JP2578260B2 - 流路切換装置の制御法 - Google Patents
流路切換装置の制御法Info
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- JP2578260B2 JP2578260B2 JP286491A JP286491A JP2578260B2 JP 2578260 B2 JP2578260 B2 JP 2578260B2 JP 286491 A JP286491 A JP 286491A JP 286491 A JP286491 A JP 286491A JP 2578260 B2 JP2578260 B2 JP 2578260B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として用便後に人体
の局部を温水洗浄する温水洗浄装置などの流路の切換え
に用いる流路切換装置の制御法、詳しくはその切換えタ
イミングに関するものである。
の局部を温水洗浄する温水洗浄装置などの流路の切換え
に用いる流路切換装置の制御法、詳しくはその切換えタ
イミングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の温水洗浄装置の流路切換装置にあ
っては、電磁コイル1個に付き、1流路の切換をおこな
っていたが、一台当たり複数個の流路切換装置が用いら
れるため、部品点数を削減する目的で、電磁コイル1個
で2流路の切換が可能な流路切換装置が、本出願人によ
り既に特願平2ー141815号として出願されてい
る。
っては、電磁コイル1個に付き、1流路の切換をおこな
っていたが、一台当たり複数個の流路切換装置が用いら
れるため、部品点数を削減する目的で、電磁コイル1個
で2流路の切換が可能な流路切換装置が、本出願人によ
り既に特願平2ー141815号として出願されてい
る。
【0003】そして図2は本流路切換装置を用いた従来
例及び本発明の温水洗浄便座の水路構成を示している。
図2において、49は水を吸引し圧送するポンプであ
り、モータ30により駆動される。ポンプ49には通水
路32、給水ホース31を介して給水口33が接続され
ており、給水口33は、便器の洗浄用水タンク34の中
の水中に投下されており、ポンプ49の駆動により、水
を吸い込む。35は温水タンクであり、内部にヒータ3
6が配置され、温度制御器( 図示せず) により、内部の
水を約40℃に暖めるようになっている。温水タンク3
5と、ポンプ49は通水路37で接続されている。38
は流路切換装置で、その第1の役目は、お尻洗浄ノズル
45とビデ洗浄ノズル46のどちらか一方を選択する流
路切換手段として用いたものであり、通水路39によ
り、温水タンク35へ接続され、通水路40により、お
尻洗浄ノズル45を収納するノズルシリンダー41へ接
続され、通水路42により、ビデ洗浄ノズル46を収納
するノズルシリンダー43に接続されている。お尻洗浄
ノズル45及びビデ洗浄ノズル46は、非使用時それぞ
れノズルシリンダー41, 43に収納する方向に付勢さ
れており、使用時、水圧を受けて、ノズルシリンダー4
1, 43からスライドして突出し、それぞれのノズルの
先端に設けた噴出孔から温水を噴出させる。
例及び本発明の温水洗浄便座の水路構成を示している。
図2において、49は水を吸引し圧送するポンプであ
り、モータ30により駆動される。ポンプ49には通水
路32、給水ホース31を介して給水口33が接続され
ており、給水口33は、便器の洗浄用水タンク34の中
の水中に投下されており、ポンプ49の駆動により、水
を吸い込む。35は温水タンクであり、内部にヒータ3
6が配置され、温度制御器( 図示せず) により、内部の
水を約40℃に暖めるようになっている。温水タンク3
5と、ポンプ49は通水路37で接続されている。38
は流路切換装置で、その第1の役目は、お尻洗浄ノズル
45とビデ洗浄ノズル46のどちらか一方を選択する流
路切換手段として用いたものであり、通水路39によ
り、温水タンク35へ接続され、通水路40により、お
尻洗浄ノズル45を収納するノズルシリンダー41へ接
続され、通水路42により、ビデ洗浄ノズル46を収納
するノズルシリンダー43に接続されている。お尻洗浄
ノズル45及びビデ洗浄ノズル46は、非使用時それぞ
れノズルシリンダー41, 43に収納する方向に付勢さ
れており、使用時、水圧を受けて、ノズルシリンダー4
1, 43からスライドして突出し、それぞれのノズルの
先端に設けた噴出孔から温水を噴出させる。
【0004】この流路切換装置38に必要な切換特性と
しては、流路の一方、例えばお尻洗浄ノズル45が通水
状態であれば、他方のビデ洗浄ノズル46は止水状態で
あり、又、お尻洗浄ノズル45が止水状態であれば、ビ
デ洗浄ノズル46は通水状態であると言う、いわゆる論
理回路に用いられるフリップフロップと同じ論理特性を
もっていればよく、両方共通水状態になることは勿論禁
止されるべきであるが、両方共止水状態であることは必
ずしも必要ではない。しかし厳密に言えば、温水洗浄装
置を用いていない時、洗浄用水タンク34が高い位置に
配置されていた場合( ハイタンク) に生じる水位差圧力
による水の便器内への漏洩を本流路切換電磁弁によって
