JP2664005B2 - 指向性マイクロホンアセンブリ - Google Patents

指向性マイクロホンアセンブリ

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JP2664005B2
JP2664005B2 JP3047331A JP4733191A JP2664005B2 JP 2664005 B2 JP2664005 B2 JP 2664005B2 JP 3047331 A JP3047331 A JP 3047331A JP 4733191 A JP4733191 A JP 4733191A JP 2664005 B2 JP2664005 B2 JP 2664005B2
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チャールズ バームハウアー ジュニア ジョン
フィリップ マッカティアー ジェフリー
アレン ローズブルック フレデリック
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R1/00Details of transducers, loudspeakers or microphones
    • H04R1/08Mouthpieces; Microphones; Attachments therefor

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は指向性マイクロホンに関
し、特に、単数もしくは複数のマイクロホンエレメント
を有する構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】指向特性を有するマイクロホンは多くの
応用分野において有用である。指向性を得るよく知られ
た1つの方法に一次グラディエント(FOG)マイクロ
ホンエレメントの使用がある。これはカプセル内に封入
された前面と後面のある可動ダイヤフラムを有するもの
である。カプセルにはその各側面に開口部があって音圧
を受け入れ、この音圧がダイヤフラムの前後面と相互作
用する。
【0003】この相互作用に応答して電気信号が発生す
るが、これはダイヤフラムの両面(前後面)の音圧差に
比例する。音波の波面がダイヤフラムの前後面に同時に
到着するような方向から来る音は無視される。この場
合、ダイヤフラムの各面における瞬間的音圧は同一であ
り、従って音圧差はゼロである。
【0004】別の方向から来る音はダイヤフラムの一方
の面に到着するが、他方の面への到着は両面(前後面)
の間の有効経路距離“d”を伝搬するだけ遅れる。この
遅れにより指向性が生じるが、この遅れはまた次の理由
から周波数応答特性に影響を与える。すなわち、それは
経路距離“d”が、異なる周波数の各々における波長の
異なる端数に相当するという理由である。低周波数応答
性は、実際上同一位相を有する音波がダイヤフラムの両
面(前後面)に同時に到着するために、低い。
【0005】米国特許第3,715,500号は、セス
ラー(Sessler)他に対して、1973年2月6日に発
行されたが、これは単一指向性マイクロホンと呼ばれる
技術である。セスラー達はFOGマイクロホンエレメン
トとチューブを接続することによって音響ポート間の隔
離距離を有効に増大することを開示している。隔離距離
が増加するとマイクロホンの低周波応答性は改善する
が、開示された構造を組立て、近代的音響入力装置に取
付けることはかなり厄介である。
【0006】米国特許第4,742,548号は、セス
ラー他に対して、1988年3月3日に発行されたが、
これは単一指向性二次グラディエントマイクロホンと呼
ばれる技術である。この特許では、FOGマイクロホン
の音響ポート間の有効音響経路距離を増大するために、
FOGマイクロホンをバフルに格納することにより、感
度が改善される。バフルは好ましくは角形もしくは円形
の平面を有する。この構造は従来の技術に対しては進歩
しているが、物理的にそのサイズが大きく、音響入力装
置から突出してしまうことから、FOGマイクロホンを
音響入力装置に都合よく取付けるという問題には対処で
きない。
【0007】WM−46AAD201と呼ばれる公知の
マイクロホン装置は、ナショナル/パナソニック(松下
電器産業株式会社)から市販されているものであるが、
カージオイドポーラー(cardioid polar)感度特性を有
する。FOGマイクロホンエレメントは、剛性のあるツ
