JP2670717B2 - フォームラバー用発泡剤 - Google Patents
フォームラバー用発泡剤Info
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- JP2670717B2 JP2670717B2 JP3130545A JP13054591A JP2670717B2 JP 2670717 B2 JP2670717 B2 JP 2670717B2 JP 3130545 A JP3130545 A JP 3130545A JP 13054591 A JP13054591 A JP 13054591A JP 2670717 B2 JP2670717 B2 JP 2670717B2
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- Japan
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- foaming agent
- water
- foam rubber
- weight
- rubber
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- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温発泡機能を有し、
且つ安全性の高いフォームラバー用発泡剤に関するもの
である。
且つ安全性の高いフォームラバー用発泡剤に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、フォームラバーの発泡剤として、
加熱によって分解し、ガスを発生する有機化合物が主と
して用いられている。
加熱によって分解し、ガスを発生する有機化合物が主と
して用いられている。
【0003】しかしながら、この有機発泡剤は一般に分
解時に生体に対する有毒成分を含むガスを発生するとい
う問題点がある。生体に対して安全性を要求される場
合、アゾジカルボンアミド(ADCA)が用いられる
が、これは分解温度が摂氏140度〜200度と比較的
高く、摂氏100度付近の低温発泡を要求されるものに
は不適当である。例えばアゾビス・イソブチロニトリル
(AIBN)は最も一般的な低温発泡剤であるが、分解
生成物の毒性が高く、強力な換気設備を必要とし、使用
し難いという状況にある。
解時に生体に対する有毒成分を含むガスを発生するとい
う問題点がある。生体に対して安全性を要求される場
合、アゾジカルボンアミド(ADCA)が用いられる
が、これは分解温度が摂氏140度〜200度と比較的
高く、摂氏100度付近の低温発泡を要求されるものに
は不適当である。例えばアゾビス・イソブチロニトリル
(AIBN)は最も一般的な低温発泡剤であるが、分解
生成物の毒性が高く、強力な換気設備を必要とし、使用
し難いという状況にある。
【0004】その他、水を発泡剤として利用する考え方
は古くからあるが、ゴムが疎水性であるため水だけをゴ
ム中に均一に分散することは出来ない。含水させたシリ
カゲル等親水性の粉体をゴムに添加することも可能であ
るが、粉体の吸水量が低く、ゴムに多量の粉体を添加す
る必要があり、その結果、ゴムの諸物性に影響を及ぼす
という問題点がある。
は古くからあるが、ゴムが疎水性であるため水だけをゴ
ム中に均一に分散することは出来ない。含水させたシリ
カゲル等親水性の粉体をゴムに添加することも可能であ
るが、粉体の吸水量が低く、ゴムに多量の粉体を添加す
る必要があり、その結果、ゴムの諸物性に影響を及ぼす
という問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、従来のフォームラバー用発泡剤に比べ、生体に対し
て安全であり、低温で発泡し、しかも製品物性に影響を
及ぼさない発泡剤を得ようとするものである。
は、従来のフォームラバー用発泡剤に比べ、生体に対し
て安全であり、低温で発泡し、しかも製品物性に影響を
及ぼさない発泡剤を得ようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、合成高分子系
よりなる高吸水性樹脂に水を吸水させてなる含水ゲル状
フォームラバー用発泡剤である。
よりなる高吸水性樹脂に水を吸水させてなる含水ゲル状
フォームラバー用発泡剤である。
【0007】この場合高吸水性樹脂1重量部に水5〜2
0重量部を吸水させた含水ゲル状フオームラバー用発泡
剤が好適である。即ち水が50重量部より多いと、ゲル
の流動性が増し、ゴムへの添加が困難になる。また水が
5重量部より少ないと、ゲルが充分な吸水能を残してお
り経済性に欠けるからである。
0重量部を吸水させた含水ゲル状フオームラバー用発泡
剤が好適である。即ち水が50重量部より多いと、ゲル
の流動性が増し、ゴムへの添加が困難になる。また水が
5重量部より少ないと、ゲルが充分な吸水能を残してお
り経済性に欠けるからである。
【0008】また、高吸水性樹脂としてはイソブチレン
−無水マイレン酸共重合体架橋物等の合成高分子系が挙
げられる。
−無水マイレン酸共重合体架橋物等の合成高分子系が挙
げられる。
【0009】
【実施例】実施例を図1〜3を参考にして説明する。先
ずイソブチレン−無水マレイン酸共重合体架橋物等の高
吸水性樹脂Rに水2を吸水させると、本発明のフォーム
ラバー用発泡剤の1つである含水ゲル状物質1が生成さ
れる。次にそのゲル状物質1を、ゴム混練工程でゴムバ
ウンド3中に添加分散させて、分出し、コンパウンド3
aを作る。最後にこのコンパウンド3aを例えばプレス
加硫し、低温で発泡させると、フォームラバー4が得ら
れる。
ずイソブチレン−無水マレイン酸共重合体架橋物等の高
吸水性樹脂Rに水2を吸水させると、本発明のフォーム
ラバー用発泡剤の1つである含水ゲル状物質1が生成さ
れる。次にそのゲル状物質1を、ゴム混練工程でゴムバ
ウンド3中に添加分散させて、分出し、コンパウンド3
aを作る。最後にこのコンパウンド3aを例えばプレス
加硫し、低温で発泡させると、フォームラバー4が得ら
れる。
【0010】さらに具体的に説明すると、イソブチレン
−無水マレイン酸共重合体架橋物(例えばクラレ製KI
ゲル)10gに水200gを添加し、一晩放置すると、
含水ゲル状物質が得られる。シリコーン変性EPDM
(例えばSEPX−620U)100重量部に対して、
この発泡剤1〜2重量部配合して(併せてビニホール#
