JP2667862B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

Info

Publication number
JP2667862B2
JP2667862B2 JP63066520A JP6652088A JP2667862B2 JP 2667862 B2 JP2667862 B2 JP 2667862B2 JP 63066520 A JP63066520 A JP 63066520A JP 6652088 A JP6652088 A JP 6652088A JP 2667862 B2 JP2667862 B2 JP 2667862B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
scanning direction
line
sub
thermal head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63066520A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01238370A (ja
Inventor
信浩 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Tec Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Tec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Tec Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP63066520A priority Critical patent/JP2667862B2/ja
Priority to US07/322,606 priority patent/US4980698A/en
Priority to CA000594114A priority patent/CA1326166C/en
Publication of JPH01238370A publication Critical patent/JPH01238370A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2667862B2 publication Critical patent/JP2667862B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] 〔産業上の利用分野〕 本発明は記録品位の向上を図ることができるようにし
たファクシミリ装置に関するものである。
(従来の技術) ハードコピーの安定性が良く、しかも、低騒音、低コ
ストの記録装置として感熱記録装置及び熱転写記録装置
などの熱記録装置がある。これらはいずれもサーマルヘ
ッドを用いてデータに応じ、発熱させることにより記録
を行うものである。このうち、熱転写記録装置は熱転写
用のインクリボン(インクフィルム)とサーマルヘッド
とを用い、サーマルヘッドとプラテンローラ上の記録紙
との間にインクリボンを介在させ、サーマルヘッドによ
り記録紙に押付けながら前記記録紙の送り方向に対して
直交する方向に前記インクリボンとサーマルヘッドを所
定の速度で移動させつつ、サーマルヘッドの発熱素子に
記録信号に対応して加熱電流を印加することで発熱さ
せ、前記記録紙上に前記インクリボンのインクを転写さ
せるようにした記録装置である。このような熱転写記録
装置は、感熱記録紙を使用する感熱記録方式に比べ、ラ
ンニングコストは高いが得られるハードコピーの保存性
が良いことおよび、普通紙を記録紙として用いることが
できること等の点で優れているため、プリンタなどに利
用されている。
ところで、ファクシミリ受信装置においては、一般的
に感熱記録装置または熱転写記録装置が用いられる。こ
の場合、発熱素子を例えば8〜16dot/mm程度の密度で直
線的に並べた記録紙幅に対応する幅のライン型のサーマ
ルヘッドを用い、サーマルヘッドの発熱体素子並設方向
を主走査方向(水平走査方向)とし、紙送り方向を副走
査方向(垂直走査方向)としてライン毎の画情報を主走
査により、また、次のラインの記録に移るには副走査を
行うことによって記録を実施して行く。
すなわち、ファクシミリ装置は微小なイメージング素
子を一次元的に密に配列したライン型イメージセンサを
用い、このライン型イメージセンサにより原稿の幅方向
の像を走査して読取り(主走査)、画素順に画信号とし
て出力すると共に、原稿を1ライン分、読取るとその1
ライン相当分、原稿をライン型イメージセンサと直交す
る方向に送り(副走査)、再び原稿を1ライン分、読取
ると云った動作を繰返して、原稿の画情報を読取り、こ
れを上記1ライン単位で水平同期信号を交えながら画信
