画像情報を得るようにしていることから、対
象物を移動させるための移動時間や複雑な入力処理を要
するが、その全体の画像を得ても、色について不適正で
あれば、形状について検査する必要がないことになるの
で、せっかく多くの手間と時間を要して得た画像情報が
無駄になるという不都合が生じる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、
その目的は、高解像度な撮像手段を用いないで、大型物
や長尺物等の対象物の全体を分割・撮像して得た所望の
分解能の画像情報に基づいて、対象物の形状について精
度良く検査すると共に、その検査処理の簡素化と時間短
縮とを実現することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による画像処理装置の特徴構成は以下の通りで
ある。
第1の特徴構成は、前記撮像手段が、カラー式に構成
され、 前記画像処理手段が、前記複数個の画面夫々について
の画像情報が前記撮像手段から出力されるに伴って、前
記複数個の画面に分割される状態で撮像された対象物の
全体が連続する画像情報となるように、前記複数個の画
面夫々における明るさについての画像情報を時系列的に
連続するアドレスを付与して記憶手段に記載させる記憶
手段と、前記複数個の画面夫々における色についての情
報に基づいて、色について前記対象物が適正であるか否
かを判別する色判別処理とを実行すると共に、 前記色判別処理において前記対象物が不良と判別され
ることなく、前記複数個の画面夫々の画像情報が全て前
記記憶手段に記憶されるに伴って、その記憶手段に記憶
された画像情報に基づいて、形状について前記対象物が
適正であるか否かを判別する形状判別処理を実行するよ
うに構成されている点にある。
第2の特徴構成は、前記画像処理手段は、前記撮像手
段の撮像画像から設定範囲の画像情報を一画面毎に抽出
して、その抽出された画像情報を時系列的に連続するア
ドレスを付与して前記記憶手段に記憶させるように構成
されている点にある。
〔作 用〕
第1の特徴構成では、カラー式の撮像手段による対象
物の複数個の画面夫々における色についての情報に基づ
いて、色について対象物が適正であるか否かが判別さ
れ、その色判別処理において対象物が不良と判別されな
いときは、複数個の画面夫々についての画像情報が撮像
手段から出力されるに伴って、複数個の画面に分割され
る状態で撮像された対象物の全体が連続する画像情報と
なるように、複数個の画面夫々における明るさについて
の画像情報を時系列的に連続するアドレスを付与して記
憶手段に記憶させる記憶処理が実行される。
そして、上記色判別処理において対象物が不良と判別
されることなく、複数個の画面夫々の画像情報が全て記
憶手段に記憶されるに伴って、その記憶された画像情報
に基づいて、形状について対象物が適正であるか否かが
判別される。
第2の特徴構成では、撮像手段の撮像画像から設定範
囲の画像情報を一画面毎に抽出して、その抽出された設
定範囲の明るさについての画像情報を時系列的に連続す
るアドレスを付与して記憶手段に記憶させる。
〔発明の効果〕
第1の特徴構成では、撮像手段から各撮像画面毎に出
力される対象物の色情報を処理して対象物の色が適正で
ある場合には、複数個の画面夫々での明るさについての
画像情報を対象物の全体が連続するようにして得た画像
情報を処理して形状検査を行うので、高解像度な撮像手
段を用いないで、大型物や長尺物等の対象物の全体を所
望の分解能の画像情報に基づいて精度良く検査できる。
一方、上記色判別において不適正であると判別すると、
その時点で、複数個の画面夫々における明るさについて
の画像情報を連続させて記憶する記憶処理を中止して、
対象物の形状判別処理を行わないことになり、色につい
て対象物が適正でないときに、その後の不要な形状判別
処理を行わないので、検査処理の簡素化と時間短縮とを
実現することができる。