ーピースプラスチックハウジング内に封入される。この
ハウジングは音波をハウジング内のFOGマイクロホン
の各側面に受入れる開口部を有する。
【0008】ハウジングとFOGマイクロホンは接着剤
もしくは他の接合性材料により相互に接合され、これに
よって、FOGマイクロホンの各面はハウジングの適切
な開口部に進入する音波のみにより影響を受ける結果と
なる。不都合なことに、このような装置の構造は、接着
剤の使用、また硬化時間を必要とする余分なステップも
あり、手間がかかる。さらにその適用法がまずい場合、
リークを生じることになり、音響指向特性を変化させる
結果となる。
【0009】チューブを用いてマイクロホンエレメント
を所望の音響ピックアップ点に結合する有用な1つの指
向性マイクロホンアセンブリを図2に示す。この図はノ
ーレス エレクトロニクス社(Knowles Elecronics,In
c.)テクニカル ブレテン(Technical Bulletin)、T
B−21における“EB指向性補聴マイクロホン応用ノ
ート”からの引用である。不都合なことに、音響入力装
置内にこのようなアセンブリを支持するための構造的手
段は何等提供されておらず、またチューブを装置面に容
易にシールすることはできないものと思われる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って、製造及び取付
けが容易であるような、比較的単純な構造のマイクロホ
ンエレメント用ハウジングの提供が望まれている。
【0011】さらに、マイクロホンアセンブリとして
は、セスラー他により得られた機能性の向上を保ちなが
ら、本質的に突出することもなく、かつ容易に音響入力
装置に取付けできるものが望まれている。
【0012】
【課題を解決するための手段】指向性マイクロホンアセ
ンブリは、ハウジング内に封入されたマイクロホンエレ
メントにより構成され、このハウジングは、遮音性で弾
性を有する材料から作られる。マイクロホンエレメント
は、ダイヤフラムを含み、ダイヤフラムは、その両面に
加えられた音圧の影響で動作し、音圧差に比例する電気
信号を生ずる。
【0013】ハウジングは、第1の音響伝搬のチャネル
を有しており、このチャネルによってハウジング内の第
1の開口部からダイヤフラムの一方の面に音圧を伝える
ようになっている。また、ハウジングは、第2の音響伝
搬チャネルを有しており、このチャネルによってハウジ
ング内の第2の開口部からダイヤフラムの他方の面に音
圧を伝えるようになっている。
【0014】本発明の一実施例において、ハウジングは
エチレン・プロピレン・ジエン・モノマー(EPDM)
から形成され、これは弾性を有するゴム状材料である。
これによりマイクロホンエレメントの周辺部には良好な
シールが形成されるため、一方のチャネルの音圧が他方
にリークすることはない。さらに、ハウジングをこのよ
うにゴム状材料としたことにより、格納される音響入力
装置の面に対してもシールが形成される。
【0015】同じ実施例において、ハウジングは2つの
同一部品から形成されており、これらの部品は、マイク
ロホンエレメント領域で接合される。この実施例では、
次の理由から接着性材料の使用は不要である。すなわ
ち、全構造を連結するのに十分なだけの摩擦で同一の各
ハウジング部品をマイクロホンエレメントと接合できる
という理由である。
【0016】本発明の特徴は、指向性マイクロホンアセ
ンブリを、そのチャネル開口部が音響入力装置の1つ以
上の面に位置するように、好都合に音響入力装置の外面
内に挿入もしくは外面背後に取付けできることである。
【0017】
【実施例】プレッシャーマイクロホン単一ポートマイク
ロホンは、その入力音響ポートで瞬間音圧を感知するこ
とができ、音圧の大きさに対応する電気的出力の電圧信
号を生成する。このようなマイクロホンは、“プレッシ
ャーマイクロホン”として知られており、図1に示すよ
うに通常構成されている。音響ポート101はマイクロ
ホン100内に音を導入し、この音が、ダイヤフラム1
03の一面と相互作用して電圧を生成する。
【0018】ダイヤフラムの103の反対側は密閉領域
とされ、その体積がダイヤフラムのコンプライアンスに
影響を与える。プレッシャーマイクロホンは、あらゆる
方向から来る音に等しく応答するので、その感度パター
ンは全方向性である。図5は、関連する幾つかの特性と
共にプレッシャーマイクロホンの遠距離場における全方
向性感度パターンを示す。図5の情報は次のデータを用