号として伝送する。また、受信側では微小な発熱素子を
上記ライン型イメージセンサと同様に一次元的に密に配
列したライン型サーマルヘッドを用い、受信した画信号
を水平同期信号で同期をとりつつライン型サーマルヘッ
ドの発熱素子に与えて発熱制御し(主走査)、このライ
ン型サーマルヘッドに密着する感熱紙に感熱記録し(ま
たはインクフィルムを溶かして普通紙に熱転写し)、1
ライン分の記録が終わる毎にこの記録紙を1ライン相当
分、ライン型サーマルヘッドと直交する方向に送り(副
走査)、再び主走査方向の記録を行うと云った動作を繰
返して記録を行ってゆく。
ここで記録像の品位を考えてみると、理想的には黒の
ドットについて、トッド全面が一様に黒く発色し、白の
ドットは全面が白となるのが良い。
一方、従来のファクシミリ装置用サーマルヘッドは第
5図すように基板101a上に抵抗体で形成された微小な発
熱素子101cを主走査方向に密に並設した構成であり、部
分拡大図Bに示すように各発熱素子101cは絶縁層101bで
互いに分離され、リード線101d,101eによりデータに応
じて通電され、発熱制御される。各発熱素子101cは主走
査方向より副走査方向を長くしてあるがこれは、ファク
シミリの記録信号である記録密度が8dpm,7.7 pm(mm
当り主走査方向8ドット,副走査方向7.7ライン)の画
データを記録するためで、かつファクシミリ装置の記録
部では停止状態から種々の記録速度が発生するので記録
紙の送りむらが生じそのため白ぬけが生じるので、それ
をつぶすためである。すなわち、発熱素子101cの副走査
方向長を長くして、この長さよりいく分短いピッチで記
録紙を送ると、記録されるドットは前のラインのドット
に一部が重なるかたちとなるので、送りむらが生じても
白ぬけが発生しなくなることを利用したものである。
ここで記録紙の送りむらが生じる理由を考えてみる。
ところで、ファクシミリの画素はあ例えば16dot/mmも
の高密度であり、この密度でA4サイズ程度もの用紙幅の
原稿を読取る。従って、ファクシミリ伝送では伝送デー
タ量が膨大なものとなるため、伝送時間の短縮のために
も読取った画像は画素毎に2値化し、圧縮符号化して伝
送する場合が多い。このようなファクシミリ伝送におい
て、符号化処理には以下のようなものがある。
すなわち、第1には符号化ラインの同色画素の連続数
(ランレングス:つまり黒あるいは白の画素が走査線方
向に続く長さ)を符号化する方式(一次元符号化;MH)
であり、第2には符号化ラインとその直前の参照ライン
の対応する画素の位置に応じてモード決定し、符号化す
る方式(二次符号化;MR)である。
そして、このような方式によって圧縮符号化されたデ
ータを復号し、画データに変換する方式としては前記第
1の方式の場合、可変長ランレングスに変換した画再生
を行い、前記第2の方式の場合は可変長コードからモー
ド判別を行い白または黒への変化画素の位置を求め、画
再生を行っていた。そのため、符号化及び復号化はとも
に画像の状態によって速くなったり、遅くなったりし、
記録速度が一定化しない。
第6図(a)は感熱記録方式の装置の概略図である。
図中102はプラテンローラでこれは図示しないモータに
より回転駆動される。このプラテンローラ102の駆動に
よりサーマルヘッド101にてプラテンローラ102に押し付
けられた感熱記録紙103が送られる仕組であり、また、
その送りに合わせてサーマルヘッド101の各発熱素子に
対し画信号に応じて通電して発熱させることにより感熱
記録紙103上に記録する。一方、第6図(b)は熱転写
記録方式の装置の概略図で、図示しないモータによりプ
ラテンローラ102を駆動し、またそれに同期してインク
フィルム104も駆動する。インクフィルム104は記録紙幅
に対応した幅を持つフィルムに熱転写インクを塗布した
もので熱転写記録紙105上に重ね合わされてプラテンロ
ーラ102とサーマルヘッド101間に挾持される。これによ
り503の熱転写記録紙105とインクフィルム104を密着さ
せてかつ、お互いにすべることなく送ることができるよ
うになっている。そしてサーマルヘッド101の発熱素子
を画信号に応じて通電して発熱させることによりインク
フィルム上のインクを融かして熱転写記録紙105に転写
する。このように、第6図(a),(b)の示した感熱
記録,熱転写記録では必ずプラテンローラと記録紙を動
かすが、プラテンローラと記録紙は慣性を持つ。一方、
ファクシミリ装置では画信号の符号化と復号化の関係も
あって、画信号の出力状態は一定とならず、従って、記
録速度は一定にならないので、上記慣性モーメントによ
るオーバーラン等の差によって無視できない送りむらが
生じることになる。
このように送りむらが生じると、発熱素子の寸法を越
えてオーバーランしたときは前のラインと次のラインと
の間に空白部が生じることになり、この空白部すなわ
