JP2665461B2 - 選別機 - Google Patents

選別機

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JP2665461B2
JP2665461B2 JP6319176A JP31917694A JP2665461B2 JP 2665461 B2 JP2665461 B2 JP 2665461B2 JP 6319176 A JP6319176 A JP 6319176A JP 31917694 A JP31917694 A JP 31917694A JP 2665461 B2 JP2665461 B2 JP 2665461B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、一般に少なくても大
きさの異なる物が混合している被処理物を大径輪体と小
径輪体とを隣接ロータのそれら輪体と相互に交互に入り
組んで間に篩目を形成するように複数配列して成る選別
ブロック上で送りをかけながら選別する選別機に関し、
特に濡れた土石やコンポスト、台所やレストランからの
残飯等の含水率が高く水分の多い物で篩やスクリーンで
は目詰まりして選別困難な物や、建設廃材、混入物の多
い残土、シュレッダーダスト、製材所の木屑ごみ、バー
ク、混廃物、砕石、土砂、破砕物等の被処理物を少なく
ても大きさによって複数段に渡って選別する選別機に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の選別機としては、トロン
メルや振動篩機等があり、それらは各種の大きさの異な
る物が混合した廃棄物や素材をスクリーンや篩の目の大
きさを適宜選択したり、段階的に小から大へ変えて粒度
によって選別を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】廃棄物等の被処理物の
中には、殆どが各種のロープや紐、テープが混入してお
り、上述のような選別機の選別作業中に送りをかける螺
旋体等の回転体にそれらロープ等が巻きついて除去のた
めに運転を中断しなければならなくなることがある他、
湿ったり濡れたりしている土砂や残飯、コンポスト等が
混入しているとスクリーンや篩が目詰まりを起こしてそ
れ以降土砂等の粉粒物が分離できなくなると言った問題
があった。また、振動や騒音がかなり大きく設置場所が
制約される問題もあった。
【0004】本発明は上記従来の事情に鑑み案出された
ものであって、建設廃材からレストランの残飯や農家の
コンポストに至る広範囲の廃棄物に対してまたそれらが
混入しているもの、砕石やバーク等の素材でも目詰まり
を起こすことなく比較的狭い設置場所においても大量に
連続的に少なくても3種類の大きさのものに選別するも
ので、自浄作用で目詰まりが発生せず、常に新しい開き
目が現れ、処理能力が大きく、ロープや紐、テープを巻
きつかないようにロータの回転方向に送り出すことがで
き、また湿ったり濡れたりしている土砂や残飯、コンポ
ストも篩い分けできる振動が少なく、低騒音、据付基礎
工事の簡便な、また構造が簡単で故障が少ないもので、
長期間の使用で磨耗した輪体やロータの取り替え、点検
作業の行い易い選別機を提供することを目的としてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の請求項1に係る選別機は、少なくても大き
さの異なる物が混合している被処理物が上方から供給さ
れて選別されて残った残存物の排出側にかけて上側で上
記被処理物に送りをかけるもので、上記排出側に回転駆
動される相互に平行に配列された複数のロータから成
各ロータが横方向に少なくても2種類の直径の輪体
である大径輪体と小径輪体とを隣接ロータのそれら輪体
と相互に交互に入り組んで間に篩目を形成するように複
数配列して成る選別ブロックを上下方向において複数段
に間隔をおいて重ね、上段から下段へ順次上記篩目が小
さくなるように各選別ブロックのロータを配列してお
り、上記選別ブロックが、最上段のものが底部を開放
し、被処理物供給口と残存物排出口を有した部分筐体で
被われ、下段のものが頂部と底部を開放し、残存物排出
口を有した部分筐体で被われているものにおいて、上記
選別ブロックは、最下段より上のものが旋回手段によっ
て相互に干渉しないように交互に左右に起立可能になっ
ていることを特徴としている。
【0006】請求項記載のように、少なくても最上段
の上記選別ブロックは、テープ等を浮揚搬送する空気噴
射手段を備えることが出来る。請求項記載のように、
少なくても最上段の上記選別ブロックは、傾斜状態で運
転可能な構成をとることが出来る。請求項記載のよう
に、少なくても最上段の上記選別ブロックは、迫り上が
り部を有した構成とすることが出来る。
【0007】請求項5記載のように、上記大径輪体は、
そのボス部から複数後退湾曲状に突設された突出体と該
突出体同士を連結するように突出体間に形成された連結
板とから構成されており、上記連結板は、隣接した突出
体の内ロータ回転方向前方の突出体の頂端部から後方の
突出体の前方面中間にかけて展設されることが出来る。
請求項6記載のように、上記連結板は、回転方向に対し
て後方に向かって肉厚が徐々に薄くなるように形成さ
れ、上記突出体の前面両側部分に部分前面を形成して構
成される。請求項7記載のように、上記大径輪体は、算
盤玉形状のものの側面に後退湾曲羽根状突起を複数設け
て構成される。
【0008】
【作用】上記のように構成された請求項1記載の選別機
では、各選別ブロックのロータが横方向に少なくても2
種類の直径の輪体である大径輪体と小径輪体とを隣接ロ
ータのそれら輪体と相互に交互に入り組んで間に篩目を
形成するように配列しており、上方から供給される被処
理物が残った物の排出側に送られる間に篩目によって篩
目通過物と通過せずに残る物とに選別されることにな
る。篩目は、回転している隣接ロータの隣接大径輪体と
小径輪体との間によって形成されているために、濡れた
り湿ったりしている土砂や残飯、コンポストで瞬間的に
詰まっても常に清掃されることになり且つ常に新しい篩
目が形成されて、詰まることが無い上に、選別機の構造
を振動が少なく、低騒音、据付基礎工事の簡便な故障が
少ないものとすることが出来る。また、輪体は残存物の
排出側に回転駆動されて空気流を選別ブロック上に発生
して、軽いロープや紐、テープをロータに巻きつかない
ように搬送面上で浮かせて排出することができる。重い
ロープや紐、テープは、次々と隣接大径輪体に受け継が
れて絡まずに搬送方向に送り出される。また、被処理物
は、塊であっても大小の輪体上で搬送されている間に解
されて、連続的に大量に且つ効率的に選別されることに
なる。更に、上述のような選別ブロックを複数段に間隔
をおいて重ね、上段から下段へ順次上記篩目が小さくな
るように各選別ブロックのロータを配列している為に、
選別機一台分の据付け面積で少なくても3種類の大きさ
の物に選別することが出来る。選別ブロックが、最上段
のものが底部を開放し、被処理物供給口と残存物排出口
を有した筐体で被われ、下段のものが頂部と底部を開放
し、残存物排出口を有した部分筐体で被われた構成と成
っており、被処理物の飛散を抑制し、防音効果を高め、
テープ等を浮揚搬送する空気流を持続することができ
る。また、選別ブロックが、最下段より上のものが旋回
手段によって相互に干渉しないように交互に左右に起立
可能に構成されている為に、長期間に渡って使用されて
磨耗した輪体やロータの取り替えや点検作業の際に上段
の選別ブロックを起立旋回して作業を行い易くすること
ができる。
【0009】請求項記載の選別機では、少なくても最
上段の選別ブロックが、テープ等を浮揚搬送する空気噴
射手段を備えており、ロータの回転で発生する浮揚搬送
空気流に更に強い浮揚搬送空気流を付加することが出
来、確実に効率的にテープ等を搬送し排出することが出
来る。請求項記載の選別機では、少なくても最上段の
選別ブロックが、傾斜状態で運転可能な構成をとること
が出来る為に、転がり易く反発性のある比較的重い物を
転落させて大形物の中から更に選別することが出来る。
請求項記載の選別機では、少なくても最上段の選別ブ
ロックは、迫り上がり部を有した構成とすることが出来
る為に、迫り上がり部で被処理物を反転させて塊りを良
く解したり、容器等に入っている物を出してより選別精
度を高めることが出来る。
【0010】請求項5記載の選別機では、大径輪体が、
そのボス部から複数後退湾曲状に突設された突出体と該
突出体同士を連結するように突出体間に形成された連結
板とから構成されており、上記連結板は、隣接した突出
体の内ロータ回転方向前方の突出体の頂端部から後方の
突出体の前方面中間にかけて展設されているために、回
転すると突出体はポンプインペラのような働きをして空
気をボス部から放射状に放出して、軽いロープや紐、テ
ープをロータに巻き付かないように搬送面上で浮かせて
排出することができる。重いロープや紐、ワイヤは、突
出体間の連結板によって突出体に絡むのが防がれ、突出
体の先端部や連結板の外線部によって搬送方向に次々と
受け継がれたり、蹴られて送り出される。請求項6記載
の選別機では、連結板は、回転方向に対して後方に向か
って肉厚が徐々に薄くなるように形成され、上記突出体
の前面両側部分に部分前面を形成しているために、回転
時に突出体がよりポンプインペラに近い空気吐出能力を
有することになる。請求項7記載の選別機では、大径輪
体は、算盤玉形状のものの側面に後退湾曲羽根状突起を
複数設けているために、より強い風を起こすことが出来
る。
【0011】
【実施例】次に、本発明の選別機を実施例によって添付
図を参照にして以下に詳細に説明する。図1は本発明に
係る代表実施例の選別機の概略構成を示す側面図、図2
は図1におけるII−II線に沿った平面断面図、図3
は本発明のロータの大径輪体の側面図、図4は図3のI
V−IV線に沿った断面図、図5は大径輪体の別の突起
配列を示す断面図、図6は本発明のロータの併合輪体の
側面図、図7は同ロータの別の併合輪体の側面図、図8
は基本的なロール状ロータの部分斜視図である。図9は
円盤を使用したロータの斜視図、図10は算盤玉状輪体
を使用したロータ配列の部分平面図、図11は側面に羽
根状突起付き算盤玉状輪体の斜視図、図12は外周面に
突条を設けた輪体の側面図である。図13(A)は同ロ
ータの更に別な併合輪体の側面図、図13(B)はその
配列の平面断面図である。
【0012】図1と図2において、廃棄物の選別機1
は、最も基本的な水平3段積層型であって、最小廃棄物
w4の搬出用ベルトコンベアV上に架設された機台10
と、該機台10に相互に平行に上から配列された最大廃
棄物w1の選別用選別ブロックAと、大形廃棄物w2の
選別用選別ブロックBと、中型廃棄物w3及び最小廃棄
物w4の選別用選別ブロックCとから構成されている。
最上段選別ブロックAは、底部を開放し、一方端上方の
混合廃棄物Wの供給口51と残存物の最大廃棄物w1の
排出口52を有した筐体50で被われ、中段及び最下段
の選別ブロックB、Cは、頂部と底部を開放し、それぞ
れ大形廃棄物w2及び中型廃棄物w3の残存物排出口5
4、56を有した部分筐体53、55で被われており、
防音効果を高め、回転ロータ20が起こすテープ等の浮
揚搬送空気流を持続することが出来るようになってい
る。最上段選別ブロックA及び中段選別ブロックBは旋
回手段61によって相互に干渉しないように起立され
(図1に部分的に仮想線で起立状態を示す)、長期間に
渡って使用されて磨耗した輪体25、28やロータ20
の取り替えや点検作業を行い易くなっている。最上段選
別ブロックAは、テープ等を浮揚搬送する空気噴射手段
を備えることが出来、ロータの回転で発生する浮揚搬送
空気流に更に強い浮揚搬送空気流を付加することが出来
る。
【0013】各選別ブロックA、B、Cは、筐体50、
53、55と旋回手段61とを除くと、ロータ及び篩目
に大きさの相違こそあれ基本的には図2に示すように同
じ構成となっており、機台10に水平に支持される方形
フレーム11と、該方形フレーム11内に両端で軸受1
1aで各排出口52、54、56の方向(矢印Rで示
す)に回転可能に軸承された複数列のロータ20、・・
・(図1では各選別ブロックに対応して20A、20
