JP2667245B2 - タイヤにサイプを形成する方法及びその装置 - Google Patents

タイヤにサイプを形成する方法及びその装置

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JP2667245B2
JP2667245B2 JP1086742A JP8674289A JP2667245B2 JP 2667245 B2 JP2667245 B2 JP 2667245B2 JP 1086742 A JP1086742 A JP 1086742A JP 8674289 A JP8674289 A JP 8674289A JP 2667245 B2 JP2667245 B2 JP 2667245B2
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顕一 田中
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はタイヤの表面にサイプを形成する方法及びそ
の装置に関するものであり、さらに詳しくは、タイヤの
表面に氷上走行性能を改善するためのサイプを形成する
作業を、タイヤを車輌に装着したままの状態でで、正確
かつ容易に行うことができるサイプの形成方法及びその
装置に関するものである。
(従来の技術) 近年スパイクを有さない雪上および氷上走行用タイヤ
としてのスタッドレスタイヤが開発されており、これら
のスタッドレスタイヤは、トレッドに形成した特有のブ
ロックパターンにより雪上および氷上走行性能を改良し
たものが主流を占めている。
すなわち、従来のスタッドレスタイヤのトレッドに
は、通常タイヤの周方向に複数の周方向主溝およびトレ
ッドの両端部から前記周方向溝と交差して延びる複数の
横溝によって分割された複数のブロックが形成されてお
り、各ブロックは複数のサイプ(切り込み)によって、
さらに複数のサブブロックに分割されている。
したがって、従来のスタッドレスタイヤにおいては、
タイヤに駆動力と制動力からなる前後方向の力が作用し
た場合に、前記サイプにより生ずる多数のエッジが、硬
質路面を把持することからなるエッジ効果によって、雪
上および氷上走行性能の改良が図られており、その効果
も認められて急速に普及しつつある。
そして、上記サイプは、ある程度摩耗が進んでも氷上
走行性能を確保するために、新品時にはタイヤ主溝の深
さと同等の約10〜20mm程度の深さに切り込まれている。
(発明が解決しようとする課題) しかるに、本発明者らの検討によれば、滑りやすい氷
上での走行性能を改良するには、サイプの深さを1.0〜1
0.0mm、特に1.0〜7.0mmと浅くし、しかも密に形成する
のが適切であることが判明した。
しかし、このように浅いサイプを入れた場合には、摩
耗によってサイプが消滅しやすく、摩耗後に再加工して
サイプを再生する必要があるが、この再生作業を行う場
合には、車輌からタイヤを取り外して、ナイフなどによ
る加工作業を行っていたため、作業工程が繁雑で、きわ
めて面倒であった。
そこで、本発明の課題は上述した従来のタイヤにサイ
プを形成する方法及びその装置における問題点を解決す
るために検討した結果達成されたものである。
したがって本発明の目的は、タイヤの表面に浅いサイ
プを形成する作業、特にサイプの再生作業を、タイヤを
車輌に装着したままの状態で、正確かつ容易に行うこと
ができるサイプの形成方法及びその装置を提供すること
にある。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) すなわち本発明のタイヤにサイプを形成する方法は、
タイヤの表面に浅いサイプを形成するに際し、平板状底
板又は円柱状ドラムの表面に、刃高hが1.0〜10.0mmの
複数のナイフを、各ナイフの間隔wが下記式を満足する
ように、刃を上向きにしてほぼ平行に配設した装置に対
し、車輌に装着したままのタイヤを圧接し、回転せしめ
ることを特徴とする。
(1/3)h≦w≦(3/2)h+5/h また、本発明のタイヤにサイプを形成する装置は、車
輌に装着したままのタイヤを回転させつつ、これを圧接
せしめることにより、タイヤの表面に浅いサイプを形成
する装置であって、平板状底板又は円柱状ドラムの表面
に、刃高hが1.0〜10.0mmの複数のナイフを、刃を上向
きにしてほぼ平行に配設してなり、前記各ナイフの刃高
hと間隔wが下記式を満足することを特徴とする。
(1/3)h≦w≦(3/2)h+5/h (作 用) 本発明の方法によれば、平板状底板又は円柱状ドラム
の表面に、刃高及びその間隔を特定化した複数のナイフ
を刃を上向きにしてほぼ平行に配設した装置に対し、車
輌に装着したままのタイヤを圧接し、回転せしめること
により、浅く、しかも密なサイプを、タイヤを車輌本体
から取り外すことなくして、容易に形成することができ
る。
また、本発明の装置は、平板状底板又は円柱状ドラム
の表面に、刃高及びその間隔を特定化した複数のナイフ
を、刃を上向きにして、ほぼ平行に配設してなる簡単な
構造であり、この装置のナイフ面に車輌に装着したまま
のタイヤを圧接し、タイヤ又はタイヤとドラムを回転さ
せるのみで、タイヤ表面に対し所望の浅い深さのサイプ
を、正確に形成することができる。
したがって、本発明の方法及び装置によれば、タイヤ
表面に対し、浅くしかも密なサイプを正確かつ容易に形
成することが可能であり、特に予め形成したサイプが摩
耗した後に、新たなサイプを再生する場合に有効であ
る。
(実施例) 以下、図面にしたがって本発明のタイヤにサイプを形
成する方法及びその装置の実施例について、詳細に説明
する。
第1図は本発明のタイヤにサイプを形成する方法の第
1実施例を示す概略説明図、第2図(a)は第1図の本
発明方法において使用する本発明装置の要部を示す斜視
説明図、第2図(b)は同断面説明図、第3図は本発明
のタイヤにサイプを形成する方法の第2実施例を示す概
略説明図、第4図(a)は第3図の本発明方法において
使用する本発明装置の要部を示す斜視説明図、第4図
(b)は同断面説明図、第5図は第4図に示した装置の
変更態様を示す断面説明図である。
第1図に示した本発明の第1実施例は、複数のナイフ
3を装着した平板状底板5上に、タイヤ1を装着したま
まの車輌21を矢印方向に走行させることにより、タイヤ
1に浅いサイプを密に形成することを特徴とするもので
ある。
しかして、本第1実施例で用いる本発明の装置は、第
2図(a)及び(b)に示したように、平板状底板5の
表面に、刃高hが1.0〜10.0mmの複数のナイフ3を、刃
4を上向きにしてほぼ平行に配設することにより構成さ
れている。
ナイフ3の刃高hは、加工したいサイプの深さdに対
し、h≦dとなるようにhが設定されるが、hは1.0〜1
0.0mm、特に1.0〜7.0mmの範囲から選択される。
なお、ナイフ3の厚みは根元で2.0〜3.0mm程度であ
り、刃4の角度は1〜5度の範囲が望ましい。
ここで、各ナイフ3間の間隔wは、その刃高hとの関
係が、(1/3)h≦w≦(3/2)h+5/hの範囲になるよ
うに設定する必要があり、wが(1/3)h未満ではブロ
ックの剛性が低下しすぎ偏磨耗または早期磨耗が生じ易
すく、また3/2h+5/hを越えると切込みを設けたための
効果が少ないため好ましくない。
ナイフ3を配設する長さLは、タイヤ1の1周分でよ
く、通常は1.5〜2.5m程度である。
各ナイフ3の長さは、一つのリブ又はブロックのみに
サイプ加工する場合には20mm程度でよく、トレッド全幅
にサイプを形成する場合には、最大で約500mm程度であ
る。
各ナイフ3の長さは一定でなくてもよく、例えば長さ
20mm程度のものを連続して繋いで使用してもよい。
さらに、ナイフ3はサイプを形成するタイヤの周方向
に直角ないしはある角度θを以て配置されているが、相
互に一定の角度で交差せしめて配設してもよく、またタ
イヤの1周分の範囲内で一定の角度θを保った後、交
差したサイプを形成するように、ナイフ3の角度をθ
に変更した底板5上にタイヤを再度走行させることもで
きる。
なお、ナイフ3を脱着可能に配設することにより、刃
4の交換や手入れを容易に行うことができる。
上述の構成からなる装置上に、第1図に示したよう
に、タイヤ1を装着したままの車輌2を走行通過させる
ことにより、車輌2の重量によってタイヤ1がナイフ3
に圧接されるため、所望の深さ及び間隔を有するサイプ
を正確かつ容易に形成することができる。
次に、第3図に示した本発明の第2実施例は、複数の
ナイフ3を外周面上に配設した円柱状のドラム6を回転
させつつ、その上に車輌2に装着したままのタイヤ1を
圧接し、回転せしめることにより、浅いサイプを密に形
成することを特徴としている。
この第2実施例の方法によれば、上述した第1実施例
の方法に比し、タイヤ1がナイフ3に当る部分が少なく
なり、より高い圧力でタイヤ1がナイフ3に圧接される
ため、深さが均一なサイプを確実に形成することができ
る。
しかして、本第2実施例で用いる本発明の装置は、第
4図(a)及び(b)に示したように、駆動軸7を有す
る円柱状ドラム6の表面に、刃高hが1.0〜10.0mmの複
数のナイフ3を、その刃4が上向きになるように、ほぼ
平行に配設されることにより構成されている。
ここで、ナイフ3の刃高h、間隔及び角度θは、上記
第1実施例と同様の条件に設定される。
なお、ドラム6の駆動軸7は、ベルト9によりモータ
ーなどの駆動部8に連結されており、ドラム6が一回転
すると駆動部8が自動的に停止するようにしておくと便
利である。
そして、ドラム6は床板10の下方に収納されており、
床板10の一部には、ナイフ3が突出する穴部11が設けら
れている。
したがって、第3図に示したように、ドラム6を回転
させながら、床板10上にタイヤを装着したままの車輌2
を矢印方向に通過させるか、又は床板10の穴部11上に、
車輌に装着したままのタイヤ1を載置して、これを空回
りさせることにより、タイヤ1が回転しながらドラム6
上のナイフ3に圧接されるため、所望の深さ及び間隔を
有するサイプを正確かつ容易に形成することができる。
なお、本第2実施例においても、ドラム6上にナイフ
3を交差させて配置してもよいが、第5図に示した変更
態様のように、ナイフ3の配設角度θが異なる2基のド
ラム6、6′を同一駆動部8に連結した装置を用いるの
が好ましい。
すなわち、第5図においては、同一の駆動部8により
夫々ベルト9、9′を介して、ドラム6、6′へと夫々
逆方向の回転が送られるようになっている。
ここで、ドラム6、6′に配設されるナイフ3、3′
は、それぞれ配設角度θが交差するように相違している
ため、この両者のドラム6、6′に圧接されるタイヤ1
には、相互に交差したサイプが形成されるのである。
また、上述した第1実施例及び第2実施例に共通し
て、サイプ形成時に、ナイフ3に対し、その刃4が上下
に1.0〜10mm程度振動するように、バイブレーターなど
の装置を付設することにより、サイプの形成を一層効率
的に行うことができる。
さらに、サイプ形成時には、タイヤ1及び/又はナイ
フ3に対し、水やオイルなどの液体を噴射又は塗布する
ことにより、潤滑化を図ることができ、サイプの均一化
をより確実なものとすることができる。
以上説明したように、本発明の方法及び装置によれ
ば、車輌に装着したままのタイヤに対し、浅くかつ密な
サイプを正確かつ容易に形成することができ、特にサイ
プが摩耗した後にサイプを再生する場合に有効である。
[発明の効果] 以上、詳細に説明したように、本発明の方法によれ
ば、平板状底板又は円柱状ドラムの表面に、刃高及びそ
の間隔を特定化した複数のナイフを刃を上向きにしてほ
ぼ平行に配設した装置に対し、車輌に装着したままのタ
イヤを圧接し、回転せしめることにより、浅く、しかも
密なサイプを、タイヤを車輌本体から取り外すことなく
して、容易に形成することができる。
また、本発明の装置は、平板状底板又は円柱状ドラム
の表面に、刃高及びその間隔を特定化した複数のナイフ
を、刃を上向きにしてほぼ平行に配設してなる簡単な構
造であり、この装置のナイフ面に車輌に装着したままの
タイヤを圧接し、タイヤ又はタイヤとドラムを回転させ
るのみで、タイヤ表面に対し所望の浅い深さのサイプ
を、正確に形成することができる。
したがって、本発明の方法及び装置によれば、タイヤ
表面に対し、浅くしかも密なサイプを正確かつ容易に形
成することが可能であり、特に予め形成したサイプが摩
耗した後に、新たなサイプを再生する場合に有効であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のタイヤにサイプを形成する方法の第1
実施例を示す概略説明図、第2図(a)は第1図の本発
明方法において使用する本発明装置の要部を示す斜視説
明図、第2図(b)は同断面説明図、第3図は本発明の
タイヤにサイプを形成する方法の第2実施例を示す概略
説明図、第4図(a)は第3図の本発明方法において使
用する本発明装置の要部を示す斜視説明図、第4図
(b)は同断面説明図、第5図は第4図に示した装置の
変更態様を示す断面説明図である。 1……タイヤ 2……車輌本体 3……ナイフ 4……刃 5……平板状底板 6……円柱状ドラム 7……駆動軸 8……駆動部 9……ベルト 10……床板 11……穴部 h……ナイフの刃高 w……ナイフの間隔

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タイヤの表面に浅いサイプを形成するに際
    し、平板状底板又は円柱状ドラムの表面に、刃高hが1.
    0〜10.0mmの複数のナイフを、各ナイフの間隔wが下記
    式を満足するように、刃を上向きにしてほぼ平行に配設
    した装置に対し、車輌に装着したままのタイヤを圧接
    し、回転せしめることを特徴とするタイヤにサイプを形
    成する方法。 (1/3)h≦w≦(3/2)h+5/h
  2. 【請求項2】車輌に装着したままのタイヤを回転させつ
    つ、これを圧接せしめることにより、タイヤの表面に浅
    いサイプを形成する装置であって、平板状底板又は円柱
    状ドラムの表面に、刃高hが1.0〜10.0mmの複数のナイ
    フを、刃を上向きにしてほぼ平行に配設してなり、前記
    各ナイフの刃高hと間隔wが下記式を満足することを特
    徴とするタイヤにサイプを形成する装置。 (1/3)h≦w≦(3/2)h+5/h
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