JP2663331B2 - ケーブル中継部の被覆方法 - Google Patents

ケーブル中継部の被覆方法

Info

Publication number
JP2663331B2
JP2663331B2 JP5355458A JP35545893A JP2663331B2 JP 2663331 B2 JP2663331 B2 JP 2663331B2 JP 5355458 A JP5355458 A JP 5355458A JP 35545893 A JP35545893 A JP 35545893A JP 2663331 B2 JP2663331 B2 JP 2663331B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cable
coating
mold
lower mold
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5355458A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07201431A (ja
Inventor
岡田晴雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NITSUSEI JUSHI KOGYO KK
Original Assignee
NITSUSEI JUSHI KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NITSUSEI JUSHI KOGYO KK filed Critical NITSUSEI JUSHI KOGYO KK
Priority to JP5355458A priority Critical patent/JP2663331B2/ja
Publication of JPH07201431A publication Critical patent/JPH07201431A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2663331B2 publication Critical patent/JP2663331B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Processing Of Terminals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電力の送配電あるいは
電気通信の配線に用いられるケーブル同士を接続して中
継部とするときに、この中継部に再被覆を行うときの施
工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、この種の電線接続部に被覆を行
うときの金型の構成として、実開平3―626811号
公報の第3図に示されるように上型と下型との双方にキ
ャビテイを設けておき、一度の樹脂の注入で必要とされ
る形状の被覆を形成するものがある。但し、この形状の
金型では、ケーブルが通信用であって芯線が極めて細い
場合には樹脂の注入時の圧力で前記芯線が湾曲して偏芯
を生じ、この芯線が被覆の表面に露出するなどの問題点
を生じるものとなる。
【0003】また、極めて脆弱で変形し易い部材に対し
て両面から樹脂により被覆を行う手段として、特開平3
―49729号公報および特開平3―81126号公報
には、リードフレームの左右に対称な形状のケーシング
を形成するときに、リードフレームに対して一方側を中
子で埋めた金型で一次成形を行い、更に中子を外して一
次成形を行った形成品を反転して取付け他方側を形成す
る集積回路の成形方法が開示されている。
【0004】そして図面には、上型側のみにキャビテイ
が形成された一次成形金型と、上型、下型の双方にキャ
ビテイが形成された二次成形金型との二面が用意され、
先ず一次成形金型で上半部を成形し、その後に一次成形
が行われた半製品を裏返した状態で二次成形金型に移動
(トランスファー)し、残る半面を成形するものが示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た実開平3―626811号公報のものは既に述べたよ
うな問題点を生じて到底に採用は不可能であり、また、
特開平3―49729号公報に開示されたものの採用を
図るときには、第一には接続されるケーブル同士がドラ
ムに巻かれているなどして極めて長尺であり、従って一
次成形金型から二次成形金型への移動も儘ならず、まし
てこの移動に伴い必要とされる反転に至っては到底に実
施が不可能となる問題点を生じるものとなる。
【0006】更に、この種のケーブル中継部の被覆を行
うときには、多品種少量に対応する生産形態が要求され
るものとなり、前記特開平3―49729号公報に示さ
れるようにトランスファーの金型を必要とするものでは
必然的にコストアップし、市場の要求に対応できなくな
る問題点も生じ、これらの点の解決が課題とされるもの
となっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前記した従来の
課題を解決するための具体的な手段として、二本のケー
ブルをお互いが向き合う端部で樹脂被覆を剥離して芯線
を露出させ、この芯線同士を接続したケーブル中継部に
再度樹脂被覆を形成するケーブル中継部の被覆方法にお
いて、前記被覆方法は前記ケーブル中継部の上半部を被
覆する第1次工程と、下半部を被覆する第2次工程とで
構成され、前記第1次工程は前記ケーブル中継部の上半
部に相当するキャビテイを有する上金型と、前記ケーブ
ル中継部の前記芯線を下方から受溝状に支えて所定位置
を与えるワークであり且つスプルーおよびゲートをこの
第1下金型側に保持するためのコールドスラグウェルが
設けられた第1下金型とを組合わせて樹脂を注入する工
程であり、前記第2次工程は前記第1次工程により上半
部が形成された状態のままの上金型と、前記ケーブル中
継部の下半部に相当するキャビテイを有する第2下金型
とを組合わせて樹脂を注入する工程であることを特徴と
するケーブル中継部の被覆方法を提供することで課題を
解決するものである。
【0008】
【実施例】つぎに、本発明を図に示す一実施例に基づい
て詳細に説明する。図1に符号1で示すものはケーブル
中継部であり、このケーブル中継部1においては二本の
ケーブル2、2のお互いが向き合う端部で半径R1を有
する樹脂被覆3、3が剥離され、露出した芯線4、4が
溶接など適宜な手段により接続が行われているものであ
り、本発明の目的は前記ケーブル中継部1に再度被覆を
行うことにある。
【0009】図2は本発明の被覆方法に用いられる上金
型10を上下を反転した状態で示すものであり、この上
金型10には前記樹脂被覆3,3の半径R1に対応する
半径r1を有し前記ケーブル中継部1よりも長い半円状
の溝11が形成され、前記ケーブル中継部1を溝11に
嵌合させたときには、この溝11の両端は樹脂被覆3、
3で閉塞され、従ってケーブル中継部1の部分にキャビ
テイ11aが形成されるものとなる。また、前記上金型
10の適宜な位置にはスプルーブッシュなど樹脂注入口
12が設けられるものとされている。
【0010】図3は同じく本発明の被覆方法に用いられ
る第1下金型20であり、この第1下金型20には両端
に前記樹脂被覆3,3の半径R1に対応する半径r1を
有する半円状の溝21、21が形成され、その溝21の
間には前記ケーブル中継部1の長さDと同一の長さdと
し前記芯線4の半径R2に対応する半径r2とした芯線
保持溝22が形成され、更に前記上金型10の樹脂注入
口12に対応する位置にはZ状、逆テーパー状など適宜
形状としたコールドスラグウェル23が設けられ、ま
た、キャビテイ11aに対応してはランナ24、ゲート
25が設けられるものとなっている。
【0011】図4は同じく本発明の被覆方法に用いられ
る第2下金型30であり、この第2下金型30は基本的
には上金型10の上下を反転した形状として形成される
ものであり、前記上金型10に設けられた溝11と同様
な溝31が設けられているものとされ、ケーブル中継部
