JP2664274B2 - セラミック用メタライズ組成物 - Google Patents

セラミック用メタライズ組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、低温焼成セラミックに金属面を形成するこ
とによって、高密度多層配線基板,IC又はトランジスタ
パッケージ,電気絶縁用電子部品等に利用できるセラミ
ック用メタライズ組成物に関するものである。
[従来の技術] 従来、低温焼成セラミックに用いられるメタライズ組
成物は、セラミックと同時焼成することによって、セラ
ミック上に金属面を形成するものであり、この低温焼成
セラミック用メタライズ組成物として、各種のものが提
案されている。
例えば、低温焼成セラミック用Cuメタライズ組成物と
しては、CuO−Cu粉末の混合割合や粒度配合を工夫した
り、TiO2,MnO2,Pt,Au,Ag2O等の添加によって、Cuメタラ
イズ層の導通や気密性等の特性の向上が図られている
(特開昭63−295491号公報参照)。
また、この様なメタライズ組成物を使用し、同時焼成
によって例えばCuメタライズ層を形成する場合には、次
の様な工程で行われている。即ち、大気中にて脱バイン
ダーを行う工程(脱バインダー工程),H2又は分解ガス
中でCuOをCuに還元する工程(還元焼成工程),非酸化
ガス中でセラミックとCuを一体に焼結する工程(本焼成
工程)等である。
[発明が解決しようとする課題] ところが、従来のメタライズ層の形成方法では、上述
した焼成工程を必要とするために、下記の様な問題が生
ずることがあった。
つまり、上記脱バインダー工程や焼成還元工程では、
Cu粉の酸化と還元とを避けること不可能であり、それに
よって、Cuの酸化による体積増加や還元による体積減少
等の体積変動が生じていた。この体積変動によって、メ
タライズに粗密部を生じ易くなり、この粗部から第2図
に示す様な蜂の巣状のひび割れP1を生じて、ブロックP2
に分離してしまうことがあった。その結果、後の本焼成
工程で、ブロックP2に局部焼結現象が発生してしまい、
導通が取れなくなったり気密性が損なわれるという問題
があった。
本発明は、上記課題を解決し、局部焼結現象を防止し
て優れた特性のメタライズ層を形成するセラミック用メ
タライズ組成物を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決する本発明は、 主成分のCuO,CuO−Cu混合物又はCuO−Cu2O混合物に対
し、Bi2O3を1重量%以上8重量%未満の範囲で添加し
たことを特徴とするセラミック用メタライズ組成物を要
旨とする。
ここで、主成分としてはCuO単体を用いることがで
き、或はCuO−Cu混合物としては、CuO粉末30重量部以上
100重量部未満,Cu粉末70重量部以下からなるものが望ま
しく、またCuO−Cu2O混合物としては、CuO10重量部以上
100重量部未満,Cu2O90重量部以下からなるものが望まし
い。
更に、使用するCuO粉末の粒径が、0.5〜5μmの範囲
のものが好ましく、特にその範囲で異なる平均粒径のCu
O粉末を組み合わせてもよい。またCu2O粉末の粒径が、
0.5〜10μmの範囲のものが好ましく、その範囲で異な
る平均粒径のCu2O粉末を組み合わせてもよい。或はCu粉
末の粒径が、0.5〜20μmの範囲のものが好ましく、そ
の範囲で異なる平均粒径のCu粉末を組み合わせてもよ
い。
また、前記Bi2O3の添加量に比例して、メタライズの
局部焼結現象抑制作用の効果があるが、添加量に対応し
てメタライズの導通抵抗は大きくなる傾向にあるので、
Bi2O3の添加量は、3〜5重量%の範囲が好適である。
尚、Bi2O3の粒径は、0.3〜1.0μmの範囲のものが望ま
しい。
[作用] 本発明は、セラミック用メタライズ組成物として、そ
の成分にBi2O3を1重量%以上8重量%以下の範囲で含
有していることが特徴であり、このBi2O3が下記の様に
作用して、局部焼結現象を抑制する。
メタライズペーストが形成されたセラミックのグリー
ンシートは、大気中で焼成されて、バインダーが除去さ
れるが、このときCuは酸化してCuOとなり体積膨張を引
き起こす。そして、次の還元焼成ではCuOが還元してCu
になるが、この時に体積収縮してメタライズに粗密を生
じ、ひび割れを起こし易くなる。ところがメタライズの
組成中にBi2O3が含まれていると、Bi2O3も還元されてBi
となり、このBiがCu同士を結合させる働きをすると考え
られるので、メタライズが粗密となることが防止され
る。その結果、ひび割れが生じにくくなるので、メタラ
イズが多くのブロックに分離することが防止される。よ
って、後の本焼成の際に、ブロックに局部焼結現象が発
生することが抑止されるので、メタライズの導通や気密
性が損なわれることが防止される。
[実施例] 次に、本発明の実施例を、セラミックパッケージを例
にとって、第1図の工程図に基づいて説明する。
本実施例のセラミックパッケージは以下の様にして製
造される。
(グリーンシート製造工程)…I グリーンシートの原料となる、ZnO,MgCO3,Al(OH)3,
SiO2,H3BO3,H3PO4を所定量秤量し、ライカイ機にて混合
し、白金ルツボ又はアルミナ質ルツボにて1400〜1500℃
の適当な温度で溶融する。この融液を水中に投入し、急
冷してガラス化し、その後アルミナ製ボールミルで粉砕
して、粒径が2〜3μmのフリット(ガラス粉末)を形
成する。
この粉末とポリビニルブチラールと可塑剤(ジエチレ
ングリコール)とを用いて、常法に従って、ドクターブ
