JP2674466B2 - 管体の形状測定装置 - Google Patents

管体の形状測定装置

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JP2674466B2 JP10778193A JP10778193A JP2674466B2 JP 2674466 B2 JP2674466 B2 JP 2674466B2 JP 10778193 A JP10778193 A JP 10778193A JP 10778193 A JP10778193 A JP 10778193A JP 2674466 B2 JP2674466 B2 JP 2674466B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、管体の形状測定装
置、特に、大口径溶接鋼管等の管端の各寸法、即ち、直
径、周長、真円度、および、UOE鋼管のピーキング
量、オフセット量、局部真円度(ダイス跡)、ビード高
さ、ビード補正無し周長と直径、ビード補正有り周長と
直径、等の、管体の形状測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋼管製造ラインにおいて、製造される鋼
管の端部の形状精度が公差内にあるか否かは鋼管の品質
管理上極めて重要な管理項目である。例えば、UOE鋼
管の端部の周長、真円度、ピーキング、オフセット等の
誤差が大きいと、特に、ラインパイプ等において鋼管同
士を相互に溶接する場合、接続部に段差が生じる。この
ように、ラインパイプに段差が生じると、例えば、ライ
ンパイプ内を圧送されるピグの走行に支障をきたし、し
かも、溶接部が腐食性ガスによって腐食されやすい、等
の問題があった。また、ダイス跡等の局部真円度につい
ては、鋼管がガス、水用等として地表に露出している場
合、鋼管の曲率変動によって外観が損なわれて、商品価
値が低下することがあった。
【0003】鋼管の寸法測定項目としては、鋼管の直
径、周長、真円度、溶接部ビード形状(ピーキング、オ
フセット、ビード高さ)、局部真円度等があり、これら
の測定は人手で行われる場合が多い。ここで、真円度
は、鋼管の直径の最大値と最小値との差で定義すること
が多く、ピーキングは、図10に示すように、鋼管の公称
直径により決まる理想円に対する溶接部分での突出し量
であり、オフセットは、図11に示すように、鋼管の公称
直径により決まる理想円に対する溶接部分での段差であ
り、ビード高さは、図12に示すように、鋼管の表面に対
する溶接ビード部分の盛り上がりであり、局部真円度
は、図13に示すようにUOE鋼管を機械的に拡管すると
きにダイスの当たった箇所とそうでない箇所との間で発
生する曲率の変動である。
【0004】従来、上述した鋼管各部の寸法を人手で測
定する場合、次のようにして測定していた。即ち、例え
ば、直径は、ノギスにより、周長は、巻尺により、真円
度は、直尺により、それぞれ測定していた。また、溶接
ビード部の形状、局部真円度は、脚端により鋼管の周面
の円周方向に2点で接触する種々の脚間距離のコードゲ
ージ(第8図参照)を使用し、ゲージ中心の径方向変位
を読み取って測定していた。
【0005】しかし、上記のような測定方法は、全て手
動測定、目視読み取りであるため、測定に時間と手間が
かかり、しかも、再現性に乏しいといった問題を有して
いた。
【0006】近年、上記問題に鑑み、特に、鋼管の直
径、周長、真円度について自動化を目的とする装置が種
々開発されている。例えば、特開昭51−54454 号公報に
は、回転アームと変位計を用いた半径法による周長測定
装置が開示されている。以下、この技術を従来技術1と
いう。
【0007】特開平4−65610 号公報には、軸芯移動機
構を備えた回転ヘッドを用いた周長、外径、真円度測定
装置が開示されている。以下、この技術を従来技術2と
いう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術1は、周長を演算する場合、多角形の周長を求めた
後、円周長の補正を行うため、測定軸と管軸とがずれた
場合、および、楕円変形等、管端が非真円形状の場合に
補正精度が悪いといった問題を有していた。
【0009】一方、従来技術2は、測定軸の中心移動計
算に中心移動量および半径を未知数として最小二乗法に
よって求めるものであるが、楕円変形等の場合精度が悪
く、しかも、周長計算では多角形の周長で近似する方法
なので、測定点数によっては近似精度が悪化し、更に、
真円度についても、手測定に比べて誤差が大きいといっ
た問題を有していた。真円度の測定誤差が手測定に比べ
て大きいのは、手測定は、管径が最大となる値によって
真円度を求めるものであるのに対して、従来技術2は、
中心移動の精度が十分でないことがあるからである。
【0010】しかも、従来技術1および2には、オフセ
ット、ピーキング、ビード高さ、局部真円度等の測定に
ついての開示は全くない。
【0011】従って、この発明の目的は、管体の直径、
周長、真円度は勿論、UOE鋼管のピーキング量、オフ
セット量、局部真円度、ビード高さ、ビード補正無し周
長と直径、ビード補正有り周長と直径、等の管体各部の
寸法を、容易且つ測定中心を管中心に概略合わせておく
だけで、高精度で測定することができる、管体の形状測
定装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明は、被測定管体
の略中心軸線を中心として360 度回転可能なアームと、
前記アームの先端に取り付けられた変位計と、前記アー
ムの回転軸の回転角度を検出する回転角度検出器と、前
記アームの回転の微小単位角度毎に、前記変位計によっ
て測定された、前記アームの回転中心と前記被測定管体
の外周面上の測定点との間の距離の測定値に基づいて前
記被測定管体の管端各部の寸法を演算する制御器とを有
する、管体の形状測定装置において、前記制御器は、前
記測定値にフーリエ級数を当てはめ、その1次フーリエ
係数によって前記測定値の最適回転中心軸への極座標の
中心移動を行い、以後、中心移動済みの測定値列によっ
て前記被測定管体の管端プロフィールを演算するプロフ
ィール演算手段と、前記中心移動済みの測定値列に対し
て、1次移動平均処理を行い、次いで、2階差分処理を
行い、この結果と所定の閾値と比較して、前記被測定管
体のビード部の位置を検出するビード部検出手段と、前
記中心移動済みの測定値列に対して、2次移動平均処理
によって平滑化処理を行い、次いで、多角形近似あるい
は2次多項式近似によって、前記被測定管体の周長を求
める第1周長演算手段と、前記中心移動済みの測定値列
に対して、高次のフーリエ級数の当てはめによる平滑化
処理を行い、次いで、多角形近似あるいは2次多項式近
似によって、前記被測定管体の周長を求める第2周長演
算手段と、前記1次移動平均処理済みの測定値列、前記
ビード部の位置および前記周長に基づいてピーキング量
を演算するピーキング量演算手段と、前記1次移動平均
処理済みの測定値列、前記ビード部の位置および前記周
長に基づいてオフセット量を演算するオフセット量演算
手段と、前記1次移動平均処理済みの測定値列から、角
度方向にずらせて計算した直径差によって真円度を演算
する真円度演算手段と、前記1次移動平均処理済みの測
定値列および前記平滑化処理済みの測定値列に基づいて
局部真円度の量を演算する局部真円度演算手段と、前記
1次移動平均処理済みの測定値列および前記ビード部の
位置に基づいてビード高さを演算するビード高さ演算手
段と、前記ビード高さによって前記周長を、接線長と円
弧の差だけ補正して周長を演算する第3周長演算手段と
からなることに特徴を有するものである。
【0013】
【作用】この発明によれば、被測定管体の略中心軸線を
中心として360 度回転可能なアームと、前記アームの先
端に取り付けられた変位計と、前記アームの回転軸の回
転角度を検出する回転角度検出器とを有しており、前記
アームの回転の微小単位角度毎に、前記変位計によって
前記アームの回転中心と前記被測定管体の外周上の測定
点との間の距離を測定し、この測定値に基づいて前記被
測定管体の管端各部の寸法を演算する、管体の形状測定
装置において、プロフィール演算手段、ビード部検出手
段等の管端各部の形状演算手段を設けることによって、
1回の測定データに基づき系統的且つ効果的に管体各部
の形状を高精度で測定することができる。
【0014】
【実施例】次に、この発明の、管体の形状測定装置の一
実施態様を、図面を参照しながら説明する。図1は、こ
の発明の、管体の形状測定装置の一実施態様を示す概略
正面図、図2は、この発明の、管体の形状測定装置にお
ける演算工程のフロー図である。
【0015】図1において、1は、架台2に対して水平
に載置されたUOE鋼管等の被測定用鋼管、3は、架台
2上のサーボモータ4の水平回転軸であり、鋼管1のほ
ぼ中心軸線上に配置されている。5は、回転軸3に取り
付けられた回転角度検出器、6は、回転軸3の先端に固
定された垂直アーム、7は、アーム6の一端に取り付け
られた、鋼管1の外周面に沿って摺動する接触式変位計
であり、アーム6の回転中心と鋼管1の外周面上の測定
点との間の距離を連続的に測定する。変位計7は、非接
触式のものであっても良い。8は、アーム6の他端に取
り付けられたカウンタウエイト、9は、モータドライ
バ、10は、インターフェイス、11は、制御器であり、プ
ロフィール演算手段、ビード部検出手段、第1周長演算
手段、第2周長演算手段、ピーキング量演算手段、オフ
セット量手段、真円度演算手段、局部真円度演算手段、
ビード高さ演算手段および第3周長演算手段を有してい
る。これら各手段の機能については後述する。
【0016】モータ4は、制御器11のキーボードによっ
て起動され、回転軸3が一回転する間に変位計7から
の、アーム6の回転中心と鋼管1の外周面上の測定点と
の間の距離信号および回転角度検出器5からの、アーム
6の回転角度信号がインターフェイス10を介して制御器
11に取り込まれる。アーム6か一回転してデータの採取
が終了すると、モータ4は自動的に停止する。その後、
制御器11は、後述する各種演算を行い、その結果をCR
Tあるいはプリンタ上に表示する。
【0017】制御器の各手段の関係を図2に示す。図2
を参照しながら、制御器11の各種機能について説明す
る。 (A) プロフィール演算手段(図2のaからcのステッ
プ) アーム6の回転角度θ' i およびアーム6の回転中心と
鋼管1の外周面上の測定点との距離r' i が一対の極座
標データ(θ' i 、r' i )、i=1〜Nとして採取さ
れると、このデータ列に、下式によって表される1次フ
ーリエ級数 f(θ)=a0 +a1cos θ+b1sin θ を最小二乗法によって当てはめる。
【0018】
【数1】
【0019】当てはめの手順は、上記(1) 式によって表
される連立方程式を解き、a1 、b1を求め、次に、その
解の1次フーリエ係数a1、b1を用いて、極座標の中心移
動01(X1 、Y1) →02(X2 、Y2) にともなう座標変換(r'
i 、θ' i ) −(r i 、θi) を行う(図3参照)。r
i 、θi は、下記(2) 式に示す通りである。
【0020】
【数2】
【0021】この生データを中心移動した後の測定値を
以後基本データとする。これによって、図4に示すよう
に、管軸回りの基本的な管外周面のプロフィールデータ
が得られる。
【0022】1次フーリエ級数の当てはめを行う代わり
に、2次以上のフーリエ級数の当てはめを行い、そのと
きの1次フーリエ係数によって座標軸の中心移動を行う
こともできる。この場合には、非真円近似のため変形の
ある鋼管に対しては、円近似よりより精度の高い中心移
動が可能である。
【0023】(B) ビード部検出手段(図2のdおよびe
のステップ) 上記基本データに対して短い区間の1次移動平均による
平滑化処理を行い、ノイズ成分を取り除いた外周面プロ
フィールデータを、下記(3) 式によって演算する。この
プロフィールデータを図5に示す。
【0024】
【数3】
【0025】上記(3) 式による1次移動平均済みのデー
タを、下記(4) 式によって2階差分処理し、これと所定
の閾値Thとから鋼管1のビード部両側位置ib1、ib2
求める(図6参照)。
【0026】
【数4】
【0027】(C) 第1周長演算手段における平均化処理
(図2のfのステップ) 上記基本データに対して比較的長い区間(例えば、数十
mmの区間)の2次移動平均を、下記(5) 式により演算し
て平滑化処理を行う。
【0028】
【数5】
【0029】(D) 第2周長演算手段における平均化処理
(図2のhのステップ) 上記基本データに、下記(6) 式によって表される高次の
フーリエ級数を最小二乗法によって当てはめて平滑化処
理を行う。
【0030】
【数6】
【0031】ここで、ak 、 bk は、下記(7) 式によっ
て表される連立方程式を解くことによって得られる。
【0032】
【数7】 (E) 第1および第2周長演算手段(図2のgのステッ
プ) 上述した何れかの方法によって平均化処理を行った管外
周面プロフィールデータに対して、下記(8) 式によって
周長演算を行う。周長演算は、粗くは多角形の外周長に
よって近似される。
【0033】
【数8】
【0034】より高精度で周長演算を行う場合には、図
7に示すように、3点を2次多項式によって結び、その
弧長を積算して求める。即ち、図7において、3点i-1
、i、i +1 を通る2次曲線の係数ai 、 bi 、 c
i を、下記(9)式に従って演算する。
【0035】
【数9】
【0036】部分弧長 Si は、下記(10)式によって表さ
れる。
【0037】
【数10】 従って、周長Sは、下記(11)式によって演算される。
【0038】
【数11】
【0039】周長Sから外径を求めるには、下記(12)式
のように、周長Sを円周率で割れば良い。このようにし
て、第1または第2周長演算手段によって、ビード部に
よる補正を含まない周長を演算することができる。
【0040】
【数12】
【0041】(F) 真円度演算手段(図2のkのステッ
プ) 上記(3) 式による1次移動平均済みのデータに対して、
各方向において管径が最大になるようにずらして直径を
演算する。即ち、ずらし量をsfとし、θi +Π=θj i
となるj i を見出し、j =(j i−sf) 〜(j i+sf) の範
囲内において、下記(13)式によって最大値 Ri を演算す
る。その方向を一定ピッチで変化させて求まる直径 Ri
の最大値 Rmax と最小値 Rmin によって、下記(14)およ
び(15)式によって真円度を評価する。
【0042】
【数13】
【0043】
【数14】
【0044】
【数15】
【0045】この方法によれば、従来の、中心移動した
後、新たな中心回りの直径の最大値と最小値との差によ
って真円度を求める方法と比較して、円形状が非真円の
場合において、より正確な直径によって評価することが
でき、その結果、真円度をより正確に演算することがで
きる。
【0046】(G) ピーキング量演算手段(図2のiのス
テップ) 上記(4) 式によってビード部の両側位置ib1、ib2は、
求まっているので、図8に示すようなコードゲージ12の
脚12A 間の距離lと等価な距離の中央部をビード位置と
し、図9に示すように、その両側の脚位置に相当する2
点A、Bを結んだ直線にビード位置から垂線(c1-D)をお
ろしてその高さを求める。2点A、Bの位置を求めるに
は、上記(12)式によって求めた半径rに対して、下記(1
6)式によって先ず角度θを求め、ビード部の位置ib1N
から角度θだけ前後する位置を点A、Bとする。
【0047】
【数16】
【0048】図9において、A(x1 、y1) 、B(x2
y2) 、C1(x3、y3) とすると、D(x1、y1) は、x1およ
びy1が下記(17)および(18)式のように表されるので、下
記(19)によって演算される。
【0049】
【数17】
【0050】
【数18】
【0051】
【数19】 この値(c1-D)から公称直径と脚間距離lによって、下記
(20)式によって決まる正規の高さh1 を差し引いて、下
記(21)式によって片側のピーキングP1を求める。これと
同様に、残る片側のピーキングP2を求めて、ピーキング
量を下記(22)式によって表す。
【0052】
【数20】
【0053】
【数21】
【0054】
【数22】
【0055】(E) オフセット量演算手段(図2のjのス
テップ) オフセット量は、ピーキング量と似通った手法によって
求める。ピーキングの場合と異なる点は、脚間距離lが
オフセットの方が短いことである。即ち、脚間距離lo
として、ピーキングにおけると同様にして(c1-D)、(c2-
G)を求める。このときオフセット量は、下記(23)式によ
って表される。
【0056】
【数23】
【0057】(F) 局部真円度演算手段(図2のlのステ
ップ) 局部真円度は、UOE拡管時のダイス跡を示すものであ
り、その凹凸のパターン数は、予め8、10、12というよ
うに、幾通りかに限られる。従って、360 度周方向を分
割し、その位置での平滑化処理済みのプロフィールと1
次移動平均済みプロフィールとの差の平均を求める。1
次移動平均済みプロフィールは、ノイズ除去のみを行
い、鋼管の外形に忠実なものであり、平滑化処理済みの
プロフィールは、ダイス跡のような細かい鋼管外周面の
凹凸を平滑化したものである。このとき全分割点と管外
周面プロフィールとの相対位置をずらせ、このときの差
の平均値が最大となる位置を決める。次に、分割数を
8、10、12と変化させて3つの平均値のうち最大値を与
える分割数をダイス数と判定し、そのときの平均値をダ
イス跡と定義すると、正確なダイス数が得られ且つダイ
ス跡も定量的に評価することができることが判った。
【0058】ib1とib2の中間点をib3とし、ダイ数を
nとする。1次移動平均点を下記数24、平滑化処理済み
の点を下記数25とするとき、下記(26)式を満足するim
(m=1〜n)を求め、下記(27)式によって AVEnを求める。
AVEnを最大とするn' をダイ数とし、ダイス跡として
AVEn' の値を用いる。
【0059】
【数24】
【0060】
【数25】
【0061】
【数26】
【0062】
【数27】
【0063】(G) ビード高さ演算手段(図2のmのステ
ップ) ビード高さは、中心移動済みの極座標列および1次移動
平均済みデータから求めるが、ビード部の位置2ヵ所の
間の半径の最大値からビード部の両側位置における半径
の平均を差し引いて、下記(28)式によって求める。
【0064】
【数28】
【0065】(H) 第3周長演算手段(図2のnのステッ
プ) 先に求めた直径の理想円から、このビード高さだけ高い
理想円の両側に接線を引き、この2線分の合計と2接点
間の理想円の周長との差を、先に求めた周長に加えて補
正すれば、ビード高さ補正済み周長が得られる。
【0066】先に求めた半径をrとすると、ビード高さ
位置と接点との角度θは、下記(29)式によって求められ
る。
【0067】
【数29】
【0068】従って、ビード高さによる周長補正値は、
下記(30)式によって求められる。
【0069】
【数30】
【0070】この補正によって手測定による周長測定を
模擬した値を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、被測定管端の多項目の寸法項目を効率、精度良く一
貫して演算することができ、しかも、測定中心を管中心
に概略合わせておくだけで、高精度な形状測定が可能で
あるといった有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の、管体の形状測定装置の一実施態様
を示す概略正面図である。
【図2】この発明の、管体の形状測定装置における演算
工程のフロー図である。
【図3】測定中心と管中心との位置関係を示す説明図で
ある。
【図4】中心移動後の基本管外周面プロフィールデータ
を示すグラフである。
【図5】1次移動平均後のプロフィールデータを示すグ
ラフである。
【図6】ビード部位置を検出するための2階差分プロフ
ィールデータを示すグラフである。
【図7】周長を高精度に求めるための多項式補間の説明
図である。
【図8】コードゲージを示す概略正面図である。
【図9】ピーキングおよびオフセットを求める際の説明
図である。
【図10】ピーキングの定義図である。
【図11】オフセットの定義図である。
【図12】ビード高さの定義図である。
【図13】ダイス跡の説明図である。
【符号の説明】
1:鋼管、 2:架台、 3:回転軸、 4:サーボモータ、 5:回転角度検出器、 6:アーム、 7:変位計、 8:カウンタウエイト、 9:モータドライバ、 10:インターフェイス、 11:制御器、 12:コードゲージ、 12A :コードゲージの脚。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定管体の略中心軸線を中心として36
    0 度回転可能なアームと、前記アームの先端に取り付け
    られた変位計と、前記アームの回転軸の回転角度を検出
    する回転角度検出器と、前記アームの回転の微小単位角
    度毎に、前記変位計によって測定された、前記アームの
    回転中心と前記被測定管体の外周面上の測定点との間の
    距離の測定値に基づいて前記被測定管体の管端各部の寸
    法を演算する制御器とを有する、管体の形状測定装置に
    おいて、 前記制御器は、 前記測定値にフーリエ級数を当てはめ、その1次フーリ
    エ係数によって前記測定値の最適回転中心軸への極座標
    の中心移動を行い、以後、中心移動済みの測定値列によ
    って前記被測定管体の管端プロフィールを演算するプロ
    フィール演算手段と、 前記中心移動済みの測定値列に対して、1次移動平均処
    理を行い、次いで、2階差分処理を行い、この結果と所
    定の閾値と比較して、前記被測定管体のビード部の位置
    を検出するビード部検出手段と、 前記中心移動済みの測定値列に対して、2次移動平均処
    理によって平滑化処理を行い、次いで、多角形近似ある
    いは2次多項式近似によって、前記被測定管体の周長を
    求める第1周長演算手段と、 前記中心移動済みの測定値列に対して、高次のフーリエ
    級数の当てはめによる平滑化処理を行い、次いで、多角
    形近似あるいは2次多項式近似によって、前記被測定管
    体の周長を求める第2周長演算手段と、 前記1次移動平均処理済みの測定値列、前記ビード部の
    位置および前記周長に基づいてピーキング量を演算する
    ピーキング量演算手段と、 前記1次移動平均処理済みの測定値列、前記ビード部の
    位置および前記周長に基づいてオフセット量を演算する
    オフセット量演算手段と、 前記1次移動平均処理済みの測定値列から、角度方向に
    ずらせて計算した直径差によって真円度を演算する真円
    度演算手段と、 前記1次移動平均処理済みの測定値列および前記平滑化
    処理済みの測定値列に基づいて局部真円度の量を演算す
    る局部真円度演算手段と、 前記1次移動平均処理済みの測定値列および前記ビード
    部の位置に基づいてビード高さを演算するビード高さ演
    算手段と、 前記ビード高さによって前記周長を、接線長と円弧の差
    だけ補正して周長を演算する第3周長演算手段とからな
    ることを特徴とする、管体の形状測定装置。
JP10778193A 1993-04-09 1993-04-09 管体の形状測定装置 Expired - Fee Related JP2674466B2 (ja)

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