いてまとめたものである。すなわち、ノーレス エレク
トロニクス社(Knowles Electoronics,Inc.)テクニカ
ル ブレテン(Technical Bulletin) 、TB−21にお
ける“EB指向性補聴マイクロホン応用ノート”であ
る。
【0019】一次グラディエントマイクロホングラディ
エントマイクロホンは、1つ以上のダイヤフラムの両面
の差圧を測って指向性ポーラー感度特性を得るものであ
る。図2は一次グラディエント(FOG)マイクロホン
200を示し、このマイクロホン200はダイヤフラム
203の両面に設けた入力音響ポート201と202を
有する。これらの音響ポートは有効距離dだけ離れてい
る。一方の音響ポート201から、他の音響ポート20
2に伝わるためには、音波はこの距離だけFOGの周囲
を伝搬しなければならない。
【0020】ダイヤフラム203の運動は、マイクロホ
ンの出力として電圧に変換される。FOGマイクロホン
の出力電圧の大きさは、ダイヤフラム203の両側の瞬
間的音圧差の関数である。距離dが小さくなる程、FO
Gマイクロホンからの出力電圧もまた小さくなる。一
方、空気中21℃における音速は、毎秒344mである
ので、f=2250Hz可聴信号は約15.24cmの
波長を有する。
【0021】従って、たとえこの音響ポート間の隔離距
離(有効距離)が小さくても、音響ポート201と20
2間の位相差は十分にあるので、FOGマイクロホンは
図5に示すように、両指向性のポーラー感度パターンを
示す。実際、このポーラー感度パターンは、後述する数
式2に示すように、周波数の影響をほとんど受けない。
ここで、出力電圧の極性は、伝搬音波の波面が初めに衝
突するダイヤフラムの特定の側により決められる。また
FOGマイクロホンはヌルとして知られるある一定の方
向から来る音に応答しない。本発明はこれらの性質を利
用するものである。本発明の使用に適切なFOGマイク
ロホンエレメントとして、松下電器産業株式会社のパナ
ソニック部門により製造されるWM−55A103があ
る。
【0022】ダイヤフラム203の両側にある音響ポー
ト間の隔離距離“d”は変えることができる。遠距離場
において圧力グラディエントΔpは“d”と次式の関係
を有する。
【0023】
【数1】
【0024】 θ=マイクロフォン主軸に対する衝突波面のポーラー方
向。 C=伝搬速度 数式1は、kdの小さい値について次式のように単純化
される。
【0025】
【数2】
【0026】図4に方向θ=0゜の場合のFOGマイク
ロホンの感度すなわち周波数応答[数式1]を示す。周
波数応答及び指向性パターンは、グラディエントマイク
ロホン自身を変えることにより変ることが知られてい
る。例えば、図3に示すように、FOGマイクロホンの
ダイヤフラム303に通じる音響ポートの1つである3
02に、音響抵抗Raを導入することができる。このよ
うな抵抗は指向性パターンと周波数応答の両者を変え
る。
【0027】さらに一般的に、遠距離場で動作するFO
Gマイクロホンに付随する指向性パターンD(θ)は、
kd<1の場合、次の関係式により与えられる。
【0028】
【数3】
【0029】数式3において、ρは空気の密度、Vはダ
イヤフラムの背面側の音響領域の体積であり、Caは、
ダイヤフラムと音響抵抗Raとの間の音響コンプライア
ンス(キャパシタンスに類似)である。数式3より、カ
ージオイド感度は、Bが1に等しくセットされる場合に
得られる。即ち、時定数RaCaが、音波が距離“d”
を伝搬するのに要する時間に等しくなるようにセットさ
れる場合に得られる。図5は、このようなカージオイド
パターン、及びこの特定のFOGマイクロホンの他の特
性を示す。
【0030】他のよく知られた指向性パターンにスーパ
ーカージオイドがある。これはBが3の平方根に等しく
なるように、d、Ra、及びVを調節することによって
得られる。さらにBの値を増加して3にすると、ハイパ
ーカージオイド指向性パターンが得られる。図5に選ん
で示したマイクロホンの指向性パターンの各々は、それ
自身の特性の集まりを有する。例えば、(1)ヌルの位
置(角度)、(2)距離係数、すなわち、1つの指向性
マイクロホンが、プレッシャーマイクロホンから音響ソ
ースまでの有効距離の何倍の有効距離を得られるかとい
うことを示すと共に、この指向性マイクロホンが、同一
の信号対ランダム入射ノイズ比を有することを示す乗
数、(3)前対後感度比等である。
【0031】図6は、米国特許第4,742,548号
に詳しく説明された従来技術の構成を示す図である。バ
フル205はFOGマイクロホン200を囲んでおり、
これによって、音響信号の波面が、FOGマイクロホン
の片面から他方の面に進むために伝搬しなければならな
い距離は、バフル分だけ増加する。この距離“d”は関
連するマイクロホンの感度及び周波数に直接影響し、ま
た時にはポーラー感度特性に影響するパラメータであ
る。不都合なことに、このバフルは音響入力装置面に垂
直に向けて配置されなければならず、且つ、この音響入
力装置の設計に際し、このバフル形状が格納されなけら
ばならないことから、設計のフレキシビリティが制限を
受ける。
【0032】図7は、FOGマイクロホンエレメント用
の偏平形のハウジング110を示す。このハウジング1
10は、その内部に配置されるFOGマイクロホンエレ
メントの音響ポート間の距離“d”を有効に引伸ばすも
のである。この長方形ブロック構造体は加硫(硬化)ゴ
ム、または他の適切な弾性材料から成形され、図6に示
すバフル205に代えて用いられる。市場で入手できる
適切な1つの材料にエチレン・プロピレン・ジエン・モ
ノマー(EPDM)がある。
【0033】図7のハウジング110は空気ほど有効に
音圧を伝達することのないような遮音性材料から作られ
る。しかし、ハウジング110は音圧を導入する開口部
111、112を有し、これらの開口部から導入された
音圧は音響伝搬チャネル113、114を経て、マイク
ロホンエレメント200(図8参照)が配置されている
空洞に受入れられる。マイクロホンエレメント200は
1組のワイヤ116を有し、このワイヤはセルフシール
の孔115を通ってハウジングから引き出されている。
【0034】ハウジング110はマイクロホンエレメン
ト200との間にシールを形成するサイズであり、その
ため、一方のチャネルの音圧がマイクロホンエレメント
の周囲を回って、他方のチャネルにリークすることはな
い。このように、ハウジングに弾性を有する材料を用い
ることにより、シール用接着剤を用いる必要がなくな
り、好都合である。図8は、マイクロホン/ハウジング
アセンブリの断面図であって、ハウジング110、FO
Gマイクロホン200、チャネル113、114、及び
開口部111、112の相互配置を示す。
【0035】図9は、ハウジング110の一部品を示
し、ハウジング110は、このような2つの同一部品か
ら作られる。これら2つの部品の接合部117は図7に
示されている。図9に示すハウジングの部品を別の同じ
部品と接合すると、面118、119によって囲まれる
領域に空洞が形成される。この空洞は、例示的に円筒形
とされており、用いられる特定のマイクロホンエレメン
トとの間にシールが形成されるサイズである。
【0036】EPDMは弾性材料であることから、接着
材料を用いる必要はない。それは十分な摩擦力によって
同一の各ハウジング部品をマイクロホンエレメントと接
合できその結果として、得られるアセンブリを確実に保
持できるからである。
【0037】アプリケーション本発明は指向性マイクロ
ホンを用いるあらゆる音響入力装置に取付け、適用する
ことができる。音響入力装置の代表例としては、テープ
レコーダまたは電話送受器が挙げられる。図10はテレ
カンファレンス装置内における本発明の1つのアプリケ
ーション例を示す。テレカンファレンス装置130は、
ラウドスピーカ131と、長方形構造体の外周の四方に
配置された4つの指向性マイクロホンアセンブリ(11
0−1、110−2、110−3、110−4)を有す
る。
【0038】各マイクロホンエレメントは、図7に示し
たようなハウジング内に配置される。このマイクロホン
アレイは、会議電話アプリケーションに対して、非常に
有用なフルルームカバレージを提供する。通常一度に話
すのは一人だけであるから、一度にマイクロホンの1つ
のみを活性化するのみによって背景ノイズと残響は最小
にされる。テレカンファレンス装置130内の回路は各
指向性マイクロホンアセンブリからの出力信号を比較
し、どのマイクロホンアセンブリが一番強い信号を送っ
ているかを決める。
【0039】図11は、テレカンファレンス装置130
の正面図であり、マイクロホンハウジングの代表例とし
て110−1の位置を示す。図11から明かなように、
この装置は偏平形でコンパクトにパッケージされている
点で優れている。ハウジング110−1、110−2、
110−3、110−4を取り付けるために、テレカン
ファレンス装置130の外面部には、4つのポケットが
成形される。各ポケットは、対応するハウジングより若
干小さく設計されており、これによって、ハウジングが
所定位置に摩擦力で保持される。
【0040】以上のようなハウジングの保持は、ハウジ
ング110の弾性の性質を利用するものであるが、この
ようなハウジングの弾性の性質はまた、マイクロホンエ
レメントをシールする場合にも利用される。指向性マイ
クロホンは、そのチャネル開口部が装置外面に位置する
形でテレカンファレンス装置130の外面内に挿入もし
くは外面背後に取り付けられるように、形成される。こ
のように、ハウジングは目立たぬように配置される。さ
らに、ゴム状ハウジング110はテレカンファレンス装
置の面との間にシールを形成する。
【0041】図12は本発明の別のアプリケーションを
示す。ここでは、マイクロホンハウジング110は電話
機120の1つの側面に沿って配置されている。この電
話機はラウドスピーカ121を有している。このラウド
スピーカは、ハンドフリー操作を可能にするものであ
り、これはまたスピーカホンとしても知られている。ハ
ウジング110は、図2に示すような一次グラディエン
トマイクロホンエレメントを有している。
【0042】ハウジング110の開口部間の距離は、感
度を向上すると共に、マイクロホンビーム幅を狭くし、
これにより、スーパーカージオイド・ポーラー感度パタ
ーンを形成するように選択される。ハウジング110を
取り付けるために、電話機の外面部には、ポケットが成
形される。このポケットはハウジングより若干小さくさ
れており、この結果、ハウジングは、ポケットの中に摩
擦力により保持される。音響伝搬材料を用いてハウジン
グ110の開口部を隠蔽することもできる。
【0043】以上本発明の特定の実施例について説明し
たが、本発明の範囲内でさらにその変更例が可能である
ことは明白である。このような変更例として、例えばハ
ウジング製造におけるEPDM以外の弾性材料の使用、
成形タイプでないハウジングの使用、ハウジングの開口
部が円形でない場合、もしくは開口部を同一面に配置し
ない場合などの変更例が挙げられる。勿論、本発明は、
前記実施例及びこれらの変更例に限定されるものではな
い。さらにまた、単一のFOGマイクロホンエレメント
の使用する代わりに、2つの電気的に相互接続されたプ
レッシャーマイクロホンの使用も企図されている。
【0044】これらはいずれも本発明の精神に含まれる
ものである。尚、特許請求の範囲に記載した参照番号は
発明の容易なる理解のためで、その技術的範囲を制限す
るように解釈されるべきではない。
【0045】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明により、単純
な構造で、製造及び取付けの容易な、優れたマイクロホ
ンエレメント用ハウジングが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】全方向性ポーラー感度特性を有するプレッシャ
ーマイクロホンエレメントを示す図である。
【図2】本発明に使用されるような、一次グラディエン
トマイクロホンエレメントを示す図である。
【図3】その音響ポートの1つに制限を有する一次グラ
ディエントマイクロホンエレメントを示す図である。
【図4】図2に示すマイクロホンの周波数応答を示す図
である。
【図5】Bの異なる値に対し、図3のマイクロホンに関
連する特性をテーブルにして示す図である。
【図6】従来技術によるバフルの使用により感度の向上
した二次グラディエントマイクロホンを示す図である。
【図7】一次グラディエントマイクロホンエレメントを
格納する、好ましい構造体の斜視図である。
【図8】図10のハウジングの平面図である。
【図9】図7の構造体の斜視図である。
【図10】本発明による一次グラディエントマイクロホ
ンを用いるテレカンファレンス装置の平面図である。
【図11】図10のテレカンファレンス装置の正面図で
ある。
【図12】本発明による一次グラディエントマイクロホ
ンを用いる拡声電話の斜視図である。
【符号の説明】
100 マイクロホン 101 音響ポート 103 ダイアフラム 110(110−1から110−4) マイクロホンハ
ウジング(マイクロホンアセンブリ) 111 開口部 112 開口部 113 チャネル 114 チャネル 115 (セルフシールの)孔 116 ワイヤ 117 接合部(領域) 118 面 119 面 120 電話機 121 ラウドスピーカ 130 テレカンファレンス装置 131 ラウドスピーカ 200 マイクロホン(エレメント) 201 音響ポート 202 音響ポート 203 ダイアフラム 205 バフル 300 マイクロホン 301 音響ポート 302 音響ポート 303 ダイアフラム
フロントページの続き (72)発明者 ジェフリー フィリップ マッカティア ー アメリカ合衆国 46038 インディアナ、 フィッシャーズ、アシュトン ドライブ 11827 (72)発明者 フレデリック アレン ローズブルック アメリカ合衆国 46140 インディアナ、 グリーンフィールド、6481 ダブリュ 100 エヌ (72)発明者 リチャード エム ザックス アメリカ合衆国 07748 ニュージャー ジィ、ミドルタウン、サンセット プレ イス 64 (56)参考文献 特開 平1−268398(JP,A) 特開 昭63−232798(JP,A) 特開 昭63−197188(JP,A) 実開 昭62−62555(JP,U) 実開 昭56−43986(JP,U)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性を有するハウジング(110)内に
    封入されたマイクロホンエレメント(200)を有する
    指向性マイクロホンアセンブリにおいて、前記マイクロ
    ホンエレメント(200)は、ダイヤフラム(203)
    を含み、前記ダイヤフラムは、ダイヤフラムの両面の音
    圧差に応答し、音圧差に比例する電気信号を生成する機
    能を有し、弾性を有する前記ハウジング(110)は、 (1)単一の入力ポート(111)を有し、実効的にそ
    の入力ポートにある点音源から発した音波を前記ダイヤ
    フラムの一方の面に伝える第1の音響導波路(113)
    と、 (2)単一の入力ポート(112)を有し、実効的にそ
    の入力ポートにある点音源から発した音波を前記ダイヤ
    フラムの他方の面に伝える第2の音響導波路(114)
    を含み、且つ、当該ハウジングは、遮音性材料から形成
    されており、それによって、その第1と第2の音響導波
    (113、114)が、マイクロホンエレメント(2
    00)の両面の間の経路の距離(d)を増大させ、マイ
    クロホンの感度と指向性を向上する機能を有することを
    特徴とする指向性マイクロホンアセンブリ。
  2. 【請求項2】 弾性を有するハウジング(110)は、
    マイクロホンエレメント(200)を保持し、且つ、マ
    イクロホンエレメント(200)の外周に、一方の音響
    導波路の音圧を他方に伝えないような連続シールを形成
    することを特徴とする請求項1に記載の指向性マイクロ
    ホンアセンブリ。
  3. 【請求項3】 弾性を有するハウジング(110)は、
    1組の同一の構造体から形成され、これら構造体は、マ
    イクロホンエレメント(200)が保持される領域(1
    17)において接合され、各構造体は構造体に成形され
    た1つの音響導波路と1つの開口部を有することを特徴
    とする請求項2に記載の指向性マイクロホンアセンブ
    リ。
  4. 【請求項4】 弾性を有するハウジング(110)は、
    エチレン・プロピレン・ジエン・モノマー(EPDM)
    を含有することを特徴とする請求項2に記載の指向性マ
    イクロホンアセンブリ。
  5. 【請求項5】 指向性マイクロホンアセンブリは、外面
    を有する取付け用の音響入力装置を有し、この音響入力
    装置の外面内に挿入されるかもしくはこの外面の直後の
    位置に配置され、且つ、音響入力装置との間にシ−ルを
    形成することによって、マイクロホン感度と指向性の向
    上した偏平な外形を有する音響入力装置を形成する機能
    を有することを特徴とする請求項2に記載の指向性マイ
    クロホンアセンブリ。
  6. 【請求項6】 音響入力装置は、電話機(120)を含
    むことを特徴とする請求項5に記載の指向性マイクロホ
    ンアセンブリ。
  7. 【請求項7】 音響入力装置は、テレカンファレンス装
    置(130)を含むことを特徴とする請求項5に記載の
    指向性マイクロホンアセンブリ。
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