JP2674655B2 - 磁気テープカートリッジ - Google Patents
磁気テープカートリッジInfo
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- JP2674655B2 JP2674655B2 JP63015828A JP1582888A JP2674655B2 JP 2674655 B2 JP2674655 B2 JP 2674655B2 JP 63015828 A JP63015828 A JP 63015828A JP 1582888 A JP1582888 A JP 1582888A JP 2674655 B2 JP2674655 B2 JP 2674655B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、テープ状の磁気記録媒体に係り、特に磁気
テープカートリツジに関する。
テープカートリツジに関する。
プラスチツクスフイルムなどの非磁性基体上に、例え
ば鉄、コバルト、コバルト−ニツケル、コバルト−リン
などの金属材料からなる磁性層を形成した磁気記録媒体
は、高密度記録特性に優れているため、ビデオ、オーデ
イオ等の記録・再生用の磁気テープカートリツジに広く
用いられている。
ば鉄、コバルト、コバルト−ニツケル、コバルト−リン
などの金属材料からなる磁性層を形成した磁気記録媒体
は、高密度記録特性に優れているため、ビデオ、オーデ
イオ等の記録・再生用の磁気テープカートリツジに広く
用いられている。
第4図は、従来のこの種の8mmビデオ用磁気テープカ
ートリツジの全体の斜視図、第5図はそのテープカート
リツジの一部を断面とした平面図、第6図はそのテープ
カートリツジにおける前蓋と後蓋付近の要部拡大断面
図、第7図はそのテープカートリツジにおけるテープ支
持部付近の拡大分解斜視図である。
ートリツジの全体の斜視図、第5図はそのテープカート
リツジの一部を断面とした平面図、第6図はそのテープ
カートリツジにおける前蓋と後蓋付近の要部拡大断面
図、第7図はそのテープカートリツジにおけるテープ支
持部付近の拡大分解斜視図である。
カートリツジケースCは、上ケース1aと下ケース1bと
からなるケース本体1と、前蓋2と、後蓋3とから構成
されている。ケース本体1内には2つのテープリール4,
4が回転可能に収納されており、このリール4,4には磁気
テープ5が巻装され、ケース本体1の前面に形成された
テープ引出口から磁気テープ5の一部が前面側に導出さ
れている。第6図に示すように磁気テープカートリツジ
の不使用時には、磁気テープ5の導出部分の前側が前記
前蓋2で保護され、後側が後蓋3で保護されている。
からなるケース本体1と、前蓋2と、後蓋3とから構成
されている。ケース本体1内には2つのテープリール4,
4が回転可能に収納されており、このリール4,4には磁気
テープ5が巻装され、ケース本体1の前面に形成された
テープ引出口から磁気テープ5の一部が前面側に導出さ
れている。第6図に示すように磁気テープカートリツジ
の不使用時には、磁気テープ5の導出部分の前側が前記
前蓋2で保護され、後側が後蓋3で保護されている。
一方、前記磁気テープ5は図示していないが、プラス
チツクフイルムなどの非磁性基体上に、金属磁性材料か
らなる磁性装が形成されており、第6図においてこの磁
性装が前蓋2の垂直壁10と対向するように配置されてい
る。
チツクフイルムなどの非磁性基体上に、金属磁性材料か
らなる磁性装が形成されており、第6図においてこの磁
性装が前蓋2の垂直壁10と対向するように配置されてい
る。
第6図に示すように前記後蓋3は、磁気テープ5の後
側を覆う傾斜壁6と、それの上端に水平方向に設けられ
た上壁7とを有している。傾斜壁6の左右側面にはピン
8が一体に設けられ、それの先端部はケース本体1に形
成されたほぼS字形の案内溝9に摺動可能に挿入されて
いる。
側を覆う傾斜壁6と、それの上端に水平方向に設けられ
た上壁7とを有している。傾斜壁6の左右側面にはピン
8が一体に設けられ、それの先端部はケース本体1に形
成されたほぼS字形の案内溝9に摺動可能に挿入されて
いる。
このS字形の案内溝9は第7図に示すように、上ケー
ス1aの前部に設けられた垂下壁30のS字形端縁31と、下
ケース1bの前部に設けられた垂直壁32のS字形端縁33と
が所定の間隔をあけて対向することによつて形成され
る。
ス1aの前部に設けられた垂下壁30のS字形端縁31と、下
ケース1bの前部に設けられた垂直壁32のS字形端縁33と
が所定の間隔をあけて対向することによつて形成され
る。
前記下ケース1bの垂直壁32の外側には、ほぼ円筒状を
した垂直なテープ支持部34が一体に設けられ、第5図に
示す如く、ケース本体1の両側で、このテープ支持部34
と前蓋2の垂直壁10との間にテープ引出口35が形成され
る。テープカートリツジの不使用時には、このテープ引
出口35から導出された磁気テープ5の一部は、前述した
左右のテープ支持部34,34によつて両端が支持され、第
6図に示すように前蓋2の垂直壁10より後方に間隔をお
いて垂直に張架されている。
した垂直なテープ支持部34が一体に設けられ、第5図に
示す如く、ケース本体1の両側で、このテープ支持部34
と前蓋2の垂直壁10との間にテープ引出口35が形成され
る。テープカートリツジの不使用時には、このテープ引
出口35から導出された磁気テープ5の一部は、前述した
左右のテープ支持部34,34によつて両端が支持され、第
6図に示すように前蓋2の垂直壁10より後方に間隔をお
いて垂直に張架されている。
従来の磁気テープカートリツジは前述のような構成に
なつており、第6図に示すように前蓋2と後蓋3の下端
接合部36より後方に磁気テープ5が垂直の状態で配置さ
れて、ちようど磁気テープ5の前面に形成されている記
録層(磁性層)が前記接合部36に面した状態となつてい
る。
なつており、第6図に示すように前蓋2と後蓋3の下端
接合部36より後方に磁気テープ5が垂直の状態で配置さ
れて、ちようど磁気テープ5の前面に形成されている記
録層(磁性層)が前記接合部36に面した状態となつてい
る。
しかし、従来の磁気記録媒体にあつては、磁性層が腐
食されやすく、これによつて磁気特性が劣化するという
問題がある。
食されやすく、これによつて磁気特性が劣化するという
問題がある。
この点に関して、従来から磁気記録媒体に各種の防錆
剤を含有させるなどして、防錆処理することが種々提案
されてる。
剤を含有させるなどして、防錆処理することが種々提案
されてる。
しかし防錆処理を単に施こすだけでは、なお腐食防止
が不十分である。これは磁気記録媒体に有害な大気中の
浮遊微粒子(腐食成分)がカートリツジケースに設けた
隙間や開口部からケース内に侵入して、磁気記録層に付
着するからである。
が不十分である。これは磁気記録媒体に有害な大気中の
浮遊微粒子(腐食成分)がカートリツジケースに設けた
隙間や開口部からケース内に侵入して、磁気記録層に付
着するからである。
上記従来構成を例にとると、前蓋2と後蓋3の接合部
36が常に確実に密着しておれば問題はないが、各部の寸
法的なバラツキや前蓋2と後蓋3の閉成が不十分な場合
など、前記接合部36に微細な隙間が形成されることが多
々ある。このように接合部36に隙間が形成されると、テ
ープカートリツジの保存中などに大気中の有害な浮遊微
粒子が空気に同伴されて前蓋2と後蓋3とで形成されて
いる空間に侵入し、直接に磁気テープ5の記録層(磁性
層)に付着して腐食を生じる。
36が常に確実に密着しておれば問題はないが、各部の寸
法的なバラツキや前蓋2と後蓋3の閉成が不十分な場合
など、前記接合部36に微細な隙間が形成されることが多
々ある。このように接合部36に隙間が形成されると、テ
ープカートリツジの保存中などに大気中の有害な浮遊微
粒子が空気に同伴されて前蓋2と後蓋3とで形成されて
いる空間に侵入し、直接に磁気テープ5の記録層(磁性
層)に付着して腐食を生じる。
この浮遊微粒子の侵入は、前蓋2と後蓋3との接合部
36があるとともに、前蓋2と下ケース1bとも接合して隙
間が形成される可能性の高いテープ支持部34の付近にお
いて顕著であることが確認されている。
36があるとともに、前蓋2と下ケース1bとも接合して隙
間が形成される可能性の高いテープ支持部34の付近にお
いて顕著であることが確認されている。
このような大気中の有害物質としては、具体的には例
えば硫黄、塩素およびこれらを含む各種化合物の浮遊微
粒子や、硫黄、硝酸などのミスト状の物質が挙げられ
る。本発明の明細書ではこれらを含んで、記録媒体を腐
食させる大気中の浮遊微粒子と称している。
えば硫黄、塩素およびこれらを含む各種化合物の浮遊微
粒子や、硫黄、硝酸などのミスト状の物質が挙げられ
る。本発明の明細書ではこれらを含んで、記録媒体を腐
食させる大気中の浮遊微粒子と称している。
本発明の目的は、カートリツジケース等に組み込んだ
状態において、大気中の有害物質の侵入で記録媒体が腐
食し、或いはドロツプアウトが増加して、記録特性が劣
化することを有効に防止できる磁気記録媒体を提供する
ことにある。
状態において、大気中の有害物質の侵入で記録媒体が腐
食し、或いはドロツプアウトが増加して、記録特性が劣
化することを有効に防止できる磁気記録媒体を提供する
ことにある。
上記目的を達成するため本発明は、ケース本体の前面
にテープ引出口が形成され、そのケース本体の前面側に
前蓋と後蓋が回転可能に設けられ、ケース本体に収納さ
れた磁気テープの一部が前記テープ引出口から前面側に
沿って導出され、磁気テープカートリッジの不使用時に
は、磁気テープの導出部分が前記前蓋と後蓋とによって
形成される空間部分に収納されて磁気テープの磁性層を
形成した前側が前蓋で保護され、磁気テープの後側が後
蓋で保護されるとともに、前記前蓋と後蓋の下端どうし
が接合する磁気テープカートリッジを対象とするもので
ある。
にテープ引出口が形成され、そのケース本体の前面側に
前蓋と後蓋が回転可能に設けられ、ケース本体に収納さ
れた磁気テープの一部が前記テープ引出口から前面側に
沿って導出され、磁気テープカートリッジの不使用時に
は、磁気テープの導出部分が前記前蓋と後蓋とによって
形成される空間部分に収納されて磁気テープの磁性層を
形成した前側が前蓋で保護され、磁気テープの後側が後
蓋で保護されるとともに、前記前蓋と後蓋の下端どうし
が接合する磁気テープカートリッジを対象とするもので
ある。
そして前記磁気テープの導出部分がテープの幅方向に
わたって磁性層が凹になるように湾曲していることを特
徴とするものである。
わたって磁性層が凹になるように湾曲していることを特
徴とするものである。
上記構成の磁気記録媒体では湾曲構造にされているの
で、ヘツド対向面の蓋が開閉するカートリツジに装填し
た場合でも、蓋の隙間から侵入した浮遊微粒子は、湾曲
の背面すなわち非磁性基体面側へ流れ出るようになり、
磁性層面への付着が防止できるので、磁性層の腐食やド
ロツプアウトを招くことがない。
で、ヘツド対向面の蓋が開閉するカートリツジに装填し
た場合でも、蓋の隙間から侵入した浮遊微粒子は、湾曲
の背面すなわち非磁性基体面側へ流れ出るようになり、
磁性層面への付着が防止できるので、磁性層の腐食やド
ロツプアウトを招くことがない。
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明による磁気記録媒体の断面図を示し、
第2図は本発明による磁気記録媒体の8ミリビデオ用磁
気テープカートリツジへの使用例を示す蓋部の拡大断面
図である。
第2図は本発明による磁気記録媒体の8ミリビデオ用磁
気テープカートリツジへの使用例を示す蓋部の拡大断面
図である。
第1図において、磁気記録媒体20は、非磁性基体21の
一面に金属磁性材料からなる磁性層22が形成され、非磁
性基体21の他面に保護層23が形成されると共に、全体を
磁性層22側へ凹に湾曲する形状にしたものである。
一面に金属磁性材料からなる磁性層22が形成され、非磁
性基体21の他面に保護層23が形成されると共に、全体を
磁性層22側へ凹に湾曲する形状にしたものである。
磁気記録媒体20は、カートリツジのリール4に巻取ら
れているときには平面にされ、テープ引き出し部に露出
した状態では第1図のように湾曲する復元力を備えてい
る。
れているときには平面にされ、テープ引き出し部に露出
した状態では第1図のように湾曲する復元力を備えてい
る。
前記非磁性基体21としては、例えばポリエチレンテレ
フタレートフイルム、ポリイミドフイルム、ポリスルフ
オンフイルムなどが用いられる。
フタレートフイルム、ポリイミドフイルム、ポリスルフ
オンフイルムなどが用いられる。
前記金属磁性材としては、例えばFe、Coなどの金属単
体、あるいはCo−Ni、Co−CrCo−P、Co−Ni−P、Co−
Ni−Fe、Co−Ni−Cr、Co−Fe、Co−Fe−Cr、Co−Fe−N
i、Co−Ti、Co−Cuなどの合金が用いられる。磁性層22
の形成手段としては、例えば蒸着、スパツタリング、CV
D法、イオンプレーテイング法あるいはバインダを用い
た塗布法などがあり、特に本発明はバインダを用いない
で磁性層を形成するものにおいて有効である。なお、磁
性層22上に潤滑剤や防錆剤を用いて保護層を形成するこ
ともできる。
体、あるいはCo−Ni、Co−CrCo−P、Co−Ni−P、Co−
Ni−Fe、Co−Ni−Cr、Co−Fe、Co−Fe−Cr、Co−Fe−N
i、Co−Ti、Co−Cuなどの合金が用いられる。磁性層22
の形成手段としては、例えば蒸着、スパツタリング、CV
D法、イオンプレーテイング法あるいはバインダを用い
た塗布法などがあり、特に本発明はバインダを用いない
で磁性層を形成するものにおいて有効である。なお、磁
性層22上に潤滑剤や防錆剤を用いて保護層を形成するこ
ともできる。
前記保護層23を形成する材料としては、例えば脂肪族
系化合物、フツ素系化合物、シリコーン系化物あるいは
炭化水素系化合物が好適に使用される。
系化合物、フツ素系化合物、シリコーン系化物あるいは
炭化水素系化合物が好適に使用される。
前記脂肪族系潤滑剤には、例えば脂肪酸、脂肪酸の金
属塩、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸アルコー
ルなどが使用される。
属塩、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸アルコー
ルなどが使用される。
前記フツ素系潤滑剤としては、例えばトリクロロフル
オロエチレン、パーフルオロポリエーテル、パーフルオ
ロアルキルポリエーテル、パーフルオロアルキルカルボ
ン酸などが使用される。
オロエチレン、パーフルオロポリエーテル、パーフルオ
ロアルキルポリエーテル、パーフルオロアルキルカルボ
ン酸などが使用される。
前記シリコーン系潤滑剤としては、例えばシリコーン
オイルや変性シリコーンオイルなどが使用される。
オイルや変性シリコーンオイルなどが使用される。
前記炭化水素系潤滑剤としては、例えばパラフイン、
スクアライン、ワツクスなどが使用される。
スクアライン、ワツクスなどが使用される。
また、この保護層23には潤滑剤とともに防錆剤を添加
することもできる。
することもできる。
次に、第1図の磁気記録媒体20を第4図の構成による
磁気テープカートリツジに採用した例を第2図の部分拡
大図を参照して説明する。
磁気テープカートリツジに採用した例を第2図の部分拡
大図を参照して説明する。
第2図において、前記テープカートリツジ全体の構成
は、第4図に示したものと同様に、カートリツジケース
Cは、上ケース1aと下ケース1bとからなるケース本体1
と、前蓋2と、後蓋3とから構成されている。ケース本
体1内には2つのテープリール4、4が回転可能に収納
されており、このリール4、4には記録媒体20(磁気テ
ープ)が巻装され、ケース本体1の前面に形成されたテ
ープ引出口から磁気記録媒体20の一部が前面側に導出さ
れている。そして第2図に示すように磁気テープカート
リツジの不使用時には、磁気記録媒体20の導出部分の前
側が前記前蓋2で保護され、後側が後蓋3で保護されて
いる。
は、第4図に示したものと同様に、カートリツジケース
Cは、上ケース1aと下ケース1bとからなるケース本体1
と、前蓋2と、後蓋3とから構成されている。ケース本
体1内には2つのテープリール4、4が回転可能に収納
されており、このリール4、4には記録媒体20(磁気テ
ープ)が巻装され、ケース本体1の前面に形成されたテ
ープ引出口から磁気記録媒体20の一部が前面側に導出さ
れている。そして第2図に示すように磁気テープカート
リツジの不使用時には、磁気記録媒体20の導出部分の前
側が前記前蓋2で保護され、後側が後蓋3で保護されて
いる。
磁気記録媒体20は、磁性層22が前蓋2側になるように
装填されている。したがつて、磁気記録媒体20の凹部面
が前蓋2側に位置していることになる。
装填されている。したがつて、磁気記録媒体20の凹部面
が前蓋2側に位置していることになる。
第3図のように、前蓋2の下部と傾斜壁6の下部との
間に隙間が生じていると、浮遊微粒子は図示のAのルー
トでカートリツジ内へ侵入する。しかし、磁気記録媒体
20が湾曲しており、かつ、下縁が蓋2方向へせり出して
いるため、浮遊微粒子の流れは保護層23側へ向かう。こ
のため、磁性層22側へ浮遊微粒子が流れ込むことが無
く、その表面に浮遊微粒子は付着せず、磁性層22を腐食
させ、或いはドロツプアウトを生じさせる等の原因を作
ることが無い。
間に隙間が生じていると、浮遊微粒子は図示のAのルー
トでカートリツジ内へ侵入する。しかし、磁気記録媒体
20が湾曲しており、かつ、下縁が蓋2方向へせり出して
いるため、浮遊微粒子の流れは保護層23側へ向かう。こ
のため、磁性層22側へ浮遊微粒子が流れ込むことが無
く、その表面に浮遊微粒子は付着せず、磁性層22を腐食
させ、或いはドロツプアウトを生じさせる等の原因を作
ることが無い。
実施例として、厚さ10μmのポリエステルフイルム上