阻止するために、両方の止水状態はあった方が望まし
い。
しては、流路の一方、例えばお尻洗浄ノズル45が通水
状態であれば、他方のビデ洗浄ノズル46は止水状態で
あり、又、お尻洗浄ノズル45が止水状態であれば、ビ
デ洗浄ノズル46は通水状態であると言う、いわゆる論
理回路に用いられるフリップフロップと同じ論理特性を
もっていればよく、両方共通水状態になることは勿論禁
止されるべきであるが、両方共止水状態であることは必
ずしも必要ではない。しかし厳密に言えば、温水洗浄装
置を用いていない時、洗浄用水タンク34が高い位置に
配置されていた場合( ハイタンク) に生じる水位差圧力
による水の便器内への漏洩を本流路切換電磁弁によって
阻止するために、両方の止水状態はあった方が望まし
い。
【0005】更に、流路切換装置38の第2の役目は、
ビデ洗浄及びお尻洗浄を行なう前と行なった後に両方の
ノズル先端を洗浄して、ノズル自体の汚物による汚れを
回避して、ノズルを清潔に保とうとする役割である。こ
の為、流路切換装置38の他の流出口は通水路47によ
りノズルシリンダー41及び43の側面に接続されてい
る。
ビデ洗浄及びお尻洗浄を行なう前と行なった後に両方の
ノズル先端を洗浄して、ノズル自体の汚物による汚れを
回避して、ノズルを清潔に保とうとする役割である。こ
の為、流路切換装置38の他の流出口は通水路47によ
りノズルシリンダー41及び43の側面に接続されてい
る。
【0006】次に本水路構成による温水洗浄装置の動作
について説明する。お尻洗浄用のボタン(図示せず)が
押されたとすると、まず流路切換装置38は、通水路4
0及び42が閉じ通水路47が開となるモードが選択さ
れる。この状態で給水ポンプ49の運転により洗浄用水
タンク34の水が給水口33より吸引され、給水ホース
31、通水路32,37を通って、温水タンク35内へ
流入する。
について説明する。お尻洗浄用のボタン(図示せず)が
押されたとすると、まず流路切換装置38は、通水路4
0及び42が閉じ通水路47が開となるモードが選択さ
れる。この状態で給水ポンプ49の運転により洗浄用水
タンク34の水が給水口33より吸引され、給水ホース
31、通水路32,37を通って、温水タンク35内へ
流入する。
【0007】温水タンク35内の水はヒータ36によっ
て予熱されていて、温水となっているが、給水ポンプ4
9によって吸引されてタンクへ流入した水量と等しい温
水が通水路39、流路切換装置38、通水路47を経て
ノズルシリンダー43及びノズルシリンダー41へ送ら
れ、ノズルシリンダーとノズルのすきまより吐出して収
納状態にあるお尻洗浄ノズル45及びビデ洗浄ノズル4
6の両方を洗浄する。このモードを前洗浄と呼ぶが、こ
の前洗浄の目的としては、ノズルを洗浄前に清潔にする
為と、前回の洗浄時に通水路39に滞留して冷たくなっ
た冷水を除去して、冷水が人体にかからぬようにするこ
とである。
て予熱されていて、温水となっているが、給水ポンプ4
9によって吸引されてタンクへ流入した水量と等しい温
水が通水路39、流路切換装置38、通水路47を経て
ノズルシリンダー43及びノズルシリンダー41へ送ら
れ、ノズルシリンダーとノズルのすきまより吐出して収
納状態にあるお尻洗浄ノズル45及びビデ洗浄ノズル4
6の両方を洗浄する。このモードを前洗浄と呼ぶが、こ
の前洗浄の目的としては、ノズルを洗浄前に清潔にする
為と、前回の洗浄時に通水路39に滞留して冷たくなっ
た冷水を除去して、冷水が人体にかからぬようにするこ
とである。
【0008】前洗浄の時間としては、概ね、1秒程度で
ある。次に、流路切換装置38は通水路40が開、通水
路42、47が閉となるモードに切換わる。このことに
より、流路は通水路47から通水路40に切換わり、お
尻洗浄ノズル45が水圧によって伸長され、ノズル先端
から温水が噴出してお尻を洗浄する。これがお尻洗浄モ
ードである。
ある。次に、流路切換装置38は通水路40が開、通水
路42、47が閉となるモードに切換わる。このことに
より、流路は通水路47から通水路40に切換わり、お
尻洗浄ノズル45が水圧によって伸長され、ノズル先端
から温水が噴出してお尻を洗浄する。これがお尻洗浄モ
ードである。
【0009】適当な時間経過後、使用者により洗浄停止
釦(図示せず)が押されると、流路切換装置38は通水
路47が開、通水路40及び42が閉となるモードにな
る。そうすると、お尻洗浄ノズルへの通水が断たれて、
洗浄水がストップすると共にノズル45はノズルシリン
ダー41へ収納されて行く、と同時に通水路47が開か
れて、両ノズルシリンダーから温水が吐出して、ノズル
全体を強制的にクリーニングする。
釦(図示せず)が押されると、流路切換装置38は通水
路47が開、通水路40及び42が閉となるモードにな
る。そうすると、お尻洗浄ノズルへの通水が断たれて、
洗浄水がストップすると共にノズル45はノズルシリン
ダー41へ収納されて行く、と同時に通水路47が開か
れて、両ノズルシリンダーから温水が吐出して、ノズル
全体を強制的にクリーニングする。
【0010】このモードを後洗浄と呼び、約2〜3秒間
継続する。以上の一連の動作によって1回のお尻洗浄が
完了する。一方、ビデ洗浄の場合は、前洗浄、後洗浄等
