JP2587411B2 - 電気掃除機 - Google Patents

電気掃除機

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JP2587411B2 JP61195907A JP19590786A JP2587411B2 JP 2587411 B2 JP2587411 B2 JP 2587411B2 JP 61195907 A JP61195907 A JP 61195907A JP 19590786 A JP19590786 A JP 19590786A JP 2587411 B2 JP2587411 B2 JP 2587411B2
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【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、電気掃除機本体に内蔵された吸塵用電動送
風機の回転をこの電気掃除機本体に接続したホースの手
許操作部で切換え操作できる電気掃除機に関する。
(従来の技術) 従来のこの種の電気掃除機は公知ではないが、たとえ
ば特願昭61−106463号で提案されており、第7図ないし
第9図に示す構造が採られている。
この従来の電気掃除機は、交流電源1にトライアック
からなる双方向性制御素子2を介して電動送風機3が接
続され、双方向性制御素子2には制御回路4が接続され
ている。そして、この制御回路4は手許制御部5に接続
され、この手許制御部5の電流を検出する抵抗からなる
電流検出部6と、この電流検出部6および直流電源回路
7が接続されるオペアンプなどからなる比較回路8と、
この比較回路8が接続され双方向性制御素子2をオンオ
フするトリガ回路9とで構成されている。
また、手許制御部5は、電気掃除機本体側の制御回路
4に接続される保護回路10、各設定値毎の表示器11、ド
ライブ回路12、記憶回路13、相互リセット回路14および
増幅器15とで構成されている。さらに、この増幅器15に
は、各種の設定値毎の開閉器16および切用の開閉器17が
接続され、この切用の開閉器17にはイニシアライズ用の
コンデンサ18が接続されている。
そして、手許操作部の被掃除面設定条件に合わせて開
閉器16または切用の開閉器17を操作し、接点を変化させ
て記憶回路13で記憶するとともに、表示器11を点灯して
設定された被掃除面の設定条件に対応したドライブ回路
12の負荷抵抗に電流を流す。この電流を電流検出部6で
検出し、基準電圧を発生させる直流電源回路7と電気掃
除機本体内からの電流とを比較回路8で比較し、被掃除
面の条件に対応した出力で電動送風機3が駆動するよう
にトリガ回路9から双方向性制御素子2のゲートにトリ
ガを出力し、被掃除面の条件に合わせた出力で電動送風
機3が駆動する。
その後、他の開閉器16を操作し、接点を変化させた場
合、相互リセット回路14は従前に操作された開閉器16ま
たは切用の開閉器17の記憶回路13の記憶を解除し、新た
に操作された開閉器16の記憶回路13に記憶をさせるとと
もに、従前の開閉器16にかかる表示器11を消灯し、新た
に操作された開閉器16にかかる表示器11を点灯し、新た
な開閉器により設定された被掃除面の設定条件に対応し
たドライブ回路12の負荷抵抗に電流を流す。この従前と
異なった値の電流を電流検出部6で電気掃除機本体内の
基準電圧を発生させる直流電源回路7からの電流と比較
回路8で比較し、新たな被掃除面の条件に対応した出力
で電動送風機3が駆動するようにトリガ回路9から双方
向性制御素子2のゲートにトリガを出力し、新たな被掃
除面の条件に合わせた出力で電動送風機3が駆動するの
で、開閉器16の操作のみにより即時に所望の出力により
電動送風機3を駆動するものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来の電気掃除機は、被掃除面の
設定条件を与える手許操作部の手許制御部と掃除機本体
の制御回路とを接続するホース内の2線伝送路には信号
電流が直流電源で流れるため、端子の極性が限定され
て、ホース内線の結線方向と電気掃除機本体の制御回路
の端子の結線方向とを識別しなければならず組立製造性
が悪い問題を有している。
本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、電気掃除
機本体側の接続端子の方向性と手許操作部側の結線の方
向性を関係なく接続できる組立製造性の良好な電気掃除
機を提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本発明の電気掃除機は、電動送風機を内蔵するととも
に、交流電源に対しこの電動送風機と直列に接続された
双方向性制御素子およびこの双方向性制御素子を介して
前記電動送風機の入力を制御する制御回路を設けた掃除
機本体と、この掃除機本体に着脱自在に接続され前記制
御回路に2線伝送路にて接続されるとともにこの制御回
路に運転モードを設定させる手許操作部を設けたホース
とを具備し、前記手許操作部は、前記電動送風機の運転
モードを設定する開閉手段と、この開閉手段により設定
された運転モードを記憶する記憶手段と、前記開閉手段
が再操作されたとき前記記憶手段の記憶内容を相互リセ
ットさせる相互リセット手段と、前記記憶手段の記憶に
対応して制御される複数の抵抗を有する直流可変負荷回
路と、この直流可変負荷回路および前記2線伝送路間に
接続されその2線伝送路からの交流を直流に変換して前
記直流可変負荷回路側に出力する第1の交直変換回路と
を備え、前記制御回路は、前記手許操作部の負荷変化を
電流変化として検出し交流電圧として出力する電流検出
部と、この電流検出部からの交流電圧を直接電圧に変換
して出力する第2の交直変換回路と、この第2の交直変
換回路で変換された前記電流検出部の出力電圧と基準電
圧とを比較し比較結果に従って出力する比較回路と、こ
の比較回路の出力に従い前記双方向性制御素子をトリガ
するトリガ回路とを備えたものである。
(作用) 本発明は、手許操作部に2線伝送線を介した制御回路
からの交流電圧を第1の交直変換回路にて直流電圧に変
換し、記憶手段の記憶に対応して直流可変負荷回路の抵
抗で運転モードを負荷変化として設定し、この負荷変化
を電流検出部で電流変化として検出し、この電流を第2
の交直変換回路で直流電圧に変換し、この直流電圧と直
流電源回路からの基準電圧を比較しトリガ回路のトリガ
出力を設定し、このトリガ回路はトリガ出力を双方向性
制御素子に与えることにより、電動送風機を制御すると
ともに、直流で駆動される記憶手段および相互リセット
手段などの電源を、第1の交直変換手段で直流電圧に変
換して出力するため、掃除機本体および手許操作部の極
性を関係なく接続できるので、組立製造性が向上する。
(実施例) 以下、本発明の電気掃除機の一実施例を図面を参照し
て説明する。
第5図において、31は電気掃除機本体で、この電気掃
除機本体31は第1図に示す電動送風機32と制御回路33と
が内蔵され、この電気掃除機本体31の前部には集塵フィ
ルタを挿脱自在に装着した集塵部を形成する集塵ケース
34が着脱自在に取付けられている。この集塵ケース34の
前部には、内部に電気掃除機本体31の制御回路33と手許
制御操作部35の直流可変負荷回路36とを接続する補強兼
用ピアノ線2線からなる伝送路を設けた吸込み用のホー
ス37を着脱自在に差込み接続する吸込口38が開口され、
この吸込口38に隣接してコネクタ39が設けられている。
また、ホース37の基単には吸込口38に差込み接続され
る接続管部40が設けられ、この接続管部40にはコネクタ
39に電気的に接続される差込みプラグ41が設けられてい
る。このホース37の先端には延長管42などを挿脱自在に
差込み接続する握り管43が設けられ、この握り管43には
手許操作部44が設けられ、この手許操作部44には手許制
御操作部35が設けられている。また、延長管42の先端に
