JP2672418B2 - 車輌用内装パネル - Google Patents

車輌用内装パネル

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JP2672418B2
JP2672418B2 JP3218323A JP21832391A JP2672418B2 JP 2672418 B2 JP2672418 B2 JP 2672418B2 JP 3218323 A JP3218323 A JP 3218323A JP 21832391 A JP21832391 A JP 21832391A JP 2672418 B2 JP2672418 B2 JP 2672418B2
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康夫 竹内
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輌用内装パネルの改
良に関し、特に繊維補強材の埋設対策に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ドアトリムやインストルメント
パネル等の車輌用内装パネルは、表皮材の裏面に硬質ウ
レタン等の発泡基材が一体に成形されてなる。そして、
この発泡基材に、剛性の向上を目的として、ガラス繊維
をマット状にした繊維補強材が埋設された内装パネルが
知られており、このような内装パネルとして、例えば特
開昭63―99912号公報に開示されているように、
成形時に表皮材の裏面に繊維補強材を接着し、表皮材の
裏面に繊維補強材が沿うようにしたものが提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の如く
基材に繊維補強材が埋設されている内装パネルにおいて
は、表面に凸形状部があると、成形時、成形型の上型と
下型との間に挟まれることによって、成形型にセットさ
れた繊維補強材が上記凸形状部の裏面側で浮き上がり、
このため、図8に示すように、成形された内装パネルa
の凸形状部bにおいて、発泡基材cに埋設された繊維補
強材dが表皮材eから遠ざかる方向に遍在して表皮材e
と繊維補強材dとの間に発泡基材層の厚肉部gが生ず
る。
【0004】このような場合において、発泡基材原料が
繊維補強材dの上に散布されると、発泡基材原料は上記
繊維補強材dに妨げられて厚肉部gに見合った量供給さ
れず、エアが溜まって発泡基材原料不足によって上記厚
肉部gのエアが逃げず、厚肉部gにボイドfが生じ易く
なるという問題がある。
【0005】そして、このように、表皮材eと繊維補強
材dとの間にボイドfが生ずると、夏期等に車室内の温
度の上昇によって上記ボイドfが膨張し、表皮材eが膨
れて見栄えが悪くなったり、表皮材eが剥離することか
ら、ボイドfを招来する繊維補強材dの表皮材eから遠
ざかる方向への遍在を防止することが望ましい。
【0006】そこで、上記の特開昭63―99912号
公報では、表皮材の裏面に繊維補強材を接着することに
よって繊維補強材の遍在を防止しようとしている。
【0007】しかし、上記の公報では、接着剤の塗布、
乾燥等、表皮材と繊維補強材との接着工程に非常に長い
時間を必要とし、全体の成形時間が大幅に長くなるとい
う問題がある。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、成形時間を大幅に長く
することなく、繊維補強材の遍在に起因する凸形状部の
ボイドの発生をなくし、表皮材の膨れや剥離を確実に防
止せんとすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る本発明の解決手段は、凸形状部を有
し、マット状繊維補強材が埋設された発泡基材が表皮材
の裏面に一体に成形されてなる車輌用内装パネルにおい
て、上記凸形状部の発泡基材裏面側に多孔質シート材を
一体にインサートし、成形型にセットされた上記繊維補
強材を成形時に上記多孔質シート材によって表皮材側に
圧したことである。
【0010】請求項2に係る本発明の解決手段は、凸形
状部を有し、マット状繊維補強材が埋設された発泡基材
が表皮材の裏面に一体に成形されてなる車輌用内装パネ
ルにおいて、上記凸形状部の表皮材と繊維補強材との間
含浸シート材を一体にインサートし、上記発泡基材の
原料を成形時に上記含浸シート材に吸引浸させたこと
である。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る本発明で
は、発泡基材に埋設される繊維補強材は、成形型にセッ
トされた状態でその凸形状部対応部位成形時に多孔質
シート材によって表皮材側に押圧されることから、この
押圧力によって繊維補強材が浮き上がることなく表皮材
側に位置せしめられ、よって表皮材と繊維補強材との間
の発泡基材層が薄くなって、供給される発泡基材原料に
見合った厚さになり、成形時のエア溜まりによるボイド
発生がなくなり、表皮材の膨れや剥離が確実に防止され
る。
【0012】請求項2に係る本発明では、凸形状部の表
皮材と繊維補強材との間に生ずる発泡基材層の厚肉部
に、含浸シート材の含浸作用により発泡基材原料を積
極的に吸引含浸せしめることから、上記厚肉部に見合っ
た発泡基材原料が十分に供給されることとなり、成形
時のエア溜まりによるボイド発生がなくなり、表皮材の
膨れや剥離が確実に防止される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0014】(第1実施例) 図1ないし図3は本発明の第1実施例に係る車輌用内装
パネルとしてのドアトリムAを示す。該ドアトリムA
は、例えばガラス繊維等をマット状にした繊維補強材1
が埋設された硬質ウレタン等からなる発泡基材3が塩化
ビニル等からなる表皮材5の裏面に一体に成形されてな
るものである。
【0015】また、上記ドアトリムAは上端寄りと上下
方向中程に凸形状部7,7を有し、本発明の特徴とし
て、上記各凸形状部7の発泡基材3裏面側には、多孔質
シート材9が一体にインサートされ、成形型B(図4に
示す)にセットされた上記繊維補強材1が成形時に上記
多孔質シート材9によって表皮材5側に押圧されてい
る。この多孔質シート材9は、例えばガラス繊維、樹脂
繊維あるいは多孔質の発泡体等からなり、通気性を有し
ているものである。そして、この多孔質シート材9によ
って上述の如く繊維補強材1の凸形状部7対応部位を押
圧して該部位を表皮材5側に位置させるとともに、繊維
補強材1と表皮材5との間にエアが発生した場合には、
このエアを溜まることなく多孔質シート材9内に逃が
し、ボイドの発生を防止するようになされている。な
お、図3中、11,11,…は、ドアトリムAをドアイ
ンナーパネルに取り付けるためのファスナー座である。
【0016】次に、第1実施例に係るドアトリムAの成
形要領を図4に基づいて説明する。
【0017】まず、成形型Bの型開き状態で、下型b1
にスラッシュ成形等によって予め所定形状に成形した表
皮材5をセットする。次いで、該表皮材5の上に繊維補
強材1をセットし、さらに、該繊維補強材1の凸形状部
7対応部位つまり下型b1 の凹部b2 ,b2 に対応する
部位に多孔質シート材9,9をセットする。その後、原
料散布機Cから発泡基材原料として硬質ウレタン等の樹
脂成形原料を上記繊維補強材1および多孔質シート材9
の上に散布し、上型b3 を閉じて型温により所定形状に
成形して、発泡基材3に繊維補強材1が埋設されたドア
トリムAを得る。
【0018】したがって、成形時、繊維補強材1の凸形
状部7対応部位が、下型b1 の型締め動作に伴い多孔質
シート材9によって表皮材5側に押圧され、この押圧力
によって繊維補強材1の浮上がりを防止することができ
る。これにより、基材3に埋設された繊維補強材1が表
皮材5から遠ざかる方向に遍在せずに逆に表皮材5側に
接近して位置し、よって表皮材5と繊維補強材1との間
の樹脂層が薄くなって、成形時のエア溜まりに起因する
ボイド発生がなく表皮材5の膨れや剥離を確実に防止す
ることができる。また、万が一エアが生じても、このエ
アが多孔質シート材9内に逃げるので確実にボイド発生
を防止することができる。さらに、多孔質シート材9を
セットするだけなので、これによって成形時間はさほど
長くならない。
【0019】(第2実施例) 図5および図6は本発明の第2実施例を示し、本実施例
では、各凸形状部7の表皮材5と繊維補強材1との間に
含浸シート材9´を一体にインサートし、発泡基材3の
原料を成形時に上記含浸シート材9´に吸引浸させ
ものである。該含浸シート材9´としては、例えばガラ
ス繊維、樹脂繊維、又はポリウレタンスラブをアルカリ
処理してセル膜を破壊した発泡体等、多孔質のものでか
つ液体の含浸性の高いものが用いられる。
【0020】そして、この含浸シート材9´は、成形時
に凸形状部7の表皮材5と繊維補強材1との間に位置せ
しめられることにより、発泡基材3の原料を含浸作用に
より吸引含浸し、表皮材5と繊維補強材1との間に十分
な量の発泡基材3の原料を行渡らせボイドの発生を確実
に防止するようになされている。
【0021】その他は第1実施例の場合と同様であるの
で、同一構成部分については同一の符号を付してその詳