は上記と同一であり、お尻洗浄の場合に通水路40が開
となったのに対してビデ洗浄の場合は通水路42が開と
なって、ビデノズルより温水が吐出してビデ洗浄を行な
うものである。
継続する。以上の一連の動作によって1回のお尻洗浄が
完了する。一方、ビデ洗浄の場合は、前洗浄、後洗浄等
は上記と同一であり、お尻洗浄の場合に通水路40が開
となったのに対してビデ洗浄の場合は通水路42が開と
なって、ビデノズルより温水が吐出してビデ洗浄を行な
うものである。
【0011】次に図2の温水洗浄便座に用いられる本願
出願人による1個のコイルで2流路の切換ができる流路
切換装置の構造について説明する。図3はその断面図を
示している。1は本体で、本体1に設けた流入路2は第
1弁外側弁室3に通じている。第1弁外側弁室3と第1
弁内側弁室4は第1弁座5によって互いに隔てられ、第
1弁外側弁室3と第1弁内側弁室4は2つの同心円状の
空間として形成される。第1弁座5には主弁体6のダイ
ヤフラム7が当接されており、両者が当接するか否かに
よって主弁体6の開閉がなされる。主弁体6の周縁部に
はブリード孔8が設けられ、水路的に第1弁上部弁室1
0と通じており、又、該弁体6の中央部にはパイロット
孔9が設けられている。パイロット孔9の孔は第1弁上
部弁室蓋15内に設けられたスプリング12の付勢力に
よってこれと接したプランジャー11が下方に押し付け
られることによって閉じられている。プランジャー11
が上方に吸引された場合にはパイロット孔9によって第
1弁上部弁室10と第1弁内側弁室4は連通するが、主
弁体6と第1弁上部弁室蓋15によって形成された空間
が第1弁上部弁室10である。第1弁上部弁室蓋15の
周辺部には電磁コイル14及び鉄芯13が設けられ、電
磁コイル14の吸引方向中央部付近にはエアーギャップ
29が設けられており、これらによって磁気回路が形成
されている。鉄芯13は本体1にビスで取り付けられて
いる。
出願人による1個のコイルで2流路の切換ができる流路
切換装置の構造について説明する。図3はその断面図を
示している。1は本体で、本体1に設けた流入路2は第
1弁外側弁室3に通じている。第1弁外側弁室3と第1
弁内側弁室4は第1弁座5によって互いに隔てられ、第
1弁外側弁室3と第1弁内側弁室4は2つの同心円状の
空間として形成される。第1弁座5には主弁体6のダイ
ヤフラム7が当接されており、両者が当接するか否かに
よって主弁体6の開閉がなされる。主弁体6の周縁部に
はブリード孔8が設けられ、水路的に第1弁上部弁室1
0と通じており、又、該弁体6の中央部にはパイロット
孔9が設けられている。パイロット孔9の孔は第1弁上
部弁室蓋15内に設けられたスプリング12の付勢力に
よってこれと接したプランジャー11が下方に押し付け
られることによって閉じられている。プランジャー11
が上方に吸引された場合にはパイロット孔9によって第
1弁上部弁室10と第1弁内側弁室4は連通するが、主
弁体6と第1弁上部弁室蓋15によって形成された空間
が第1弁上部弁室10である。第1弁上部弁室蓋15の
周辺部には電磁コイル14及び鉄芯13が設けられ、電
磁コイル14の吸引方向中央部付近にはエアーギャップ
29が設けられており、これらによって磁気回路が形成
されている。鉄芯13は本体1にビスで取り付けられて
いる。
【0012】更に、第1弁内側弁室4は流出路16を経
て第2弁上部弁室蓋体27に設けられた第1流出口17
に通じている。第2弁上部弁室蓋体27と本体1の境界
面は第2弁のダイヤフラム弁体24と流出路16のシー
ル面が同一面上になるように設けられ、第2弁のダイヤ
フラム弁体24は、第2弁の弁体と流出路16のパッキ
ンの役目を同一部品で果たしている。流出路16は本体
1と第2弁上部弁室蓋体27の両方にまたがって形成さ
れているが、第2弁上部弁室蓋体27内の流出路16と
第1流出口17の間には第2弁上部弁室25と連通する
為の連通路18が設けられている。第2弁上部弁室25
には、第1弁と同様にプランジャー28とスプリング2
6が設けられ、スプリング力によってプランジャー28
は第2弁のダイヤフラム弁体24を上向きに押して第2
弁のダイヤフラム弁体24と第2弁座21は接してい
て、第2弁は閉じられている。このスプリング力は前述
の“ハイタンクにより生ずる水位差圧力”を阻止するの
であり、0.2kg/cm2程度の圧力に耐えるもので
ある。第2弁上部弁室蓋体27は内部にプランジャー2
8とスプリング26を収容した状態で、第2弁のダイヤ
フラム弁体24を介して本体1に取り付けられる。
て第2弁上部弁室蓋体27に設けられた第1流出口17
に通じている。第2弁上部弁室蓋体27と本体1の境界
面は第2弁のダイヤフラム弁体24と流出路16のシー
ル面が同一面上になるように設けられ、第2弁のダイヤ
フラム弁体24は、第2弁の弁体と流出路16のパッキ
ンの役目を同一部品で果たしている。流出路16は本体
1と第2弁上部弁室蓋体27の両方にまたがって形成さ
れているが、第2弁上部弁室蓋体27内の流出路16と
第1流出口17の間には第2弁上部弁室25と連通する
為の連通路18が設けられている。第2弁上部弁室25
には、第1弁と同様にプランジャー28とスプリング2
6が設けられ、スプリング力によってプランジャー28
は第2弁のダイヤフラム弁体24を上向きに押して第2
弁のダイヤフラム弁体24と第2弁座21は接してい
て、第2弁は閉じられている。このスプリング力は前述
の“ハイタンクにより生ずる水位差圧力”を阻止するの
であり、0.2kg/cm2程度の圧力に耐えるもので
ある。第2弁上部弁室蓋体27は内部にプランジャー2
8とスプリング26を収容した状態で、第2弁のダイヤ
フラム弁体24を介して本体1に取り付けられる。
【0013】一方、本体1内の第1弁外側弁室3には隣
接した第2弁外側弁室20へ流体を導く為の通孔19が
設けられ、第2弁外側弁室20と内側弁室22は第2弁
座21によって隔てられている。第2弁内側弁室22は
第2流出口23とつながっている。ここで通孔19の孔
径は流路損失を発生させる為に小さく設定される。と言
うのは、第1弁外側弁室3より通孔19を経て、第2弁
外側弁室20に至る流路イ( 図4参照) の流路長の方
が、第1弁外側弁室3より内側弁室4、流出路16、連
通路18を介して第2弁上部弁室25に至る流路ロ( 図
5参照) の流路長よりも短いことによる第2弁のダイヤ
フラム弁体24両側における圧力の逆転現象によって第
2弁が原理的に閉止できなくなることを通孔19の孔径
を絞って流路損失を増やして防いでいる。
接した第2弁外側弁室20へ流体を導く為の通孔19が
設けられ、第2弁外側弁室20と内側弁室22は第2弁
座21によって隔てられている。第2弁内側弁室22は
第2流出口23とつながっている。ここで通孔19の孔
径は流路損失を発生させる為に小さく設定される。と言
うのは、第1弁外側弁室3より通孔19を経て、第2弁
外側弁室20に至る流路イ( 図4参照) の流路長の方
が、第1弁外側弁室3より内側弁室4、流出路16、連
通路18を介して第2弁上部弁室25に至る流路ロ( 図
5参照) の流路長よりも短いことによる第2弁のダイヤ
フラム弁体24両側における圧力の逆転現象によって第
2弁が原理的に閉止できなくなることを通孔19の孔径
を絞って流路損失を増やして防いでいる。
【0014】図4に基いて電磁コイル14の非通電時の
動作について説明する。流入路2より流入した水は、第
1弁外側弁室3に至る。電磁コイル14がオフである為
に、プランジャー11はスプリング12によって下向き
の力を受けて、下方に移動して、第1弁体6のパイロッ
ト孔9は閉じられている。一方、ブリード孔8は第1弁
外側弁室3と連通しているので、水はブリード孔8を通
って第1弁上部弁室10に流入し、この室を満たしてい
る。この状態において、主弁体6は第1弁上部弁室10
内の水による水圧と第1弁内側弁室4の低い圧力との差
圧によって、第1弁座5に押し付けられて、第1弁は止
水状態になっている。
動作について説明する。流入路2より流入した水は、第
1弁外側弁室3に至る。電磁コイル14がオフである為
に、プランジャー11はスプリング12によって下向き
の力を受けて、下方に移動して、第1弁体6のパイロッ
ト孔9は閉じられている。一方、ブリード孔8は第1弁
外側弁室3と連通しているので、水はブリード孔8を通
って第1弁上部弁室10に流入し、この室を満たしてい
る。この状態において、主弁体6は第1弁上部弁室10
内の水による水圧と第1弁内側弁室4の低い圧力との差
圧によって、第1弁座5に押し付けられて、第1弁は止
水状態になっている。
【0015】一方、第1弁外側弁室3より通孔19を通
った水は、第2弁外側弁室20へ導かれる。この時、第
2弁上部弁室25には、主弁体6が止水状態である為
に、水で満たされておらず、第2弁のダイヤフラム弁体
24を上方に押し付けて、第2弁を止水しようする力は
スプリング26のばね力のみである。スプリング26の
ばね力に較べて、流体圧によって第2弁を開こうとする
力は非常に大きい為、第2弁は通水状態になって、水は
第2流出口23を通って電磁弁外へと流出する。( この
時の第2弁外側弁室20の圧力をP2 とする。) 以上よ
り、電磁コイル14の非通電状態には、主弁体6は止水
状態であり、第2弁は通水状態である。
った水は、第2弁外側弁室20へ導かれる。この時、第
2弁上部弁室25には、主弁体6が止水状態である為
に、水で満たされておらず、第2弁のダイヤフラム弁体
24を上方に押し付けて、第2弁を止水しようする力は
スプリング26のばね力のみである。スプリング26の
ばね力に較べて、流体圧によって第2弁を開こうとする
力は非常に大きい為、第2弁は通水状態になって、水は
第2流出口23を通って電磁弁外へと流出する。( この
時の第2弁外側弁室20の圧力をP2 とする。) 以上よ
り、電磁コイル14の非通電状態には、主弁体6は止水
状態であり、第2弁は通水状態である。
【0016】次に電磁コイル14に通電すると、図5に
示すように、プランジャー11はエアーギャップ29を
通過する磁束に因る吸引力によって、スプリング12の
ばね力に打ち勝って上方に引き上げられる。これによ
り、主弁体6の中央部に設けられたパイロット孔9が開
かれる。該パイロット孔9の径はブリード孔8の径より
も大きく設計されている為、ブリード孔8を通って第1
弁上部弁室10に流入する水量よりも、パイロット孔9
を通じて流出する水量の方が多い故、第1弁上部弁室1
0の水量はだんだん減少する。そうするとやがて主弁体
6を下側に押していた水圧よりも、主弁体6を上側に押
し上げようとする水圧が高くなり、主弁体6を上側に押
し上げようとする。そして第1弁外側弁室3の水圧の方
が大きくなって、第1弁は開いて通水状態となる。
示すように、プランジャー11はエアーギャップ29を
通過する磁束に因る吸引力によって、スプリング12の
ばね力に打ち勝って上方に引き上げられる。これによ
り、主弁体6の中央部に設けられたパイロット孔9が開
かれる。該パイロット孔9の径はブリード孔8の径より
も大きく設計されている為、ブリード孔8を通って第1
弁上部弁室10に流入する水量よりも、パイロット孔9
を通じて流出する水量の方が多い故、第1弁上部弁室1
0の水量はだんだん減少する。そうするとやがて主弁体
6を下側に押していた水圧よりも、主弁体6を上側に押
し上げようとする水圧が高くなり、主弁体6を上側に押
し上げようとする。そして第1弁外側弁室3の水圧の方
が大きくなって、第1弁は開いて通水状態となる。
【0017】さて、第1弁が通水状態になると、水は流
出路16を通って第1流出口17から電磁弁外へ流れ出
すと共に、連通路18を経て、第2弁上部弁室25を満
水とする。すると今まで第2弁は通水状態であった為
に、通孔19を通って、第2弁座21、第2流出口23
へと流れ出ていた時の、第2弁外側弁室20内の圧力P
2 (図4参照) よりも、第2弁上部弁室25が満水とな
って、第1流出口17より水が流出している状態におけ
る、第2弁上部弁室25内の圧力P1 (図4参照) の方
が高くなるように( P1 >P2)、第1弁外側弁室3から
両方の圧力作用場所、つまり第2弁のダイヤフラム弁体
24の両側に至るまでの経路の流路損失をP2 側が大と
なるように、通孔19の孔径を設定している。この為、
第2弁は確実に開から閉状態に移行し、両方共通水状態
になると言うことがない。
出路16を通って第1流出口17から電磁弁外へ流れ出
すと共に、連通路18を経て、第2弁上部弁室25を満
水とする。すると今まで第2弁は通水状態であった為
に、通孔19を通って、第2弁座21、第2流出口23
へと流れ出ていた時の、第2弁外側弁室20内の圧力P
2 (図4参照) よりも、第2弁上部弁室25が満水とな
って、第1流出口17より水が流出している状態におけ
る、第2弁上部弁室25内の圧力P1 (図4参照) の方
が高くなるように( P1 >P2)、第1弁外側弁室3から
両方の圧力作用場所、つまり第2弁のダイヤフラム弁体
24の両側に至るまでの経路の流路損失をP2 側が大と
なるように、通孔19の孔径を設定している。この為、
第2弁は確実に開から閉状態に移行し、両方共通水状態
になると言うことがない。
【0018】次に電磁コイル14をオンからオフに切換
えると、吸引力がなくなってプランジャー11はスプリ
ング12のばね力の反力及び自重でもって下方向に動
き、パイロット孔9を閉じる。そうするとパイロット孔
9から流出が止まり、ブリード孔8から流入する温水に
よって、第1弁上部弁室10は空の状態から満水の状態
になる。この状態においては、流体によって主弁体6を
下向きに押す力の方が、上向きの力よりも大きい為に、
第1弁は止水状態になる。そうすると連通路18を通っ
て第2弁上部弁室25から第2弁のダイヤフラム弁体2
4を閉じる方向に力を及ぼしていた圧力P1 が下がり、
P2 の圧力が上回って、第2弁は通水状態に移行する。
えると、吸引力がなくなってプランジャー11はスプリ
ング12のばね力の反力及び自重でもって下方向に動
き、パイロット孔9を閉じる。そうするとパイロット孔
9から流出が止まり、ブリード孔8から流入する温水に
よって、第1弁上部弁室10は空の状態から満水の状態
になる。この状態においては、流体によって主弁体6を
下向きに押す力の方が、上向きの力よりも大きい為に、
第1弁は止水状態になる。そうすると連通路18を通っ
て第2弁上部弁室25から第2弁のダイヤフラム弁体2
4を閉じる方向に力を及ぼしていた圧力P1 が下がり、
P2 の圧力が上回って、第2弁は通水状態に移行する。
【0019】このように電磁コイル14に通電したり、
しなかったりすることによって、所望する2流路の切換
えが電磁コイル14の1個によって確実に行なわれるも
のである。ここで電磁コイルへの通電と各流出口の通水
状態を表1に示す。
しなかったりすることによって、所望する2流路の切換
えが電磁コイル14の1個によって確実に行なわれるも
のである。ここで電磁コイルへの通電と各流出口の通水
状態を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】図2における温水洗浄便座の水路構成にお
ける流路切換装置にあっては、図3に示す流路切換電磁
弁を2個使って構成されており、その流路構成を図6に
示す。上流側の電磁弁381 の流入路2は通水路39を
経て温水タンク35と結ばれており、電磁コイル14´
と連動して開閉する主弁体6の側の第1流出口17は連
通路61を通じて、下流側の電磁弁382 の流入路2と
接続されている。
ける流路切換装置にあっては、図3に示す流路切換電磁
弁を2個使って構成されており、その流路構成を図6に
