JP2664213B2 - 含弗素フエノール樹脂、及びその組成物、及びその用途 - Google Patents

含弗素フエノール樹脂、及びその組成物、及びその用途

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JP2664213B2 JP18184188A JP18184188A JP2664213B2 JP 2664213 B2 JP2664213 B2 JP 2664213B2 JP 18184188 A JP18184188 A JP 18184188A JP 18184188 A JP18184188 A JP 18184188A JP 2664213 B2 JP2664213 B2 JP 2664213B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、低誘電率化が可能で、耐熱性にすぐれ、吸
水率、透湿率の小さい含弗素フエノール樹脂組成物、こ
の組成物から成る半導体装置用封止剤、及びその組成物
から成る積層板用材料に関する。
〔従来の技術〕
従来、従来封止型半導体装置の封止用樹脂組成物は、
ノボラツク型フエノール樹脂を硬化剤としたエポキシ系
材料が主流となつている。しかし、半導体装置の高集積
度化、及び、樹脂封止型半導体装置の用途拡大に伴い、
封止用樹脂組成物には、更に耐熱性、耐湿性、接着性に
すぐれ、しかも、低応力化の可能な樹脂組成物の開発が
強く望まれている(特開昭61−9415号参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、フエノールノボラツク樹脂硬化エポキシ系組
成物は、耐熱性、特に、ガラス転移点の向上に限界があ
ることや、吸水率、透湿率が比較的大きく、硬化物バル
クからの水のパツケージ内への侵入を防ぐには本質的な
問題があつた。この対処策として、シロキサン系やフル
オロ系の表面処理剤などを添加して改質する試みがなさ
れてきたが、この場合にも、成形時に金型汚れや成形品
外観に改善すべき問題がある。
本発明の目的は、低誘電率化が可能で、耐熱性にすぐ
れ、吸水率、透湿率の小さい含弗素フエノール樹脂組成
物、この組成物から成る半導体装置用封止剤、及びこの
組成物から成る積層板用材料を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する手段として、発明者らは、レゾー
ル型フエノール樹脂の弗素変性について検討した結果、
下記の事項により満足できることを見出した。その要旨
は、 (1)一般式〔I〕 〔式中、Rfは、 (nは1〜は40である。)、 (R′,R″及びRはF,CF3,C2F5,C3F7あるいは の中のいずれかである。また、X1はなし、−O−,−OC
H2−, −N−(CH2−の中のいずれかである。また、R1
アルキル基、アルコキシ基、Cl,Br,F,フエニル基、フル
オロアルキル基の中のいずれかである。〕で表わされる
構造単位を含む含弗素レゾール型フエノール樹脂。
(2)一般式〔I〕 〔式中、Rfは、 (nは1〜は40である。)、 (R′,R″及びRはF,CF3,C2F5,C3F7あるいは の中のいずれかである。また、X1はなし、−O−,−OC
H2−, −N−(CH2−の中のいずれかである。また、R1
アルキル基、アルコキシ基、Cl,Br,F,フエニル基、フル
オロアルキル基の中のいずれかである。〕で表わされる
構造単位を含む含弗素レゾール型フエノール樹脂を含む
組成物。
(3)(1)の含弗素レゾール型フエノール樹脂と、多
官能エポキシ化合物を、含むことを特徴とする組成物。
(4)(3)の組成物を用いて被覆および/または封止
成形した半導体装置。
(5)(2)の組成物を用いた積層板。
(6)(2)の組成物を用いたプリプレグ。
(7)(2)の組成物を用いたプリント回路板。
(8)(2)の組成物を用いた半導体封止用材料。
(9)(1)の含弗素レゾール型フエノール樹脂と、N
−置換不飽和イミド系化合物を含むことを特徴とする組
成物。
(10)(1)の含弗素レゾール型フエノール樹脂と、ポ
リ−P−ビニルフエノール系化合物を含むことを特徴と
する組成物。
〔作用〕
本発明の効果を発揮する上で、必須である。前記一般
式〔1〕 〔式中、Rfは、 (nは1〜40である。)、 (R′,R″及びRはF,CF3,C2F5,C3F7あるいは の中のいずれかである。また、X1はなし、−O−,−OC
H2−, −N−(CH2−の中のいずれかである。また、R1
アルキル基、アルコキシ基、Cl,Br,F,フエニル基、フル
オロアルキル基の中のいずれかである。〕で表わされる
構造単位を含む含弗素レゾール型フエノール樹脂には、
例えば、次のようなものが挙げられる。
などがある。これらは、それ自身で、脱水縮合して架橋
硬化する。また、金属酸化物、金属酸化物、ヘキサメチ
レンテトラミンなどのアミン系化合物を始めとする硬化
促進剤を併用してもよい。