1を嵌着したときにはキャビテイ31aが形成されるも
のとなっている。なお、この第2下金型30にも当然に
前記溝31に加えてコールドスラグウェル32、ランナ
33、ゲート34がキャビテイ31aに対応して設けら
れている。
【0012】次いで、上記の構成とした上金型10、第
1下金型20、第2下金型30による被覆方法について
説明する。先ず、図5に示すものは本発明による被覆方
法の第1次工程であり、この第1次工程では前記上金型
10と第1下金型20とが組合わされて成形が行われ
る。
【0013】このときには、前記ケーブル中継部1の下
半部は第1下金型20にほヾ密着する状態となり、芯線
4は芯線保持溝22により保持されているものとなる。
そして、上半部のケーブル中継部1の位置には上記でも
説明したようにキャビテイ11a(図示せず)が形成さ
れているので、この状態で注入口12から樹脂の注入を
行うと前記キャビテイ11aが充填され、ケーブル中継
部1の上半部が成形される。
【0014】図6に示すものは、上記第1次工程に続き
行われる第2次工程の状態を示すものであり、この第2
次工程においては前記上金型10は第1次工程が行われ
たままの状態として、前記第1下金型20の後退が行わ
れる。このときに第1下金型20にはコールドスラグウ
ェル23が設けられているので、第1次工程により生じ
たスプルー5は第1下金型20側に付着した状態とな
り、前記注入口12は再度樹脂の注入が可能な状態とな
る。
【0015】また、このときに前記スプルー5に付随す
るランナ6、ゲート7も例えばファンゲート、サブマリ
ンゲートなど適宜なものとしておくことで、前記スプル
ー5と同様に第1下金型20側に付着した状態で上金型
10から離れるものとされ、前記上金型10には上半部
が被覆されたケーブル中継部1がその儘の状態で残るも
のとなる。
【0016】次いで、前記第1下金型20の後退が行わ
れた後の上金型10には第2下金型30が組合わされ
る。従って、ケーブル中継部1の下半部には第2下金型
30によりキャビテイ31aが形成されるものとなり、
よって、第1次工程と同様に樹脂の注入を行うことで下
半部が被覆され、目的とするケーブル中継部1の被覆が
行えるものとなる。
【0017】次いで、上記した本発明の被覆方法の作用
および効果について説明を行えば、ケーブル中継部1の
上半部を成形するための上金型10と、このときの樹脂
注入時の圧力による芯線4の変形を防止するためのワー
ク(治具)である第1下金型20とを組合わせた第1次
工程において、第1下金型20にコールドスラグウェル
23を設けたものとしたことで、第1下金型20を第2
次工程に備えて移動させるときにはスプルー5などが、
この第1下金型20に付随して上金型10から離れるも
のとし、前記上金型10の注入口12を再使用可能な状
態とする。
【0018】従って、前記上金型10は第1次工程にお
いて、第1次工程が行われたままの状態で第2次工程が
行えるものとなり、これにより、本発明は長大で且つ重
量もあり、到底移動、反転などが不可能なケーブル2に
対して、前記の移動、反転などを一切不要とする生産性
に優れる被覆方法を提供するものである。
【0019】また同時に、上記の構成により上金型10
に移動、交換の必要がなくなり、第1次工程、第2次工
程が単に第1下金型20と第2下金型30との交換で良
いものとなり、トランスファー金型など金型構造が煩雑
化することもなくして、この種の多品種、少量生産のも
のへの対応性を向上させるものとなる。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように本発明により、被
覆方法はケーブル中継部の上半部を被覆する第1次工程
と、下半部を被覆する第2次工程とで構成され、前記第
1次工程は前記ケーブル中継部の上半部に相当するキャ
ビテイを有する上金型と、前記ケーブル中継部の前記芯
線を下方から受溝状に支えて所定位置を与えるワークで
あり且つスプルーおよびゲートをこの第1下金型側に保
持するためのコールドスラグウェルが設けられた第1下
金型とを組合わせて樹脂を注入する工程であり、前記第
2次工程は前記第1次工程により上半部が形成された状
態のままの上金型と、前記ケーブル中継部の下半部に相
当するキャビテイを有する第2下金型とを組合わせて樹
脂を注入する工程であるケーブル中継部の被覆方法とし
たことで、第一には、この種、長大且つ重量があり移
動、反転などが不可能なケーブルに対して、このケーブ
ルに前記の移動、反転などを不要とする被覆方法を提供
可能とするものである。
【0021】また、第二には、第1次工程、第2次工程
が単に第1下金型と第2下金型との交換で良いものとし
て、トランスファー金型など金型構造が煩雑化すること
もなくして、もって、多品種、少量生産であるこの種の
ケーブル中継部の被覆方法の生産性の向上とコストダウ
ンとに極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明により被覆が行われるケーブル中継部
を示す斜視図である。
【図2】 本発明のケーブル中継部の被覆に用いられる
上金型を示す斜視図である。
【図3】 同じく本発明に用いられる第1下金型を示す
斜視図である。
【図4】 同じく本発明に用いられる第2下金型を示す
斜視図である。
【図5】 本発明に係るケーブル中継部の被覆の第1次
工程を示す説明図である。
【図6】 同じく第2次工程を示す説明図である。
【符号の説明】
1……ケーブル中継部 2……ケーブル 3……被覆 4……芯線 5……スプルー 6……ランナ 7……ゲート 10……上金型 11……溝 11a……キャビテイ 12……注入口 20……第1下金型 21……溝 22……芯線保持溝 23……コールドスラグウェル 30……第2下金型 31……溝 31a……キャビテイ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二本のケーブルをお互いが向き合う端部
    で樹脂被覆を剥離して芯線を露出させ、この芯線同士を
    接続したケーブル中継部に再度樹脂被覆を形成するケー
    ブル中継部の被覆方法において、前記被覆方法は前記ケ
    ーブル中継部の上半部を被覆する第1次工程と、下半部
    を被覆する第2次工程とで構成され、前記第1次工程は
    前記ケーブル中継部の上半部に相当するキャビテイを有
    する上金型と、前記ケーブル中継部の前記芯線を下方か
    ら受溝状に支えて所定位置を与えるワークであり且つス
    プルーおよびゲートをこの第1下金型側に保持するため
    のコールドスラグウェルが設けられた第1下金型とを組
    合わせて樹脂を注入する工程であり、前記第2次工程は
    前記第1次工程により上半部が形成された状態のままの
    上金型と、前記ケーブル中継部の下半部に相当するキャ
    ビテイを有する第2下金型とを組合わせて樹脂を注入す
    る工程であることを特徴とするケーブル中継部の被覆方
    法。
JP5355458A 1993-12-29 1993-12-29 ケーブル中継部の被覆方法 Expired - Fee Related JP2663331B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5355458A JP2663331B2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 ケーブル中継部の被覆方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5355458A JP2663331B2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 ケーブル中継部の被覆方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07201431A JPH07201431A (ja) 1995-08-04
JP2663331B2 true JP2663331B2 (ja) 1997-10-15

Family

ID=18444074

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5355458A Expired - Fee Related JP2663331B2 (ja) 1993-12-29 1993-12-29 ケーブル中継部の被覆方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2663331B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07201431A (ja) 1995-08-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR930017591A (ko) 복수의 재료로 성형된 골프클럽그립 및 그 제조방법
US5971733A (en) Flat plug molding device
CN1043592C (zh) 光学器件模件及其制造方法
JP2663331B2 (ja) ケーブル中継部の被覆方法
CN111463732B (zh) 一种一体式母线槽连接器的工艺方法
JPS61183816A (ja) ワイヤハ−ネスの成型方法
JP2002127188A (ja) 端子防水処理用の射出成形金型
JP3286564B2 (ja) 射出成形用金型
JP3887719B2 (ja) 成形ワイヤハーネスおよび金型構造
JP3152052B2 (ja) ワイヤハーネスのスプライス方法および構造
JPH0134313Y2 (ja)
JP2542583B2 (ja) モ−ルドステ−タの製造方法
JP3724243B2 (ja) 成形金型構造およびその成形品構造
JPS62212113A (ja) ウインドウエザストリツプの製造方法
JPH0626885Y2 (ja) 光フアイバー用コネクター
JPH04206904A (ja) ノイズ防止用コアの固定方法
JPH0831537A (ja) モールド成形金型装置
JP3174734B2 (ja) 車両用ヒータ内蔵グリップ
JPS63313421A (ja) ワイヤハ−ネスの成形方法
JP3926400B2 (ja) インサート部品の製造方法
JPH0134312Y2 (ja)
JPH0357072Y2 (ja)
JPS5848308A (ja) ケ−ブル用縦添えテ−プ成形装置
JPS5826625B2 (ja) ゴム、プラスチツクケ−ブルの接続方法
JPS6011718Y2 (ja) ケ−ブル接続部

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees