JP2673093B2 - 水道水供給装置 - Google Patents

水道水供給装置

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JP2673093B2
JP2673093B2 JP5265886A JP26588693A JP2673093B2 JP 2673093 B2 JP2673093 B2 JP 2673093B2 JP 5265886 A JP5265886 A JP 5265886A JP 26588693 A JP26588693 A JP 26588693A JP 2673093 B2 JP2673093 B2 JP 2673093B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給湯器または風呂循環
回路に水道管から水道水を供給する水道水供給装置に関
し、さらに詳細には、給湯器等から雑水が水道管に逆流
するのを防止するためのホッパを備えた水道水供給装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、給湯器または風呂循環回路と
水道管とを接続し、給湯器または風呂循環回路に水道管
から水道水を供給することが行われている。しかし、風
呂循環回路等は、浴槽内の水を加熱するために循環させ
る回路であり、細菌等を含む雑水が循環するものであ
る。従って、万が一にも上水供給手段である水道管に雑
水が逆流することは許されない。逆流を防止するため、
日本水道協会は、給湯器または風呂循環回路に水道水を
供給する水道水供給装置について厳格な基準を設定して
いる。給湯器等へ水道水を供給するための従来の水道水
供給装置を、図7により説明する。
【0003】水道水を給湯器または風呂循環回路に供給
するための供給弁である給水電磁弁70の入水ポートに
は、水道管と直結する入力水管が連結している。給水電
磁弁70は、水路途中に設けられた弁座30、弁座30
と当接または離間する弁体61、弁体61と一体に構成
される可動鉄心を吸引して弁体61を弁座30から離間
させるコイル部から構成されている。弁体61は、給水
電磁弁70に通電されていないときに、図示しない復帰
ばねにより弁座30と当接する方向に付勢されている。
【0004】給水電磁弁70の弁座30に形成された中
央孔である出力ポートは、給水電磁弁70の真下に位置
するエアチャージ室21に連通している。エアチャージ
室21は、逆流防止弁63を介して風呂循環回路へ接続
する出口管23に接続している。逆流防止弁63は、復
帰ばね64により流れを遮断する方向に付勢されてい
る。また、エアチャージ室21には、エアチャージ室2
1とオーバーフロー室18とを連通するエアチャージ孔
71が開口している。エアチャージ孔71には、エアチ
ャージ弁17が付設されている。エアチャージ弁17
は、復帰ばね62によりエアチャージ孔71を開口する
方向に付勢されている。
【0005】オーバーフロー室18の側面上部に開口し
た孔に、オーバーフロー電磁弁65が付設されている。
オーバーフロー電磁弁65は通電時に閉じる電磁弁であ
り、通電されていない時は、復帰ばね66により、弁体
が弁座69から離間する方向に付勢されている。オーバ
ーフロー室18の底に開口した孔に、排水電磁弁67が
付設されている。排水電磁弁67は通電時に開く電磁弁
であり、通電されていない時は、図示しない復帰ばねに
より流れを遮断する方向に付勢されている。排水電磁弁
67の出力ポートは、風呂循環回路へ接続する出口管2
3に接続している。
【0006】次に、上記構成を有する従来の水道水供給
装置の作用を説明する。図5は、給水が行われている状
態を示している。すなわち、給水電磁弁70に通電さ
れ、弁体61が弁座30から離間している。従って、水
道水Fがエアチャージ室21に供給されている。供給さ
れる水道水Fの水圧によりエアチャージ弁17がエアチ
ャージ孔71を閉じている。また、水道水Fの水圧によ
り逆流防止弁63は下方向に付勢され開いている。そし
て、水道水Fは、出口管23を介して風呂循環回路に供
給される。一方、オーバーフロー電磁弁65に通電さ
れ、弁座69は弁体により閉じられている。また、排水
電磁弁67に通電されておらず、図示しない復帰ばねに
より弁体68は弁座70に当接している。給水が行われ
ている状態では、水道水Fが流れており、雑水が水道管