に、厚さ1000Åの斜め蒸着磁性層を形成し、更に裏面に
厚さ7000Åになるように保護層を塗布ならびに乾燥して
磁気記録媒体20を作成した。
に、厚さ1000Åの斜め蒸着磁性層を形成し、更に裏面に
厚さ7000Åになるように保護層を塗布ならびに乾燥して
磁気記録媒体20を作成した。
一方、比較例(従来例)として、厚さ10μmのポリエ
ステルフイルム上に厚さ1000Åの斜め蒸着磁性層を形成
し、更に、裏面に厚さ1μmになるように保護層(バツ
クコート)を塗布ならびに乾燥し、常に平板状で復元力
を有しない磁気記録媒体5を作成した。
ステルフイルム上に厚さ1000Åの斜め蒸着磁性層を形成
し、更に、裏面に厚さ1μmになるように保護層(バツ
クコート)を塗布ならびに乾燥し、常に平板状で復元力
を有しない磁気記録媒体5を作成した。
以上作成した実施例と比較例を第4図に示した如き形
状の8ミリVTR用カセツトに巻装した状態で1ケ月間屋
外に放置し、飽和磁化σS及びドロツプアウトの変化を
測定したところ、第1表に示す結果が得られた。
状の8ミリVTR用カセツトに巻装した状態で1ケ月間屋
外に放置し、飽和磁化σS及びドロツプアウトの変化を
測定したところ、第1表に示す結果が得られた。
第1表より明らかなように、本発明によれば、蓋部の
隙間から侵入した浮遊微粒子等を記録媒体の特性に影響
を与えない保護層側へ流れ出すことができる結果、磁化
特性及びドロツプアウトに殆んど低下が見られない。し
たがつて、磁気記録媒体の耐食性及び記録再生特性が向
上する。
隙間から侵入した浮遊微粒子等を記録媒体の特性に影響
を与えない保護層側へ流れ出すことができる結果、磁化
特性及びドロツプアウトに殆んど低下が見られない。し
たがつて、磁気記録媒体の耐食性及び記録再生特性が向
上する。
また、磁気記録媒体20の湾曲部の深さについて種々の
実施を試みたところ、静置した際の平板からテープ磁性
面までの最大距離が0.2mm〜3mmの間で最良の結果が得ら
れた。凹部深さが0.2mm未満であれば湾曲した効果が十
分に発揮されず、磁気テープの耐食性などに問題があ
る。一方、凹部深さが3mmを超えると磁気テープの湾曲
状態が極端になり、磁気ヘッドとのコンタクトが悪くな
る。
実施を試みたところ、静置した際の平板からテープ磁性
面までの最大距離が0.2mm〜3mmの間で最良の結果が得ら
れた。凹部深さが0.2mm未満であれば湾曲した効果が十
分に発揮されず、磁気テープの耐食性などに問題があ
る。一方、凹部深さが3mmを超えると磁気テープの湾曲
状態が極端になり、磁気ヘッドとのコンタクトが悪くな
る。
以上説明した通り、本発明によれば、磁性層方向に凹
形状の湾曲が形成されるようにしたので、テープカート
リツジ等に引き出し部を有する状態で巻装されても、外
部から侵入する浮遊微粒子等の磁性層への付着を防止す
ることができ、磁気記録媒体の耐食性及び記録・再生特
性を向上させることができる。
形状の湾曲が形成されるようにしたので、テープカート
リツジ等に引き出し部を有する状態で巻装されても、外
部から侵入する浮遊微粒子等の磁性層への付着を防止す
ることができ、磁気記録媒体の耐食性及び記録・再生特
性を向上させることができる。
第1図は本発明による磁気記録媒体の一実施例を示す断
面図、第2図は本発明による磁気記録媒体を用いた磁気
テープカートリツジの蓋部近傍の拡大断面図、第3図は
第2図の蓋部に隙間が生じている場合の浮遊微粒子の侵
入経路を説明する断面図、第4図ないし第7図は従来の
磁気テープカートリツジを説明するためのもので、第4
図は磁気テープカートリツジの全体の斜視図、第5図は
一部を断面にした平面図、第6図は前蓋と後蓋付近の拡
大断面図、第7図はテープ支持部付近の拡大分解斜視図
である。 1……ケース本体、2……前蓋、3……後蓋、5……磁
気テープ、2……磁気記録媒体、21……非磁性基体、22
……磁性層、23……保護層、35……テープ引出口、36…
…下端接合部。
面図、第2図は本発明による磁気記録媒体を用いた磁気
テープカートリツジの蓋部近傍の拡大断面図、第3図は
第2図の蓋部に隙間が生じている場合の浮遊微粒子の侵
入経路を説明する断面図、第4図ないし第7図は従来の
磁気テープカートリツジを説明するためのもので、第4
図は磁気テープカートリツジの全体の斜視図、第5図は
一部を断面にした平面図、第6図は前蓋と後蓋付近の拡
大断面図、第7図はテープ支持部付近の拡大分解斜視図
である。 1……ケース本体、2……前蓋、3……後蓋、5……磁
