JPH1025783A - 衛生洗浄装置 - Google Patents
衛生洗浄装置Info
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- JPH1025783A JPH1025783A JP18315196A JP18315196A JPH1025783A JP H1025783 A JPH1025783 A JP H1025783A JP 18315196 A JP18315196 A JP 18315196A JP 18315196 A JP18315196 A JP 18315196A JP H1025783 A JPH1025783 A JP H1025783A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 吐水停止からノズルの伸出・収納動作を開始
するまでに要する時間を短縮することができる衛生洗浄
装置を提供する。 【解決手段】 吐水停止指示に応じて、電磁弁11を閉
じて温水タンク13への冷水供給を停止し、さらに、モ
ータ22を制御して流調バルブ21内の回転弁の角度を
領域S5から領域S3へ移行させることにより、流調バ
ルブ21を残水処理側に切り換える。これにより、温水
タンク13に残留する内圧により供給される温水は、流
調バルブ21を介して残水処理側から便器に排水され
る。
するまでに要する時間を短縮することができる衛生洗浄
装置を提供する。 【解決手段】 吐水停止指示に応じて、電磁弁11を閉
じて温水タンク13への冷水供給を停止し、さらに、モ
ータ22を制御して流調バルブ21内の回転弁の角度を
領域S5から領域S3へ移行させることにより、流調バ
ルブ21を残水処理側に切り換える。これにより、温水
タンク13に残留する内圧により供給される温水は、流
調バルブ21を介して残水処理側から便器に排水され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衛生洗浄装置に関
し、特に温水タンクに供給される冷水をポンプや制御弁
などの給水制御手段にて制御することにより、ノズルか
ら吐水される温水を制御する衛生洗浄装置に関するもの
である。
し、特に温水タンクに供給される冷水をポンプや制御弁
などの給水制御手段にて制御することにより、ノズルか
ら吐水される温水を制御する衛生洗浄装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の衛生洗浄装置では、ノ
ズルの伸出および収納動作を行う際、ノズルの動作とと
もに吐水した場合に利用者に対して不快感を与えること
から、ノズルからの吐水が停止した後、ノズルの伸出お
よび収納動作を行うものとなっている。一方、衛生洗浄
装置のうち、温水タンクに供給される冷水をポンプや電
磁弁などの制御弁にて制御することによりノズルからの
吐水を制御するような衛生洗浄装置では、吐水の開始/
停止を制御する制御弁が温水タンクの一次側(給水側)
に配設されており、また二次側(ノズル側)の水路の圧
損が大きい。
ズルの伸出および収納動作を行う際、ノズルの動作とと
もに吐水した場合に利用者に対して不快感を与えること
から、ノズルからの吐水が停止した後、ノズルの伸出お
よび収納動作を行うものとなっている。一方、衛生洗浄
装置のうち、温水タンクに供給される冷水をポンプや電
磁弁などの制御弁にて制御することによりノズルからの
吐水を制御するような衛生洗浄装置では、吐水の開始/
停止を制御する制御弁が温水タンクの一次側(給水側)
に配設されており、また二次側(ノズル側)の水路の圧
損が大きい。
【0003】このため、吐水動作を行うと、温水タンク
内に圧力が加わり、吐水動作を停止した時に、温水タン
ク内に圧力が残る傾向がある。したがって、従来の衛生
洗浄装置では、吐水動作停止後、温水タンク内の圧力が
ノズルからの吐水により、ある程度低下するのを待っ
て、ノズルの伸出および収納動作を行うものとなってい
た。
内に圧力が加わり、吐水動作を停止した時に、温水タン
ク内に圧力が残る傾向がある。したがって、従来の衛生
洗浄装置では、吐水動作停止後、温水タンク内の圧力が
ノズルからの吐水により、ある程度低下するのを待っ
て、ノズルの伸出および収納動作を行うものとなってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の衛生洗浄装置では、吐水動作停止後、温水タ
ンク内の圧力がノズルからの吐水によりある程度低下す
