JP2662964B2 - ディスクブレーキ - Google Patents
ディスクブレーキInfo
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- JP2662964B2 JP2662964B2 JP63010322A JP1032288A JP2662964B2 JP 2662964 B2 JP2662964 B2 JP 2662964B2 JP 63010322 A JP63010322 A JP 63010322A JP 1032288 A JP1032288 A JP 1032288A JP 2662964 B2 JP2662964 B2 JP 2662964B2
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- JP
- Japan
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- disk
- mounting bracket
- torque
- torque receiving
- receiving portion
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば自動車等に制動力を付与するのに好
適に用いられるディスクブレーキに関し、特に、取付ブ
ラケットの軽量化を図りうるようにしたディスクブレー
キに関する。
適に用いられるディスクブレーキに関し、特に、取付ブ
ラケットの軽量化を図りうるようにしたディスクブレー
キに関する。
(従来の技術) 第6図ないし第9図に従来技術のディスクブレーキを
示す。
示す。
図において、1は車両の非回転部分に取付けられる取
付ブラケットを示し、該取付ブラケット1は、ディスク
2の一側に位置した弓形板状のビーム部1Aと、該ビーム
部1Aの両端からディスク2の径方向へと上向きに延びた
左、右のアーム部1B,1Bと、該各アーム部1Bとビーム部1
Aとの角部に穿設された左、右の取付穴1C(一方のみ図
示)と、各アーム部1Bの上端側からディスク2を跨いで
他側へと延び、先端が自由端となった一対のアウタアー
ム部1D,1Dと、各アーム部1Bの上流側から該各アウタア
ーム部1D内へと伸びるようにディスク2の軸方向に形成
された一対のピン穴1E(一方のみ図示)と、各アーム1B
の上部側に第8図に示す如く形成された一対のインナ側
のトルク受け部1F(一方のみ図示)と、各アウタアーム
部1Dの先端に第9図に示す如く形成された一対のアウタ
側のトルク受け部1G(一方のみ図示)とから大略構成さ
れている。
付ブラケットを示し、該取付ブラケット1は、ディスク
2の一側に位置した弓形板状のビーム部1Aと、該ビーム
部1Aの両端からディスク2の径方向へと上向きに延びた
左、右のアーム部1B,1Bと、該各アーム部1Bとビーム部1
Aとの角部に穿設された左、右の取付穴1C(一方のみ図
示)と、各アーム部1Bの上端側からディスク2を跨いで
他側へと延び、先端が自由端となった一対のアウタアー
ム部1D,1Dと、各アーム部1Bの上流側から該各アウタア
ーム部1D内へと伸びるようにディスク2の軸方向に形成
された一対のピン穴1E(一方のみ図示)と、各アーム1B
の上部側に第8図に示す如く形成された一対のインナ側
のトルク受け部1F(一方のみ図示)と、各アウタアーム
部1Dの先端に第9図に示す如く形成された一対のアウタ
側のトルク受け部1G(一方のみ図示)とから大略構成さ
れている。
3,4はディスク2を挟んで、取付ブラケット1の各ア
ーム部1Bと各アウタアーム部1Dとに左、右のパッドスプ
リング5,5を介して支持されたインナ側、アウタ側の摩
擦パッドを示し、該摩擦パッド3,4は第8図、第9図に
示す如く互いに同一の形状をもって、左右対称となるよ
うに形成され、後述のキャリパ6によりディスク2に押
圧されるようになっている。そして、該摩擦パッド3,4
はディスク2に押圧されたとき、矢示A方向に回転して
いるディスク2からのトルクT1,T2を耳部3A,4Aを介して
インナ側のトルク受け部1Fとアウタ側のトルク受け部1G
