JP2670736B2 - 柱・はり接合構造 - Google Patents

柱・はり接合構造

Info

Publication number
JP2670736B2
JP2670736B2 JP2474493A JP2474493A JP2670736B2 JP 2670736 B2 JP2670736 B2 JP 2670736B2 JP 2474493 A JP2474493 A JP 2474493A JP 2474493 A JP2474493 A JP 2474493A JP 2670736 B2 JP2670736 B2 JP 2670736B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joining
metal
joint
pieces
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2474493A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06212697A (ja
Inventor
直樹 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2474493A priority Critical patent/JP2670736B2/ja
Publication of JPH06212697A publication Critical patent/JPH06212697A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2670736B2 publication Critical patent/JP2670736B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築や土木、橋梁の分
野において、鉄骨構造材である柱・はりの接合構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】先に発明者は、極力数少ない溶接箇所及
びボルトの締め付け箇所で接合できるので、いわばワン
タッチで接合できる鉄骨構造材の接合金物を考案し、こ
れを実願平2−106139号(実開平4−62804
号公報)として出願した。
【0003】これは、図8に示すように、はりや柱の鉄
骨構造材端へ溶接可能な基部2からこの基部2よりも径
を大きくして幅広としたパドル状の接合片3を櫛の歯状
に多数小間隔で一体的に突設し、この接合片3に直交方
向へボルトが貫通する透孔4を形成した第1と第2の接
合金物1a,1b同士の組合せによるものである。
【0004】また、図7は前記図8の応用例であり、基
部2を、鉄骨の柱7の側面に溶接するものを第1の接合
金物1aとし、鉄骨のはり8のフランジ8a端に溶接す
るものを第2の接合金物1bとし、これら第1と第2の
接合金物1a,1b相互は櫛の歯状の接合片3同士を噛
合わせ、透孔4に高力ボルト5を挿通し、ナット6を嵌
めて締め付けることにより、柱7とはり8とを該接合片
3の結合を介して接合するものである。
【0005】このようにすることにより、第1と第2の
接合金物1a,1b相互は櫛の歯状の接合片3同士が交
互に位置して噛合い、しかもこの噛合いを直交方向に高
力ボルトで締め付けるので、各櫛の歯状の接合片3は2
面摩擦によりボルトの軸力の90%以上を伝達すること
ができる。
【0006】また、各接合片3は櫛の歯状に極力小さく
細分化されているので、各接合片3の断面軸方向耐力は
前記摩擦力より小さい。すなわち、各接合片3は高力ボ
ルトで摩擦力が与えられると、その断面耐力を100%
発揮できるようになり、2冊の本を頁を絡ませて組み合
わせるように第1と第2の接合金物1a,1b同士は分
離しにくいものとなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7に示すよ
うな柱・はりの接合構造では、はり丈(だけ)が大きい
場合、第1と第2の接合金物1a,1b同士の上下間に
スペースαがあき、主にはりのせん断力に対して弱くな
るおそれがある。
【0008】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
し、極力数少ない溶接箇所及びボルトの締め付け箇所
で、簡単に接合できるとともに、はりからのせん断力も
はりのウエブから柱に伝達させることができ、せん断力
に対する抵抗力も増加させることができる柱・はり接合
構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、基部からパドル状の接合片を櫛の歯状に小間
隔で一体的に突設し、この接合片に直交方向へボルトが
貫通する透孔を形成した接合金物は、前記基部側を、柱
側面に溶接して取付けるものを第1の接合金物とし、は
りのフランジ端に設けるものを第2の接合金物とし、こ
れら第1と第2の接合金物の接合片同士を噛合わせ、透
孔にボルトを挿通して締め付けることにより、はりと柱
とを第1と第2の接合金物同士の結合を介して接合する
柱・はり接合構造において、柱側面から突設するととも
に少なくとも一部が前記第1の接合金物の接合片と並ぶ
ように配置した突設縦板を並列する第1の接合金物間に
配置し、はりのウエブから突設するとともに少なくとも
一部が前記第2の接合金物の接合片と並ぶように配置し
た延設板を並列する第2の接合金物間に配置し、これら
延設板と突設縦板にもボルトが貫通する透孔を形成し、
延設板と突設縦板とを相互に重ね合わせ、前記ボルトを
挿通して第1と第2の接合金物の噛合う接合片同士を締
め付ける際に、これら延設板と突設縦板とを並列する第
1の第2の接合金物間に挟み込んで同時に締め付けるこ
とを要旨とするものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、第1と第2の接合金物相互は
接合片同士が交互に位置して噛合い、しかもこの噛合い
を直交方向にボルトで締め付けるので、各接合片は2面
摩擦によりボルトの軸力の90%以上を伝達することが
できる。また、各接合片は櫛の歯状に極力小さく細分化
されているので、各接合片の断面軸方向耐力は前記摩擦
力より小さい。
【0011】すなわち、各接合片はボルトで摩擦力が与
えられると、その断面耐力を100%発揮できるように
なり、2冊の本を頁を絡ませて組み合わせるように第1
と第2の接合金物同士は分離しにくいものとなる。
【0012】このようにしてはりのフランジからの力の
伝達は、第1と第2の接合金物相互の噛合いを介して柱
に伝えられるが、はりからのせん断力ははりのウエブか
ら延設板に流れ、これがボルトの摩擦力でもう一方の突
設縦板に流れ、最終的に柱側に伝達される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図1は本発明の柱・はり接合構造の1実施例
を示す斜視図、図2は同上正面図、図3は同上平面図
で、前記従来例を示す図7、図8と同一構成要素には同
一参照符号を付したものである。
【0014】柱7やはり8に設ける第1の接合金物1a