るまで待って、ノズルの伸出および収納動作を行うもの
となっているため、ノズル伸出状態にて吐水することに
より局部洗浄を行った後、直ちにノズルを収納すること
ができず、再度便意を催したにもかかわらず、ノズルか
らの吐水が終了した後、ノズルが収納されるまで待たな
ければならないなどの問題点があった。本発明はこのよ
うな課題を解決するためのものであり、吐水停止からノ
ズルの伸出・収納動作を開始するまでに要する時間を短
縮することができる衛生洗浄装置を提供することを目的
としている。
うな従来の衛生洗浄装置では、吐水動作停止後、温水タ
ンク内の圧力がノズルからの吐水によりある程度低下す
るまで待って、ノズルの伸出および収納動作を行うもの
となっているため、ノズル伸出状態にて吐水することに
より局部洗浄を行った後、直ちにノズルを収納すること
ができず、再度便意を催したにもかかわらず、ノズルか
らの吐水が終了した後、ノズルが収納されるまで待たな
ければならないなどの問題点があった。本発明はこのよ
うな課題を解決するためのものであり、吐水停止からノ
ズルの伸出・収納動作を開始するまでに要する時間を短
縮することができる衛生洗浄装置を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による衛生洗浄装置は、温水タンクと
ノズルとの間に設けられ、局部洗浄用の第1の水路と比
較して圧損の小さい第2の水路を有し、温水タンクから
の温水の供給先水路として第1または第2の水路を選択
する流路切替手段と、吐水停止時にノズルを伸出または
収納する場合には、吐水停止に応じて第2の水路を温水
の供給先水路として選択するように制御する制御手段と
を備えるものである。また、第2の水路は、洗浄終了時
に温水タンクから流路切替手段までの配管内の残水を排
水するための残水処理水路からなるものである。また、
第2の水路は、ビデ洗浄用の水路からなるものである。
したがって、吐水停止時にノズルを伸出または収納する
場合には、吐水停止に応じて、第2の水路が温水の供給
先水路として選択される。
るために、本発明による衛生洗浄装置は、温水タンクと
ノズルとの間に設けられ、局部洗浄用の第1の水路と比
較して圧損の小さい第2の水路を有し、温水タンクから
の温水の供給先水路として第1または第2の水路を選択
する流路切替手段と、吐水停止時にノズルを伸出または
収納する場合には、吐水停止に応じて第2の水路を温水
の供給先水路として選択するように制御する制御手段と
を備えるものである。また、第2の水路は、洗浄終了時
に温水タンクから流路切替手段までの配管内の残水を排
水するための残水処理水路からなるものである。また、
第2の水路は、ビデ洗浄用の水路からなるものである。
したがって、吐水停止時にノズルを伸出または収納する
場合には、吐水停止に応じて、第2の水路が温水の供給
先水路として選択される。
【0006】また、温水タンクとノズルとの間に設けら
れ、局部洗浄用の第1の水路とは異なる第2の水路を有
し、温水タンクからの温水の供給先水路として第1の水
路または第1および第2の水路の両方を選択する流路切
替手段と、吐水停止時にノズルを伸出または収納する場
合には、吐水停止に応じて第1および第2の水路の両方
を温水の供給先水路として選択するように制御する制御
手段とを備えるものである。したがって、吐水停止時に
ノズルを伸出または収納する場合には、吐水停止に応じ
て、第1および第2の水路の両方が温水の供給先水路と
して選択される。
れ、局部洗浄用の第1の水路とは異なる第2の水路を有
し、温水タンクからの温水の供給先水路として第1の水
路または第1および第2の水路の両方を選択する流路切
替手段と、吐水停止時にノズルを伸出または収納する場
合には、吐水停止に応じて第1および第2の水路の両方
を温水の供給先水路として選択するように制御する制御
手段とを備えるものである。したがって、吐水停止時に
ノズルを伸出または収納する場合には、吐水停止に応じ
て、第1および第2の水路の両方が温水の供給先水路と
して選択される。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。図1は本発明の一実施の形態である衛生
洗浄装置のブロック図であり、給水された冷水を熱交換
により温水にして供給する制御部1と、この制御部1と
は別体として便器に配設され制御部1からの温水を吐水
することにより局部を洗浄する洗浄部2とから構成され
ている。電磁弁11は、減圧弁(図示せず)などを介し
て制御部1に給水された冷水(水道水など)の供給/停
