JPH05221112A - 透明記録用シ−ト - Google Patents
透明記録用シ−トInfo
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- JPH05221112A JPH05221112A JP3026639A JP2663991A JPH05221112A JP H05221112 A JPH05221112 A JP H05221112A JP 3026639 A JP3026639 A JP 3026639A JP 2663991 A JP2663991 A JP 2663991A JP H05221112 A JPH05221112 A JP H05221112A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 水性インクによる印字画像の定着性や耐水性
を改善し、水性インク本来の色を高濃度に再現し、優れ
た透明性を有する水性インク用の透明記録用シ−トを提
供することである。 【構成】 透明プ水溶性染料を組成中に含む水性インク
を用いて接触印字する透明プラスチックフィルムから成
る基材上に設けるインク定着層を形成する樹脂に、アセ
タ−ル化度2〜40モル%のポリビニルアセタ−ル樹脂を
用いることにより、従来のような不具合がなく、鮮明な
画像を定着させるようにした。
を改善し、水性インク本来の色を高濃度に再現し、優れ
た透明性を有する水性インク用の透明記録用シ−トを提
供することである。 【構成】 透明プ水溶性染料を組成中に含む水性インク
を用いて接触印字する透明プラスチックフィルムから成
る基材上に設けるインク定着層を形成する樹脂に、アセ
タ−ル化度2〜40モル%のポリビニルアセタ−ル樹脂を
用いることにより、従来のような不具合がなく、鮮明な
画像を定着させるようにした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水溶性染料を組成中に
含む水性インクを使用し、ペンレコ−ダ−、プロッタ−
等の印字機を用いて接触印字する記録用インク受容性透
明シ−トに関し、主にはオ−バ−ヘッドプロジェクタ−
に適用した場合、スクリ−ン上に優れた映像を写し出す
ことのできる透明記録用シ−トあるいは、透明原図の作
成に適した記録用シ−トに関するものである。
含む水性インクを使用し、ペンレコ−ダ−、プロッタ−
等の印字機を用いて接触印字する記録用インク受容性透
明シ−トに関し、主にはオ−バ−ヘッドプロジェクタ−
に適用した場合、スクリ−ン上に優れた映像を写し出す
ことのできる透明記録用シ−トあるいは、透明原図の作
成に適した記録用シ−トに関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種の記録装置に用いられる記録紙は、
その記録媒体に水性インクが用いられることにより、従
来、パルプより成る一般紙や、インク吸収性を投与する
ため表面を多孔質化したプラスチックシ−トが主流に用
いられてきた。また、これらは不透明な記録紙であるた
め、それ自体単独ではオ−バ−ヘッドプロジェクタ−
(OHP)にかけて映像をスクリ−ン上に映し出すこと
は不可能であり、従って、一旦複写機により前記記録紙
の記録画像をOHP用紙に複写し直してOHPにかける
手段がとられてきた。しかし、このような一旦複写する
段階を経ると記録媒体である水性インクの本来の色(例
えば、赤,青,黄等)が複写機に装備されているトナ−
の色(主として黒)に変換されてしまうという問題があ
る。
その記録媒体に水性インクが用いられることにより、従
来、パルプより成る一般紙や、インク吸収性を投与する
ため表面を多孔質化したプラスチックシ−トが主流に用
いられてきた。また、これらは不透明な記録紙であるた
め、それ自体単独ではオ−バ−ヘッドプロジェクタ−
(OHP)にかけて映像をスクリ−ン上に映し出すこと
は不可能であり、従って、一旦複写機により前記記録紙
の記録画像をOHP用紙に複写し直してOHPにかける
手段がとられてきた。しかし、このような一旦複写する
段階を経ると記録媒体である水性インクの本来の色(例
えば、赤,青,黄等)が複写機に装備されているトナ−
の色(主として黒)に変換されてしまうという問題があ
る。
【0003】従来、透明シ−ト上にポリビニルアルコ−
ル(PVA)等の親水性樹脂等をコ−トして水性インクを
受理するように形成された記録用シ−トもあるが、これ
らは記録印字時におけるインクの定着性(印字直後指で
こすってもインクがにじんだり落ちない程度にまで定着
すること)や、耐水性が不足しており、連続印字後ロ−
ル状に巻き取ると裏移りや画像のみだれを生じたりし使
用に耐えないものであった。また、従来の一般紙やシ−
トを用いると、印字手段が印字機のペンと紙とが接触し
て記録する方式であるため、ペンと紙が接触した状態で
印字機が停台すると水性インクがペン先から紙へ流れ紙
面上でペン先を中心ににじみを生じるという問題があっ
た。
ル(PVA)等の親水性樹脂等をコ−トして水性インクを
受理するように形成された記録用シ−トもあるが、これ
らは記録印字時におけるインクの定着性(印字直後指で
こすってもインクがにじんだり落ちない程度にまで定着
すること)や、耐水性が不足しており、連続印字後ロ−
ル状に巻き取ると裏移りや画像のみだれを生じたりし使
用に耐えないものであった。また、従来の一般紙やシ−
トを用いると、印字手段が印字機のペンと紙とが接触し
て記録する方式であるため、ペンと紙が接触した状態で
印字機が停台すると水性インクがペン先から紙へ流れ紙
面上でペン先を中心ににじみを生じるという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明が解決
しようとする課題は、水性インクによる印字画像の定着
性や耐水性を改善し、上記のような従来技術における問
題点や欠点がなく水性インク本来の色を高濃度に再現
し、優れた透明性を有する水性インク用の透明記録用シ
−トを提供することである。
しようとする課題は、水性インクによる印字画像の定着
性や耐水性を改善し、上記のような従来技術における問
題点や欠点がなく水性インク本来の色を高濃度に再現
し、優れた透明性を有する水性インク用の透明記録用シ
−トを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
することを目的としてなされたもので、その構成は、透
明プラスチックシ−トから成る基材上にインク定着層を
設けて成る透明記録用シ−トにおいて、インク定着層を
形成する樹脂がアセタ−ル化度2〜40モル%のポリビニ
ルアセタ−ル樹脂であることを特徴とするものである。
することを目的としてなされたもので、その構成は、透
明プラスチックシ−トから成る基材上にインク定着層を
設けて成る透明記録用シ−トにおいて、インク定着層を
形成する樹脂がアセタ−ル化度2〜40モル%のポリビニ
ルアセタ−ル樹脂であることを特徴とするものである。
【0006】即ち、本発明の発明者は、上記の課題を解
決することを目的とし鋭意研究の結果、インク定着層を
形成する樹脂に水性インクの吸収性に優れ、且つ、耐水
性に優れたポリビニルアセタ−ル樹脂を使用すれば印字
機のペン先より連続的に流出する水性インクを瞬時に定
着させてゆき、水等がかかった場合も画像のにじみや流
れ等を発生させることなく、前記従来技術の問題点を解
決することができることを知得し、本発明を完成したの
である。
決することを目的とし鋭意研究の結果、インク定着層を
形成する樹脂に水性インクの吸収性に優れ、且つ、耐水
性に優れたポリビニルアセタ−ル樹脂を使用すれば印字
機のペン先より連続的に流出する水性インクを瞬時に定
着させてゆき、水等がかかった場合も画像のにじみや流
れ等を発生させることなく、前記従来技術の問題点を解
決することができることを知得し、本発明を完成したの
である。
【0007】以下、本発明について詳述する。本発明の
透明記録用シ−トは以下のようにして得られる。基材と
しての透明プラスチックフィルムには、透明な熱可塑性
樹脂フィルムやポリビニルアルコ−ルのフィルム,セル
ロ−ス誘導体のフィルム及びこれらの延伸フィルム等が
用いられる。熱可塑性樹脂フィルムとしては、ポリエチ
レンテレフタレ−ト,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニ
ル,ポリメチルメタクリレ−ト,ポリエチレン,ポリカ
−ボネ−ト等のフィルム及びこれらの樹脂表面とインク
定着層の接着を改善するための下引層を施したフィルム
やコロナ放電加工等を施したフィルムが用いられる。
透明記録用シ−トは以下のようにして得られる。基材と
しての透明プラスチックフィルムには、透明な熱可塑性
