JP2665665B2 - 保香性包装袋及びその製造方法 - Google Patents

保香性包装袋及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は優れた保香性を有する包装袋に関する。
〔従来の技術〕
各種液状の飲食品や茶葉、香辛料等を収容する容器の
胴部、底材、蓋材をはじめ包装袋等に使用される従来の
積層材は、包装袋の内容物と接する内面層がポリオレフ
ィン系樹脂層で構成されており、これらのポリオレフィ
ン系樹脂層による熱接着性を利用して各種形状の容器や
包装袋に形成されている。
ところが内面層がポリオレフィン系樹脂層で構成され
ている包装袋の場合、ポリオレフィン系樹脂層の形成時
や該積層材による容器や包装袋の形成時に、ポリオレフ
ィン系樹脂が熱分解を受けて脂肪族炭化水素等の揮発性
成分を発生し、この揮発性成分が容器や包装袋内に収容
されている内容物内に移行する結果、内容物に変味や異
臭が発生する。また前記積層材におけるポリオレフィン
系樹脂層は内容物中の着香成分を吸着し易かったりある
いは透過し易かったりするため、内容物の風味が失われ
るという欠点をも有する。
そこで包装袋用積層材におけるポリオレフィン系樹脂
層の有する上記問題点を解決する方法として、ポリオレ
フィン系樹脂層をフッ素ガス処理に付し、これをフッ素
化ポリオレフィン系樹脂層に転化させることが提案され
た。このフッ素化ポリオレフィン系樹脂層は、特に、お
茶、チーズ、コーヒー等の保香性に優れ、しかもいわゆ
る「ポリ臭」をも抑えられることが確認されている。し
かし前記積層材におけるポリオレフィン系樹脂層が果た
す熱融着性が低下するという致命的な欠点を伴うもので
ある。
このような欠点を解決するために、この熱融着部分の
フッ素化ポリオレフィン系樹脂層を削り取り、その下の
ポリオレフィン樹脂を露出させ、熱融着させる手段が考
えられる。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながらこのような熱融着性を付与する方法で
は、フッ素化ポリオレフィン軽樹脂層を削り取る装置が
必要であり、工程的にも複雑で、経済的に好ましいもの
ではなかった。
従って本発明の目的は、フッ素化ポリオレフィン系樹
脂層を剥離することなく強固に密封された保香性包装袋
及びその製造方法を提供することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点に鑑み鋭意研究の結果、本発明者は少なく
とも内面にポリオレフィン系樹脂層を有するとともに内
部に連通した注出口を設けた包装袋をあらかじめ形成
し、それをフッ素ガス雰囲気中に入れることにより内面
をフッ素化することにより、フッ素化ポリオレフィン系
樹脂層を剥離することなく強固に密封された保香性包装
袋を得ることができることを発見し、本発明に想到し
た。
従って、本発明の保香性包装袋は、少なくとも内面が
ポリオレフィン系樹脂層からなり、かつ内部に連通する
注出口を有するもので、あらかじめ作製した包装袋の内
部に前記注出口を介して導入したフッ素ガスにより、前
記ポリオレフィン系樹脂層の表面がフッ素化されている
ことを特徴とする。
また本発明の保香性包装袋の製造方法は少なくとも内
面がポリオレフィン系樹脂層からなり、かつ内部に連通
する注出口を有する包装袋をあらかじめ作製し、前記包
装袋の内部と外気とが連通する状態でフッ素ガス雰囲気
中に入れることにより前記ポリオレフィン系樹脂層の表
面をフッ素化することを特徴とする。
本発明を以下に詳細に説明する。
本発明の保香性包装袋を構成する積層材において、ポ
リオレフィン系樹脂層はエチレン、プロピレン等のオレ
フィン又はこれを主体とする共重合体からなり、例え
ば、低密度ポリエチエン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオ
ノマー、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−ア
クリル酸エチルエステル共重合体等のポリオレフィン系
樹脂で構成されるものである。
前記ポリオレフィン系樹脂層が積層される包装材用基
材としては、本発明の積層材を例えば、スタンドパウチ
等の軟包装容器用の用材として使用する場合には、一般
的にアルミ箔と二軸延伸ポリエステルフィルムと二軸延
伸ポリプロピレンフィルム等との積層シートを使用する
ことができる。
なお、前述の積層材において、包装材基材とポリオレ
フィン系樹脂層との間の接着については、包装材用基材
に対してポリオレフィン系樹脂層を直接溶融接着したも
のでも、あるいは包装材用基材に対してポリオレフィン
系樹脂層を例えばポリエチレンやイソシアネート系接着
剤等の接着剤層を介して接着したものでもよい。
このような構成の積層体は一部に注出口を設けた状態
であらかじめ包装袋に形成させる。注出口はポリオレフ
ィン系樹脂層と一体的に融着するように、ポリオレフィ
ン系樹脂で形成するのが好ましい。また包装袋における
積層体の接合部はヒートシールしたものであるのが好ま
しい。注出口の密封については、キャップの螺合や嵌入
等により行うことができる。
このようにして形成された包装袋を、注出口を介して
内側と外気とが連通する状態でフッ素ガス雰囲気中に置
く。フッ素ガス雰囲気中のフッ素ガス濃度は約0.5%以
上あればよい。またその際包装袋の温度は10〜80℃程度
であるのが好ましく、処理時間は処理条件によっても異
なるが一般に5分〜10時間程度である。
このような条件で包装袋の内面のポリオレフィン系樹
脂層をフッ素ガスと接触させることにより、樹脂層の表
面から深さ0.1〜5μm程度にわたる部分のみが高度に
フッ素化されたポリオレフィン系樹脂層が得られる。
なお注出口に嵌合し、密封するキャップをポリオレフ
ィン系樹脂製とした場合には、同様にフッ素ガス処理に
より表面をフッ素化したものが好ましい。というのはこ
の部分もフレーバーを吸着するからである。
〔作用〕
本発明においては、内面がポリオレフィン系樹脂層か
らなる包装袋をあらかじめ形成しておき、内面にフッ素
ガスを接触させることによりフッ素化ポリオレフィン系
樹脂層を表面に形成するので、フッ素化処理の条件を適
当に選定することにより所望の厚さのフッ素化ポリオレ
フィン系樹脂層を内面に有する包装袋を得ることができ
る。
〔実 施 例〕
本発明を添付図面及び以下の実施例によりさらに詳細
に説明する。
第1図は本発明の一実施例による保香性包装袋を示す
斜視図である。包装袋1は一対の積層材2,3からなり、
周囲がヒートシールされている(4)。一方の積層材2
には注出口5がヒートシールにより一体的に形成されて
おり、注出口5にはキャップ6が嵌合され、包装袋1を
密封するようになっている。
第2図は本発明の包装袋を形成する積層材10の一例を
示す断面図である。積層材10はポリエステル等のプラス
チック層11とアルミ箔等の層12とが接着剤層13を介して
接着されてなる基材14と、それに接着剤層15を介して接
着されたポリオレフィン系樹脂層16とからなる。ポリオ
レフィン系樹脂層16の表面にはフッ素化された層17があ
る。
実施例 1 第2図に示す構成の積層材10は、厚さ12μmの延伸ポ
リエチレンテレフタレートフィルム11と厚さ9μmのア
ルミ箔12とを接着剤層13を介して貼着した包装材用基材
14に、イソシアネート系接着剤による接着剤層15を介し
て厚さ60μmの低密度ポリエチレン樹脂層16を積層する
ことにより、形成した。
この積層材を用い、370mm×370mmの4方ヒートシール
パウチを形成した。なおこのパウチの片面には低密度ポ
リエチレンからなる注出口5かヒートシールにより一体
的に設けられている。
この注出口付包装袋を開口した状態でチャンバーの中
に入れ、フッ素ガス10%、窒素ガス90%の組成のガス中
に3時間放置し、フッ素化処理を行った。この時の雰囲
気温度は60℃であった。このフッ素化処理により、包装
袋内側の低密度ポリエチレン層の表面は深さ1μm程度
に均一にフッ素化された。
この包装袋の注出口5からオレンジジュース5を充
填し、キャップ6を注出口5に嵌合させることにより密
封した。なおキャップ6は別途フッ素ガスにより同様に
処理したものを使用した。オレンジジュースを充填した
包装袋を40℃の環境下に1週間放置した後開封し、オレ
ンジジュースの風味を官能テストした。その結果、オレ
ンジジュースの風味は良好であった。
比較例 1 この例においては実施例1と同様の包装袋を形成した
が、フッ素ガス処理を行わなかった。従って、包装袋の
内側の低密度ポリエチレン層は処理されず、そのままの
状態であった。
この包装袋に同様にオレンジジュース5を充填し、
キャッブ6を注出口5に嵌合させることにより、密封し
た。
実施例1と同じ条件に放置後オレンジジュースの風味
を官能テストしたところ、オレンジジュースの風味はぬ
けていた。
比較例 2 実施例1と同じ積層材を用いて包装袋を形成し、実施
例1と同じ条件で内面の低密度ポリエチレン層をフッ素
化処理した。この包装袋の注出口に厚さ80μmの低密度
ポリエチレンフィルムを乗せてヒートシールしようとし
たところ、ヒートシールができなかった。
〔発明の効果〕
以上に詳細に説明したように、本発明の包装袋はあら
かじめ少なくとも内面にポリオレフィン系樹脂層がくる
ように形成した後で、フッ素化処理を行うことにより表
面にフッ素化層を形成したものであるので、従来技術の
ようにフッ素化層を剥離してからヒートシールする必要
がなく、製造が容易である。また注出口にキャップを螺
合又は嵌合することにより容易に密封することができ
る。このような構成の包装袋により各種の飲料等の香り
を十分に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例による保香性包装袋を示す斜
視図であり、 第2図は本発明の保香性包装袋を形成するために使用す
る積層材の一例を示す断面図である。 1……包装袋 2,3……積層材 4……ヒートシール部 5……注出口 6……キャップ 10……積層材 14……基材 16……ポリオレフィン系樹脂層 17……フッ素化層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも内面がポリオレフィン系樹脂層
    からなり、かつ内部に連通する注出口を有する保香性包
    装袋において、あらかじめ作製した包装袋の内部に前記
    注出口を介して導入したフッ素ガスにより、前記ポリオ
    レフィン系樹脂層の表面がフッ素化されていることを特
    徴とする保香性包装袋。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の保香性包装
    袋において、フッ素化された表面を有するキャップによ
    り前記注出口が密封されることを特徴とする保香性包装
    袋。
  3. 【請求項3】少なくとも内面がポリオレフィン系樹脂層
    からなり、かつ内部に連通する注出口を有する包装袋を
    あらかじめ作製し、前記包装袋の内部と外気とが連通す
    る状態でフッ素ガス雰囲気中に入れることにより前記ポ
    リオレフィン系樹脂層の表面をフッ素化することを特徴
    とする保香性包装袋の製造方法。
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