第2の特徴構成では、設定範囲以外の不要な画像情報
は記憶させないので、例えば、長尺物をその長手方向に
沿って複数画面に分割して撮像するような場合に、対象
物が存在する領域以外の明るさの画像情報を取り込んで
記憶させる処理が不要になるとともに、処理対象となる
画像情報量が少なくなって処理時間を短縮することがで
きる。
〔実施例〕
以下、本発明を藺草検査用の画像処理装置に適用した
場合における実施例を図面に基づいて説明する。
第6図に示すように、藺草検査装置は、藺草供給部
(A)、藺草搬送部(B)、検査部(C)、及び、藺草
格納部(D)とからなる。そして、藺草供給部(A)か
ら供給され、藺草搬送部(B)で長手方向に沿って藺草
格納部(D)に向けて一本毎に搬送される藺草を、その
搬送経路上の検査部(C)で横方向からクローズアップ
する状態で撮像したカラー画像情報に基づいて、色むら
の有無と折れや割れ等の形状の不良の有無とを自動的に
検査して、不良品と良品とに仕分けて前記藺草格納部
(D)に格納させるように構成されている。
前記藺草供給部(A)は、逆三角形状のホッパ(1)
の底部を狭めて形成された案内経路(1a)と、その案内
経路(1a)の近傍に設けられた上下一対の繰り出しロー
ラ(2),(3)とからなる。つまり、前記ホッパ
(1)に集積された藺草が一本づつ前記案内経路(1a)
に案内されて前記繰り出しローラ(2),(3)の間に
挟まれ、その繰り出しローラ(2),(3)の回転に伴
って間に挟まれた藺草が、その長手方向に沿う方向に配
置されている前記藺草搬送部(B)に向けて繰り出され
るようになっているのである。
前記藺草搬送部(B)は、前記繰り出しローラ
(2),(3)の送り出し側に設けられたエジェクタ式
のエアー吹き出しパイプ(4)と、それに圧縮空気を供
給するエアーポンプ(5)とを備え、前記繰り出しロー
ラ(2),(3)によって繰り出された藺草が、前記エ
アーポンプ(5)から供給された圧縮空気が前記エアー
吹き出しパイプ(4)から吹き出される際に生じる吸引
力によって、その入口に吸い込まれるようになってい
る。吸い込まれた藺草は、前記エアー吹き出しパイプ
(4)の内部を通って空気と共に反対側から前記検査部
(C)に向けて吹き出されることになる。
前記検査部(C)は、前記藺草搬送部(B)から送出
されて前記藺草格納部(D)に向けて搬送される藺草を
設定光量で照明する照明手段としてのストロボ発光装置
(6)と、撮像時に藺草の背景となる黒板(7)と、前
記ストロボ発光装置(6)によって照明される藺草を前
記黒板(7)を背景として撮像する撮像手段としてのカ
ラー式ビデオカメラ(8)と、この検査部(C)に藺草
が搬送されているか否かを検出して前記ビデオカメラ
(8)による撮像処理を起動するための光遮断式の近接
センサ(9)と、そのビデオカメラ(8)の撮像画像を
処理して藺草の良否を判別すると共に、各部の作動を制
御する画像処理装置(10)とが設けられている。
但し、一台のカメラ(8)で藺草の表裏両面の画像情
報を同時に得られるようにするために、前記ビデオカメ
ラ(8)の撮像視野内を通過する藺草の背面側となる箇
所に反射鏡(11)を配置して、前記ビデオカメラ(8)
の撮像画像の一画面を上下二分割して、藺草の表裏両方
から見た画像を同時に撮像できるようにしてある。
尚、詳しくは後述するが、前記一画面内の藺草の表裏
夫々の画像は、前記ビデオカメラ(8)の撮像画像から
設定範囲の画像情報を一画面毎に抽出する画像抽出手段
としてのウインドウ(W)の複数個を設定して、各ウイ
ンドウ(W)内の画像情報を一画面分の撮像情報から各
別に分離抽出できるようにしてある。但し、後述の如
く、前記ウインドウ(W)は一画面内に最大四個を設定
可能に構成されているが、本実施例では、第8図にも示
すように、画面を上下二分割した状態の二個のウインド
ウ(W)を設定して、一画面の上半分に藺草の表側を撮
像した画像が得られ、そして、下半分に藺草の裏面を撮
像した画像が同時に得られるようにしてある。