および第2の接合金物1bは、前記図7,図8で説明し
たのと同じく、はりや柱の鉄骨構造材端へ溶接可能な基
部2からこの基部2よりも径を大きくして幅広としたパ
ドル状の接合片3を櫛の歯状に多数小間隔で一体的に突
設し、この接合片3に直交方向へボルトが貫通する透孔
4を形成した。
【0015】また、基部2を、鉄骨の柱7の側面に溶接
するものを第1の接合金物1aとし、鉄骨のはり8のフ
ランジ8a端に溶接するものを第2の接合金物1bと
し、これら第1と第2の接合金物1a,1b相互は櫛の
歯状の接合片3同士を噛合わせ、透孔4に高力ボルト5
を挿通し、ナット6を嵌めて締め付けることにより、柱
7とはり8とを該接合片3の結合を介して接合するもの
である。
【0016】はり8の上下フランジ8a端には、第2の
接合金物1bを2個並列させて各第2の接合金物1bの
基部2を溶接することにより設けるが、これら第2の接
合金物1bは間にはり8のウエブ8bからの延設板9を
位置させる。しかも、この延設板9は、少なくとも一部
が前記第2の接合金物1bの接合片3と並ぶように配置
するものとする。
【0017】この延設板9はウエブ8b端に端を突き合
わせて溶接したものであり、その際、上端または下端は
フランジ8aにも溶接することになり、また、該延設板
9は第2の接合金物1bの接合片3とその一部がこれら
接合片3相互の間隔と同一の間隔で並ぶもので、接合片
3と同様なボルトが貫通する透孔4を形成した。
【0018】一方、柱7の外周側面には、前記第2の接
合金物1bと同様な第1の接合金物1aをその基部2側
を溶接することで2個並列させて設ける。この第1の接
合金物1a間に、柱7の外周側面に端部を溶接した突設
縦板10を位置させる。しかも、この突設縦板10は、
少なくとも一部が前記第1の接合金物1aの接合片3と
並ぶように配置するものとする。
【0019】該突設縦板10も第1の接合金物1aの接
合片3とその一部がこれら接合片3相互の間隔と同一の
間隔で並ぶもので、接合片3と同様なボルトが貫通する
透孔4を形成した。また、前記延設板9と突設縦板10
とは同じ高さのものであり、柱7とはり8との接合にお
いて相互に重なり合うようにこれら柱7やはり8への溶
接箇所を設定した。
【0020】これらはり8への第2の接合金物1bや延
設板9の取り付け、および、柱7への第1の接合金物1
aや突設縦板10の取り付けは、予め工場サイドで行
う。
【0021】このようにして現場では、この第1、第2
の接合金物1a,1bの接合片3同士を噛合わせ、ま
た、延設板9と突設縦板10とを相互に重ね合わせ、透
孔4に高力ボルト5を挿通してナット6で締め付ける。
【0022】このようにすれば、図4にも示すように延
設板9と突設縦板10は第1、第2の接合金物1a,1
bの噛み合いの間にあり、接合片3と同じなような作用
をなす。
【0023】なお、はり8のはり丈(だけ)がかなり大
きい場合には、図5に示すように接合片3の高さを大き
くして透孔4を上下に複数設け、また、これに応じて延
設板9や突設縦板10も高さの大きいものとするが、も
しくは図6に示すように延設板9や突設縦板10のみを
高さの大きいものとするなどして、せん断耐力を高める
ことも可能である。
【0024】また、図示の例では柱7は鋼管柱としての
場合を示したが、H型鉄骨柱等の場合も同様に本発明は
適用できる。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明の柱・はり接合
構造は、柱とはりとを極力数少ない溶接箇所及びボルト
の締め付け箇所で、簡単に接合できるとともに、はりか
らのせん断力もはりのウエブから柱に伝達させることが
でき、せん断力に対する抵抗力も増加させることができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の柱・はり接合構造の1実施例を示す斜
視図である。
【図2】本発明の柱・はり接合構造の1実施例を示す正
面図である。
【図3】本発明の柱・はり接合構造の1実施例を示す平
面図である。
【図4】本発明の柱・はり接合構造の1実施例を示す縦
断側面図である。
【図5】本発明の柱・はり接合構造の他の実施例を示す
正面図である。
【図6】本発明の柱・はり接合構造のさらに他の実施例
を示す正面図である。
【図7】従来例を示す正面図である。
【図8】接合金物の斜視図である。
【符号の説明】
1a…第1の接合金物 1b…第2の接
合金物 2…基部 3…接合片 4…透孔 5…高力ボルト 6…ナット 7…柱 8…はり 8a…フランジ 8b…ウエブ 9…延設板 10…突設縦板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基部からパドル状の接合片を櫛の歯状に
    小間隔で一体的に突設し、この接合片に直交方向へボル
    トが貫通する透孔を形成した接合金物は、前記基部側
    を、柱側面に溶接して取付けるものを第1の接合金物と
    し、はりのフランジ端に設けるものを第2の接合金物と
    し、これら第1と第2の接合金物の接合片同士を噛合わ
    せ、透孔にボルトを挿通して締め付けることにより、は
    りと柱とを第1と第2の接合金物同士の結合を介して接
    合する柱・はり接合構造において、柱側面から突設する
    とともに少なくとも一部が前記第1の接合金物の接合片
    と並ぶように配置した突設縦板を並列する第1の接合金
    物間に配置し、はりのウエブから突設するとともに少な
    くとも一部が前記第2の接合金物の接合片と並ぶように
    配置した延設板を並列する第2の接合金物間に配置し、
    これら延設板と突設縦板にもボルトが貫通する透孔を形
    成し、延設板と突設縦板とを相互に重ね合わせ、前記ボ
    ルトを挿通して第1と第2の接合金物の噛合う接合片同
    士を締め付ける際に、これら延設板と突設縦板とを並列
    する第1の第2の接合金物間に挟み込んで同時に締め付
    けることを特徴とした柱・はり接合構造。
JP2474493A 1993-01-19 1993-01-19 柱・はり接合構造 Expired - Lifetime JP2670736B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2474493A JP2670736B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 柱・はり接合構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2474493A JP2670736B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 柱・はり接合構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06212697A JPH06212697A (ja) 1994-08-02
JP2670736B2 true JP2670736B2 (ja) 1997-10-29

Family

ID=12146657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2474493A Expired - Lifetime JP2670736B2 (ja) 1993-01-19 1993-01-19 柱・はり接合構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2670736B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06212697A (ja) 1994-08-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2645365B2 (ja) 柱梁接合部
WO2019074050A1 (ja) H形鋼の接合構造
JP2655774B2 (ja) 柱脚構造
JP6818510B2 (ja) 柱梁接合構造
JP2670736B2 (ja) 柱・はり接合構造
JPH0712483Y2 (ja) 鉄骨構造材の接合構造
JP6530614B2 (ja) 建造物における無溶接補強構造
JP2662760B2 (ja) 鋼管柱とはりとの接合構造
JP2537719B2 (ja) 閉鎖断面形鋼管柱材の接合構造および接合金物
JP7202983B2 (ja) 角形鋼管柱の継手構造
JPH0633047Y2 (ja) 鉄骨構造材の接合構造
JP2753947B2 (ja) 鉄骨構造の柱とはりの接合方法および接合金物
JP2763467B2 (ja) 鉄骨軸組構造
JP2004100338A (ja) 円形鋼管柱とh形断面梁の高力ボルト接合構造と接合金物
JPH0449340A (ja) 柱と梁の嵌込み接合構造
JPH06212696A (ja) 柱・はり接合構造
JP2607210B2 (ja) 柱とはりの接合工法
JP3232630U (ja) 山留材の接合構造
JP7240896B2 (ja) 角形鋼管柱の継手構造
JP2537713B2 (ja) 柱と梁の接合構造
JP2537716B2 (ja) 鋼管柱と梁の接合構造およびそれに使用する接合金物
JP3134124B2 (ja) 柱・梁の接合装置
JPH02240342A (ja) 鉄骨柱の接合部の構造
JPH0514967Y2 (ja)
JP2022073985A (ja) 鋼材の接合構造