とで受承させ、該ディスク2に制動力を与えるようにな
っている。
ーム部1Bと各アウタアーム部1Dとに左、右のパッドスプ
リング5,5を介して支持されたインナ側、アウタ側の摩
擦パッドを示し、該摩擦パッド3,4は第8図、第9図に
示す如く互いに同一の形状をもって、左右対称となるよ
うに形成され、後述のキャリパ6によりディスク2に押
圧されるようになっている。そして、該摩擦パッド3,4
はディスク2に押圧されたとき、矢示A方向に回転して
いるディスク2からのトルクT1,T2を耳部3A,4Aを介して
インナ側のトルク受け部1Fとアウタ側のトルク受け部1G
とで受承させ、該ディスク2に制動力を与えるようにな
っている。
6は摩擦パッド3,4をディスク2に押圧するためのキ
ャリパを示し、該キャリパ6は第7図に示す如く、ディ
スク2の一側に位置し、ピストン7が摺動可能に挿嵌さ
れたシリンダ穴6Aを有するインナ側の脚部6Bと、該脚部
6Bからディスク2を跨ぐように他側へとブリッジ部6Cを
介して延び、二又状の爪部6Dが形成されたアウタ側の脚
部6Eと、前記インナ側の脚部6Bから第6図に示す如く
左、右に突設された一対の取付部6F,6Fとからなり、該
各取付部6Fには取付ブラケット1の各ピン穴1E内に摺動
可能に挿嵌される摺動ピン(図示せず)がボルト8,8に
よって固着されている。そして、該キャリパ6はこの摺
動ピンを介して取付ブラケット1に摺動可能に支持さ
れ、シリンダ穴6A内に外部から液圧が供給されたとき、
ピストン7と爪部6Dとの間で摩擦パッド3,4をディスク
2に押圧するようになっている。
ャリパを示し、該キャリパ6は第7図に示す如く、ディ
スク2の一側に位置し、ピストン7が摺動可能に挿嵌さ
れたシリンダ穴6Aを有するインナ側の脚部6Bと、該脚部
6Bからディスク2を跨ぐように他側へとブリッジ部6Cを
介して延び、二又状の爪部6Dが形成されたアウタ側の脚
部6Eと、前記インナ側の脚部6Bから第6図に示す如く
左、右に突設された一対の取付部6F,6Fとからなり、該
各取付部6Fには取付ブラケット1の各ピン穴1E内に摺動
可能に挿嵌される摺動ピン(図示せず)がボルト8,8に
よって固着されている。そして、該キャリパ6はこの摺
動ピンを介して取付ブラケット1に摺動可能に支持さ
れ、シリンダ穴6A内に外部から液圧が供給されたとき、
ピストン7と爪部6Dとの間で摩擦パッド3,4をディスク
2に押圧するようになっている。
なお、第8図、第9図中では取付ブラケット1の各ト
ルク受け部1F,1Gを明示するためにキャリパ6等を取外
した状態で示している。
ルク受け部1F,1Gを明示するためにキャリパ6等を取外
した状態で示している。
このように構成される従来技術のディスクブレーキで
は、矢示A方向に回転しているディスク2に制動力を付
与すべく、キャリバ6のシリンダ穴6A内に外部から液圧
を供給すると、まずピストン7がこの液圧によってシリ
ンダ穴6A内をディスク2側に摺動し、インナ側の摩擦パ
ッド3をディスク2の一側面に押付ける。このとき、キ
ャリパ6はディスク2からの反力により取付ブラケット
1に対してピストン7と逆向きに摺動するようになり、
アウタ側の摩擦パッド4は爪部6Dによってディスク2の
他側面に押付けられる。そして、ディスク2は摩擦パッ
ド3,4間で挟持され、制動力が与えられるが、このと
き、ディスク2から摩擦パッド3,4に作用するトルクT1,
T2は取付けブラケット1のインナ側、アウタ側のトルク
受け部1F,1Gで受承される(第8図、第9図参照)。
は、矢示A方向に回転しているディスク2に制動力を付
与すべく、キャリバ6のシリンダ穴6A内に外部から液圧
を供給すると、まずピストン7がこの液圧によってシリ
ンダ穴6A内をディスク2側に摺動し、インナ側の摩擦パ
ッド3をディスク2の一側面に押付ける。このとき、キ
ャリパ6はディスク2からの反力により取付ブラケット
1に対してピストン7と逆向きに摺動するようになり、
アウタ側の摩擦パッド4は爪部6Dによってディスク2の
他側面に押付けられる。そして、ディスク2は摩擦パッ
ド3,4間で挟持され、制動力が与えられるが、このと
き、ディスク2から摩擦パッド3,4に作用するトルクT1,