又、前記ビデオカメラ(8)は、藺草をクローズアッ
プする状態で横方向から撮像するように設置してあるた
め、第8図にも示すように、一回の撮像処理で撮像可能
な一画面内には、藺草一本分の画像全部を撮像できない
状態となる。
ちなみに、前記一画面内に撮像される藺草の長さは約
10cmに設定してある。
ところで、藺草は、その全体が製品として利用される
ものではなく、根本側と先端部分とを斬り捨てた残りの
中間部分を、例えば、畳表等に加工するための製品とし
て扱うことになる。従って、根本側から前記設定長さ
(X)となる箇所から先端に向けて設定無さ(Y)とな
る範囲に不良がなければ良品として扱ってよいことにな
る。
そこで、前記近接センサ(9)の情報に基づいて、一
本分の藺草を根本側から先端側に向けて連続する24個の
複数画面に分割する状態で撮像して、前記根本側から前
記設定長さ(X)となる範囲を撮像した画面(第8図中
に示す画像1から画像3までの三枚分)の情報と、その
画面以降で前記設定長さ(Y)の範囲外となる先端側を
撮像した画面の情報とは、検査対象から除外するように
してある。つまり、藺草一本分の画像を、検査対象とな
る設定長さ(Y)分の画面数分だけ連続して撮像した複
数画面の画像を順番に取り込んで、それら複数画面の画
像情報を連続した一画面の情報として扱うことができる
ようにしているのである。以上より、ビデオカメラ
(8)が、対象物(藺草)を複数個の画面に分割する状
態で撮像するカラー式の撮像手段として機能する。
第6図に示すように、前記藺草格納部(D)は、検査
に不合格となった藺草を収納する不良品コンテナ(12)
と、検査に合格した藺草を格納する良品コンテナ(13)
との二層構造になっている。そして、入口部分に、前記
不良品コンテナ(12)と前記良品コンテナ(13)との入
口を選択的に開放する仕切り板(14)が設けられてい
る。尚、この仕切り板(14)は、前記画像処理装置(1
0)による検査結果に基づいて自動的に切り換え操作さ
れることになる。又、前記仕切り板(14)の搬送手前側
箇所には藺草が格納されたか否かを検出するための光遮
断式の近接センサ(15)が設けられている。
第1図に示すように、前記画像処理装置(10)は、前
記ビデオカメラ(8)から出力されるカラー画像情報と
してのカラービデオ信号を色情報としての光の三原色に
対応する赤、緑、青の三つの色信号(R),(G),
(B)と明るさ情報としての輝度信号(Y)とに分離す
るNTSCデコーダ(16)と、それから出力される前記各色
信号(R),(G),(B)に基づいて藺草の色むらの
存否を検査するために入力画像の色に関する特徴抽出の
処理を実行する特徴色抽出手段としての色演算部(17)
と、前記各ウインドウ(W)内の輝度信号(Y)のレベ
ルを量子化して連続した複数画面の明るさ情報を連続し
た一枚の画面における明るさ情報として記憶する記憶手
段としての後述のウインドウメモリ(32)を備えたウイ
ンドウ部(18)と、このウインドウ部(18)に記憶され
た輝度信号(Y)に基づいて藺草の形状に関する特徴と
しての折れの存否を検査するために明るさの微分処理を
実行する第1の特徴形状抽出手段としての微分処理部
(19)と、前記輝度信号(Y)に基づいて藺草の形状に
関する特徴としての割れの存否を検査するために形状に
関する特徴としてのランレングス情報を求める処理を実
行する第2の特徴形状抽出部を構成すると共に各部を制
御する制御手段を構成する制御部(20)と、各部での処
理状況や処理結果をディスプレイ(22)に表示するため
の処理を実行する画像表示部(21)とからなる。
但し、前記各部は、独立して同時に並行して処理を実
行可能に構成され、且つ、前記ウインドウ部(18)は、
各部に共通のデータバスを介して記憶情報を各部に同時
に且つ並列的に転送できるように構成されている。
検査行程の概略について説明すれば、前記藺草供給部
(A)から一本づつ長手方向に沿って搬送される藺草