レード法により厚さ約0.6mmのグリーンシートを作成す
る。
(パンチング工程)……II この様にして形成したグリーンシートを使用し、各シ
ートの所定位置にパンチングで孔をあけて、スルーホー
ルを形成する。
(メタライズペースト充填及び印刷工程)…III 次に、各グリーンシートのスルーホール内に、下記の
組成のペースト状のCuメタライズ組成物(メタライズペ
ースト)を充填する。また、グリーンシート表面に、Cu
メタライズペーストを用い、スクリーン印刷によって焼
結後の導体層となるCuメタライズ層を形成する。
前記Cuメタライズペーストの組成及び原料粉末径とし
ては、種々のものを採用できるが、例えば下記の様であ
る。
CuO;60重量部(以下部と称す、粉末粒径1μm),Cu;
10部(1μm),Cu10部(3.2μm),Cu;20部(15μ
m),Bi2O3部(0.7μm),樹脂(バインダー);5部、
溶剤;適量部。
(シート積層工程)…IV 印刷の終了した各層のグリーンシートを所定の順序で
重ねて加熱し、加圧して一体化する。そして所定の形状
に切断して、外形寸法を揃えて製品形状とする。
尚、本工程ではグリーンシートを積層して一体化した
が、これ以外にも、絶縁層や導電層を印刷によって順次
積層して形成してもよい。
(脱バインダー工程)…V その後、大気中で約300℃にて約5時間かけて仮焼成
し、グリーンシート及び各メタライズ層等に含まれる樹
脂等の有機質成分を飛散、除去させる。そして仮焼成
後、大気中で600〜750℃にて約1時間焼成し、残存カー
ボンを消失させる。
(還元焼成工程)…VI 次に、アンモニア分解ガス雰囲気中にて、350〜750℃
に保って、CuOをCuに還元する。尚、この時、アンモニ
ア分解ガスに代えて水素ガスを使用してもよい。
(本焼成工程)…VII 次いで、非酸化ガスの中性雰囲気中にて、900〜1110
℃、約1時間で本焼成を行う。即ち、メタライズ及びセ
ラミックを同時に一体的に焼結して、所定のシール用の
Cuメタライズ層をもつベースを製作し、同様に所定形状
のキャップを形成し、このベース及びキャップを用いて
セラミックパッケージが完成する。
この様に、本実施例では、セラミック用Cuメタライズ
組成物として、その成分中にBi2O3を適量添加してい
る。従って、還元焼成の際にCuOからCuへの体積変化が
生じても、メタライズ層にひび割れが生じることを防止
できる。それによって、本焼成の際に局部焼結現象が生
ずることが抑止されるので、メタライズ層は好適な導通
を有し、また高い気密性を達成できる。
次に、本発明の効果を確認するために行った実験例に
ついて説明する。
(実験例) 実験は、上記の様な製造工程を経て、メタライズ層を
備えたセラミックを製造して行った。そして、メタライ
ズ層の体積抵抗,気密性,クラック発生状況を調べた。
その際のメタライズ組成物中の成分を下記表1に示
す。ここでBi2O3の量は、主成分のCuO単体,CuO−Cu混合
物又はCuO−Cu2O混合物に対する重量%である。尚、気
密性は、10-8std.cc/sec以下のものを○で示し、それを
上回るものを×で示した。更に、クラック発生状況は、
10μm幅程度の大きなクラックが連続して連なっている
ものを×で示し、部分的にそのクラックが発生している
ものを△で示し、ほとんどクラックが見られないものを
○で示した。また、比較例(試料No.A1,B1,C1,D1,F1)
としてBi2O3を添加しないメタライズ層も製造した。
表1から明かなように、Bi2O3を添加したものでは、
断線が生じることがない(試料No.A2〜A3)。また、一
般にBi2O3を添加したものは体積抵抗が少ないという傾
向がある(試料No.B2〜B4,F2〜F4)。更にクラック発生
が少ないという特長があり(試料No.F2及び比較例以外
の全試料)、気密性にも改善が見られる(試料No.A2,C
2,D2,E1〜E3,F2〜F4,G2〜G3)。
それに対して、比較例のBi2O3を添加しないものは、
断線が生じたり(試料No.A1)、気密性が損なわれたり
(試料No.B1,C1)、クラックの発生が多い(試料No.D1,
F1)という問題があった。
尚、試料No.F2のものは、クラックの発生が多いが、B
i2O3を添加してあるので比較例の試料No.F1と比べて体
積抵抗が小さいという利点がある。
[発明の効果] 上述した様に、本発明のセラミック用メタライズ組成
物は、その成分中にBi2O3を所定量含有している。従っ
て、還元焼成の際にメタライズ層に粗密が生じることを
防ぎ、それによって、ひび割れが生じることを防止でき
るので、本焼成の際に局部焼結現象が生ずることがな
い。その結果、緻密で優れたメタライズ層を形成できる
ので、微細配線が可能になり、配線密度の高い多層配線
基板や各種のパッケージを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例のメタライズ層を形成する手順を示す
工程図、第2図は従来技術の問題点を示す説明図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/46 H05K 3/46 H

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主成分のCuO,CuO−Cu混合物又はCuO−Cu2O
    混合物に対し、Bi2O3を1重量%以上8重量%以下の範
    囲で添加したことを特徴とするセラミック用メタライズ
    組成物。
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