は吸込口体45が着脱自在に設けられている。
そして、第2図に示すように、商用交流電源51に対し
て、電動送風機32と抵抗52およびコンデンサ53からなる
誤点弧およびサージ防止のスナバ回路を並列に接続した
トライアックなどからなる双方向性制御素子54が直列に
接続されており、電動送風機32にはコンデンサ55,56,57
からなる雑音防止回路が接続されている。また、商用交
流電源51には、第1図に示すように、直流電源回路61、
比較回路62および同期回路63を有するトリガ回路64、第
2の交直変換回路としての第2の交直変換器65、電流検
出部としての電流検出抵抗66、交流電源回路67からなる
制御回路33が接続されている。
さらに、制御回路33の変圧器71の一次巻線は商用交流
電源51に接続され、二次巻線の一端は充電回路リセット
用のダイオード72に接続されており、抵抗73を介してベ
ース・コレクタ間に抵抗74を有する定電圧化用のトラン
ジスタ75のコレクタに接続されている。また、変圧器71
の他端にアースを共通にするための半波整流用のツェナ
ダイオード76を介してトランジスタ75のベースが接続さ
れ、変圧器71の一端は接続端子Aに、他端は電流検出抵
抗66を介して接続端子Bに接続されている。
また、トランジスタ75のエミッタから順次比較回路62
の第1の抵抗81、第2の抵抗82、第3の抵抗83、第4の
抵抗84および第5の抵抗85が第2の交直変換器65に接続
され、第1の抵抗81と第2の抵抗82との接続点には第1
のオペアンプ91の正転入力側および第2のオペアンプ92
の正転入力側が、第2の抵抗82と第3の抵抗83との接続
点には第3のオペアンプ93の反転入力側および第4のオ
ペアンプ94の正転入力側が、第3の抵抗83と第4の抵抗
84との接続点には第5のオペアンプ95の反転入力側およ
び第6のオペアンプ96の正転入力側が、第4の抵抗84と
第5の抵抗85との接続点には第7のオペアンプ97の反転
入力側および第8のオペアンプ98の正転入力側がそれぞ
れ接続されている。
さらに、第1のオペアンプ91の反転入力側、第2のオ
ペアンプ92の反転入力側、第3のオペアンプ93の正転入
力側、第4のオペアンプ94の反転入力側、第5のオペア
ンプ95の正転入力側、第6のオペアンプ96の反転入力
側、第7のオペアンプ97の正転入力側、第8のオペアン
プ98の反転入力側が接続され抵抗101および半波整流の
ダイオード102を介して接続端子Bに接続されるととも
にコンデンサ103に接続され、第5の抵抗85およびコン
デンサ103は変圧器71の二次巻線の他端に接続されてい
る。
また、トランジスタ75のエミッタと変圧器71の二次巻
線の他端との間には、抵抗106および抵抗107の直列回
路、抵抗108および抵抗109の直列回路、抵抗110および
抵抗111の直列回路、平滑用の電解コンデンサ112がそれ
ぞれ並列に接続されている。そして、第1のオペアンプ
91の出力側には抵抗116に、第2のオペアンプ92と第3
のオペアンプ93の出力側は抵抗106と抵抗107との接続部
を介してトランジスタ117のベースに、第4のオペアン
プ94および第5のオペアンプ95の出力側は抵抗108と抵
抗109との接続部を介してトランジスタ118のベースに、
第6のオペアンプ96および第7のオペアンプ97の出力側
は抵抗110と抵抗111との接続部を介してトランジスタ11
9のベースに接続されている。また、抵抗116と、トラン
ジスタ117のコレクタに接続された抵抗120と、トランジ
スタ118のコレクタに接続された抵抗121と、トランジス
タ119のコレクタに接続された抵抗122とは、トランジス
タ75のエミッタからの抵抗123とともにオペアンプ124の
正転入力側に接続され、トランジスタ117、トランジス
タ118、トランジスタ119のエミッタはともに変圧器71の
二次巻線の他端に接続されている。
そして、トランジスタ75のエミッタと変圧器71の二次