本発明に於いて、 一般式〔I〕 〔式中、Rfは、 (nは1〜は40である。)、 (R′,R″及びRはF,CF3,C2F5,C3F7あるいは の中のいずれかである。また、X1はなし、−O−,−OC
H2−, −N−(CH2−の中のいずれかである。また、R1
アルキル基、アルコキシ基、Cl,Br,F,フエニル基、フル
オロアルキル基の中のいずれかである。〕で表わされる
構造単位を含む含弗素レゾール型フエノール樹脂は、 (nは1〜40である) あるいは、および/または、 (R′,R″,Rは前記と同じである。) で表わされる含弗素化合物と、 一般式〔II〕 〔式中、X1はなし、−O−,−OCH2−, −N−CH2 2,の中のいずれかである。また、R1はア
ルキル基、アルコキシ基、Cl,Br,F,フエニル基、フルオ
ロアルキル基の中のいずれかである。〕で表わされる構
造単位を含むレゾール型フエノール樹脂とを、第三級ア
ミンなどの塩基性触媒の存在下に、加熱反応させて得ら
れる。
この反応の詳細な説明は、日本化学会誌1978年、253
ページに記されている方法などを参照にすればよい。
本発明に於いて、前記、式 で表わされるペルフルオロルアルキルエーテル系オリゴ
マについては、旭硝子社などより、nが40までのものが
適宜入手できる。
また、式 〔式中、R′,R″及びRは、F,CF3,C2F5,C3F7の中の
いずれかであり、同じであつても異なつていてもよ
い。〕で表わされる弗素系化合物には、たとえば、ヘキ
サフルオロピレンあるいはヘキサフルオロピレンオリゴ
マがあり、具体的には、 などがあり、ICI Mond Divisionなどより市販されてい
る。この化合物の中でも、本発明の効果を発揮する上
で、T−2あるいは、 が好ましい。
また、一般式〔II〕で表わされる構造単位を含む例に
は、 がある。
本発明に於いて、一般式〔I〕で表わされる含弗素レ
ゾール型フエノール樹脂は、多官能エポキシ化合物と併
用できる。多官能エポキシ化合物としては、例えば、ビ
スフエノールAのジグリシジルエーテル、ブタジエンジ
エポキシサイド、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
−(3,4−エポキシ)シクロヘキサンカルボキシレー
ト、ビニルシクロヘキサンジオキシド、4,4′−ジ(1,2
−エポキシエチル)ジビフエニルエーテル、4,4′−
(1,2−エポキシエチル)ビフエニル、2,2−ビス(3,4
−エポキシシクロヘキシル)プロパン、レゾルシンのジ
グリシジルエーテル、フロログルシンのジグリシジルエ
ーテル、メチルフロログルシンのジグリシジルエーテ
ル、ビス−(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテ
ル、2−(3,4−エポキシ)シクロヘキサン−5,5−スピ
ロ(3,4−エポキシ)−シクロヘキサン−m−ジオキサ
ン、ビス−(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシ
ル)アジペート、N,N′−m−フエニレンビス(4,5−エ
ポキシ−1,2−シクロヘキサン)ジカルボキシイミドな
どの二官能のエポキシ化合物。
パラアミノフエノールのトリグリシジルエーテル、ポ
リアリルグリシジルエーテル、1,3,5−トリ(1,2−エポ
キシエチル)ベンゼン、2,2′−4,4′−テトラグリシド
キシベンゾフエノン、テトラグリシドキシテトラフエニ
ルタン、フエノールホルムアルデヒドノボラツクのポリ
グリシジルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエー
テル、トリメチロールプロパンのトリグリシジルエーテ
ルあるいは、次式 (R2,R3はH、低級アルキル基、フルオロアルキル基、 の中のいずれかである。)で表わされる三官能以上のエ
ポキシ化合物などがある。
また、次に示す多官能エポキシ化合物は、溶融状態で
液晶配向性をもつ。硬化物の耐熱性付与、機械強度、接
着性向上、電気特性の改良などに効果が大きい。
このような化合物には、例えば、 などがある。
また、本発明に於ける多官能エポキシ化合物には次
の、一般式〔III〕 〔式中、X2は、 (yは、直接結合、 はH、低級アルキル基、フルオロアルキル基、 の中のいずれかである。>,−O−, −S−,−SO2−, の中のいずれかである。), の中のいずれかである。〕で表わされるエーテルイミド
結合を持つ脂環エポキシ化合物を併用することにより、
耐熱性、可とう性、耐湿性、電気特性、光学特性にすぐ
れた硬化物の提供が可能となる。
一般式〔III〕で表わされるエーテルイミド結合を持
つ脂環エポキシ化合物とは、例えば、以下に示すような
化合物である。すなわち、 などである。
本発明の組成物には多官能エポキシ化合物の従来公知
の硬化剤を併用することもできる。それらは、垣内弘
著:エポキシ樹脂(昭和45年9月発行)109〜149ペー
ジ、Lee,Neville著:Epoxy Resins(McGraw−Hill Book
Company Inc:New York,1957年発行)63〜14ペーシ,P.E.
