JP3546695B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は用便後の肛門部の洗浄や小用もしくは生理時の女性局部の洗浄のための局部洗浄装置に関し、特に気泡を含ませた洗浄水をノズルから噴射する局部洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に局部洗浄装置では、ヒータにて熱せられて温水となった洗浄水をノズルから噴射して局部に当てることにより局部の洗浄を行う。
【0003】
このように局部洗浄装置の構成は、局部に向けて洗浄水を噴射するノズルと、洗浄し卯を加熱して温水とする温水タンクと、上記温水タンクからノズルまでの洗浄水を通るチューブとから構成されている。
【0004】
使用者が局部の洗浄を終了して、停止スイッチをONすると、洗浄水はノズルからの噴射を止め、ノズル内部、チューブ内部や温水タンク内部を充満させた状態で保持されることになる。
【0005】
このような状態で保持されると温水であった洗浄水はノズル内部やチューブ内部では加熱や保温装置がない為自然報知による冷却が進み、ついには室温と同じ温度の冷水となってしまう。
【0006】
この冷水は次に使用する時に使用者の局部に噴射してしまい、使用者に非常に不快感を与えるものであった。この対策としてはこの冷水を局部洗浄直前に便器内に排水した後、温水タンクからチューブ、ノズルを経て噴射される温水のみを使用することが考えられるが、局部洗浄開始までに時間がかかり、使用者に違和感を与えることになる。
【0007】
しかも、この冷水は上記問題以外にも、寒冷地におけるノズル、チューブ内部での凍結の問題や室温での長時間の放置による雑菌の繁殖の問題がある。
【0008】
上記問題に鑑みて、特開平2−144431号公報に開示されるものが提案されている。
【0009】
このものは、局部に向けて洗浄水を噴射するノズルを備えるとともに、この洗浄水に空気を混入して気泡を含ませる空気混入手段を備えている局部洗浄装置において、洗浄終了後洗浄水の供給を停止し、空気のみを供給してなる手段を備えたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このものでは、管路内に空気が抜けるバイパス路が形成されたままのため、例え空気のみを供給したとしても、そのままノズル先端側の噴出口から空気が抜けてしまい、配管内の滞留水が抜けることはない。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、冷え切った滞留水を洗浄開始初期に浴びることなく、しかも洗浄開始の指示後、即座に局部洗浄を開始することができる衛生洗浄装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】
上記目的を達成するために請求項1は、局部に向けて洗浄水を噴出するノズルを備えると共に、この洗浄水に空気を混入して気泡を含ませる空気混入手段を備えている局部洗浄装置において、洗浄終了後洗浄水の供給及び空気の供給を停止したので、重力により洗浄水供給流路内にできていたエアーバイパス流路が壊れ、滞留水が供給流路下側に滞留する。その状態で、空気のみを供給するので、滞留水が押し出され、確実に滞留水を排出することができる。
【0013】
なお、請求項2は、空気のみを供給後、再度停止し、所定時間後、更に空気のみを供給する手段を備えたので、より確実に滞留水を排出することができる。
【0014】
また、請求項3は、ノズルを振動させるので、表面張力で残る滞留水すら排出することができる。
【0015】
また、請求項4は、ノズルを待機位置と使用位置とに移動させる手段を設け、空気のみを供給する際には、使用位置若しくは待機位置と使用位置の間の位置に移動させるので、落差をつけることができ、より確実に滞留水を排出することができる。
【0016】
また、請求項5は、空気のみを供給する際、徐々に供給量を減少する手段を備えたので、より確実に滞留水を排出できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
第1図は本発明の一実施例における衛生洗浄装置の概略構成図を示したもので、1は内部に流路を形成するノズル本体、2はノズル本体に形成された流路への洗浄水供給量を調整する流量調整弁、3は洗浄水を温めるための熱交タンク、4は洗浄水内へ強制的に空気を供給する空気ポンプ、5はノズル本体への洗浄水供給を行うための電磁弁である。なお流量調整弁2と熱交タンク3との間にはバキュームブレーカー6を設け、電磁弁5遮断時には流量調整弁2及びノズル本体1内に空気を供給し、滞留水が残るのを防止する。しかし、このバキュームブレーカー6を設けても、流量調整弁2、ノズル本体1と流量調整弁2とを接続するチューブは一部バキュームブレーカーよりも高いところに位置するため、トラップが形成され、一部に滞留水が残ってしまう。
【0018】
第2図は第1図の衛生洗浄装置の制御ブロック図を示したもので、7は使用者が意識的に操作するために設ける洗浄スイッチ、8は便座に使用者が座ったことを検知するための着座スイッチ、9は洗浄スイッチ7及び着座スイッチ8からの入力信号によりノズルモータ1a、流調モータ2a、空気ポンプ4、電磁弁用ソレノイド5aの駆動を制御する制御回路である。ノズルモータ1aはノズル本体1を収納位置と使用位置との間で駆動し、流調モータ2aは流量調整弁2を駆動し、流量を調整する。電磁弁用ソレノイド5aはノズル本体1への洗浄水供給停止を行うために電磁弁5を駆動するものである。
【0019】
第3図を用いて本発明の一実施例の動作を説明する。使用者が便座(図示なし)に着座し着座スイッチがONした状態で使用者が操作スイッチ8を操作すると、ノズルモータ1aに通電し、ノズル本体1を収納位置から使用位置に駆動した後、空気ポンプ4及び電磁弁用ソレノイド5aに通電し、ノズル本体1へ空気及び洗浄水を供給し、局部の洗浄を開始する。使用者が操作スイッチ8を再度操作することで電磁弁用ソレノイド5aへの通電を停止し、ノズル本体1への空気及び洗浄水供給を停止した後、ノズルモータ1aへ所定時間(T2)通電し、ノズル本体1を収納位置へ戻す。その後所定時間した後、再度空気ポンプへ通電しノズル本体1から熱交タンク3に至る経路に滞留する水を空気により押し出し、ノズル本体1の先端に設けた噴出口から抜く。本実施例においては、これを2回繰り返すことで、より確実に滞留水を抜くようにしている。なお、この動作は2回に限らず複数回実施しても良い。