T2は取付けブラケット1のインナ側、アウタ側のトルク
受け部1F,1Gで受承される(第8図、第9図参照)。
(発明が解決しようとする課題) ところで、上述した従来技術では第8図、第9図に示
す如く、インナ側のトルク受け部1Fとアウタ側のトルク
受け部1Gとをディスク2の半径方向で同一位置、即ち、
取付ブラケット1の同一高さ位置に配設し、該トルク受
け部1F,1Gの加工を共通化できるようにしている。この
結果、取付ブラケット1のインナ側では第8図に示す如
くトルク受け部1Fと取付穴1Cとの間の寸法l1が長くな
り、アウタ側では第9図に示す如くトルク受け部1Gとピ
ン穴1Eとの間の寸法l2が長くなり、寸法l1,l2のうち一
方を短かくすると他方が大幅に長くなってしまう。
す如く、インナ側のトルク受け部1Fとアウタ側のトルク
受け部1Gとをディスク2の半径方向で同一位置、即ち、
取付ブラケット1の同一高さ位置に配設し、該トルク受
け部1F,1Gの加工を共通化できるようにしている。この
結果、取付ブラケット1のインナ側では第8図に示す如
くトルク受け部1Fと取付穴1Cとの間の寸法l1が長くな
り、アウタ側では第9図に示す如くトルク受け部1Gとピ
ン穴1Eとの間の寸法l2が長くなり、寸法l1,l2のうち一
方を短かくすると他方が大幅に長くなってしまう。
このため従来技術では、ゲィスク2の制動時に該ディ
スク2からトルク受け部1F,1Gが受承するトルクT1,T2に
より取付ブラケット1のアーム部1Bおよびアウタアーム
部1Dにそれぞれ比較的大きなモーメントが作用し、これ
らの撓み等を防止すべく、アーム部1Bおよびアウタアー
ム部1Dの剛性を高めるためには肉厚を厚くする必要があ
り、取付ブラケット1をコンパクトに形成できず、軽量
化できないという欠点がある。特に、アウタアーム部1D
は先端が自由端となっているから、厚肉に形成しない限
り、大きく撓んでしまう。
スク2からトルク受け部1F,1Gが受承するトルクT1,T2に
より取付ブラケット1のアーム部1Bおよびアウタアーム
部1Dにそれぞれ比較的大きなモーメントが作用し、これ
らの撓み等を防止すべく、アーム部1Bおよびアウタアー
ム部1Dの剛性を高めるためには肉厚を厚くする必要があ
り、取付ブラケット1をコンパクトに形成できず、軽量
化できないという欠点がある。特に、アウタアーム部1D
は先端が自由端となっているから、厚肉に形成しない限
り、大きく撓んでしまう。
本発明は上述した従来技術の欠点に鑑みなされたもの
で、本発明はディスクの制動時に取付ブラケットのアー
ム部やアウタアーム部に大きなモーメントが作用するの
を防止でき、取付ブラケットをコンパクトに形成でき、
軽量化を図ることができるようにしたディスクブレーキ
を提供するものである。
で、本発明はディスクの制動時に取付ブラケットのアー
ム部やアウタアーム部に大きなモーメントが作用するの
を防止でき、取付ブラケットをコンパクトに形成でき、
軽量化を図ることができるようにしたディスクブレーキ
を提供するものである。
(課題を解決するための手段) 上述した課題を解決するために本発明が採用する構成
の特徴は、アウタ側のトルク受け部がディスクの径方向
外側でトルクを受け、インナ側のトルク受け部は該アウ
タ側のトルク受け部よりもディスクの径方向内側でトル
クを受ける構成としたことにある。
の特徴は、アウタ側のトルク受け部がディスクの径方向
外側でトルクを受け、インナ側のトルク受け部は該アウ
タ側のトルク受け部よりもディスクの径方向内側でトル
クを受ける構成としたことにある。
(作用) 上記構成により、第8図、第9図中に例示した寸法
l1,l2を共に短かくでき、取付ブラケットのアーム部お
よびアウタアーム部に大きなモーメントが作用するのを
効果的に防止できる。
l1,l2を共に短かくでき、取付ブラケットのアーム部お
よびアウタアーム部に大きなモーメントが作用するのを
効果的に防止できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を第1図ないし第4図に基づい
て説明する。なお、実施例では前述した第6図、第7図
に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
て説明する。なお、実施例では前述した第6図、第7図
に示す従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、
その説明を省略するものとする。
而して、第1図および第2図は本発明の第1の実施例
を示している。
を示している。
図中、11は取付ブラケットを示し、該取付ブラケット
11は従来技術で述べた取付ブラケット1とほぼ同様にビ
ーム部11A、各アーム部11B、各取付穴11C、各アウタア
ーム部11D、各ピン穴11E等を有しているものの、該取付
ブラケット11では、インナ側のトルク受け部11Fが第1
図中に示す如く各アーム部11Cの中間部よりも下側寄り
に形成され、アウタ側のトルク受け部11Gが第2図中に
示す如く各アウタアーム部11Dの高さ方向中間部に形成
されている。この結果、アウタ側のトルク受け部11Gは
インナ側のトルク受け部11Fよりもディスク2の径方向
外側に配設され、該トルク受け部11Fと取付穴11Cとの間
の寸法l3、トルク受け部11Gとピン穴11Eとの間の寸法l4
は共に従来技術で述べた寸法l1,l2よりも短かくなって
いる。そして、該取付ブラケット11のインナ側ではトル
ク受け部11Fよりも上部側がパッドガイド部11Hとなり、
アウタ側ではトルク受け部11Gよりも下部側がパッドガ
イド部11Jとなっている。
11は従来技術で述べた取付ブラケット1とほぼ同様にビ
ーム部11A、各アーム部11B、各取付穴11C、各アウタア
ーム部11D、各ピン穴11E等を有しているものの、該取付
ブラケット11では、インナ側のトルク受け部11Fが第1
図中に示す如く各アーム部11Cの中間部よりも下側寄り
に形成され、アウタ側のトルク受け部11Gが第2図中に
示す如く各アウタアーム部11Dの高さ方向中間部に形成
されている。この結果、アウタ側のトルク受け部11Gは
インナ側のトルク受け部11Fよりもディスク2の径方向
外側に配設され、該トルク受け部11Fと取付穴11Cとの間
の寸法l3、トルク受け部11Gとピン穴11Eとの間の寸法l4
は共に従来技術で述べた寸法l1,l2よりも短かくなって
いる。そして、該取付ブラケット11のインナ側ではトル
ク受け部11Fよりも上部側がパッドガイド部11Hとなり、
アウタ側ではトルク受け部11Gよりも下部側がパッドガ
イド部11Jとなっている。
12はインナ側の摩擦パッド、13はアウタ側の摩擦パッ
ドを示し、該摩擦パッド12,13は従来技術で述べた摩擦
パッド3,4とほぼ同様に互いに同一形状をもって左右対
称に形成されているものの、該摩擦パッド12,13は左、
右の耳部12A,13Aの下側に略L字形状の切欠き部12B,13B
がそれぞれ形成されている。ここで、該摩擦パッド12,1
3は取付ブラケット11の各トルク受け部11F,11Gおよび各
パッドガイド部11H,11Jにそれぞれパッドスプリング14
を介して摺動可能に支持されている。
ドを示し、該摩擦パッド12,13は従来技術で述べた摩擦
パッド3,4とほぼ同様に互いに同一形状をもって左右対
称に形成されているものの、該摩擦パッド12,13は左、
右の耳部12A,13Aの下側に略L字形状の切欠き部12B,13B
がそれぞれ形成されている。ここで、該摩擦パッド12,1
3は取付ブラケット11の各トルク受け部11F,11Gおよび各
パッドガイド部11H,11Jにそれぞれパッドスプリング14
を介して摺動可能に支持されている。
そして、インナ側の摩擦パッド12はディスク2からの
トルクT3を切欠き部12Bを介してインナ側のトルク受け
部11Fにより受承させ、アウタ側の摩擦パッド13はディ
スク2からのトルクT4を耳部13Aを介してアウタ側のト
ルク受け部11Gにより受承させるようになっている。ま
た、インナ側では摩擦パッド12の耳部12Aとパッドガイ
ド部11Hとの間に隙間15が介在し、アウタ側では摩擦パ
ッド13の切欠き部13Bとパッドガイド部11Jとの間に隙間
16が介在するようになっている。
トルクT3を切欠き部12Bを介してインナ側のトルク受け