Brunis著:Epoxy Resins Technology(Interscience Pub
lishers,New York,1968年発行)45〜111ページなどに記
載の化合物であり、例えば、脂肪族ポリアミン、芳香族
ポリアミン、第二および第三アミンを含むアミン類、カ
ルボン酸類、カルボン酸無水物類、脂肪族および芳香族
ポリアミドオリゴマおよびポリマ類、三弗化硼素−アミ
ンコンプレツクス類、フエノール樹脂、メラミン樹脂、
ウレア樹脂、ウレタン樹脂などの合成樹脂初期縮合物
類、その他、ジシアンジアミド、カルボン酸ヒドラジ
ド、ポリアミノマレイミド類などがある。
これら硬化剤は、用途,目的に応じて一種以上を使用
することが出来る。
本発明の樹脂組成物には、エポキシ化合物と含弗素ノ
ボラツク型フエノール樹脂の硬化反応を促進する触媒を
使用することが出来る。
このような触媒は、例えば、トリエタノールアミン、
テトラメチルブタンジアミン、テトラメチルペタンジア
ミン、テトラメチルヘキサンジアミン、トリエチレンジ
アミン、ジメチルアニリンなどの三級アミン、ジメチル
アミノエタノール、ジメチルアミノペタノールなどのオ
キシアルキルアミンやトリス(ジメチルアミノメチル)
フエノール、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホ
リンなどのアミン類がある。
また、セチルトリメチルアンモニウムブロマイド、セ
チルトリメチルアンモニウムクロライド、ドデシルトリ
メチルアンモニウムアイオダイド、トリメチルドデシル
アンモニウムクロライド、ベンジルジメチルテトラデシ
ルアンモニウムクロライド、ベンジルメチルパルミチル
アンモニウムクロライド、アリルドデシルトリメチルア
モニウムブロマイド、ベンジルジメチルステアリルアン
モニウムブロマイド、ステアリルトリメチルアンモニウ
ムクロライド、ベンジルジメチルテトラデシルアンモニ
ウムアセテートなどの第四級アンモニウム塩がある。
また、2−エチルイミダゾール、2−ウンデシルイミ
ダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−メチル
−4−エチルイミダゾール、1−ブチルイミダゾール、
1−プロピル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル
−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メ
チルイミダゾール、1−シアノエチル−2−ウンデシル
イミダゾール、1−シアノエチル−2−フエニルイミダ
ゾール、1−アジン−2−メチルイミダゾール、1−ア
ジン−2−ウンデシルイミダゾールなどのイミダゾール
類、トリフエニルホスフインテトラフエニルボレート、
テトラフエニルホスホニウムテトラフエニルボレート、
トリエチルアミンテトラフエニルボレート、N−メチル
モルホリンテトラフエニルボレート、2−エチル−4−
メチルイミダゾールテトラフエニルボレート、2−エチ
ル−1,4−ジメチルイミダゾールテトラフエニルボレー
トなどのテトラフエニルボレートなどがある。
また、1,5−ジアザ−ビシクロ(4,2,0)オクテン−5,
1,8−ジアザ−ビシクロ(7,2,0)ウンデセン−8、1,4
−ジアザ−ビシクロ(3,3,0)オクテン−4、3−メチ
ル−1,4−ジアザビシクロ(3,3,0)オクテン−4、3,6,
7,7−テトラメチル−1,4−ジアザ−ジシクロ(3,3,0)
オクテン−4、1,5−ジアザ−ビシクロ(3,4,0)ノネン
−5、1,8−ジアザ−ビシクロ(7,3,0)ドデセン−8、
1,7−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−6、1,5−ジア
ザビシクロ(4,4,0)デセン−5、1,8−ジアザビシクロ
(7,4,0)トリデセン−8、1,8−ジアザビシクロ(5,3,
0)デセン−7、9−メチル1,8−ジアザビシクロ(5,3,