B、20Cで示している。)と、これらロータ20の回
転駆動装置30とから構成されている。回転駆動装置3
0は、方形フレーム11の一方側縦通部材の外側に配置
されており、モータ31と、その出力軸付きピニオンギ
ア32と、ピニオンギア32と噛合するロータ付き歯車
33と、隣接ロータ付き歯車33、33間のアイドラー
歯車34とから構成されており、各ロータ20、・・・
を全て矢印R方向(選別ブロック毎に反対方向になって
いる)に回動するようにしている。この他に、回転駆動
装置としては、ロータ付きスプロケットとモータ付きス
プロケットとにチェーンを掛け渡し、アイドリング用ス
プロケットを適宜介在させてロータを全て矢印R方向に
回動するように構成することも出来る。
【0014】各ロータ20は、図2に示すように、一端
に歯車33を固定した正方形横断面の角軸21と、該角
軸21に嵌合する正六角形穴20a(これに限定されず
多角形又は円形でも良い)を有し縦方向で隣接したもの
と相互に入り組んだ状態となるように配列された硬質ゴ
ム又は軟質プラスチック製の大径輪体25と、両大径輪
体25、25間に位置するように大径輪体ボス部25b
に密接した小径輪体28と、上記入り組み状態として間
に篩目Gを形成する為に一つ置きの軸端に取りつけられ
たネジ付き大径輪体25’及びネジ付き端小径輪体2
8’とから構成されている。大径輪体25と小径輪体2
8とは、ここでは別部材として構成されており、軸21
に両端のネジ付き端小径輪体28’とネジ付き大径輪体
25’とで締めつけ固定されている。篩目Gは、最上段
選別ブロックAから中段及び最下段の選別ブロックB、
Cにかけて順次小さくなるように、最上段選別ブロック
Aに大型ロータ20A、中段選別ブロックBに中型ロー
タ20B、最下段選別ブロックCに小型ロータ20Cが
それぞれ配列されており、上方から供給されてくる被処
理廃棄物を各段の選別ブロックA、B、Cでそれぞれ最
大廃棄物w1、大形廃棄物w2、中形廃棄物w3及び最
小廃棄物w4の選別を行うようになっている。篩目G
が、回転ロータ20間に形成されており、残飯等の含水
量の多いものが廃棄物W中に混入していても目詰まりを
起こすこと無く下方へ落下させることができ、これを応
用して堆肥の篩いがけを行うこともできる。
【0015】大径輪体25は、図3に示すように、軸2
1に係合する角穴20aを有したボス部25bから回転
方向Rに対して後退するように突出湾曲した複数の突出
体26(本実施例では12本)と、回転方向において隣
接した前側の突出体26の後面先端部から後側の突出体
26の前面中間部にかけて設けられたヒレ状の連結板2
7とから構成されている。従って、回転すると突出体2
6、・・・はポンプインペラのような働きをして空気を
ボス部25bから放射状に放出して、軽いロープや紐、
テープをロータ20に巻きつかないように搬送面上で浮
かせて排出することができる。重いロープや紐、ワイヤ
は、突出体26、26間の連結板27によって突出体2
6、・・・に絡むのが防がれ、突出体26の先端部や連
結板27の外縁部によって搬送方向に次々と受け継がれ
たり、蹴られて送り出される。また、被処理物は、塊で
あっても突出体26の先端部で叩かれて解され、大量に
連続的に且つ効率的に選別されることになる。更に、連
結板27は、紐状の物を中に入れないようにするばかり
でなく、たとえ巻き付いても傾斜外縁によって遠心力で
すぐ外れるようになっている。突出体26の側面には、
図4や図5に示すように突起26aが複数設けられてお
り、篩目Gをより略正方形状等に区分形成して選別精度
を高めたり、より強いテープ等の浮揚搬送空気流を発生
することが出来るようにしている。
【0016】大径輪体24の突出体26は、ボス部25
bの近傍が厚く外周部にかけて徐々に薄く成るように形
成されており、大径輪体24全体がほぼ算盤玉のように
両側面が低い円錐曲面を成すことになり、隣接ロータの
大径輪体24と間に入り易くて出易い、即ち篩目通過物
が比較的容易に通過する篩目Gを形成することになり、
選別作業の効率を高めることが出来る。また、大径輪体
24の連結板27を回転方向後方に向かって肉厚が徐々
に薄くなるように形成して突出体26の前面両側部分に
部分前面を形成しており、回転時に突出体26、・・・
がよりポンプインペラに近い空気吐出能力を有すること
になる。小径輪体28は、軸21に係合する角穴20a
を有すると共に、大径輪体24のボス部25bに相当す
る外径の円筒形状を成している。
【0017】ロータ20は、図6に示すように大径輪体
25’のボス部延長部にアンジュレーション28a’付
き小径輪体28’を一体に形成した併合輪体22を複数
中心角軸21上に組み合せたり、図7に示すように外周
面に凸条26”を有した大径輪体25”のボス部延長部
に円筒状小径輪体28”を一体に形成した併合輪体23
を複数中心角軸21上に組み合せて構成されており、供
給側や中央部等の選別作業がよく行われて損耗が激しい
部分の併合輪体23を部分的に交換することが出来、保
守費用を低く抑えることが出来る。また大型のロータの
製造が可能になる。尚、側面には各々突起26a’、2
6a”が形成されている。アンジュレーション28a’
は風を起こすと共に、篩目Gの大きさの調節作用も行
う。
【0018】ロータ20は、図8に示すように軸端に歯
車取りつけ部21aとジャーナル部21bを形成し且つ
複数の大径輪体部25と小径輪体部28とを交互に一体
形成しても構成され、小型のロール形状に安価に製造す
ることが出来る。各大径輪体部25と小径輪体部28と
は、図3から図7に示すような色々な形状や突起等を有
することが出来ることは言うまでも無い。またロータ2
0の回転速度を上げると相対的に隣接大径輪体25、2
5同士の側面及び小径輪体28の周面とで形成される篩
目Gが細かくなり、回転速度を下げると相対的に篩目G
が粗くなる。更に、この選別機1は、詰まりや破損等の
起こりにくい構造で、低騒音、低振動で連続的に大量の
建設廃材や家庭ごみ、レストランの残飯等を段数+1の
大きさに選別できる。本選別機1に廃棄物を投入する前
に、破砕処理を行っておくと選別後の加工処理をすぐに
行うことができる。
【0019】選別ブロックA、B、Cは、全て同じ形状
のロータ20を組み込む必要は無く、ブロック毎に異な
る形状のロータ20を組み込むことが出来る。また、大
径輪体24は、図4に示すようにその各突出体26の片
面に半球状等各種形状の突起・・・26aを半径方向に
複数個突設して他方面を平坦面としたり、図5に示すよ
うに各突出体26の両面に半球状等各種形状突起・・・
26aを半径方向に複数個突設し、篩目Gを細かくした
り、軽量物をロータ20上で滑走させる風を起こす構成
をとることが出来る。また、別に間隔片を追加したり、
小径輪体28の長さを変えると、隣接大径輪体24同士
の間隔が変わって、丁度篩目Gの大きさを変えたのと同
じ効果を得ることが出来る。
【0020】以上述べた代表実施例の選別機1の他に、
最上段選別ブロックAに迫り上がり部を有したものも有
り、迫り上がり部で被処理物Wを反転して良く解し、ま
た容器に入っている物を出して選別精度を向上すること
が出来る。更に、最上段選別ブロックAを傾斜型にし、
大きさによる選別の他に重さや反発性によっても被処理
物Wを選別することが出来る積層型選別機にも本発明を
適用出来る。上記ロータのほかに、図9に示すように、
大径輪体25として単純な円盤を小径輪体28としての
太目の円筒軸に隔設したものや、図10に示すように、
大径輪体25として算盤玉状に円錐台を合わせたものを
その突出ボス部を突き合わせて小径輪体28として中心
軸上に連設したものや、図11に示すように、図10の
大径輪体25としての算盤玉状のものの側面に後退湾曲
羽根状突起26aを複数設けてより強い風を起こすよう
にしたものや、図12に示すように、図9に示す大径輪
体25としての円盤の外周面に複数の凸条26bを設け
たものも使用される。図13(A)、(B)に示すよう
に、大径輪体25を回転方向に対して後退した12本の
フィンガー体Fから構成され、短円筒状の小径輪体28
と一体に形成されている。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1記載の選別機によれば次のような効果を享受
