JP2662781B2 - ファイバ切断装置 - Google Patents
ファイバ切断装置Info
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- bare fiber
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- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/24—Coupling light guides
- G02B6/25—Preparing the ends of light guides for coupling, e.g. cutting
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
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- Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)
- Manufacture, Treatment Of Glass Fibers (AREA)
- Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は光ファイバの端末処理を使用されるファイバ
切断装置に関する。 〔従来の技術とその問題点〕 従来、光ファイバの端末処理に使用されるファイバ切
断装置としては、種々の構造のものが知られているが、
ファイバ裸部に傷を付ける作業とその後の折曲切断作業
と取外し作業が、連続的にスムーズに行うことが困難な
ものが多く、特に、折曲切断後に再度切断面相互が衝突
して、美しく平滑であるべき該切断面が傷を受けるとい
う問題があった。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上述の問題点を解決するために、ファイバ心
線の先端から所定長さにわたって被覆部を除去したファ
イバ裸部を切断する光ファイバ端末処理のための切断装
置に於て;弾発部材にて上方に弾発付勢される押圧部材
と;ファイバ心線の被覆部が挿込まれる上方開口状のス
リットを設けた第1ガイド片と、ファイバ裸部が挿込ま
れる上方開口状のスリットを設けると共に該被覆部の端
面が当接して該ファイバ心線の位置決め用ストッパとな
る第2ガイド片と、上記弾発部材の弾発力に抗した押圧
部材への押圧により第1・第2ガイド片のスリットを開
状態とすると共に弾発部材への押圧力解除により該第1
・第2ガイド片のスリットを閉状態とする揺動押え片
と、を有する被覆部把持機構と;該押圧部材の往復動に
よって開閉して上記各スリットの閉状態にて上記ファイ
バ裸部を掴持する挾持具と、ファイバ裸部掴持状態で該
挾持具を上記被覆部把持機構から離間させる方向に弾発
付勢してファイバ裸部に張力を付加するファイバ裸部掴
持・張力付加機構と;該ファイバ裸部掴持・張力付加機
構によって張力が付加された状態のファイバ裸部に対し
て近接分離自在に作動するカッタと、該カッタによるフ
ァイバ裸部傷付け時に該カッタを受けると共に張力付加
状態にて傷付き後の該ファイバ裸部に折曲げ力を付与す
るまな板部材と、を有する傷付兼折曲機構と;回転盤の
回転により、傷付兼折曲機構のカッタ及びまな板部材を
往復動させる駆動機構と;を備えている。 〔作用〕 押圧部材を弾発部材の弾発力に抗して押圧すれば、第
1・第2ガイド片の各スリットが開状態となって、この
第1ガイド片のスリットにファイバ心線の被覆部を挿込
むことができると共に、第2ガイド片のスリットにファ
イバ裸部を挿込むことができ、この状態で、押圧部材へ
の押圧を解除すれば、揺動押え片にて各スリットが閉状
態となってファイバ心線の被覆部及びファイバ裸部が各
スリットに確実に保持される。この際、被覆部の端面が
第2ガイド片に当接して該ファイバ心線の位置決めがな
される。 また、このスリットの閉状態にてファイバ裸部掴持・
張力付加機構にてファイバ裸部に張力が付加され、この
状態で傷付兼折曲機構のカッタでファイバ裸部に傷が付
けられる。この際、まな板部材でファイバ裸部が受けら
れ、傷付を確実に行うことができる。 傷付け後は、直ちに、張力付加状態にてこのまな板部
材でファイバ裸部の傷付け部が折曲げられ、確実にこの
傷付け部においてファイバ裸部が切断される。この際、
(張力が加わっているから)切断面が直ちに分離して切
断面同志が衝突しない。しかも、傷付兼折曲機構は駆動
機構にて作動するので、作業者によるばらつきが生じな
い。 〔実施例〕 以下、図示の実施例を詳説する。 第1図〜第4図に於て、ファイバ切断装置1は、全体
