JP2670297B2 - 電気掃除機の基準出力設定方法 - Google Patents

電気掃除機の基準出力設定方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、電動送風機の風路内の圧力または風量を検
出する検出手段を有し電動送風機の出力を自動制御して
吸込力を適正制御する電気掃除機の基準出力設定方法に
関する。
(従来の技術) この種の電気掃除機においては、検出手段を構成する
例えば圧力センサの入出力特性にばらつきがあるため、
吸込力の適正制御が行えるよう、調整を行う必要があ
る。そこで、従来は、製造時に、圧力センサに基準圧力
を加えながら、検出手段に接続された増幅手段などに設
けられた例えば一対の半固定抵抗を外部から治具を用い
て調整することにより、基準圧力に対して増幅手段の出
力が定められた正規の値、たとえば、圧力が2000mmAqの
とき1.2V、圧力が0mmAqのとき4.2Vになるようにする方
法が採られている。なお、圧力が0mmAqは、電動送風機
停止時のオフセット点、2000mmAqは動作点に対応するも
のであり、少なくともこれら2点について調整が必要で
ある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記従来の方法では、基準圧力を加え
ながら、一対の半固定抵抗の調整を何回も繰り返さなけ
ればならず、しかも、個々の圧力センサのばらつきによ
り調整が異なるため、時間ロスが多いとともに、量産時
の調整が困難である。また、上述のように検出手段が圧
力を検出するものである場合、特に安定した圧力を加え
つつ調整しなければならないが、その際の圧力の精度保
持も繁雑である問題がある。
本発明は、上述のような問題点に鑑みなされたもの
で、製造時における検出手段の調整作業が容易であると
ともに、電動送風機の動作時に圧力センサなどのばらつ
きに対する補正を自動的に行うことができ、正確な制御
を行えるとともに、量産性に優れた電気掃除機の基準出
力設定方法を提供することを目的とする。また、この電
気掃除機の基準出力設定方法において、検出手段の入出
力特性の直線性が悪い場合などであっても、正確な補正
が行えるようにすることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 請求項1記載の電気掃除機の基準出力設定方法は、電
動送風機の出力をこの電動送風機の風路内の圧力または
風量を検出する検出手段の出力に応じて制御する電気掃
除機であって、外部から加えた基準となる前記風路内の
圧力または風量を前記検出手段により検出し、この検出
手段で検出した基準圧力または基準風量に対する前記検
出手段の出力を外部からの操作により制御用基準出力と
して不揮発性記憶手段へ記憶するものである。
請求項2記載の電気掃除機の基準出力設定方法は、電
動送風機の出力をこの電動送風機の風路内の圧力または
風量を検出する検出手段の出力に応じて制御する電気掃
除機であって、外部から一定の順で加えた基準となる前
記電動送風機の風路内の2種類以上の圧力または風量を
前記検出手段により検出し、この検出手段で検出した基
準圧力または基準風量に対する前記検出手段の各出力を
外部からの操作により前記基準となる2種類以上の圧力
または風量に各々対応した制御用基準出力として不揮発
性記憶手段へ記憶するものである。
(作用) 請求項1記載の電気掃除機の基準出力設定方法では、
製造時、あらかじめ定めてある値の基準圧力または基準
風量を検出手段に外部から加えるとともに、外部からの
操作により不揮発性記憶手段に基準圧力または基準風量
に対する検出手段の出力を制御用基準出力として記憶さ
せる。そして、掃除時には、例えば、検出手段により検
出された風路中の圧力または風量に応じて、電動送風機
の出力を制御する際、記憶された制御用基準出力に基づ
いて、検出手段の入出力特性のばらつきを補正する。な
お、掃除時における検出手段の出力は、外部から操作さ
れないことにより、不揮発性記憶手段には記憶されな
い。
請求項2記載の電気掃除機の基準出力設定方法では、
製造時、あらかじめ定めてある値の2種類以上の基準圧
力または基準風量を検出手段に一定の順で外部から加え
るとともに、外部からの操作により不揮発性記憶手段に
これら基準圧力または基準風量に対する検出手段の出力
を制御用基準出力として記憶させる。そして、掃除時に
は、例えば、検出手段により検出された風路中の圧力ま
たは風量に応じて、電動送風機の出力を制御する際、あ
る基準圧力または基準風量以下の圧力または風量と、こ
の基準圧力または基準風量およびより高い基準圧力また
は基準風量間の圧力または風量とで、異なった補正が行
われる。なお、掃除時における検出手段の出力は、外部
から操作されないことにより、不揮発性記憶手段には記
憶されない。
(実施例) 以下、本発明の電気掃除機の基準出力設定方法の一実
施例の構成を第1図ないし第11図を参照して説明する。
第7図において101は電気掃除機本体で、この電気掃
除機本体101の前部に前ハンドル102を有し、後側上部に
はカバー体103が開閉自在に軸着されている。このカバ
ー体103の内部には部品収納部104が設けられ、つる口10
5と丸ブラシ106が収納されている。また、この部品収納
部104の前側には、電気掃除機本体101内に設けられた電
動送風機107の吸込能力を示すインジケータ110が配設さ
れている。そして、このインジケータ110の後方には、
表示用の発光ダイオード111,112,113,114が設けられレ
ベルメータ115を構成している。さらに、電気掃除機本
体101の周面に位置して、バンパ116が設けられている。
また、電気掃除機本体101の下部にはその両側面の後
側と下面の前側とに、一対の車輪117と旋回輪とがそれ
ぞれ回動自在に設けられ、上部にはハンドル118が回動
収納自在に設けられている。そして、電気掃除機本体10
1の後部下端には電源コード119が設けられ、後部上端に
設けられたコードリール用釦120を押圧することにより
電源コード119を巻回収納する。
さらに、電気掃除機本体101の上面にはホース部121の
本体接続部122が回転自在にかつ挿脱自在に取り付けら
れている。この本体接続部122に接続されるホース本体1
23の先端には、伸長自在の延長管124が挿脱自在に差し
込み接続される握り管125が設けられ、この握り管125に
は手許操作部126が設けられている。そして、延長管124
には内部に電動機としての交流ブラシ用電動機127を内
蔵する吸込口体128の接続管129が挿脱自在に取り付けら
れている。また、吸込口体128は、つる口105または丸ブ
ラシ106と選択交換使用できるようになっている。
そして、第8図および第9図に示すように、手許操作
部126内に手許制御手段130の回路基板131が設けられ、
この手許操作部126はホース本体123に接続されたカバー
管132と、握り管125との間に接続されている接続管133
に設けられており、この接続管133には表示板134が取り
付けられている。そして、この表示板134の例えば
「強」の表示の近傍には電動送風機107の出力を可変す