樹脂フィルムやポリビニルアルコ−ルのフィルム,セル
ロ−ス誘導体のフィルム及びこれらの延伸フィルム等が
用いられる。熱可塑性樹脂フィルムとしては、ポリエチ
レンテレフタレ−ト,ポリプロピレン,ポリ塩化ビニ
ル,ポリメチルメタクリレ−ト,ポリエチレン,ポリカ
−ボネ−ト等のフィルム及びこれらの樹脂表面とインク
定着層の接着を改善するための下引層を施したフィルム
やコロナ放電加工等を施したフィルムが用いられる。
【0008】次に、前記基材上にインク定着層を設ける
わけであるが、バインダ−としてはポリビニルアルコ−
ルにアルデヒドを反応させてアセタ−ル化することによ
り得られるポリビニルアセタ−ル樹脂が他の水溶性樹脂
に比べインクの吸収性,定着性に優れているのでこれを
使用する。なかでもアルデヒドとしては、ブチルアルデ
ヒド又は芳香族系アルデヒドが特に好ましく用いられ
る。アセタ−ル化度は、一般に2〜40モル%の範囲であ
り、好ましくは5〜20モル%である。アセタ−ル化度が
低すぎる場合は、インクの定着性は良いが、耐水性が良
好でなく、逆に高すぎる場合は耐水性は良好であるが、
インクの定着性が悪くなる。また、更に水性インクの吸
収性を向上させるためには、良好な親水性を有する界面
活性剤を添加することが有効で、その種類はカチオン
系,アニオン系,ノニオン系のものなど特に限定される
ものではないが、カチオン系,アニオン系の界面活性剤
の方がノニオン系界面活性剤よりも、単位重量あたりの
親水性がはるかに大きいため前者を使うことが好まし
い。ここで、使用する界面活性剤はポリビニルアセタ−
ル樹脂と良好な相溶性を示し製膜後透明性を有すること
が必要なのは勿論である。
わけであるが、バインダ−としてはポリビニルアルコ−
ルにアルデヒドを反応させてアセタ−ル化することによ
り得られるポリビニルアセタ−ル樹脂が他の水溶性樹脂
に比べインクの吸収性,定着性に優れているのでこれを
使用する。なかでもアルデヒドとしては、ブチルアルデ
ヒド又は芳香族系アルデヒドが特に好ましく用いられ
る。アセタ−ル化度は、一般に2〜40モル%の範囲であ
り、好ましくは5〜20モル%である。アセタ−ル化度が
低すぎる場合は、インクの定着性は良いが、耐水性が良
好でなく、逆に高すぎる場合は耐水性は良好であるが、
インクの定着性が悪くなる。また、更に水性インクの吸
収性を向上させるためには、良好な親水性を有する界面
活性剤を添加することが有効で、その種類はカチオン
系,アニオン系,ノニオン系のものなど特に限定される
ものではないが、カチオン系,アニオン系の界面活性剤
の方がノニオン系界面活性剤よりも、単位重量あたりの
親水性がはるかに大きいため前者を使うことが好まし
い。ここで、使用する界面活性剤はポリビニルアセタ−
ル樹脂と良好な相溶性を示し製膜後透明性を有すること
が必要なのは勿論である。
【0009】カチオン系界面活性剤としては、ポリスチ
レンを主成分としそれに第4級アンモニウム塩を付与し
たもの、スチレン−アクリル共重合体のアクリル部を4
級化したもの、セチルトメチルアンモニウムプロマイド
等のジメチルアルキルベンジルアンモニウム塩,塩化ベ
ンザルコニウム,ドデシルアミン塩酸等のアルキルアミ
ン,トリメチルアミノエチルアルキルアミドハロゲニド
等があげられる。アニオン界面活性剤としては、高級ア
ルコ−ル硫酸エステル塩,高級アルキルエ−テル硫酸エ
ステル塩,アルキルベンセンスルホン酸塩等があげられ
る。次にポリビニルアセタ−ル樹脂と上記界面活性剤の
配合割合であるが、上記樹脂100重量部に対して25〜200
重量部、好ましくは30〜180重量部になるよう上記界面
活性剤を添加すればよい。それより少なくては、インク
吸収性向上に効果がなく、多くなると、シ−トとしての
ブロッキング性、透明性に支障をきたすようになる。
レンを主成分としそれに第4級アンモニウム塩を付与し
たもの、スチレン−アクリル共重合体のアクリル部を4
級化したもの、セチルトメチルアンモニウムプロマイド
等のジメチルアルキルベンジルアンモニウム塩,塩化ベ
ンザルコニウム,ドデシルアミン塩酸等のアルキルアミ
ン,トリメチルアミノエチルアルキルアミドハロゲニド
等があげられる。アニオン界面活性剤としては、高級ア
ルコ−ル硫酸エステル塩,高級アルキルエ−テル硫酸エ
ステル塩,アルキルベンセンスルホン酸塩等があげられ
る。次にポリビニルアセタ−ル樹脂と上記界面活性剤の