細な説明は省略する。
【0022】次に、第2施例に係るドアトリムA´の成
形要領を図7に基づいて説明する。
【0023】まず、成形型Bの型開き状態で、下型b1
にスラッシュ成形等によって予め所定形状に成形した表
皮材5をセットする。次いで、該表皮材5の裏面上の凸
形状部7対応部位、つまり下型b1 の凹部b2 ,b2 に
対応する部位に含浸シート材9´,9´をセットし、さ
らに、これらの上に繊維補強材1をセットする。その
後、原料散布機Cから発泡基材原料として硬質ウレタン
等の樹脂成形原料を上記繊維補強材1の上に散布し、上
型b3 を閉じて型温により所定形状に成形して、発泡基
材3に繊維補強材1が埋設されたドアトリムA´を得
る。
【0024】したがって、成形時、繊維補強材1の凸形
状部7対応部位は、下型b1 の型締め動作に伴い表皮材
5から浮き、表皮材5から遠ざかる方向に遍在すること
になるが、上記表皮材5と繊維補強材1との間にセット
した含浸シート材9´により、繊維補強材1上に散布し
た発泡基材3の原料を積極的に吸引含浸し、表皮材5と
繊維補強材1との間に発泡基材3の原料を十分に供給す
ることができ、成形時のエア溜まりによるボイド発生が
なく表皮材5の膨れや剥離を確実に防止することができ
る。また、含浸シート材9´をセットするだけなので、
これによって成形時間はさほど長くならない。
【0025】なお、上記各実施例では、内装パネルがド
アトリムA(A´)である場合を示したが、これに限ら
ず、例えばインストルメントパネル等にも適用すること
ができるものである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
発明によれば、凸形状部の基材裏面側に多孔質シート材
を一体にインサートし、成形型にセットされた繊維補強
材を成形時に上記多孔質シート材によって表皮材側に押
圧したので、繊維補強材を表皮材側に位置させることが
でき、成形時間を長くすることなく成形時のエア溜まり
によるボイド発生をなくし得て表皮材の膨れや剥離を確
実に防止することができる。
【0027】請求項2に係る本発明によれば、凸形状部
の表皮材と繊維補強材との間に含浸シート材を一体にイ
ンサートし、発泡基材の原料を成形時に上記含浸シート
材に吸引浸させたので、上記表皮材と繊維補強材との
間に十分な量の発泡基材の原料を供給させることがで
き、成形時間を長くすることなく成形時のエア溜まりに
よるボイド発生がなくし得て表皮材の膨れや剥離を確実
に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るドアトリムの縦断側面図であ
る。
【図2】第1実施例に係るドアトリムの凸形状部の縦断
拡大側面図である。
【図3】第1実施例に係るドアトリムの背面図である。
【図4】第1実施例に係るドアトリムの成形要領を説明
するための成形型の縦断面図である。
【図5】第2実施例に係るドアトリムの縦断側面図であ
る。
【図6】第2実施例に係るドアトリムの凸形状部の縦断
拡大側面図である。
【図7】第2実施例に係るドアトリムの成形要領を説明
するための成形型の縦断面図である。
【図8】従来例の図2、図6相当図である。
【符号の説明】
1…繊維補強材 3…発泡基材 5…表皮材 7…凸形状部 9…多孔質シート材 9´…含浸シート材 A,A´…ドアトリム(内装パネル) B…成形型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00 31:58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凸形状部を有し、マット状繊維補強材が
    埋設された発泡基材が表皮材の裏面に一体に成形されて
    なる車輌用内装パネルであって、 上記凸形状部の発泡基材裏面側には、多孔質シート材が
    一体にインサートされ、成形型にセットされた上記繊維
    補強材が成形時に上記多孔質シート材によって表皮材側
    に押圧されていることを特徴とする車輌用内装パネル。
  2. 【請求項2】 凸形状部を有し、マット状繊維補強材が
    埋設された発泡基材が表皮材の裏面に一体に成形されて
    なる車輌用内装パネルであって、 上記凸形状部の表皮材と繊維補強材との間には、含浸シ
    ート材が一体にインサートされ、上記発泡基材の原料
    成形時に上記含浸シート材に吸引浸されていることを
    特徴とする車輌用内装パネル。
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