JP2674511B2 - 寄生容量の影響を低減できる半導体回路装置 - Google Patents

寄生容量の影響を低減できる半導体回路装置

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JP2674511B2
JP2674511B2 JP6143635A JP14363594A JP2674511B2 JP 2674511 B2 JP2674511 B2 JP 2674511B2 JP 6143635 A JP6143635 A JP 6143635A JP 14363594 A JP14363594 A JP 14363594A JP 2674511 B2 JP2674511 B2 JP 2674511B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は差動増幅回路を含む半導
体回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】差動増幅回路を含む半導体回路装置の一
例として、例えば基準電圧発生回路は良く知られてる。
この種の基準電圧発生回路をICで実現する場合、基準
電圧発生回路は、半導体基板に加えて、この半導体基板
上に形成された第1〜第3の抵抗と、半導体基板上に形
成され、第1、第2の入力端子と出力端子とを有する差
動増幅回路とを含む。第1の抵抗は、信号入力端子と第
1の入力端子との間に第1の配線パターンを介して接続
される。この場合、第1の抵抗と第1の配線パターンは
信号入力ラインとして作用する。第2の抵抗は、出力端
子と第2の入力端子との間に第2の配線パターンを介し
て接続される。第2の入力端子はまた、第3の抵抗を通
してアースされる。第1の入力端子は第1の抵抗を通し
て入力信号が供給され、第1の入力電位(あるいは電
圧、以下では電圧で説明する)を有する。第2の入力端
子は第2の入力電圧を有する。
【0003】基準電圧発生回路は、第1、第2の入力電
圧の差電圧を増幅し、増幅した信号を所定の基準電圧を
有する出力信号として出力端子に出力する。第2の抵抗
は、出力信号を第2の入力端子にフィードバックするた
めの帰還抵抗として作用する。それ故、第2の抵抗と第
2の配線パターンはフィードバックラインとして作用す
る。第3の抵抗は分圧抵抗として作用する。
【0004】ところで、この種の基準電圧発生回路では
寄生容量を持つことが避けられない。例えば、信号入力
ラインと半導体基板との間、特に第1の抵抗と半導体基
板との間には第1の容量値を持つ第1の寄生容量が形成
され、フィードバックラインと半導体基板との間、特に
第2の抵抗と半導体基板との間には第2の容量値を持つ
第2の寄生容量が形成される。第1の容量値と第2の容
量値とは互いに異なる。第1、第2の入力電圧はそれぞ
れ、第1、第2の寄生容量の影響を受ける。例えば、基
準電圧発生回路に外部ノイズが侵入すると、第1の容量
値と第2の容量値とが互いに異なることから、第1、第
2の入力電圧はその振幅がある時間差をもって個別に変
動する。この場合、出力信号は振幅が大きく変動する。
これは、この種の基準電圧発生回路では、外部ノイズの
侵入時には、所定の基準電圧を有する出力信号を出力す
ることが困難になることを意味する。
【0005】以下に、このことを図面を参照して説明す
る。図14は従来の半導体回路装置の一例としての基準
電圧発生回路を示す。この基準電圧発生回路は、第1〜
第3の抵抗21〜23と、第1、第2の入力端子24−
1、24−2、出力端子24−3を有する差動増幅回路
24とを含んでいる。第1の入力端子24−1は、第1
の抵抗21を通して信号入力端子25に接続され、一定
入力電位(あるいは電圧)を持つ入力信号が供給され
る。第2の入力端子24−2は、第2の抵抗22を通し
て出力端子24−3に接続されると共に、第3の抵抗2
3を通してアースされている。後で明らかになるよう
に、第2の抵抗22は、差動増幅回路24の出力信号を
第2の入力端子24−2にフィードバックするための帰
還抵抗として作用する。第3の抵抗23は分圧抵抗とし
て作用する。差動増幅回路24はコンパレータと呼ばれ
ても良い。
【0006】この種の基準電圧発生回路をICで実現す
る場合、差動増幅回路24は半導体基板(図示せず)上
に形成される。第1の抵抗21は、第1の配線パターン
を介して信号入力端子25と第1の入力端子24−1と
の間に接続される。第1の抵抗21と第1の配線パター
ンとは、信号入力ラインと総称されても良い。第1の配
線パターンは、半導体基板上に形成された上部配線層内
に形成される。第2の抵抗22は、第2の配線パターン
を介して出力端子24−3と第2の入力端子24−2と
の間に接続される。第2の抵抗22と第2の配線パター
ンとは、フィードバックラインと総称されても良い。第
2の配線パターンは、半導体基板上に形成された中間配
線層内に形成される。出力端子24−3と信号出力端子
26との間は信号出力ラインと呼ばれる第3の配線パタ
ーンで接続される。第3の抵抗23はアースラインを通
してアースされる。アースラインは、アース配線パター
ンで形成される。
【0007】入力信号が信号入力端子25を通して第1
の入力端子24−1に供給される時、第1の入力端子2
4−1は第1の入力電位P1を持つ。出力信号はフィー
ドバックラインを通して第2の入力端子24−2に帰還
される。この状態では、第2の入力端子24−2は、第
2、第3の抵抗22、23で決まる第2の入力電位P2
を持つ。出力信号の出力電位OPが上昇すると、第2の
入力電位P2は第1の入力電位P1よりも高くなる。こ
の場合、差動増幅回路24は第1の入力電位P1と第2
の入力電位P2との差電位を減少させるように動作す
る。その結果、出力電位OPは、第1の入力電位P1と
第2の入力電位P2とが互いに等しくなるように低減さ
れる。
【0008】出力電位OPが減少すると、第2の入力電
位P2は第1の入力電位P1よりも低くなる。この場合
にも、差動増幅回路24は第1の入力電位P1と第2の
入力電位P2との差電位を減少させるように動作する。
その結果、出力電位OPは、第1の入力電位P1と第2
の入力電位P2とが互いに等しくなるように増加され
る。フィードバックラインを通した帰還動作により、差
動増幅回路24は信号出力端子26を通して一定の出力
電位を持つ出力信号を出力する。
【0009】上記した動作は理想状態における理想的な
動作であり、実際には、この種の基準電圧発生回路は、