【0020】
第4図は本発明の別実施例の動作を説明する。使用者が便座(図示なし)に着座し着座スイッチがONした状態で使用者が操作スイッチ8を操作すると、ノズルモータ1aに通電し、ノズル本体1を収納位置から使用位置に駆動した後、空気ポンプ4及び電磁弁用ソレノイド5aに通電し、ノズル本体1へ空気及び洗浄水を供給し、局部の洗浄を開始する。使用者が操作スイッチ8を再度操作することで電磁弁用ソレノイド5aへの通電を停止し、ノズル本体1への空気及び洗浄水供給を停止した後、ノズルモータ1aへ所定時間(T2)通電し、ノズル本体1を収納位置へ戻す。その後所定時間した後、再度ノズルモータ1aへ通電し、ノズル本体1を使用位置(若しくは待機位置と使用位置の間の位置)へ移行させた後で空気ポンプへ通電しノズル本体1から熱交タンク3に至る経路に滞留する水を空気により押し出し、ノズル本体1の先端に設けた噴出口から抜く。ここで、ノズル本体1を使用位置(若しくは待機位置と使用位置の間の位置)へ移行させて抜くのは、通常待機位置においては、ノズル本体1先端に設ける噴出口が洗浄室(ノズルセルフクリーニングのための室)で覆われた状態となっており、抜け難いことも理由の一つである。また、本実施例においては、ノズルモータ1aへ通電、非通電を繰り返すことでノズル本体1を振動させ、表面張力で管路内壁に張り付いた滞留水をノズル本体1の先端に設けた噴出口から確実に排出するようにしている。
【0021】
上記した実施例をそれぞれ組み合わせて実施することも可能である。
【0022】
なお、それぞれのタイミング間にチャタリング防止のためのオンディレイ、オフディレイ時間を設けても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における衛生洗浄装置の概略構成図
【図2】第1図の衛生洗浄装置の制御ブロック図
【図3】本発明の一実施例の動作を説明するタイムチャート
【図4】本発明の別実施例の動作を説明するタイムチャート
【符号の説明】
1…ノズル本体、2…流量調節弁、3…熱交タンク、4…空気ポンプ、
5…電磁弁、6…バキュームブレーカー、7…洗浄スイッチ、
8…着座スイッチ、9…制御回路、1a…ノズルモータ、3a…流調モータ、
5a…電磁弁用ソレノイド
Claims (5)
- 局部に向けて洗浄水を噴出するノズルを備えると共に、この洗浄水に空気を混入して気泡を含ませる空気混入手段を備えている局部洗浄装置において、洗浄終了後洗浄水の供給及び空気の供給を停止し、所定時間後、空気のみを供給してなる手段を設けたことを特徴とする局部洗浄装置。
- 請求項1記載の局部洗浄装置において、空気のみを供給後、再度停止し、所定時間後、更に空気のみを供給する手段を備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
- 請求項1記載の局部洗浄装置において、ノズルを振動させる手段を備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
- 請求項1記載の局部洗浄装置において、ノズルを待機位置と使用位置とに移動させる手段を設け、空気のみを供給する際には、使用位置若しくは待機位置と使用位置の間の位置に移動させる手段を備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
- 請求項1記載の局部洗浄装置において、空気のみを供給する際、徐々に供給量を減少する手段を備えたことを特徴とする局部洗浄装置。
Priority Applications (1)
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JP11277398A JP3546695B2 (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 衛生洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP11277398A JP3546695B2 (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 衛生洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11293743A JPH11293743A (ja) | 1999-10-26 |
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Family
ID=14595154
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP11277398A Expired - Lifetime JP3546695B2 (ja) | 1998-04-07 | 1998-04-07 | 衛生洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3546695B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP6979162B2 (ja) * | 2015-03-20 | 2021-12-08 | Toto株式会社 | 除菌水吐水装置 |
-
1998
- 1998-04-07 JP JP11277398A patent/JP3546695B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH11293743A (ja) | 1999-10-26 |
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