できる。 (1)各選別ブロックのロータが横方向に少なくても2
種類の直径の輪体である大径輪体と小径輪体とを隣接ロ
ータのそれら輪体と相互に交互に入り組んで間に篩目を
形成するように配列しており、上方から供給される被処
理物が残った物の排出側に送られる間に篩目によって篩
目通過物と通過せずに残る物とに選別されることにな
る。篩目は、回転している隣接ロータの隣接大径輪体と
小径輪体との間によって形成されているために、濡れた
り湿ったりしている土砂や残飯、コンポストで瞬間的に
詰まっても常に清掃されることになり且つ常に新しい篩
目が形成されて、詰まることが無い。 (2)回転ロータが主要構成部材であり、選別機の構造
を振動が少なく、低騒音、据付基礎工事の簡便な故障が
少ないものとすることが出来る。 (3)輪体は残存物の排出側に回転駆動されて空気流を
選別ブロック上に発生して、軽いロープや紐、テープを
ロータに巻きつかないように搬送面上で浮かせて排出す
ることができる。重いロープや紐、テープは、次々と隣
接大径輪体に受け継がれて絡まずに搬送方向に送り出さ
れる。 (4)被処理物は、塊であっても大小の輪体上で搬送さ
れている間に解されて、連続的に大量に且つ効率的に選
別されることになる。 (5)更に、上述のような選別ブロックを複数段に間隔
をおいて重ね、上段から下段へ順次上記篩目が小さくな
るように各選別ブロックのロータを配列している為に、
選別機一台分の据付け面積で少なくても3種類の大きさ
の物に選別することが出来る。 (6)選別ブロックが、最上段のものが底部を開放し、
被処理物供給口と残存物排出口を有した筐体で被われ、
下段のものが頂部と底部を開放し、残存物排出口を有し
た筐体で被われた構成と成っており、被処理物の飛散を
抑制して防音効果を高め、テープ等を浮揚搬送する空気
流を持続することが出来る。 (7)また選別ブロックが、最下段より上のものが旋回
手段によって相互に干渉しないように交互に左右に起立
可能に構成されている為に、長期間に渡って使用されて
磨耗した輪体やロータの取り替えや点検作業の際に上段
の選別ブロックを起立旋回して作業を行い易くすること
が出来る。
【0022】(8)請求項2記載の選別機によると、少
なくても最上段の選別ブロックが、テープ等を浮揚搬送
する空気噴射手段を備えており、ロータの回転で発生す
る浮揚搬送空気流に更に強い浮揚搬送空気流を付加する
ことが出来、確実に効率的にテープ等を搬送し排出する
ことが出来る。 (9)請求項3記載の選別機によると、少なくても最上
段の選別ブロックが、傾斜状態で運転可能な構成をとる
ことが出来る為に、転がり易く反発性のある比較的重い
物を転落させて大形物の中から更に選別することが出来
る。 (10)請求項4記載の選別機によると、少なくても最
上段の選別ブロックは、迫り上がり部を有した構成とす
ることが出来る為に、迫り上がり部で被処理物を反転さ
せて塊りを良く解したり、容器等に入っている物を出し
てより選別精度を高めることが出来る。
【0023】(11)請求項5記載の選別機によると、
大径輪体が、そのボス部から複数後退湾曲状に突設され
た突出体と該突出体同士を連結するように突出体間に形
成された連結板とから構成されており、上記連結板は、
隣接した突出体の内ロータ回転方向前方の突出体の頂端
部から後方の突出体の前方面中間にかけて展設されてい
るために、回転すると突出体はポンプインペラのような
働きをして空気をボス部から放射状に放出して、軽いロ
ープや紐、テープをロータに巻き付かないように搬送面
上で浮かせて排出することができる。重いロープや紐、
ワイヤは、突出体間の連結板によって突出体に絡むのが
防がれ、突出体の先端部や連結板の外線部によって搬送
方向に次々と受け継がれたり、蹴られて送り出される。 (12)請求項6記載の選別機によると、連結板は、回
転方向に対して後方に向かって肉厚が徐々に薄くなるよ
うに形成され、上記突出体の前面両側部分に部分前面を
形成しているために、回転時に突出体がよりポンプイン
ペラに近い空気吐出能力を有することになる。 (13)請求項7記載の選別機によると大径輪体は、算
盤玉形状のものの側面に後退湾曲羽根状突起を複数設け
ているために、より強い風を起こすことが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る代表実施例の選別機の概略構成を
示す側面図である。
【図2】図1におけるII−II線に沿った平面断面図
である。
【図3】本発明のロータの大径輪体の側面図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】大径輪体の別の突起配列を示す断面図である。
【図6】本発明のロータの併合輪体の側面図である。
【図7】同ロータの別の併合輪体の側面図である。
【図8】基本的なロール状ロータの部分斜視図である。
【図9】円盤を使用したロータの斜視図である。
【図10】算盤玉状輪体を使用したロータ配列の部分平
面図である。
【図11】側面に羽根状突起付き算盤玉状輪体の斜視図
である。
【図12】外周面に突条を設けた輪体の側面図である。
【図13】(A)は同ロータの更に別な併合輪体の側面
図、(B)はその配列の平面断面図である。
【符号の説明】
1 選別機 20 ロータ 21 角軸 22、23 併合輪体 25 大径輪体 26 突出体 28 小径輪体 50、53、55 部分筺体 61 旋回手段 A〜C 選別ブロック

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくても大きさの異なる物が混合して
    いる被処理物が上方から供給されて選別されて残った残
    存物の排出側にかけて上側で上記被処理物に送りをかけ
    るもので、上記排出側に回転駆動される相互に平行に配
    列された複数のロータから成り、各ロータが横方向に少
    なくても2種類の直径の輪体である大径輪体と小径輪体
    とを隣接ロータのそれら輪体と相互に交互に入り組んで
    間に篩目を形成するように複数配列して成る選別ブロッ
    クを上下方向において複数段に間隔をおいて重ね、上段
    から下段へ順次上記篩目が小さくなるように各選別ブロ
    ックのロータを配列しており、上記選別ブロックが、最
    上段のものが底部を開放し、被処理物供給口と残存物排
    出口を有した筐体で被われ、下段のものが頂部と底部を
    開放し、残存物排出口を有した部分筐体で被われている
    選別機において、上記選別ブロックは、最下段より上の
    ものが旋回手段によって相互に干渉しないように交互に
    左右に起立可能になっていることを特徴とする選別機。
  2. 【請求項2】 少なくても最上段の上記選別ブロック
    は、テープ等を浮揚搬送する空気噴射手段を備えている
    請求項1記載の選別機。
  3. 【請求項3】 少なくても最上段の上記選別ブロック
    は、傾斜状態で運転可能となっている請求項1又は2記
    載の選別機。
  4. 【請求項4】 少なくても最上段の上記選別ブロック
    は、迫り上がり部を有している上記全ての請求項のいず
    れか記載の選別機。
  5. 【請求項5】 上記大径輪体は、そのボス部から複数後
    退湾曲状に突設された突出体と該突出体同士を連結する
    ように突出体間に形成された連結板とから構成されてお
    り、上記連結板は、隣接した突出体の内ロータ回転方向
    前方の突出体の頂端部から後方の突出体の前方面中間に
    かけて展設されている請求項1記載の選別機。
  6. 【請求項6】 上記連結板は、回転方向に対して後方に
    向かって肉厚が徐々に薄くなるように形成され、上記突
    出体の前面両側部分に部分前面を形成している請求項5
    記載の選別機。
  7. 【請求項7】 上記大径輪体は、算盤玉形状のものの側
    面に後退湾曲羽根状突起を複数設けている請求項1記載
    の選別機。
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