図14にC1、C2で示す第1、第2の寄生容量を有す
る。第1の寄生容量C1は、第1の容量値を持ち、第1
の抵抗21と半導体基板との間や、第1の配線パターン
と他の配線パターンとの間に形成される。同様に、第2
の寄生容量C2は、第2の容量値を持ち、第2の抵抗2
2と半導体基板との間や、第2の配線パターンと他の配
線パターンとの間に形成される。
【0010】通常、第1、第2の容量値は大きく異な
る。これは、第1の配線パターンと第2の配線パターン
は位置や形成状態の異なる上部配線層と中間配線層に形
成されているからである。これは、第1、第2の入力電
位P1、P2がそれぞれ、個別的に第1、第2の寄生容
量C1、C2の影響を受けることを意味する。例えば、
基準電圧発生回路に外部ノイズが侵入すると、第1、第
2の入力電位P1、P2はそれぞれ、個別的に時間ずれ
をもって振幅が変化する。その結果、出力電位OPは、
図15に示すように、振幅が大きく変化してしまう。
【0011】図16を参照して、従来の半導体回路装置
の他の例としての反転増幅回路について説明する。この
反転増幅回路は、第1の抵抗値R1を持つ第1の抵抗3
1と、第2の抵抗値R2を持つ第2の抵抗32と、反転
入力端子33−1、非反転入力端子33−2、出力端子
33−3を有する差動増幅回路33とを含んでいる。反
転入力端子33−1は、第1の抵抗31を通して信号入
力端子34に接続され、非反転入力端子33−2は、基
準電圧入力端子34に直接接続されている。第2の抵抗
32は、帰還抵抗として作用し、反転入力端子33−1
と出力端子33−3との間に接続されている。
【0012】信号入力端子34は、入力電圧Viを持つ
入力信号を供給され、基準電圧入力端子35は基準電圧
Vrを供給される。この反転増幅器は、入力電圧Viと
基準電圧Vrとの間の差電圧を増幅し、出力電圧Voを
持つ増幅信号を出力信号として信号出力端子36に出力
する。出力電圧Voは下記の式で表される。
【0013】 Vo=(−R2/R1)・(Vi−Vr)+Vr 図17を参照して、差動増幅回路33は、差動増幅部3
3−4と、出力増幅部33−5と、バイアス発生部33
−6とから成る。差動増幅部33−4は、第1、第2の
n−チャンネル型のMOSトランジスタQ1、Q2と、
カレントミラー構成の第3、第4のp−チャンネル型の
MOSトランジスタQ3、Q4とを有している。第1、
第2のMOSトランジスタQ1、Q2はそれぞれ、反転
入力端子33−1、非反転入力端子33−2に接続され
たゲート電極を有している。第3、第4のMOSトラン
ジスタQ3、Q4はそれぞれ、第1、第2のMOSトラ
ンジスタQ1、Q2の能動負荷として作用する。差動増
幅部33−4は更に、第1、第2のMOSトランジスタ
Q1、Q2に定電流を供給するためのn−チャンネル型
の第5のMOSトランジスタQ5を有している。すなわ
ち、第5のMOSトランジスタQ5は、差動増幅部33
−4の電流源として作用する。
【0014】出力増幅部33−5は、直列に接続された
p−チャンネル型の第6のMOSトランジスタQ6とn
−チャンネル型の第7のMOSトランジスタQ7とを有
している。第7のMOSトランジスタQ7は、出力増幅
部33−5の電流源として作用する。バイアス発生部3
3−6は、直列に接続された抵抗33−7とn−チャン
ネル型の第8のMOSトランジスタQ8とを有し、高電
圧供給ライン37と低電圧供給ライン38との間に接続
される。高電圧供給ライン37は第1の電圧Vddを持
ち、低電圧供給ライン38は第1の電圧Vddよりも低
い第2の電圧Vssを持つ。バイアス発生部33−6
は、第5、第7のMOSトランジスタQ5、Q7のゲー
ト電極にゲートバイアス電圧を供給するためのものであ
る。
【0015】差動増幅部33−4の反転出力信号は第2
のMOSトランジスタQ2のドレイン電極と第4のMO
SトランジスタQ4のドレイン電極との接続点CP1に
現れる。反転出力信号は出力増幅部33−5で増幅さ
れ、出力端子33−3から出力される。
【0016】この種の反転増幅回路は、1チップICで
実現可能である。この場合、第1、第2の抵抗31、3
2は、以下の第1、第2の方法で形成される。第1の方
法では、第1、第2の抵抗31、32は半導体基板に形
成された拡散層で実現される。例えば、シリコン半導体
ICにおいては、第1、第2の抵抗31、32は、p型
のシリコン結晶基板上に形成されたn拡散層で実現さ
れる。第2の方法では、第1、第2の抵抗31、32
は、高いシート抵抗値を持つ導体膜で形成される。導体
膜はフィールド領域と呼ばれる絶縁層上に形成される。
このようなシリコン半導体ICにおいては、第1、第2
の抵抗31、32はフィールド酸化膜(SiO2 )上に
形成された多結晶シリコン膜で実現される。
【0017】図18を参照して上記第1の方法について
説明する。半導体基板としてのp型のシリコン基板4
0上にフィールド酸化膜41が形成され、このフィール
ド酸化膜41には開口41−1、41−2が形成されて
いる。開口41−1、41−2に対応したシリコン基板
40にはそれぞれ、第1、第2のn拡散層40−1、
40−2が形成されている。第1、第2のn拡散層4
0−1、40−2はそれぞれ、図16に示す第1、第2
の抵抗31、32として作用する。第1のn拡散層4
0−1は、アルミニウム配線パターン42−1、42−
2を通して信号入力端子34と反転入力端子33−1と
の間に接続されている。アルミニウム配線パターン42
−1、42−2は、第1の配線パターンと総称されても
良い。第2のn拡散層40−2は、アルミニウム配線
パターン43−1、43−2を通して反転入力端子33
−1と出力端子33−3との間に接続されている。アル
ミニウム配線パターン43−1、43−2は、第2の配
線パターンと総称されても良い。基準電圧入力端子35
は、アルミニウム配線パターン44を通して非反転入力
端子33−2に接続されている。なお、図18では、差
動増幅回路33、アルミニウム配線パターン42−1、
42−2、43−1、43−2、44は、便宜上、シリ
コン基板40の外側に示されているが、これらは実際に
は、シリコン基板40上に形成されるものである。これ
は、信号入力端子34、基準電圧入力端子35等の各端
子にも当てはまる。
【0018】シリコン基板40には、開口41−3を通
してp拡散層45が形成されている。このp拡散層
45は電源46に接続されており、周知のようにシリコ
ン基板40に基板バイアス電圧Vbを供給するためのも
のである。説明を理解し易くするために、n−チャンネ
ル型のMOSトランジスタQnがシリコン基板40に形
成されているものとする。MOSトランジスタQnはシ
リコン基板40に形成された他の回路(図示せず)のた
めに使用される。MOSトランジスタQnのドレイン、
ソースのために、第3、第4のn拡散層40−3、4
0−4がそれぞれ、第4、第5の開口41−4、41−
5を通してシリコン基板40に形成されている。
【0019】1チップICによるこの種の反転増幅回路
においては、シリコン基板40の電位を変化させる外部
ノイズによりS/Nが減少しがちである。これは以下の
ような理由に基づいている。
【0020】この反転増幅回路は、シリコン基板40と
第1、第2のn拡散層40−1、40−2、p拡散
層45、第3、第4のn拡散層40−3、40−4の
それぞれとの間に、寄生容量を有している。ここでは、
便宜上、第1〜第3の寄生容量Ca,Cb,Cxのみを
示している。第1の寄生容量Caは、シリコン基板40
と第1のn拡散層40−1との間に形成され、第2の
寄生容量Cbは、シリコン基板40と第2のn拡散層
40−2との間に形成される。第3の寄生容量Cxは、
シリコン基板40と第3のn拡散層40−3との間に
形成される。第1〜第3の寄生容量Ca,Cb,Cxは
それぞれ容量値が異なる。
【0021】上記した寄生容量に加えて、シリコン基板
40が抵抗成分を持つことにより、反転増幅回路は寄生
抵抗を有している。ここでは、第1〜第4の寄生抵抗R
w1,Rw2,Rw3,Rw4が示されている。第1の
拡散層40−1とp拡散層45との間は第1の寄
生抵抗Rw1と第1の寄生容量Caとを介して接続さ
れ、第2のn拡散層40−2とp拡散層45との間
は第2の寄生抵抗Rw2と第2の寄生容量Cbとを介し
て接続されている。第1のn拡散層40−1と第3の
拡散層40−3との間は第3の寄生抵抗Rw3と第
1の寄生容量Caとを介して接続され、第2のn拡散
層40−2と第3のn拡散層40−3との間は第4の
寄生抵抗Rw4と第2の寄生容量Cbとを介して接続さ
れている。
【0022】外部ノイズがp拡散層45を通して侵入
したとすると、シリコン基板40の電位が変動する。こ
のような電位の変動は、第1の寄生抵抗Rw1と第1の
寄生容量Caとを介して第1のn拡散層40−1に伝
達されると共に、第2の寄生抵抗Rw2と第2の寄生容
量Cbとを介して第2のn拡散層40−2に伝達され
る。この場合、第1、第2のn拡散層40−1、40
−2、すなわち第1、第2の抵抗31、32の電位が変
動する。これは、反転入力端子33−1の電位が変動す
ることを意味する。
【0023】一方、MOSトランジスタQnの動作に伴
って第3のn拡散層40−3、すなわちドレイン電極
の電位が変動すると、この変動は第3の寄生容量Cxを
通してシリコン基板40に伝達されるので、この場合に
も、シリコン基板40の電位が変動する。この電位の変
動は、第3の寄生抵抗Rw3と第1の寄生容量Caとを
介して第1のn拡散層40−1に伝達されると共に、
第4の寄生抵抗Rw4と第2の寄生容量Cbとを介して
第2のn拡散層40−2に伝達される。したがって、
この場合も第1、第2の抵抗31、32の電位が変動す
る。その結果、反転入力端子33−1の電位が変動す
る。
【0024】第1、第2の抵抗31、32の電位の変動
は、信号入力端子34から入力される入力信号と共に差
動増幅回路33により増幅されるので、反転増幅回路は
S/Nが低下する。第1、第2の抵抗値R1、R2がそ
れぞれ、1(kΩ)、100(kΩ)とし、基準電圧V
r、入力電圧Viがそれぞれ0(V)、10(mV)と
すると、出力電圧Voは外部ノイズの侵入が無いものと
すると、−1(mV)となる。一方、第1、第2の寄生
容量Ca,Cbに起因して1(mV)の外部ノイズが反
転入力端子33−1に加えられたとすると、100(m
V)のノイズが出力電圧Voに含まれる。
【0025】図19を参照して、上記した第2の方法に
ついて説明する。図19において、図18と同じ部分に
は同一番号を付して説明は省略する。すなわち、この反
転増幅回路は、第1、第2の抵抗31、32がそれぞ
れ、フィールド酸化膜41上に形成された第1、第2の
多結晶シリコンパターン48−1、48−2で実現され
ていることを除けば図18と同じである。
【0026】図18で説明したのと同じ理由で、反転増
幅回路はフィールド酸化膜41に起因した第1〜第3の
寄生容量Ca´,Cb´,Cx´を持つ。第1の寄生容
量Ca´はシリコン基板40と第1の多結晶シリコンパ
ターン48−1との間に形成され、第2の寄生容量Cb
´はシリコン基板40と第2の多結晶シリコンパターン
48−2との間に形成される。第3の寄生容量Cx´は
シリコン基板40と第3のn拡散層40−3との間に
形成される。
【0027】通常、フィールド酸化膜41は、この上に
形成される配線パターンにおける寄生容量の値を減少さ
せるために、他の膜、例えばMOSトランジスタのゲー
ト酸化膜、よりも厚い厚さを持っている。これは、単位
面積当たりの寄生容量値が小さいことを意味する。しか
しながら、多結晶シリコンパターンはシート抵抗値が小
さいので、多結晶シリコンパターンを抵抗として使用す
るためには、大きな面積を必要とする。これは、反転増
幅回路が無視できない容量値の第1〜第3の寄生容量C
a´,Cb´,Cx´を持つことを意味する。
【0028】第1〜第3の寄生容量Ca´,Cb´,C
x´に加えて、反転増幅回路は第1〜第4の寄生抵抗R
w1´,Rw2´,Rw3´,Rw4´を持つ。第1の
多結晶シリコンパターン48−1とp拡散層45との
間は、第1の寄生抵抗Rw1´と第1の寄生容量Ca´
とを介して接続され、第2の多結晶シリコンパターン4
8−2とp拡散層45との間は、第2の寄生抵抗Rw
2´と第2の寄生容量Ca´とを介して接続される。第
1の多結晶シリコンパターン48−1と第3のn拡散
層40−3との間は、第3の寄生抵抗Rw3´と第1の
寄生容量Ca´とを介して接続され、第2の多結晶シリ
コンパターン48−2と第3のn拡散層40−3との
間は、第4の寄生抵抗Rw4´と第2の寄生容量Ca´
とを介して接続される。
【0029】外部ノイズがp拡散層45に侵入する
と、図18で説明したのと同じ理由で第1、第2の抵抗
31、32の電位変動、すなわち反転入力端子33−1
の電位変動を生ずる。一方、MOSトランジスタQnの
動作に伴って第3のn拡散層40−3の電位が変動し
た場合にも、反転入力端子33−1の電位変動を生ず
る。その結果、図18で説明したように、反転増幅回路
のS/Nが低下する。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明で明らかな
ように、従来の差動増幅回路を含む半導体回路装置にお
いては、回路内に外部ノイズが侵入すると、寄生容量に
起因して、差動増幅回路の入力電圧はその振幅がある時
間差をもって個別に変動する。その結果、出力信号は振
幅が大きく変動してしまい、所定の電圧を有する出力信
号を出力することが困難になるという問題点を有してい
た。
【0031】それ故、本発明の課題は寄生容量の影響を
低減することのできる半導体回路装置を提供することに
ある。
【0032】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、半導体
基板上に形成された差動増幅回路を含み、該差動増幅回
路は、第1、第2の入力端子と出力端子とを有し、しか
も前記第1の入力端子に接続された第1の抵抗を通して
入力信号を供給されると共に、前記出力端子と前記第2
の入力端子との間に接続された第2の抵抗を通して前記
出力信号をフィードバックされるように構成されている
半導体回路装置において、前記第1、第2の抵抗をそれ
ぞれ前記半導体基板上に形成された配線層内に配線パタ
ーンで形成し、しかも前記第1の抵抗と前記半導体基板
との間に形成される第1の寄生容量と前記第2の抵抗と
前記半導体基板との間に形成される第2の寄生容量とが
互いに等しくなるように形成したことを特徴とする半導
体回路装置が得られる。
【0033】前記半導体基板は、前記第1、第2の抵抗
の下側の領域に形成された拡散層を有していても良い。
【0034】前記配線層上に他の配線パターンが形成さ
れており、該他の配線パターンと前記第1、第2の抵抗
の間の領域には導体膜が形成されていても良い。
【0035】前記拡散層と前記導体膜との間が第1のコ
ンタクトホールで接続され、前記導体膜と前記他の配線
パターンとの間が第2のコンタクトホールで接続されて
いても良い。
【0036】本発明によればまた、半導体基板上に形成
された差動増幅回路を含み、該差動増幅回路は、第1、
第2の入力端子と前記半導体基板上に形成されて前記第
1、第2の入力端子の一方に接続された回路素子とを含
む半導体回路装置において、前記半導体基板上の前記回
路素子に隣接させてダミー回路素子を形成し、しかも前
記回路素子と前記半導体基板との間に形成される第1の
寄生容量と前記ダミー回路素子と前記半導体基板との間
に形成される第2の寄生容量とが互いに等しくなるよう
にし、かつ前記ダミー回路素子を前記第1、第2の入力
端子の他方に接続したことを特徴とする半導体回路装置
が得られる。
【0037】前記ダミー回路素子は、その断面形状及び
平面形状がそれぞれ、前記回路素子の断面形状及び平面
形状と同じになるように形成されている。
【0038】前記回路素子は、抵抗、コンデンサ、トラ
ンジスタのいずれかである。
【0039】前記回路素子が抵抗の場合、該抵抗は前記
半導体基板に拡散層で形成される。
【0040】
【実施例】図1〜図3を参照して本発明の第1の実施例
について説明する。本実施例は、図14に示された基準
電圧回路に適用した例であり、回路構成自体は図14と
同じである。本実施例による基準電圧発生回路の特徴
は、第1、第2の抵抗21、22をどのように形成する
かという点にある。
【0041】図1、図2において、基準電圧発生回路は
半導体基板50上に形成されるが、第3の抵抗23(図
14)、差動増幅回路24(図14)は便宜上図示を省
略している。第1、第2の抵抗21、22は、配線層5
3に形成された第1、第2の配線パターン51、52で
実現される。配線層53は絶縁材料から成り、半導体基
板50上に形成される。この基準電圧発生回路は、第1
の配線パターン51と半導体基板50との間に形成され
た第1の寄生容量と、第2の配線パターン52と半導体
基板50との間に形成された第2の寄生容量とを持つ。
ここで注目すべきことは、第1、第2の配線パターン5
1、52は、第1、第2の寄生容量の容量値が互いに等
価になるように形成されることである。
【0042】半導体基板50は、その上部であって第
1、第2の配線パターン51、52の形成領域に対応す
るすべての領域に形成された拡散層50−1を有してい
る。この拡散層50−1は、半導体基板50に起因した
電界をシールドするためのもので、n拡散層あるいは
拡散層で実現される。
【0043】第1、第2の配線パターン51、52によ
る第1、第2の寄生容量の容量値が互いに等価であるの
で、第1、第2の寄生容量は第1、第2の入力電位P
1、P2(図14)に対して同じ影響を与える。この場
合、外部ノイズが基準電圧発生回路に侵入したとして
も、第1、第2の入力電位P1、P2は振幅、タイミン
グにおいて同じ変動を持つことになる。その結果、基準
電圧発生回路は、図3に示すように、出力電位OPの変
動の無い出力信号を発生することができる。なお、拡散
層50−1は、必須の要素では無く、削除されても良
い。
【0044】図4を参照して、本発明による基準電圧発
生回路の変形例について説明する。この例は、配線層5
3上に第3の配線パターン57が形成され、配線層53
内であって第3の配線パターン57と第1、第2の配線
パターン51、52との間には、導体膜56が形成され
ている点を除けば、図2と同じである。この例でも、基
準電圧発生回路は半導体基板50上に形成されるが、第
3の抵抗23(図14)、差動増幅回路24(図14)
は便宜上図示を省略している。
【0045】第3の配線パターン57は、半導体基板5
0上に形成された他の回路のために用いられる。導体膜
56は、アルミニウムような金属材料で作られ、第1、
第2の配線パターン51、52を覆うことができるよう
に形成される。すなわち、導体膜56は、第3の配線パ
ターン57に起因した電界をシールドするためのシール
ド層として作用する。このようにして、第1、第2の配
線パターン51、52は、半導体基板50に起因した電
界は拡散層50−1によりシールドされ、第3の配線パ
ターン57に起因した電界は導体膜56によりシールド
される。これは、本実施例の基準電圧発生回路は、図1
に示された基準電圧発生回路よりも動作において安定す
ることを意味する。
【0046】図5を参照して、本発明による基準電圧発
生回路の他の変形例について説明する。この例は、拡散
層50−1と導体膜56との間が少なくとも2つのコン
タクト穴(あるいはスルーホール)58で接続され、第
3の配線パターン57と導体膜56との間が少なくとも
1つのコンタクト穴(あるいはスルーホール)59で接
続されている点を除けば、図4の例と同じである。この
ようにすると、拡散層50−1、導体膜56、第3の配
線パターン57は同電位に保持される。この電位は、ア
ース電位と同じであることが望ましい。このようにし
て、この基準電圧発生回路では、図2、図4の例に比べ
てシールド効果をより向上させることができる。なお、
この例でも第3の抵抗23(図14)、差動増幅回路2
4(図14)は便宜上図示を省略している。
【0047】図6を参照して、本発明を図16で説明し
たような反転増幅回路に適用した場合の例について説明
する。この反転増幅回路は、第1、第2のダミー抵抗6
1、62が第1、第2の抵抗31、32に隣接して半導
体基板(図示せず)上に形成されている点を除けば、図
16に示された反転増幅回路と同じである。図16〜図
18を参照して説明したように、反転増幅回路は、第1
の抵抗31とシリコン基板40との間に形成された第1
の寄生容量Caと、第2の抵抗32とシリコン基板40
との間に形成された第2の寄生容量Cbとを持つ。後で
明らかになるように、第1のダミー抵抗61は、第1の
抵抗31と断面形状、平面形状が同じである。同様に、
第2のダミー抵抗62は、第2の抵抗32と同じ断面形
状、及び平面形状を有する。その結果、第1のダミー寄
生容量が第1のダミー抵抗61とシリコン基板との間に
形成され、第2のダミー寄生容量が第2のダミー抵抗6
2とシリコン基板との間に形成される。
【0048】第1の抵抗31が差動増幅回路33の反転
入力端子33−1に接続されている場合には、第1のダ
ミー抵抗61の一端は非反転入力端子33−2に接続さ
れ、他端は開放状態にされる。同様に、第2の抵抗32
も差動増幅回路33の反転入力端子33−1に接続され
ているので、第2のダミー抵抗62の一端は非反転入力
端子33−2に接続され、他端は開放状態にされる。
【0049】図7を参照して、この反転増幅回路は、以
下の点を除けば図18に示されたものと同じである。す
なわち、第1、第2のnダミー拡散層66、67がフ
ィールド酸化膜41に設けられた第6、第7の開口41
−6、41−7を通してシリコン基板40に形成され、
しかも第1、第2のnダミー拡散層66、67の一端
がそれぞれ、アルミニウム配線パターン68、69を通
して非反転入力端子33−2に接続されている。言うま
でも無く、第1、第2のnダミー拡散層66、67は
それぞれ、第1、第2のダミー抵抗61、62として作
用する。前述した第1、第2のダミー寄生容量はそれぞ
れ、図7にCad,Cbdで示されている。
【0050】図18において説明したように、第1のn
拡散層40−1とp拡散層45とは、第1の寄生抵
抗Rw1と第1の寄生容量Caとを介して接続され、第
2のn拡散層40−2とp拡散層45とは、第2の
寄生抵抗Rw2と第2の寄生容量Cbとを介して接続さ
れている。第1のn拡散層40−1と第3のn拡散
層40−3とは、第3の寄生抵抗Rw3と第1の寄生容
量Caとを介して接続され、第2のn拡散層40−2
と第3のn拡散層40−3とは、第4の寄生抵抗Rw
4と第2の寄生容量Cbとを介して接続されている。
【0051】同様に、第1のnダミー拡散層66とp
拡散層45とは、第1のダミー寄生抵抗Rwd1と第
1のダミー寄生容量Cadとを介して接続され、第2の
ダミー拡散層67とp拡散層45とは、第2のダ
ミー寄生抵抗Rwd2と第2の寄生容量Cbdとを介し
て接続されている。第1のnダミー拡散層66と第3
のn拡散層40−3とは、第3のダミー寄生抵抗Rw
d3と第1のダミー寄生容量Cadとを介して接続さ
れ、第2のnダミー拡散層67と第3のn拡散層4
0−3とは、第4のダミー寄生抵抗Rwd4と第2のダ
ミー寄生容量Cbdとを介して接続されている。
【0052】ここで注目すべきは、前述したように、第
1の抵抗31と第1のダミー抵抗66とは互いに等価で
あることから、第1の寄生容量Caと第1のダミー寄生
容量Cadとは容量値がほぼ等しく、第1の寄生抵抗R
w1と第1のダミー寄生抵抗Rwd1とは抵抗値がほぼ
等しいということである。同様に、第2の寄生容量Cb
と第2のダミー寄生容量Cabとは容量値がほぼ等し
く、第2の寄生抵抗Rw2と第2のダミー寄生抵抗Rw
d2とは抵抗値がほぼ等しい。これは第3の寄生抵抗R
w3と第3のダミー寄生抵抗Rwd3及び第4の寄生抵
抗Rw4と第4のダミー寄生抵抗Rwd4にも当てはま
る。
【0053】図8を参照して、本発明の反転増幅回路に
おける第1のn拡散層40−1と第1のnダミー拡
散層66との形成方法について第1の例を説明する。以
下の方法は、第2のn拡散層40−2と第2のn
ミー拡散層67にも適用される。図8において、第1の
拡散層40−1と第1のnダミー拡散層66とが
互いに隣接して平行に形成されている。前述したよう
に、第1のn拡散層40−1と第1のnダミー拡散
層66とは同じ断面形状及び平面形状を有している。第
1のn拡散層40−1の一端はアルミニウム配線パタ
ーン42−1(一部のみ図示)を介して信号入力端子3
4(図6)に接続されている。第1のn拡散層40−
1の他端はアルミニウム配線パターン42−2(一部の
み図示)を介して反転入力端子33−1に接続されてい
る。第1のnダミー拡散層66の一端はアルミニウム
配線パターン68(一部のみ図示)を介して非反転入力
端子33−2に接続されている。第1のnダミー拡散
層66の他端は開放されている。
【0054】実際には、第1のn拡散層40−1と第
1のnダミー拡散層66とは、フィールド酸化膜41
と共に絶縁層70で覆われる。この場合、第1のn
散層40−1の両端はそれぞれ、絶縁層70を貫通して
形成されたコンタクト穴71、72を通して絶縁層70
上のアルミニウム配線パターン42−1、42−2と接
続される。同様に、第1のnダミー拡散層66は絶縁
層70を貫通して形成されたコンタクト穴73を通して
絶縁層70上のアルミニウム配線パターン68と接続さ
れる。
【0055】図9を参照して、本発明の反転増幅回路に
おける第1のn拡散層40−1と第1のnダミー拡
散層66との形成方法について第2の例を説明する。第
1のn拡散層40−1と第1のnダミー拡散層66
とは互いに隣接して平行に形成されている。便宜上、図
8で示した絶縁層70は図示を省略している。言うまで
も無く、第1のn拡散層40−1と第1のnダミー
拡散層66とは同じ断面形状及び平面形状を有してい
る。この例では、アルミニウム配線パターン68は、第
1のnダミー拡散層66の他端まで延びており、第1
のnダミー拡散層66はその両端においてコンタクト
穴73、74によりアルミニウム配線パターン68で短
絡されている。これ以外の構造は図8と同じである。
【0056】図10を参照して、本発明の反転増幅回路
における第1のn拡散層40−1と第1のnダミー
拡散層66との形成方法について第3の例を説明する。
第1のn拡散層40−1と第1のnダミー拡散層6
6とは互いに隣接して平行に形成されている。便宜上、
図8で示した絶縁層70は図示を省略している。勿論、
第1のn拡散層40−1と第1のnダミー拡散層6
6とは同じ断面形状及び平面形状を有している。この例
では、アルミニウム配線パターン68は、第1のn
ミー拡散層66の中間部まで延びており、第1のn
ミー拡散層66はこの中間部においてコンタクト穴75
によりアルミニウム配線パターン68と接続されてい
る。これ以外の構造は図8と同じである。
【0057】図7に戻って、外部ノイズがp拡散層4
5に侵入した場合について説明する。この場合には、図
18で説明したように、シリコン基板40に電位の変化
が生ずる。このような電位の変動は、第1の寄生抵抗R
w1と第1の寄生容量Caとを介して第1のn拡散層
40−1に伝達されると共に、第2の寄生抵抗Rw2と
第2の寄生容量Cbとを介して第2のn拡散層40−
2に伝達される。この場合、反転端子33−1が第1、
第2のn拡散層40−1、40−2に接続されている
ので、反転端子33−1に電位の変動が生ずる。
【0058】一方、p拡散層45に起因した電位の変
動は、第1のダミー寄生抵抗Rwd1と第1のダミー寄
生容量Cadとを介して第1のnダミー拡散層66に
伝達されると共に、第2のダミー寄生抵抗Rwd2と第
2のダミー寄生容量Cbdとを介して第2のnダミー
拡散層67に伝達される。この場合、非反転端子33−
2が第1、第2のnダミー拡散層66、67に接続さ
れているので、非反転端子33−2に電位の変動が生ず
る。
【0059】前述したように、第1、第2の寄生抵抗R
w1、Rw2と第1、第2のダミー寄生抵抗Rwd1、
Rwd2とはそれぞれ、抵抗値がほぼ等しい。第1、第
2の寄生容量Ca、Cbと第1、第2のダミー寄生容量
Cad、Cbdとはそれぞれ、容量値がほぼ等しい。こ
の場合、外部ノイズがp拡散層45に侵入したとして
も、反転端子33−1と非反転端子33−2とは同じ振
幅及びタイミング(位相)の変動を持つ。これは、シリ
コン基板40に外部ノイズに起因した電位の変動を生じ
ても、出力電圧Voの変動が同相信号除去比まで低減さ
れることを意味する。
【0060】次に、MOSトランジスタQnの動作に伴
って第3のn拡散層40−3、すなわちドレイン電極
の電位が変動すると、この変動は第3の寄生容量Cxを
通してシリコン基板40に伝達されるので、この場合に
も、シリコン基板40の電位が変動する。この電位の変
動は、第3の寄生抵抗Rw3と第1の寄生容量Caとを
介して第1のn拡散層40−1に伝達されると共に、
第4の寄生抵抗Rw4と第2の寄生容量Cbとを介して
第2のn拡散層40−2に伝達される。したがって、
この場合も反転端子33−1の電位が変動する。
【0061】一方、第3のn拡散層40−3に起因し
た電位の変動は、第3のダミー寄生抵抗Rwd3と第1
のダミー寄生容量Cadとを介して第1のnダミー拡
散層66に伝達されると共に、第4のダミー寄生抵抗R
wd4と第2のダミー寄生容量Cbdとを介して第2の
ダミー拡散層67に伝達される。この場合には、非
反転端子33−2の電位が変動する。
【0062】前述したように、第3、第4の寄生抵抗R
w3、Rw4と第3、第4のダミー寄生抵抗Rwd3、
Rwd4とはそれぞれ、抵抗値がほぼ等しい。この場
合、シリコン基板40に外部ノイズにより第3のn
散層40−3に起因した電位の変動が生じても、反転端
子33−1と非反転端子33−2とは同じ振幅及びタイ
ミング(位相)の変動を持つ。その結果、シリコン基板
40に外部ノイズに起因した電位の変動を生じても、出
力電圧Voの変動が同相信号除去比まで低減される。
【0063】ここで、第1、第2の抵抗値R1、R2が
それぞれ、1(kΩ)、100(kΩ)とし、基準電圧
Vr、入力電圧Viがそれぞれ0(V)、10(mV)
とする。そして、シリコン基板40の電位変動に起因し
て反転端子33−1に1(mV)の電位変動が生じたと
すると、非反転端子33−2にも1(mV)の電位変動
が生じる。差動増幅回路33が80dBの同相信号除去
比を持つとすると、出力電圧Voの変動は0.01mV
まで低減される。このような出力電圧Voの変動は、図
18に示されたものに比べてはるかに低い。
【0064】なお、本発明は図19に示された構造の反
転増幅回路にも適用できることは言うまでも無い。
【0065】上記説明は反転増幅回路の場合であるが、
本発明は非反転増幅回路にも適用可能である。この場
合、信号入力端子34は一定電圧Vcのオフセット電圧
を受けるための電圧入力端子として用いられ、基準電圧
入力端子35は信号電圧Vsを持つ入力信号を受けるた
めの信号入力端子として用いられる。そして、出力信号
の出力電圧Voは、以下の式で与えられる。
【0066】 Vo=(1+(R2/R1))・Vs−(R2/R1)・Vc いずれにしても、非反転増幅回路は、半導体基板におけ
る電位変動によるS/Nの低下無しで安定した出力信号
を出力できる。
【0067】更に、第1、第2の抵抗31、32に加え
て、第1の抵抗31に類似し、かつ信号入力抵抗として
作用する複数の抵抗を有していても良い。この場合に
は、複数のダミー抵抗が上記複数の抵抗にそれぞれ隣接
するように形成される。このような反転増幅回路は加算
回路として適用され得る。
【0068】図11を参照して、本発明をアナログ反転
増幅回路に適用した場合について説明する。このアナロ
グ反転増幅回路は、図6に示された反転増幅回路とは以
下の点で異なり、残りの構成は同じである。すなわち、
第3の抵抗78が基準電圧入力端子35と非反転端子3
3−2との間に接続され、第3のダミー抵抗79が第3
の抵抗78に隣接して形成されている。周知のように、
第3の抵抗78は入力のオフセットを減少させるための
抵抗である。
【0069】言うまでも無く、第3のダミー抵抗79は
第3の抵抗78と同じ断面形状、同じ平面形状を有して
いる。第3のダミー抵抗79の一端は、第3の抵抗78
が非反転端子33−2に接続されているので、反転端子
33−1に接続されている。第3のダミー抵抗79の他
端は開放されている。図7で説明したのと同じ理由で、
このアナログ反転増幅回路も半導体基板の電位変動によ
るS/Nの低下を防止することができる。
【0070】図12を参照して、本発明を積分回路に適
用した場合について説明する。この積分回路は、n−チ
ャンネルのMOSトランジスタQ11、ダミーMOSト
ランジスタQd11、容量値CのコンデンサC11、ダ
ミーコンデンサCd11、及びリセット回路80以外
は、反転増幅回路と同じ構成要素を有している。
【0071】前述したように、第1のダミー抵抗61
は、第1の抵抗31に隣接して形成され、第1の抵抗3
1と同じ断面形状、平面形状を有している。同様に、ダ
ミーMOSトランジスタQd11は、MOSトランジス
タQ11に隣接して形成され、MOSトランジスタQ1
1と同じ断面形状、平面形状を有している。ダミーコン
デンサCd11はコンデンサC11に隣接して形成さ
れ、コンデンサC11と同じ断面形状、平面形状を有し
ている。
【0072】MOSトランジスタQ11は、積分回路の
リセット時にコンデンサC11に蓄積された電荷を放電
させるためのものである。この目的のために、MOSト
ランジスタQ11のゲート電極がリセット回路80に接
続されている。言い換えれば、MOSトランジスタQ1
1は、積分回路のリセット時にリセット回路80により
オン状態におかれる。本例では、MOSトランジスタQ
11のソース電極が反転端子33−1に接続されている
ので、ダミーMOSトランジスタQd11のソース電極
は非反転端子33−2に接続されている。ダミーMOS
トランジスタQd11のドレイン電極は開放されてい
る。また、ダミーMOSトランジスタQd11のゲート
電極はリセット回路80に接続されている。同様に、コ
ンデンサC11の一端が反転端子33−1に接続されて
いるので、ダミーコンデンサCd11の一端は非反転端
子33−2に接続されている。ダミーコンデンサCd1
1の他端は開放されている。
【0073】MOSトランジスタQ11がオフ状態にお
かれると、出力電圧Voは以下の式で表される。
【0074】Vo=−1(1/C・R1)・Vidt このようにして、積分回路は積分動作を実行する。
【0075】図13を参照して、図12に示された積分
回路の構造について説明する。シリコン基板40には第
1のn拡散層40−1と第1のnダミー拡散層66
とが互いに隣接して形成されている。コンデンサC11
とダミーコンデンサCd11も互いに隣接してシリコン
基板40上に形成されている。更に、MOSトランジス
タQ11とダミーMOSトランジスタQd11もまた、
シリコン基板40に互いに隣接して形成されている。図
示していないが、ここでも図7と同様に、シリコン基板
40にはp拡散層45、MOSトランジスタQnが形
成されているものとする。
【0076】図7において説明したように、第1の寄生
容量Caが第1のn拡散層40−1とシリコン基板4
0との間に形成され、第1の寄生容量Caと同じ容量値
を持つ第1のダミー寄生容量Cadが第1のnダミー
拡散層66とシリコン基板40との間に形成される。第
3の寄生容量CcがコンデンサC11とシリコン基板4
0との間に形成され、第3の寄生容量Ccと同じ容量値
を持つ第3のダミー寄生容量Ccdがダミーコンデンサ
Cd11とシリコン基板40との間に形成される。同様
に、第4の寄生容量CdがMOSトランジスタQ11の
ソース領域81とシリコン基板40との間に形成され、
第4の寄生容量Cdと同じ容量値を持つ第4のダミー寄
生容量CddがダミーMOSトランジスタQd11のダ
ミーソース領域82とシリコン基板40との間に形成さ
れる。なお、ソース領域81、ダミーソース領域82は
それぞれ、n拡散層で実現される。
【0077】第1のn拡散層40−1は、第1の寄生
抵抗Rw1、第1の寄生容量Caを介してp拡散層4
5(図7)に接続されると共に、第3の寄生抵抗Rw
3、第1の寄生容量Caを介して第3のn拡散層40
−3(図7)に接続される。第1のnダミー拡散層6
6は、第1のダミー寄生抵抗Rwd1、第1のダミー寄
生容量Cadを介してp拡散層45に接続されると共
に、第3のダミー寄生抵抗Rwd3、第1のダミー寄生
容量Cadを介して第3のn拡散層40−3に接続さ
れる。これは、コンデンサC11とダミーコンデンサC
d11との間にも当てはまり、MOSトランジスタQ1
1とダミーMOSトランジスタQd11とについても同
様である。
【0078】例えば、コンデンサC11は、寄生抵抗R
c1、第3の寄生容量Ccを介してp拡散層45に接
続されると共に、寄生抵抗Rc2、第3の寄生容量Cc
を介して第3のn拡散層40−3に接続される。
【0079】図7で述べたのと同様の理由で、p拡散
層45に起因してシリコン基板40の電位が変動する
と、この電位変動は、第1の寄生抵抗Rw1、第1の寄
生容量Caを介して第1のn拡散層40−1に伝達さ
れる。この電位変動はまた、寄生抵抗Rc1、第3の寄
生容量Ccを介してコンデンサC11に伝達される。こ
の電位変動は更に、寄生抵抗Rq1、第4の寄生容量C
dを介してソース領域81に伝達される。これらの電位
変動は、反転端子33−1の電位変動を引き起こす。
【0080】一方、p拡散層45に起因して生じたシ
リコン基板40の電位変動は、第1のダミー寄生抵抗R
wd1、第1のダミー寄生容量Cadを介して第1のn
ダミー拡散層66に伝達される。この電位変動はま
た、ダミー寄生抵抗Rcd1、第3のダミー寄生容量C
cdを介してダミーコンデンサCd11に伝達される。
この電位変動は更に、ダミー寄生抵抗Rqd1、第4の
ダミー寄生容量Cddを介してダミーソース領域82に
伝達される。これらの電位変動は、非反転端子33−2
の電位変動を引き起こす。反転端子33−1の電位変動
は、図7で説明したのと同じ理由で、非反転端子33−
2の電位変動と振幅、タイミング(位相)において等し
い。これは、シリコン基板40に外部ノイズに起因した
電位変動を生じても、出力電圧Voの変動は同相信号除
去比まで低減されることを意味する。
【0081】これは、MOSトランジスタQnの動作に
伴って第3のn拡散層40−3(図7)、すなわちド
レイン電極の電位が変動した場合にも当てはまる。この
場合、第3のダミー寄生抵抗Rwd3、寄生抵抗Rc2
及びRq2、ダミー寄生抵抗Rcd2及びRqd2が、
第1の寄生抵抗Rw1、第1のダミー寄生抵抗Rwd
1、寄生抵抗Rc1及びRq1、ダミー寄生抵抗Rcd
1及びRqd1に代えて適用される。
【0082】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば外部ノイズその他による半導体基板の電位変動の影響
を受けにくい、S/N比に優れた半導体回路装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を基準電圧発生回路に適用した場合につ
いて、そこに含まれる2つの抵抗の関係を説明するため
の要部の平面図である。
【図2】図1の線A−A´による断面図である。
【図3】図1の実施例における基準電圧発生回路に含ま
れる差動増幅回路の2つの入力端子の電位と出力端子の
電位の関係を説明するための波形図である。
【図4】図2に示された例の変形例を示した断面図であ
る。
【図5】図2に示された例の他の変形例を示した断面図
である。
【図6】本発明を反転増幅回路に適用した場合の回路図
である。
【図7】図6に示された反転増幅回路の主要部の断面構
造を示した図である。
【図8】図7に示された2つのn拡散層の形成方法の
第1の例を説明するための図である。
【図9】図7に示された2つのn拡散層の形成方法の
第2の例を説明するための図である。
【図10】図7に示された2つのn拡散層の形成方法
の第3の例を説明するための図である。
【図11】本発明をアナログ反転増幅回路に適用した場
合の回路図である。
【図12】本発明を積分回路に適用した場合の回路図で
ある。
【図13】図13に示された積分回路の主要部の断面構
造を示した図である。
【図14】本発明が適用される基準電圧発生回路を示し
た図である。
【図15】図14の基準電圧発生回路に含まれる差動増
幅回路の2つの入力端子の電位と出力端子の電位の関係
を説明するための波形図である。
【図16】本発明が適用される反転増幅回路を示した図
である。
【図17】図16に示された反転増幅回路に含まれる差
動増幅回路の回路図である。
【図18】図17に示された反転増幅回路に含まれる2
つの抵抗をn拡散層で実現する場合の主要部の断面構
造を示した図である。
【図19】図17に示された反転増幅回路に含まれる2
つの抵抗を多結晶シリコン膜で実現する場合の主要部の
断面構造を示した図である。
【符号の説明】
40 シリコン基板 50 半導体基板 50−1 拡散層 51 第1の配線パターン 52 第2の配線パターン 53 配線層 56 導体膜 57 第3の配線パターン

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された差動増幅回路
    を含み、該差動増幅回路は、第1、第2の入力端子と出
    力端子とを有し、しかも前記第1の入力端子に接続され
    た第1の抵抗を通して入力信号を供給されると共に、前
    記出力端子と前記第2の入力端子との間に接続された第
    2の抵抗を通して前記出力信号をフィードバックされる
    ように構成されている半導体回路装置において、前記第
    1、第2の抵抗をそれぞれ前記半導体基板上に形成され
    た配線層内に配線パターンで形成し、しかも前記第1の
    抵抗と前記半導体基板との間に形成される第1の寄生容
    量と前記第2の抵抗と前記半導体基板との間に形成され
    る第2の寄生容量とが互いに等しくなるように形成した
    ことを特徴とする半導体回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体回路装置におい
    て、前記半導体基板は、前記第1、第2の抵抗の下側の
    領域に形成された拡散層を有することを特徴とする半導
    体回路装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体回路装置におい
    て、前記配線層上に他の配線パターンが形成されてお
    り、該他の配線パターンと前記第1、第2の抵抗の間の
    領域には導体膜が形成されていることを特徴とする半導
    体回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の半導体回路装置におい
    て、前記拡散層と前記導体膜との間が第1のコンタクト
    ホールで接続され、前記導体膜と前記他の配線パターン
    との間が第2のコンタクトホールで接続されていること
    を特徴とする半導体回路装置。
  5. 【請求項5】 半導体基板上に形成された差動増幅回路
    を含み、該差動増幅回路は、第1、第2の入力端子と前
    記半導体基板上に形成されて前記第1、第2の入力端子
    の一方に接続された回路素子とを含む半導体回路装置に
    おいて、前記半導体基板上の前記回路素子に隣接させて
    ダミー回路素子を形成し、しかも前記回路素子と前記半
    導体基板との間に形成される第1の寄生容量と前記ダミ
    ー回路素子と前記半導体基板との間に形成される第2の
    寄生容量とが互いに等しくなるようにし、かつ前記ダミ
    ー回路素子を前記第1、第2の入力端子の他方に接続し
    たことを特徴とする半導体回路装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の半導体回路装置におい
    て、前記ダミー回路素子は、その断面形状及び平面形状
    がそれぞれ、前記回路素子の断面形状及び平面形状と同
    じになるように形成されていることを特徴とする半導体
    回路装置。
  7. 【請求項7】 請求項5あるいは6記載の半導体回路装
    置において、前記回路素子は、抵抗、コンデンサ、トラ
    ンジスタのいずれかであることを特徴とする半導体回路
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体回路装置におい
    て、前記回路素子は抵抗であり、該抵抗は前記半導体基
    板に拡散層で形成されていることを特徴とする半導体回
    路装置。
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