JP2671734B2 - 情報媒体の記録再生方法及びその装置 - Google Patents

情報媒体の記録再生方法及びその装置

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JP2671734B2
JP2671734B2 JP4316662A JP31666292A JP2671734B2 JP 2671734 B2 JP2671734 B2 JP 2671734B2 JP 4316662 A JP4316662 A JP 4316662A JP 31666292 A JP31666292 A JP 31666292A JP 2671734 B2 JP2671734 B2 JP 2671734B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はCD,MD,光カード,
磁気ディスクなどの情報媒体に対して情報の書込み,読
出しを行う記録再生方法及びその装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】情報媒体,例えばCDでは、図13に示
すような再生装置で情報の読出しが行われている。同図
において、半導体によるレーザ素子10から出力された
読出し用のレーザ光は、コリメータレンズ12によって
平行化されて偏光ビームスプリッタ14に入射する。そ
して、この偏光ビームスプリッタ14を透過したレーザ
光は、1/4波長板16で偏光軸が45゜回転して対物
レンズ18に入射する。レーザ光は、この対物レンズ1
8の作用によってディスク20上に収束する。ディスク
20上のトラックには多数のピット列22が形成されて
おり、ディスク20が回転するとレーザ光がそれらのピ
ット列22を走査して情報の読出しが行われる。
【0003】ディスク20から反射されたレーザ光は、
再び対物レンズ18に入射して平行化された後、1/4
波長板16に入射する。すると、レーザ光の偏光軸が4
5゜回転し、往復で90゜回転することになる。この偏
光軸が90゜回転したレーザ光が偏光ビームスプリッタ
14に入射すると、ここで反射されてシリンドリカルレ
ンズ24に入射し、更にフォトダイオード26に入射す
る。フォトダイオード26は、例えば4分割されてお
り、それらの各分割ダイオードの出力に所定の演算を行
うことで、周知のように、トラッキング,フォーカスな
どの制御信号や情報の再生信号が得られる。
【0004】図14には、ピット列22上におけるレー
ザ光のビームスポットSの様子が示されている。同図に
示すように、ディスク20上には多数のトラックTが存
在し、各トラックTには多数のピットPが存在する。ト
ラック間隔ΔTは例えば1.6μm,ピット幅WPは例
えば0.5μm,ピット長さLPは0.9〜3.3μm
である。ディスク20が矢印F方向に回転するものとす
ると、ビームスポットSは、相対的に矢印Fと反対の方
向に進んでピットPを順に走査する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な従来技術において、トラック数を増加してディスク2
0の回転方向と垂直な方向(半径方向)の記録密度を上
げようとすると、ピット列間の隙間が狭くなる。このた
め、対物レンズ18によって集光されたレーザ光のビー
ムスポットSが隣接するトラックにも影響するようにな
り、隣接トラックのピット列との干渉が生じて目的とす
るトラックのデータが読めなくなってしまう。従って、
上述した従来技術では、いくらトラック密度を上げると
しても、トラック幅をレーザ光のビームスポットSの半
径以下とすることはできない。
【0006】このような限界を越えてトラック密度を大
きくする1つの手法は、レーザ光のビームスポットSの
半径を一層小さくすることである。しかしながら、ビー
ム径はレーザ光の波長に依存するため波長を短くする必
要があるが、民生用として好適な短波長レーザ素子は今
のところまだ開発段階である。本発明は、これらの点に
着目したもので、現在使用されている再生装置を有効に
利用してトラック密度の向上を図ることができる情報媒
体の記録再生方法及びその装置を提供することを、その
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、第1の発明は、情報媒体上に設定されているトラッ
ク上に、書込み手段による走査を行って情報を記録する
情報媒体の記録方法において、既に記録が行われた少な
くとも1つのトラックから一次情報を読み出す第1ステ
ップと、この一次情報と記録したい二次情報とに基づい
て記録すべき一次情報を得る第2ステップと、この第2
ステップによって得られた一次情報を、既に記録が行わ
