JP2670841B2 - 同軸型ロータリートランス - Google Patents

同軸型ロータリートランス

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JP2670841B2
JP2670841B2 JP1075281A JP7528189A JP2670841B2 JP 2670841 B2 JP2670841 B2 JP 2670841B2 JP 1075281 A JP1075281 A JP 1075281A JP 7528189 A JP7528189 A JP 7528189A JP 2670841 B2 JP2670841 B2 JP 2670841B2
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rotor
stator
rotary transformer
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道夫 根本
勇三郎 佐々木
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Tokin Corp
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【発明の詳細な説明】 イ.発明の目的 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオテープレコーダー等の回転ヘッドに
おいて、信号を送受するための同軸型ロータリートラン
スに関する。
〔従来の技術〕
第2図に従来の同軸型ロータリートランスの一実施例
を示す。第2図(a)は左半分が断面を示す正面の部分
断面図であり、第2図(b)は平面図を示す。ステータ
ー10は円筒状の強磁性体で、通常Ni−Znフェライトが用
いられ、円周面に複数個の深さd1の溝100,101,102が形
成されており、前記溝にステーター側巻線30,31,32が数
回巻かれてコイルが形成されている。ステーター10の周
囲にあるローターは、通常Ni−Znフェライトからなる複
数個のリング状の強磁性体20,21,22,23を、接着剤70,7
1,72の接着により互いに積層してローターを形成してい
る。各々のリング状の強磁性体20,21,22には、その内壁
部分に段差d2の溝200,201,202が加工され、各々の溝に
ローター側巻線40,41,42が複数回巻かれてコイルが形成
されている。前記ローターを形成しているリング状の強
磁性体20,21,22,23の複合体は、ステーター10の周囲を1
00μm以下のクリアランスd3で回転し、同軸型ロータリ
ートランスとしての機能が保持されている。
以上の従来の同軸型ロータリートランスではローター
を形成するリング状の強磁性体20,21,22,23を、互いに
高精度の寸法に仕上げ、又、接着仕上げを行う必要があ
り、製造工程の中で多くの工数を要し、高価なものにな
るという問題と、磁性体の接着に際して数10μm以下の
寸法精度を出す必要があり、製造の歩留りが非常に悪い
という問題を有していた。ローターの内側の溝200,201,
202にローター側巻線40,41,42を巻くことは、通常一般
に行われている外側巻線を施す一般の方法に比べ組み込
み作業も面倒なものであり、巻線作業に工数を要し、高
価になるという問題があった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、従来の同軸型ロータリートランスに比較
し、製造し易く、製造歩留りが良く、安価に構成出来る
同軸型ロータリートランスを提供することを目的とす
る。
ロ.発明の構成 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、中央に取り付け孔を設けた軟磁性体からな
る外径が円柱状で、外周面に複数の円周方向に平面が円
形の深溝を設け、溝の内径に複数回巻回した巻線を収め
たステーターと、ステーターを包むローターを構成する
円筒状ボビンには、ステーターの溝位置に対応し、ステ
ーターの溝幅より狭く、又、同軸型ロータリートランス
のローターの回転中心線を通る線を線対称とした該中心
線左右位置に直線状のほぼステーター溝内径の径より幾
らか大きい深さの溝に、左右外径方向に外周まで切り落
とし、溝に巻線を巻回した後、ローターの溝に溝の平面
形状とほぼ同じ寸法で平面形状が半月形をした強磁性体
の板を、ローターの巻線位置まで嵌合して本発明の同軸
型ロータリートランスのローターを形成する。従って、
ローター側に巻かれた巻線は、強磁性体からなるステー
ター側の溝内部を通り、ローターの溝を埋めた強磁性体
と共にステーターの溝の内部にステーター側、ローター
側のそれぞれのコイルを強磁性体を介し電磁気的に結合
する。尚、ローター側の円筒状ボビンは、非磁性材の樹
脂成形体、セラミックス、磁性体例えば軟磁性フェライ
トの焼結体、又は軟磁性フェライト粉末を混練して形成
した軟磁気特性を持つプラスチックフェライトでもよ
い。
即ち本発明は、 1.円筒状の磁性体の円周面に、複数個の断面が円形で深
さが一定の溝を円周方向に設け、該溝に巻線を施して第
1のコイルを形成したステーターと、その内径が前記円
筒状の磁性体の外径より所定のクリアランス分だけ大き
いく、ステーターを内部に収め巻線を施した円筒状ボビ
ンのローターとを組み合せた同軸型ロータリートランス
であって、前記ローター側円筒状ボビンは、前記ステー
ターのそれぞれの溝位置に対応した位置に、同軸型ロー
タリートランスの回転の中心軸を通る線に線対称位置で
直線状の溝を、左右外径方向にステーターの溝幅より狭
い幅で設け、溝の深さは、ステーター側円筒状の磁性体
の溝の内壁に近い深さとし、前記ローター側溝に巻線を
施して第2のコイルを形成し、第2のコイルの一部は少
なくとも前記ステーター側円筒状磁性体の溝の内部に位
置し、前記ローター側円筒状ボビンの平行な溝の部分に
その幅が溝部分寸法とほぼ同一寸法で平面が半月形をし
た磁性体の板を装着したことを特徴とする同軸型ロータ
リートランス。
2.ローター側円筒状ボビンはその材質を非磁性体とする
ことを特徴とする請求項1記載の同軸型ロータリートラ
ンス。
3.ローター側円筒状ボビンは、その材質を強磁性体とす
ることを特徴とする請求項1記載の同軸型ロータリート
ランス。
〔作用〕
本発明による同軸型ロータリートランスのローターを
形成する円筒状ボビンは、ステーター側のコイルを収め
た溝位置に対応した位置に、円筒状ボビンの外周からス
テーターの溝幅より幅を幾らか狭くし、ほぼステーター
の溝の内壁より幾らか大きい径の位置まで、即ち同軸型
ロータリートランスの回転軸中心を中心とする直線に線
対称の位置まで、外側から平面が半月形に回転軸に直角
に切り落とされ、それぞれの溝に巻線を施してコイルを
形成し、後、平面が半月形のそれぞれの溝に強磁性体の
板を巻線位置まで挿入した構造としてある。従ってステ
ーター側巻線と、ローター側巻線はステーター側の溝内
において、ステーター側の強磁性体と、ローター側の円
筒状ボビンの溝に装着した半月形の強磁性体板とで電磁
気的な結合を構成出来る。一方、本発明の同軸型ロータ
リートランスのローターの巻線は極めて容易となり、従
って、安価な同軸型ロータリートランスを提供出来る。
又、ローター側円筒状ボビンは、樹脂製、軟磁性フェラ
イトの焼結体、又は軟磁性フェライト粉末を混練した樹
脂成形体を用いる。
〔実施例〕
本発明による同軸型ロータリートランスの一実施例を
第1図に示す。第1図において、第1図(a)は正面図
で、左半面は部分断面図で、右半面は外観図を示す。1
はステーターであり、リング状の強磁性体からなり、そ
の円周面に深さd4の複数個の溝11,12,13が同心円状に加
工されており、その深さd4は第2図に示す従来の同軸型
ロータリートランスの溝100,101,102よりも深く設定さ
れている。溝11,12,13の内側面にステーター側巻線3a,3
b,3cがそれぞれ複数回巻かれて第1のコイルを形成して
いる。円筒状ボビン2はローターであり、第1図(b)
に示すように平面は円形で、従って円筒状をしており、
第2図に示す従来のロータリートランスのような各ブロ
ックを接着する等の構造ではない。円筒状ボビン2に
は、回転軸に直角な方向にステーターの溝11,12,13に向
かいあい、回転軸の線に線対称でほぼステーターの溝内
壁面に達し、互いに同一平面上で対となっている溝、6a
・6b,61a・61b,62a,62bが形成され、その溝形状は上方
から見た時、互いに回転軸中心を通る線線対称にして半
円状となっており、又、その溝の幅寸法は、少なくとも
ステーター1の溝11,12,13の間隔より小さく設定されて
いる。ローター側円筒状ボビン2の溝6a,6b,61a,61b,62
a,62bの内側部分と外側円周面とに沿ってそれぞれロー
ター側巻線4a,4b,4cが数回巻かれて第2のコイルが形成
されており、ローター側巻線4a,4b,4cの一区間は必ずス
テーター1の溝11,12,13の内部を通過し、ステーターの
強磁性体部分とローターの巻線は電磁気的に結合してい
る。尚、円筒状ボビン2の溝深さd6はローター2からの
巻線がステーター側巻線3a,3b,3cと所定の回転可能なた
めのクリアランスを保って固定されるような範囲をとっ
ている。この時、回転クリアランスは約50μmないし10
0μm内に設定される。円筒状ボビン2の溝6a,6b,61a,6
1b,62a,62bは、巻線後に溝形状に対応した半円形状の強
磁性体の板5a,5b,51a,51b,52a,52bがはめ込まれてお
り、ステーター側巻線3a,3b,3cとローター側巻線4a,4b,
4cとの電磁気的な結合を改善する効果がある。
尚、本発明による円筒状ボビン2の材質は、強磁性
体、あるいは、非磁性体のどちらでも差し支えないが、
溝形状等を考慮すると一体成型が可能な樹脂等を使用す
るほうが原価面では有利である。
ハ.発明の効果 本発明による同軸型ロータリートランスは以上説明し
たように構成されているので以下に記載されるような効
果を奏する。
1.ローターを形成する円筒状ボビンの本体は、一体物で
形成することが出来、従来のごとく円筒状磁性体ブロッ
クを接着し積層し形成していた場合に比べて、明らかに
寸法精度、及び工程短縮の点で有利であり、従来、大幅
に加工精度の高い組立工数を必要としていたローター側
の接着と巻線の工数が全く不要となる。
2.ローターを形成する円筒状ボビンへの巻線は、外側か
ら巻くことが可能となり、従って、従来のように各ロー
ターの内側溝に巻線を施す複雑な工程は必要が無くな
り、巻線工程が大幅に短縮され、製造原価の低減に寄与
する。従って、本発明により従来よりも製造し易く、
又、歩留りの良い価格の易い同軸型ロータリートランス
を提供出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明による同軸型ロータリートランスの一
実施例を示す図で、(a)は正面部分断面図、(b)は
平面図。 第2図は、従来のロータリートランスを示す図で、
(a)は正面部分断面図、(b)は平面図。 1,10……ステーター、20,21,22,23……リング状の強磁
性体(従来のローター)、2……円筒状ボビン(本発明
のローター)、11,12,13……溝、6a,6b,61a,61b,62a,62
b……溝、3a,3b,3c……ステーター側巻線、4a,4b,4c…
…ローター側巻線、5a,5b,51a,51b,52a,52b……強磁性
体の板、100,101,102……溝、200,201,202……溝、30,3
1,32……ステーター側巻線、40,41,42,……ローター側
巻線、70,71,72……接着剤。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の磁性体の円周面に、複数個の断面
    が円形で深さが一定の溝を円周方向に設け、該溝に巻線
    を施して第1のコイルを形成したステーターと、その内
    径が前記円筒状の磁性体の外径より所定のクリアランス
    分だけ大きく、ステーターを内部に収め巻線を施した円
    筒状ボビンのローターとを組み合せた同軸型ロータリー
    トランスであって、前記ローター側円筒状ボビンは、前
    記ステーターのそれぞれの溝位置に対応した位置に、同
    軸型ロータリートランスの回転軸を通る線に線対称位置
    で、直線状の溝を左右外径方向にステーターの溝幅より
    狭い幅で設け、溝の深さはステーター側円筒状の磁性体
    の溝の内壁に近い深さとし、前記ローター側溝に巻線を
    施して第2のコイルを形成し、第2のコイルの一部は少
    なくとも前記ステーター側円筒状の磁性体の溝の内部に
    位置し、前記ローター側円筒状ボビンの平行な溝の部分
    に、その幅が溝の幅寸法とほぼ同一寸法で、平面が半月
    形をした磁性体の板を装着したことを特徴とする同軸型
    ロータリートランス。
  2. 【請求項2】ローター側円筒状ボビンはその材質を非磁
    性体とすることを特徴とする請求項1記載の同軸型ロー
    タリートランス。
  3. 【請求項3】ローター側円筒状ボビンは、その材質を強
    磁性体とすることを特徴とする請求項1記載の同軸型ロ
    ータリートランス。
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