気テープ、2……磁気記録媒体、21……非磁性基体、22
……磁性層、23……保護層、35……テープ引出口、36…
…下端接合部。
Claims (2)
- 【請求項1】ケース本体の前面にテープ引出口が形成さ
れ、そのケース本体の前面側に前蓋と後蓋が回転可能に
設けられ、ケース本体に収納された金属磁性材料を含有
した磁性層を有する磁気テープの一部が前記テープ引出
口から前面側に沿って導出され、磁気テープカートリッ
ジの不使用時には、磁気テープの導出部分が前記前蓋と
後蓋とによって形成される空間部分に収納されて磁気テ
ープの磁性層を形成した前側が前蓋で保護され、磁気テ
ープの後側が後蓋で保護されるとともに、前記前蓋と後
蓋の下端どうしが接合する磁気テープカートリッジにお
いて、 前記磁気テープの導出部分がテープの幅方向にわたって
磁性層が凹になるように湾曲していることを特徴とする
磁気テープカートリッジ。 - 【請求項2】前記磁気テープの幅が8mmで、前記湾曲し
た凹部深さを0.2mm〜3mmに設定したことを特徴とする特
許請求の範囲第(1)項に記載の磁気テープカートリッ
ジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63015828A JP2674655B2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | 磁気テープカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63015828A JP2674655B2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | 磁気テープカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01192012A JPH01192012A (ja) | 1989-08-02 |
JP2674655B2 true JP2674655B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=11899709
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63015828A Expired - Lifetime JP2674655B2 (ja) | 1988-01-28 | 1988-01-28 | 磁気テープカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2674655B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5517851A (en) * | 1978-07-21 | 1980-02-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Magnetic recording medium |
JPS59203224A (ja) * | 1983-05-02 | 1984-11-17 | Fuji Photo Film Co Ltd | 磁気記録媒体 |
JPS62202315A (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-07 | Toshiba Corp | 垂直磁気記録媒体 |
-
1988
- 1988-01-28 JP JP63015828A patent/JP2674655B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5517851A (en) * | 1978-07-21 | 1980-02-07 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Magnetic recording medium |
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JPS62202315A (ja) * | 1986-02-28 | 1987-09-07 | Toshiba Corp | 垂直磁気記録媒体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01192012A (ja) | 1989-08-02 |
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