に逆流することはない。
【0007】次に、給水が終了した状態を説明する。図
示しないが、給水電磁弁70に通電されず、弁体61が
復帰ばねにより付勢され弁座30に当接している。エア
チャージ弁17は、復帰ばね62により上方向に付勢さ
れエアチャージ孔71は開いている。逆流防止弁63
は、復帰ばね64により付勢され閉じている。一方、オ
ーバーフロー電磁弁65に通電されず、復帰ばね66に
より弁体が弁座69から離間している。また、排水電磁
弁67に通電されておらず、図示しない復帰ばねにより
弁体68は弁座70に当接している。
【0008】この状態では、風呂循環回路等から出口管
23を介して逆流しようとする雑水は、(1)第一段階
として逆流防止弁により逆流が防止され、(2)第二段
階としてエアチャージ室21まで侵入した雑水はエアチ
ャージ孔71からオーバーフロー室18に流れるため、
逆流が防止される。水道水供給装置では、エアチャージ
室21の底面に形成されたエアチャージ孔71により、
エアチャージ室21にある水道水Fをオーバーフロー室
18に落下させ、すばやく空気遮断層を形成している。
【0009】一方、定常状態においては、オーバーフロ
ー室18に流れ込んだ水道水は、排水電磁弁67が閉じ
ているので、オーバーフロー室18内に蓄えられる。そ
して、オーバーフロー電磁弁65が開いているので、オ
ーバーフロー室18内の水道水の水位が弁座69より高
くなった場合、水道水はオーバーフロー電磁弁の出力ポ
ート37から排水される。日本水道協会の規格により、
エアチャージ室21の上面の高さと弁座69の高さと
は、25mm以上とされている。これにより、多量の雑
水がエアチャージ室21に逆流した場合でも、雑水を確
実にオーバーフローさせることができ、水道管に雑水が
逆流するのを防止できる。一方、オーバーフロー室18
内に蓄えられた雑水は、給湯器または風呂循環回路が停
止された後、排水電磁弁67に通電させ、弁体68を弁
座から離間させることにより、出口管23を介して排水
される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
水道水供給装置には、次のような問題があった。 (1)オーバーフロー開閉弁として電磁弁を使用してい
るため、コストが高くなっていた。また、電磁弁はコイ
ル部を必要とするため大きなスペースを必要とし、装置
全体が大きくなる問題があった。 (2)給水電磁弁70を閉じたときに、給水電磁弁70
の入力側の水圧が急激に変化するため、一般にウォータ
ーハンマーと呼ばれている騒音が発生する問題があっ
た。 (3)排水開閉弁として電磁弁を使用しているため、コ
ストが高くなっていた。また、電磁弁はコイル部を必要
とするため大きなスペースを必要とし、装置全体が大き
くなる問題があった。
【0011】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、コストダウンおよび省スペース
を実現した風呂循環回路等用の水道水供給装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の水道水供給装置は、給湯器または風呂循環
回路に水道管から水を供給するための給水弁と、給水弁
の出力ポートと連通するエアチャージ室と、エアチャー
ジ室とエアチャージ孔により連通されるオーバーフロー
室とを有し、該給水弁が閉じられたときにエアチャージ
室内の水道水を速やかにオーバーフロー室に落下させる
ことにより、給湯器または風呂循環回路と水道管との間
に逆流防止空気層を形成する水道水供給装置てあって、
給水弁が給水ダイヤフラム開閉弁であって、オーバーフ
ロー室の側面上部に付設されオーバーフロー室に空気を
送り込むオーバーフローダイヤフラム開閉弁と、オーバ
ーフローダイヤフラム開閉弁のダイヤフラム室と、給水
ダイヤフラム開閉弁のダイヤフラム室とを連通する連通
手段を有している。
【0013】また、本発明の水道水供給装置は、上に記
載するものにおいて、前記給水ダイヤフラム開閉弁が、
中空状のコイルボビンと、コイルボビンの中空の両端に
挿入固定された磁性チューブと、磁性チューブの筒内に
挿入されたガイドスリーブと、コイルに通電された時に
上方に吸引される可動鉄心とを有する電磁弁であって、
前記連通手段が、前記給水ダイヤフラム開閉弁の入水側
と前記給水ダイヤフラム開閉弁のダイヤフラム室とを連
