JP3209502B2 - 取・放水装置水中構築工法 - Google Patents
取・放水装置水中構築工法Info
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Description
口や大運河や大河川近くに建設された火力発電所、原子
力発電所その他のエネルギー施設に使用する冷却水ある
いは加熱水取水装置及び放水装置の水中構築工法に関す
る。
法は、図11乃至図15に示すよう、まず、予定の水底
域1の基礎マウンド2構築後、水上作業床3を吊上げ曳
航船4で据付け、中杭5を打設して固定する水上作業床
設置工程(図11)と、次いで、水上部より作業構台6
を構築し、陸上7側からは桟橋8とを同時に構築する連
絡桟橋設置工程(図12)と、取・放水口立坑9となる
円形RCケーソン10(例えば直径7m)をニューマチ
ックケーソン工法により沈設して行くケーソン構築・沈
下掘削工程(図13)と、ケーソン沈設完了後、取・放
水口基礎としての支持力確保のため、作業室底部を底詰
めコンクリート11で現場打ち充填する底詰めコンクリ
ート打設工程(図14)と、予定の水底域1下地中に掘
進するシールドトンネル12と立坑9下部1側とを内部
相互連通自在に結合する取・放水路トンネル接続工程
(図15)と、水上作業床3と作業構台6と桟橋8と鋼
製及びRCケーソン10を撤去し注水する床台桟橋ケー
ソン撤去工程(図15)と、別途用意する取・放水口1
3を立坑9上端に載着セットする取・放水口据付工程
(図15)とを順次踏んで一貫経過する。
式作業床3を採用し、陸上7側より連絡桟橋8を構築し
て資機材の搬入と土砂運搬を行う。立坑工事は、掘削深
度が例えば水面下35mにも及ぶ高気圧作業となり、作
業効率及び安全確保のため無人化ニューマチックケーソ
ン工法を採用し掘削・沈下・構築を繰り返してケーソン
10を所定の位置へ着底する乾式工法である。シールド
トンネル工事は、図15に示すよう埋立護岸14下部を
通過することとなり護岸への影響を与えないよう切刃の
安定が確保可能な泥水加圧シールド工法によりシールド
マシンの発進は石灰石コンクリート(PC鋼材による仮
補強)を直接切削して発進させ、到達取・放水口立坑9
への接合は乾式接合工法を採用する。他方、リバース掘
削機を用いる実績のあるリバース掘削工法も最近多く施
工され、その立坑工事は前記ニューマチックケーソン工
法同様、水域に水上作業床を据え付け、リバース掘削、
立坑内張管の立て込みを連続して行う。
程を段階的に詳述する。 (1)取・放水口立坑9 取・放水口立坑工事は、軟弱な水底域1地盤をサンドコ
ンパクションパイル(SCP)及び深層混合処理(DM
N)により改良した後、マウンド2石投入水底域1に水
上作業床3を据付け、リバース掘削、立坑内張管の建て
込みを行い、例えば、内径5m、高さ40mの立坑9を
構築する場合である。
水上作業床3は、例えば、幅12m、長さ37mの作業
床本体3aと幅10.5m、長さ37mの資材床3bと
すると、天端標高を設計最大波高に対して余裕をみて、
TP+6mとして、作業床3の高さは17mとなる。作
業床本体3a据付けに先立ち、杭打船で鋼管杭を建て込
み、上部結構し、資材床3bの現場構築をする。
程度となるが、これを陸上7で組立て2,000t級ク
レーン(曳航)船4(図15参照)で現地まで曳航して
据付ける。その際の船団編成は次表の通りの用意が必要
である。
削の孔壁保護管15を防護するため、外径6mの図示し
ない防波ウエルを設置する。作業床3の固定は四隅の杭
16及びアースアンカー17をバイブロハンマーで打設
し、有義波高3.0m程度まで耐えられるようにし、4
本の杭打ちが確実に出来る様に予め作業床3に打ち込ん
だ状態で据付を行う。
る。リバース掘削に当っては、水底域1付近の軟質な土
砂の孔壁を保護するとともに、立坑9内をドライにした
時の外水圧に抵抗させる目的で例えば、直径7.0m、
厚さ2.5m、長さ25m(水底11m)の孔壁保護管
15を設置する。この管15は超大型バイブロハンマー
2台を連動させて水底域1に打込む。掘削は、作業床3
から例えば、外径6,000mmの四翼ビット18aを有
する大型リバース機18を使用する。
循環と泥水面との水頭差が大きいことからエアリフト方
式を用いる。例えば、25cm以上の吸入口径以上の礫に
ついては掘削機を一時撤去し、オレンジピールバケット
で礫層を緩めながら玉石を孔の中心に移動させた後、ク
ラムシェルバケットで取り除く。給水は仮設の連絡桟橋
8に配管して行い、土砂搬出は、土運船19により行
う。図中、20は例えば150t吊りクローラークレー
ン、21は例えば50t吊クローラクレーン、22は泥
水天端である。
(図18参照) 立坑内張管は、例えば、長さ55m、内厚30mmの鋼管
であり、2,000t吊クレーン船によって水上曳航
し、孔壁保護管にガイドを設け掘削孔内に建て込む。海
水等による腐食防止のため、内張管は内面がタールエポ
キシ、外面がコールタールエナメルガラスクロスで塗装
するとともに電気防蝕を行う。
し、掘削孔底部、内張管外周部に現場打ちコンクリート
23をトレミー管を用いて打設する。打設終了後内張管
内をドライアップし、取・放水口本体設置レベルで切断
し、フランジを取付ける。
取・放水路シールドトンネル12を取・放水口立坑9の
接合部において、シールド掘削機の解体、立坑9のコン
クリートはつり、内張管の切断9b及び接続、覆工作業
等からなる。これ等一連の作業は例えば約4ケ月間の長
期に亙ることになるが水域工事でもあり、基盤層の層厚
が例えば7mと薄いことから安全性を配慮して凍結工法
による地盤改良を行う。凍結工法は施工性、経済性等を
勘案して−20℃の塩化カルシウム液を土中に循環させ
るブライン方式を用いる。
となり、湧水を防止出来る。 (ロ)地盤は凍結によって強度が増加し、凍土壁は耐力
壁としての強度をもつ。 (ハ)凍土壁は土質の種類にかかわらず一様な壁体とな
る。 (ニ)ブラインの循環によって凍土壁を造るため汚染公
害は発生しない。
して凍結部分24の例えば凍土厚70〜120cm、ブラ
イン温度−20℃、凍結管ピッチ50〜80cm、所要日
数50日とする。凍結管は取・放水口立坑9からトンネ
ル12側に向かって斜めボーリングを行い、例えば長さ
5.5mの凍結管を40本埋設するほか、図20に示す
シールド機スキンプレート25等にも凍結管を貼付け全
体として例えば約100本配置する。凍結装置は例えば
37KW型ユニットを2台資材床3bに配置する。凍結運
転時には測温計を埋設して、地中温度の計測をし施工管
理する。
b後の接合工事の現場は、−20℃程度の低温状態にあ
るため溶接循環が悪く、かつ、凍結管、測温管の設置に
より立坑内張管に構造的に弱点となる例えば42本の孔
があけらているが三重構造の覆工をして補強する。図中
26はセグメントである。
ルド機械の撤去等に併行してH鋼(H−100×10
0)と鋼板を建て込み、地山との間隙部はモルタル注入
を行う。
実施するもので、円形の鋼板を例えば3分割して、トン
ネル12より搬入し、組立て、溶接した後、一次覆工2
7との間隙部はモルタル注入を行う。
して行う。構造は、例えば3.4m、厚さ30mmの鋼製
の円筒補強管で5ブロックに分割し、取・放水口立坑9
より搬入し組立て溶接する。二次覆工との間隙部はモル
タル注入を行う。なお、立坑トンネル連結部の複雑な開
先となる部分は工場で製作し、現場では直線の溶接施工
となる。
上を考慮して例えば沖合500m、水深約15mの位置
に直径15mの鉛直取水式の鋼製取水口13の設置工事
である。放水口13工事は温排水又は冷排水が付近の環
境に悪影響を及ぼさない位置に開口する。
に示す通り、水上資材床3b・作業床3の撤去→砕石マ
ウンドの撤去、床掘り→根固めコンクリート型枠セット
→裏込砂利投入→根固めコンクリート打設→取・放水口
据付の順で施工される。
ーラークレーンで解体する。基礎杭(14本)はクレー
ン船に引抜用バイブロハンマーを装備して引抜く。作業
床3は2分割して、例えば2,000t級クレーン船で
吊り運搬する。
る。現場周辺には汚濁防止膜を展張し周辺の汚濁に留意
する。砕石撤去後、図23で示す手順で根固め水中コン
クリート28打設のため、例えばEL−12m〜EL−
14mまでクラブ船で切取る。切取作業中はダイバーの
指示によりバケットを昇降する。
船で運搬据付ける。
ば数100mをφ150mmのパイプ配管を通してポンプ
圧送する。ポンプ圧送は、輸送距離が長いため、中間ポ
ンプを設置し2段圧送で行う。連絡桟橋8先端から水中
間はゴム管を使用するが、距離が長くダイバーが支え切
れない時は、中間部を例えば50t級吊旋回クレーン船
で支持する。打設フローチャートを図24に示す。
岸壁において取・放水口13上部13aフランジ29面
に木製の防護キャンバー30及び立坑9上端開口上に予
め水中コンクリート31固めしてある取・放水口13下
部13b受口32への誘導金具33を、又取・放水口1
3上部13a上面に視準棒34を取付ける。取・放水口
13(例えば重量200トン)はドック岸壁で吊込み、
起重機船で現地まで曳船する。同図中35は呑口、36
は吊ワイヤーである。
船を所定の位置にアンカー固定した後、水上測量台から
側線方向を陸上7からセンター方向をトランシットによ
り前もって取付けてある4本の視準棒34を測定し位置
決めをする。据付に当っては、下部13bの上端フラン
ジ37の上方3mからは徐々にダイバーで誘導しなが
ら、取・放水口13上部13aフランジ29と下部13
bフランジ37に亙り取付ける。
吊り上げ、防護キャンバー30をダイバーで取り除き、
徐々に取・放水口13上部13aを下げフランジ29と
37の対接面を接着させ本ボルトをセットし締め付け
る。ボルト締め付け確認は検査ダイバーがボルトトルク
について確認する。取・放水口据付フローチャートは図
26に示す。以上が本発明との比較において敢えて詳し
く述べた従来行われてきた取・放水口据付のための複雑
かつ延々と続く多工程に亙る一連の作業工事である。
放水口構築法は、準備工として水上作業床設置工程及び
連絡桟橋設置工程とドライ式立坑工としてのケーソン構
築・沈下掘削工程、中埋コンクリート打設工程とドライ
式接続工としての取・放水路トンネル接続工程と、本作
業工の取・放水口据付工程と続き大規模かつ長工期、ま
た大コストの大変な工事を余儀なくされていた。
事船団、建機台数、特殊車両等計り知れず、複雑多工程
による大規模工事と現場長期工事のために周辺環境破壊
や水上交通の支障、漁業操業の悪影響及び水産物の不漁
による漁業保障等の多く問題を招来する危険が生ずる。
これ等は、立坑工及び接続工をドライ式施工で実施する
ことに帰因している。しかも水上作業床、作業構台、連
絡桟橋は一回限りの使い捨て解体となり不経済である。
目的は次の通りである。本発明の第1の目的は、前記従
来難工事に鑑み、発想を転換して作業の合理化、効率
化、能率化、集約化、単純化を計り、小規模、現場短工
期、低コストを達成する取・放水装置水中構築工法を提
供せんとするものである。
場準備工と現場後始末工を省略し得る取・放水装置水中
構築工法を提供せんとするものである。
ライ式立坑工及びドライ式接続工をダイバー主導による
プレハブウェット式で水中施工し得る取・放水装置水中
構築工法を提供せんとするものである。
用することなく機械、人員、工事船団等の使用数を大幅
に削減することにより周辺環境にやさしく、水上交通や
漁業操業等に可及的に悪影響を及ぼさない取・放水装置
水中構築工法を提供せんとするものである。
特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らか
となろう。
決に当り、取・放水口設置予定の水底域地中まで到達し
たシールドトンネル先端近傍上側にプレハブ取・放水装
置を一体植立連結設置する一連の作業に、ダイバー主導
のプレハブウェット式によりただちに水中本施工を行っ
て従来工法の現場ドライ式立坑工及びドライ式接続工に
伴う現場準備工と現場後始末工を省略するよう構成す
る。
の解決では、本発明が次に列挙するそれぞれの新規な特
徴的構成手法を採用することにより前記目的を達成する
ように為される。
水口設置予定の水底域地中まで到達するシールドトンネ
ルを掘進構築する第1工程と、当該取・放水口設置予定
の水底域の地盤を掘削して前記シールドトンネルの先端
部上側を露出する第2工程と、当該シールドトンネル先
端部所定上側のトンネルセグメントを取り外して取・放
水口を冠するプレハブ立坑本体のアンカー基部の据付着
座部を形成する第3工程と、当該据付着座部上に別途製
作用意した前記アンカー基部を安置して、前記取・放水
口を冠する前記プレハブ立坑本体を設立する第4工程
と、当該安置したアンカー基部と前記据付着座部とに亙
り、水中コンクリートを据付打設してシーリング接合す
る第5工程と、前記掘削した地盤を埋め戻して当該プレ
ハブ立坑本体の予定部分を埋設する第6工程と、を順次
踏んで一貫経過してなる取・放水装置水中構築工法の構
成採用にある。
法の第1の特徴における第1工程が、シールドトンネル
構築後に内部に注水する注水工程の第1a工程を付帯し
てなる取・放水装置水中構築工法の構成採用にある。
法の第1の特徴における第2乃至第6工程が、ダイバー
や時には自走式水中作業ロボット等を伴う水中作業工で
ある取・放水装置水中構築工法の構成採用にある。
法の第1、第2又は第3の特徴におけるトンネルセグメ
ントの取り外しが、シールドトンネル内外におけるダイ
バーの協力作業である取・放水装置水中構築工法の構成
採用にある。
法の第1、第2、第3又は第4の特徴における取・放水
口を冠するプレハブ立坑本体が、当該プレハブ立坑本体
に対して当該取・放水口を一体プレハブ形成してなる取
・放水装置水中構築工法の構成採用にある。
法の第1、第2、第3又は第4の特徴における取・放水
口を冠するプレハブ立坑本体が、アンカー基部と一体の
下部と、取・放水口と一体の上部と、の少なくとも二部
材からなる取・放水装置水中構築工法の構成採用にあ
る。
法の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における第
4工程が、シールドトンネルの据付着座部上にアンカー
基部を位置決め安置して取・放水口と一体のプレハブ立
坑本体を内部相互連通自在に根立する植立工法の一工程
からなる取・放水装置水中構築工法の構成採用にある。
法の第1、第2、第3、第4又は第6の特徴における第
4工程が、シールドンネルの据付着座部上にアンカー基
部を位置決め安置してプレハブ立坑本体下部を内部相互
連通自在に根立する植立工程と、当該植立したプレハブ
立坑本体下部上端に、取・放水口と一体のプレハブ立坑
本体上部下端を積立て状に積み上げ連結する取・放水口
水中取付工程と、の少なくとも二工程からなる取・放水
装置水中構築工法の構成採用にある。
法の第7の特徴における植立工程が、開放状態のプレハ
ブ立坑本体及び取・放水口を水中に沈下し、内部に注水
した上で内外からのダイバーの協力作業の下に遂行され
てなる取・放水装置水中構築工法の構成採用にある。
工法の第8の特徴における植立工程と取・放水口取付工
程が、解放状態のプレハブ立坑本体上下両部と取・放水
口を水中に沈下し内部に注水した上で内外からのダイバ
ーの協力作業の下に遂行されてなる取・放水装置水中構
築工法の構成採用にある。
工法の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第
8、第9又は第10の特徴における水底域が、沖合海底
域又は大河口や大運河や大河川の河底域である取・放水
装置水中構築工法の構成採用にある。
説明する。図1乃至図6は本実施形態例の作業進捗段階
を示す第1乃至第6工程説明図、図7は同・フローチャ
ートである。なお、前記従来例工法を示す図11乃至図
26中同一部分又は同一物は同一符号を付して説明の重
複を避けた。
ールドトンネル掘削機により取・放水口39設置予定の
水底域1地中までシールドトンネル12を掘進到達して
構築する第1工程(図1)と、シールドトンネル掘削機
か機材を撤去後、当該第1工程に付帯して予め浮力を減
衰して置くため構築されたシールドトンネル12内部に
連通する陸上7側から図中矢印で示す注水を行う注水工
程の第1a工程(図7)と、掘削バケット船40のクラ
ブバケット41で取・放水口39設置予定の水底域1の
地盤をダイバーや、時には遠隔操作又はダイバー操縦の
自走式水中作業ロボット等の協力を得て掘削し、シール
ドトンネル12先端部の所定上側を露出する第2工程
(図2)とを経る。
上側のトンネルセグメント12aをシールドトンネル1
2の内外からのダイバーの協力を得て取り外し、クレー
ン付台船42の旋回クレーン43のワイヤ43aで吊上
げて、水上待機する台船44に積み込んで行き、プレハ
ブ立坑本体45下部45aのアンカー基部46の据付着
座部47を形成する第3工程(図3)を経過する。
等でプレキャスト等により製作用意し現場に吊上げクレ
ーン船48にて曳航した取・放水口39を一体冠したプ
レハブ立坑本体45のアンカー基部46を据付着座部4
7に安置してプレハブ立坑本体45を設立する第4工程
に際しては、取・放水口39を冠するプレハブ立坑本体
45は、アンカー基部46と一体のプレハブ下部45a
と取・放水口39と一体のプレハブ上部45bとの二分
割可能な二部分からなる。
部47上に、吊上げクレーン船48により現場に運ばれ
たプレハブ立坑本体下部45aを吊上げクレーン船48
の旋回クレーン49で水中に沈下し、内部に注水しつつ
プレハブ立坑本体下部45a内外からダイバーの協力を
得てプレハブ立坑本体下部45aのアンカー基部46を
内部相互連通自在に位置決め安置して根立する植立工程
(図4)の第4a工程(図7)と、吊上げクレーン船4
8によりやはり現場に運ばれたプレハブ立坑本体上部4
5bを吊上げクレーン船48の旋回クレーン49で水中
に沈下し、取・放水口39ともども内部に注水しつつ内
外からダイバーの協力を得てプレハブ立坑本体下部45
上端のフランジ50上にプレハブ立坑本体上部45a下
端のフランジ51とを積立て状に心合わせ積上げてボル
ト等適宜手段にて連結接合する取・放水口水中取付工程
(図5)の第4b工程(図7)とを経由することとな
る。
カー基部46と据付着座部47とに亙り内外からダイバ
ーの協力を得て水中コンクリート52を根付け打設して
シーリング接合する第5工程(図6)と、掘削した地盤
53をバケット船のクラブバケットによりダイバーの協
力を得て、元の水底域1に埋戻してプレハブ立坑本体上
・下両部45a,45bの予定高さ迄埋設する第6工程
(図6)とを順次踏んで一貫連続経過することにより全
作業を完了する。
説明する。図8乃至図10は実施形態例の第4乃至第6
工程説明図である。なお、前記第1実施形態例工法を示
す図1乃至図6中同一部分又は同一物は同一符号を付し
て説明の重複を避けた。
3工程の前半工程は、前記第1実施形態例の図1乃至図
3と同様の工程内容及び手順であるので説明を省略し後
半工程である第4乃至第6工程の作業進捗各段階を順を
追って説明する。
や埠頭ドッグ等でプレキャスト等により製作用意し現場
に吊上げクレーン船48にて曳航した取・放水口39を
一体冠したプレハブ立坑本体45のアンカー基部46を
据付着座部47に安置してプレハブ立坑本体45を設立
する第4工程(図8)に際しては、プレハブ立坑本体4
5の上下端にはそれぞれ取・放水口39とアンカー基部
46とを成形段階で一体プレハブ形成した一部材からな
る。
12の据付着座部47上に吊上げクレーン船48により
現場に運ばれたプレハブ立坑本体45を吊上げクレーン
船48の旋回クレーン49で水中に沈下し、内部に注水
しつつプレハブ立坑本体45内外からダイバーの協力を
得てプレハブ立坑本体45の下端アンカー基部46を内
部相互連通自在に位置決め安置して根立する植立工程を
踏む第4工程のみで取・放水装置自体がシールドトンネ
ル12の据付着座部47上にただちに水中取り付けられ
る(図7の第4工程参照)。従って、第1実施形態例の
第4a乃至第4b工程の2工程は必要なく1工程で済
む。
カー基部46と据付着座部47とに亙り内外からダイバ
ーの協力を得て水中コンクリート52を据付け打設して
シーリング接合する第5工程(図10)を経過する。そ
の後は、前記第1実施形態例の第6工程と同一作業が水
中施工され全作業を完了する。
プレハブ本体立坑45を上下二分割とするも第2実施形
態例は、規模や設置環境により一体型でも良いし、二分
割以上あるいは取・放水口と分割可能でも良い。このよ
うに、本実施形態例の一連の工程は、前記従来例工法で
長々と説明した工程に比し遥かに現場工が集約化、単純
化されていることがわかる。
接続工を内部に注水して内外からダイバーの協力を得る
プレハブウェット施工であるため従来のような現場ドラ
イ施工の立坑が必要なくなる結果、大規模地盤改良工事
(凍結工法・深層混合処理等)の省略が可能となり、水
上部作業床、作業構台、桟橋が不要となり現場準備工及
び現場後始末工も省略出来、しかも最終接合時における
土砂流入の危険性を回避し得る。
化、集約化、単純化を計り、小規模、現場短工期、低コ
ストを達成し得るとともに陸上車輌を全く使用すること
なく機械、人員、工事船団等の使用数も大幅に削減する
ことにより周辺環境や水上交通や漁業操業等に可及的に
悪影響を及ぼさない等優れた効果を奏する。
工程説明図である。
である。
b工程説明図である。
明図である。
設置工程説明図である。
る。
る。
付工程説明図である。
である。
図である。
る。
ある。
である。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】取・放水口設置予定の水底域地中まで到達
するシールドトンネルを掘進構築する第1工程と、 当該取・放水口設置予定の水底域の地盤を掘削して前記
シールドトンネルの先端部上側を露出する第2工程と、 当該シールドトンネル先端部所定上側のトンネルセグメ
ントを取り外して取・放水口を冠するプレハブ立坑本体
のアンカー基部の据付着座部を形成する第3工程と、 当該据付着座部上に別途製作用意した前記アンカー基部
を安置して、前記取・放水口を冠する前記プレハブ立坑
本体を設立する第4工程と、 当該安置したアンカー基部と前記据付着座部とに亙り、
水中コンクリートを根付け打設してシーリング接合する
第5工程と、 前記掘削した地盤を埋戻して当該プレハブ立坑本体の予
定部分を埋設する第6工程と、 を順次踏んで一貫経過する、 ことを特徴とする取・放水装置水中構築工法。 - 【請求項2】第1工程は、 シールドトンネル構築後に内部に注水する注水工程の第
1a工程を付帯する、 ことを特徴とする請求項1に記載の取・放水装置水中構
築工法。 - 【請求項3】第2乃至第6工程は、 ダイバーや時には自走式水中作業ロボット等を伴う水中
作業工である、 ことを特徴とする請求項1に記載の取・放水装置水中構
築工法。 - 【請求項4】トンネルセグメントの取り外しは、 シールドトンネル内外におけるダイバーの協力作業であ
る、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の取・放水
装置水中構築工法。 - 【請求項5】取・放水口を冠するプレハブ立坑本体は、 当該プレハブ立坑本体に対して当該取・放水口を一体プ
レハブ形成する、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の取・
放水装置水中構築工法。 - 【請求項6】取・放水口を冠するプレハブ立坑本体は、 アンカー基部と一体の下部と、 取・放水口と一体の上部と、 の少なくとも二部材からなる、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の取・
放水装置水中構築工法。 - 【請求項7】第4工程は、 シールドトンネルの据付着座部上にアンカー基部を位置
決め安置して取・放水口と一体のプレハブ立坑本体を内
部相互連通自在に根立する植立工程の一工程からなる、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
取・放水装置水中構築工法。 - 【請求項8】第4工程は、 シールドトンネルの据付着座部上にアンカー基部を位置
決め安置してプレハブ立坑本体下部を内部相互連通自在
に根立する植立工程と、 当該植立したプレハブ立坑本体下部上端に、取・放水口
と一体のプレハブ立坑本体上部下端を積立て状に積み上
げ連結する取・放水口水中取付工程と、 の少なくとも二工程からなる、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は6に記載の
取・放水装置水中構築工法。 - 【請求項9】植立工程は、 開放状態のプレハブ立坑本体及び取・放水口を水中に沈
下し内部に注水した上で内外からダイバーの協力作業の
下に遂行される、 ことを特徴とする請求項7に記載の取・放水装置水中構
築工法。 - 【請求項10】植立工程と取・放水口取付工程は、 開放状態のプレハブ立坑本体上下両部と取・放水口を水
中に沈下し内部に注水した上で内外からのダイバーの協
力作業の下に遂行される、 ことを特徴とする請求項8に記載の取・放水装置水中構
築工法。 - 【請求項11】水底域は、 沖合海底域又は大河口や大運河や大河川の河底域であ
る、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、
8、9又は10に記載の取・放水装置水中構築工法。
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JP23412996A JP3209502B2 (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 取・放水装置水中構築工法 |
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JP23412996A JP3209502B2 (ja) | 1996-09-04 | 1996-09-04 | 取・放水装置水中構築工法 |
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- 1996-09-04 JP JP23412996A patent/JP3209502B2/ja not_active Expired - Fee Related
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