JP2667489B2 - ケーシング立坑の底盤形成方法と装置 - Google Patents

ケーシング立坑の底盤形成方法と装置

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JP2667489B2
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衛 宮崎
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株式会社コプロス
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ヒューム管など小口径管を地中に敷設推進
するに際してのケーシング立坑の底盤を形成する方法と
装置に関する。
〔従来の技術〕
本願出願人はケーシング立坑を築造する方法として、
基本的に断面が円形をなす鋼製ケーシングを地中に埋設
し、これを推進反力発生体として利用する推進工法を特
願昭59−198213号、特公昭61−75198号において開示し
た。
同出願に開示した推進工法は、従来の鋼矢板を打ち込
む方式やライナープレートを設置する方式に比べ、断面
が円形の鋼管のケーシングを使用するものであるため、
比較的小さい作業空間で作業者が安全に作業でき、ま
た、鋼管の剛性を利用して反力がとり易いので、推進機
の取付けが簡単にできるなどの利点がある。
ところでこの工法では、ケーシング立坑の底盤の打設
は次のようにして行っている。第8図にその方法を示
す。第8図(a)は掘削の途中を示し、Aケーシング,B
は地下水,WLは地下水のレベルを示す。この場合掘削底
は掘削バケットの構造上ほぼ球面となっている。同図
(b)は掘削完了の状態を示し、同図に示すように、ケ
ーシングAの上部にアイドルケーシングHを接続し、ケ
ーシングAの長さ以上にケーシングAを圧入している。
この状態で、同図(c)に示すように、トレミー管Iを
挿入し、この管から生コンクリートGを注入して底盤を
打設する。同図(d)は底盤コンクリート打設後、ケー
シングAをコンクリート厚さの中途まで抜き上げた状態
を示す。同図(e)はアイドルケーシングHを撤去し、
コンクリート固化後中の水を汲み出して、立坑が完成し
た状態を示す。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、この方法では、掘削、生コンクリート
打設供水中で行う作業のため、地上で行う作業に比べ困
難であり、ケーシング壁に掘削のできない土砂が残った
りすることがある。この場合、そのままコンクリートを
打設すると、コンクリートの固化後ケーシングとコンク
リートの間の水密性を確保することができず、この部分
からの水抜けの原因となる。また、水中コンクリート打
設のため、地上で打設されたコンクリートにくらべ品質
に劣り、コンクリート組織からの水の浸漬が発生するこ
ともある。
本発明において解決すべき課題は、上記鋼管ケーシン
グを用いる立坑の形成において、底盤形成上の問題点を
解消し、打設した鋼管ケーシング内に水抜け,浸水の心
配が全くない底盤を、比較的簡単に形成する方法を完成
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、埋設された立坑用円形ケーシング内に、ケ
ーシング内径よりも小さい外径を有し且つ外周にチュー
ブを装着した版状本体を沈設し、同チューブにシール用
流動体を圧入し版状本体とケーシング内面との間に水密
状態を形成し、同版状本体による水密状態を保持しつつ
ケーシング内の排水を行ったのち、底盤本体下面空間に
シール材の封入と底盤本体上面へのコンクリート打設を
行うことによって、上記課題を達成したものである。
同方法を実施するための装置として、その外周に耐圧
チューブを取付け、打設したケーシングの内径よりも僅
かに小さい外径を有するコンクリート或いは鋼材からな
る版状体と、同版状体の上にケーシング内面を圧着する
装置を取り外し自在に連結した装置を用いることができ
る。
〔実施例〕 以下本発明を実施例により具体的に説明する。
第1図〜第5図は本発明の底盤の形成方法における工
程説明図である。
第1図は、例えば特開昭61−83719号公報において開
示した方法によって、断面が円形の鋼製のケーシングA
を埋設した状態を示す。同ケーシングA内には通常地下
水Bが溜まっている。また、Cは地山を示す。
次いで、第2図に示すように、ケーシングA内に、図
示しない外部クレーンのフックDに吊り下げて、モルタ
ルあるいは生コン注入ホースEを連結した底盤形成装置
10をケーシングA内の底に沈設する。
第6図及び第7図は底盤形成装置10の構造を示すもの
で、第6図は垂直断面図であり、第7図は平面図を示
す。
底盤形成装置10は、版状本体1と同本体1の上面に連
結ボルト2によって取り外し自在に連結された圧着装置
3から構成されている。
版状本体1は、打設したケーシングAの内径よりも僅
かに小さい外径を有するコンクリート或いは鋼材からな
る版状体11を有し、同版状体11の外周には環状溝12が形
成され、同環状溝12にはゴム布のような耐圧チューブ13
が取付けられている。且つ中央部14には版状本体1の裏
面にモルタル注入・排出のための弁15が設けられてい
る。
また、同本体1の上面に連結された圧着装置3は、取
付け板31上に吊りピース32と共に、その外周部に、先端
に圧着シュー33をケーシングAの内面に押し付けるため
の圧着シリンダー34を複数個設けている。
上記構造を有する底盤形成装置10を沈設したのち、第
3図に示すように、耐圧チューブ13内に注入ホースEか
ら、モルタル、或いは場合によっては他の圧力流体、空
気などを圧入して、耐圧チューブ13を膨張せしめてケー
シングAと版状本体1との間を水密にする。これによ
り、多少の掘削の残りがケーシング壁面にあったとして
も水密性を確保することができる。そして、圧着装置3
を駆動せしめて、ケーシングAの内面にシュー33を圧着
して、版状本体11の下面からの水圧に耐えるようにす
る。この状態でケーシングA内の水Bを排水する。
この排水が終了したとき、第4図に示すように、溶接
補助片4を用いてケーシングAの内面と版状本体11とを
溶接固定したのち、圧着装置3を版状本体11から切り離
して撤去する。そして、版状本体11の圧入弁15とモルタ
ル類の注入ホースEを連結して、モルタル類を版状本体
11の下面と地山との間の空間Fに打設して底盤の強度を
補強せしめる。
そして、このようにして固設された版状本体11上にコ
ンクリートGを打設して底盤を完成する。
〔発明の効果〕
本発明によって以下の効果を奏することができる。
(1) 水抜け、浸水の恐れのない底盤をケーシングの
底部に簡単に構成することができる。
(2) 埋設ケーシングの深さを従来方式に比し浅くで
き、経費、手間とともに軽減できる。
(3) 生コンの打設に伴うケーシングの引き上げ作業
が不要となり、使用機器の使用回転率が向上する。
(4) 底盤高さが設計図通りに仕上がる。
(5) 水中コンクリート打設に伴う多量のレイタンス
やスライムが発生しないためその除去作業が不要とな
る。
(6) 底盤の主要部分が工場生産でき品質の向上が図
れる。
(7) 底盤強度が高い。
(8) 重量物であるトレミー管の運搬が不要となる。
(9) 工程が生コンクリートの供給時間に左右されな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第5図は本発明の工程を示す図であり、第6図
および第7図は工法を実施するために使用する装置を示
す。第8図は従来の底盤施工方法を示す。 1:版状本体、2:連結ボルト 3:圧着装置、4:溶接補助片 10:底盤形成装置、11:版状体 12:環状溝、13:耐圧チューブ 14:中央部、15:弁 31:取付け板、32:吊りピース 33:圧着シュー、34:圧着シリンダー A:ケーシング、B:地下水 C:地山、D:フック E:注入ホース、F:空間 G:コンクリート、H:アイドルケーシング

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】埋設された立坑用円形ケーシング内に、ケ
    ーシング内径よりも小さい外径を有し且つ外周にチュー
    ブを装着した版状本体を沈設し、同チューブにシール用
    流動体を圧入して版状本体とケーシング内面との間に水
    密状態を形成し、同版状本体による水密状態を保持しつ
    つケーシング内の排水を行ったのち、底盤本体下面空間
    にシール材の封入と底盤本体上面へのコンクリート打設
    を行うことを特徴とするケーシング立坑の底盤形成方
    法。
  2. 【請求項2】外周に耐圧チューブを取付け且つ埋設した
    ケーシングの内径よりも僅かに小さい外径を有するコン
    クリート或いは鋼材からなる版状体と、同版状体の上に
    ケーシング内面を圧着する装置を取り外し自在に連結し
    てなることを特徴とするケーシング立坑の底盤形成装
    置。
JP4108889A 1989-02-21 1989-02-21 ケーシング立坑の底盤形成方法と装置 Expired - Lifetime JP2667489B2 (ja)

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