部11Fにより受承させ、アウタ側の摩擦パッド13はディ
スク2からのトルクT4を耳部13Aを介してアウタ側のト
ルク受け部11Gにより受承させるようになっている。ま
た、インナ側では摩擦パッド12の耳部12Aとパッドガイ
ド部11Hとの間に隙間15が介在し、アウタ側では摩擦パ
ッド13の切欠き部13Bとパッドガイド部11Jとの間に隙間
16が介在するようになっている。
本実施例によるディスクブレーキは上述の如き構成を
有するもので、その基本的作動については従来技術によ
るものと格別差異はない。
有するもので、その基本的作動については従来技術によ
るものと格別差異はない。
然るに本実施例では、取付ブラケット11のインナ側の
トルク受け部11Fをディスク2の径方向内側寄りに形成
して、取付穴11Cとの間の寸法l3を可及的に短かくし、
アウタ側のトルク受け部11Gをディスク2の径方向外側
寄りに形成して、ピン穴11Eとの間の寸法l4を可及的に
短かくする構成としたから、ディスク2の制動時にイン
ナ側、アウタ側のトルク受け部11F,11Gがディスク2か
らのトルクT3,T4を摩擦パッド12,13を介して受承して
も、前記寸法l3,l4の短縮化により、取付ブラケット11
のアーム部11Bおよびアウタアーム部11Dに大きなモーメ
ントが作用するのを防止でき、これらの撓み等を可及的
に小さくできる。
トルク受け部11Fをディスク2の径方向内側寄りに形成
して、取付穴11Cとの間の寸法l3を可及的に短かくし、
アウタ側のトルク受け部11Gをディスク2の径方向外側
寄りに形成して、ピン穴11Eとの間の寸法l4を可及的に
短かくする構成としたから、ディスク2の制動時にイン
ナ側、アウタ側のトルク受け部11F,11Gがディスク2か
らのトルクT3,T4を摩擦パッド12,13を介して受承して
も、前記寸法l3,l4の短縮化により、取付ブラケット11
のアーム部11Bおよびアウタアーム部11Dに大きなモーメ
ントが作用するのを防止でき、これらの撓み等を可及的
に小さくできる。
従って、該取付ブラケット11のアーム部11Bおよびア
ウタアーム部11D等の剛性を従来技術の如く高める必要
がなくなり、可及的に肉厚等を薄くしてコンパクトに形
成でき、軽量化を図ることができる等、種々の作用効果
を奏する。
ウタアーム部11D等の剛性を従来技術の如く高める必要
がなくなり、可及的に肉厚等を薄くしてコンパクトに形
成でき、軽量化を図ることができる等、種々の作用効果
を奏する。
次に、第3図および第4図は本発明の第2の実施例を
示し、本実施例の特徴は取付ブラケット21を従来技術で
述べた取付ブラケット1とほぼ同様に形成するのに対
し、インナ側の摩擦パッド22には耳部22Aの上部側、例
えば上半分の部分に段差部22Bを形成し、アウタ側の摩
擦パッド23には耳部23Aの下部側、例えば下半分の部分
に段差部23Bを形成したことにある。
示し、本実施例の特徴は取付ブラケット21を従来技術で
述べた取付ブラケット1とほぼ同様に形成するのに対
し、インナ側の摩擦パッド22には耳部22Aの上部側、例
えば上半分の部分に段差部22Bを形成し、アウタ側の摩
擦パッド23には耳部23Aの下部側、例えば下半分の部分
に段差部23Bを形成したことにある。
ここで、取付ブラケット21は従来技術で述べたものと
ほぼ同様に、ビーム部21A、各アーム部21B、各取付穴21
C、各アウタアーム部21D、各ピン穴21E、各インナ側の
トルク受け部21Fおよび各アウタ側のトルク受け部21G等
から構成されるものの、各アーム部21Bおよび各アウタ
アーム部21Dは従来技術のものに比較して、薄肉化で
き、軽量でコンパクトに形成できるようになっている。
ほぼ同様に、ビーム部21A、各アーム部21B、各取付穴21
C、各アウタアーム部21D、各ピン穴21E、各インナ側の
トルク受け部21Fおよび各アウタ側のトルク受け部21G等
から構成されるものの、各アーム部21Bおよび各アウタ
アーム部21Dは従来技術のものに比較して、薄肉化で
き、軽量でコンパクトに形成できるようになっている。
また、摩擦パッド22,23は各耳部22A,23Aおよび各段差
部22B,23Bを除いて従来技術で述べた摩擦パッド3,4とほ