れたトラックの一次情報配列に対応して次のトラックに
記録する第3ステップとを含むことを特徴とする。
【0008】第2の発明は、前記情報媒体の記録方法を
実施するための記録装置であって、既に記録が行われた
少なくとも1つのトラックから一次情報を読み出す情報
読出し系と、これによって読み出された一次情報と記録
したい二次情報とに基づいて記録すべき一次情報を得る
一次情報生成手段と、一次情報を次のトラックに書き込
む情報書込み系と、これによる次のトラックに対する情
報書込みが、既に記録が行われたトラックの一次情報配
列に対応して行われるように、前記一次情報生成手段に
よって得られた一次情報の出力タイミングを制御するタ
イミング制御手段とを含むことを特徴とする。
【0009】第3の発明は、前記情報媒体の記録方法に
よって情報記録が行われた情報媒体のトラック上を、読
出し手段による走査を行って情報を再生する情報媒体の
再生方法であって、記録時と対応する数のトラック全体
から一次情報を読み出す第1ステップと、この一次情報
に基づいて二次情報を得る第2ステップとを含むことを
特徴とする。
【0010】第4の発明は、前記情報媒体の再生方法を
実施するための再生装置であって、記録時と対応する数
のトラック全体から一次情報を読み出す情報読出し系
と、これによって読み出された一次情報に基づいて、前
記情報読出し系を前記トラック全体に対してトラッキン
グするトラッキング制御手段と、前記情報読出し系から
読み出された一次情報に基づいて二次情報を得る二次情
報生成手段とを含むことを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明によれば、例えばトラックTnに記録す
べき一次情報は、既に記録が行われているトラックTn-
1,Tn-2,……の書込み情報を考慮して得られる。そし
て、再生時は、記録時に考慮された数に対応するトラッ
クが全体として読み出され、得られた一次情報から本来
の情報である二次情報が求められる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による情報媒体の記録再生方法
及びその装置の実施例について、添付図面を参照しなが
ら詳細に説明する。 <実施例の概要>最初に、以下の各実施例における記
録,再生動作の概要を論理値を用いて説明する。以下の
実施例によれば、光記録媒体に対して記録したい記録情
報と、ピット列に対応する書込み情報とは必ずしも一致
しない。トラックTnの書込み情報は、記録情報と、ト
ラックTn-1の書込み情報とを用いたXOR(排他的論
理和)の演算によって得られる。従って、本実施例で
は、書込み情報と記録情報とは必ずしも一致するとは限
らない。本明細書では、両者を区別するため、ディスク
のピット列に直接対応する情報を一次情報,記録再生し
たい情報を二次情報ということにする。
【0013】トラックTn-1に書き込まれている一次情
報を仮に論理値で表わすとすると、例えば、 11111110000000111111 ……(1) のようになる。0の連続が1つのピットに相当し、1の
連続がピットの間隔に相当すると考えればよい。他方、
記録再生したい二次情報は、例えば、 00000111110000011111 ……(2) であるとする。
【0014】ここで、両者のXORの演算を行うと、 11111001110000100000 ……(3) となる。本実施例では、これを一次情報としてトラック
Tnにピット列が形成される。以上の記録処理は、第1
実施例で行われる。
【0015】次に、再生時は、トラックTn-1,Tnのピ
ット列に読出しレーザ光による1つのビームスポットが
照射される(図7(A)参照)。このときのビームスポ
ットとピット列との関係は、両トラックにピットがある
場合、両トラックにピットがない場合、いずれか一方の
トラックにピットがある場合の3つの状態がある。この
ため、反射レーザ光は3値となる。これらを反射ビーム
の強度と対応させると、両トラックにピットがある場
合→最も強度大,両トラックにピットがない場合→最
も強度小,いずれか一方のトラックにピットがある場
合→強度中,となる。
【0016】すると、反射ビーム強度は、前記トラック
Tn-1,Tnの書込み情報(1),(3)を加算したもの
となる。つまり、 11111110000000111111 ……(1) 11111001110000100000 ……(3) を加算すると、 22222111110000211111 ……(4) となる。
【0017】ここで、偶数ならば0,奇数ならば1を割
り当てると、 00000111110000011111 ……(5) となり、上述した二次情報(2)が得られる。この処理
は結果的にXORの演算を行うことに対応する。以上の
再生処理は、第2実施例で行われる。また、第3実施例
はその変形例である。
【0018】<第1実施例>最初に、図1〜図4を参照
しながら、本発明の第1実施例について説明する。この
第1実施例は、ディスクに情報記録を行う場合、例えば
CDにおけるマスタリングの実施例であり、図1にはそ
の光学系が示されている。まず、情報読出し系から説明
すると、同図において、ピット読出し用のレーザ光を出
力する読出しレーザ装置30の出力側には、コリメータ
レンズ32を介して偏光ビームスプリッタ34が設けら
れており、この偏光ビームスプリッタ34のレーザ光透
過側には1/4波長板36,対物レンズ38がそれぞれ
設けられている。また、偏光ビームスプリッタ34の反
射側にはシリンドリカルレンズ40,フォトダイオード
42がそれぞれ設けられている。
【0019】これらの装置によって、情報読出し系が構
成されており、ディスク44に書き込まれた一次情報を
読み出す機能を有している。なお、この情報読出し系の
構成は、基本的には上述した図13の再生装置と同様で
ある。また、マスタリング時に1トラック毎に一次情報
の読出しを行うことができるようなビームスポット径に
設定されている。
【0020】次に、ディスク44に対する情報書込み系
について説明すると、比較的短波長のレーザ光を出力す
る書込みレーザ装置46の出力側に、コリメータレンズ
48,対物レンズ50がそれぞれ設けられた構成となっ
ている。このように、本実施例では、マスタリング時
に、情報読出し系と情報書込み系とによって一次情報の
読出しと書込みとが行われる。
【0021】次に、図2を参照しながら、二次情報から
一次情報を得る書込み用の信号処理装置について説明す
る。上述したフォトダイオード42(PDで図示)の出
力側は、エラー検出回路52,タイミング検出回路5
4,デジタイズ回路56にそれぞれ接続されている。エ
ラー検出回路52の出力側にはサーボ回路58,アクチ
ュエータ60がそれぞれ順に接続されている。他方、デ
ィスク44に記録しようとする所望の二次情報の信号源
62は記録信号出力回路64に接続されており、前記デ
ジタイズ回路56及び記録信号出力回路64の出力側が
XOR(排他的論理和)回路66にそれぞれ接続されて
いる。XOR回路66の出力側は、タイミング検出回路
54の出力側とともにバッファ回路68に接続されてお
り、このバッファ回路68の出力側がレーザドライバ7
0を介して前記書込みレーザ装置46に接続されてい
る。
【0022】以上の各部のうち、エラー検出回路52
は、フォトダイオード42の出力,例えば4分割出力に
基づいて周知の方法でトラッキングやフォーカスなどの
エラー検出を行うための回路である。検出されたエラー
信号は、サーボ回路58に供給されて、アクチュエータ
60が駆動され、図1に示した光学系のトラッキングや
フォーカスなどの駆動制御が行われるようになってい
る。
【0023】タイミング検出回路54は、情報読出し系
と情報書込み系との同期をとるための回路で、書込みの
タイミングを検出するためのものである。このタイミン
グは、各回路の処理時間やビームスポットSA,SB間
の距離を考慮して設定されるもので、XOR回路66に
よる演算対象となった記録ピットの隣に該当するピット
を記録するタイミングである。
【0024】デジタイズ回路56は、フォトダイオード
42の出力信号を適宜のレベルで比較してデジタル化し
一次情報を得るための回路である。記録信号出力回路6
4は、信号源62から記録すべき二次情報信号を読み出
して出力するためのものである。また、バッファ回路6
8は、XOR回路66から供給される一次情報信号をタ
イミング検出回路54で検出された書込みタイミングで
レーザドライバ70に出力するためのものであり、レー
ザドライバ70は、それら入力信号に基づいて書込みレ
ーザ装置46を発振駆動するためのものである。
【0025】次に、本実施例による情報記録の動作につ
いて説明する。まず、情報読出し系では、読出し用レー
ザ装置30から出力されたレーザ光が、コリメータレン
ズ32,偏光ビームスプリッタ34,1/4波長板3
6,対物レンズ38による前記従来例と同様の作用によ
ってディスク44に入射収束し、ビームスポットSAを
形成する。他方、情報書込み系では、書込み用レーザ装
置46から出力されたレーザ光が、コリメータレンズ4
8による平行化,対物レンズ50による収束を受けてデ
ィスク44に入射し、ビームスポットSBを形成する。
【0026】図3には、それらの様子が示されている。
ここで、ディスク44に対して各光学系のビームスポッ
トSA,SBが相対的に矢印FA方向に移動しているも
のとする。情報読出し系のビームスポットSAは、情報
書込み系のビームスポットSBよりも距離にしてLA先
行した位置であって、隣接するトラック上を走査してい
る。すなわち、前回一次情報が書き込まれたトラックT
A上に情報読出し系のビームスポットSAがあり、今回
の一次情報の書込み中のトラックTB上に情報書込み系
のビームスポットSBがある。
【0027】これらのうち、ディスク44で反射された
ビームスポットSAのレーザ光は、対物レンズ38,1
/4波長板36,偏光ビームスプリッタ34,シリンド
リカルレンズ40による前記従来例と同様の作用によっ
てフォトダイオード42に入射する。フォトダイオード
42の出力は、一方においてエラー検出回路52に供給
され、ここでトラッキングやフォーカスなどのエラー検
出が行われる。そして、これらのエラー検出に基づいて
サーボ回路58及びアクチュエータ60が動作し、周知
のような光学系のサーボ制御が行われる。
【0028】次に、フォトダイオード42の出力はデジ
タイズ回路56に入力され、ここでデジタル化されてX
OR回路66に出力される。他方、このXOR回路66
には、信号源62から記録信号出力回路64によって読
み出された二次情報である記録信号が入力されている。
このため、XOR回路66では、それらのXOR,すな
わち排他的論理和の演算が行われることになる。すなわ
ち、隣接するトラックTAに書き込まれている一次情報
と、記録トラックTBに書き込むべき二次情報とのXO
Rの演算が行われ、演算結果の一次情報はバッファ回路
68に格納される。
【0029】このバッファ回路68には、タイミング検
出回路54によって検出されたタイミング信号が入力さ
れており、そのタイミングでXOR信号がレーザドライ
バ70に供給される。すると、レーザドライバ70によ
って書込みレーザ装置46が駆動され、書込みレーザ光
がディスク44に照射される。これによって、XORの
演算による一次情報のピット列がトラックTBに形成さ
れることになる。このように、本実施例によれば、隣接
トラックの一次情報を読み出しながら、その一次情報と
記録すべき二次情報とのXORの演算結果の一次情報
が、記録しようとするトラック上であって対応する隣接
ピットの隣に書き込まれる。
【0030】図4を参照しながら更に説明すると、隣接
トラックTAのピット列が同図(A)の如くであったと
する。すると、それらのフォトダイオード42の出力信
号は、同図(B)に示すようになる。これをデジタイズ
回路56でデジタル化すると、同図(C)に示すように
なる。他方、記録すべき二次情報が同図(D)に示すよ
うであるとすると、XOR回路66によるXORの演算
結果は同図(E)に示すようになる。この演算結果に従
って、記録トラックTB上に同図(F)に示すように、
ピット列が形成される。このピット列が、同図(A)に
示す隣接ピット列のピット列と対応するように、タイミ
ング検出回路54によるタイミング検出とバッファ回路
68による出力制御が行われる。
【0031】なお、上述したように、本実施例では必ず
既に記録が行われた隣接トラックの一次情報が利用され
るが、最初の第1番目のトラックについては、かかる隣
接トラックが存在しない。そこで、連続するピット,あ
るいはピットが全くない状態,又はランダムな適宜の情
報に対応するピット列を適当に定め、このダミーピット
列を、記録を行う第1番目のトラックに隣接した第0番
目のトラックに記録する。例えば、図8に示すように、
第0番目のトラックT0に連続するピットを形成する。
そして、この第0番目のトラックから一次情報を読み出
すようにすれば、前記実施例をそのまま適用することが
できる。また、第0番目のトラックにピットがないとす
れば、結果的に第0番目のトラックを単に読出し用のビ
ームスポットで走査するのみでよい。以上のように、隣
接トラックとのXORの演算を行いながらピット列が形
成されてマスタリングが行われる。そして、周知の方法
で再生用のディスクが生産される。
【0032】<第2実施例>次に、以上のようにして一
次情報の書込みが行われたマスタに基づいて生産された
ディスクから一次情報の読出し,二次情報の再生を行う
再生装置の実施例について、図5〜図9を参照しながら
説明する。まず、読出し用の光学系は、前記従来例と同
様の構成であるが、図6,図7などに示すように、隣接
する2つのトラックにまたがってビームスポットが形成
されるようになっている。例えば、前記第1実施例の記
録装置で現在のCDの約2倍のトラック密度で情報を記
録し、これを現在のCDプレーヤの再生装置で再生すれ
ば、ビームスポットが2つのトラックのピット列に照射
されるようになる。
【0033】図5には、読出し用光学系で得られた信号
の処理ブロックが示されている。同図において、フォト
ダイオード80の出力側は、エラー検出回路82,比較
回路84,86にそれぞれ接続されている。エラー検出
回路82の出力側はトラッキング特性反転回路88に接
続されており、このトラッキング特性反転回路88の出
力側はサーボ回路90,アクチュエータ92に順に接続
されている。また、比較回路84,86の出力側はXO
R回路94に接続されており、このXOR回路94の出
力側が二次情報の再生出力側となっている。
【0034】以上の各部のうち、トラッキング特性反転
回路88は、エラー検出回路82で得られたトラッキン
グエラー信号の極性を反転するためのものである。トラ
ッキングエラー信号は、通常トラックの中央で最小とな
る信号であるが、これを反転するとトラックとトラック
の中間で最小となる。本実施例では、2つのトラックを
同時にビームスポットで走査するので、トラック間の中
央にトラッキングする必要がある。このため、このトラ
ッキング特性反転回路88でトラッキングエラー信号の
反転を行っており、この反転信号に基づいてサーボ回路
90,アクチュエータ92によるトラッキングサーボが
行われている。なお、フォーカスについては従来と同様
である。
【0035】次に、比較回路84,86は、異なるしき
い値L1,L2で入力信号を比較して信号をデジタル化
する回路である。本実施例では、ビームスポットが2つ
のトラックにまたがるため、各トラックのピット列に対
して図6に示す4つの状態が有り得る。まず、同図
(A)では、いずれのトラックにもピットPは存在しな
い。しかし、同図(B),(C)ではいずれか一方のト
ラックにピットPが存在する。同図(D)では、両方の
トラックにピットPが存在する。従って、フォトダイオ
ード80の読出し信号は全体で3値となる。これら3値
を判別するために、比較回路84,86のしきい値L
1,L2が設定されている。
【0036】次に、本実施例の動作について説明する。
図7には、主要部分の信号波形が示されている。まず、
同図(A)に示すように、トラックTn-1,Tn上に読出
し用レーザ光のビームスポットSがあるものとする。ビ
ームスポットSでトラックTn-1,Tnの各ピット列を走
査すると、フォトダイオード80からは同図(B)に示
すような読出し信号が得られる。この読出し信号に対し
て、比較回路84ではしきい値L1によるデジタル化が
行われ、比較回路86ではしきい値L2によるデジタル
化が行われる。その結果、比較回路84からは同図
(C)に示す比較信号が得られ、比較回路86からは同
図(D)に示す比較信号が一次情報として得られる。こ
れらの信号は、いずれもXOR回路94に入力されてX
ORの演算が行われる。演算結果は、同図(E)に示す
ようになり、これによって二次情報の再生信号(図2の
信号源62から出力された二次情報信号)が得られるこ
とになる。
【0037】同様にして、同図(A)に示すように、ト
ラックTn,Tn+1上に読出し用レーザ光のビームスポッ
トSがあるものとする。ビームスポットSでトラックT
n,Tn+1の各ピット列を走査すると、フォトダイオード
80からは同図(F)に示すような読出し信号が得られ
る。この読出し信号に対して、比較回路84,86によ
るデジタル化を行うと、同図(G),(H)に示す一次
情報が得られる。これらの信号についてXOR回路94
による演算を行うと、同図(I)に示す二次情報信号が
得られる。
【0038】なお、第1番目のトラックT1からの情報
読出しは、図8に示すように、連続するピットが存在す
るトラックT0にまたがってビームスポットSを照射す
るようにして行われる。また、図9(A)に示すよう
に、2つのトラックにおけるピットが同時に変化するよ
うな場合、フォトダイオード80の出力は同図(B)に
示すようになる。これらをしきい値L1,L2でディジ
タル化すると、同図(C),(D)に示すようになり、
XORの演算結果に同図(E)に示すような短いパルス
が発生する。しかし、このようなパルスは無視すること
とする。
【0039】以上のように、本実施例によれば、N本の
トラックに相当する二次情報をN+1本のトラックの一
次情報から得ることが可能となる。ここで、1本のトラ
ックはレーザ光のビームスポット半径に相当する程度の
幅とすることができるので、従来技術と比較して、大幅
にトラック密度の向上を図ることが可能となる。
【0040】<第3実施例>次に、本発明の第3実施例
について図10〜図12を参照しながら説明する。上述
した第2実施例は、読出し用のレーザ光の反射率がピッ
ト部分とピット以外の部分とで異なるようなメディアに
おける実施例である。これに対し、この第3実施例は、
ピット部分における反射レーザ光がピット以外の部分の
反射レーザ光と比較して偏光位相が180゜±360゜
n(n=0,±1,±2,……)変化するような場合の
実施例である。まず、情報記録の方法は前記第1実施例
と同様であり、図2のバッファ回路68の出力信号を利
用して一次情報の書込みが行われる。
【0041】次に、情報再生の場合について説明する。
この実施例においても、図10(A)に示すように、2
つのトラックにビームスポットSが照射される。ところ
が、フォトダイオードの出力は、同図(B)に示すよう
に2値であり3値とはならない。これは、ピット部分に
おける反射レーザ光とピット以外の部分の反射レーザ光
は、偏光角の関係で互いに打ち消し合うためである。従
って、両トラックにいずれもピットが存在する場合、及
び両トラックにいずれもピットが存在しない場合は高レ
ベルとなり、いずれか一方のトラックにピットが存在す
る場合は低レベルとなる。
【0042】ところで、前記第2実施例では、図7
(C)〜(E)に示したように、XORの演算を行った
が、この演算結果はそれらの各図を比較すれば明らかな
ように、しきい値L1の比較信号の論理値をしきい値L
2の比較信号の論理値で反転したものとなっている。し
かし、本実施例では、このようなXORの演算が偏光角
の関係による反射レーザ光の打ち消し合いで結果的に行
われていることになり、1つのしきい値L3による比較
を行うのみで、図10(C)に示すように二次情報の再
生信号が得られる。従って、本実施例の再生回路は、図
5の回路中比較回路84のしきい値をL3とするととも
に、比較回路86及びXOR回路94を省いたものとな
る。
【0043】なお、図11(A)に示すように、2つの
トラックにおけるピットが同時に変化するような場合、
フォトダイオードの出力は同図(B)に示すようにな
る。これは、図12に示すように、ピットPのエッジ部
分にレーザ光が照射されると、トラックに沿った方向に
のみ一次回折光が表われ、中心部の光量は0レベルとな
るためである。この信号をしきい値L3でディジタル化
すると、同図(C)に示すような短いパルスが発生す
る。しかし、このようなパルスは無視することとすれ
ば、ヒゲ状のノイズ除去が可能である。この実施例は、
ピット間隔ΔP(図10(A)参照)が無視し得る程度
に狭い場合であり、無視し得ない場合はフォトダイオー
ドの出力は3値となるので、前記第2実施例を適用す
る。
【0044】<他の実施例>なお、本発明は、何ら上記
実施例に限定されるものではなく、例えば次のようなも
のも含まれる。 (1)前記実施例は、再生時のビームポットが2つのト
ラックを照射する場合であるが、トラック数は必ずしも
2つでなくてもよく、3つ以上のトラックにビームスポ
ットがまたがる場合でも本発明は同様に適用可能であ
る。例えば、記録時はn−1分の一次情報と1トラック
分の二次情報とのXORの演算を行えば、書き込むべき
一次情報が得られるし、再生時は、n個のしきい値で信
号比較を行ってn個の一次情報を得、それらのXORの
演算を行うことで二次情報を得ることができる。
【0045】(2)前記実施例は、光学的に情報の記録
再生が行われる記録媒体の場合の実施例であるが、磁気
的,光磁気的に記録再生が行われる情報媒体など、種々
のものに適用可能である。 (3)本発明によって情報媒体に記録再生される信号源
(情報源)としては、種々のものが適用可能であり、音
声信号のみならず映像信号やコンピュータなどのデータ
信号でもよい。 (4)その他、光学系,信号処理装置いずれも同様の作
用を奏するように種々設計が変更が可能であり、これら
のものも本発明に含まれる。例えば、前記実施例では、
記録側,再生側でXORの演算を行ったが、誤り訂正を
行うなど種々の演算を行ってよい。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による情報
媒体の記録再生方法及びその装置によれば、記録したい
二次情報に隣接するトラックの一次情報を考慮して得た
一次情報を次のトラックに記録するとともに、再生時
は、記録時に対応する数のトラックの全体を再生して得
た一次情報から必要とする二次情報を得ることとしたの
で、現在普及している再生系を利用してトラック密度の
向上を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による情報媒体の記録再生方法及びその
装置の第1実施例の光学系を示す斜視図である。
【図2】前記第1実施例の信号処理装置を示すブロック
図である。
【図3】前記第1実施例の光学系の作用を示す説明図で
ある。
【図4】前記第1実施例の信号処理装置の作用を示すタ
イムチャートである。
【図5】本発明の第2実施例の信号処理装置を示すブロ
ック図である。
【図6】前記第2実施例におけるピット列とビームスポ
ットとの関係を示す説明図である。
【図7】前記第2実施例の作用を示すタイムチャートで
ある。
【図8】前記第1及び第2実施例における第1番目のト
ラックの様子を示す説明図である。
【図9】前記第2実施例における比較回路の動作の留意
点を示す説明図である。
【図10】本発明の第3実施例の作用を示すタイムチャ
ートである。
【図11】前記第3実施例における比較回路の動作の留
意点を示す説明図である。
【図12】前記第3実施例におけるピット列の同時変化
時のビームの様子を示す説明図である。
【図13】従来の光記録媒体の再生装置の一例を示す斜
視図である。
【図14】前記従来例におけるピット列とビームスポッ
トとの関係を示す説明図である。
【符号の説明】
30…読出しレーザ装置、32,48…コリメータレン
ズ、34…偏光ビームスプリッタ、36…1/4波長
板、38,50…対物レンズ、40…シリンドリカルレ
ンズ、42,80…フォトダイオード(情報読出し系の
一部)、44…ディスク、46…書込みレーザ装置(情
報書込み系の一部)、52,82…エラー検出回路、5
4…タイミング検出回路(タイミング制御手段)、56
…デジタイズ回路、58,90…サーボ回路、60,9
2…アクチュエータ、62…信号源、64…記録信号出
力回路、66…XOR回路(一次情報生成手段)、68
…バッファ回路、70…レーザドライバ、84,86…
比較回路、88…トラッキング特性反転回路(トラッキ
ング制御手段の一部)、94…XOR回路(二次情報生
成手段)、L1,L2,L3…しきい値、P…ピット、
S,SA…ビームスポット、SB…ビームスポット(書
込み手段)、T,TA,TB,Tn,Tn+1,Tn-1,T
0,T1…トラック。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報媒体上に設定されているトラック上
    に、書込み手段による走査を行って情報を記録する情報
    媒体の記録方法において、既に記録が行われた少なくと
    も1つのトラックから一次情報を読み出す第1ステップ
    と、この一次情報と記録したい二次情報とに基づいて記
    録すべき一次情報を得る第2ステップと、この第2ステ
    ップによって得られた一次情報を、既に記録が行われた
    トラックの一次情報配列に対応して次のトラックに記録
    する第3ステップとを含むことを特徴とする情報媒体の
    記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の情報媒体の記録方法を実
    施するための記録装置であって、既に記録が行われた少
    なくとも1つのトラックから一次情報を読み出す情報読
    出し系と、これによって読み出された一次情報と記録し
    たい二次情報とに基づいて記録すべき一次情報を得る一
    次情報生成手段と、一次情報を次のトラックに書き込む
    情報書込み系と、これによる次のトラックに対する情報
    書込みが、既に記録が行われたトラックの一次情報配列
    に対応して行われるように、前記一次情報生成手段によ
    って得られた一次情報の出力タイミングを制御するタイ
    ミング制御手段とを含むことを特徴とする情報媒体の記
    録装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の情報媒体の記録方法によ
    って情報記録が行われた情報媒体のトラック上を、読出
    し手段による走査を行って情報を再生する情報媒体の再
    生方法であって、記録時と対応する数のトラック全体か
    ら一次情報を読み出す第1ステップと、この一次情報に
    基づいて二次情報を得る第2ステップとを含むことを特
    徴とする情報媒体の再生方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の情報媒体の再生方法を実
    施するための再生装置であって、記録時と対応する数の
    トラック全体から一次情報を読み出す情報読出し系と、
    これによって読み出された一次情報に基づいて、前記情
    報読出し系を前記トラック全体に対してトラッキングす
    るトラッキング制御手段と、前記情報読出し系から読み
    出された一次情報に基づいて二次情報を得る二次情報生
    成手段とを含むことを特徴とする情報媒体の再生装置。
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