JP2668842B2 - カラー記録物シートの掲示体 - Google Patents

カラー記録物シートの掲示体

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ポスターや看板等のデイスプレー等として
有用なカラー記録物シートの掲示体に関し、特に、透光
性基材上に透光性インク保持層と多孔質インク輸送層と
を有する被記録材に水性インクの液滴をもって画像を形
成したカラー記録物シートの掲示体に関する。
(従来の技術) 従来、少なくともインク保持層と多孔質インク輸送層
とを有する被記録材については、特開昭62−140878号公
報等に記載されており、又、それを用いた記録方法につ
いては特開昭62−142680公報等に記載されている。
これらの被記録材により形成された記録物は、一般の
紙の様に、インクにより記録した面から記録画像を観察
することも不可能ではないが、記録面と反対側の面、即
ち、支持対面側から記録画像を観察することにより、画
像面のラミネート等の後処理等が不要で、且つ画像表面
に適度な光沢を有し、画像濃度が高く、しかも鮮明性や
耐光性に優れたものとすることが出来る。
その為、かかる記録物は単独で用いる他に、建物内の
壁や窓、或は各種の材質のパネルボード等の別の基体に
支持(隣接や接着等)されたカラー印画物として使用す
ることも有用である。
一方、従来の一般的なカラー記録物シートの掲示体と
しては、平板或は円筒状のプラスチック製(透明、乳白
色等)、ガラス製(透明、乳白色等)、金属製等の支持
基体に貼り合わせたり、或いは更に透明性の保護板をカ
ラー記録物シート上に重ね合わせたりしていた。又、カ
ラー記録物シートの裏側から光を発光(蛍光灯等を利
用)させ、内照用としても使用されてきた。
(発明が解決しようとしている問題点) しかしながら、前記カラー記録物シートが水性インク
で記録されている場合、この記録物シートを従来のカラ
ー記録物シートと同様に金属、ガラス、プラスチック製
等の支持体に貼合して掲示体とした場合、オフィスや店
内の常温常湿の環境であっても温度の変化によって、カ
ラー記録物シートと支持体との間が高湿度となったり、
結露が発生したりして、画像の耐水性が影響を受け、カ
ラー記録物シートが本来有する耐水性のレベルが低下
し、インクの滲み出しが生じ、カラー印画物の画像がぼ
やけるという欠点があった。
従って、本発明の第一の目的は、上述の問題点を解決
し、透光性基材上に少なくとも透光性インク保持層と多
孔質インク輸送層とを有する被記録材に、インクをもっ
て画像を形成した記録物シートであっても、十分な耐水
性を維持することが出来るカラー記録物シートの掲示体
を提供することにある。
更に、本発明の第二の目的は、耐環境性に優れたカラ
ー記録物シートを360゜の角度で観察可能な掲示体を提
供することにある。
(問題点を解決する為の手段) 上記目的は以下の本発明によって達成される。
即ち、本発明は、透光性基材上に少なくとも透光性の
インク保持層と多孔質のインク輸送層とを有する被記録
材に対して、インク輸送層に水性インクの液滴を付与し
て画像を形成したカラー記録物シートと該シートのイン
ク輸送層側から該シートを支持する支持体とからなり、
上記カラー記録物シートのインク輸送層と上記支持体と
の接触面積がカラー記録物シートの面積の50%以下であ
ることを特徴とするカラー記録物シートの掲示体であ
る。
(作用) 本発明では、カラー記録物シートと支持体との接触面
積をカラー記録物シートの面積の50%以下とすることに
よって、カラー記録物シートと支持体との間の空気の流
通を良好にし、カラー記録物シートの温度変化による劣
化を排除することが出来る。
又、好ましい実施態様では、カラー記録物シートを筒
状体とし、その内部に支持体を挿入して該支持体によっ
て該筒状体を支持することにより、360゜観察可能なカ
ラー記録物シートの掲示体を提供することが出来る。
(好ましい実施態様) 次に好ましい実施例を例示する添付図面を参照して本
発明を更に詳細に説明する。
第1図は本発明に使用する好ましい実施態様のカラー
記録物シートの断面を図解的に説明するモデル図であ
る。
第1図に示した如く、本発明のカラー記録物シート6
は、基本的に被記録材4のインク記録面である多孔質イ
ンク輸送層1、形成された絵柄5を有する透光性インク
保持層2及びその表面に設けられた透光性基材3から成
るものである。
第2図は、本発明の好ましい例を説明する図であり、
この例では、ステンレスパイプ(外径20mm)製の四角形
の枠7を2組作成し、回転可能なネジ8で両者を仮留め
した支持体を用いる。この支持体を第2図(b)の様に
回転可能ネジ8を緩めて畳み、これを前記特定のカラー
記録物シート6を円筒状に繋ぎ合わせたものの中央部に
挿入する。次にステンレスパイプ枠を回転可能ネジ8を
中心にして広げ、止まったところで回転可能ネジ8を固
定する(第2図(c))。
この様にして掲示したカラー記録画像は、360゜の角
度から観察可能であり、且つ常温常湿下の室内に一ヶ月
放置しても画像の変色や滲みが認められないものであっ
た。
尚、上記で使用したステンレス(金属製)パイプの代
わりに木製、硝子製、紙製、樹脂製のものを使用して
も、又、如何なる形状のものを使用しても良好な結果が
得られた。
更に、上記で使用したパイプの長さを調整出来る様に
することにより、如何なるサイズのカラー記録物シート
にも対応が可能となった。
又、中心部に光源を設置して、内照式ディスプレーと
して使用することも可能である。
第3図は、本発明の別の好ましい例を説明する図であ
り、この例では、木製の円柱(20mm径)9を用いて第3
図(a)の枠組みを作成して支持体とする。8角は可動
性ネジ10により仮留めしたものである。この支持体を可
動性ネジ10を緩めて第3図(b)の様に畳み、これを前
記特定のカラー記録物シート6を円筒状に繋ぎ合わせた
ものの中央部に挿入する。次に支持体を広げ、止まった
ところで可動性ネジ10を固定する(第3図(c))。
この様にして掲示したカラー記録画像は、360゜の角
度から観察可能であり、且つ常温常湿下の室内に一ヶ月
放置しても画像の変色や滲みが認められないものであっ
た。
尚、上記で使用した木製円柱の代わりに金属製、硝子
製、紙製、樹脂製のものを使用しても、又、如何なる形
状のものを使用しても良好な結果が得られた。
更に、上記で使用した円柱の長さを調整出来る様にす
ることにより、如何なるサイズのカラー記録物シートに
も対応が可能となった。
又、中心部に電灯を設置して、内照式ディスプレーと
して使用することも可能である。
第4図は、本発明の更に好ましい例を説明する図であ
り、この例では、透明なアクリル樹脂製の円筒(長さ5m
m、外径300mm、高さ600mm)に1cm2当たり64mm2の孔11を
均等に開けたものを支持体とした。この支持体に前記特
定のカラー記録物シート6を巻き付け固定した。
この様にして掲示したカラー記録画像は、360゜の角
度から観察可能であり、且つ常温常湿下の室内に1ヶ月
放置しても画像の変色や滲みが認められないものであっ
た。
尚、上記で使用した樹脂製の代わりに木製、硝子製、
紙製、金属製のものを使用しても、又、如何なる形状の
ものを使用してもカラー記録物シート6と隣接する支持
体の接触面積が50%以下であれば良好な結果が得られ
た。尚、上記接触面積が50%を越えると条件によっては
画像の耐水性の低下が認められる。
又、中心部に電灯を設置して、内照式ディスプレーと
して使用することも可能である。
尚、上記例は本発明の好ましい特定の例であって、本
発明はこれらの例に限定されるものでない。
本発明でいう接触面積は、下式により容易に算出する
ことが出来る。
次に、本発明に使用する被記録材の構成、それらの製
造方法及びカラー画像の形成方法を述べ、本発明を更に
詳細に説明する。
本発明に使用する被記録材は、支持体としての透光性
基材と、該基材上に形成された実質的にインク或は記録
剤を吸収及び捕捉する透光性インク保持層と、インク保
持層上に形成され、インクを直接受容し、通液性を有す
る多孔質インク輸送層より構成される。
本発明において、多孔質インク輸送層とは、インク輸
送層内部に亀裂や連通孔を有するものをいう。以下この
多孔質インク輸送層を単に「インク輸送層」という。
上記特性を満足させる為にインク輸送層は、主として
記録剤に対して非染着性の粒子と結着剤とから構成する
のが好ましい。
ここで非染着性の粒子としては、一次粒子と言われる
単粒子でも、これらが凝集した二次粒子と言われる多孔
性粒子でもよい。
次に、インク輸送層を形成するもう1つの物質である
結着剤は、上記粒子同士及び/又はインク輸送層と透光
性インク保持層とを結着させる機能を有するものであ
り、粒子と同様に記録剤に対して非染着性であることが
好ましい。
粒子と結着剤との混合比は、粒子の種類と粒径によっ
ても異なるが、10/1〜1/2の範囲が好ましく、より好適
には5/1〜1/1の範囲である。
又、本発明では、インク輸送層としての機能を更に向
上させる為に、必要に応じて各種の添加剤、例えば、界
面活性剤、浸透剤、蛍光染料、着色剤、架橋剤等をイン
ク輸送層中に適宜添加してもよい。
インク輸送層の厚さは、5〜150μmの範囲が好まし
く、より好適には10〜50μmの範囲である。
次に、透光性インク保持層は、インク輸送層に吸収さ
れたインクを安定して吸収及び捕捉する為に、インク輸
送層よりもインクの吸収力が強いことが必要となる。
又、本発明において、インク保持層は、前述の様に記
録画像とは反対側から観察するために透光性である。以
下この透光性インク保持層を単に「インク保持層」とい
う。
上記の機能を満足するインク保持層は、記録剤を吸着
する光透過性樹脂及び/又はインクに対して溶解性又は
膨潤性を有する光透過性樹脂を主体として構成されるこ
とが好ましい。
例えば、記録剤として酸性染料を含有する水性インク
を用いた場合、インク保持層は上記染料に対して吸着性
を有する樹脂、例えば、水系インクに対して膨潤性を有
する水溶性乃至親水性ポリマーにより構成されるのが好
ましい。
インク保持層の厚みは、好ましくは、1〜30μm、よ
り好ましくは3〜10μmの範囲である。
透光性基材としては、従来公知のものはいずれも使用
出来、具体的には、透光性のポリエステル等の樹脂フィ
ルムやガラス板等が挙げられる。
上記透光性基材上にインク保持層と、インク輸送層と
を形成させる方法としては、上記で挙げた材料を適当な
溶剤に溶解又は分散させて塗工液を調製し、この塗工液
を、例えば、ロールコーティング法、ロッドバーコーテ
ィング法、エアーナイフコーティング法等の従来公知の
方法により基材上に塗工し、その後速やかに乾燥させる
方法が好ましい。又、前記の材料をホットメルトコーテ
ィング法或は前記の材料から一旦単独のシートを形成し
ておき、該シートを基材にラミネートする方法でもよ
い。
但し、基材上にインク保持層を設ける際には、例え
ば、アンカーコート層を形成する等の方法で基材とイン
ク保持層とを密着を強固にし、空隙をなくすのが好まし
い。基材とインク保持層との間に空隙が存在すると、記
録画像表面が乱反射し、実質的に画像の光学濃度を下げ
ることになるので好ましくない。
本発明のカラー記録物シートでは、上記被記録材を用
いて画像を形成するものであるが、これらの被記録材を
用いてカラー画像を形成する手段としては、万年筆、ボ
ールペン、フェルトペン、ペンプロッター、インクジェ
ット等、記録剤(染料、色素等)を含有するインクを用
いた記録器具及び記録装置が挙げられる。画像記録の高
速性の観点からインクジェット記録が好適である。
(発明の効果) 以上説明の様に本発明によれば、カラー記録物シート
と支持体との接触面積をカラー記録物シートの面積の50
%以下とすることによって、カラー記録物シートと支持
体との間の空気の流通を良好にし、カラー記録物シート
の温度変化による劣化を排除することが出来る。
又、好ましい実施態様では、カラー記録物シートを筒
状体とし、その内部に支持体を挿入して該支持体によっ
て該筒状体を支持することにより、360゜観察可能なカ
ラー記録物シートの掲示体を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明で使用する好ましいカラー記録物シート
の断面を図解的に説明するモデル図であり、第2〜4図
は本発明の実施態様のカラー記録物シートの掲示体を図
解的に説明するモデル図である。 1:インク輸送層、2:インク保持層 3:透光性基材、4:被記録材 5:絵柄、6:カラー記録物シート 7:ステンレス製パイプ 8:回転可能ネジ、9:木製円柱状枠 10:可動性ネジ、11:孔

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透光性基材上に少なくとも透光性のインク
    保持層と多孔質のインク輸送層とを有する被記録材に対
    して、インク輸送層に水性インクの液滴を付与して画像
    を形成したカラー記録物シートと該シートのインク輸送
    層側から該シートを支持する支持体とからなり、上記カ
    ラー記録物シートのインク輸送層と上記支持体との接触
    面積がカラー記録物シートの面積の50%以下であること
    を特徴とするカラー記録物シートの掲示体。
  2. 【請求項2】カラー記録物シートが、その一対の端部が
    連接された筒状体であり、支持体が該筒状体の内部にあ
    って該筒状体を支持している360゜観察可能な請求項1
    に記載のカラー記録物シートの掲示体。
  3. 【請求項3】記録画像がインクジェット記録方式により
    形成されている請求項1又は2に記載のカラー記録物シ
    ートの掲示体。
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