ぼ同様に形成され、取付ブラケット21のトルク受け部21
F,21Gにパッドスプリング5を介して支持されるように
なっている。そして、インナ側の摩擦パッド22はディス
ク2を制動するときのトルクT5を第3図中に示す如く、
段差部22Bよりも下側の耳部22Aを介してインナ側のトル
ク受け部21Fで受承され、この受承部と取付穴21Cとの間
の寸法l5を可及的に短くできるようにしている。また、
アウタ側の摩擦パッド23はディスク2の制動時のトルク
T6を第4図中に示す如く、段差部23Bよりも上側の耳部2
3Aを介してアウタ側のトルク受け部21Gで受承させ、こ
の受承部とピン穴21Eとの間の寸法l6を可及的に短かく
できるようにしている。
部22B,23Bを除いて従来技術で述べた摩擦パッド3,4とほ
ぼ同様に形成され、取付ブラケット21のトルク受け部21
F,21Gにパッドスプリング5を介して支持されるように
なっている。そして、インナ側の摩擦パッド22はディス
ク2を制動するときのトルクT5を第3図中に示す如く、
段差部22Bよりも下側の耳部22Aを介してインナ側のトル
ク受け部21Fで受承され、この受承部と取付穴21Cとの間
の寸法l5を可及的に短くできるようにしている。また、
アウタ側の摩擦パッド23はディスク2の制動時のトルク
T6を第4図中に示す如く、段差部23Bよりも上側の耳部2
3Aを介してアウタ側のトルク受け部21Gで受承させ、こ
の受承部とピン穴21Eとの間の寸法l6を可及的に短かく
できるようにしている。
かくして、このように構成される本実施例でも、イン
ナ側のトルク受け部21Fはディスク2の径方向内側寄り
でトルクT5を受け、アウタ側のトルク受け部21Gはディ
スク2の径方向外側寄りでトルクT6を受けるようにな
り、前記寸法l5,l6を共に短かくできるから、前記第1
の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そ
して、特に本実施例では、取付ブラケット21の各トルク
受け部21F,21G等を従来技術のものとほぼ同様に形成で
き、加工を共通化できる等の種々の効果を奏する。
ナ側のトルク受け部21Fはディスク2の径方向内側寄り
でトルクT5を受け、アウタ側のトルク受け部21Gはディ
スク2の径方向外側寄りでトルクT6を受けるようにな
り、前記寸法l5,l6を共に短かくできるから、前記第1
の実施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。そ
して、特に本実施例では、取付ブラケット21の各トルク
受け部21F,21G等を従来技術のものとほぼ同様に形成で
き、加工を共通化できる等の種々の効果を奏する。
なお、前記第1の実施例では、取付ブラケット11のイ
ンナ側とアウタ側とでトルク受け部11F,11Gおよびパッ
ドガイド部11H,11Jの形状を異ならせるようにしたが、
これに替えて、第5図に示す変形例の如くパッドスプリ
ング14をインナ側とアウタ側とで異形に形成してもよ
い。即ち、第5図に示すパッドスプリング14ではインナ
側、アウタ側の脚部14A,14Bのうち、インナ側の脚部14A
に切欠き14Cを設け、該脚部14Aの下端側には折返し部14
Dと爪部14Eとを形成するのに対して、アウタ側の脚部14
Bには下端側に折返し部14Fのみを形成するようにしてい
る。そして、該パッドスプリング14は取付ブラケット11
のインナ側のトルク受け部11F上にインナ側の折返し部1
4Dおよび爪部14Eが配設され、アウタ側のトルク受け部1
1Gにアウタ側の脚部14Bが配設され、取付ブラケット11
のインナ側ではパッドスプリング14の切欠き14Cによっ
てパッドガイド部11Hと摩擦パッド12の耳部12Aとの間に
隙間15(第1図参照)が形成され、アウタ側では折返し
部14Fの下側でパッドガイド部11Jと摩擦パッド13の切欠
き部13Bとの間に隙間16(第2図参照)が形成されるよ
うになっている。これにより、この変形例でも第1の実
施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
ンナ側とアウタ側とでトルク受け部11F,11Gおよびパッ
ドガイド部11H,11Jの形状を異ならせるようにしたが、
これに替えて、第5図に示す変形例の如くパッドスプリ
ング14をインナ側とアウタ側とで異形に形成してもよ
い。即ち、第5図に示すパッドスプリング14ではインナ
側、アウタ側の脚部14A,14Bのうち、インナ側の脚部14A
に切欠き14Cを設け、該脚部14Aの下端側には折返し部14
Dと爪部14Eとを形成するのに対して、アウタ側の脚部14
Bには下端側に折返し部14Fのみを形成するようにしてい
る。そして、該パッドスプリング14は取付ブラケット11
のインナ側のトルク受け部11F上にインナ側の折返し部1
4Dおよび爪部14Eが配設され、アウタ側のトルク受け部1
1Gにアウタ側の脚部14Bが配設され、取付ブラケット11
のインナ側ではパッドスプリング14の切欠き14Cによっ
てパッドガイド部11Hと摩擦パッド12の耳部12Aとの間に
隙間15(第1図参照)が形成され、アウタ側では折返し
部14Fの下側でパッドガイド部11Jと摩擦パッド13の切欠
き部13Bとの間に隙間16(第2図参照)が形成されるよ
うになっている。これにより、この変形例でも第1の実
施例とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
(発明の効果) 以上詳述した通り、本発明によれば、インナ側のトル
ク受け部はディスクからのトルクを径方向内側寄りで受
け、アウタ側のトルク受け部はトルクをディスクの径方
向外側寄りで受ける構成としたから、ディスクの制動時
に取付ブラケットのアーム部およびアウタアーム部が大
きなモーメントを受けるのを防止でき、これらがディス
クの制動時に大きく撓んでしまうのを確実に防止でき
る。従って、取付ブラケットのアーム部およびアウタア
ーム部を薄肉化することが可能となり、取付ブラケット
をコンパクトに形成して、軽量化を図ることができる。
ク受け部はディスクからのトルクを径方向内側寄りで受
け、アウタ側のトルク受け部はトルクをディスクの径方
向外側寄りで受ける構成としたから、ディスクの制動時
に取付ブラケットのアーム部およびアウタアーム部が大
きなモーメントを受けるのを防止でき、これらがディス
クの制動時に大きく撓んでしまうのを確実に防止でき
る。従って、取付ブラケットのアーム部およびアウタア
ーム部を薄肉化することが可能となり、取付ブラケット
をコンパクトに形成して、軽量化を図ることができる。
第1図および第2図は本発明の第1の実施例を示し、第
1図はインナ側の摩擦パッドおよび取付ブラケットを示
す半外観図、第2図はアウタ側の摩擦パッドおよび取付
ブラケットを示す半外観図、第3図および第4図は第2
の実施例を示し、第3図は第1図と同様の半外観図、第
4図は第2図と同様の半外観図、第5図は変形例を示す
パッドスプリングの斜視図、第6図ないし第9図は従来
技術を示し、第6図はディスクブレーキの平面図、第7
図は第6図中の矢示VII−VII方向断面図、第8図はキャ
リパ等を取外した状態で示す第6図中のVIII−VIII方向
矢示図、第9図はキャリパ等を取外した状態で示す第6
図中のIX−IX方向矢示図である。 2……ディスク、5,14……パッドスプリング、6……キ
ャリパ、6A……シリンダ穴、6B,6E……脚部、6D……爪
部、7……ピストン、11,21……取付ブラケット、11B,2
1B……アーム部、11C,21C……取付穴、11D,21D……アウ
タアーム部、11E,21E……ピン穴、11F,11G,21F,21G……
トルク受け部、12,13,22,23……摩擦パッド、T3,T4,T5,
T6……トルク。
1図はインナ側の摩擦パッドおよび取付ブラケットを示
す半外観図、第2図はアウタ側の摩擦パッドおよび取付
ブラケットを示す半外観図、第3図および第4図は第2
の実施例を示し、第3図は第1図と同様の半外観図、第
4図は第2図と同様の半外観図、第5図は変形例を示す
パッドスプリングの斜視図、第6図ないし第9図は従来
技術を示し、第6図はディスクブレーキの平面図、第7
図は第6図中の矢示VII−VII方向断面図、第8図はキャ