る操作スイッチとしての一回路一接点の常開接点(例え
ば、商品名タクトスイッチ)141を操作する強用の操作
ボタン142およびこの操作ボタン142の操作位置を表示す
る例えば発光ダイオードからなる表示器143が配設され
ている。同様に「自動」の表示の近傍には自動用の常開
接点144の操作ボタン145および表示器146、「弱」の表
示の近傍にはソファ用の常開接点147の操作ボタン148お
よび表示器149、「切」の表示の近傍には切用の常開接
点150の操作ボタン151がそれぞれ配設されている。な
お、切用の操作ボタン151に対応する表示器は設けられ
ていない。また、回路基板131には、ブラシ用電動機127
の電動機開閉手段である電動機オン用の操作ボタン152
および電動機オフ用の操作ボタン153は強用の操作ボタ
ン142および強用の表示器143の近傍に設けられている。
さらに、電動機オン用の操作ボタン152および電動機オ
フ用の操作ボタン153にはそれぞれ常開接点154,155が設
けられ、電動機オン用の操作ボタン153近傍には電動機
表示手段としての電動機用の発光ダイオード156が設け
られている。
次に、上記実施例の電気掃除機本体101の回路のブロ
ック図について第1図を参照して説明する。
第1図において161は商用交流電源で、この商用交流
電源161は、制御手段162に接続され、この制御手段162
は電動送風機107に接続され電動送風機107の出力を制御
する。
この制御手段162は商用交流電源161に降圧用の変圧器
163の一次巻線164が接続され、この変圧器163の二次巻
線165には交流を脈流に整流する整流手段166が接続さ
れ、この整流手段166にはそれぞれ異なった電圧値の定
電圧に変換する手許電源手段167および定電圧手段168が
接続されている。例えばこの手許電源手段167は手許制
御手段130に電流を供給するための端子Aに接続されて
いる。端子A,B間には手許制御手段130を保護する保護手
段170が接続され、端子Bには手許制御手段130からの電
流を検出する電流検出手段171が接続されマイクロコン
ピュータで構成される中央処理装置172に接続されてい
る。また、手許電源手段167は一定の電流値を保持する
定電流手段173に接続され、この定電流手段173は、電気
掃除機本体101の風路内の圧力を検出する風路検出手段1
74およびこの風路検出手段174の検出値を電気的出力に
変換する変換手段175とからなる検出手段176に接続され
ている。そして、この検出手段176はこの検出手段176の
出力を増幅する増幅手段177を介して中央処理装置172に
接続されている。定電圧手段168は中央処理装置172を駆
動するため、そのままこの中央処理装置172に接続され
るとともに、電源再投入時に中央処理装置172のプログ
ラムの進行を初期状態に戻すイニシアライズ手段178を
介して中央処理装置172に接続される。
さらに、変圧器163の二次巻線165には商用交流電源16
1のゼロボルトを検出するとともに50Hzおよび60Hzの周
波数識別を行うゼロクロス検出手段179が接続され、こ
のゼロクロス検出手段179は中央処理装置172に接続され
る。手許電源手段167は、また、電流制限手段180を介し
て電動送風機107の出力または手許制御手段130の操作位
置を表示する表示手段181に接続され、この表示手段181
は中央処理装置172に接続される。さらに中央処理装置1
72から発音駆動手段182を介して目づまりなどの異常を
報知する発音手段183が接続されている。
そうして、中央処理装置172から駆動手段184および絶
縁手段185からなる出力制御手段186に接続され、この出
力制御手段186は商用交流電源161と電動送風機107の間
に接続された電力制御手段187に接続されている。
また、中央処理装置172は第2図に示すようになって
いる。
ゼロクロス検出手段179はゼロクロス入力手段191を介
して、イニシアライズ手段178はイニシアライズ入力手
段192を介して、電流検出手段171および増幅手段177は
電流検出手段171と177とからの入力を交互に切替る入力
切替手段193に接続され、デジタル化するA/D変換手段19
4を介して、それぞれのデータを読み込むとともに読み
出しさせるデータ搬送手段195に接続されている。表示
手段181は、この表示の点灯消灯を行う表示開閉手段196
に接続されている。データ搬送手段195には、データ記
憶手段197と一次記憶手段198と不揮発性記憶手段199と
からなる記憶手段200に接続され、この記憶手段200は電
流検出手段171の出力および変換手段175の出力に対して
設定される吸込力に対応する出力に変換し記憶するデー
タを記憶する。なお、データ記憶手段197はリードオン
リーメモリ、一時記憶手段198はランダムアクセスメモ
リであるが、不揮発性記憶手段199は書き込みおよび読
み出しが自由であってかつ電源をオフにしても記憶内容
が保持されるメモリである。データ搬送手段195には、
入力切替手段193および記憶手段200からの出力を設定さ
れた吸込能力に演算する演算処理手段201が接続されて
いる。データ搬送手段195からは、表示開閉手段196に接
続されこの表示開閉手段196を作動させる表示出力手段2
02、発音駆動手段182に接続されこの発音駆動手段182を
作動させる発音出力手段203、出力制御手段186の駆動手
段184に接続されこの駆動手段184を作動させる出力手段
204がそれぞれ接続されている。
また、この中央処理装置172には、不揮発性記憶手段1
99の内容の書き換えを制御する記憶命令手段205が設け
られており、データ搬送手段195に接続されたこの記憶
命令手段205には、中央処理装置172外にあって記憶命令
手段205へ加わる外部からの信号を受けたりこの記憶命
令手段205による制御状態を外部へ出力したりするため
の入出力手段206が接続されていて、これら記憶命令手
段205および入出力手段206が操作手段207を構成してい
る。
次に、第4図を参照して手許制御手段130について説
明する。
第4図において、211は一端が接地された送風機開閉
手段で、この送風機開閉手段211は電動送風機107の操作
段階を選択するもので、切選択用の切用送風機開閉手段
212、自動選択用の自動用送風機開閉手段213、弱選択用
の弱用送風機開閉手段214、強選択用の強用送風機開閉
手段215から構成されている。また、216は一端が接地さ
れた電動機開閉手段で、この電動機開閉手段216はブラ
シ用電動機127の操作段階を選択するもので、ブラシ用
電動機127の切選択用の切用電動機開閉手段217、ブラシ
用電動機127の駆動選択用の駆動用電動機開閉手段218か
ら構成されている。そして、送風機開閉手段211および
電動機開閉手段216はロジック処理手段219に接続され、
このロジック処理手段219は送風機開閉手段211で設定さ
れた操作段階および電動機開閉手段216で設定された操
作段階に従った相互の連動、非連動動作を設定された論
理で処理し、また、このロジック処理手段219は、第5
図に示すように、切用電動機開閉手段217から切用送風
機開閉手段212にダイオード220が接続されるとともに、
自動用送風機開閉手段213から駆動用電動機開閉手段218
にダイオード221が接続されている。
また、ロジック処理手段219にはロジック処理手段219
でロジック処理された送風機開閉手段211からの送風機
開閉出力に対応した信号出力を発生する送風機信号負荷
手段222が接続されており、この送風機信号負荷手段222
は電動送風機107の切を設定する切用送風機信号負荷手
段223、電動送風機107の自動運転を設定する自動用送風
機信号負荷手段224、電動送風機107の弱運転を設定する
弱用送風機信号負荷手段225および電動送風機107の強運
転を設定する強用送風機信号負荷手段226から構成され
ている。
そして、送風機信号負荷手段222には、送風機信号負
荷手段222からの信号出力を増幅する送風機増幅手段227
が接続され、この送風機増幅手段227は、切用送風機信
号負荷手段223に接続されこの切用送風機信号負荷手段2
23の出力を増幅する切用送風機増幅手段228、自動用送
風機信号負荷手段224に接続されこの自動用送風機信号
負荷手段224の出力を増幅する自動用送風機増幅手段22
9、弱用送風機信号負荷手段225に接続されこの弱用送風
機信号負荷手段225の出力を増幅する弱用送風機増幅手
段230および強用送風機信号負荷手段226に接続されこの
強用送風機信号負荷手段226の出力を増幅する強用送風
機増幅手段231から構成されている。この送風機増幅手
段227には送風機相互リセット手段232を介して、送風機
信号負荷手段222の出力を記憶する送風機記憶手段233に
接続され、この送風機記憶手段233は、切用送風機信号
負荷手段223の出力を記憶する切用送風機記憶手段234、
自動用送風機信号負荷手段224の出力を記憶する自動用
送風機記憶手段235、弱用送風機信号負荷手段225の出力
を記憶する弱用送風機記憶手段236および強用送風機信
号負荷手段226の出力を記憶する強用送風機記憶手段237
から構成されている。そして、送風機記憶手段233のい
ずれかに送風機信号負荷手段222のいずれかの信号を再
入力したとき送風機相互リセット手段232で相互リセッ
トが行われる。
送風機記憶手段233には一端が接地された送風機出力
バッファ手段238が接続され、この送風機出力バッファ
手段238は、自動用送風機記憶手段235に接続された自動
用送風機出力バッファ手段239、弱用送風機記憶手段236
に接続された弱用送風機出力バッファ手段240および強
用送風機記憶手段237に接続された強用送風機バッファ
手段241から構成されている。なお、切用送風機記憶手
段234の出力を用いないときは実施例に示すように切用
送風機記憶手段234に対応する出力バッファ手段は設け
なくてもよい。
送風機出力バッファ手段238には、送風機記憶手段233
の出力に対応する電流を電気掃除機本体101の電流検出
手段171に出力する電流可変手段246が接続され、この電
流可変手段246は、自動用送風機記憶手段235の出力に対
応する自動用の電流を出力する自動用電流可変手段24
7、弱用送風機記憶手段236の出力に対応する弱用の電流
を出力する弱用電流可変手段248および強用送風機記憶
手段237の出力に対応する強用の電流を出力する強用電
流可変手段249から構成され、これら電流可変手段246は
端子Aに接続されている。
また、ロジック処理手段219にはロジック処理手段219
でロジック処理された電動機開閉手段216からの電動機
開閉出力に対応した信号出力を発生する電動機信号負荷
手段251が接続されており、この電動機信号負荷手段251
はブラシ用電動機127の切を設定する切用電動機信号負
荷手段252およびブラシ用電動機127の駆動を設定する駆
動用電動機信号負荷手段253から構成されている。
さらに、電動機信号負荷手段251には、電動機信号負
荷手段251からの信号出力を増幅する電動機増幅手段254
が接続され、この電動機増幅手段254は、切用電動機信
号負荷手段252に接続されこの切用電動機信号負荷手段2
52の出力を増幅する切用電動機増幅手段255、駆動用電
動機信号負荷手段253に接続されこの駆動用電動機信号
負荷手段253の出力を増幅する駆動用電動機増幅手段256
から構成されている。この電動機増幅手段254には電動
機相互リセット手段257を介して、電動機記憶手段258に
接続され、この電動機記憶手段258は、切用電動機信号
負荷手段252の出力を記憶する切用電動機記憶手段259お
よび駆動用電動機負荷手段253の出力を記憶する駆動用
電動機記憶手段260から構成されている。そして、電動
機記憶手段258のいずれかに電動機信号負荷手段251のい
ずれかの信号を再入力したとき電動機相互リセット手段
257で相互リセットが行われる。
また、電動機記憶手段258の切用電動機記憶手段259に
は、一端が接地された切用電動機出力バッファ手段261
が接続されている。なお、駆動用電動機記憶手段260に
は電動機出力バッファ手段は接続されていない。
そして、送風機表示手段242にはブラシ用電動機127の
駆動を表示する電動機表示手段271およびブラシ用電動
器127を制御する絶縁伝達手段272が直列に接続され端子
Aに接続されている。この絶縁伝達手段272はこの絶縁
伝達手段272の出力に従ってブラシ用電動機127の電力を
制御するブラシ用電動機制御手段273に接続され、この
ブラシ用電動機制御手段273は端子Dを介して電気掃除
機本体101の制御手段162に接続されるとともに、端子F
を介してブラシ用電動機127の一端に接続され、このブ
ラシ用電動機127の他端は端子Eおよび端子Cを介して
電気掃除機本体101の制御手段162に接続されている。
さらに、電動機表示手段271および絶縁伝達手段272と
並列に電動機表示手段271および絶縁伝達手段272をオフ
させるバイパス手段274が接続され、このバイパス手段2
74には切用電動機出力バッファ手段261が接続されてい
る。
また、絶縁伝達手段272およびバイパス手段274の手許
電源手段167側に定電流を供給する定電流手段275が接続
されている。
さらに、端子Aには一端が接地されたサージなどから
手許制御手段130を保護する保護手段276が接続され、端
子Bは接地されている。
次に、上記実施例の具体的回路を第3図および第6図
を参照して説明する。
商用交流電源161にはヒューズ281を介して制御手段16
2の電力制御手段187の双方向制御素子であるトライアッ
ク282および電動送風機107が直列に接続され、このトラ
イアック282には抵抗283およびコンデンサ284からなる
トライアック282保護用のスナバ回路285が接続されてい
る。また、商用交流電源161の両端には端子C,Dが設けら
れている。なお、電動送風機107には、この電動送風機1
07とヒューズ281を介した商用交流電源161の両端にΔ接
続されたコンデンサ286,287,288からなる雑音防止用の
雑音防止回路289が接続されている。
また、ヒューズ281を介した商用交流電源161には変圧
器163の一時巻線164が接続され、この一時巻線164には
並列に直列に接続された保護用のヒューズ291およびバ
リスタ292が接続されている。変圧器163の二次巻線165
には整流手段166としてのダイオード295,296,297,298か
らなるダイオードブリッジ299が接続され、このダイオ
ードブリッジ299の直流出力側には、手許電源手段167の
例えば12Vの定電圧用の3端子レギュレータ301が接続さ
れている。そして、この3端子レギュレータ301の一端
とダイオードブリッジ299の負極との間には並列に接続
された平滑用の電解コンデンサ302とコンデンサ303が接
続され、3端子レギュレータ301の他端とダイオードブ
リッジ299の負極との間には電解コンデンサ304とコンデ
ンサ305がそれぞれ接続されている。また、ダイオード
ブリッジ299の直流出力側には定電圧手段168の例えば5V
の定電圧用の3端子レギュレータ306が接続され、この
3端子レギュレータ306の一端とダイオードブリッジ299
の負極との間にはコンデンサ307が接続され、3端子レ
ギュレータ306の他端とダイオードブリッジ299の負極と
の間には平滑用の電解コンデンサ308、コンデンサ309が
接続されている。さらに、ダイオードブリッジ299の正
出力側にはエミッタ・ベース間にバイアス抵抗311を有
するNPN形のトランジスタ312のコレクタが接続され、こ
のトランジスタ312のベースには、エミッタ・ベース間
にバイアス抵抗313を有するNPN形のトランジスタ314が
接続され、このトランジスタ314のエミッタはダイオー
ドブリッジ299の負極側に接続されている。また、トラ
ンジスタ312のベースおよびトランジスタ314のコレクタ
は抵抗315を介して3端子レギュレータ301に、トランジ
スタ314のベースは抵抗316を介して中央処理装置172に
接続されている。さらに、トランジスタ312のエミッタ
とトランジスタ314のエミッタとの間には、平滑用の電
解コンデンサ317とコンデンサ318とが並列に接続されて
いる。そして、ダイオードブリッジ299の負極は、保護
手段170に並列に接続されたバリスタ321とコンデンサ32
2、トロイダルコイル323を介して端子Aに接続されると
ともに、並列に接続されたバリスタ324とコンデンサ32
5、トロイダルコイル326を介して端子Bに接続されてい
る。このトロイダルコイル326とダイオードブリッジ299
の負極との間には電流検出手段としての抵抗171が接続
され、トロイダルコイル326と中央処理装置172の間には
抵抗327が接続されている。
さらに、3端子レギュレータ306とダイオードブリッ
ジ299との間には、平滑用の電解コンデンサ331が接続さ
れている。また、3端子レギュレータ306は定電流手段
としてのオペアンプ173の反転入力端子が接続され、正
転入力端子には抵抗332が接続されている。また、この
オペアンプ173の出力端子と抵抗332の間には検出手段17
6が接続され、この検出手段176はシリコンなどの半導体
が拡散されたもので等価的には抵抗333,334,335,336か
らなる抵抗ブリッジを構成している。これらのうち抵抗
333と抵抗334の間には利得調整をするオフセットゲイン
としての半固定抵抗337が接続され、この半固定抵抗337
の摺動子は抵抗338を介して増幅手段177のオペアンプ33
9の正転入力端子に接続され、抵抗335と抵抗336の接続
点は抵抗340を介してオペアンプ339の反転入力端子に接
続され、反転入力端子と出力端子の間に抵抗341が接続
されている。また、このオペアンプ339の反転入力端子
にはオペアンプ173の反転入力端子からボルテージホロ
ワ回路を構成したオペアンプ342の出力端子に接続され
た抵抗343が接続されている。また、オペアンプ339の出
力端子は抵抗344を介してオペアンプ345の反転入力端子
に接続され、正転入力端子は抵抗346を介してオペアン
プ342の出力端子に接続されている。さらに、オペアン
プ345の反転入力端子と出力端子の間には抵抗347と増幅
度調整用の半固定抵抗348が接続され、出力端子は中央
処理装置172に接続されるとともに抵抗349を介してダイ
オードブリッジ299の負極に接続されている。
また、3端子レギュレータ306からイニシアライズ手
段178の抵抗351、ツェナダイオード352および抵抗353を
介してダイオードブリッジ299の負極に接続されてい
る。ツェナダイオード352のアノードと抵抗353の接続点
にNPN形のトランジスタ354のベースが接続され、このト
ランジスタ354のコレクタは抵抗355を介して第1の定電
圧手段168の3端子レギュレータ301に、このトランジス
タ354のエミッタはNPN形のトランジスタ356のベース
に、このトランジスタ356のコレクタは中央処理装置172
および抵抗357を介してダイオードブリッジ299の正極
に、このトランジスタ356のエミッタはダイオードブリ
ッジ299の負極にそれぞれ接続されている。また、変圧
器163の二次巻線165の両端には抵抗361を介してゼロク
ロス検出手段179の逆並列に接続された発光ダイオード3
62,363が接続され、これら発光ダイオード362,363には
フォトトランジスタ364がフォトカップリングされてい
る。このフォトトランジスタ364のコレクタは定電圧手
段168の3端子レギュレータ306に、このフォトトランジ
スタ364のエミッタは中央処理装置172および抵抗365を
介してダイオードブリッジ299の負極に接続されてい
る。また、電流制限手段としての抵抗180の一端は3端
子レギュレータ301に、他端は表示手段181の並列に接続
された発光ダイオード111,112,113,114のアノードに接
続され、これら発光ダイオード111,112,113,114のカソ
ードは中央処理装置172に接続されている。さらに、発
音駆動手段182の抵抗371の一端は中央処理装置172に接
続され他端はエミッタ・ベース間にバイアス抵抗372を
有するトランジスタ373のベースに接続され、このトラ
ンジスタ373のエミッタはダイオードブリッジ299の負極
に、このトランジスタ373のコレクタは並列に抵抗375を
有する発音手段183のブザー376に接続され、手許電源手
段167の3端子レギュレータ301に接続されている。ま
た、中央処理装置172とダイオードブリッジ299の負極と
の間は並列にコンデンサ381,382が接続され、中央処理
装置172とコンデンサ381の接続点と中央処理装置172と
コンデンサ382の接続点との間には抵抗383および中央処
理装置172のクロック用の発振子384が並列に接続されて
いる。さらに、中央処理装置172から出力制御手段186の
抵抗391を介してエミッタ・ベース間にバイアス抵抗392
を有するトランジスタ393に接続され、このトランジス
タ393のエミッタはダイオードブリッジ299の負極に、こ
のトランジスタ393のコレクタは絶縁手段185の発光ダイ
オード394、抵抗395を介して手許電源手段167の3端子
レギュレータ301に接続されている。そして、発光ダイ
オード394はフォトトライアック396とフォトカップリン
グにより、電気的に絶縁して接続されて、フォトトライ
アック396はトライアック282のゲートおよび、抵抗397
を介してトライアック282と電動送風機107の接続点に接
続されている。また、フォトトライアック396にはサー
ジ保護用の例えばサージプロテクタなどの放電素子398
が並列に接続され、発光ダイオード394には逆電圧保護
用のダイオード399が逆並列に接続されている。
なお、aは中央処理装置172における記憶命令手段205
に接続された入出力端子である。
次に、第4図に示す手許制御手段130の具体的な回路
を第6図を参照して説明する。
端子A,B間には並列に接続されたツェナダイオード400
および高周波雑音防止用のコンデンサ401および電動送
風機107などの低周波雑音除去用の電解コンデンサ402か
らなる保護手段276が接続されている。
そして、端子Aには、並列に雑音防止コンデンサ403
を有する負荷抵抗404からなる切用送風機負荷手段223、
並列に雑音防止コンデンサ405を有する負荷抵抗406から
なる自動用送風機信号負荷手段224、並列に雑音防止コ
ンデンサ407を有する負荷抵抗408からなる弱用送風機信
号負荷手段225および並列に雑音防止コンデンサ409を有
する負荷抵抗410のそれぞれの一端が接続されている。
また、切用送風機信号負荷手段223の負荷抵抗404の他端
と端子Bの間には、並列に誤動作防止用のパラレル抵抗
411を有する常開接点150からなる切用送風機開閉手段21
2、自動用送風機信号負荷手段224の負荷抵抗406の他端
と端子Bの間には並列に誤動作防止用のパラレル抵抗41
2を有する常開接点144からなる自動用送風機開閉手段21
3、弱用送風機信号負荷手段226の負荷抵抗406の他端と
端子Bの間には並列に誤動作防止用のパラレル抵抗413
を有する常開接点147からなる弱用送風機開閉手段214お
よび強用送風機信号負荷手段226の負荷抵抗410の他端と
端子Bの間には並列に誤動作防止用のパラレル抵抗414
を有する常開接点141からなる強用送風機開閉手段215が
接続されている。なお、切用送風機開閉手段212のパラ
レル抵抗411および常開接点152と並列にイニシアライズ
用のコンデンサ415が接続されている。
また、端子Aには並列に雑音防止用のコンデンサ421
を有する負荷抵抗422からなる切用電動機信号負荷手段2
52および並列に雑音防止用のコンデンサ423を有する負
荷抵抗424からなる駆動用電動機信号負荷手段253の一端
に接続されている。切用電動機信号負荷手段252の他端
と端子Bの間には、並列に接続された誤動作防止用のバ
イパス抵抗425を有する常開接点155が接続され、駆動用
電動機信号負荷手段253の他端と端子Bの間には、並列
に接続された誤動作防止用のバイパス抵抗426を有する
常開接点154が接続されている。さらに、端子Aから端
子Bには並列に雑音防止用のコンデンサ427を有する負
荷抵抗428と誤動作防止用の抵抗429とが直列に接続され
ている。
431,432は、集積回路(IC)で、これらIC431,432は、
送風機増幅手段227、送風機相互リセット手段232、送風
機記憶手段233、送風機出力バッファ手段238、電動機増
幅手段254、電動機相互リセット手段257、電動機記憶手
段258および切用電動機出力バッファ手段261としての機
能を有している。そして、IC431の端子、端子、端
子、端子、IC432の端子および端子は端子Aに
接続されるとともにイニシアライズ用のコンデンサ433
を介して端子Bに接続され、IC431の端子、IC432の端
子、端子および端子は端子Bに接続されている。
切用送風機信号負荷手段233の負荷抵抗404と切用送風機
開閉手段212の常開接点150との接続点はIC431の端子
、自動用送風機信号負荷手段224の負荷抵抗406と自動
用送風機開閉手段213の常開接点144との接続点はIC431
の端子、弱用送風機信号負荷手段225の負荷抵抗408と
弱用送風機開閉手段214の常開接点147との接続点はIC43
1の端子、強用送風機信号負荷手段226の負荷抵抗410
と強用送風機開閉手段215の常開接点141との接続点はIC
431の端子にそれぞれ接続され、切用電動機信号負荷
手段252の負荷抵抗422と切用電動機開閉手段217の常開
接点155との接続点はIC432の端子、駆動用電動機信号
負荷手段253の負荷抵抗424と駆動用電動機開閉手段218
の常開接点154との接続点はIC432の端子に接続されて
いる。また、IC431の端子とIC432の端子とが接続さ
れ、IC431の端子とIC432の端子とが接続され、IC43
1の端子とIC432の端子との間はダイオード435、IC4
31の端子と432の端子との間はダイオード436が接続
されている。
さらに、切用送風機開閉手段212の常開接点150および
切用送風機信号負荷手段223の負荷抵抗404の接続点と切
用電動機開閉手段217の常開接点155および切用電動機信
号負荷手段252の負荷抵抗422の接続点との間にダイオー
ド220が接続されるとともに、自動用送風機開閉手段213
の常開接点144および自動用送風機信号負荷手段224の負
荷抵抗406の接続点と駆動用電動機開閉手段218の常開接
点154および駆動用送風機信号負荷手段253の負荷抵抗42
4の接続点との間にダイオード221が接続され、ダイオー
ド220およびダイオード221でロジック処理手段219を構
成している。
そして、IC431の端子には、直列に補償抵抗441を有
する発光ダイオード146からなる自動用表示手段243、端
子には、直列に補償抵抗442を有する発光ダイオード1
49からなる弱用表示手段244、端子には、直列に補償
抵抗443を有する発光ダイオード143からなる強用表示手
段245が接続され、これら発光ダイオード143,146,149は
電動機表示手段としての発光ダイオード271および絶縁
伝達手段272の発光ダイオード444に接続されている。ま
た、絶縁伝達手段272の発光ダイオード444にはフォトト
ライアック445がフォトカップリングされている。この
フォトトライアック445は抵抗446を介して電動部制御手
段としてのトライアック273の一端およびゲートに接続
されている。そして、トライアック273は端子Dを介し
て電気掃除機本体101に接続されるとともに端子Fを介
してブラシ用電動機127の一端に接続され、ブラシ用電
動機127の他端は端子Eおよび端子Cを介して電気掃除
機本体101に接続されている。
IC432の端子には強用電流可変手段としての抵抗24
9、端子には弱用電流可変手段としての抵抗248が接続
され、これら抵抗249,248は端子Aに接続されている。
なお、本実施例では自動用電流可変手段247を特別に設
けず、自動用電流可変手段247として自動用送風機表示
手段243の発光ダイオード156および補償抵抗441を用い
ている。
また、IC432の端子は、抵抗451を介してバイパス手
段274のベース・エミッタ間にバイアス抵抗452を有する
とともに発光ダイオード271,444の両端にエミッタ・コ
レクタが接続されたPNP形のトランジスタ453が接続され
ている。
さらに、発光ダイオード444のアノードおよびトラン
ジスタ453のエミッタには並列に接続された2つのいわ
ゆる定電流ダイオード(例えば石塚電子製型式E−45
2)461,462からなる定電流手段275と、この定電流手段2
75に並列に接続されたトランジスタ駆動用の抵抗463が
接続されている。
次に、上記実施例の作用について説明する。
まず、中央処理装置172内における処理の概要を第10
図のフローチャートに従って説明する。
初期設定を行い(ステップ)、検出手段176で現在
の圧力を読みこの圧力に対応したゼロ基準出力を記憶す
る(ステップ)。ついで、基準圧力に対する検出手段
176の制御用基準出力を記憶する必要があるか否かを判
定し(ステップ)、必要があるなら、基準出力の記憶
処理を行い(ステップ)、ステップに戻り、必要が
ないなら、電源周波数が50Hzであるか60Hzであるかの判
別を行う(ステップ)。ついで、手許制御手段130で
設定段階を読み込み(ステップ)、さらに、手許制御
手段130が操作されたか否かを確認し(ステップ)、
手許制御手段130が操作されたときはブザー376を鳴らす
(ステップ)。ついで、手許制御手段130が強に設定
されているか否かを判断し(ステップ)、強に設定さ
れているときは強の処理を行う(ステップ)。強に設
定されていないときは弱に設定されているか否かを判断
し(ステップ)、弱に設定されているときは弱の処理
を行なう(ステップ)。弱に設定されていないときは
自動か否かを判断し(ステップ)、自動に設定される
ときは自動処理する(ステップ)。自動に設定されて
いないとき、すなわちいずれにも設定されていないとき
はオフする(ステップ)。なお、後述のように、自動
処理は、検出手段176により検出された圧力に基づく、
電動送風機107の出力自動制御である。
次に、上述の各処理についてより詳しく説明してい
く。
ステップにおいては、電源をオンにすると、商用交
流電源161の電圧が変圧器163で降圧され整流手段166で
整流された後に定電圧手段168で定電圧化され、イニシ
アライズ手段178で中央処理装置172の内容をイニシアラ
イズする。すなわち、各ポート、一時記憶手段198およ
びレジスタなどの内容がすべて初期スタート時点に戻
る。
ステップにおいては、電動送風機107の非駆動状態
で検出手段176に加わっている圧力に対するこの検出手
段176の増幅手段177を介しての出力を一時記憶手段198
へ記憶する。この処理は、例えば、検出手段176を構成
している圧力センサのような半導体からなるセンサの温
度依存性が大きく、使用時における温度に対応して検出
手段176のゼロ点補正を行う必要があるためのものであ
る。また、個々の圧力センサの入出力特性のばらつきを
補正するためにも必要なものである。なお、こうして記
憶されたゼロ基準出力は、電源がオンである間は記憶さ
れているが、電源がオフになれば消滅する。長時間使用
がなく連続でも15分位の使用時間内において補正を行え
ばよいのなら、本ゼロ点補正による効果は大きく、圧力
センサの温度特性が30分位のサイクルで飽和しながらず
れを生じるものにおいては、実使用上の影響をほとんど
なくすことができる。
ステップは、製造時における調整工程において行わ
れるものであり、通常使用時や検査時など工程上記憶す
ることが不要の場合には行われない。調整工程にあって
は、外部の基準圧力発生システムから検出手段176にあ
らかじめ定められた基準圧力、例えば1800mmAqが加えら
れる。これとともに、同じ基準圧力発生システムと中央
処理装置172の入出力端子aとの間で入出力手段206を介
して制御信号が入出力される。この制御信号によって、
検出手段176の出力を記憶するか否かが判定される。
こうして、基準出力を記憶する必要がある調整工程に
おいては、ステップのサブルーチンが実行される。こ
のサブルーチンでは、第11図に示すように、まず、ステ
ップの初期設定において、不揮発性記憶手段199など
をクリアする。ついで、外部から基準圧力が印加された
かどうかを判定し(ステップ)、印加されたと判定さ
れれば、検出手段176の出力値を読み取り平均などの処
理をし(ステップ)、印加されなかったならば、ステ
ップに戻る。ステップの後で、出力値を再び点検す
る(ステップ)。ここでは、この出力値を大体の正規
の基準値と比較し、一定範囲ならば、その値を許容す
る。ステップの目的は、異常データの読み込み防止
であるが、ステップは、とくに異常な個々のデータを
あらかじめ排除することを目的としており、ステップ
よりも許容範囲は広くしている。例えば、2000mmAqの圧
力に対する出力の正規の中央値が1.2Vであるとすると、
ステップでは2.5〜0.5Vを許容範囲とし、ステップ
では1.5〜1.0Vを許容範囲とする。そして、ステップ
で出力値が許容範囲であると判断されたなら、この出力
値を制御用基準出力として不揮発性記憶手段199へ記憶
し、されなかったならば、ステップへ戻る。
ハードウェア上は、外部の基準圧力発生システムが基
準圧力を発生して記憶可能な状態となったとき、その旨
の信号が、入出力手段206を介して中央処理装置172に入
力され、記憶命令手段205の制御により不揮発性記憶手
段199への記憶動作が可能な状態になる。また、この不
揮発性記憶手段199への記憶が終了したならば、その旨
の確認信号が入出力手段206を介して外部へ出力され
る。
実際は、不揮発性記憶手段199には、検出手段176およ
び増幅手段177からなるセンサ部の一定範囲のスパンに
おける基準圧力に対する出力電圧上昇の割合を記憶する
とよい。例えば、0〜2000mmAqで3Vのスパンなら、1.5m
V/1mmAqと記憶すれば、その後は、出力を1.5mVで除算す
れば、圧力に対する出力が正しく補正される。そして、
スパンは圧力センサのばらつきによって異なるから、こ
のばらつきに対応して3.0mV/1mmAqあるいは10mV/1mmAq
のように記憶され、掃除時は、その記憶値に基づいて、
正しい圧力の換算が行われる。
より具体的には、不揮発性記憶手段199へ値を書き込
むまで、例えば、ステップで0mmAq時の出力値を4.2V
とまず記憶し、つぎに、基準圧力発生を受け入れた後そ
れに対応した出力値を1.2Vと読み取り、その後、スパン
を3Vと求めるとともに、出力電圧上昇の割合を1.5mmV/1
mmAqのように求め、この値を記憶する。そして、掃除時
には、各掃除時の前に記憶されるゼロ基準出力の値と増
幅手段177の出力値との差をとり、さらにこの差を出力
電圧上昇の割合で除算してなる補正圧力値に基づいて、
電動送風機107の出力の自動制御が行われる。
先にも説明したように、従来は、第3図におけるセン
サ部の一対の半固定抵抗337,348を繰り返し調整して、
増幅手段177の抵抗349の両端間の出力が、例えば2000mm
Aqの圧力に対して1.2V、0mmAqに対して4.2Vになるよう
にしている。これに対して、上記構成によれば、従来の
ように圧力対電圧の入出力特性が定められたオフセット
やスパンをもつように、増幅手段177などの半固定抵抗3
37,348を調整する必要がなく、所定の基準圧力を外部か
ら一回加えるとともに、この基準圧力を加えたことを知
らせる信号を外部から入力して、不揮発性記憶手段199
へ個々の検出手段176の特性値を記憶させるだけでよ
く、調整作業が極めて簡単であり、量産性も向上する。
そして、掃除時には、特性値に基づいて正しい補正が自
動的に行われるので、電動送風機107の出力の正確な自
動制御が行える。
また、第10図のステップ〜においては、商用交流
電源161の電圧が変圧器163および整流手段166を介した
後、手許電源手段167で定電圧化され、伝送線を介して
手許制御手段130に出力される。そして、商用交流電源1
61の0゜または180゜の位相角のときゼロクロス検出手
段179で電圧ゼロボルトを検出し、電流検出手段171の出
力を入力切替手段193を介してA/D変換手段194に出力
し、この出力された電流値を平均して一時記憶手段198
に記憶する。この電流値が「強」に設定されていると判
断したときはトライアック282のトリガタイムを「強」
の出力に対応する値とし、「弱」に設定されていると判
断したときはトライアック282のトリガタイムを「弱」
の出力に対応する値とする。また、「切」に設定されて
いると判断したときはトライアック282をトリガしな
い。
さらに、自動に設定されていると判断したときは、演
算処理手段201で検出手段176からの出力電圧の平均値を
演算し、前述のような補正を行った後、その値をデータ
記憶手段197内のデータと比較しさらに演算処理手段201
で演算処理する。そして、出力制御手段186はそれぞれ
設定されたトライアックトリガタイムに従ってトリガを
出力する。
また、手許制御手段130では、例えば電動送風機107の
出力を「強」に設定する場合は、強用の操作ボタン142
を押圧し、強用送風機開閉手段215を作動させ強用送風
機信号負荷手段226を作動させ強用送風機増幅手段231で
増幅した後、送風機相互リセット手段232で従前の記憶
をリセットし、強用送風機記憶手段237に記憶させる。
そして、定電流手段275で定電流化された出力により手
許操作部126の強用の発光ダイオード143が点灯されると
ともに電気掃除機本体101のレベルメータ115は例えば発
光ダイオード111,112,113,114をすべて点灯させ「強」
である旨を示す。
さらに、弱用の操作ボタン148を押圧した場合には同
様な動作で電動送風機107は弱の出力をし、手許操作部1
26の弱用の発光ダイオード149が点灯するとともに電気
掃除機本体101のレベルメータ115は「弱」である旨を示
す発光ダイオード111を1つのみ点灯する。なお、本実
施例では特に自動用電流可変手段247は設けてなく、定
電流手段275で設定される電流を電流検出手段171が検出
し自動に設定する。
そして、電動送風機107の出力を自動に設定する場合
には、自動用の操作ボタン145を押圧し自動にすると、
手許操作部126の自動用の表示器146が点灯するととも
に、電気掃除機本体101の発光ダイオード111,112,113,1
14が電動送風機107の出力に合わせて点滅する。
また、ブラシ用電動機127をオンするときは、駆動用
電動機開閉手段218の操作ボタン152を閉成すると駆動用
電動機信号負荷手段253を作動させるとともにロジック
処理手段219のダイオード221で自動用送風機信号負荷手
段224を作動させる。駆動用電動機信号負荷手段253が作
動することにより、駆動用電動機増幅手段256で増幅さ
せ、電動機相互リセット手段257で駆動用電動機記憶手
段260にブラシ用電動機127を駆動する旨記憶するととも
に切用電動機記憶手段259の記憶内容をリセットし、バ
イパス手段274のトランジスタ453のベース電流を停止し
てバイパス手段274にバイパスされている電流をブラシ
用電動機127が駆動している旨を示す発光ダイオード271
および絶縁伝達手段272の発光ダイオード444に流す。な
お、この発光ダイオード271および絶縁伝達手段272、ま
たはバイパス手段274に流れる電流は定電流手段275によ
り定電流化されて常に一定の電流値をとる。そして、フ
ォトカップリングされているフォトトライアック445が
オンしてトライアック273をオンし、ブラシ用電動機127
を駆動する。また、自動用送風機信号負荷手段224が駆
動することにより、自動の状態で電動送風機107が駆動
する。
反対に、ブラシ用電動機127をオフするときは、切用
電動機開閉手段217の操作ボタン153を閉成すると切用電
動機信号負荷手段252を作動させる。切用電動機信号負
荷手段252が作動することにより、切用電動機増幅手段2
55で増幅させ、電動機相互リセット手段257で切用電動
機記憶手段259にブラシ用電動機127をオフする旨を記憶
するとともに駆動用電動機記憶手段260の記憶内容をリ
セットし、切用電動機出力バッファ手段261で出力し、
バイパス手段274のトランジスタ453にベース電流を与え
ブラシ用電動機127が駆動している旨を示す発光ダイオ
ード444および絶縁伝達手段272の発光ダイオード454に
流れている電流をバイパス手段274にバイパスする。そ
うして、絶縁伝達手段272の発光ダイオード444を消灯し
てフォトトライアック445をトリガせずトライアック273
をオフ状態にしブラシ用電動機127をオフするととも
に、発光ダイオード444を消灯してブラシ用電動機127が
停止している旨を示す。
また、切用の操作ボタン151を押圧した場合は切用送
風機開閉手段212を作動させ、切用送風機信号負荷手段2
23を動作させるとともに、ロジック処理手段219のダイ
オード220で切用電動機信号負荷手段252を動作させる。
これにより、電動送風機107が停止するとともにブラシ
用電動機127も停止し、電動送風機107の駆動を示す表示
手段181もブラシ用電動機127の駆動を示す発光ダイオー
ド271も消灯する。
さらに、目づまりなどが生じた場合は発音駆動手段18
2で発音手段183のブザー376を駆動する。
また、電気掃除機本体101またはホース部121などの静
電気によりサージが発生したときはトロイダルコイル32
3,326でサージを吸収する。このサージなどによるフォ
トトライアック396の耐電圧より低い電圧値に設定した
設定電圧以上の高電圧がフォトトライアック396に印加
されたときはサージプロテクタ398に電流をバイパス
し、発光ダイオード394に逆電圧の高圧が印加されたと
きはダイオード399にバイパスしてフォトトライアック3
96および発光ダイオード394を保護する。なお、放電ギ
ャップには漏れ電流がないため誤動作や回路への悪影響
はない。
次に、本発明の他の実施例を第12図および第13図に基
づいて説明する。
この実施例では、第12図に示すように、第1不揮発性
記憶手段199aと第2不揮発性記憶手段199bとの2つの不
揮発性記憶手段を設けている。
また、処理の概要は先に説明した第10図に示すものと
同様であるが、ステップの記憶処理のみが異なる。こ
の記憶処理においては、例えば、400mmAqおよび2000mmA
qの基準圧力に各々対応する検出手段176の出力を制御用
基準出力として、それぞれ第1不揮発性記憶手段199aお
よび第2不揮発性記憶手段199bへ記憶する。
そして、第13図に示すように、まず、ステップの初
期設定Iにおいて、第1不揮発性記憶手段199aをクリア
する。ついで、外部から400mmAqの第1基準圧力が印加
されたかどうかを判定し(ステップ)、印加されたな
ら、検出手段176の出力値を読み取って平均をとるなど
し(ステップ)、さらにこの値が許容範囲内であるか
否かを判定(ステップ)、許容範囲内ならば前記出力
値を第1基準出力として第1不揮発性記憶手段199aへ記
憶し(ステップ)、許容範囲外ならばステップへ戻
る。つぎに、ステップの初期設定IIにおいて、第2不
揮発性記憶手段199bをクリアし、基準圧力を切り替える
(ステップ)。そして、外部から2000mmAqの第2基準
圧力が印加されたか否かを判定し(ステップ)、印加
されたなら検出手段176の出力値を読み取り(ステップ
)、さらにこの値が許容範囲内であるか否かを判定し
(ステップ)、許容範囲内ならば出力値を第2基準出
力として第2不揮発性記憶手段199bへ記憶し(ステップ
)、許容範囲外ならばステップへ戻る。
結局、先の実施例における記憶処理が2重に行われ、
400mmAqに対する出力値とステップなどで記憶された0
mmAqに対する出力値とから400〜0mmAqにおける出力電圧
上昇の割合を演算するとともに、200mmAqに対する出力
値と400mmAqに対する出力値とから2000〜400mmAqにおけ
る出力電圧上昇の割合を演算する。
そして、掃除時には、記憶処理時に記憶された基準出
力および出力電圧上昇の割合に基づき、かつ、掃除前に
記憶されたゼロ基準出力により補正された入出力特性の
推定折れ線に従って、検出手段176の出力から正しい圧
力が求められ、電動送風機107の自動制御が行われる。
圧力センサの入出力特性の直線性は一般的によいが、
入出力特性の直線性が悪いセンサを用いた場合であって
も、上記構成によれば、正確な補正を行うことができ
る。また、基準圧力は2つに限らず必要な数だけ増すこ
ともできるが、基準圧力の数を増せば、それだけ精度も
向上する。すなわち、特定の部分の精度を上げることな
どに有効である。
ところで、例えば、電動送風機107の起動時における
じゅうたんと床との識別、あるいは吸込口体128を床か
ら離したときに電動送風機107の出力を低下させ、床に
着けたとき増大させるような制御を行うためには、検出
手段176の出力を0mmAqに対する出力から急に立ち上が
り、通常掃除時における例えば400〜2000mmAqの範囲で
は緩やかに変化するようにするとよい。このような特性
をもつ検出手段176に対してその入出力特性に直線をあ
てはめたのでは、この特性を有効に生かすことができな
いが、上述のように2つ以上の基準出力によって補正を
行うことにより、特性を有効に生かすことが可能にな
る。
こうして、電動送風機107の自動制御における動作特
性を変化させることも可能になる。
なお、上記実施例では、検出手段176を圧力を検出す
るものとしたが、風量を検出するものとしてもよい。
また、上記実施例では、基準圧力に対する基準出力の
記憶前に、あらかじめ基準圧力がデータ記憶手段197に
記憶されているものとし、記憶命令のみを入出力手段20
6から入力したが、基準圧力は、基準出力の記憶時に同
時に入出力手段206を介して記憶させることも可能であ
る。
(発明の効果) 請求項1記載の電気掃除機の基準出力設定方法によれ
ば、外部から加えた基準となる圧力または風量を検出手
段により検出し、その基準圧力または基準風量に対する
検出手段の出力を外部からの操作により制御用基準出力
として不揮発性記憶手段へ記憶するので、電動送風機の
動作時に検出手段の入出力特性のばらつきに対する補正
を基準出力に基づいて自動的に行うことができ、電動送
風機の出力の正確な制御が行えるとともに、製造時にお
ける調整作業としては基準圧力を加えてそれに対する基
準出力を記憶させるだけでよく、作業が簡単であり、量
産性を向上できる。
請求項2記載の電気掃除機の基準出力設定方法によれ
ば、外部から加えた基準となる複数の圧力または風量を
検出手段により検出し、これら基準圧力または基準に各
々対応する検出手段の出力を外部からの操作により制御
用基準出力として不揮発性記憶手段へ記憶するので、電
動送風機の動作時に検出手段の入出力特性の直線性が悪
くても正確な補正が行え、電動送風機の出力の正確な制
御が行え、製造時における調整作業としては基準圧力を
加えてそれに対する基準出力を記憶させるだけでよく、
作業が簡単であり、量産性を向上できるとともに、例え
ば、入出力特性の直線性の悪い検出手段を目的をもって
用いた場合に、この検出手段の特性を有効に生かすこと
ができ、電動送風機の自動制御における動作特性を変化
させた調整ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の電気掃除機本体の回路図、
第2図は同上中央処理装置を示すブロック図、第3図は
同上電気掃除機本体の回路図、第4図は手許制御部を示
すブロック図、第5図は同上ロジック処理手段を示す回
路図、第6図は同上手許制御部を示す回路図、第7図は
同上電気掃除機本体を示す斜視図、第8図は同上手許制
御部を示す正面図、第9図は同上断面図、第10図および
第11図は同上フローチャート、第12図は本発明の他の実
施例の中央処理装置を示すブロック図、第13図は同上フ
ローチャートである。 101……電気掃除機本体、107……電動送風機、162……
制御手段、176……検出手段、199,199a,199b……不揮発
性記憶手段、207……操作手段。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動送風機の出力をこの電動送風機の風路
    内の圧力または風量を検出する検出手段の出力に応じて
    制御する電気掃除機であって、 外部から加えた基準となる前記風路内の圧力または風量
    を前記検出手段により検出し、 この検出手段で検出した基準圧力または基準風量に対す
    る前記検出手段の出力を外部からの操作により制御用基
    準出力として不揮発性記憶手段へ記憶する ことを特徴とする電気掃除機の基準出力設定方法。
  2. 【請求項2】電動送風機の出力をこの電動送風機の風路
    内の圧力または風量を検出する検出手段の出力に応じて
    制御する電気掃除機であって、 外部から一定の順で加えた基準となる前記電動送風機の
    風路内の2種類以上の圧力または風量を前記検出手段に
    より検出し、 この検出手段で検出した基準圧力または基準風量に対す
    る前記検出手段の各出力を外部からの操作により前記基
    準となる2種類以上の圧力または風量に各々対応した制
    御用基準出力として不揮発性記憶手段へ記憶する ことを特徴とする電気掃除機の基準出力設定方法。
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