通させる第一連通路と、前記コイルボビンの中空孔と、
前記ガイドスリーブに穿設された第二連通路と、第二連
通路と前記オーバーフローダイヤフラム開閉弁の前記ダ
イヤフラム室とを連通させるパイプとより構成されるこ
とを特徴とする。
【0014】また、本発明の水道水供給装置は、給湯器
または風呂循環回路に水道管から水を供給するための給
水弁と、給水弁の出力ポートと連通するエアチャージ室
と、エアチャージ室とエアチャージ孔により連通される
オーバーフロー室とを有し、該給水弁が閉じられたとき
にエアチャージ室内の水道水を速やかにオーバーフロー
室に落下させることにより、給湯器または風呂循環回路
と水道管との間に逆流防止空気層を形成する水道水供給
装置であって、オーバーフロー室の下部と給湯器または
風呂循環回路とを連通する排水通路と、排水通路上に設
けられたポンプと、排水通路上に設けられポンプによる
負圧により開かれてオーバーフロー室内に残留している
水を排水する排水弁とを有している。
【0015】
【作用】上記の構成よりなる本発明の水道水供給装置
は、給湯器または風呂循環回路に水道管から水を供給す
るためのものである。給水弁は、給湯器または風呂循環
回路に水道管から水を供給する。エアチャージ室および
オーバーフロー室は、給水弁が閉じられたときにエアチ
ャージ室内の水道水を速やかにオーバーフロー室に落下
させることにより、給湯器または風呂循環回路と水道管
との間に、オーバーフローダイヤフラム開閉弁より空気
を吸い込み、逆流防止空気層を形成する。また、オーバ
ーフローダイヤフラム開閉弁は、オーバーフロー室に逆
流して蓄えられた雑水を外部にオーバーフローさせる。
【0016】連通手段は、オーバーフローダイヤフラム
開閉弁のダイヤフラム室と、給水ダイヤフラム開閉弁の
入力側とを連通する。これにより、オーバーフローダイ
ヤフラム開閉弁は、給水ダイヤフラム開閉弁のダイヤフ
ラム室の圧力に応じて開閉が制御されるため、電磁弁を
使用しなくてもオーバーフローダイヤフラム開閉弁を必
要なタイミングで開閉させることができる。また、給水
ダイヤフラム開閉弁が遮断されたときに、入力側の圧力
がオーバーフローダイヤフラム開閉弁のダイヤフラム室
等に逃げるため、入力側の圧力の上昇がなめらかとな
り、ウォーターハンマー騒音が軽減される。排水通路
は、オーバーフロー室の下部と給湯器または風呂循環回
路とを連通する。また、排水通路上に設けられたポンプ
は、排水弁の出力ポートを負圧状態とする。排水弁は、
ポンプにより発生される負圧により開かれてオーバーフ
ロー室内に残留している水を排水する。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例である水
道水供給装置について図面に基づいて説明する。図4に
水道水供給装置81が使用されている風呂循環回路全体
の構成をブロック図で示す。水道管87が給湯器80に
接続し、給湯器80が水道水供給装置81に接続してい
る。水道水供給装置81は、給水ダイヤフラム開閉弁1
1に接続するエアチャージ室21、エアチャージ室に入
力側が接続し三方弁82に出口側が接続する逆流防止弁
22、エアチャージ室21にエアチャージ弁17を介し
て接続するオーバーフロー室18、オーバーフロー室1
8に接続するオーバーフローダイヤフラム開閉弁32、
オーバーフロー室18に入力側が接続し三方弁82に出
口側が接続する排水弁19とより構成されている。水道
水供給装置81は、三方弁82により風呂循環回路に接
続している。風呂循環回路は、三方弁82、ポンプ8
3、熱交換器84、給排水口86が循環回路を構成して
いる。給排水口86は、浴槽85の下部に付設されてい
る。
【0018】次に、水道水供給装置81の構成を図1に
より説明する。水道水供給装置81の上部は、給水ダイ
ヤフラム開閉弁11により構成されている。給水ダイヤ
フラム開閉弁11の上部は、ソレノイド部12により構
成されている。ソレノイド部12は、磁気枠41、中空
状のコイルボビン38の周囲に銅線38aが巻かれたコ
イルと、コイルボビン38の中空の両端に嵌入され固定
された磁性チューブ44と、磁性チューブ44の筒内に
挿入された中空状のガイドスリーブ42と、ガイドスリ
ーブ42の中空の両端に摺動可能に嵌合された可動鉄心
39とで構成されている。可動鉄心39の下端は、ダイ
ヤフラム弁体16と連結されている。ダイヤフラム弁体