示す。上流側の電磁弁381 の流入路2は通水路39を
経て温水タンク35と結ばれており、電磁コイル14´
と連動して開閉する主弁体6の側の第1流出口17は連
通路61を通じて、下流側の電磁弁382 の流入路2と
接続されている。
【0022】他方、電磁弁381 の第2弁側の出口、第
2流出口23は通水路47を介してノズルシリンダー4
1及び43の側面へ接続されて、前洗浄及び後洗浄のた
めの流路を形成している。その故この流出口を新たにノ
ズル洗浄口60と称する。更に、下流側の電磁弁382
の第1流出口17は通水路42によってビデ洗浄ノズル
46と接続され、第2流出口23はお尻洗浄ノズル45
と接続されている。第1流出口17及び第2流出口23
と各ノズルとの接続は必ずしも本例である必要はなく、
この逆でもよい。又、本流路切換装置38の構成は、別
個の流路切換電磁弁を連通路61で結合したものであっ
ても、流路切換電磁弁と連通路を一体的に形成したもの
であってもよい。
2流出口23は通水路47を介してノズルシリンダー4
1及び43の側面へ接続されて、前洗浄及び後洗浄のた
めの流路を形成している。その故この流出口を新たにノ
ズル洗浄口60と称する。更に、下流側の電磁弁382
の第1流出口17は通水路42によってビデ洗浄ノズル
46と接続され、第2流出口23はお尻洗浄ノズル45
と接続されている。第1流出口17及び第2流出口23
と各ノズルとの接続は必ずしも本例である必要はなく、
この逆でもよい。又、本流路切換装置38の構成は、別
個の流路切換電磁弁を連通路61で結合したものであっ
ても、流路切換電磁弁と連通路を一体的に形成したもの
であってもよい。
【0023】以上の構成において、電磁コイル14´及
び14″のオン、オフと温水径路との関係を述べると、
上流側電磁弁381 がオフ(非通電)の場合には、流入
路2から入った温水はノズル洗浄口60側へのみ流出
し、通水路47を通って、ノズルシリンダー41、43
の側面へ至り、前洗浄、後洗浄の為の流路構成となる。
この時、下流側電磁弁382 の状態(オン又はオフ)
は、上流側電磁弁381 がオフである以上、上記流路構
成に影響を与えない為、どちらであってもよい。
び14″のオン、オフと温水径路との関係を述べると、
上流側電磁弁381 がオフ(非通電)の場合には、流入
路2から入った温水はノズル洗浄口60側へのみ流出
し、通水路47を通って、ノズルシリンダー41、43
の側面へ至り、前洗浄、後洗浄の為の流路構成となる。
この時、下流側電磁弁382 の状態(オン又はオフ)
は、上流側電磁弁381 がオフである以上、上記流路構
成に影響を与えない為、どちらであってもよい。
【0024】次に、上流側電磁弁381 がオン(通電)
で、かつ下流側電磁弁382 がオンである場合には、流
入路2から流入した温水は、連通路61側へのみ流出し
て、電磁弁382 へ流入後、第1流出口17へ流出して
連通路42を経て、ビデ洗浄ノズル46から噴出する。
これがビデ洗浄の流路構成となる。更に、上流側電磁弁
381 がオンで、かつ下流側電磁弁382 がオフである
場合には、流入路2ー連通路61ー第2流出口23ーお
尻洗浄ノズル45の径路となり、お尻洗浄用の流路構成
を成す。
で、かつ下流側電磁弁382 がオンである場合には、流
入路2から流入した温水は、連通路61側へのみ流出し
て、電磁弁382 へ流入後、第1流出口17へ流出して
連通路42を経て、ビデ洗浄ノズル46から噴出する。
これがビデ洗浄の流路構成となる。更に、上流側電磁弁
381 がオンで、かつ下流側電磁弁382 がオフである
場合には、流入路2ー連通路61ー第2流出口23ーお
尻洗浄ノズル45の径路となり、お尻洗浄用の流路構成
を成す。
【0025】以上の結果をまとめて流路切換装置38に
おける各電磁弁の通電状態と流路状態の関係を表2に示
す。
おける各電磁弁の通電状態と流路状態の関係を表2に示
す。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明が解決しようとする課題】従来例にあっては、例
えばビデ洗浄の場合、洗浄停止釦が使用者によって押さ
れると、図8に示す如く電磁弁381 及び電磁弁382
が同時にオフしてしまう。そうすると図7に示す如く電
磁弁381 及び電磁弁382 の主弁体6A及び6Bが同
時に閉じてしまい、洗浄中に流路切換装置内の流路にか
かっていた流体圧は連通路61に閉じこめられている
が、連通路61内の圧力的に最も弱い部分、つまり第2
弁体24Bを押し開いて外部へ逃れるため、圧力は低下
するが、スプリング26Bによって規定される圧力0.
2kg/cm2 程度は残圧として図中に点線で示す如く
連通路61内に残存する。
えばビデ洗浄の場合、洗浄停止釦が使用者によって押さ
れると、図8に示す如く電磁弁381 及び電磁弁382
が同時にオフしてしまう。そうすると図7に示す如く電
磁弁381 及び電磁弁382 の主弁体6A及び6Bが同
時に閉じてしまい、洗浄中に流路切換装置内の流路にか
かっていた流体圧は連通路61に閉じこめられている
が、連通路61内の圧力的に最も弱い部分、つまり第2
弁体24Bを押し開いて外部へ逃れるため、圧力は低下
するが、スプリング26Bによって規定される圧力0.
2kg/cm2 程度は残圧として図中に点線で示す如く
連通路61内に残存する。
【0028】この残圧は上流側電磁弁381 の第2弁上
部弁室25Aの連通路18Aを介して作用して、第2弁
体24Aを閉じようとする圧力として働くものである。
このような残圧がある状態において、後洗浄を行なおう
とすると、給水ポンプ49により加圧された温水は流入
口2より流入して、通孔19Aを通って第2弁外側弁室
20Aに至り、第2弁体24Aを押し広げて第2弁を通
水状態にしようとするものであるが、第2弁上部弁室2
5Aに残存する残圧により、第2弁体24Aと第2弁座
21Aとの間の開口度が小さくなる。
部弁室25Aの連通路18Aを介して作用して、第2弁
体24Aを閉じようとする圧力として働くものである。
このような残圧がある状態において、後洗浄を行なおう
とすると、給水ポンプ49により加圧された温水は流入
口2より流入して、通孔19Aを通って第2弁外側弁室
20Aに至り、第2弁体24Aを押し広げて第2弁を通
水状態にしようとするものであるが、第2弁上部弁室2
5Aに残存する残圧により、第2弁体24Aと第2弁座
21Aとの間の開口度が小さくなる。
【0029】通水状態にある弁体は通常、給水ポンプ4
9の脈動に起因した水圧変化によって振動しているもの
であるが、上記原因で開口度が小さい為、振動する弁体
が第2弁座21Aに接触して、通水中騒音や異常音を発
生すると言う欠点を有するものであった。これを解消す
る為に、、水ポンプの回転数を上げて、後洗浄時の水圧
を増加して、残圧に打ち勝つようにしてもよいが、この
場合には新たに水ポンプの騒音が問題となるものであっ
た。
9の脈動に起因した水圧変化によって振動しているもの
であるが、上記原因で開口度が小さい為、振動する弁体
が第2弁座21Aに接触して、通水中騒音や異常音を発
生すると言う欠点を有するものであった。これを解消す
る為に、、水ポンプの回転数を上げて、後洗浄時の水圧
を増加して、残圧に打ち勝つようにしてもよいが、この
場合には新たに水ポンプの騒音が問題となるものであっ
た。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明の流路切換装置の
制御法は、電気的駆動手段によって開閉制御される主弁
体と、該主弁体の下流側圧力によって開閉制御される第
2弁体とを備えていて1つの流入口と2つの流出口を有
する流路切換弁の2個を、その1個を上流側流路切換弁
とし、他を下流側流路切換弁として流路的に直列に結合
して、1つの流入口と3つの流出口を有せしめた流路切
換装置において、上流側流路切換弁の主弁体が開状態か
ら閉状態に切換わる時には、下流側流路切換弁の主弁体
は、上流側電磁弁の主弁体の切換えの後一定時間維持し
てから閉状態となるように、前記電気的駆動手段をコン
トロールすることを特徴とするものである。つまり、上
流側電磁弁381 と下流側電磁弁382 との通電及び非
通電のタイミングを相互にずらして上流側電磁弁381
が通電状態から非通電状態になる時に、下流側電磁弁3
82 が同時に通電状態から非通電状態にならないように
して、上流側電磁弁381 の主弁体6Aが閉じた時には
必ず下流側電磁弁382 の主弁体6Bは開いているよう
にコントロールすることによって連通路61の残圧を無
くすようにしたものである。
制御法は、電気的駆動手段によって開閉制御される主弁
体と、該主弁体の下流側圧力によって開閉制御される第
2弁体とを備えていて1つの流入口と2つの流出口を有
する流路切換弁の2個を、その1個を上流側流路切換弁
とし、他を下流側流路切換弁として流路的に直列に結合
して、1つの流入口と3つの流出口を有せしめた流路切
換装置において、上流側流路切換弁の主弁体が開状態か
ら閉状態に切換わる時には、下流側流路切換弁の主弁体
は、上流側電磁弁の主弁体の切換えの後一定時間維持し
てから閉状態となるように、前記電気的駆動手段をコン
トロールすることを特徴とするものである。つまり、上
流側電磁弁381 と下流側電磁弁382 との通電及び非
通電のタイミングを相互にずらして上流側電磁弁381
が通電状態から非通電状態になる時に、下流側電磁弁3
82 が同時に通電状態から非通電状態にならないように
して、上流側電磁弁381 の主弁体6Aが閉じた時には
必ず下流側電磁弁382 の主弁体6Bは開いているよう
にコントロールすることによって連通路61の残圧を無
くすようにしたものである。
【0031】
【作用】ビデ洗浄、お尻洗浄の終了に際し、使用者によ
って洗浄停止釦が押されて、後洗浄に移行する時、上流
側電磁弁381 は非通電状態となって主弁体6Aは流路
を閉じる。一方、この時下流側電磁弁382 は通電状態
となっていて、連通路61は閉鎖系とならず、流体圧は
第1流出口17を通って外部へ逃げられる為、連通路6
1には残圧が残らず、この部分の圧力は大気圧と略等し
い0kg/cm2となる。
って洗浄停止釦が押されて、後洗浄に移行する時、上流
側電磁弁381 は非通電状態となって主弁体6Aは流路
を閉じる。一方、この時下流側電磁弁382 は通電状態
となっていて、連通路61は閉鎖系とならず、流体圧は
第1流出口17を通って外部へ逃げられる為、連通路6
1には残圧が残らず、この部分の圧力は大気圧と略等し
い0kg/cm2となる。
【0032】
【実施例】以下本発明の制御法を詳述する。図1は本発
明の電磁弁381 ,382 のコントロールタイミングで
ある。そしてかかる電磁弁381 ,382 の構成及びそ
の動作は既に詳述したので省略する。
明の電磁弁381 ,382 のコントロールタイミングで
ある。そしてかかる電磁弁381 ,382 の構成及びそ
の動作は既に詳述したので省略する。
【0033】まずビデ洗浄の場合、使用者によって開始
釦が押されると、前洗浄が行なわれるが、この時、従来
例と同様に電磁弁381 ,382 は共に非通電(オフ)
状態であり、この状態は約1秒間続く。この後、ビデ洗
浄を行なう為に両方の電磁弁381 ,382 共に通電状
態(オン)となり、この状態が使用者によって停止釦が
押される迄続く。停止釦が押されると電磁弁381 はオ
ン状態からオフ状態へと移行するが、電磁弁382 はそ
のままオン状態を維持し、電磁弁381 のオフよりも概
ね2〜3秒程度遅れてオフとなるようにコントロールさ
れる。この遅れの時間中に連通路61内の圧力は第1流
出口17を経てビデ洗浄ノズル先端より流出して略大気
圧レベルに迄低下する為、残圧は連通路61内に残らな
い。
釦が押されると、前洗浄が行なわれるが、この時、従来
例と同様に電磁弁381 ,382 は共に非通電(オフ)
状態であり、この状態は約1秒間続く。この後、ビデ洗
浄を行なう為に両方の電磁弁381 ,382 共に通電状
態(オン)となり、この状態が使用者によって停止釦が
押される迄続く。停止釦が押されると電磁弁381 はオ
ン状態からオフ状態へと移行するが、電磁弁382 はそ
のままオン状態を維持し、電磁弁381 のオフよりも概
ね2〜3秒程度遅れてオフとなるようにコントロールさ
れる。この遅れの時間中に連通路61内の圧力は第1流
出口17を経てビデ洗浄ノズル先端より流出して略大気
圧レベルに迄低下する為、残圧は連通路61内に残らな
い。
【0034】次に、お尻洗浄の場合、前洗浄にあっては
電磁弁381 ,382 共にオフ状態であり、これが約1
秒続く。これに引き続くお尻洗浄では電磁弁381 はオ
フ状態からオン状態に移行し。電磁弁382 はオフ状態
を維持する。そして停止釦が押されると電磁弁381 は
オン状態からオフ状態になり、これと同時に電磁弁38
2 はオフ状態からオン状態に変化して、その後電磁弁3
81 はオフ状態のままであり、電磁弁382 はオン状態
を2〜3秒続けた後、再びオフ状態となるように制御さ
れる。
電磁弁381 ,382 共にオフ状態であり、これが約1
秒続く。これに引き続くお尻洗浄では電磁弁381 はオ
フ状態からオン状態に移行し。電磁弁382 はオフ状態
を維持する。そして停止釦が押されると電磁弁381 は
オン状態からオフ状態になり、これと同時に電磁弁38
2 はオフ状態からオン状態に変化して、その後電磁弁3
81 はオフ状態のままであり、電磁弁382 はオン状態
を2〜3秒続けた後、再びオフ状態となるように制御さ
れる。
【0035】このことにより、ビデ洗浄の場合と同様に
お尻洗浄においても残圧が除去される。
お尻洗浄においても残圧が除去される。
【0036】
【発明の効果】本発明は上述のように、上流側電磁弁が
通電状態から非通電状態に移行した時に、下流側電磁弁
は必ず通電状態となり、この状態を数秒程度維持するよ
うに電磁弁をコントロールするものであるから、上流側
電磁弁の主弁体が閉止後の連通路内の圧力は大気圧レベ
ルに留まって残圧が発生しないようにできる故、引き続
く後洗浄において、残圧に起因した第2弁体を閉じるよ
うとする力は無いので、第2弁体は大きく開口すること
ができて、従来の如き弁体と弁座が接触して騒音や異常
音を発することが無いという効果を有するものである。
通電状態から非通電状態に移行した時に、下流側電磁弁
は必ず通電状態となり、この状態を数秒程度維持するよ
うに電磁弁をコントロールするものであるから、上流側
電磁弁の主弁体が閉止後の連通路内の圧力は大気圧レベ
ルに留まって残圧が発生しないようにできる故、引き続
く後洗浄において、残圧に起因した第2弁体を閉じるよ
うとする力は無いので、第2弁体は大きく開口すること
ができて、従来の如き弁体と弁座が接触して騒音や異常
音を発することが無いという効果を有するものである。
【図1】本発明の一実施例のコントロールタイミングを
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図2】同上の概略全体構成図である。
【図3】同上の流路切換電磁弁の断面図である。
【図4】同上のオフ状態の断面図である。
【図5】同上のオン状態の断面図である。
【図6】同上の水路構成を示す説明図である。
【図7】連通路内の残圧を示す断面図である。
【図8】従来例のコントロールタイミングを示すフロー
チャートである。
チャートである。
381 電磁弁 382 電磁弁
Claims (1)
- 【請求項1】 電気的駆動手段によって開閉制御される
主弁体と、該主弁体の下流側圧力によって開閉制御され
る第2弁体とを備えていて1つの流入口と2つの流出口
を有する流路切換弁の2個を、その1個を上流側流路切
換弁とし、他を下流側流路切換弁として流路的に直列に
結合して、1つの流入口と3つの流出口を有せしめた流
路切換装置において、上流側流路切換弁の主弁体が開状
態から閉状態に切換わる時には、下流側流路切換弁の主
弁体は、上流側電磁弁の主弁体の切換えの後一定時間維
持してから閉状態となるように、前記電気的駆動手段を
コントロールすることを特徴とする流路切換装置の制御
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP286491A JP2578260B2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 流路切換装置の制御法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP286491A JP2578260B2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 流路切換装置の制御法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04236865A JPH04236865A (ja) | 1992-08-25 |
JP2578260B2 true JP2578260B2 (ja) | 1997-02-05 |
Family
ID=11541237
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP286491A Expired - Fee Related JP2578260B2 (ja) | 1991-01-14 | 1991-01-14 | 流路切換装置の制御法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2578260B2 (ja) |
-
1991
- 1991-01-14 JP JP286491A patent/JP2578260B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04236865A (ja) | 1992-08-25 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960924 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |