JP2667966B2 - インテークマニホールドの複合材による製造方法 - Google Patents

インテークマニホールドの複合材による製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インテークマニホール
ドを複合材の組合せに構成し製造原価の低減及び重量軽
減を図ること、並びに接合工程における接合部の変形、
歪等を防止すること、等を意図した複合材による製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインテークマニホールドは、シェ
ル中子を使用し砂型或いは金型鋳造により鋳造されるも
のが一般的であり、これに関する先行技術文献として、
例えば、特開平4−46662号のインテークマニホー
ルドおよびその製造方法がある。この製造法では、鋳造
後のシェル中子排出等の仕上げ工程が多く、製造原価高
となり、また型構造上による抜き勾配等の制約により、
重量軽減等の促進にも限界があった。
【0003】前記シェル中子利用による製造法に対する
改良として、次のような技術文献がある。例えば、本体
部、フランジ部を金型鋳造等で製造し、分岐管を押し出
しパイプ材で製造したものを、ろう材等で接続させる方
法として、例えば、特開平4−121452号のインテ
ークマニホールドがある。また本体部、フランジ部を加
熱炉等で350℃以上に加熱し、分岐管を焼き嵌めする
方法として、例えば、特開平5−131322号のチタ
ン合金吸気バルブの製造方法がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、ろう材等
を使用した接合方法、又は加熱炉等を使用した焼き嵌め
方法では、製造設備にかなりの設備費が必要であること
から、設備費の高騰並びに合理性等の面で課題がある。
また接合部を350℃以上に加熱する方法では、マニホ
ールド接合部及びマニホールドフランジ部並びに同本体
部自体も熱的な影響を受けることと、これに起因する前
記マニホールド接合部等に変形、歪等の寸法的精度に影
響が出やすいという課題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記に鑑み、本発明は、
接合套嵌部のみの必要部位を中周波誘導加熱装置にて約
250℃前後に加熱して、主として、当該接合套嵌部及
びその近傍に発生する変形、歪等の熱的影響を最小限に
押え、寸法的精度を確保すること、を意図する。
【0006】即ち、本発明のインテークマニホールドの
複合材による製造方法は、JISAC4Bアルミニウム
合金、JISADC12アルミニウム合金等のアルミニ
ウム合金で鋳造された鋳造品でなるマニホールド本体部
及びマニホールドフランジ部にそれぞれ設けられたほぼ
環状の接合套嵌部と、JISA6063アルミニウム合
金等の押出材或いはSTKM11機械構造用炭素鋼鋼管
でなる分岐管に設けられた接合挿入部と、を組付けてな
るインテークマニホールドであって、前記接合套嵌部に
前記接合挿入部より小径の穴を形成し、この接合套嵌部
を中周波誘導加熱装置にて約250℃前後に加熱するこ
とにより、その穴の径寸法を膨張させた段階で、当該膨
張した径寸法の穴に前記接合挿入部を挿入し、その後、
接合された接合套嵌部及び接合挿入部を冷却する焼き嵌
め方法により、前記マニホールド本体部及びマニホール
ドフランジ部と分岐管とを接合する構成である。
【0007】
【作用】この発明によるインテークマニホールドの構成
部品は、この例では、三部品から構成されている。即
ち、マニホールド本体、マニホールドフランジ部を金型
鋳造或いはダイカスト鋳造にて製造したマニホールド本
体、マニホールドフランジ部と、アルミニウム合金の押
出材若しくは鋼管等で製造した分岐管と、で構成され
る。このマニホールド本体、マニホールドフランジ部の
接合套嵌部の穴の径寸法を分岐管の接合挿入部の外径よ
りも小さく加工し、前述した中周波誘導加熱装置で、接
合套嵌部の外周部を約250℃前後に加熱し、穴の径寸
法を分岐管の接合挿入部よりも大きく膨張させる。この
熱膨張した接合套嵌部に、分岐管の接合挿入部を挿入し
た後に、自然冷却して接合するものであり、前述したよ
うに加熱温度が低いため、熱的影響を受けにくく、寸法
精度的に安定したものが得られる。尚、この際、穴の径
寸法をほぼ5/100膨張させることがよく、例えば、
接合套嵌部の穴の径寸法をφ31.95mmとした場合、
熱膨張によりφ32.05mmとする。このφ32.05
mmの接合套嵌部に、φ32.00mmの接合挿入部を挿入
し、冷却して焼き嵌め接合する。
【0008】
