JP2673359B2 - 梁型枠の組み立て方法 - Google Patents

梁型枠の組み立て方法

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JP2673359B2 JP63108957A JP10895788A JP2673359B2 JP 2673359 B2 JP2673359 B2 JP 2673359B2 JP 63108957 A JP63108957 A JP 63108957A JP 10895788 A JP10895788 A JP 10895788A JP 2673359 B2 JP2673359 B2 JP 2673359B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は梁型枠の組み立て方法に関するものである。
<従来の技術> 梁のコンクリートを打設するには、一般に第6図に示
すような方法が採用されている。
すなわち、セパレータbによって、対向する各型枠
a、aを貫通させ、セパレータbの両端を型枠a、aの
外面に設置した水平パイプcに座金とナットを介して締
め付け、型枠a、aの対向距離を一定に保持する構造で
ある。
<本発明が解決しようとする問題点> 前記した従来の型枠の枠組み技術にはつぎのような問
題がある。
<イ>梁の高さが高くなるほどセパレータbやホームタ
イの設置数が増し、その取り付け取り外しに多大の時間
と労力を要し不経済である。
<ロ>建築構造物の梁をRC構造(鉄筋構造)とする場
合、型枠a内にセパレータbやホームタイが横断してい
ると梁鉄筋を設置できないから、型枠aの最下段を除い
てすべてのセパレータbやホームタイを取り外した状態
で梁鉄筋を落とし込み、その後中間のセパレータbやホ
ームタイを設置している。
しかし、この中間のセパレータbなどを設置する作業
は、少なくとも二人の作業員が合図をしながら梁鉄筋の
間をぬって型枠a、a間に挿入しなければならず、多く
の手数と時間を要する。
<ハ>梁をSRC構造(鉄骨鉄筋構造)とする場合、予め
設置する梁鉄骨dにセパレータ貫通用の穴eを設けてお
く必要がある。
そのためこの貫通用の穴eの開設位置の検討や開孔作
業を必要とする。
<ニ>セパレータbを用いないで型枠a、aのはらみ出
しを拘束するためには種々の器具が提案されている。
しかし、この種の拘束器具を用いて施工する場合、拘
束器具の構成部品点数が多いため組立や解体に手間取
り、しかも振動を受けると緩み易いという問題がある。
さらにまた拘束器具の価格が高いので施工コストが高
くなるという欠点もある。
<本発明の目的> 本発明は以上の問題点を解決するためになされたもの
で、つぎのような梁型枠の組み立て方法を提供すること
を目的とする。
(イ)セパレータやホームタイ等の設置数を大幅に減ら
すことができる、梁型枠の組み立て方法 (ロ)型枠への組み付けおよび撤去が容易な梁型枠の組
み立て方法 (ハ)型枠の寸法が異なっても容易に対応できる、梁型
枠の組み立て方法 <本発明の構成> 以下、図面を参照しながら本発明の方法の一実施例に
ついて説明する。
<イ>組み立て方法に使用する装置 本発明の組み立て方法では第1図に示す組み立て装置
を使用する。
すなわち、組み立て装置は、縦パイプ1と、その上端
に取り付ける頭部金具2と、縦パイプ1の下方に取り付
ける裾金具3とによって構成する。
<ロ>縦パイプ 縦パイプ1は単管パイプと称する公知の金属製のパイ
プを利用することができる。
しかし、その断面形状は丸型でも、角型でも利用が可
能である。
<ハ>頭部金具 頭部金具2は、パイプ固定筒21と、そのパイプ固定筒
21の上端に直交方向に取り付けたひさし板22とより構成
する。
パイプ固定筒21は、縦パイプ1の外形に等しい内形を
有し、開閉自在の短い筒体である。
そのためにパイプ固定筒21の側面には縦方向にヒンジ
23を設け、このヒンジ23と対向する位置にはねじ式のフ
ック26を設けて、縦パイプ1との固定に供する。
一方、ひさし板22は、パイプ固定筒21の上面を被覆
し、さらに外側にひさし状に突設させた板体である。
すなわちパイプ固定筒21の上端はひさし板22によって
閉塞されている。
パイプ固定筒21から外側に突設したひさし板22の長さ
は、次の程度の長さに形成する。
[梁型枠を固定する水平パイプの外径]+[型枠の板
厚] そしてひさし板22の先端には型枠固定用の下向きフッ
ク24と、スラブ固定用の上向きフック25とを形成する。
<ニ>裾金具 裾金具3は、パイプ貫通筒31と、その筒31に直交する
方向に取り付けた棚板32とによって構成する。
パイプ貫通筒31は、縦パイプ1の外形に等しい内形を
有する短い筒であり、上下とも貫通している。