ち、白ぬけをつぶすために発熱素子の形状を主走査方向
より副走査方向に長くし、も送りピッチを該発熱素子の
副走査方向幅よりいく分短くする。
(発明が解決しようとする課題) このように熱記録方式の記録装置を使用したファクシ
ミリ装置においては、微小発熱素子を複数個主走査方向
に密に並設したライン型サーマルヘッドを用い、このサ
ーマルヘッドとプラテンローラとの間に記録紙を挾んで
サーマルヘッドの発熱素子に、画信号に応じて通電を行
うことにより発熱制御し、1ライン分の記録を行うと次
にプラテンローラを1ラインの幅分、回転させることに
より記録紙を1ライン分送り、再び上述のような記録制
御を繰返えすことによって記録を行ってゆく。
ところが、ファクシミリ伝送では画信号をデータ圧縮
して送るので、伝送速度が一定化せず、従って、記録速
度も一定化しない。しかも、プラテンローラやその送り
機構(モータや回転伝達機構)及び記録紙には慣性があ
るために、上記記録速度の変化から1ライン記録毎の副
走査方向送りを行うたびに所定のピッチよりオーバして
送ったり、少なく送ったりするなどの送りむらを生ず
る。特に、記録状態から停止状態に入るときには慣性の
法則から必ず上記ピッチよりオーバランすることにな
る。そして、送りが多過ぎる場合には前のラインと次の
ラインとの間にすき間が生じて記録像の劣化を招く。そ
こで、これを防止するためにサーマルヘッドの発熱素子
の副走査方向の寸法を1ラインの線幅よりも長目に形成
し、副走査方向の送りピッチを該発熱素子寸法よりも短
か目にして前のラインと次のラインでは一部が重なるよ
うにして記録する方式がとられている。
しかし、この重なりが大きすぎると白ドットのつぶれ
が大きくなり、ライン幅も詰って記録像の品位を損う。
そのため、第7図(a)にD1,D2で示す如く、各ライン
の重なり部Xは復号が円滑に進んで連続的に画信号が与
えられるような状態時において最適な重なり幅とするが
この場合、記録実行状態から復号に手間どって記録停止
の状態に入った時、副走査方向の送りが停止となるの
で、前記慣性によるオーバーランのために復号が終って
その次のラインの記録が実行されると上のラインLNbと
下のラインLNcとの間に白ぬけEが生じる。そこで、復
号により停止が生じるとき、これを検出する機能を持た
せ、この停止検出時に最後の記録終了時点からオーバラ
ンするまでの間における予め定めた一定タイミングにお
いて第7図(b)に示すように再度、前ライン(LNb)
の画信号で1ライン分の記録を行ない(LNb′)、これ
によって形成される追記ドットD2′により白ぬけを無く
すようにする。そして、復号が済んでからLNcのドットD
3を記録する。尚、第4図(a),(b)において重な
りを生じさせるのは上下に位置するライン間であり、各
ラインにおける各ドット間すなわち、主走査方向のドッ
ト間はサーマルヘッドの構成上、重なることはない。図
では各記録ドットがわかり易くなるように主走査方向も
重ねたように示してあるがあくまでも表現上、便宜的に
このように示してある。
しかしながらこの方式では追記ドットD2′が白ぬけE
を埋めてくれるが、その反面、第7図(c)に示すよう
に追記ドットD2′によりラインLNbは事実上副走査方向
にラインLNb′分の太りが生じてしまう。そして、この
太りにより次のラインLNcは侵入された分だけ細ってLN
c′の如くとなり、追記の発生頻度は高いことから結果
的に記録画は全体としてつぶれ気味になって画質が劣化
してしまう。
尚、復号による記録停止の検出は受信信号より画信号
を復号する復号器の出力する画信号の画素数をカウンタ
によりカウントし、そのカウント値が1ライン分に満た
ないときを以って行う。
そこでこの発明の目的とするところは、ドットの太り
を防止つつ白ぬけも防止して記録像の品位向上を図るこ
とができるようにしたファクシミリ装置を提供すること
にある。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明は次のように構成す
る。
すなわち、複数の微小発熱素子を直線状に密に配設し
たサーマルヘッドを用い、前記微小発熱素子の配設方向
を主走査方向、この主走査方向に対し交差する方向を副
走査方向とし、受信して復号した前記主走査方向各画素
位置の画信号が揃った時点でこれら画信号を前記サーマ
ルヘッドに与えて対応発熱素子を発熱させることにより
記録紙に熱記録するようにし、且つ前記微小発熱素子の
前記副走査方向幅に対応した所定ピッチ分、副走査方向
に前記記録紙を送ると共に前記復号により前記主走査方
向の全記録信号が揃うまで停止信号を出力し、この信号
の出力時は前記記録紙の送り終了までの期間内の所定タ
イミング時に前回用いた画信号を前記サーマルヘッドに
再度与えて発熱させて追記録させるようにしたファクシ
ミリ装置において、前記サーマルヘッドの前記微小発熱
素子は各々前記副走査方向幅を主走査方向幅より狭く構
成し、前記記録紙の副走査方向送りは前記微小発熱素子
の前記副走査方向幅以内のピッチで実施する送り手段に
より行うと共に受信した1ライン分の画信号は前記副走
査方向送りピッチに対応して複数回連続して記録に用い
るように制御する制御手段を設けて構成する。
(作用) このような本装置は複数の微小発熱素子を直線状に密
に配設したサーマルヘッドを用い、画信号を熱記録する
が受信して復号した前記主走査方向各画素位置の画信号
が揃った時点でこれら画信号を前記サーマルヘッドに与
えて対応発熱素子を発熱させることにより記録紙に熱記
録するようにし、且つ前記微小発熱素子の前記副走査方
向幅に対応した所定ピッチ分、副走査方向に前記記録紙
を送ると共に前記復号により前記主走査方向の全記録信
号が揃うまで停止信号を出力し、この信号の出力時は前
記記録紙の送り終了までの期間内の所定タイミング時に
前回用いた画信号を前記サーマルヘッドに再度与えて発
熱させて追記録させるようにすることにより送りを急に
止めることによる記録紙のオーバランによって生じる上
のラインと次のラインとの間の白ぬけを埋める。本発明
装置では前記サーマルヘッドの前記微小発熱素子は各々
前記副走査方向幅を主走査方向幅より狭く構成し、前記
記録紙の副走査方向送りは前記微小発熱素子の前記副走
査方向幅以内のピッチで実施する送り手段により行うと
共に受信した1ライン分の画信号は前記副走査方向送り
ピッチに対応して複数回連続して記録に用いるように制
御する。
そのため、通常の1ライン分の記録は記録紙の送りピ
ッチを従来の1/nにした場合、同一画信号でn回記録を
繰返した時点で完成する。従って、1回の記録の幅は従
来の1/nであり、追記の幅も1/nになるので復号のため記
録動作が中断して送りが急激に停止する場合のオーバー
ランによる白ぬけを無くすため、上記追記を実施しても
その追記の幅は狭いから白ぬけを抑制する程度の影響で
済みライン幅の太りや細りを抑えることができる。
従って本発明によれば良質の記録像を得ることができ
るようになる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明
する。
第1図は本発明装置の重要な構成要素であるライン型
サーマルヘッドの構成を示す斜視図及び部分拡大図であ
る。図において、201はサーマルヘッド本体であり、201
aは基板である。201cは微小発熱素子であり、複数個ラ
イン方向(主走査方向)に密に形成してある。この発熱
素子201cは基板201a上に形成してあり、その形状は第1
図における拡大図Aの如きである。すなわち、ライン方
向(主走査方向)の長さlに対して記録紙送り方向(副
走査方向)の長さLを短かくしてある(l/L)。
ところで従来のサーマルヘッドの発熱素子101cの形状
は第1図に拡大図Bで示す如く主走査方向の長さl対し
て副走査方向の長さLは長くしてあった(L/l)。代表
的な値としては主走査方向長lが110μm,副走査方向長
Lが190μmである。そして、このようなサーマルヘッ
ドを用いて、1画素(1dot)を1回で記録していた。
これを本発明装置では例えば主走査方向長lは110μ
mでそのまま変わりはないが、副走査方向長Lを例えば
従来の半分程度の90μm位とする。
尚、発熱素子のサイズを除き、基本的構成はすでに説
明した従来のものと変わりはない。そして、隣接発熱素
子201c間は絶縁層201fで電気的に互いに分離されると共
に発熱素子201cの一端側は共通側であるコモンリード線
201eが、また他端側は独立のリード線201dに接続されて
おり、リード線201dはドライブ用のトランジスタを介し
てアースに、そして、コモンリード線201eは例えば+24
Vの電源ラインに接続することにより前記トランジスタ
を画データ(記録データ)の信号でオン/オフ制御する
と発熱素子201cにデータに応じ通電されて発熱制御でき
ることになる。
このような構成のサーマルヘッドを用いた本発明によ
る熱記録式のファクシミリ装置受信系のブロック図を第
2図に示す。図中201は上述のサーマルヘッド,202は記
録指令が与えられる毎に画信号(記録データ)をサーマ
ルヘッド201に与えるバッファである。このバッファ202
はサーマルヘッド201の各微小発熱素子201cそれぞれに
対応する記録データを一時保存するものであり、このバ
ッファ202より与えられるデータに対応して各微小発熱
素子201cは通電制御されることになる。203は回線を介
して伝送されて来た伝送信号を復調する復調部、204は
この復調された信号から画信号を復号する復号部、205
はシステム全体の制御を司る制御部であって、前記復号
部204が1ライン分の画データを出力する毎に画データ
の取込指令を発生し、頁切りや画信号の受信終了により
図示しないカッタ機構による記録紙の切断制御や記録紙
の排出制御なども行い、また、復号部204を監視して、
この復号部204が各ライン単位の受信信号について、そ
のライン画信号を全部復号し終るまで記録停止信号を出
力する機能なども持っている。206は記録制御部であ
り、制御部205の制御のもとに復号部204からの画信号を
取込んで保持すると共に1ライン分の画信号を取込むと
記録制御のために記録指令と送り指令を2回繰返して与
え、この2回の指令を繰返す毎にバッファ202に次ライ
ンの画信号を与えると云った制御を実施するものであ
る。また、このとき、制御部205が記録停止信号を発生
してから所定時間経過した段階でまだ記録停止信号が継
続しているときは前回の画信号による記録指令を1回発
生して追記録を実施させる機能も持つ。
207はモータ駆動制御部であり、前記記録制御部206か
らの送り指令を受ける毎に1ピッチ送るための駆動パル
ス信号を発生するものである。また、208は搬送モータ
であり、記録紙やインクフィルム(熱転写インク保持
体)を送るためのものであって、前記駆動パルス信号を
受ける毎に1ピッチ回転駆動するものである。ここで、
1ピッチは本実施例の場合、微小発熱素子201cの副走査
方向長Lが従来の半分であるので、一般の記録1ライン
分の幅の半分とし、2ピッチ送ると1ラインの幅相当の
送り量となるようにしてある。これはモータに付属する
減速機構の減速比を従来の倍にすることで容易に実現す
ることができる。
このような構成の本装置は伝送信号が着信すると復調
部203によって復調され、復調部204によって復号されて
画信号となる。制御部205は復号部204の出力を1ライン
分の単位で監視し、画信号の出力が1ライン分に達する
毎に記録停止信号の出力を一旦解除する。一方、記録制
御部206はこの画信号を順次取込んでおり、1ライン分
の画信号が得られる毎に制御部205の記録停止信号によ
りこの取込んだ1ライン分の画信号をバッファに与え保
持させる。そして、記録制御部206は次に記録開始指令
を出力しバッファ202の保持データでサーマルヘッド101
の各微小発熱素子101cを通電制御するので画信号に応じ
て通電され、発熱して熱転写であればインクフィルムの
インクを溶かし、記録紙に転写し、感熱式であれば感熱
記録紙を発色させる。この熱記録が完了するタイミング
で記録制御部206は送り指令を発生し、これによってモ
ータ駆動制御部207は駆動パルス信号を1つ発生するの
で、搬送モータ208は1ピッチ回転する。この場合の1
ピッチは記録1ライン相当分の幅の半分であるから、従
来の半ピッチ分である。
これにより、記録紙及びインクフィルムは1ラインの
半分の幅だけ送られ、この時点で再び記録制御部206は
記録を実行させるべくバッファ202の画データによりサ
ーマルヘッド201の各微小発熱素子を駆動させる。従っ
て、前回と同一画データによる記録が再び行われて1ラ
イン相当分の記録が終わることになる。
1ライン相当分の記録が終わると記録制御部206はす
でに保持している次の1ライン分の画データを読み出し
てバッファ202に与えると共に送り指令を発生する。こ
れによって、モータ駆動制御部207は駆動パルス信号を
1つ発生するので、搬送モータ208は1ピッチ回転す
る。これにより、従来の半ピッチ分、すなわち、記録1
ライン相当分の幅の半分の相当する量、回転し、記録紙
及びインクフィルムは1ラインの半分の幅だけ送られ
る。この時点で再び記録制御部206は記録を実行させる
べくバッファ202の画データによりサーマルヘッド201の
各微小発熱素子を駆動させる。従って、新たな画データ
の半ライン分の記録が行われる。これが終ると再び、半
ラインの送りが実施され、前回と同一画データによる記
録が再び行われて1ライン相当分の記録が終わることに
なる。
1ライン相当分の記録が終わると記録制御部206はす
でに保持している次の1ライン分の画信号を読み出して
バッファ202に与え、また送りを実行して上述同様の動
作を繰返してゆくことになるが、このとき、上記次の1
ライン分の画信号がまだ取込み終っていなければ制御部
205は記録停止信号を出力している。記録制御部206は記
録停止信号が出力されると計数をはじめ、この計数値が
所定値すなわち、紙送りが停止する前の適宜なタイミン
グで追記のための記録指令を発生するのでサーマルヘッ
ド201はバッファ202内の画信号で発熱制御止されること
になる。このようにして記録が行われ頁の終りに達した
り、受信終了になると制御部205は頁切りの指令を出
し、記録紙のカットを行うと共にその記録済み記録紙を
排出し、再び次頁の画信号による上述のような記録制御
に入ることになる。
ここで本発明の特徴的な記録制御部分について詳しく
説明しておく。
第4図は本発明の記録制御の実施例であり、第3図は
記録制御系のもう少し具体的な構成図である。この実施
例では1ラインを2回ずらして記録してゆく場合を示す
が、n回にしても良い。
第4図(a),(b)はファクシミリが受信した画信
号の記録像である。同図(a)は第2ラインと第3ライ
ンとの間に白ぬけEが生じたものを示し、同図(b)は
追記ドットD2″により白ぬけを無くしたことを示す。
第3図に示す記録制御系は搬送モータであるパルスモ
ータ208、その回転力を伝えるベルト301及びプーリ30
2、このプーリ302に接続されるプラテンローラ303、サ
ーマルヘッド201とプラテンローラ303の間に挾持され回
転するプラテンローラ303の摩擦力により搬送される感
熱記録紙304、伝送路から到来する伝送信号を画信号に
復号する復号部203、前述した制御を司る制御部205、記
録制御を行う記録制御部206、モータ駆動制御部207より
なる。制御部205には復号化された画信号をカウントし
1ライン分のカウント値に達する毎にクリアされるライ
ンカウンタ機能を持たせてあり、このラインカウンタが
1ライン分のカウント値に未たない期間は記録停止信号
を出力するようにしてある。また、記録制御部206は順
次画信号を取込むと共に1ライン分の画信号を取込んで
そのラインに対する記録停止信号が解除されるとただち
にその画素信号による熱記録と所定ピッチ分の紙送り
(フィード)制御を2回繰返すが、この記録制御が終っ
て次のラインの画信号が取込み中であり、このラインに
ついての記録停止信号が解除されない状態のときは紙送
りが実際に停止するまでの間の適宜なタイミング(白ぬ
け発生部に追記可能なタイミング)で前回記録に供した
画信号で再びサーマルヘッド201を加熱制御する追記制
御を実施するようにしてある。従って、上記タイミング
到来までの間に記録停止が解除されれば追記は実施しな
い。
このような構成において、復号部204で復号された伝
送信号は画信号として制御部205及び記録制御部206に送
られ、記録制御部206は画信号を順に取り込んでゆく。
また制御部205ではラインカウンタにより画信号をカウ
ントして1ライン分の画素数をカウントする。そして制
御部205はラインカウンタの値が1ライン分の画信号を
カウントするまで記録停止信号を出力する。記録制御部
206は、記録を指示する記録制御信号を出力するが、制
御部205より記録停止信号が出力されている間は前ライ
ンの記録が終了しても次のラインの記録に進まないよう
に制御する。ここでラインカウンタのカウントアップ時
にラインカウンタがクリアされるまでの間、記録停止信
号を解除するのを受けて記録制御部206は1ライン分の
画信号に従ってサーマルヘッド201を同じ画信号で2回
記録する。それに同期してパルスモータ208を駆動して
感熱記録紙304を従来の装置の半ピッチ相当分ずつフィ
ードする。この結果、記録停止信号が解除されると感熱
記録紙304を1ステップフィードしてサーマルヘッド201
により記録エネルギを加える。そして感熱記録紙を1ス
テップフィードしてふたたびサーマルヘッドにより同じ
画データで記録エネルギを加える。この2ステップの記
録で1ラインを記録する。尚、記録紙のフィードと熱記
録は、順序を変えて熱記録を先に行ってから次にフィー
ドを行うようにしても差し支えないが復号化が早いスピ
ードで実施されている状態のときはこれらがほぼ同時に
行われる状態となり、記録紙はほぼ連続送りのようにな
る。その後、符号化に時間がかかるような事態に陥ると
熱記録が終って次のラインの画信号を取込み中となり、
この画信号に対する記録停止信号が出力された状態とな
ったとする。このときまた、感熱記録紙304は慣性のた
め動いているのでそのままオーバランしてしまう。その
ため、記録制御部206は記録が終了して新しい画信号を
取込中となり、記録停止信号が与えられているときは所
定の時間後に再び前ラインと同じ記録(追記)を行うよ
うに制御する。
この追記記録制御によりどのように記録されるかを第
4図により説明する。連続的に次ラインの画信号が取込
めた状態から急に画信号の取込みが滞ると記録紙の送り
連続して送り出されていた送りが急停止されることにな
り、オーバランする。このオーバランする間に一回追記
を行うのが本発明の特徴であるがこれを上述した、停止
時の追記を行わないと、第4図(a)の記録画になる。
これは第2ラインの記録ドットD2′と第3ラインの記録
ドットD3の間に停止状態が入った場合を仮定している。
感熱記録紙はすぐに止まらないのでこの停止によるオー
バランにより白ぬけEが発生する。本発明では記録が終
った時点で新画信号が一ライン分まだ取込まれていない
ときはこの時点より記録紙が停止する前の所定のタイミ
ング時に前ラインとおなじ画信号を再度記録するように
サーマルヘッド201を制御する。そして、1ライン分の
画信号を取込んで記録停止信号が解除されたとき、新画
信号による記録ドットD3の記録に入る。この場合の記録
状態が第4図(b)である。オーバランが発生する間の
追記ドットD2″の記録により白ぬけを消すことができ
る。
以上の説明は1画素を2回づらしながら1ライン分を
記録する場合で感熱記録に絞って記したが、n回(n=
2,3,4,…)ずらしても良く、また熱転写記録でもかまわ
ない。
このように本装置は、複数の微小発熱素子を直線状に
密に配設したサーマルヘッドを用い、画信号を熱記録す
るに当って受信して復号した前記主走査方向(ライン方
向)各画素位置の画信号が揃った時点でこれら画信号を
前記サーマルヘッドに与えて対応発熱素子を発熱させる
ことにより記録紙に熱記録するようにし、且つ前記微小
発熱素子の前記副走査方向幅に対応した所定ピッチ分、
副走査方向に前記記録紙を送ると共に前記復号により前
記主走査方向の全記録信号が揃うまで停止信号を出力
し、この信号の出力時は前記記録紙の送り終了までの期
間内の所定タイミング時に前回用いた画信号を前記サー
マルヘッドに再度与えて発熱させて追記録させるように
し、これにより送りを急に止めることによる記録紙のオ
ーバランによって生じる上のラインと次のラインとの間
の白ぬけを埋めるようにしたものにおいて、前記サーマ
ルヘッドの前記微小発熱素子は各々前記副走査方向幅を
主走査方向幅より狭く構成し、前記記録紙の副走査方向
送りは前記微小発熱素子の前記副走査方向幅以内のピッ
チで実施する送り手段により行うと共に受信した1ライ
ン分の画信号は前記副走査方向送りピッチに対応して複
数回連続して記録に用いるように制御するようにしたも
のである。
そのため、通常の1ライン分の記録は記録紙の送りピ
ッチを従来の1/nにした場合、同一画信号でn回記録を
繰返した時点で完成するので、1回の記録の幅は従来の
1/nであり、追記の幅も1/nになるので復号のため記録動
作が中断して送りが急激に停止する場合のオーバーラン
のよる白ぬけを無くすため、上記追記を実施してもその
追記の幅は狭いから白ぬけを抑制する程度の影響で済み
ライン幅の太りや細りを抑えることができる。
従って本発明によれば良質の記録像を得ることができ
るようになる。
〔発明の効果〕
以上詳述したように本発明によれば白ぬけを抑制でき
ると共にライン幅の太りや細りを抑えることができて良
質の記録ができるファクシミリ装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるサーマルヘッドの構成を説明する
ための図、第2図は本発明の一実施例を示すファクシミ
リ装置の受信系のブロック構成図、第3図は本発明の一
実施例の更に詳細の構成を示す要部ブロック図、第4図
は本発明の一実施例による記録例を説明するための図、
第5図は従来のサーマルヘッドの構造を説明するための
図、第6図は感熱記録方式及び熱転写記録方式の記録装
置の要部構成を説明するための図、第7図は従来の方式
による記録例を説明するための図である。 201……サーマルヘッド本体、201a……基板、201c……
発熱素子、201d……リード線、201e……コモンリード
線、201f……絶縁層、202……バッファ、203……復調
部、204……復号部、205……制御部、206……記録制御
部、207……モータ駆動制御部、208……搬送モータ、30
3……プラテンローラ、304……感熱記録紙。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の微小発熱素子を直線状に密に配設し
    たサーマルヘッドを用い、前記微小発熱素子の配設方向
    を主走査方向、この主走査方向に対し交差する方向を副
    走査方向とし、受信して復号した前記主走査方向各画素
    位置の画信号が揃った時点でこれら画信号を前記サーマ
    ルヘッドに与えて対応発熱素子を発熱させることにより
    記録紙に熱記録するようにし、且つ前記微小発熱素子の
    前記副走査方向幅に対応した所定ピッチ分、副走査方向
    に前記記録紙を送ると共に前記復号により前記主走査方
    向の全記録信号が揃うまで停止信号を出力し、この信号
    の出力時は前記記録紙の送り終了までの期間内の所定タ
    イミング時に前回用いた画信号を前記サーマルヘッドに
    再度与えて発熱させ追記録させるようにしたファクシミ
    リ装置において、前記サーマルヘッドの前記微小発熱素
    子は各々前記副走査方向幅を主走査方向幅より狭く構成
    し、前記記録紙の副走査方向送りは前記微小発熱素子の
    前記副走査方向幅以内のピッチで実施する送り手段によ
    り行うと共に受信した1ライン分の画信号は前記副走査
    方向送りピッチに対応して複数回連続して記録に用いる
    ように制御する制御手段を設けて構成したことを特徴と
    するファクシミリ装置。
JP63066520A 1988-03-18 1988-03-18 ファクシミリ装置 Expired - Fee Related JP2667862B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63066520A JP2667862B2 (ja) 1988-03-18 1988-03-18 ファクシミリ装置
US07/322,606 US4980698A (en) 1988-03-18 1989-03-10 Method and system for recording image data by thermal head
CA000594114A CA1326166C (en) 1988-03-18 1989-03-17 Method and system for recording image data by thermal head

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63066520A JP2667862B2 (ja) 1988-03-18 1988-03-18 ファクシミリ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01238370A JPH01238370A (ja) 1989-09-22
JP2667862B2 true JP2667862B2 (ja) 1997-10-27

Family

ID=13318223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63066520A Expired - Fee Related JP2667862B2 (ja) 1988-03-18 1988-03-18 ファクシミリ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2667862B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2287224B (en) * 1994-03-02 1997-08-13 Tohoku Ricoh Co Limited Control device for a thermosensitive stencil printer

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01238370A (ja) 1989-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5191357A (en) Method and apparatus for preheating a thermally activated printing head
JP2667862B2 (ja) ファクシミリ装置
KR100245317B1 (ko) 시리얼 열 기록장치
US4899171A (en) Thermal printer
JPH085235B2 (ja) 熱転写記録装置
US5262799A (en) Recording apparatus with auxiliary recording and method for same
US5587733A (en) Recording apparatus which avoids ink sheet sticking and image streaking
JP2718018B2 (ja) 記録装置
US5712671A (en) Thermal recording method and apparatus varying the number of auxiliary heating pulses based on the length of time between recording operations
JPS6336502B2 (ja)
JP3053990B2 (ja) 熱転写型カラーシリアルプリンタ
JPH0924636A (ja) 熱記録装置
JP2940552B2 (ja) サーマルヘッドを用いた画像記録方法
JPH01238955A (ja) サーマルヘッド
JPH0349362A (ja) ファクシミリ装置
JP2676147B2 (ja) ファクシミリ装置
JPH05278247A (ja) 溶融型熱転写記録方法及び装置
JPS6355831B2 (ja)
JPH0215781A (ja) 記録装置
JPH05301369A (ja) 画像記録方法及び装置及び前記装置を有する通信装置
JPH02223462A (ja) 感熱記録装置の記録紙カット方法
JPH0393558A (ja) 感熱記録装置
JPS58179681A (ja) 記録装置
JPH01310980A (ja) 熱転写記録装置
JPH02279365A (ja) 熱転写記録方法及び装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees