JP2665981B2 - アルミニウムまたはアルミニウム合金のメッキ処理方法 - Google Patents

アルミニウムまたはアルミニウム合金のメッキ処理方法

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JP2665981B2 JP1267506A JP26750689A JP2665981B2 JP 2665981 B2 JP2665981 B2 JP 2665981B2 JP 1267506 A JP1267506 A JP 1267506A JP 26750689 A JP26750689 A JP 26750689A JP 2665981 B2 JP2665981 B2 JP 2665981B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、アルミニウムまたはアルミニウム合金表面
のメッキ処理方法に関し、さらに詳しくはそれらアルミ
ニウム系金属素材の表面に置換メッキ法または電気メッ
キ法で亜鉛または亜鉛合金層を形成する際にメッキ浴中
に寒天を添加することによってピンホール等の発生を防
止して密着性のよい亜鉛または亜鉛合金層を形成するこ
とのできるメッキ処理方法に関する。
[従来技術] アルミニウムまたはアルミニウム合金素材の表面にた
とえば銅などの金属層を形成させようとするとき、素材
表面にまず亜鉛層または亜鉛合金層を中間層として析出
形成させる方法が一般的に行われている。
この場合、アルミニウムまたはアルミニウム合金中に
偏析して存在する成分Cu、Si、FeAl3、CuAl2等に起因し
て、亜鉛または亜鉛合金のメッキ層が不均一な状態で形
成されることが多い。このような不均一なメッキ層の上
に、後工程で目的とする金属層を形成させると、最終製
品にピンホール、ふくれあるいは密着性不良等の欠陥が
生じることが知られている。
これらの欠陥はダイカスト製品のAl−Si合金(ADC10
やADC12として市販されている)やAl−Mg合金(ADC5と
して市販されている)において特に顕著に認められる。
[発明が解決しようとする課題] 上述のように亜鉛または亜鉛合金層を析出させるため
の従来のメッキ処理法では、後に、亜鉛または亜鉛合金
層の上に第3の金属層を形成させたときにピンホールや
ふくれのある、あるいは密着性の悪い金属層が形成され
やすいため、被処理材の材質にかかわらず上記欠陥のな
い金属層が形成されるようにするための簡易な手段が求
められていた。
[課題を解決するための手段] 本発明者は斯る課題を解決するため鋭意研究した成果
として、中間層としての亜鉛または亜鉛合金層を形成す
るためのメッキ液中に寒天を添加することによって、こ
れらの課題を解決することができ、したがって優れた亜
鉛または亜鉛合金のメッキ層からなる中間析出層を形成
し得ることを見い出し、本発明を達成した。
すなわち、本発明は、アルミニウムまたはアルミニウ
ム合金表面に亜鉛または亜鉛合金のメッキ層を析出形成
させる方法において、被処理金属であるアルミニウムま
たはアルミニウム合金の表面を脱脂、酸洗浄した後、寒
天を0.1〜1.0g/l含有する亜鉛または亜鉛合金層形成用
のシアン化物塩によるメッキ液中でメッキ処理すること
を特徴とするアルミニウムまたはアルミニウム合金のメ
ッキ処理方法に関するものである。寒天を添加して使用
するメッキ液は置換メッキ液が好ましいが電気メッキ液
でもよい。
[作用] 一般的にアルミニウムまたはアルミニウム合金表面の
腐食反応は、下記の(1)式および(2)式によって表
わされる一種の電池反応であると考えることができる。
2Al→2Al3++6e- (1) 6H++6e-→3H2 (2) これら(1)、(2)の式は1つにまとめて下記の
(3)式で表すことができる。
2Al+6H+→2Al3++3H2 (3) アルミニウムまたはアルミニウム合金中に偏析したC
u、Si、FeAl3、CuAl2等の成分が存在するときは(2)
式の反応が特に活性化される。すなわち、(3)式の腐
食反応の進行が促進される。
通常、置換メッキ法または電気メッキ法により、亜鉛
または亜鉛合金層を析出させる工程の進行中においても
局部的にガス発生があり、上記の腐食反応が進行してい
ることが認められる。この局部的な箇所では、上記
(3)式によるアルミニウムの溶解反応が進行してい
る。従って、この部分には亜鉛または亜鉛合金が被覆さ
れず、これが最終製品のピンホールやふくれあるいは密
着性低下等の原因になっている。
これに対し、本発明の寒天含有シアン化亜鉛メッキ液
で処理した場合は、寒天の有するアルミニウムの腐食抑
制作用により、(2)式の反応が抑制されるため、ピン
ホール等のない均一な亜鉛または亜鉛合金層が得られ、
その後の金属層形成においても密着性の改善された優れ
た層の形成が保証される。メッキ液への寒天の添加量は
1mg/l〜10g/lの広い範囲で選ぶことができるが、0.1〜
1.0g/lが特に好ましいことを確認している。
本発明方法を有利に適用できるアルミニウム合金の好
適例としてはダイカスト合金であるAl−Si合金(ADC1
0、ADC12)やAl−Mg合金(ADC5)等がある。これらの合
金は前記(2)式に従う反応の進行が他のアルミニウム
材に比し特に顕著であるため、本発明法によりメッキ処
理することにより特に優れた効果が得られることが試験
により確認されている。
以下、実施例をもって詳細に説明する。
[実施例] アルミニウム−Si合金である市販合金ADC12を処理対
象材として脱脂、化学酸洗浄を行った後、第1表の該当
欄に示す組成の亜鉛置換メッキ液中に30℃で1分間浸漬
を行って亜鉛層を析出せしめ、次いで通常のシアン化銅
メッキ浴中で銅メッキ処理を施した。
得られた合金の外観検査を行ったところ第1表に示す
ように平滑性に富み且つ、密着性良好な表面被覆層を持
つ合金であることが確認された。
[比較例] 実施例と同様のアルミニウム−Si合金を処理対象材と
して、第1表の該当欄に示す組成の亜鉛置換メッキ液を
用いて、実施例に示した手順で銅メッキ処理を行った。
得られた合金の外観検査を行ったところ、ピンホール
やふくれがみられた。
[発明の効果] 本発明のメッキ処理方法は、従来公知のシアン化物塩
によるメッキ液にアルミニウムの腐食抑制剤たる寒天を
加えてメッキ処理を行う方法であるが、これにより被処
理材表面の腐食を防止しながら、均一な亜鉛または亜鉛
合金層を析出形成させることができるので、メッキ層の
上にさらに第3の金属層を形成させても最終的にピンホ
ールやふくれがなく、密着性の優れた金属層を形成する
ことができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウムまたはアルミニウム合金から
    なる金属素材表面に亜鉛または亜鉛合金のメッキ層を形
    成する方法において、寒天を0.1〜1.0g/l添加含有せし
    めたシアン化物塩によるメッキ液中で置換メッキまたは
    電気メッキすることを特徴とするアルミニウムまたはア
    ルミニウム合金のメッキ処理方法。
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