さらにパイプ貫通筒31は開閉自在に構成してある。
そのためにパイプ固定筒31の側面には縦方向にヒンジ
33を設け、このヒンジ33と対向する位置にはねじ式のフ
ック36を設けて、縦パイプ1との固定に供する。
棚板32の長さは、次の程度の長さに形成する。
[梁型枠を固定する水平パイプの外径]−[パイプ貫通
筒31の板厚] 棚板32の先端には、直交方向でかつ下向きに、当て板
34を形成する。
この当て板34の中央には下方向からのスリット35を開
設する。
<本発明の作用> 次に前記した支保装置を用いてRC構造の梁を組み立て
る場合の組み立て方法について第2図以下において説明
する。
<イ>梁型枠の組み立て(第2図) 公知の梁側型枠4と、底型枠41を用いて、スラブ42に
接続して型枠組みを行う。
この枠組みに際し、スラブ42の下面に、頭部金具2の
ひさし板22を釘で固定する。
このときに、ひさし板22先端の上向きフック25をスラ
ブ42の端に、下向きフック24を梁側型枠4の内側に係合
する。
<ロ>セパレータの組み立て(第3図) 最下段のセパレータ5のみを公知の手段で組み立て
る。
このときにセパレータ5の固定金具51に、裾金具3を
取り付ける。
取り付け方法は、当て板34のスリット35を、セパレー
タ5外部のホームタイに係合しておこなう。
その結果、当て板34は、梁側型枠4外面と、横パイプ
52との間に挟まれて確実に固定できる。
<ハ>縦パイプの取り付け(第4、5図) 梁側型枠4の側面に水平に、横パイプ53を取り付け
る。
一方、裾金具3のパイプ貫通筒31に、下方から縦パイ
プ1を貫通する。
そして縦パイプ1の上端を、頭部金具2のパイプ固定
筒21内に挿入する。
その状態で各筒21,31のねじ式フック26,36をねじ止め
すれば、縦パイプ1は横パイプ53を介して側型枠を側面
から強固に保持することになる。
<他の実施例> 以上は丸パイプを使用する場合について説明したが、
パイプ固定筒21、パイプ貫通筒31、および縦パイプ1を
矩形断面に形成することも可能である。
<本発明の効果> 本発明は上記したようになるから、次のような効果を
期待することができる。
<イ>梁型枠にコンクリートを打設した場合に、その圧
力はまず横パイプ群を介して縦パイプ1に伝達される。
ところが縦パイプの上端はスラブ42の端に係合してい
るので、外側に転倒することがない。
さらに縦パイプの下部は、最下段に設けたセパレータ
に固定してあるのでコンクリート圧力による型枠のはら
み出しを確実に防止できる。
<ロ>鉄骨コンクリート構造物を構築する場合に、従来
工法によれば、予め梁鉄骨に中間のセパータ貫通用の穴
を開設しておく必要があった。
しかし本発明の工法によれば縦パイプを用いることで
最下段以外の中間のセパレータを不要とするから、梁鉄
骨にセパレータ貫通用の穴を開設する必要がない。
<ハ>型枠内に鉄筋を落とし込んだ後に、中間のセパレ
ータ等を挿入する必要がないので、型枠の製作時間およ
び解体時間を大幅に短縮できる。
<ニ>縦パイプの全長に関係なく、裾金具によって梁の
高さに調整可能に構成してある。
したがって、梁の高さの寸法が異なる場合であっても
容易に対応できる。
<ホ>縦パイプの上端のフックをスラブに係合し、下段
の当て板の面をホームタイに係合するだけの操作で組み
立てを完了できる。
したがって梁型枠の組み立てや撤去が簡単に行える。
<ヘ>梁用の型枠だけでなく、種々の用途の型枠に適用
でき、汎用性が広い。
【図面の簡単な説明】
第1図:本発明の方法に使用する支保装置の斜視図 第2〜5図:施工方法の説明図 第6図:従来技術の説明図

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラブの端に開閉自在の頭部金具の一端を
    掛止し、梁を貫通したセパレータの外部に開閉自在の裾
    金具の一端を固定し、前記裾金具のパイプ貫通筒を貫通
    した縦パイプの先端を前記頭部金具のパイプ固定筒に挿
    入し、各筒を閉合することによって両筒で縦パイプを連
    結し、この縦パイプによって梁型枠を保持して行う梁型
    枠の組み立て方法において、 前記裾金具は、縦パイプに摺動自在に外装し、縦パイプ
    に着脱自在のパイプ貫通筒と、パイプ貫通筒から水平に
    延設したL字形の棚板とを備え、前記棚板は先端部に梁
    型枠の下部間を貫通して横架させたセパレータに係合可
    能なスリットを形成した当て板を有し、前記当て板のス
    リットをセパレータの外部に係合させて裾金具を固定さ
    せることを特徴とする、 梁型枠の組み立て方法。
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