巻線の他端の間を直列に接続された抵抗127およびフォ
トトランジスタ128と、抵抗129およびコンデンサ130の
直列回路とが並列に接続されている。また、オペアンプ
124の反転入力側は抵抗129とコンデンサ130との接続部
に接続され、抵抗127およびフォトトランジスタ128の接
続部と、抵抗127およびフォトトランジスタ128のコレク
タとの間には抵抗131を介してトランジスタ132のベース
に接続され、このトランジスタ132のエミッタは変圧器7
1の二次巻線の他端は、コレクタは抵抗129とコンデンサ
130との接続部に接続されている。さらに、オペアンプ1
24の出力側は発光ダイオード135および抵抗136を介して
トランジスタ75のエミッタに接続され、第8のオペアン
プ98の出力側は抵抗137を介して発光ダイオード135と抵
抗136との接続部に接続されている。
また、商用交流電源51は抵抗138を介してダイオード1
39,140,141,142からなるダイオードブリッジ143に接続
され、このダイオードブリッジ143の正出力側から抵抗1
44、ツェナダイオード145が並列に接続された発光ダイ
オード146に接続されて、ダイオードブリッジ143の負出
力側に接続されている。なお、この発光ダイオード146
とフォトトランジスタ128とはフォトカップリングされ
たトランジスタカプラ147により構成されている。さら
に、トリガ用の双方向性制御素子148と発光ダイオード1
35はフォトカップリングされこのトリガ用の双方向性制
御素子148には、直列に抵抗149が接続され双方向性制御
素子54と並列に接続されている。
次に、第6図に示す手許操作部44について説明する。
ホース37の先端の握り管43に設けられた手許制御操作
部35には、運転モードを設定するためのたとえばじゅう
たん用の操作ボタン151および表示手段である発光表示
器としての発光ダイオード152、たたみ用の操作ボタン1
53および発光表示器としての発光ダイオード154、ソフ
ァー用の操作ボタン155および発光表示器としての発光
ダイオード156、カーテン用の操作ボタン157および発光
表示器としての発光ダイオード158、切用の操作ボタン1
59がそれぞれ設けられている。そして、各発光ダイオー
ド152,154,156,158と操作ボタン151,153,155,157の間に
被掃除面を示す「じゅうたん」、「床・たたみ」、「ソ
ファー」、「カーテン」または「切」の文字が表示され
ている。
そして、この手許操作部44の手許制御操作部35の回路
は、第3図または第4図に示すように、電気掃除機本体
31の制御回路33の接続端子Aおよび接続端子Bに接続さ
れる端子Cおよび端子Dを有し、これら端子Cと端子D
の間には第1の交直変換回路としての第1の交直変換器
161、保護回路162、および、相互に並列に接続されてい
る増幅器163、相互リセット手段としての相互リセット
回路164、記憶手段としての記憶回路165およびドライブ
回路166が接続されている。
また、端子Cから直流可変負荷回路36である並列に接
続された負荷抵抗167を有するじゅうたん用の発光ダイ
オード152およびこの発光ダイオード152の輝度調整用の
抵抗168の直列回路が、同様の並列に接続された負荷抵
抗169を有する床・たたみ用の発光ダイオード154および
輝度調整用の抵抗170の直列回路が、並列に接続された
負荷抵抗171を有するソファー用の発光ダイオード156お
よび輝度調整用の抵抗172の直列回路が、並列にされた
負荷抵抗173を有するカーテン用の発光ダイオード158お
よび輝度調整用の抵抗174の直列回路がそれぞれドライ
ブ回路166に接続されている。
さらに、端子Cからはそれぞれの操作ボタン151,153,
155,157,159の操作に応動する開閉手段としての開閉器1
75,176,177,178,179に対応して抵抗180,181,182,183,18
4が設けられ、増幅器163に接続されている。このうち開
閉器179は「切」設定用の開閉器であり、この開閉器179
の両端にはイニシアライズ用のコンデンサ185が接続さ
れている。また、第1の交直変換器161はダイオード18
6,187,188,189からなるダイオードブリッジ190で構成さ
れている。さらに、保護回路162はPN反対に直列に接続
さたツェナダイオード191,192と、コンデンサ193と、電
解コンデンサ194が並列に接続されることにより構成さ
れ、ツェナダイイオード191,192はサージ電圧からの保
護、コンデンサ193はサージ電圧からの保護および平滑
用であり、コンデンサ194はバックアップ用である。
また、増幅器163、相互リセット回路164、記憶回路16
5およびドライブ回路166はCMOSのデジタル集積回路195
から構成され、このデジタル集積回路195の端子番号1
はD端子、端子番号3はカーテン用の発光ダイオード15
8、端子番号4はソファー用の発光ダイオード156、端子
番号5はたたみ用の発光ダイオード154、端子番号6は
じゅうたん用の発光ダイオード152、端子番号8、端子
番号10および端子番号16はC端子、端子番号11はじゅう
たん用の開閉器175、端子番号12はたたみ用の開閉器17
6,端子番号13はソファー用の開閉器177、端子番号14は
カーテン用の開閉器178、端子番号15は「切」設定用の
開閉器179に接続され、この「切」設定用の開閉器179に
はコンデンサ185が接続され、端子番号2、端子番号7
および端子番号9には接続されていない。そして、これ
ら開閉器175,176,177,178,179には、たとえば常開接点
で押したときのみ閉となるキーボードなどに使用される
タクトスイッチが使用される。
次に、上記実施例の動作について説明する。
まず、電動送風機32の任意の出力を得る手許操作部44
の操作ボタン、たとえばじゅうたん用の操作ボタン151
を押すと、この操作ボタンに対応するじゅうたん用の開
閉器175が閉じデジタル集積回路195の端子番号11に出力
が与えられ、デジタル集積回路195内の記憶回路165に記
憶されるとともに、ドライブ回路166によりじゅうたん
に対応する端子番号6がオンし、電気掃除機本体31の制
御回路33の端子A、端子B間の印加電圧を第1の交直変
換器161で直流に変換し、じゅうたん用の発光ダイオー
ド152が点灯し表示器に表示するとともに、抵抗167に通
電されじゅうたんには対応する電流が流れる。
一方、じゅうたん以外の操作ボタンを操作した場合も
それぞれ対応する発光ダイオードが点灯し、それぞれ対
応する表示器に表示され各被掃除面設定値に対応する負
荷抵抗に係る電流が流れる。そして、この電流は電流検
出抵抗66に流れ、手許操作制御部35の負荷変化がこの電
流検出抵抗66の両端に電圧降下として表われ、ダイオー
ド102の第2の交直変換器65で直流に変換する。そし
て、それぞれのオペアンプの入力は抵抗101とコンデン
サ103を通じて比較入力へ入力され、抵抗81,82,83,84,8
5のそれぞれの基準電圧と比較される。この場合、電気
掃除機本体31は、ダイオード102で半波整流で検出出力
を得ているのに対し、手許操作部44は、全波整流を行な
っているが、負荷変化は比例して検出できるため支障は
ない。
また、第8のオペアンプ98は手許制御操作部35がオン
かオフかの判別をし、オフの場合およびホース37が接続
されていない場合もともに発光ダイオード135に電流を
流さないようにする。オンの場合で、手許制御操作部35
の操作ボタン157がカーテンとされている場合は第6の
オペアンプ96と第7のオペアンプ97はウィンドコンパレ
ータを構成して入力識別を行ない、カーテンと識別した
とき出力はトランジスタ119のベースに送られ、トラン
ジスタ119がオンし、抵抗122と抵抗123とが導通しこの
抵抗123および抵抗122に分圧された電圧がオペアンプ12
4に入力される。
そして、手許制御操作部35でソファーと設定したとき
は同様に第4のオペアンプ94および第5のオペアンプ95
はウィンドコンパレータを構成し、ソファーと判別する
とトランジスタ118のベースに出力され、トランジスタ1
18がオンして抵抗121と抵抗123が導通する。
また、手許制御操作部35が床・たたみと設定したとき
は第2のオペアンプ92と第3のオペアンプ93がウィンド
コンパレータを構成し、床・たたみと判別するとトラン
ジスタ117のベースに出力されトランジスタ117がオン
し、抵抗120と抵抗123が導通する。
さらに、手許制御操作部35でじゅうたんと設定した場
合は第1のオペアンプ91で設定値以上である旨検出し抵
抗116に導通する。
そして、抵抗129およびコンデンサ130からなる充電回
路の電圧と、比較電圧である比較回路62からの電圧すな
わちカーテン時は抵抗122および抵抗123の分圧点の電
位、ソファー時は抵抗121および抵抗123の分圧点の電
位、床・たたみ時は抵抗120および抵抗123の分圧点の電
位、じゅうたん時は抵抗116および抵抗123分圧点の電位
とをオペアンプ124で比較し、充電回路のコンデンサ130
の電位が高くなると、オペアンプ124は正転出力し、充
電回路によりトリガ位相角を決定する。
また、充電回路のコンデンサ130を充電するときはダ
イオードブリッジ143により発光ダイオード146を発光
し、フォトトランジスタ128をオンし、トランジスタ132
のゲート電流をフォトトランジスタ128にバイパスする
ことによりトランジスタ132をオフし、抵抗129を通じ
て、コンデンサ130を充電する。
反対に、双方向性制御素子54のゲートトリガをオフす
るときは、発光ダイオード146を消灯し、フォトトラン
ジスタ128をオフすることにより、トランジスタ132にゲ
ート電流を流し、トランジスタ132をオンすることによ
り、コンデンサ130への充電電流をトランジスタ132にバ
イパスして充電を停止しゲートトリガをオフする。
そして、オペアンプ124が正転出力をすることにより
発光ダイオード135に通電し、発光ダイオード135が点灯
しフォトカップリングされているトリガ用の双方向性制
御素子148を光でトリガし、双方向性制御素子54をトリ
ガし、電動送風機32を位相制御し、被掃除面の条件に従
って電動送風機32を制御するのである。
さらに、ホース差込みプラグ41と、電気掃除機本体31
のコネクタとの機械的結合が不安定のときに、手許制御
操作部35の電源が切れてもコンデンサ194に充電させて
おきデジタル集積回路195の動作を短時間であるが継続
させ、そして、コンデンサ194のバックアップ終了後の
デジタル集積回路195の動作が停止してから、再度手許
制御操作部35に通電されると抵抗184を介してコンデン
サ185に充電されるために、端子番号15が一時的にアー
スに落ちL電位となり、充電完了で電位が上昇しH電位
となり、デジタル集積回路195の端子番号15にL信号が
入ったことで、「切」に設定され、他の設定条件はリセ
ットされるので、一定時間電源オフとし後通電しても
「切」から開始する。
また、手許制御操作部35の「切」の表示器すなわち切
用の発光ダイオードを有さないので、手許制御操作部35
が切のとき発光ダイオードが点灯しないので、発光ダイ
オードによる電圧降下がなく切と他の被掃除面設定条件
が設定されている場合との消費電流の差が大きく、電流
検出の電流検出抵抗65に表われる差も大きくなり、比較
回路62での誤動作が少なくなる。さらに、発光ダイオー
ドの数を減らすことができるとともに、「切」である旨
が明確となる。
上記実施例によれば、交流電流で手許制御操作部35と
電気掃除機本体31を接続し、第1の光直変換器161、第
2の光直変換器65で直流に変換するので、手許制御操作
部35と電気掃除機本体31のホース37の結線の方向を識別
なしで行なえ製造性が良くなる。
また、機械的摺動接点やスイッチによる被掃除面の設
定ではなく電子的記憶を利用するための経年劣化による
変化や、機械的接触不良の電気的不安定はなく、また小
型軽量化が図れる。
静電容量を利用したスイッチや、押しボタンスイッチ
による一時的断続信号によるため必要な被掃除面条件へ
途中の被掃除面条件をとばして設定でき、被掃除面条件
を表示器で表示するので被掃除面条件が明確になる。
また、上記実施例では入力インピーダンスが高いので
開閉器にメンブレンスイッチの形式をとることもでき
る。
なお、手許制御操作部35の回路内には定電圧は設けら
れていない。これはオープンドレインのFETを有するオ
ペアンプの電流値が手許操作部内の電圧で決定されるこ
とおよび集積回路がCMOS構成のため動作電圧範囲が広く
とれることによる。
〔発明の効果〕
本発明の電気掃除機によれば、ホースの手許操作部と
掃除機本体の制御回路とが第1の光直変換回路および第
2の光直変換回路を用いて交流接続されることにより、
手許操作部および掃除機本体の接続に方向性がなく、手
許操作部および掃除機本体の結線の方向を識別なしで行
なえるので、組立製造性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電気掃除機の一実施例を示すブロック
図、第2図は同上電気掃除機本体を示す回路図、第3図
および第4図は同上手許制御操作部を示す回路図、第5
図は同上電気掃除機本体を示す斜視図、第6図は同上手
許操作部を示す側面図、第7図は従来の電気掃除機を示
すブロック図、第8図は従来の電気掃除機を示す制御回
路図、第9図は従来の電気掃除機の手許操作部を示す回
路図である。 31……電気掃除機本体、32……電動送風機、33……制御
回路、35……手許制御操作部、36……直流可変負荷回
路、37……ホース、44……手許操作部、51……商用交流
電源、54……双方向性制御素子、61……直流電源回路、
62……比較回路、65……第2の交直変換回路としての第
2の交直変換器、66……電流検出部としての電流検出抵
抗、161……第1の交直変換回路としての第1の交直変
換器、164……相互リセット手段としての相互リセット
回路、165……記憶手段としての記憶回路、166……ドラ
イブ回路、176,177,178,179……開閉手段としての開閉
器。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動送風機を内蔵するとともに、交流電源
    に対しこの電動送風機と直列に接続された双方向性制御
    素子およびこの双方向性制御素子を介して前記電動送風
    機の入力を制御する制御回路を設けた掃除機本体と、こ
    の掃除機本体に着脱自在に接続され前記制御回路に2線
    伝送路にて接続されるとともにこの制御回路に運転モー
    ドを設定させる手許操作部を設けたホースとを具備し、 前記手許操作部は、 前記電動送風機の運転モードを設定する開閉手段と、 この開閉手段により設定された運転モードを記憶する記
    憶手段と、 前記開閉手段が再操作されたとき前記記憶手段の記憶内
    容を相互リセットさせる相互リセット手段と、 前記記憶手段の記憶に対応して制御される複数の抵抗を
    有する直流可変負荷回路と、 この直流可変負荷回路および前記2線伝送路間に接続さ
    れその2線伝送路からの交流を直流に変換して前記直流
    可変負荷回路側に出力する第1の交直変換回路とを備
    え、 前記制御回路は、 前記手許操作部の負荷変化を電流変化として検出し交流
    電圧として出力する電流検出部と、 この電流検出部からの交流電圧を直接電圧に変換して出
    力する第2の交直変換回路と、 この第2の交直変換回路で変換された前記電流検出部の
    出力電圧と基準電圧とを比較し比較結果に従って出力す
    る比較回路と、 この比較回路の出力に従い前記双方向性制御素子をトリ
    ガするトリガ回路とを備えた ことを特徴とする電気掃除機。
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