【実施例】本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明
する。
【0009】本実施例のインテークマニホールドは、マ
ニホールド本体部1及びマニホールドフランジ部2は、
JISAC4Bアルミニウム合金を使用し、金型鋳造又
は砂型鋳造で鋳造するか、或いはJISADC12アル
ミニウム合金を使用し、ダイカスト鋳造、等にて製造す
る。一方、前記マニホールド本体部1又はマニホールド
フランジ部2に焼き嵌め接合される分岐管3は、JIS
A6063アルミニウム合金等の押出材を使用したパイ
プ、或いはSTKM11機械構造用炭素鋼鋼管等を使用
したパイプを曲げ加工して製造される。但し、前記マニ
ホールド本体部1及びマニホールドフランジ部2にそれ
ぞれ設けられるほぼ環状の接合套嵌部111・・・、2
11・・・(以下111、211とする。)の穴111
a、211aの径寸法Aを分岐管3の接合挿入部311
の外径寸法Bより小さく加工する。
【0010】以上のように構成されたマニホールド本体
部1及びマニホールドフランジ部2の接合套嵌部11
1、211(以下、接合套嵌部111、211とす
る。)のみに中周波誘導加熱装置のコイル4を捲装し、
当該接合套嵌部111、211を約250℃前後に加熱
して、熱膨張させる。これにより、接合套嵌部111、
211の穴111a、211aの径寸法Aを、前記分岐
管3の接合挿入部311(以下、接合挿入部311とす
る。)の外径寸法Bより大きくする。この熱膨張した穴
111a、211aに接合挿入部311をそれぞれ挿入
した後、例えば、自然冷却方法により冷却させ、前記熱
膨張した穴111a、211aの径寸法Aをほぼ原寸法
に復帰させる(収縮させる)。これにより、接合套嵌部
111、211と接合挿入部311の焼き嵌め方法によ
る接合が終了する。
【0011】
【発明の効果】本実施例のインテークマニホールドは、
シェル中子を使用した従来の鋳造法に対してマニホール
ド本体部、マニホールドフランジ部を鋳物品とし、分岐
管をアルミパイプ合金等を使用することにより、製造原
価の低減及び軽量化が図れる。またろう材や加熱炉を使
用する接合方法に対して、安価な設備にて確実な接合が
可能である。
【0012】殊に、本発明では、接合套嵌部を接合挿入
部より小径の穴とし、この接合套嵌部を中周波誘導加熱
装置にて約250℃前後に加熱し、穴の径寸法を膨張さ
せた段階で接合挿入部を挿入し、その後冷却する焼き嵌
め方法であり、マニホールド本体部、マニホールドフラ
ンジ部と分岐官との接合套嵌部へ加熱温度を低く押さえ
ることにより、この接合套嵌部及びその近傍に発生する
変形、歪等の熱的影響を最小限に押え、寸法精度的の安
定性が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の斜視図である。
【図2】要部の拡大断面図である。
【図3】加熱状況を説明する拡大断面模式図である。
【図4】接合状況の一部を示す拡大断面模式図である。
【符号の説明】
1 マニホールド本体部 111 接合套嵌部 111a 穴 2 マニホールドフランジ部 211 接合套嵌部 211a 穴 3 分岐管 311 接合挿入部 4 コイル A 径寸法 B 外径寸法

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 JISAC4Bアルミニウム合金、JI
    SADC12アルミニウム合金等のアルミニウム合金で
    鋳造された鋳造品でなるマニホールド本体部及びマニホ
    ールドフランジ部にそれぞれ設けられたほぼ環状の接合
    套嵌部と、JISA6063アルミニウム合金等の押出
    材或いはSTKM11機械構造用炭素鋼鋼管でなる分岐
    管に設けられた接合挿入部と、を組付けてなるインテー
    クマニホールドであって、 前記接合套嵌部に前記接合挿入部より小径の穴を形成
    し、この接合套嵌部を中周波誘導加熱装置にて約250
    ℃前後に加熱することにより、その穴の径寸法を膨張さ
    せた段階で、当該膨張した径寸法の穴に前記接合挿入部
    を挿入し、その後、接合された接合套嵌部及び接合挿入
    部を冷却する焼き嵌め方法により、前記マニホールド本
    体部及びマニホールドフランジ部と分岐管とを接合する
    ことを特徴とするインテークマニホールドの複合材によ
    る製造方法。
  2. 【請求項2】 上記中周波誘導加熱装置で穴の径寸法を
    ほぼ5/100膨張させることを特徴とする請求項1記
    載のインテークマニホールドの複合材による製造方法。
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