配合割合であるが、上記樹脂100重量部に対して25〜200
重量部、好ましくは30〜180重量部になるよう上記界面
活性剤を添加すればよい。それより少なくては、インク
吸収性向上に効果がなく、多くなると、シ−トとしての
ブロッキング性、透明性に支障をきたすようになる。
【0010】
【発明の作用及び効果】本発明の透明記録用シ−トは、
インク定着層を形成するためのポリビニルアセタ−ル樹
脂を適宜溶剤に溶解し、基材である透明プラスチックフ
ィルム上に公知の手段で塗工し、乾燥することにより得
られるものでシ−ト全体として極めて透明性の優れたも
のである。このようにして得られた本発明の記録用透明
シ−トは、水性インクの定着性,耐水性が極めて優れた
ものであり、水性インクを使用しペンレコ−ダ−、プロ
ッタ−等の印字機を用いて接触印字する記録用透明シ−
トとして使用すると、水性インクの原色を高濃度に印画
することができ、しかも、当該インクを瞬時に乾燥定着
するため、記録印画後直ちに巻き取ることも可能である
ことは勿論、そのままOHPにかけスクリ−ン上に映像を
映し出すこともできる。しかも、雨等により記録面に水
がかかるようなことがあっても印字画像がにじんだり流
れたりすることがないなど、本発明は優れた特性を有す
る透明記録用シ−トを提供することができる。更には、
前述した界面活性剤を前記樹脂液中に前述した割合で添
加することにより、その親水性の作用によってインク吸
収性が更に向上するので、印字機が長時間にわたって停
台した場合でも、シ−トに接触したペン先から連続して
流出するインクによりにじみを発生することはなく、従
って、停台状態から印字機の運転を再開したときでもき
れいな記録印字画像を先の印字に引き続き描くことがで
きる。
インク定着層を形成するためのポリビニルアセタ−ル樹
脂を適宜溶剤に溶解し、基材である透明プラスチックフ
ィルム上に公知の手段で塗工し、乾燥することにより得
られるものでシ−ト全体として極めて透明性の優れたも
のである。このようにして得られた本発明の記録用透明
シ−トは、水性インクの定着性,耐水性が極めて優れた
ものであり、水性インクを使用しペンレコ−ダ−、プロ
ッタ−等の印字機を用いて接触印字する記録用透明シ−
トとして使用すると、水性インクの原色を高濃度に印画
することができ、しかも、当該インクを瞬時に乾燥定着
するため、記録印画後直ちに巻き取ることも可能である
ことは勿論、そのままOHPにかけスクリ−ン上に映像を
映し出すこともできる。しかも、雨等により記録面に水
がかかるようなことがあっても印字画像がにじんだり流
れたりすることがないなど、本発明は優れた特性を有す
る透明記録用シ−トを提供することができる。更には、
前述した界面活性剤を前記樹脂液中に前述した割合で添
加することにより、その親水性の作用によってインク吸
収性が更に向上するので、印字機が長時間にわたって停
台した場合でも、シ−トに接触したペン先から連続して
流出するインクによりにじみを発生することはなく、従
って、停台状態から印字機の運転を再開したときでもき
れいな記録印字画像を先の印字に引き続き描くことがで
きる。
【0011】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。
【0012】実施例1 芳香族系ポリビニルアセタ−ル樹脂(エスレックkx−
1、固形分8%、積水化学社製、アセタ−ル化度8モル
%)25重量部(以下部と記す)をiso-プロパノ−ル(IP
A)/水(40/60)の水溶液15部に溶解し塗液とした。この塗
液をアプリケ−タ−を用いて厚さ100μmのポリエチレン
テレフタレ−トフィルムな塗工し、100℃の定温乾燥器
中で3分間乾燥し、本発明の透明記録用シ−トの一例を
得た。この得られたシ−トに赤,青,黄,黒色の水性イ
ンクを使用するX−Yプロッタ−でグラフを描かせた。
上記印字の直後、印字面を指でこすってもインクがにじ
んだり落ちるようなことはなく、瞬時にインクがシ−ト
上に定着していた。この印字された本発明記録用透明シ
−トをOHPにかけたところ、赤,青,黄,黒色の発色濃
度の高い上記グラフ画像がスクリ−ン上に映し出され
た。
1、固形分8%、積水化学社製、アセタ−ル化度8モル
%)25重量部(以下部と記す)をiso-プロパノ−ル(IP
A)/水(40/60)の水溶液15部に溶解し塗液とした。この塗
