JP2670586B2 - ファブリツク調ゴム成形品の製造方法 - Google Patents

ファブリツク調ゴム成形品の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、フアブリツク調外観を有するエチレンプロ
ピレンゴム(以下「EPR」と略す。)製のゴム成形品の
製造方法にに関する。ここで、適用可能な製品として
は、シフトレバーブーツ、窓枠ゴム、マツドガード、フ
ロアマツト、ホース類等の主として自動車用ゴム成形品
を挙げることができる。
EPRとは、エチレン・プロピレン共重合体(EPM)およ
びエチレン・プロピレン・ジエンターポリマー(EPDM)
の双方を含む。
なお、本明細書で、配合単位は、特にことわらない限
り、重量単位とする。
<従来の技術> 従来、カーボンブラツク配合系のEPR配合物は、耐候
性・耐オゾン性、耐候性等に優れているため、上記自動
車用のゴム成形品はEPR製のものが多い。このようなゴ
ム成形品にフアブリツク調外観を付与する方法として
は、通常、静電植毛による方法が主流であつた。
しかし、静電植毛するための装置は高価でイニシアル
コストが大きく、昨今の同一成形品に対する意匠の多様
化要請に伴なう多品種少量生産には不向きであつた。さ
らには、静電植毛の高圧静電界に方向性があり、凹凸の
ある成形品には均一な植毛面(フアブリツク面)に形成
することは困難であり、静電植毛できる成形品の意匠面
形状が限定された。
そこで、プラスチツク成形品に適用するものである
が、本願出願人により、下記フアブリツク調成形品の製
造方法が提案されている(特開平1−119371号公報参
照)。
「プラスチツク成形品本体上に軟質のウレタン塗膜を
形成後、該ウレタン塗膜が乾燥しないうちに、樹脂分1
〜15重量%のラツカー系塗料に、太さ;0.5〜2.0デニー
ル(D)、長さ;0.2〜0.5mmのパイル5〜15重量%を添
加分散させた分散液を、ウレタン塗膜上にスプレー塗布
してパイル起毛層を形成することを特徴とする。」 <発明が解決しようとする課題> しかし、上記方法をEPR製のゴム成形品に適用しよう
とした場合、下記のような問題点が生じることが分つ
た。
(1)EPR基材(ゴム成形品本体)とウレタン塗膜の
密着性が十分に得がたい。
(2)パイル起毛層を形成する際の、パイル・分散液
およびスプレー条件によつては、パイル全体が埋設して
しまう部位が発生して、良好な風合の起毛層を安定して
得がたい。
本発明は、上記に問題点を解決することのできるフア
ブリツク調ゴム成形品の製造方法を提供することを目的
とする。
<課題を解決するための手段> 本発明のフアブリツク調ゴム成形品の製造方法は、上
記課題を下記構成により解決するものである。
EPR製のゴム成形品本体表面をプライマー処理後、軟
質のウレタン塗膜を形成し、該ウレタン塗膜が乾燥しな
いうちに、所定仕様のパイル1〜20%を溶剤に添加分散
させた分散液を、ウレタン塗膜上にスプレー塗布してパ
イル起毛層を形成するフアブリツク調成形品の製造方法
であつて、プライマー処理を、塩素化ポリプロピレン又
はアクリル変性EPDMを含有する溶液形プライマーで行な
う、ことを特徴とする。
<実施の態様> 本発明の方法をよりよく理解するために、本発明の実
施の態様を以下に説明をする(第1図参照)。
(1)EPR製のゴム成形品本体1表面にプライマー処理
後、軟質のウレタン塗膜5を形成する。
ゴム成形品は、通常、圧縮・射出・トランスフア成形
等の型成形によるが、押出成形品であつてもよい。第1
表に、射出成形用のEPDM配合処方の一例を示す。
通常、ゴム成形品本体は、アルコール等で脱脂処理を
しておく。さらに、ゴム成形品が非極性材料であるEPR
製であるため、ゴム成形品本体は、プライマー処理をし
ておく、即ち、プライマー層3を形成しておく必要があ
る。
当該プライマーとして、塩素化ポリプロピレン又はア
クリル変性EPDMを含有する溶液形のものを使用する。こ
れは、本発明の最大特徴の一つである。
ウレタン塗膜5を形成するウレタン系塗料としては、
油変性形・湿気硬化形、ブロツク形等の一液型、触媒硬
化形・ポリオール硬化形等の二液型いずれでもよいが、
塗膜性能の見地からはポリオール硬化形が望ましい。ウ
レタン系塗料のイソシアネート成分は、脂肪族系または
指環式系の、いわゆる非黄変性のものが望ましい。特
に、屋外で使用され紫外線等に曝されることが多いゴム
成形品においては、必然的となる。
なお、このウレタン系塗料には、通常、着色剤、乾燥
剤、増粘剤、レベリング剤、紫外線吸収剤が適宜配合さ
れている。また、溶剤としては、通常、芳香族系、脂肪
族系、エステル系、ケトン系から適宜、1種又は2種以
上選択して使用をする。また、このウレタン塗膜の軟質
の程度は、通常、引張り伸張度で50%以上とする。塗布
方法は、特に限定されず、刷毛塗り、フローコート、ロ
ールコート、スプレー塗布等、適宜選択して使用する。
この、ウレタン塗膜の膜厚は、通常、乾燥膜厚10〜10
0μmとする。膜厚が、10μm未満では、次のパイル起
毛層7を形成する際のパイルの起毛性(直立性)が良好
でなく、さらには、成形品にソフトな触感を付与しがた
い。
(2)続いて、上記ウレタン塗膜が乾かないうちに、下
記組成の分散液を用いて、スプレー塗布を行ない、パイ
ル起毛層(植毛層)7を形成する。即ち、パイルを部分
埋設して固定することによりパイル起毛層7を形成す
る。
その後、室温乾燥しておいても良いが、通常は、生産
性の見地から、パイルの耐熱温度に応じて60〜100℃×
2〜0.5hの条件で加熱乾燥を行なう。なお、スプレー塗
布の方式は、エア・エアレス方式を問わないが、パイル
起毛性の見地からは、エア方式が好ましい。
分散液組成; 太さ;0.5〜3.0デニール(D)、長さ;0.1〜2mmのパイ
ル1〜20%を溶剤に添加分散させたもの。この分散液に
は、紫外線吸収剤、増粘剤等の副資材を適宜添加する。
また、溶剤は、特に限定されないが、ウレタン塗膜に
対する密着性の見地から、前述のウレタン系塗料に使用
したものと同系のものを使用可能である。
パイル太さ及び長さが上記数値より小さいと、それぞ
れ、パイルのウレタン塗膜面5aからの直立性が弱く、ま
た、ウレタン塗膜面5aからの突出長さが小さくなるた
め、フアブリツク感の増大要素である嵩高性が低減して
望ましくない。上記数値より大きいと、スプレーガンが
つまりやすく、スプレー塗装が困難となる。
また、パイルの添加量が、1%未満では、ゴム成形品
表面のパイル密度が粗となり、ゴム成形品表面にフアブ
リツク感を付与しがたく、20%を超えると、上記同様、
スプレーガンがつまりやすく、スプレー塗布が困難とな
る。
パイルの材質は、ポリエステル・レーヨン・ナイロン
系等のものを使用するが、溶剤への分散性、ウレタン塗
膜に接着性の見地からナイロン繊維系のものが望まし
い。
<実施例> (1)第1表に示す配合処方のEPDM系ゴム配合物を使用
して、射出成形により、加硫成形(加硫条件:180℃×4
分)して、シート状のゴム成形品本体(肉厚1.5mmt)を
調製した。
(2)該成形品本体の表面を、トリクロロエタンで脱脂
処理したあと、第2表に示す各溶液形プライマーにより
プライマー処理をした。
(3)プライマー層を乾燥(室温×5分)させた後、ポ
リオール硬化形の二液形塗料で、スプレー塗布により、
乾燥膜厚40μmとなるようにウレタン塗膜を形成した。
(4)続いて、該ウレタン塗膜が乾燥しないうちに(約
3分後)、6ナイロン繊維パイル(太さ;2.0D、長さ;1.
0mm)を15%となる量、溶剤(トルエン:60%、キシレ
ン:15%、酢酸ブチル:25%)に添加分散させた分散液
を、スプレーガン(口径;1.5mmφ)で塗布し、パイル起
毛層を形成した。その後、80℃×30分の条件で乾燥を行
なつた。
こうして製造した成形品の表面には、意匠性の高いフ
アブリツク感が得られた。
そして、各ゴム成形品について、T形剥離試験(引張
り速度:100mm/min.)を行なつた。各試験結果を第2表
に示す。本発明の実施例1・2は、比較例1(プライマ
ー処理なし)に対しては勿論、比較例2(本発明以外の
プライマー処理有り)に対しても、格段に大きな密着強
さを示すことが分る。
<発明の作用・効果> 本発明のフアブリツク調ゴム成形品の製造方法は、上
記の如く、EPR製のゴム成形品本体表面をプライマー処
理後、軟質のウレタン塗膜を形成し、該ウレタン塗膜が
乾燥しないうちに、所定仕様のパイル1〜20%を溶剤に
添加分散させた分散液を、ウレタン塗膜上にスプレー塗
布してパイル起毛層を形成するフアブリツク調成形品の
製造方法であつて、プライマー処理を、塩素化ポリプロ
ピレン又はアクリル変性EPDMを含有する溶液形プライマ
ーで行なう、ことを特徴とするため下記のような作用・
効果を奏する。
(1)EPR基材(ゴム成形品本体)とウレタン塗膜との
間に、実用に耐える十分な密着強度を得られる。
(2)パイル起毛層を形成する分散液が樹脂分を含まな
いので、従来の如く、パイル全体が埋設してしまう部位
が発生することがなく、良好な風合のパイル起毛層を安
定して得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例で製造したフアブリツク調ゴム
成形品のモデル断面図、 第2図は本発明の方法を適用可能なゴム成形品の一例で
あるブーツの斜視図である。 1……成形品本体、 2……プライマー層、 5……ウレタン塗膜、 7……パイル起毛層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金原 敏勝 愛知県西春日井郡春日村大字落合字長畑 1番地 豊田合成株式会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンプロピレンゴム製のゴム成形品本
    体表面をプライマー処理後、軟質のウレタン塗膜を形成
    し、該ウレタン塗膜が乾燥しないうちに、太さ;0.5〜3.
    0デニール、長さ;0.1〜2mmのパイル1〜20重量%を溶剤
    に添加分散させた分散液を、前記ウレタン塗膜上にスプ
    レー塗布してパイル起毛層を形成するフアブリツク調成
    形品の製造方法であつて、 前記プライマー処理を、塩素化ポリプロピレン又はアク
    リル変性EPDMを含有する溶液形プライマーで行なう、 ことを特徴とするフアブリツク調ゴム成形品の製造方
    法。
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