16の外周には、ゴム製のダイヤフラム部16aが固設
されている。図1では、ダイヤフラム弁体16は、弁座
30に当接している。弁座30に連通して入水ポート1
5が形成されている。また、ダイヤフラム弁体16に
は、連通路43が穿設されている。連通路43は、入水
ポート15とダイヤフラム室14とを連通している。
【0019】弁座30の中央に形成された出力ポート
は、真下に形成されたエアチャージ室21に連通してい
る。エアチャージ室21の底面中央にエアチャージ孔7
1が形成されている。エアチャージ孔71の開閉を行う
エアチャージ弁17は、継手16bによりダイヤフラム
弁体16と連結されている。エアチャージ室21の側面
に給水口21aが開口し、三方弁82を介して風呂循環
回路に接続する出口管23に接続している。給水口21
aには、逆流防止弁22が取り付けられている。逆流防
止弁22は、傘状のゴム製弁体を備えている。エアチャ
ージ室21の真下にオーバーフロー室18が形成されて
いる。オーバーフロー室18の側面上部にオーバーフロ
ーダイヤフラム開閉弁32が付設されている。
【0020】オーバーフローダイヤフラム開閉弁32
は、弁体28が固設された弁体本体29と、弁体本体2
9と一体に付設されたオーバーフローダイヤフラム25
と、オーバーフロー弁体28を弁座26に当接する方向
に付勢する復帰ばね27と、弁座26およびダイヤフラ
ム室24より構成されている。弁座26の中央に穿設さ
れた出力ポートは、大気管37に連通している。ダイヤ
フラム室24は、パイプ20、ガイドスリーブ42の中
心に穿設された連通路42a、可動鉄心39とガイドス
リーブ42の中空部とで形成される連通隙間を介してダ
イヤフラム室14と連通している。一方、ダイヤフラム
室14は、連通路43により入水ポート15と連通して
いるので、ダイヤフラム室24は入水ポート15と連通
している。オーバーフロー室18の側面下部に排水孔が
付設され、排水弁19が取り付けられている。排水弁1
9の出力ポート36は、三方弁82に連通している。排
水弁19は、弁座31、弁体33、弁体33が固設され
た弁本体34、および弁体33を弁座31に当接する方
向に付勢する復帰ばね35より構成されている。
【0021】次に、上記構成を有する水道水供給装置8
1の作用について説明する。図2は、給湯器80で加熱
された水道水Fを水道水供給装置81により、風呂循環
回路を介して浴槽85に供給している状態を示してい
る。給水ダイヤフラム開閉弁11のソレノイド部12に
通電されており、可動鉄心39が磁性チューブ44に吸
引され、ダイヤフラム弁体16が弁座30から離間して
いる。水道水Fは、エアチャージ室21に流れ込んでい
る。ここで、エアチャージ弁17は、ダイヤフラム弁体
16と連結されているので、上方向に移動され、エアチ
ャージ孔71を閉じている。従って、水道水Fは、給水
口21aより流出し、逆流防止弁22の傘の部分を図に
示すように逆転させて、出口管23に流れる。出口管2
3を出た水道水Fは、三方弁82を介して浴槽85に供
給される。水道水Fを浴槽に供給しているときは、水道
水Fの水圧の方が浴槽85に蓄えられる水の水圧より高
いので、浴槽85内の水が水道管に逆流することはな
い。
【0022】定常状態の水道水供給装置81の状態を図
1に示す。給水ダイヤフラム開閉弁11のソレノイド部
12には通電されておらず、可動鉄心39は、復帰ばね
40により下方向に付勢されており、ダイヤフラム弁体
16が弁座30に当接している。エアチャージ弁17
は、ダイヤフラム弁体16と連結されているので、下方
向に移動され、エアチャージ孔71は開口している。
【0023】一方、給水ダイヤフラム弁11が閉じられ
ているので、給水ダイヤフラム開閉弁の入力側である入
水ポート15の水圧は高くなる。ここで、入水ポート1
5がダイヤフラム室14と連通路43により連通されて
いるので、ダイヤフラム室14の水圧は入水圧と同じに
なる。また、給水ダイヤフラム開閉弁11のダイヤフラ
ム室14とオーバーフローダイヤフラム開閉弁32のダ
イヤフラム室24とが、パイプ20、ガイドスリーブ4
2の中心に穿設された連通路42a、可動鉄心39とガ
イドスリーブ42の中空部内壁とで形成される連通隙間
を介して連通しているので、オーバーフローダイヤフラ
ム開閉弁32のダイヤフラム室14の圧力が入水ポート