リパ等を取外した状態で示す第6図中のVIII−VIII方向
矢示図、第9図はキャリパ等を取外した状態で示す第6
図中のIX−IX方向矢示図である。 2……ディスク、5,14……パッドスプリング、6……キ
ャリパ、6A……シリンダ穴、6B,6E……脚部、6D……爪
部、7……ピストン、11,21……取付ブラケット、11B,2
1B……アーム部、11C,21C……取付穴、11D,21D……アウ
タアーム部、11E,21E……ピン穴、11F,11G,21F,21G……
トルク受け部、12,13,22,23……摩擦パッド、T3,T4,T5,
T6……トルク。
Claims (1)
- 【請求項1】ディスクの一側に位置する左、右のアーム
部それぞれから、ディスクを跨いで前記ディスクの他側
に向けてアウタアーム部を延設し、該左右一対の各アー
ム部及びアウタアーム部にはインナ側及びアウタ側のト
ルク受け部が形成されている取付ブラケットと、 前記ディスクを挟んで該取付ブラケットにそれぞれ支持
され、該ディスクからのトルクを前記インナ側、アウタ
側のトルク受け部で受承させるインナ側、アウタ側の摩
擦パッドと、 前記取付ブラケットに摺動可能に支持され、インナ側の
脚部に設けられたピストンとアウタ側の脚部に設けられ
た爪部とにより該各摩擦パッドをディスクに押圧するキ
ャリパとからなるディスクブレーキにおいて、 前記アウタ側のトルク受け部はディスクの径方向外側で
トルクを受け、前記インナ側のトルク受け部は前記アウ
タ側のトルク受け部よりもディスクの径方向内側でトル
クを受ける構成としたことを特徴とするディスクブレー
キ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63010322A JP2662964B2 (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | ディスクブレーキ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63010322A JP2662964B2 (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | ディスクブレーキ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01188729A JPH01188729A (ja) | 1989-07-28 |
JP2662964B2 true JP2662964B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=11746990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63010322A Expired - Lifetime JP2662964B2 (ja) | 1988-01-20 | 1988-01-20 | ディスクブレーキ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662964B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102019212896A1 (de) * | 2019-04-17 | 2020-10-22 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Kraftfahrzeugscheibenbremsbelag mit Reibbelagrückstellfederbaugruppe |
-
1988
- 1988-01-20 JP JP63010322A patent/JP2662964B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01188729A (ja) | 1989-07-28 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
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