止を制御する制御弁である。電磁弁11から出力された
冷水は、安全弁12を介して温水タンク13に供給され
る。
して説明する。図1は本発明の一実施の形態である衛生
洗浄装置のブロック図であり、給水された冷水を熱交換
により温水にして供給する制御部1と、この制御部1と
は別体として便器に配設され制御部1からの温水を吐水
することにより局部を洗浄する洗浄部2とから構成され
ている。電磁弁11は、減圧弁(図示せず)などを介し
て制御部1に給水された冷水(水道水など)の供給/停
止を制御する制御弁である。電磁弁11から出力された
冷水は、安全弁12を介して温水タンク13に供給され
る。
【0008】温水タンク13には、タンク内の冷水を熱
交換により暖めるためのヒータ14と、タンク内の温水
の温度を測定するための温度計15と、タンク内の温水
の水位を検出するフロートスイッチ16とが設けられて
いる。制御回路19は、電磁弁11を制御することによ
り、フロートスイッチ16にて所定水位が検出されるま
で温水タンク13に冷水を供給するとともに、温度計1
5で測定された水温に基づいてヒータ14をオン/オフ
制御することにより、タンク内の水温を適温に維持制御
する制御手段である。
交換により暖めるためのヒータ14と、タンク内の温水
の温度を測定するための温度計15と、タンク内の温水
の水位を検出するフロートスイッチ16とが設けられて
いる。制御回路19は、電磁弁11を制御することによ
り、フロートスイッチ16にて所定水位が検出されるま
で温水タンク13に冷水を供給するとともに、温度計1
5で測定された水温に基づいてヒータ14をオン/オフ
制御することにより、タンク内の水温を適温に維持制御
する制御手段である。
【0009】スイッチ部18には、各種操作スイッチお
よび動作状態を示す表示器が設けられており、このスイ
ッチ部18の操作を検出して、制御回路19は洗浄部2
への温水供給を制御する。例えば、局部洗浄を指示する
スイッチが操作された場合、制御回路19は電磁弁11
を制御して冷水を温水タンク13に供給する。これによ
り温水タンク13内のタンク内圧が上昇し、タンク内の
温水がバキュームブレーカ17および配管3を介して洗
浄部2へ供給されるものとなる。なお、バキュームブレ
ーカ17は洗浄部2からの逆流を防止するものであり、
逆流水は安全弁12からのドレインと同様に温水とは異
なる配管4を介して洗浄部2から便器に排水される。
よび動作状態を示す表示器が設けられており、このスイ
ッチ部18の操作を検出して、制御回路19は洗浄部2
への温水供給を制御する。例えば、局部洗浄を指示する
スイッチが操作された場合、制御回路19は電磁弁11
を制御して冷水を温水タンク13に供給する。これによ
り温水タンク13内のタンク内圧が上昇し、タンク内の
温水がバキュームブレーカ17および配管3を介して洗
浄部2へ供給されるものとなる。なお、バキュームブレ
ーカ17は洗浄部2からの逆流を防止するものであり、
逆流水は安全弁12からのドレインと同様に温水とは異
なる配管4を介して洗浄部2から便器に排水される。
【0010】洗浄部2の流調バルブ21は、制御回路1
9により制御されるモータ22により、制御部1から供
給された温水の供給先水路およびその吐水量を制御する
バルブであり、温水の水路としてノズル23側(第1の
水路)と残水処理側(第2の水路)とを有している。ま
たノズル23は、局部洗浄時に先端から温水を噴射する
ノズルであり、制御回路19により制御されるモータ2
4により、その先端の伸出および収納が制御される。
9により制御されるモータ22により、制御部1から供
給された温水の供給先水路およびその吐水量を制御する
バルブであり、温水の水路としてノズル23側(第1の
水路)と残水処理側(第2の水路)とを有している。ま
たノズル23は、局部洗浄時に先端から温水を噴射する
ノズルであり、制御回路19により制御されるモータ2
4により、その先端の伸出および収納が制御される。
【0011】図2は流調バルブの動作を示す説明図であ
り、(a)は各水路と圧損の関係、(b)は回転弁の角
度と吐水量との関係を示している。図2(a)に示すよ
うに、ノズル23側では、洗浄時に温水を噴射する必要
があることから、流調バルブ21から見た圧損が比較的
大きく、単位時間当たりの流量が小さい。これに対して
残水処理側では、噴射する必要がなく単に残水を便器に
排水することから流調バルブ21から見た圧損が比較的
小さく、単位時間当たりの流量が大きい。流調バルブ2
1は内部に回転弁を有しており、図2(b)に示すよう
に、その回転角度に対して温水の吐水量および供給先水
路が予め設定されている。
り、(a)は各水路と圧損の関係、(b)は回転弁の角
度と吐水量との関係を示している。図2(a)に示すよ
うに、ノズル23側では、洗浄時に温水を噴射する必要
があることから、流調バルブ21から見た圧損が比較的
大きく、単位時間当たりの流量が小さい。これに対して
残水処理側では、噴射する必要がなく単に残水を便器に
排水することから流調バルブ21から見た圧損が比較的
小さく、単位時間当たりの流量が大きい。流調バルブ2
1は内部に回転弁を有しており、図2(b)に示すよう
に、その回転角度に対して温水の吐水量および供給先水
路が予め設定されている。
【0012】例えば、局部を洗浄する場合にはノズル2
3側に温水を供給するために、回転角度は領域S5のい
ずれかに制御される。一方、洗浄開始時に配管内の冷水
を排水したり、洗浄終了時に配管3内の残水を排水する
などの残水処理時には残水処理側に切り換えるために、
回転角度は領域S3のいずれかに制御される。ここでは
残水処理側の吐水量W1はノズル23側の吐水量W2と
比較して1.5〜2倍程度となっている。また、領域S
1は局部洗浄開始/終了時のノズル洗浄処理などを行う
場合には用いられる。領域S2ではノズル23側および
残水処理側の両方に温水が供給され、領域S4ではノズ
ル23側および残水処理側の両方ともに温水の供給が停
止される。
3側に温水を供給するために、回転角度は領域S5のい
ずれかに制御される。一方、洗浄開始時に配管内の冷水
を排水したり、洗浄終了時に配管3内の残水を排水する
などの残水処理時には残水処理側に切り換えるために、
回転角度は領域S3のいずれかに制御される。ここでは
残水処理側の吐水量W1はノズル23側の吐水量W2と
比較して1.5〜2倍程度となっている。また、領域S
1は局部洗浄開始/終了時のノズル洗浄処理などを行う
場合には用いられる。領域S2ではノズル23側および
残水処理側の両方に温水が供給され、領域S4ではノズ
ル23側および残水処理側の両方ともに温水の供給が停
止される。
【0013】次に、図3を参照して、本発明の動作を説
明する。図3は吐水停止時の動作を示すシーケンス図で
あり、31は流調バルブ21からの残水流量、32は温
水タンク13のタンク内圧を示している。時刻T0以前
では局部洗浄状態にあり、電磁弁11が開かれて冷水が
温水タンク13に供給されているとともに、流調バルブ
21が領域S5に制御され、さらにノズル23が伸出さ
れており、温水タンク13から供給された温水が流調バ
ルブ21を介してノズル23から吐水されている。
明する。図3は吐水停止時の動作を示すシーケンス図で
あり、31は流調バルブ21からの残水流量、32は温
水タンク13のタンク内圧を示している。時刻T0以前
では局部洗浄状態にあり、電磁弁11が開かれて冷水が
温水タンク13に供給されているとともに、流調バルブ
21が領域S5に制御され、さらにノズル23が伸出さ
れており、温水タンク13から供給された温水が流調バ
ルブ21を介してノズル23から吐水されている。
【0014】このような状態において、時刻T0にスイ
ッチ部18の吐水停止を指示するスイッチが操作された
場合、制御回路19は直ちに電磁弁11を閉じて温水タ
ンク13への冷水供給を停止する。さらに、モータ22
を制御して流調バルブ21内の回転弁の角度を領域S5
から領域S3へ移行させる。領域S3への移行完了に応
じて(時刻T1)、流調バルブ21が残水処理側に切り
換えられるものとなり、温水タンク13に残留する内圧
により供給される温水は、流調バルブ21を介して残水
処理側から便器に排水される。
ッチ部18の吐水停止を指示するスイッチが操作された
場合、制御回路19は直ちに電磁弁11を閉じて温水タ
ンク13への冷水供給を停止する。さらに、モータ22
を制御して流調バルブ21内の回転弁の角度を領域S5
から領域S3へ移行させる。領域S3への移行完了に応
じて(時刻T1)、流調バルブ21が残水処理側に切り
換えられるものとなり、温水タンク13に残留する内圧
により供給される温水は、流調バルブ21を介して残水
処理側から便器に排水される。
【0015】この場合、前述したように(図2参照)、
流調バルブ21から見た場合ノズル23側に比較して、
残水処理側の圧損が小さく単位時間当たりの流量が大き
いことから、温水タンク13に残留する内圧により供給
される温水は、残水流量31に示すように一気に排水さ
れる。したがって、従来のように、電磁弁11を閉じた
後、流調バルブ21をノズル23側に維持した場合に
(図3、21’参照)、ノズル23からの吐水によりタ
ンク内圧32が徐々に低下する(図3、32’参照)の
と比較して、温水タンク13のタンク内圧32は、時刻
T1から僅かな時間でほとんど大気圧まで低下するもの
となる。
流調バルブ21から見た場合ノズル23側に比較して、
残水処理側の圧損が小さく単位時間当たりの流量が大き
いことから、温水タンク13に残留する内圧により供給
される温水は、残水流量31に示すように一気に排水さ
れる。したがって、従来のように、電磁弁11を閉じた
後、流調バルブ21をノズル23側に維持した場合に
(図3、21’参照)、ノズル23からの吐水によりタ
ンク内圧32が徐々に低下する(図3、32’参照)の
と比較して、温水タンク13のタンク内圧32は、時刻
T1から僅かな時間でほとんど大気圧まで低下するもの
となる。
【0016】このように、吐水停止時には、流調バルブ
21を圧損の小さい水路に切り換え制御するようにした
ので、温水タンク13のタンク内圧が僅かな時間で一気
に低下させることができ、従来のように、温水タンク内
の圧力がノズルからの吐水によりある程度低下するまで
待機する必要がなく、吐水停止後から僅かな時間でノズ
ルの収納動作を開始することができ、ノズルに対する汚
物の付着を回避することが可能となる。さらに、ノズル
収納時には、温水タンクの内圧が低下していることか
ら、ノズル収納中あるいは収納直後に、再度、吐水動作
が指示された場合でも、正常な水圧により吐水すること
ができ、吐水停止時に応じてノズル23からの吐水を強
制停止してノズル収納を行った場合などに起こりうる、
残留タンク内圧による強勢(高圧)吐水を回避すること
が可能となる。
21を圧損の小さい水路に切り換え制御するようにした
ので、温水タンク13のタンク内圧が僅かな時間で一気
に低下させることができ、従来のように、温水タンク内
の圧力がノズルからの吐水によりある程度低下するまで
待機する必要がなく、吐水停止後から僅かな時間でノズ
ルの収納動作を開始することができ、ノズルに対する汚
物の付着を回避することが可能となる。さらに、ノズル
収納時には、温水タンクの内圧が低下していることか
ら、ノズル収納中あるいは収納直後に、再度、吐水動作
が指示された場合でも、正常な水圧により吐水すること
ができ、吐水停止時に応じてノズル23からの吐水を強
制停止してノズル収納を行った場合などに起こりうる、
残留タンク内圧による強勢(高圧)吐水を回避すること
が可能となる。
【0017】なお、以上の説明において、流調バルブ2
1が領域S3に移行した後、ノズル23の収納を開始す
るようにした場合について説明したが、これら制御タイ
ミングに限定されるものではない。例えば、流調バルブ
21が領域S3に移行した直後には、温水タンク13の
内圧が一気に低下することから、温水タンク13のタン
ク内圧の低減が開始されるより以前にノズル23の収納
動作を開始するようにしても良い。この場合にはノズル
23の収納動作開始時にノズル23から吐水が行われる
が、この吐水期間が短いことからノズル23の移動距離
が僅かとなり、利用者が違和感を感じることはない。
1が領域S3に移行した後、ノズル23の収納を開始す
るようにした場合について説明したが、これら制御タイ
ミングに限定されるものではない。例えば、流調バルブ
21が領域S3に移行した直後には、温水タンク13の
内圧が一気に低下することから、温水タンク13のタン
ク内圧の低減が開始されるより以前にノズル23の収納
動作を開始するようにしても良い。この場合にはノズル
23の収納動作開始時にノズル23から吐水が行われる
が、この吐水期間が短いことからノズル23の移動距離
が僅かとなり、利用者が違和感を感じることはない。
【0018】さらに、流調バルブ21が領域S3に移行
した時点(図3の時刻T1参照)をノズルの収納開始タ
イミングとした場合について説明したが、これに限定さ
れるものではない。例えば、図2(b)に示したよう
に、領域S5とS3との間には吐水が停止される領域S
4が設けられていることから、図4に示すように、流調
バルブ21が領域S4に移行した時点(時刻T2)で、
ノズル23の格納を開始するようにしても良く、吐水停
止からノズル格納までに要する時間を更に短縮すること
が可能となる。
した時点(図3の時刻T1参照)をノズルの収納開始タ
イミングとした場合について説明したが、これに限定さ
れるものではない。例えば、図2(b)に示したよう
に、領域S5とS3との間には吐水が停止される領域S
4が設けられていることから、図4に示すように、流調
バルブ21が領域S4に移行した時点(時刻T2)で、
ノズル23の格納を開始するようにしても良く、吐水停
止からノズル格納までに要する時間を更に短縮すること
が可能となる。
【0019】また、以上の説明では、局部洗浄時におけ
る吐水停止時を例に説明したが、吐水停止時にノズルの
伸出または収納を行う場合には、本発明を適用すること
ができる。例えば、ノズル収納状態から局部洗浄を開始
する場合には、まずノズル収納状態にて吐水することに
よりノズルの前洗浄が行われる。従来、このような場合
には、前洗浄のための吐水により上昇した温水タンク内
の圧力が低下するのを待ってノズルを伸出させる必要が
あり、洗浄開始時に時間を要するという問題点があっ
た。
る吐水停止時を例に説明したが、吐水停止時にノズルの
伸出または収納を行う場合には、本発明を適用すること
ができる。例えば、ノズル収納状態から局部洗浄を開始
する場合には、まずノズル収納状態にて吐水することに
よりノズルの前洗浄が行われる。従来、このような場合
には、前洗浄のための吐水により上昇した温水タンク内
の圧力が低下するのを待ってノズルを伸出させる必要が
あり、洗浄開始時に時間を要するという問題点があっ
た。
【0020】これに対して、前述したように、前洗浄の
ための吐水停止後に流調バルブ21を圧損が小さい残水
処理側に切り換え制御することにより、温水タンク13
のタンク内圧を僅かな時間で一気に低下させることが可
能となり、前洗浄終了からノズル23の伸出動作までの
時間を大幅に短縮することができる。なお、以上の説明
では、吐水停止後に流調バルブ23を残水処理側に切り
換え制御するようにした場合を例に説明したが、ノズル
23側より圧損の小さい水路であればいずれの水路でも
前述の作用・効果が得られる。例えば、一般にビデ洗浄
などは局部(おしり)洗浄と比較して圧損が小さく単位
時間当たりの流量が大きいことから、残水処理側の代わ
りとしてビデ洗浄側を利用してもよい。
ための吐水停止後に流調バルブ21を圧損が小さい残水
処理側に切り換え制御することにより、温水タンク13
のタンク内圧を僅かな時間で一気に低下させることが可
能となり、前洗浄終了からノズル23の伸出動作までの
時間を大幅に短縮することができる。なお、以上の説明
では、吐水停止後に流調バルブ23を残水処理側に切り
換え制御するようにした場合を例に説明したが、ノズル
23側より圧損の小さい水路であればいずれの水路でも
前述の作用・効果が得られる。例えば、一般にビデ洗浄
などは局部(おしり)洗浄と比較して圧損が小さく単位
時間当たりの流量が大きいことから、残水処理側の代わ
りとしてビデ洗浄側を利用してもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、局部洗
浄用の第1の水路と比較して圧損の小さい第2の水路を
有し、温水タンクからの温水の供給先水路として第1ま
たは第2の水路を選択する流路切替手段を、温水タンク
とノズルとの間に設けて、吐水停止時にノズルを伸出ま
たは収納する場合には、吐水停止に応じて第2の水路を
温水の供給先水路として選択するようにしたので、温水
タンクのタンク内圧を僅かな時間で一気に低下させるこ
とができ、従来のように、温水タンクの内圧がノズルか
らの吐水によりある程度低下するまで、ノズルの収納動
作開始を待つ必要がなく、吐水停止後から僅かな時間で
ノズルの収納動作を開始することができ、再度便意を催
した場合でも、従来のように比較的長い時間待つ必要が
なくなる。さらに、ノズル収納時には、温水タンクの内
圧が低下していることから、ノズル収納中あるいは収納
直後に、再度、吐水動作が指示された場合でも、正常な
水圧により吐水することができ、吐水停止時に応じてノ
ズルからの吐水を強制停止してノズル収納を行った場合
などに起こりうる、残留タンク内圧による強勢(高圧)
吐水を回避することが可能となる。また、第2の水路と
して、洗浄終了時に温水タンクから流路切替手段までの
配管内の残水を排水するための残水処理水路、またはビ
デ洗浄用の水路を用いることにより、新たな水路を設け
ることなく温水タンクの内圧を低下させることが可能と
なる。また、局部洗浄用の第1の水路とは異なる第2の
水路を有し、温水タンクからの温水の供給先水路として
第1の水路または第1および第2の水路の両方を選択す
る流路切替手段を、温水タンクとノズルとの間に設け
て、吐水停止時にノズルを伸出または収納する場合に
は、吐水停止に応じて第1および第2の水路の両方を温
水の供給先水路として選択するようにしたので、第1の
水路より圧損が小さい水路が存在しない場合でも、新た
な水路を設けることなく吐水停止時に温水タンクの内圧
を低下させることが可能となる。
浄用の第1の水路と比較して圧損の小さい第2の水路を
有し、温水タンクからの温水の供給先水路として第1ま
たは第2の水路を選択する流路切替手段を、温水タンク
とノズルとの間に設けて、吐水停止時にノズルを伸出ま
たは収納する場合には、吐水停止に応じて第2の水路を
温水の供給先水路として選択するようにしたので、温水
タンクのタンク内圧を僅かな時間で一気に低下させるこ
とができ、従来のように、温水タンクの内圧がノズルか
らの吐水によりある程度低下するまで、ノズルの収納動
作開始を待つ必要がなく、吐水停止後から僅かな時間で
ノズルの収納動作を開始することができ、再度便意を催
した場合でも、従来のように比較的長い時間待つ必要が
なくなる。さらに、ノズル収納時には、温水タンクの内
圧が低下していることから、ノズル収納中あるいは収納
直後に、再度、吐水動作が指示された場合でも、正常な
水圧により吐水することができ、吐水停止時に応じてノ
ズルからの吐水を強制停止してノズル収納を行った場合
などに起こりうる、残留タンク内圧による強勢(高圧)
吐水を回避することが可能となる。また、第2の水路と
して、洗浄終了時に温水タンクから流路切替手段までの
配管内の残水を排水するための残水処理水路、またはビ
デ洗浄用の水路を用いることにより、新たな水路を設け
ることなく温水タンクの内圧を低下させることが可能と
なる。また、局部洗浄用の第1の水路とは異なる第2の
水路を有し、温水タンクからの温水の供給先水路として
第1の水路または第1および第2の水路の両方を選択す
る流路切替手段を、温水タンクとノズルとの間に設け
て、吐水停止時にノズルを伸出または収納する場合に
は、吐水停止に応じて第1および第2の水路の両方を温
水の供給先水路として選択するようにしたので、第1の
水路より圧損が小さい水路が存在しない場合でも、新た
な水路を設けることなく吐水停止時に温水タンクの内圧
を低下させることが可能となる。
【図1】 本発明の一実施の形態による衛生洗浄装置の
ブロック図である。
ブロック図である。
【図2】 流調バルブの動作を示す説明図である。
【図3】 吐水停止時の動作を示すシーケンス図であ
る。
る。
【図4】 吐水停止時の他の動作を示すシーケンス図で
ある。
ある。
1…制御部、11…電磁弁(給水制御手段)、12…安
全弁、13…温水タンク、14…ヒータ、15…温度
計、16…フロートスイッチ、17…バキュームブレー
カ、18…スイッチ部、19…制御回路(制御手段)、
2…洗浄部、21…流調バルブ(流路切替手段)、22
…モータ、23…ノズル、24…モータ、3,4…配
管。
全弁、13…温水タンク、14…ヒータ、15…温度
計、16…フロートスイッチ、17…バキュームブレー
カ、18…スイッチ部、19…制御回路(制御手段)、
2…洗浄部、21…流調バルブ(流路切替手段)、22
…モータ、23…ノズル、24…モータ、3,4…配
管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 児玉 浩明 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 (72)発明者 佐久間 啓介 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 冷水の供給を制御する給水制御手段と、
この給水制御手段を介して供給された冷水を熱交換によ
り温水化する温水タンクと、伸出・収納自在のノズル
と、温水タンクとノズルとを連絡する局部洗浄用水路と
を有し、この温水タンクの温水をノズルから吐水するこ
とにより局部を洗浄する衛生洗浄装置において、 温水タンクとノズルとの間に設けられ、前記局部洗浄用
の第1の水路と比較して圧損の小さい第2の水路を有
し、温水タンクからの温水の供給先水路として第1また
は第2の水路を選択する流路切替手段と、 吐水停止時にノズルを伸出または収納する場合には、吐
水停止に応じて第2の水路を温水の供給先水路として選
択するように制御する制御手段とを備えることを特徴と
する衛生洗浄装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の衛生洗浄装置において、 第2の水路は、 洗浄終了時に温水タンクから流路切替手段までの配管内