液をアプリケ−タ−を用いて厚さ100μmのポリエチレン
テレフタレ−トフィルムな塗工し、100℃の定温乾燥器
中で3分間乾燥し、本発明の透明記録用シ−トの一例を
得た。この得られたシ−トに赤,青,黄,黒色の水性イ
ンクを使用するX−Yプロッタ−でグラフを描かせた。
上記印字の直後、印字面を指でこすってもインクがにじ
んだり落ちるようなことはなく、瞬時にインクがシ−ト
上に定着していた。この印字された本発明記録用透明シ
−トをOHPにかけたところ、赤,青,黄,黒色の発色濃
度の高い上記グラフ画像がスクリ−ン上に映し出され
た。
【0013】実施例2 実施例1と同様に作った樹脂溶液中にポリスチレンを主
成分とするカチオン系界面活性剤(ケミスタット6300
H、三洋化成社製、固形分33%)6部をホモミキサ−で
攪拌しつつ溶解し塗液とした。この塗液をアプリケ−タ
−を用いて厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムに塗工し、100℃の定温乾燥器中で3分間乾燥し
本発明の透明記録用シ−トの他の一例を得た。上記で得
られたシ−トに赤色の水性インクを用いて記録印字する
レコ−ダ−ペンでシ−ト上に接触しながら連続でチャ−
トを描かせた。このシ−トのインク定着性は実施例1の
場合と同様であり、上記のチャ−ト描画に連続してチャ
−ト画像が記録されたシ−トを巻き取っても裏移り現象
等の不具合は生じなかった。次に、レコ−ダ−ペンを上
記シ−ト上に接触させたまま印字機を5時間停台させて
みたが、ペン先が接するシ−ト上に、にじみ等は発生せ
ず、このまま印字機を運転再開してみたところ、引き続
き美しいチャ−ト画像を描くことができた。また、この
チャ−ト画像に水がかかってもにじみ等の発生は見られ
なかった。
成分とするカチオン系界面活性剤(ケミスタット6300
H、三洋化成社製、固形分33%)6部をホモミキサ−で
攪拌しつつ溶解し塗液とした。この塗液をアプリケ−タ
−を用いて厚さ100μmのポリエチレンテレフタレ−トフ
ィルムに塗工し、100℃の定温乾燥器中で3分間乾燥し
本発明の透明記録用シ−トの他の一例を得た。上記で得
られたシ−トに赤色の水性インクを用いて記録印字する
レコ−ダ−ペンでシ−ト上に接触しながら連続でチャ−
トを描かせた。このシ−トのインク定着性は実施例1の
場合と同様であり、上記のチャ−ト描画に連続してチャ
−ト画像が記録されたシ−トを巻き取っても裏移り現象
等の不具合は生じなかった。次に、レコ−ダ−ペンを上
記シ−ト上に接触させたまま印字機を5時間停台させて
みたが、ペン先が接するシ−ト上に、にじみ等は発生せ
ず、このまま印字機を運転再開してみたところ、引き続
き美しいチャ−ト画像を描くことができた。また、この
チャ−ト画像に水がかかってもにじみ等の発生は見られ
なかった。
【0014】実施例3 ポリビニルブチラ−ル樹脂(エスレックKW-1、固形分18
%、積水化学社製、アセタ−ル化度9モル%)50部に水
25部を添加してホモミキサ−で良く攪拌し、塗液とし
た。この塗液をアプリケ−タを用いて厚さ100μmのポリ
エチレンテレフタレ−トフィルムに塗工し、100℃の定
温乾燥器中で3分間乾燥し、本発明の別例のシ−トを得
た。この得られたシ−トに、実施例1と同様のプロッタ
−を使用し、同様のテストを行なったところ、実施例1
と同様の良好な結果が得られた。
%、積水化学社製、アセタ−ル化度9モル%)50部に水
25部を添加してホモミキサ−で良く攪拌し、塗液とし
た。この塗液をアプリケ−タを用いて厚さ100μmのポリ
エチレンテレフタレ−トフィルムに塗工し、100℃の定
温乾燥器中で3分間乾燥し、本発明の別例のシ−トを得
た。この得られたシ−トに、実施例1と同様のプロッタ
−を使用し、同様のテストを行なったところ、実施例1
と同様の良好な結果が得られた。
【0015】比較例1 実施例2の塗液でポリビニルアセタ−ル樹脂のかわりに
ポリビニルアルコ−ル(PVA)樹脂を用いて同様の操作
で透明記録用シ−トを得た。このシ−トに実施例2と同
様にレコ−ダ−ペンでチャ−ト画像を描かせたところ、
印字直後指でこすると画像が流れてしまった。又、水が
かかるとにじみを発生し、使用に耐えるものではなかっ
た。
ポリビニルアルコ−ル(PVA)樹脂を用いて同様の操作
で透明記録用シ−トを得た。このシ−トに実施例2と同
様にレコ−ダ−ペンでチャ−ト画像を描かせたところ、
印字直後指でこすると画像が流れてしまった。又、水が
かかるとにじみを発生し、使用に耐えるものではなかっ
た。
Claims (4)
- 【請求項1】 水溶性染料を組成中に含む水性インクを
用いて接触印字する透明プラスチックフィルムから成る
基材上にインク定着層を設けて成る透明記録用シ−トに
おいて、インク定着層を形成する樹脂がアセタ−ル化度
2〜40モル%のポリビニルアセタ−ル樹脂であることを
特徴とする透明記録用シ−ト。 - 【請求項2】 上記ポリビニルアセタ−ル樹脂が芳香族
系ポリビニルアセタ−ル樹脂であることを特徴とする請
求項1に記載の記録用シ−ト。 - 【請求項3】 上記ポリビニルアセタ−ル樹脂がポリビ
ニルブチラ−ル樹脂であることを特徴とする請求項1に
記載の記録用シ−ト。 - 【請求項4】 上記インク定着層中に界面活性剤を含む
ことを特徴とする請求項1〜3に記載の記録用シ−ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3026639A JP3024803B2 (ja) | 1990-10-18 | 1991-01-29 | 接触印字用透明記録シート |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27789190 | 1990-10-18 | ||
JP2-277891 | 1990-10-18 | ||
JP3026639A JP3024803B2 (ja) | 1990-10-18 | 1991-01-29 | 接触印字用透明記録シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05221112A true JPH05221112A (ja) | 1993-08-31 |
JP3024803B2 JP3024803B2 (ja) | 2000-03-27 |
Family
ID=26364448
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3026639A Expired - Fee Related JP3024803B2 (ja) | 1990-10-18 | 1991-01-29 | 接触印字用透明記録シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3024803B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5733637A (en) * | 1995-07-21 | 1998-03-31 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium, image forming method using the same and printed product |
US5989650A (en) * | 1996-04-04 | 1999-11-23 | Canon Kabushiki Kaisha | Recording medium, ink-jet recording method and printed product |
US7153622B2 (en) | 2001-04-27 | 2006-12-26 | Canon Kabushiki Kaisha | Electrostatic charge image developing toner, producing method therefor, image forming method and image forming apparatus utilizing the toner, construct and method for making the construct |
JP2015516595A (ja) * | 2012-04-26 | 2015-06-11 | キム、テ イルKIM,Tae Il | オープンタイプのビーズ製造方式を利用した印刷反射シート |
-
1991
- 1991-01-29 JP JP3026639A patent/JP3024803B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
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