JP2668085B2 - 条播き用振動型播種装置 - Google Patents

条播き用振動型播種装置

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JP2668085B2
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博司 一ノ瀬
久 西岡
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株式会社啓文社製作所
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明には、育苗箱をコンベヤに載せ、土入れ,播
種,沈圧,潅水等を連続的に行うようにした播種設備に
おいて、特に条播き用に用いる播種装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 従来の播種装置はホツパーの下側に設けた繰出しロー
ラーから種子を落とすようにしている。
[発明が解決しようとする課題] 従来の技術で述べたものに比べ、この発明は一層均一
化された斑のない条播きを行おうとするものである。
[課題を解決するための手段] 図面を参考にして説明する。
この発明に係る条播き用振動型播種装置は、後部Rか
ら前部Fへ育苗箱10を送るコンベア11の両側に支基12,1
2を設置し、両支基12,12間に種子投入用ホツパー13を配
置し、ホツパー13の下側に塵取型をした振動盤14を配置
し、該振動盤14の左右を斜めに前下に傾斜したバネ板状
吊具15によつて若干前高に且つ前後方向に振動する如く
左右の支基12,12に吊下げた播種装置であつて、左右の
支基12,12間に横架した回転軸16の偏心部に嵌めた目玉
環17に突設したロツド18の自由端が前記振動盤14に枢着
され、振動盤14の前端にヒンジ部21を介して案内板20を
連結し、該案内板20が前下向きに傾斜するが如く前上向
きの吊棒30の下端を前記案内板20の前部に連結し、且つ
案内板20上に前後方向の案内溝22を列設し、しかも各案
内溝22の下端に先細状の切欠23を形成したものである。
またこの発明は、案内板20に案内溝を形成するに当つ
て案内溝22を列設成形した合成樹脂製溝板24を案内板20
上に移動不能に載置する如く構成すると共に、前記溝板
24の前下縁を斜めG−Hに切欠いで先細状の切欠23を形
成したものである。
更にこの発明は、前記案内溝22の両斜面に峰K及び谷
底線Lと平行な任意数の小さな縦溝25を設けたものであ
る。
[作用] 種子をホツパー13に入れる。ホツパー13内の種子9
は、振動盤14上に落ちる。この状態において振動盤は14
が振動していると、振動盤14上の種子は、案内板20上に
移動する。
振動盤14の振動と共にヒンジ部材21が振動し、案内板
20は吊棒30の作用によつて種子を戻しながら緻密状態に
して送る。すなわち種子は連続した隙間のない状態で案
内板20の案内溝22内を移動し、育苗箱10内の土上に播か
れる。
このとき、案内溝22の出口に設けた切欠23によつては
種子は1列になつて相平行した状態に播かれる。また案
内溝22に縦溝25が設けてあると、種子が濡れた状態にな
つていても、案内溝22に沿つて円滑に移動する。
[実施例] 後部Rから前部Fへ育苗箱10を送るコンベア11の両側
に支基12,12を設置し、両支基12,12間に種子投入用ホツ
パー13を配置し、ホツパー13の下側に塵取型をした振動
盤14を配置し、該振動盤14の左右を斜め前下に傾斜した
バネ板状吊具15によつて若干前高に且つ前後方向に振動
する如く左右の支基12,12に吊下げた播種装置であつ
て、左右の支基12,12間に横架した回転軸16の偏心部に
嵌めた目玉環17に突設したロツド18の自由端が前記し読
盤14に枢着され、振動盤14の前端にヒンジ部材21を介し
て上向きコ型の案内板20を連結し、該案内板20が前下向
きに傾斜するが如く前上向きの吊棒30の下端を前記案内
板20の前部に連結してある。
第5図及び第6図に示す如き案内溝22を列設成形した
合成樹脂製溝板24の前下縁を、第7図及び第8図に示す
如くG−H線に沿つて斜めに切欠ぐと先細状の切欠23が
形成される。この切欠23付きの溝板24は両面テープ26に
よつて溝板24上に移動不能に載置される。
また、必要に応じ、第10図及び第11図に示す如く案内
溝22の両斜面に峰K及び谷底線Lと平行な任意数の小さ
な縦溝25を設けた溝板24を案内板20上に設ける。
[発明の効果] 実験の結果、振動盤14上の種子に斑が生じていても、
案内板20の案内溝22中の種子には斑が生じないことが判
明している。案内溝22の出口に切欠23がない場合には、
案内板20から落下した種子が育苗箱10内の床土上で散つ
て条播きになり難いが切欠23がある場合には条播き状態
にあることが実験的に確められた。
また種子を水に浸したため濡れている場合には、表面
が平滑な案内溝22の場合には、案内溝にくついて移動し
なくなるが、案内溝22の表面に小さな縦溝25を設けると
円滑に移動することが、実験の結果判明している。
更に案内板20上に溝板24を両面テープ26等によつて着
脱可能に固定すれば、16条,18条,20条,26条等の条数変
更を容易に行うことが出来る。勿論、各種条数を設けた
案内板20を交換するようにし、溝板を交換しないように
するタイプにすることも出来る。
本発明によれば、斑りない優れた播種を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の実施例を示すもので、第1図は全体の
側面図、第2図は同上の平面図である。第3図は要部の
側面図、第4図は案内板の正面図である。第5図は切欠
を設ける前の薄板の一部側面図、第6図は同上の平面図
である。第7図は切欠を設けた状態の溝板の一部側面
図、第8図は同上の一部平面図、第9図は同上の一部正
面図である。第10図は異なる実施例の一部の正面図、第
11図は同上の正面図である。 10……育苗箱 11……コンベヤ 12……支基 13……ホツパー 14……振動盤 15……吊具 16……回転軸 17……目玉環 18……ロツド 20……案内板 21……ヒンジ部材 22……案内溝 23……切欠 24……溝板 25……縦溝 26……両面テープ 30……吊棒 F……前 G−H……斜線 K……峰 L……谷底線 R……後

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後部(R)から前部(F)へ育苗箱(10)
    を送るコンベア(11)の両側に支基(12,12)を設置
    し、両支基(12,12)間に種子投入用ホツパー(13)を
    配置し、ホツパー(13)の下側に塵取型をした振動盤
    (14)を配置し、該振動盤(14)の左右を斜め前下に傾
    斜したバネ板状吊具(15)によつて若干前高に且つ前後
    方向に振動する如く左右の支基(12,12)に吊下げた播
    種装置であつて、振動盤(14)の前端にヒンジ部材(2
    1)を介して案内板(20)を連結し、該案内板(20)が
    前下向きに傾斜するが如く前上向きの吊棒(30)の下端
    を前記案内板(20)の前部に連結し、且つ案内板(20)
    上に前後方向の案内溝(22)を列設し、しかも各案内溝
    (22)の下端に先細状の切欠(23)を形成したことを特
    徴とする条播き用振動型播種装置。
  2. 【請求項2】案内溝(22)を列設成形した合成樹脂製溝
    板(24)を案内板(20)上に移動不能に載置する如く構
    成すると共に、前記溝板(24)の前下縁を斜めに切欠い
    て先細状の切欠(23)を形成したことを特徴とする請求
    項1記載の条播き用振動型播種装置。
  3. 【請求項3】案内溝(22)の両斜面に峰(K)及び谷底
    線(L)と平行な任意数の小さな縦溝(25)を設けたこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の条播き用振動型
    播種装置。
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