JP2665295B2 - 磁気光学記憶素子 - Google Patents
磁気光学記憶素子Info
- Publication number
- JP2665295B2 JP2665295B2 JP7450092A JP7450092A JP2665295B2 JP 2665295 B2 JP2665295 B2 JP 2665295B2 JP 7450092 A JP7450092 A JP 7450092A JP 7450092 A JP7450092 A JP 7450092A JP 2665295 B2 JP2665295 B2 JP 2665295B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- magneto
- optical storage
- storage element
- substrate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光を用いて情報の記録、
再生、消去の少なくとも1つの動作を行う磁気光学記録
装置に使用する磁気光学記憶素子に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、He−Neレーザ、Arレーザ、
半導体レーザ等を用いて磁性薄膜上に光学的に情報の記
録、再生、消去を行う方式、すなわち磁気光学記録方式
が高密度化、大容量化及びアクセスの高速化が可能な方
式として注目され、産業界等において重点的に研究開発
が推進されている。また、この方式に用いる記憶材料と
して種々の合金製磁性体が、情報の書き換えが可能なこ
とから注目されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の磁気光
学記憶素子は、一対の基板間に磁性体薄膜を挟持させる
ことにより形成されているので、特に長期間の保存を必
要とする磁気光学記憶素子においては、磁性材料として
Fe2O3、CrO2等酸化物を用いたものを除いて大
気、水蒸気に触れると腐食されるものがほとんどである
ことから使用環境、保存環境等に制約があり、極めて使
い勝手が悪かったのである。 【0004】本発明は磁性体薄膜を確実に大気や水蒸気
から遮断し得るようにして酸化や腐食といった環境の影
響を受けることの少ない磁気光学記憶素子を提供するこ
とを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明はガラスあるいは合成樹脂材からなる透明な
第1の基板上に、該第1の基板の内外端縁部を除いて希
土類と遷移金属との合金からなる磁気光学記憶用のアモ
ルファス磁性体薄膜を成膜し、該薄膜の外面を覆って塗
布した紫外線硬化接着剤を介して透明な第2の基板を接
着することを特徴とする磁気光学記憶素子である。 【0006】 【作用】第1の基板の内外端縁部を除いて希土類と遷移
金属との合金からなる磁気光学記憶用のアモルファス磁
性体薄膜を成膜し、この薄膜の外面全体を覆って紫外線
硬化接着剤で第2の基板を接着することによってアモル
ファス磁性体薄膜を完全に大気から遮断することができ
る。 【0007】 【実施例】図1は円板状に形成した本願発明の一実施例
の磁気光学記憶素子の断面を示す図である。コーニング
マイクロシート等ガラス製の円板あるいはアクリル、ポ
リカーボネート等樹脂製の円板1の上面に外端縁部6及
び内端縁部7を除いてSm、Eu、Gd、Tb、Dy、
Ho、Er等の希土類とFe、Co、Ni等の遷移金属
とを種々の組成比で組み合わせて構成されるアモルファ
スフェリ磁性体薄膜2を形成する。次に、円板1の外端
縁部6及び内端縁部7並びにアモルファスフェリ磁性体
薄膜2の上面に紫外線硬化接着剤層3を形成し、円板1
と同様にガラス製あるいは樹脂製の円板4を接着してあ
る。なお、図中の符号5は中心孔である。 【0008】また、円板1の内外端縁部を除いて磁性体
薄膜2を形成する方法としては種々の方法が考えられ
る。 【0009】例えば真空蒸着法による場合は外端縁部6
及び内端縁部7を隠すようなマスクを使用することによ
り簡単に磁性体薄膜を成膜できる。 【0010】またスパッタリング法による場合は、真空
蒸着法のようにマスクを使用すると磁性体薄膜を均一に
形成するのが困難なので、この場合には、一旦円板1の
上面全面に磁性体薄膜を形成した後、エッチング法によ
り外端縁部6と内端縁部7との磁性体薄膜を除去すれば
よい。 【0011】上述のように、接着剤層3はアモルファス
フェリ磁性体薄膜2の全面を覆うように形成されている
ので、この接着剤層3によってアモルファスフェリ磁性
体薄膜2は外部の大気から完全に遮断される。したがっ
て、アモルファスフェリ磁性体薄膜2が外部の酸素、水
蒸気等の環境に直接触れることはない。 【0012】磁性体薄膜2に用いる磁性材料には、アモ
ルファスフェリ磁性体以外にもMuBi、MuBiCu
等の結晶性磁性体を用いることができる。 【0013】また、円板1、4の双方が透明である必要
は必ずしもないが、記録ヘッドと相対する側の円板は透
明でなければならない。したがって、他側の円板として
不透明なAl等の金属板、セラミックス等を用いること
も可能であるが、この場合には紫外線硬化接着剤を用い
るよりも通常の接着剤を用いる方が好ましい。 【0014】また、本発明の磁気光学記憶素子は上述の
実施例のような円板状のものに限られるものではなく、
テープ等にも実施可能である。 【0015】 【発明の効果】以上のように、本願発明は、磁性体薄膜
の全面を接着剤により覆うことにより大気と完全に遮断
して腐食、酸化等の磁化特性劣化を確実に防止し得ると
いう特有の効果を奏する。
再生、消去の少なくとも1つの動作を行う磁気光学記録
装置に使用する磁気光学記憶素子に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、He−Neレーザ、Arレーザ、
半導体レーザ等を用いて磁性薄膜上に光学的に情報の記
録、再生、消去を行う方式、すなわち磁気光学記録方式
が高密度化、大容量化及びアクセスの高速化が可能な方
式として注目され、産業界等において重点的に研究開発
が推進されている。また、この方式に用いる記憶材料と
して種々の合金製磁性体が、情報の書き換えが可能なこ
とから注目されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の磁気光
学記憶素子は、一対の基板間に磁性体薄膜を挟持させる
ことにより形成されているので、特に長期間の保存を必
要とする磁気光学記憶素子においては、磁性材料として
Fe2O3、CrO2等酸化物を用いたものを除いて大
気、水蒸気に触れると腐食されるものがほとんどである
ことから使用環境、保存環境等に制約があり、極めて使
い勝手が悪かったのである。 【0004】本発明は磁性体薄膜を確実に大気や水蒸気
から遮断し得るようにして酸化や腐食といった環境の影
響を受けることの少ない磁気光学記憶素子を提供するこ
とを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明はガラスあるいは合成樹脂材からなる透明な
第1の基板上に、該第1の基板の内外端縁部を除いて希
土類と遷移金属との合金からなる磁気光学記憶用のアモ
ルファス磁性体薄膜を成膜し、該薄膜の外面を覆って塗
布した紫外線硬化接着剤を介して透明な第2の基板を接
着することを特徴とする磁気光学記憶素子である。 【0006】 【作用】第1の基板の内外端縁部を除いて希土類と遷移
金属との合金からなる磁気光学記憶用のアモルファス磁
性体薄膜を成膜し、この薄膜の外面全体を覆って紫外線
硬化接着剤で第2の基板を接着することによってアモル
ファス磁性体薄膜を完全に大気から遮断することができ
る。 【0007】 【実施例】図1は円板状に形成した本願発明の一実施例
の磁気光学記憶素子の断面を示す図である。コーニング
マイクロシート等ガラス製の円板あるいはアクリル、ポ
リカーボネート等樹脂製の円板1の上面に外端縁部6及
び内端縁部7を除いてSm、Eu、Gd、Tb、Dy、
Ho、Er等の希土類とFe、Co、Ni等の遷移金属
とを種々の組成比で組み合わせて構成されるアモルファ
スフェリ磁性体薄膜2を形成する。次に、円板1の外端
縁部6及び内端縁部7並びにアモルファスフェリ磁性体
薄膜2の上面に紫外線硬化接着剤層3を形成し、円板1
と同様にガラス製あるいは樹脂製の円板4を接着してあ
る。なお、図中の符号5は中心孔である。 【0008】また、円板1の内外端縁部を除いて磁性体
薄膜2を形成する方法としては種々の方法が考えられ
る。 【0009】例えば真空蒸着法による場合は外端縁部6
及び内端縁部7を隠すようなマスクを使用することによ
り簡単に磁性体薄膜を成膜できる。 【0010】またスパッタリング法による場合は、真空
蒸着法のようにマスクを使用すると磁性体薄膜を均一に
形成するのが困難なので、この場合には、一旦円板1の
上面全面に磁性体薄膜を形成した後、エッチング法によ
り外端縁部6と内端縁部7との磁性体薄膜を除去すれば
よい。 【0011】上述のように、接着剤層3はアモルファス
フェリ磁性体薄膜2の全面を覆うように形成されている
ので、この接着剤層3によってアモルファスフェリ磁性
体薄膜2は外部の大気から完全に遮断される。したがっ
て、アモルファスフェリ磁性体薄膜2が外部の酸素、水
蒸気等の環境に直接触れることはない。 【0012】磁性体薄膜2に用いる磁性材料には、アモ
ルファスフェリ磁性体以外にもMuBi、MuBiCu
等の結晶性磁性体を用いることができる。 【0013】また、円板1、4の双方が透明である必要
は必ずしもないが、記録ヘッドと相対する側の円板は透
明でなければならない。したがって、他側の円板として
不透明なAl等の金属板、セラミックス等を用いること
も可能であるが、この場合には紫外線硬化接着剤を用い
るよりも通常の接着剤を用いる方が好ましい。 【0014】また、本発明の磁気光学記憶素子は上述の
実施例のような円板状のものに限られるものではなく、
テープ等にも実施可能である。 【0015】 【発明の効果】以上のように、本願発明は、磁性体薄膜
の全面を接着剤により覆うことにより大気と完全に遮断
して腐食、酸化等の磁化特性劣化を確実に防止し得ると
いう特有の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例の磁気光学記憶素子の中央
縦断面図である。 【符号の説明】 1 円板 2 アモルファスフェリ磁性体薄膜 3 紫外線硬化接着剤 4 円板 5 中心孔 6 外端縁部 7 内端縁部
縦断面図である。 【符号の説明】 1 円板 2 アモルファスフェリ磁性体薄膜 3 紫外線硬化接着剤 4 円板 5 中心孔 6 外端縁部 7 内端縁部
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭52−109193(JP,A)
特開 昭51−75523(JP,A)
特開 昭54−89704(JP,A)
特開 昭54−130902(JP,A)
実開 昭55−28227(JP,U)
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.ガラスあるいは合成樹脂材からなる透明な第1の基
板上に、該第1の基板の内外端縁部を除いて希土類と遷
移金属との合金からなる磁気光学記憶用のアモルファス
磁性体薄膜を成膜し、該薄膜の外面を覆って塗布した紫
外線硬化接着剤を介して透明な第2の基板を接着するこ
とを特徴とする磁気光学記憶素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7450092A JP2665295B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 磁気光学記憶素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7450092A JP2665295B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 磁気光学記憶素子 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10160480A Division JPS5727494A (en) | 1980-06-23 | 1980-07-23 | Magneto-optical storage element |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0581716A JPH0581716A (ja) | 1993-04-02 |
JP2665295B2 true JP2665295B2 (ja) | 1997-10-22 |
Family
ID=13549097
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7450092A Expired - Lifetime JP2665295B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 磁気光学記憶素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2665295B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5733905B2 (ja) | 2010-03-31 | 2015-06-10 | 本田技研工業株式会社 | 二輪車のホイール構造 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP7450092A patent/JP2665295B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0581716A (ja) | 1993-04-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4390600A (en) | Magneto-optic memory medium | |
GB2081537A (en) | Magneto-optic memory element | |
JPH0338661B2 (ja) | ||
US4695514A (en) | Magneto-optical memory element | |
US4808456A (en) | Magneto-optical recording medium and method of making the same | |
JPH0444333B2 (ja) | ||
JP2665295B2 (ja) | 磁気光学記憶素子 | |
US4943957A (en) | High-density information recording carrier | |
JPH02779B2 (ja) | ||
JPH02778B2 (ja) | ||
JPS60258747A (ja) | 光磁気記録素子 | |
JPS59132434A (ja) | 磁気光学記憶素子 | |
JPH06349137A (ja) | 光学的または磁気光学的データ記憶媒体のためのアモルファスまたは準アモルファス膜構造、光学的データ記憶装置及びその製造方法 | |
JPS62232736A (ja) | 光磁気記録用媒体 | |
JPS62170050A (ja) | 光磁気デイスク | |
JP3421875B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
KR0137444B1 (ko) | 광자기 기록 매체 | |
JPS57183647A (en) | Magentrooptical storage element | |
JPS60219654A (ja) | 光メモリ素子 | |
JPS63269348A (ja) | 光磁気記録用媒体 | |
JPS62246160A (ja) | 光磁気記録用媒体 | |
JP2565884B2 (ja) | 磁気光学記憶素子 | |
JP3112504B2 (ja) | 光磁気記録媒体 | |
JPS62226449A (ja) | 光学的磁気記録媒体 | |
JPS62200551A (ja) | 光磁気記録用媒体 |