15の圧力と等しくなっている。従って、オーバーフロ
ーダイヤフラム25は復帰ばね27の付勢力に打ち勝っ
て右方向に移動し、オーバーフロー弁体28が弁座26
から離間している。これにより、オーバーフロー室18
と大気管37とが連通している。水道水供給装置81で
は、エアチャージ室21の底面に形成されたエアチャー
ジ孔71により、エアチャージ室21にある水道水Fを
オーバーフロー室18に落下させているので、すばやく
空気遮断層を形成することができる。
【0024】また、風呂循環回路において、ポンプ83
により浴槽85内の雑水を熱交換器84に流すことによ
り、浴槽85内の雑水を加熱しているとき、同時に水道
水供給装置81により水道水Fを供給する場合がある。
この様なとき、浴槽85内の雑水が逆流防止弁22まで
逆流する場合がある。特に、水道管が断水により負圧に
なっている場合や、浴槽85が二階に設置され水道水供
給装置81が一階に設置されている場合に発生する可能
性が高い。逆流防止弁22まで雑水が逆流した場合に、
逆流防止弁22によっても雑水の逆流を防止できるが、
例え、逆流防止弁22により逆流を防止しきれない場合
でも、エアチャージ室21およびオーバーフロー室18
等の作用により雑水が水道管に逆流することを防止でき
る。
【0025】すなわち、エアチャージ室21に逆流した
雑水は、エアチャージ室21の底面に形成されたエアチ
ャージ孔71から落下して、オーバーフロー室18に蓄
えられる。このとき、排水弁19の出口ポート36には
風呂循環回路を流れる雑水の水圧がかかっており、復帰
ばね35が弁体33を左方向に付勢しているので、弁体
33は弁座31に当接し、排水弁19は閉じている。逆
流する雑水が多い場合に、オーバーフローダイヤフラム
開閉弁32が開いているので、弁座26まで雑水が増え
たときは、雑水は弁座26および大気管37を介して大
気中に放流される。
【0026】次に、水道水供給装置81が停止され、風
呂循環回路による雑水の循環も停止されたときに、オー
バーフロー室18内に蓄えられた雑水を浴槽85内に排
水することが行われている。図3に雑水を排水するとき
の水道水供給装置81の状態を示す。基本的な状態は図
1と同じなので、異なる状態のみを説明する。すなわ
ち、排水弁19の弁体33が弁座31から離間して、排
水弁19が開いているのが図1と異なっている。従っ
て、出力ポート36は負圧となり、弁体33は右方向に
移動して弁座31と離間する。これにより、オーバーフ
ロー室18内に蓄えられた雑水が浴槽85に排水され
る。
【0027】以上詳細に説明したように、本実施例の水
道水供給装置81によれば、オーバーフローダイヤフラ
ム開閉弁32のダイヤフラム室24と、給水ダイヤフラ
ム開閉弁11の入水ポート15とを連通する連通手段と
して、給水ダイヤフラム開閉弁11の入水ポート15と
給水ダイヤフラム開閉弁11のダイヤフラム室14とを
連通させる連通路43と、ガイドスリーブ42の中空孔
と、ガイドスリーブ42に穿設された連通路42aと、
連通路42aとオーバーフローダイヤフラム開閉弁32
のダイヤフラム室24とを連通させるパイプ20とを有
しているので、オーバーフローダイヤフラム開閉弁32
に電磁弁を使用する必要がないため、コストダウンでき
る。また、ソレノイド部が必要ないため、スペースを減
らすことができる。また、入水ポート15に連通して、
給水ダイヤフラム開閉弁11が遮断されたときに上昇す
る圧力を吸収して、圧力の上昇をなだらかにするバッフ
ァとして、ダイヤフラム室14、ダイヤフラム室24、
パイプ20等があるので、給水ダイヤフラム開閉弁11
が遮断されたときに入水ポート15で発生するウォータ
ーハンマーの騒音を軽減することができる。
【0029】また、本発明の水道水供給装置は、オーバ
ーフロー室18の下部と風呂循環回路とを連通する排水
通路と、排水通路上に設けられたポンプ83と、排水通
路上に設けられポンプ83による負圧により開かれてオ
ーバーフロー室18内に残留している水を排水する排水
弁19とを有しているので、排水弁19に電磁弁を使用
する必要がなく、コストダウンできる。また、ソレノイ
ド部が必要ないため、スペースを減らすことができる。
【0030】次に、本発明の第二の実施例を説明する。
概略の構成は同一であるので、異なっている点のみ説明
する。図5に第二の実施例の水道水供給装置の構成を示
す。本実施例は、ぬるめ用の水道水を供給する給水ダイ