AC1:2重量部、DCP:2重量部も添加する)、混
練し、コンパウンド3aを作る。
−無水マレイン酸共重合体架橋物(例えばクラレ製KI
ゲル)10gに水200gを添加し、一晩放置すると、
含水ゲル状物質が得られる。シリコーン変性EPDM
(例えばSEPX−620U)100重量部に対して、
この発泡剤1〜2重量部配合して(併せてビニホール#
AC1:2重量部、DCP:2重量部も添加する)、混
練し、コンパウンド3aを作る。
【0011】上記構成のコンパウンド3aについて、加
硫条件をそれぞれ一次加硫:摂氏160度×10分、二
次加硫:摂氏180度×10分に設定して、加硫試験を
行った結果は表1に示す通りである(物性値は表皮を除
いて測定した)。
硫条件をそれぞれ一次加硫:摂氏160度×10分、二
次加硫:摂氏180度×10分に設定して、加硫試験を
行った結果は表1に示す通りである(物性値は表皮を除
いて測定した)。
【0012】
【表1】
【0013】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されるため、
分解ガスが水蒸気であり、生体に対して無害であり、換
気装置も不要であり、低温で発泡し、しかも添加量も僅
少で製品物性に影響を及ぼすことなく、極めて有用であ
る。
分解ガスが水蒸気であり、生体に対して無害であり、換
気装置も不要であり、低温で発泡し、しかも添加量も僅
少で製品物性に影響を及ぼすことなく、極めて有用であ
る。
【図1】本発明における調製の工程を示す概略図であ
る。
る。
【図2】本発明における混練の工程を示す概略図であ
る。
る。
【図3】本発明におけるプレスによる加硫の工程の一例
を示す概略図である。
を示す概略図である。
【符号の説明】 1 含水ゲル状物質 2 水 3 ゴムコンパウンド 3a コンパウンド 4 フォームラバー R 高吸水性樹脂
Claims (3)
- 【請求項1】 合成高分子系よりなる高吸水性樹脂に水
を吸水させてなる含水ゲル状フォームラバー用発泡剤。 - 【請求項2】 高吸水性樹脂1重量部に水5〜50重量
部を吸水させたことを特徴とする請求項1の含水ゲル状
フォームラバー用発泡剤。 - 【請求項3】 高吸水性樹脂がイソブチレン−無水マイ
レン酸共重合体架橋物等の合成高分子系よりなることを
特徴とする請求項1のフォームラバー用発泡剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3130545A JP2670717B2 (ja) | 1991-05-04 | 1991-05-04 | フォームラバー用発泡剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3130545A JP2670717B2 (ja) | 1991-05-04 | 1991-05-04 | フォームラバー用発泡剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04331247A JPH04331247A (ja) | 1992-11-19 |
JP2670717B2 true JP2670717B2 (ja) | 1997-10-29 |
Family
ID=15036847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3130545A Expired - Fee Related JP2670717B2 (ja) | 1991-05-04 | 1991-05-04 | フォームラバー用発泡剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2670717B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2789143B2 (ja) * | 1991-11-29 | 1998-08-20 | 西川ゴム工業株式会社 | セルラバー製造方法 |
CA2251165C (en) | 1996-04-05 | 2003-01-21 | Kaneka Corporation | Hydrous polyolefin resin composition, preexpanded particles produced therefrom, process for producing the same, and expanded moldings |
JP3950557B2 (ja) | 1998-07-30 | 2007-08-01 | 株式会社カネカ | ポリプロピレン系樹脂予備発泡粒子およびそれからの型内発泡成形体の製造方法 |
JP5296279B2 (ja) | 1999-12-28 | 2013-09-25 | 株式会社カネカ | 発泡性ポリスチレン系樹脂粒子およびそれを用いた発泡体 |
US20130303647A1 (en) * | 2011-01-28 | 2013-11-14 | Mitsui Chemicals, Inc. | Foaming agent and manufacturing method forming agent therefor, rubber composition, cross-linked foam and manufacturing method therefor, and rubber molded article |
WO2018181137A1 (ja) * | 2017-03-29 | 2018-10-04 | 株式会社タイカ | 樹脂発泡体及びそれを用いた靴底用部材 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS528783B2 (ja) * | 1971-08-19 | 1977-03-11 | ||
JPS57150562A (en) * | 1981-03-13 | 1982-09-17 | Nitto Electric Ind Co | Foamed body sheet |
-
1991
- 1991-05-04 JP JP3130545A patent/JP2670717B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04331247A (ja) | 1992-11-19 |
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