0)デセン−7、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデ
セン−7、1,6−ジアザビシクロ(5,5,0)ドデセン−
6、1,7−ジアザビシクロ(6,5,0)トリデセン−7、1,
8−ジアザビシクロ(7,5,0)テトラデセン−8、1,10−
ジアザビシクロ(7,3,0)ドデセン−9,1,10−ジアザビ
シクロ(7,4,0)トリデセン−9、1,14−ジアザビシク
ロ(11,3,0)ヘキサデセン−13、1,14−ジアザビシクロ
(11,4,0)ヘプタデセン−13などのジアザビシクロ−ア
ルケン類などの有用である。これら化合物は、目的と用
途に応じて一種類以上を併用することもできる。
本発明に於いて、一般式〔I〕で表わされる含弗素レ
ゾール型フェノール樹脂は、N−置換不飽和イミド系化
合物と併用することにより、本発明の効果の中でも特
に、耐熱性にすぐれた硬化物を提供する。N−置換不飽
和イミド系化合物の中でも例えば〔IV〕 〔式中、Dはエチレン性不飽和二重結合をもつジカルボ
ン酸残基である。また、X3はアルキレン基、アリレン
基、または、それらの置換された二価の有機基を示
す。〕で表わされるN,N′−置換ビス不飽和イミド系化
合物と併用できる。このようなものとしては、例えば、
N,N′−エチレンビスマレイミド、N,N′−ヘキサメチレ
ンビスマレイミド、N,N′−ドデカメチレンビスマレイ
ミド、N,N′−m−フエニレンビスマレイミド、N,N′−
p−フエニレンビスマレイミド、N,N′−p−フエニレ
ンビスシトラコンイミド、N,N′−p−フエニレンビス
ピロシコンイミド、N,N′−p−フエニレン−エンドメ
チレンテトラヒドロフタルイミド、N,N′−4,4′ジフエ
ニルメタンビスマレイミド、N,N′−4,4′ジシクロヘキ
シルメタンビスマレイミド、N,N′−m−キシレンビス
マレイミド、N,N′−ジフエニルシクロヘキサンビスマ
レイミド、4,4′ビスマレイミドシンナムアニリド、6,
6′−ビスマレイミド−2,2′−ビピリジン、あるいは、 などがある。
また、一般式〔V〕 〔式中、Dは (式中、x0はなし、CH2−, −S−,−SO2−, −NH−−CH2CH=CH2)−の中のいずれかである。)の
中のいずれかである。また、R6及びR7は、H,Cl,Br,F,CF
3,C2H5,C3H7,CF3,C2H5,C3F7の中のいずれかであり、お
互いに同じてあつても異なつていてもよい。但し、一方
がHの場合には、R6≠R7である。また、R′,R″,Rは
F,CF3,C2F5,C3F7,C4F9の中のいずれかであり、お互いに
同じであつても異なつていてもよい。〕で表わされる含
弗素不飽和モノイミド系化合物と併用することもでき
る。このようなものは、例えば、次のようなものがあ
る。
などである。
あるいは、また、次の などを併用することも有効である。
また、本発明の一般式〔I〕で表わされる含弗素レゾ
ール型フェノール樹脂には、以下の式〔IV〕、あるい
は、式〔VII〕 〔式中、mは1〜40である。pは1〜8、qは0〜7
で、2<p+q<8である。また、Xは、H,−C≡N, の中のいずれかである。また、R8はH,低級アルキル基、
パーフルオロアルキル基、Cl,Brの中のいずれかであ
る。〕で表わされるペルフルオロアルキルエーテル置換
基を持つフエノール誘導体、あるいは、式〔VII〕 〔式中、mは1〜40である。pは2−200、qは0〜200
である。また、Xは、H,−C≡N, の中のいずれかである。また、R8はH,低級アルキル基、
パーフルオロアルキル基、Cl,Brの中のいずれかであ
る。〕で表わされるペルフルオロアルキルエーテル置換
基を持つポリビニルフエノール誘導体を併用することも
何ら問題とはならない。
式〔VI〕及び式〔VII〕で表わされる具体的な化合物
は、以下のようなものがある。
〔上記式中,p,q及びRは前記と同じである。〕などがあ
る。
また、以下の含弗素フエノール系オリゴマを併用する
こともできる。具体的なものは、 などが挙げられる。
また、一般式〔I〕で表わされる構造単位を含む含弗
素レゾール型フェノール樹とポリ−P−ヒドロキシスチ
レンを含む組成物は、半導体封止用成形材料として有用
である。前記のポリ−P−ヒドロキシスチレンとしては
公知のものを用いることができる。
本発明の組成物は、熱、あるいは、紫外線、可視光
線、電子線、X線などの活性光線により、架橋反応が進
み、硬化成形物となる。
すなわち、活性光線による重合効果を高めることを目
的とする場合は、従来公知の増感剤や光重合開始剤を、
本発明の組成物に添加することができる。
増感剤及び光重合開始剤には、ミヒラーズケトン、ベ
ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチ
ルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、2−te
rt−ブチルアントラキノン、1,2−ベンゾ−9,10−アン
トラキノン、4,4′−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフ
エノール、アセトフエノン、ベンゾフエノン、チオキサ
ントン、1,5−アセナフテン、N−アセチル−4−ニト
ロ−1−ナフチルアミンなどがある。
その添加量は、本発明の組成物の含弗素レゾール型フ
ェノール樹脂100重量部に対して、0.1〜50重量部が好ま
しい。
更に、本発明の樹脂組成物には、その用途に応じて種
々の素材が配合される。すなわち、例えば、成形材料と
しての用途には、酸化ジルコン、シリカ、アルミナ、水
酸化アルミニウム、チタニア、亜塩華、炭酸カルシウ
ム、マグネサイト、クレー、カオリン、タルク、珪砂、
ガラス、溶融石英ガラス、アスベスト、マイカ、各種ウ
イスカー、カーボンブラツク、黒鉛、及び、二硫化モリ
ブデン等のような無機質充填剤、高級脂肪酸、及び、ワ
ツクス類等のような離型剤、エポキシシラン、ビニルシ
ラン、ボラン、及び、アルコキシチタネート系化合物等
のようなカツプリング剤が配合される。又、必要に応じ
て、含ハロゲン化合物、酸化アンチモン、及び、燐化合
物などの難燃性付与剤等を用いることができる。
又、各種のポリマ、例えばポリスチレン、ポリエチレ
ン、ポリブタジエン、ポリメチルメタクリレート、ポリ
アクリル酸エステル、アクリル酸エステル−メタクリル
酸エステル共重合体、フエノール樹脂、フエノキシ樹
脂、メラミン樹脂、あるいは、尿素樹脂、ポリビニルブ
チラール、等の既知の樹脂改質剤を用いることができ
る。
〔実施例〕
<実施例1> −含弗素レゾール型樹脂の製造方法− レゾール型フエノール樹脂として、次の三種類を用い
た。
a)フエノールとホルマリンを、荷性ソーダ触媒の存在
下に脱水縮合反応を行ない、メチレン結合を持つレゾー
ル型フエノール樹脂RF−(A)を得た。この樹脂の数平
均分子量375である。
b)フエノールとホルマリンを、アンモニア触媒の存在
下に脱水縮合反応を行ない、メチレンイミン結合を持つ
レゾール型フエノール樹脂RF−(B)を得た。樹脂の数
平均分子量480である。
c)オルトクレゾールとホルマリンを、ジシアンジアミ
ド触媒の存在下に脱水縮合反応を行ない、レゾール型フ
エノール樹脂RF−(C)を得た。この樹脂の数平均分子
量は、420である。
また、ペルフルオロアルキルエーテル系オリゴマとし
ては、次の二種類を用いた。
本発明は含フツ素レゾール型樹脂は、上記のレゾール
型フエノール樹脂と、ペルフルオロアルキルエーテル系
オリゴマとを、第1表に示した所定量(重量部)ずつ配
合して、アセトンとN−メチル−2−ピロリドン(NM
P)等量混合溶液中で、窒素雰囲気下、トリエチルアミ
ン触媒を共存させた状態で、反応させた後、水洗いを繰
り返した後、減圧乾燥して七種類の含弗素レゾール型樹
脂を得た。
<実施例2〜9> 含弗素レゾール型フエノール樹脂として、実施例1で
得たFRF−(A),FRF−(B),FRF−(C),FRF−
(D),FRF−(E)の五種類を採り上げた。これらに更
に、ビスフエノールA型エポキシDER332(ダウ・ケミカ
ル社製)、オルトジアリルビスフエノールF,2,2−ビス
〔4−(4−アレクミドフエノキシ)フエニル〕ヘキサ
フルオロプロパン(略して、DAPP−FMI)、トリアリル
イソシアヌレート(TAIC)を、それぞれ別個に第2表に
示した所定量(重量部)を配合して、八種類の配合物を
作つた。これらの配合物には、それぞれ硬化促進剤とし
て、ジシアンジアミド、ベンゾグアナミン、及び、ジク
ミルパーオキサイド(DCPO)を、また、カツプリング剤
としてエポキシシランKBM403(信越化学社製)を所定量
添加した。
次いで、これらの配合組成物は、N−メチル−2−ピ
ロリドン(NMP)とメチルエチルケトン(MEK)の等量混
合液に溶解して、45〜48重量%の固形分を含むワニスと
した。
このワニス溶液を用いて、ガラス布(日東紡社製WE−
116P.BY−54)に、樹脂含浸塗布し、160℃、十五分間乾
燥させ、樹脂含有量45〜48重量%の塗工布を作成した。
次いで、この塗工布八枚を用い、その上・下に35μm
厚のTAI処理銅箔(古河電工−CFC社製)を重ね、170〜1
85℃、40kg・f/cm2の条件下で80分積層接着し、厚さ約
1.6mmの両面銅張り積層板を作成した。
この銅張り積層板を、更に、200℃、四時間後硬化を
行なつた。得られた銅張り積層板八種類の諸特性を第2
表に示した。
なお、各特性の測定方法は次の通りである。
(a)銅箔引き剥し強度 張引り積層板より25mm×100mmの大きさに試験片を切
り取つた後、中央部に巾10mmに銅箔を残し、他の銅箔は
エツチング除去した。次に、中央部の銅箔を垂直方向に
5mm/minの速度で引き剥し、その強度を測定した。
(b)半田耐熱性 銅張り積層板より25mm角に切り取つたものを試験片と
した。この試験片を300℃に加熱した半田浴に浮かべ、
ふくれなどの異常の発生する時間を測定した。
(c)消炎性 UL−94垂直法に従つて測定した。上記の銅張り積層板
から幅12mm、長さ125mmに切り取り、銅箔をエツチング
したものを試験片とした。試験片は各々10個ずつ測定
し、平均消炎時間で表した。
なお、平均消炎時間5秒以内、最長消炎時間10秒以内
がUL−94,V−0平均消炎時間25秒以内、最長消炎時間30
秒以内がUL−94,V−1である。
<実施例10〜20,比較例> 多官能エポキシ化合物として、オルトクレゾールノボ
ラツク型エポキシ樹脂EOCN−120S(日本化薬社製、エポ
キシ当量211、軟化点66.4℃)100重量部に対して、含弗
素レゾール型フエノール樹脂として、実施例1で得たFR
F−(F),FRF−(G)の二種類を、また、ノボラツク
型フエノール樹脂HP−607N(日立化成社製、軟化点78〜
82℃)、ポリ−P−ヒドロキシスチレンMレジン(丸善
石油社製、数平均分子量4800)、N,N′−ビスマレイミ
ド−4,4′−ジフエニルメタンを採り上げ、第1表に示
した所定量を配合した。
これらの配合物に、硬化促進剤として、トリフエニル
ホスフイン2.0重量部、カツプリング剤として、エポキ
シシランKBM303(信越化学社製)2.0重量部と、アシレ
ート型チタネート系化合物の0.8重量部、離型剤とし
て、ステアリン酸カルシウム1.0重量部とヘキストワツ
クスE(ヘキストジヤパン社製)1.0重量部、難燃材と
して、付加型イミドコード赤燐5重量部、充填材とし
て、平均粒径1μmの球状アルミナ50重量パーセント
(組成物全体に対して)と、10〜44μmの溶融石英ガラ
ス粉30重量パーセント、着色剤として、カーボンブラツ
ク(キヤボツト社製)2.0重量部を、それぞれ別個に添
加した。
次いで、上記配合物は、75〜85℃の8インチ径二本ロ
ールで8分間加熱混練した後、冷却し、粗粉砕して、半
導体封止用成形材料組成物を得た。この組成物より得た
硬化物、及び1Mビツト D−RAMLSIの上記組成物による
封止成形品の耐湿信頼性の結果を第3表に示した。
〔発明の効果〕 本発明の含弗素レゾール型フエノール樹脂を含む組成
物は、耐熱性、可とう性、接着性、消炎性、低誘電率化
の効果が大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 23/31

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 〔式中、Rfは、 (n1〜は40である。)、 (R′,R″及びRはF,CF3,C2F5,C3F7あるいは の中のいずれかである。また、X1はなし、−O−,−OC
    H2−, −N−(CH2−の中のいずれかである。また、R1
    アルキル基、アルコキシ基、Cl,Br,F,フェニル基、フル
    オロアルキル基の中のいずれかである。〕で表わされる
    構造単位を含む含弗素レゾール型フェノール樹脂。
  2. 【請求項2】一般式〔I〕 〔式中、Rfは、 (nは1〜は40である。)、 (R′,R″及びRはF,CF3,C2F5,C3F7あるいは の中のいずれかである。また、X1はなし、−O−,−OC
    H2−, −N−(CH2−の中のいずれかである。また、R1
    アルキル基、アルコキシ基、Cl,Br,F,フェニル基、フル
    オロアルキル基の中のいずれかである。〕で表わされる
    構造単位を含む含弗素レゾール型フェノール樹脂を含む
    組成物。
  3. 【請求項3】一般式〔I〕 〔式中、Rfは、 (nは1〜は40である。)、 (R′,R″及びRはF,CF3,C2F5,C3F7あるいは の中のいずれかである。また、X1はなし、−O−,−OC
    H2−, −N−(CH2−の中のいずれかである。また、R1
    アルキル基、アルコキシ基、Cl,Br,F,フェニル基、フル
    オロアルキル基の中のいずれかである。〕で表わされる
    構造単位を含む含弗素レゾール型フェノール樹脂と、多
    官能エポキシ樹脂を含むことを特徴とする組成物。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第3項記載の組成物を用い
    て被覆および/または、封止成形した半導体装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第2項記載の組成物を用い
    た積層板。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第2項記載の組成物を用い
    たプリプレグ。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第2項記載の組成物を用い
    たプリント回路板。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第2項記載の組成物を用い
    た半導体封止用材料。
  9. 【請求項9】一般式〔I〕 〔式中、Rfは、 (nは1〜は40である。)、 (R′,R″及びRはF,CF3,C2F5,C3F7あるいは の中のいずれかである。また、X1はなし、−O−,−OC
    H2−, −N−(CH2−の中のいずれかである。また、R1
    アルキル基、アルコキシ基、Cl,Br,F,フェニル基、フル
    オロアルキル基の中のいずれかである。〕で表わされる
    構造単位を含む含弗素レゾール型フェノール樹脂と、N
    −置換不飽和イミド系化合物を含む組成物。
  10. 【請求項10】一般式〔I〕 〔式中、Rfは、 (nは1〜は40である。)、 (R′,R″及びRはF,CF3,C2F5,C3F7あるいは の中のいずれかである。また、X1はなし、−O−,−OC
    H2−, −N−(CH2−の中のいずれかである。また、R1
    アルキル基、アルコキシ基、Cl,Br,F,フェニル基、フル
    オロアルキル基の中のいずれかである。〕で表わされる
    構造単位を含む含弗素レゾール型フェノール樹脂と、ポ
    リ−P−ヒドロキシスチレンを含む組成物。
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