ヤフラム開閉弁101を給湯ダイヤフラム開閉弁102
と別に設けた場合の水道水供給装置である。給水ダイヤ
フラム開閉弁のソレノイド103と、給湯ダイヤフラム
開閉弁のソレノイド104が共にオフのときに、オーバ
ーフローダイヤフラム開閉弁32を開状態に、また、ソ
レノイド103、ソレノイド104のいずれかがオンの
ときに、オーバーフローダイヤフラム開閉弁32を閉状
態にするため、オーバーフローダイヤフラム開閉弁32
と給水ダイヤフラム開閉弁101,および給湯ダイヤフ
ラム開閉弁102との間に補助機構105を設けてい
る。補助機構105の構成を図6に示す。
【0031】補助機構105の給水室106は、給水ダ
イヤフラム開閉弁101のダイヤフラム室と連通してい
る。また、給湯室107は、給湯ダイヤフラム開閉弁1
02のダイヤフラム室と連通している。給湯室107
は、弁座111の中央に形成された孔により連通孔11
2を介して、オーバーフローダイヤフラム開閉弁32の
ダイヤフラム室24に連通している。また、給水室10
6は、弁座109の中央に形成された孔により連通孔1
12を介して、オーバーフローダイヤフラム開閉弁32
のダイヤフラム室24に連通している。弁座111およ
び弁座109には、弁座と当接離間可能な弁体108と
弁体110とが、連結棒により連結されている。
【0032】従って、補助機構105は、ソレノイド1
03,104が共にオフのときは、図6に示すように、
弁体108と弁体110の両方が弁座109,111か
ら離間しているか、または、どちらかの弁体が弁座から
離間しているので、ダイヤフラム室24に一次圧が入
り、オーバーフロー弁体28が開状態となる。次に、ソ
レノイド103がオンでソレノイド104がオフの場
合、給水室106に給水ダイヤフラム開閉弁101のダ
イヤフラム空圧が入り、給湯室107は一次圧となるの
で、弁体110が弁座111に当接し、給水室106の
みがダイヤフラム室24と連通する。これにより、ダイ
ヤフラム室24の圧力が下がり、オーバーフロー弁体2
8が閉状態となる。逆に、ソレノイド103がオフでソ
レノイド104がオンの場合、給湯室107に給湯ダイ
ヤフラム開閉弁102のダイヤフラム空圧が入り、給水
室106は一次圧となるので、弁体108が弁座109
に当接し、給湯室107のみがダイヤフラム室24と連
通する。これにより、ダイヤフラム室24の圧力が下が
り、オーバーフロー弁体28が閉状態となる。
【0033】以上説明したように、第二の実施例によれ
ば、ぬるめ用の水道水を供給する給水ダイヤフラム開閉
弁101を給湯ダイヤフラム開閉弁102と別に設けた
場合の水道水供給装置においても、簡単な補助機構10
5を設けるだけで、オーバーフローダイヤフラム開閉弁
32に電磁弁を使用する必要がないため、コストダウン
できる。また、ソレノイド部が必要ないため、スペース
を減らすことができる。
【0034】本発明は、上記実施例に限定されることな
く、色々な変更が可能である。例えば、本実施例では、
ダイヤフラム室24と入水ポート15を連通するのに、
ダイヤフラム室14を介しているが、パイプ等により直
接連通させても良い。また、本実施例では、排水弁とし
てばねで付勢される逆流防止弁を使用しているが、ボー
ル方式等の他の形式の逆流防止弁を使用しても良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の水道水供給装置によれば、オーバーフローダイヤ
フラム開閉弁のダイヤフラム室と、給水ダイヤフラム開
閉弁の入力側とを連通する連通手段としているので、オ
ーバーフローダイヤフラム開閉弁に電磁弁を使用する必
要がなく、コストダウンを実現できる。また、ソレノイ
ド部が必要ないため、スペースを減らし水道水供給装置
をコンパクト化することができる。また、入水側に連通
して、給水ダイヤフラム開閉弁が遮断されたときに上昇
する圧力を吸収して、圧力の上昇をなだらかにするバッ
ファとして、ダイヤフラム室等があるので、給水ダイヤ
フラム開閉弁が遮断されたときに入水側で発生するウォ
ーターハンマーの騒音を軽減することができる。
【0036】また、本発明の水道水供給装置は、オーバ
ーフロー室の下部と風呂循環回路とを連通する排水通路
と、排水通路上に設けられたポンプと、排水通路上に設
けられポンプによる負圧により開かれてオーバーフロー
室内に残留している水を排水する排水弁とを有している
ので、排水弁に電磁弁を使用する必要がなく、コストダ
ウンを実現できる。また、ソレノイド部が必要ないた
め、スペースを減らし水道水供給装置をコンパクト化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である水道水供給装置の給水状
態を示す断面図である。
【図2】水道水供給装置の給水停止状態を示す断面図で
ある。
【図3】水道水供給装置のホッパ内に残留した水を排水
する状態を示す断面図である。
【図4】水道水供給装置が使用されている風呂循環回路
の全体構成を示すブロック図である。
【図5】第二の実施例の水道水供給装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】第二の実施例の補助機構の構成を示す断面図で
ある。
【図7】従来の水道水供給装置の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
11 給水ダイヤフラム開閉弁 14 ダイヤフラム室 15 入水ポート 17 エアチャージ弁 18 オーバーフロー室 19 排水弁 20 パイプ 21 エアチャージ室 22 逆流防止弁 24 ダイヤフラム室 28 オーバーフロー弁体 32 オーバーフローダイヤフラム開閉弁 42 ガイドスリーブ 42a 連通路 43 連通路 71 エアチャージ孔 81 水道水供給装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯器または風呂循環回路に水道管から
    水を供給するための給水弁と、給水弁の出力ポートと連
    通するエアチャージ室と、エアチャージ室とエアチャー
    ジ孔により連通されるオーバーフロー室とを有し、該給
    水弁が閉じられたときにエアチャージ室内の水道水を速
    やかにオーバーフロー室に落下させることにより、給湯
    器または風呂循環回路と水道管との間に逆流防止空気層
    を形成する水道水供給装置において、 前記給水弁が給水ダイヤフラム開閉弁であって、 前記オーバーフロー室の側面上部に付設され、前記オー
    バーフロー室に空気を送り込むオーバーフローダイヤフ
    ラム開閉弁と、 前記オーバーフローダイヤフラム開閉弁のダイヤフラム
    室と、前記給水ダイヤフラム開閉弁のダイヤフラム室と
    を連通する連通手段を有することを特徴とする水道水供
    給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するものにおいて、 前記給水ダイヤフラム開閉弁が、中空状のコイルボビン
    と、コイルボビンの中空の両端に挿入固定された磁性チ
    ューブと、該磁性チューブの筒内に挿入されたガイドス
    リーブと、コイルに通電された時に上方へ吸引される可
    動鉄心とを有する電磁弁であって、 前記連通手段が、前記給水ダイヤフラム開閉弁の入水側
    と前記給水ダイヤフラム開閉弁のダイヤフラム室とを連
    通させる第一連通路と、前記コイルボビンの中空孔と、
    前記ガイドスリーブに穿設された第二連通路と、第二連
    通路と前記オーバーフローダイヤフラム開閉弁の前記ダ
    イヤフラム室とを連通させるパイプとより構成されるこ
    とを特徴とする水道水供給装置。
  3. 【請求項3】 給湯器または風呂循環回路に水道管から
    水を供給するための給水弁と、給水弁の出力ポートと連
    通するエアチャージ室と、エアチャージ室とエアチャー
    ジ孔により連通されるオーバーフロー室とを有し、該給
    水弁が閉じられたときにエアチャージ室内の水道水を速
    やかにオーバーフロー室に落下させることにより、給湯
    器または風呂循環回路と水道管との間に逆流防止空気層
    を形成する水道水供給装置において、 前記オーバーフロー室の下部と前記給湯器または風呂循
    環回路とを連通する排水通路と、 前記排水通路上に設けられたポンプと、 前記排水通路上に設けられ、前記ポンプによる負圧によ
    り開かれて前記オーバーフロー室内に残留している水を
    排水する排水弁とを有することを特徴とする水道水供給
    装置。
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