の残水を排水するための残水処理水路からなることを特
徴とする衛生洗浄装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の衛生洗浄装置において、 第2の水路は、 ビデ洗浄用の水路からなることを特徴とする衛生洗浄装
置。 - 【請求項4】 冷水の供給を制御する給水制御手段と、
この給水制御手段を介して供給された冷水を熱交換によ
り温水化する温水タンクと、伸出・収納自在のノズル
と、温水タンクとノズルとを連絡する局部洗浄用水路と
を有し、この温水タンクの温水をノズルから吐水するこ
とにより局部を洗浄する衛生洗浄装置において、 温水タンクとノズルとの間に設けられ、前記局部洗浄用
の第1の水路とは異なる第2の水路を有し、温水タンク
からの温水の供給先水路として第1の水路または第1お
よび第2の水路の両方を選択する流路切替手段と、 吐水停止時にノズルを伸出または収納する場合には、吐
水停止に応じて第1および第2の水路の両方を温水の供
給先水路として選択するように制御する制御手段とを備
えることを特徴とする衛生洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18315196A JPH1025783A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 衛生洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18315196A JPH1025783A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 衛生洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1025783A true JPH1025783A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16130696
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18315196A Withdrawn JPH1025783A (ja) | 1996-07-12 | 1996-07-12 | 衛生洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1025783A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012207456A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Toto Ltd | 衛生洗浄装置 |
JP2012207455A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Toto Ltd | 衛生洗浄装置 |
JP2018518615A (ja) * | 2015-05-26 | 2018-07-12 | ジアンメン イデア ハンユウ エレクトリカル ジョイントーストック カンパニー リミテッドJiangmen Idear Hanyu Electrical Joint−Stock Co., Ltd. | 冷水と温水とを切り替え可能な電子式トイレ及びその制御方法 |
-
1996
- 1996-07-12 JP JP18315196A patent/JPH1025783A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012207456A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Toto Ltd | 衛生洗浄装置 |
JP2012207455A (ja) * | 2011-03-30 | 2012-10-25 | Toto Ltd | 衛生洗浄装置 |
JP2018518615A (ja) * | 2015-05-26 | 2018-07-12 | ジアンメン イデア ハンユウ エレクトリカル ジョイントーストック カンパニー リミテッドJiangmen Idear Hanyu Electrical Joint−Stock Co., Ltd. | 冷水と温水とを切り替え可能な電子式トイレ及びその制御方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20031007 |