を、前記ビデオカメラ(8)でクローズアップして横側
方から複数画面に分割される状態で撮像するようになっ
ている。そして、藺草の色むらの検査は、前記ビデオカ
メラ(8)からの撮像情報の入力に同期して実時間処理
で行わせ、且つ、藺草の折れや裂け等の形状の良否の検
査は、一旦、記憶した輝度情報(Y)に基づいて異なる
形状の良否検査を同時並行的に行わせるようになってい
る。但し、藺草が前記藺草供給部(A)から前記藺草格
納部(D)の入口に到着するまでに藺草一本に対する全
検査を完了して、その良否判別結果に応じて前記仕切り
板(14)を切り換えることにより、良品と不良品とが自
動的に仕分けされるようにしているのである。
次に、各部の構成について説明する。
第2図乃至第4図に示すように、前記色演算部(17)
は、前記NTSCデコーダ(16)から出力されるアナログ信
号の三つの色信号(R),(G),(B)の夫々を同時
並列的に量子化する量子化手段としての三つのA/D変換
器(23)と、それらA/D変換器(23)で量子化された色
信号間で演算処理を施して、藺草に対応する領域(I0
(第10図参照)を抽出するための演算部(24)と、その
演算結果と設定閾値とを比較することにより色むらのあ
る領域(I1)(第10図参照)を2値化画像情報として抽
出する比較部(25)とを備え、もって、量子化された色
信号の一画素毎に色むらの存否を判断して、その結果を
2値化した画像情報として出力するように構成されてい
る。
前記色むらの有無に対応する2値化画像情報(Si)
は、詳しくは後述するが、処理画像データが前記各ウイ
ンドウ(W)内にあるか否かを識別するために、前記ウ
インドウ部(18)から出力される四つのウインドウ信号
(Sw)の夫々と比較され、各ウインドウ内における処理
開始時点からの累積色むら個数を色むらレジスタ(26)
によって計数するようになっている。
但し、量子化した色情報を記憶することもできるよう
にするために、三つの色信号用メモリ(27)と、前記演
算部(24)の演算結果を記憶するためのメモリ(28)
と、2値化画像情報を記憶するためのメモリ(29)とが
設けられている。尚、第2図中、(30)は前記三つの色
信号(R),(G),(B)の間で除算を行う際に、直
接的に除算処理を行うと実時間処理が困難になることか
ら、予め除算処理を行った結果(各色信号のレベル比に
対応する値となる)を記憶させたルックアップテーブル
用のメモリである。又、各図中において(31)は入出力
バッファである。
第5図に示すように、前記ウインドウ部(18)は、前
記色信号を量子化するA/変換器(23)と同様の構成にな
る前記輝度信号(Y)の量子化用のA/D変換器(23)
と、量子化された輝度信号(Y)を記憶する記憶手段と
しての四つのウインドウメモリ(32)と、フレームメモ
リのアドレス情報と前記各ウインドウ(W)(第8図参
照)の画面上の位置を示すアドレス情報とに基づいて、
入力される画像情報が前記ウインドウ(W)内にあるか
否かを識別するための四つのウインドウ信号(Sw)の夫
々を生成するための四組のコンパレータ(33)及びカウ
ンタ(34)を備えている。
尚、前記四つのウインドウ信号(Sw)は、前記ウイン
ドウ(W)内における色むらの情報を2値化した画像情
報(Si)として抽出するための情報として用いるよう
に、前記色演算部(17)における各ウインドウ用の色む
らレジスタ(26)(第4図参照)に入力されている。
従って、前記色むらレジスタ(26)では、前記ウイン
ドウ信号(Sw)と前記色演算部(17)において色むら領
域(I1)に対応する2値化画像の情報(Si)として出力
されるデータとの論理積を各ウインドウ毎の一画素毎に
求めた理論積が“1"となる個数を、前記各ウインドウ
(W)内において色むらがある画素が処理開始時点から
累積して存在する個数として計数することになる。
つまり、入力される画像情報の形状に関する藺草に対
応する領域を特定することなく、入力される一画素毎の
色が色むらがある場合に対応する設定色範囲の色である
か否かだけの処理を撮像画像の入力に同期して一画素毎
に実行させて、色むらがあった場合の処理開始時点から
の累積画素数となる前記色むらレジスタ(26)のカウン
ト数が設定閾値より大になるに伴って、検査対象の藺草
は色むらがある不良品であったと判断させるようにして
いるのである。
以上より、ビデオカメラ(8)からの画像情報を処理
する画像処理手段(10)が画像処理装置(10)を利用し
て構成され、この画像処理手段(10)が、ビデオカメラ
(8)から複数個の画面夫々についての画像情報が出力
されるに伴って、その複数個の画面に分割される状態で
撮像された対象物(藺草)の全体が連続する画像情報と
なるように、複数個の画面夫々における明るさについて
の画像情報を時系列的に連続するアドレスを付与して前
記ウインドウメモリ(32)に記憶させる記憶処理と、複
数個の画面夫々における色についての情報に基づいて、
色について対象物(藺草)が適正であるか否かを判別す
る色判別処理とを実行すると共に、その色判別処理にお
いて対象物が不良(色むら有り)と判別されることな
く、複数個の画面夫々の画像情報が全てウインドウメモ
リ(32)に記憶されるに伴って、その記憶された画像情
報に基づいて、形状について対象物が適正であるか否か
を判別する形状判別処理を実行するように構成され、
又、ビデオカメラ(8)の撮像画像から設定範囲の画像
情報を一画面毎に抽出して、その抽出された画像情報を
時系列的に連続するアドレスを付与してウインドウメモ
リ(32)に記憶させるように構成されている。
次に、第7図に示すフローチャートに基づいて、前記
画像処理装置(10)の動作について説明する。
制御作動が起動されると、先ず、前記ビデオカメラ
(8)の撮像画面の何れの領域の情報を入力するかを、
前述の如く、ウインドウ(W)(第8図参照)として設
定する。各ウインドウ(W)内の画像情報は、ウインド
ウ毎に複数画面の画像情報を連続した一つの画面の画像
情報として扱えるようにするために、藺草の長手方向に
沿って連続したアドレスを付与される状態で前記ウイン
ドウメモリ(32)の夫々に記憶されることになる(第9
図参照)。
前記ウインドウ(W)の設定が完了すると、前記近接
センサ(9)の情報に基づいて藺草の供給開始か否かを
判別し、供給開始である場合には、前記ビデオカメラ
(8)の撮像画像の取り込みを開始して、一画面分の画
像取り込みが終了するまで待機する。但し、この画像取
り込みの処理を行っている間に、前記色演算部(17)で
は、色むらのある画素の有無を検出し、且つ、検出した
色むらがある画素の個数を計数することになる。
一画面分の画像取り込みが終了すると、取り込んだ画
面番号に基づいて検査範囲か否かを判別し、検査範囲で
ない場合には、前記画像の取り込みの処理を繰り返すこ
とになる。
取り込んだ画像が検査範囲である場合には、色むらの
存否を判別するために、前記色演算部(17)の色むらレ
ジスタ(26)の値を読み込んで、その値(色むら個数)
が設定閾値を越えているか否かを判別する。
色むら個数が設定閾値を越えている場合には色むら有
りと判断して、検査対象となっている藺草を前記不良品
コンテナ(12)に収納するように前記仕切り板(14)を
切り換えることになる。
尚、色むら不良を検出した場合には、以降の形状不良
の検査を中止して、次の藺草の検査を行うようにしてあ
る。
前記色むら個数が設定閾値を越えていない場合には、
取り込んだ画面には色むら不良がなかったと判断して、
藺草一本分に対応する設定画面数分の画像を取り込んだ
か否かを判別して、藺草一本分に対応する設定画面数分
に達するまで、画像の取り込み処理以降の各処理を繰り
返すことになる。
尚、一画面分の画像取り込みの処理開始時点から藺草
一本分の画像を取り込んだか否かを判別するまでに要す
る処理時間は、前記ビデオカメラ(8)による撮像周期
(1/60秒)内に完了するようになっている。
取り込んだ画像が藺草一本分に達した場合には、色む
らがなかったと判断して、次の形状不良の検査に移行す
ることになる。
但し、この形状不良の検査では、折れ検出と裂け検出
の二種類の不良検査を同時に並行して行うようにしてい
る。
すなわち、前記ウインドウメモリ(32)に記憶した藺
草一本分の連続したアドレスを付された明るさ情報とし
ての輝度信号(Y)を、前記微分処理部(19)と、前記
制御部(20)の両方に同時に並行して転送することによ
り、折れ検出処理と裂け検出処理とを同時に並行して実
行させるようにしているのである。
先ず、折れ検出について説明する。
前記微分処理部(19)では、転送された画像情報を隣
接する画素間の明るさの差等に基づいて微分処理し、明
るさ変化が設定閾値より大なる部分があるか否かに基づ
いて折れの有無を判別するようにしている。
説明を加えれば、第11図にも示すように、藺草を照明
すると、折れがある場合には藺草の表面に陰影ができる
が、折れがない場合には陰影がほとんど生じない。従っ
て、藺草の長手方向に沿って明るさの微分値を求めれ
ば、陰影ができた箇所つまり折れのある箇所では、その
微分値が周囲の折れがない箇所よりも大きくなる。
そこで、藺草長手方向に沿って明るさの微分値を求め
て、求めた値が設定閾値より大であるものが存在する
と、折れの不良があると判別させるようにしているので
ある。
尚、折れ不良を検出した場合には、前述の色むら不良
の場合と同様に、検査した藺草を前記不良品コンテナ
(12)に収納させるように前記仕切り板(14)を切り換
えると共に、以降の処理を中止して、次の藺草の検査を
開始することになる。
但し、この折れ検出は、藺草の表裏両面に亘って行う
ようにしてある。つまり、前記藺草をその表裏両面から
同時に撮像した画像を、前記ウインドウ(W)の二個に
振り分けることにより各別に取り込んだのち、各ウイン
ドウ毎に折れ検出を実行させるようにしてある。そし
て、表裏いずれか一方に折れを検出すると不良品として
扱うことになる。
次に、裂け検出について説明する。
第12図に示すように、藺草を、その明るさに対応する
前記輝度情報(Y)を設定閾値で2値化した画像として
見ると、避けの不良があると、その裂けた箇所で横幅が
大きくなったり、裂けた箇所に孔があいた状態の画像と
なる。
この裂けの検出を、本実施例で2値化画像のランレン
グスの情報を利用して行うようにしている。つまり、連
続した一画面として前記ウインドウメモリ(32)に記憶
されている藺草一本分の画像上を設定方向に順次走査し
て、前記藺草に対応する領域(I0)のランレングスを求
め、求めたランの終点座標の並びの凹凸の大小に基づい
て裂けの有無を判別させるようにしてある。
説明を加えれば、裂けがない場合には藺草が略直線状
に見えるために、求めたランは略一直線上に並ぶことに
なるが、裂けがある場合には、その裂けた箇所で藺草が
その横幅方向において外側に脹らむために、求めたラン
の並びが湾曲することになる。この湾曲の程度は、求め
たランの終点座標の値の偏差等に基づいて判断すること
ができる。
裂けの不良を検出すると、折れの検出の場合と同様に
して、不良品として処理することになる。尚、裂けがな
かった場合には、前記折れの検出処理に分岐して、折れ
の検出処理が完了するまで待つことになる。
前記色むら、折れ、裂けの何れの不良も検出しなかっ
た場合には、良品として前記良品コンテナ(12)に収納
して、一本の藺草に対する良否検査を終了することにな
る。
〔別実施例〕
上記実施例では、画像抽出手段としてのウインドウ
(W)を、一画面を上下方向に二分割することにより設
定するようにした場合を例示したが、画面上の任意の範
囲の画像情報を抽出できるように、任意の大きさで設定
できるようにしてもよい。又、三個以上のウインドウ
(W)を設定できるようにしてもよく、画像抽出手段の
形態や個数の具体構成は各種変更できる。
上記実施例では、輝度信号(Y)を時系列的に連続す
るアドレスを付与して記憶させる場合を例示したが、色
信号(R,G,B)を時系列的に連続するアドレスを付与し
て記憶させてもよい。
又、上記実施例では、本発明を藺草検査装置に適用し
て、画像処理として設定色範囲の領域の抽出と、形状に
関する特徴の抽出として微分処理とランレングスを求め
る処理とを例示したが、本発明は各種の画像処理装置に
適用できるものであって、画像処理のための各手段の具
体構成等、各部の具体構成は各種変更できる。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る画像処理装置の画像情報入力装置の
実施例を示し、第1図は画像処理装置のブロック図、第
2図乃至第4図は色演算部のブロック図、第5図はウイ
ンドウ部のブロック図、第6図は藺草検査装置の概略構
成を示す説明図、第7図は検査処理のフローチャート、
第8図は画面分割の説明図、第9図はウインドウメモリ
の記憶情報の説明図、第10図は色むらの説明図、第11図
は折れの説明図、第12図は裂けの説明図である。 (8)……撮像手段、(10)……画像処理手段、(32)
……記憶手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−229666(JP,A) 特開 昭61−206389(JP,A) 特開 昭60−214209(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対象物を複数個の画面に分割する状態で撮
    像する撮像手段(8)と、その撮像手段(8)からの画
    像情報を処理する画像処理手段(10)とを備えた画像処
    理装置であって、 前記撮像手段(8)が、カラー式に構成され、 前記画像処理手段(10)が、 前記複数個の画面夫々についての画像情報が前記撮像手
    段(8)から出力されるに伴って、前記複数個の画面に
    分割される状態で撮像された対象物の全体が連続する画
    像情報となるように、前記複数個の画面夫々における明
    るさについての画像情報を時系列的に連続するアドレス
    を付与して記憶手段(32)に記載させる記憶処理と、前
    記複数個の画面夫々における色についての情報に基づい
    て、色について前記対象物が適正であるか否かを判別す
    る色判別処理とを実行すると共に、 前記色判別処理において前記対象物が不良と判別される
    ことなく、前記複数個の画面夫々の画像情報が全て前記
    記憶手段(32)に記憶されるに伴って、その記憶手段
    (32)に記憶された画像情報に基づいて、形状について
    前記対象物が適正であるか否かを判別する形状判別処理
    を実行するように構成されている画像処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像処理装置であって、前
    記画像処理手段(10)は、前記撮像手段(8)の撮像画
    像から設定範囲の画像情報を一画面毎に抽出して、その
    抽出された画像情報を時系列的に連続するアドレスを付
    与して前記記憶手段(32)に記憶させるように構成され
    ている画像処理装置。
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JPS59229666A (ja) * 1982-12-25 1984-12-24 Toshiba Corp デイジタル画像処理装置
JPS61206389A (ja) * 1985-03-11 1986-09-12 Hitachi Ltd パタ−ン判別装置
JPH01284982A (ja) * 1988-05-12 1989-11-16 Mitsubishi Electric Corp 形状検査装置

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