JPH01125779A

JPH01125779A - テープカートリッジ

Info

Publication number: JPH01125779A
Application number: JP28295187A
Authority: JP
Inventors: Hideaki Niimi; 秀明新見; Noboru Isoe; 磯江　昇
Original assignee: Hitachi Maxell Ltd
Current assignee: Maxell Ltd
Priority date: 1987-11-11
Filing date: 1987-11-11
Publication date: 1989-05-18

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、例えば磁気テープカートリッジなどのテープ
カートリッジに係り、特に金属記録材料を用いたテープ
カートリッジに関するものである。

〔従来の技術〕

プラスチックスフ−ｒルムなどの非磁性基体上に。

例えば鉄、コバルト、コバルト−ニッケル、コバルト−
リンなどの金属材料からなる磁性層を形成した磁気記録
媒体は、高密度記録特性に優れているが、その反面、磁
性層が腐食されて磁気特性が劣化するという問題を有し
ている。

この点に関して、従来から磁気記録媒体に各種の防錆剤
を含有させるなどして、防錆処理することが種々提案さ
れてる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし防錆処理を単に施こすだけでは、なお腐食防止が
不十分である。これは磁気記録媒体に有害な大気中の浮
遊微粒子（腐食成分）がカートリッジケースに設けた隙
間や開口部からケース内に侵入して、磁気記録層に付着
するからである。

事実、磁気テープカートリッジのケース前面側に導出し
た磁気テープの部分、特にケース本体の前方左右に設け
られているテープ支持部の付近にある磁気テープの部分
で、腐食成分の付着が顕著に認められる。この記録媒体
の腐食は、特にバインダを用いない例えば蒸着テープな
どにおいて著しいことが確認されている。

第１１図は、従来のこの種の８鵬腸ビデオ用磁気テープ
カートリツジの全体の斜視図、第１２図はそのテープカ
ートリッジの一部を断面とした平面図である。

カートリッジケースＣは、上ケース１ａと下ケースｌｂ
とからなるケース本体ｌと、前蓋２と、？＆ｍ３とから
構成されている。ケース本体１内には２つのテープリー
ル４．４が回転可能に収納されており、このリール４．
４には磁気テープ５が巻装され、ケース本体１の前面に
形成されたテープ引出口６から磁気テープ５の一部が前
面側に導出されている。第１２図に示すように磁気テー
プカートリッジの不使用時には、磁気テープ５の導出部
分の前側が前記前蓋２で保護され、後側が後蓋３で保護
されている。

一方、前記磁気テープ５は図示していないが。

プラスチックフィルムなどの非磁性基体上に、金属磁性
材料からなる磁性層が形成されており、この磁性層が前
蓋２の主面ｒ４１０と対向するように配置されている。

前記下ケースｌｂにおけるテープ引出口６の内側には、
はぼ筒状をしたテープ支持部７が一体に立設されている
。磁気テープカートリッジを記録再生装置に装着して、
第１２図で一点鎖で示す如く、磁気テープ５をシリンダ
ヘッドにローデイクする時に、磁気テープ５の磁性層が
カートリッジ本体１の一部と摺接しないように、テープ
引出口６の開口幅は十分にとられていれる。

従来の磁気テープカートリッジはこのように広い開口の
テープ取出口６を有し、テープ支持部７に掛けられた磁
気テープ５の磁性層がちょうどテープ取出口６に面した
状態となっている。

一方、前蓋２と後蓋３との接合部、ケース本体１と前蓋
２との接合部、あるいはケース本体ｌと後蓋３との接合
部などに微細な隙間が形成されている。このように接合
部に隙間があると、テープカートリッドの保存中などに
、前述した接合部の隙間を通して大気中の有害な浮遊微
粒子がカートリッジケースＣ内に侵入し、直接に磁気テ
ープ５の磁性層に１１着して腐食を生じる。なおこの浮
遊微粒子の侵入ならびに付着は、隙間の形成個所の多い
テープ支持部７の付近において顕著であることが確認さ
れている。

このような大気中の有害物質としては、具体的には例え
ば硫黄、塩素およびこれらを含む各種化合物の浮遊微粒
子や、硫黄、硝酸などのミスト状の物質が挙げられる８
本発明の明細書ではこれらを総括して、記録媒体を腐食
させる大気中の浮遊微粒子と称している。

本発明の目的は、カートリッジケースにテープ状記録媒
体を組み込んだ状態において、大気中の有害物質の侵入
で記録媒体が腐食して、記録特性が劣ｆヒすることを有
効に防止できるテープカートリッジを提供することにあ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

前述の目的を達成するため本発明は、ケース本体とその
ケース本体に回動可能に支持された前蓋ならびに後蓋と
からなるカートリッジケースに。

例えば蒸着テープなどの金属記録材料を用いたテープ状
記録媒体が収納されて、その記録媒体の一部が前記ケー
ス本体のテープ取出口から導き出されて、前記前蓋と後
蓋とで形成される空間内に配置されているテープカート
リッジを対象とするものである。

そして、テープ取出口の内側に設けら九たテープ支持部
に掛けられているテープ状記録媒体の部分を近接して覆
う覆い部材が、例えば前記前蓋と一体に設けられている
ことを特徴とするものである。

〔実施例Ｊ次に本発明の実施例について図面とともに説明する。第
１図は第１実施例に係る８■ビデオ用磁気テープカート
リツジの一部を断面にした平面図。

第２図はその磁気テープカートリッジに用いる磁気テー
プの拡大断面図、第３図は覆い部材の水平断面図、第４
図は覆い部材の側面図、第５図は覆い部材の拡大縦断面
図、第６図はテープ支持部付近の拡大分解斜視図である
。

第１図に示すように、カートリッジケースＣは。

上ケー２．１ａと下ケース１ｂとからなるケース本体１
と、前蓋２と、後蓋３とから構成されている。

ケース本体ｌ内には２つのテープリール４．４が回転可
能に収納されており、このリール４，４には磁気テープ
５が巻装され、ケース本体ｌの前面の左右に形成された
テープ引出口６から磁気テープ５の一部が前面側に導出
されている。そして磁・λテープカートリッジの不使用
時には、磁気テープ５の導出部分の前側が前記前蓋２で
保護され。

１稔０（すが後蓋３で保護されている。

この磁気テープ２は第２図に示すように、非磁性基体１
４の表面に金属磁性材料からなる磁性層１２が形成され
、非磁性基体１４の裏面にはバックコート層１３が設け
られている。

前記非磁性基体１４としては１例えばポリエチレンテレ
フタレートフィルム、ポリイミドフィルム、ポリスルフ
ォンフィルムなどが用いられる。

前記金属磁性材としては、例えばＦｅ、Ｇｏなどの金属
単体、あるいはＣｏ−Ｎｉ、Ｃｏ−ＣｒＣｏ−ｒ’、　
Ｃｏ−Ｎ１−ｒ’、　Ｃｏ−Ｎｉ−Ｆｅ、Ｃｏ−Ｎ　１
−Ｃｒ、Ｃｏ−Ｆａ、Ｃｏ−Ｆｅ　−Ｃｒ、Ｃｏ−Ｆｅ
−Ｎｉ、Ｃｏ−Ｔｉ、Ｃｏ　−Ｃｕなどの合金が用い６
４Ｌる。磁性層１２の形成手段としては１例えば蒸着、
スパッタリング、ＣＶＤ法、−（オンブレーテ、Ｃンク
法あるいはバインダを用いた塗布法などがあり、特に本
発明はバインダを用いないで磁性層１２を形成するもの
において有効である。なお、磁性層１２上に後述する潤
滑剤や防錆剤を用いて保護層を形成することもできる。

前記バックコート層１３を形成する材料としては、例え
ば脂肪族系化合物、フッ素系化合物、シリコーン系化合
物あるいは炭化水素系化合物が好適に使用される。

前記脂肪族系潤滑剤には１例えば脂肪酸、脂肪酸の金属
塩、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド、脂肪酸アルコール
などが使用される。

前記フッ素系潤滑剤としては１例えばトリクロロフルオ
ロエチレン、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロ
アルキルポリエーテル、パーフルオロアルキルカルボン
酸などが使用される。

前記シリコーン系潤滑剤としては１例えばシリコーン系
化合物や変性シリコーン系化合物などが使用される。

前記炭化水素系化合物としては５例えばパラフィン、ス
クアラン、ワックスなどが使用される。

また、このバックコート層１３には潤滑剤とともに後述
する防錆剤を添加することもできる。

第６図に示すように、上ケース１ａの前部に設けられた
垂下壁８に形成されたＳ字形端縁９と。

下ケースｌｂの前部に設けられた垂直壁１１のＳ字形端
縁１５とが、所定の間隔をあけて上下方向に対向するこ
とによって図示されていないがＳ字形の案内溝が形成さ
れる。一方、後Ｍ３の左右両端には水平方向にビン（図
示せず）が突設されており、このピンの先端部が前記Ｓ
字形の案内溝に摺動可能に挿入されており、この案内溝
のガ、ｒドによって前蓋２と後蓋３とが開くようになっ
ている。

また下ケース１ｂの乗置ｕｌｌの外側には、はぼ筒状を
したテープ支持部７が一体に立設され、前″ｉｈ２と後
Ｍ３とを接合した際にテープ支持部７の外側に広い開口
を有するテープ引出口６が形成さ４する。上ケースｌａ
における前記垂下壁８の外側の上面Ｍ１６と、下ケース
１ｂにおける前記テープ支持部７の外側の下面１ｉ１７
とが、磁気テープ５の送行時における上下動を規制する
規制部として機能する。

第１図ならびに第３図に示すように、前蓋２の垂直壁１
０の内側で前記テープ支持部７と対向する位置には、板
状をしたＩい部材１８が一体に設けられている。この実
施例に係る覆い部材１８は合成樹脂で成形され、比較的
硬質のものであるから直接磁気テープ５と接触すること
はできず、テープ支持部７に掛けられた磁気テープ５と
は微少の隙間をあけて近接している。

またこの覆い部材１８は第４図に示すように、それの側
端から下端にわたってその形状が円孤状になっている。

これは次のような理由によるものである。すなわち、磁
気テープカートリッジの記録あるいは再生の動作を行な
った後、上位置にあった前蓋２ならびに後Ｍ３を閉じる
ために降下させた際、覆い部材１８の自由端側に角部が
あると、磁気テープ５の一部がたるんでいると（記録、
再生の動作が終了すると図示しないストッパー機構によ
って、リール４，４の回動が停止されるため。

磁気テープ５の大きなたるみはないが）、前記角部が磁
気テープ５の上縁に引掛り、さらに前蓋２が降下するこ
とによって磁気テープ５にシワが生じる。このようなこ
とが起こらないようにするために、前述のように自由端
側が円孤状になっており１例え磁気テープ５の上端と接
しても磁気テープ５の弾性によって自から逃げるように
なっている。

さらに第５図に示すように、ｔｌＭい部材１８の下端で
磁気テープ５と対向する側には傾斜状の案内面１９が設
けられ、少したるんでいても磁気テープ５の部分をテー
プ支持部７側に押しやる働きを有している。なお、第６
図に示すように、上ケース１ａの上面壁１６で前記覆い
部材１８と対向する位置には、その覆い部材１８が自由
に挿通ずるスリット２０が形成されている。

第７図は覆い部材１８の変形例を示す図で、この例の場
合、案内面１９が形成されている側に例えばフッ素樹脂
被膜などからなる滑性層２１が形成されている。

第８図は、本発明の第２実施例を説明するための図であ
る。この実施例の場合、前Ｍ２と一体に成形された覆い
部材１８のテープ支持部７と対向する側に柔らかい弾性
体２２が、接着などの手段によって固着されている。そ
して１弾性体２２がテープ支持部７に掛けられた磁気テ
ープ５と直接接触している。

第９図は、本発明の第３実施例を説明するための図であ
る。この実施例の場合、柔かい弾性体からなる平面形状
がＬ字形の覆い部材１８が前蓋２の内面に、接着などの
手段で固着されている。

第１Ｏ図は、本発明の第４実施例を説明するための図で
ある。この実施例の場合、柔かい弾性体からなる覆い部
材１８でテープ取出口６のほぼ全体が閉塞されている。

前記弾性体に用いられる繊維としては１例えばコツトン
や木綿などの植物繊維、羊毛などの動物繊維、ビスコー
スレイヨンなどの再生繊維、アセテートなどの半合成繊
維、炭１ｉ４１Ｒ雄などの無機繊維、ポリアミドやポリ
ビニルアルコールなどの合成繊維がある。

また弾性体としては、例えばスチレン−ブタジェンなど
のジエン系ゴム、ブチルゴムなどのオレフーｒン系ゴム
、シリコーンゴム、ウレタンゴム、ポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリエチレン。

ポリプロピレン、ポリアミドなど各種のものがある。

さらにまた弾性体として、活性炭粒子を分散。

保持した弾性体、あるいは活性炭繊維単独、または他の
繊維との混抄からなるフェルト、クロスなどが々Ｉ適に
用いられる。前者の活性炭粒子を分散。

保持した弾性体としては１例えばポリエーテル系ウレタ
ンフオーム、ポリエステル系ウレタンフオーム、プラス
チック発泡体などを基体として、これにヤシ殻活性炭な
どの活性炭粒子を含浸、接着したものがある。この活性
炭粒子の含有率は約２０〜７０重量％で、使用する粉末
活性炭の物性は次の表１の通りである。

表　　　１後者で用いられる活性炭繊維は１次の表２に示すような
物性を有している。

表　　　２また前記弾性体に防錆剤を含浸、保持させることができ
る。この防錆剤としては１例えば２−ペンチルアミノベ
ンズイミダゾール、２−メルカプトベンゾチアゾール、
ソルビタンモノパルミテート、５−メチルベンゾトリア
ゾール、２−ニトロン−１−ナフトール、フェリシアン
化塩、フェリシアン化塩などが好適に用いられるが、他
の防錆剤も使用することができる。

さらに前記弾性体に、バックコート層１３で使用する潤
滑剤を含浸、保持させることもできる６【発明の効果〕本発明の各実施例に係る磁気テープカートリッジと、第
１２図に示す従来の磁気テープカートリッジを交通量の
多い路上に１０日間放置してフィールド試験を行なった
。その結果、従来の磁気テープカートリッジは特にテー
プ支持部に掛けられた磁気テープの部分に著しい点錆が
認められた。

これに対して本発明の各実施例に係る磁気テープカート
リッジでは、磁気テープのいずれの部分にも錆の発生は
認められなかった。

このことから明らかなように１本発明に係るテープカー
トリッジは、大気中の有害な浮遊微粒子が記録層に付着
することが有効に防止され、耐腐食性に優れ、耐用寿命
の長いテープカートリッジを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例に係る磁気テープカートリ
ッジの一部を断面にした平面図、第２図はその磁気テー
プカートリッジに用いられる磁気テープの拡大断面図、
第３図は覆い部材の水平拡大断面図、第４図は覆い部材
の側面図、第５図は覆い部材の拡大縦断面図、第６図は
テープ支持部付近の拡大分解斜視図である。第７図は覆い部材の変形例を説明するための拡大縦断面
図、第８図ならびに第９図は本発明の第２実施例な１３
びに第３実施例に係る磁気テープカートリッジの覆い部
材付近の拡大水平断面図、第１Ｏ図は本発明の第４実施
例に係る磁気テープカートリッジの一部を断面にした平
面図である。第１１図ならびに第１２図は従来の磁気テープカートリ
ッジの斜視図ならびに一部を断面にした平面図である。 ■・・・・・・ケース本体、１ａ・・・・・・上ケース
、１ｂ・・・・・・下ケース、２・・・・・・前蓋、３
・・・・・・後蓋、５・・・・・・磁気テープ、７・・
・・・・テープ支持部、１２・・・・・・磁性層、１４
・・・・・・非磁性基体、１８・・・・・・覆い部材、
１９・・・・・・案内面、２１・・・・・・滑性層、２
２・旧・・弾性体、Ｃ・・・・・・カートリッジケース
。第７図　　　第８図　　　第９図第１１図第１２図

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ケース本体とそのケース本体に回動可能に支持さ
れた前蓋ならびに後蓋とからなるカートリツジケースに
、金属記録材料を用いたテープ状記録媒体が収納され、
その記録媒体の一部が前記ケース本体のテープ取出口か
ら導き出されて、前記前蓋と後蓋とで形成される空間内
に配置されているテープカートリッジにおいて、前記テープ取出口の内側に設けられたテープ支持部に掛
けられているテープ状記録媒体の部分を近接して覆う覆
い部材が設けられていることを特徴とするテープカート
リッジ。
（２）特許請求の範囲第（１）項記載において、前記覆
い部材が前記前蓋と一体に成形されていることを特徴と
するテープカートリッジ。
（３）特許請求の範囲第（２）項記載において、前記覆
い部材のテープ状記録媒体と対向する面に弾性体が固着
され、その弾性体がテープ状記録媒体と接触しているこ
とを特徴とするテープカートツリジ。
（４）特許請求の範囲第（１）項記載において、前記覆
い部材が前蓋の内面に固着されていることを特徴とする
テープカートリッジ。
（５）特許請求の範囲第（２）項または第（４）項記載
において、前記テープ状記録媒体の部分をテープ支持部
側に押しやる案内面が、前記覆い部材の下端部に形成さ
れていることを特徴とするテープカートリッジ。
（６）特許請求の範囲第（２）項または第（４）項記載
において、前記覆い部材のテープ状記録媒体と対向する
面に滑性層が設けられていることを特徴とするテープカ
ートリッジ。
（７）特許請求の範囲第（４）項記載において、前記覆
い部材が弾性体で構成されて、覆い部材の一部がテープ
状記録媒体と接触していることを特徴とするテープカー
トリッジ。
（８）特許請求の範囲第（７）項記載において、前記覆
い部材が多孔質体で構成されて、防錆剤を含有している
ことを特徴とするテープカートリッジ。
（９）特許請求の範囲第（７）項記載において、前記覆
い部材が多孔質体で構成されて、潤滑剤を含有している
ことを特徴とするテープカートリッジ。
（１０）特許請求の範囲第（７）項記載において、前記
覆い部材が多孔質体で構成されて、活性炭粒子を含有し
ていることを特徴とするテープカートリッジ。
（１１）特許請求の範囲第（７）項記載において、前記
覆い部材が活性炭繊維で構成されていることを特徴する
テープカートリッジ。
（１２）特許請求の範囲第（２）項または第（４）項記
載において、前記覆い部材の側端から下端にかけて円孤
状になつていることを特徴とするテープカートリッジ。
（１３）特許請求の範囲第（１）項記載において、前記
覆い部材が前記テープ取出口のほぼ全体を閉塞している
ことを特徴とするテープカートリッジ。
（１４）特許請求の範囲第（１）項記載において、前記
テープ状記録媒体が、バインダを含まない金属磁性材料
からなる記録層を有していることを特徴とするテープカ
ートリッジ。