の外形が直方体状の箱形とされ、第3図と第4図のよう
にファイバ心線2の先端3から所定長さにわたって被覆
部4が除去したファイバ裸部5を切断する光ファイバ端
末処理に用いられるものである。 ファイバ心線2は、公知のようにコアとクラッドから
なるファイバ裸部5と、その上を被覆するプリコートと
ジャケット等から構成された被覆部4とから、構成され
る。 しかして、第1図〜第3図及び第7図に示すように、
6は手動−即ち指−で押圧して操作可能な押圧部材で、
3本の案内杆7…を下方へ突設した矩形板部8を有し、
かつ、その内の1本の案内杆7にはコイルバネからなる
弾発部材9(以下、コイルバネ9と呼ぶ場合がある。)
を巻設して、矩形板部8を常時上方へ復元するように弾
発付勢している。さらに、カム状テーパ部10を有する操
作突片11を矩形板部8から下方へ垂設している。 全体的に見て、第1図〜第4図に示すように、このフ
ァイバ切断装置1は、該押圧部材6と、該押圧部材6に
よって開閉して光ファイバ心線2の被覆部4を把持する
被覆部把持機構Aと、上記押圧部材6によってファイバ
心線2の軸心方向に往復移動すると共に、ファイバ裸部
5を掴持するファイバ裸部掴持・張力付加機構Bと、傷
付兼折曲機構Cと、該傷付兼折曲機構Cを作動させる駆
動機構D(第14図〜第17図にて後述する)とを、備えて
いる。 この傷付兼折曲機構Cは、第3図に示すように、ファ
イバ心線2の被覆部4の先端近傍を被覆部把持機構Aに
て把持すると共に、ファイバ裸部5の一部をファイバ裸
部掴持・張力付加機構Bによって矢印E方向へ張力を与
えつつ、ファイバ裸部5に対して前後両側から近接分離
自在に作動して該ファイバ裸部5に傷付けるまな板部材
12とカッター13とを備えている。しかも、その後第4図
に示すように、上記張力付加状態のままで傷付き後のフ
ァイバ裸部5をまな板部材12で矢印Fの如く水平方向へ
押圧して、折曲げると、ファイバ裸部5は容易に切断す
る。 このように中央に傷付兼折曲機構Cを配設すると共に
その左右に夫々被覆部把持機構Aとファイバ裸部掴持・
張力付加機構Bを配設する。 次に、被覆部把持機構Aについて具体的に説明する。 第5図〜第8図に於て、14は受台でありその左右両側
に第1・第2ガイド片15,16が突設され、一方のガイド
片15には被覆部4の外径寸法Gよりも僅かに大きく幅寸
法のスリット17が上方開口状に切欠形成されると共に、
他方のガイド片16には該外径寸法Gよりも小さくかつフ
ァイバ裸部5の外径寸法Hよりも僅かに大きいスリット
18が上方開口状に切欠形成され、第8図中の矢印E方向
へファイバ裸部5が引張られた時、小さい方の該スリッ
ト18近傍に被覆部4の端面4aが当接して、位置決めスト
ッパ部の役目をこのガイド片16内面がはたす。 両スリット17,18に挿込まれたファイバ心線2の被覆
部4を上方から押える揺動押え片19が両ガイド片15,16
に枢着されている。つまり両ガイド片15,16に横架され
た支軸20廻りに、第6図中の矢印I及びその逆方向に、
揺動開閉自在として、揺動押え片19が枢着され、開いた
状態にて被覆部4を第6図中の矢印Jのように差込取出
自在である。 この揺動押え片19にはL字形の作動片21が連設され、
前述の押圧部材6の矩形板部8の下面と小間隔寸法Kを
もって、該作動片21の水平片部21aが(未押圧状態で)
対応している(第2図参照)。鋏みバネ22が第5図のよ
うに作動片21の一部に当接して、揺動押え片19が被覆部
4を所定弾発付勢力にて、押圧して、受台14と共働して
これを挾着挾持する。そいて第6図に示すように指で矩
形板部8を押下げると水平片部21aに当って、支軸20廻
りに揺動押え片19を矢印I方向へ揺動して開放する。水
平片部21aに矩形板部8の下面8aが当って後、第6図の
ように該矩形板部8の後面8bが十分なストロークにわた
って当接して、同図の実線から仮想線にまで達する。こ
の間は揺動押え片19は最大開放状態にて静止している。 次に、ファイバ裸部掴持・張力付加機構Bについて具
体的に説明する。 第1図〜第4図、第7図、第9図〜第13図に於て、水
平ガイド杆23,23に沿って往復動自在に移動ブロック24
が取付けられ、一対の挾持部材25,26と枢結軸27と鋏み
バネ28等から構成された挾持具29が、上記移動ブロック
24の上面にビス30(第9図参照)等にて固着される。即
ち、挾持具29のL字形の一方の挾持部材25をビス30等に
て固着立設し、他方のL字形の挾持部材26は枢結軸27廻
りに揺動開閉自在であり、鋏みバネ28は両挾持部材26を
閉じる方向に弾発付勢している。両挾持部材25,26の上
端には、ゴム等の弾性体31が夫々付設され、ファイバ裸
部5を掴持したときに傷を付けることを防止する。 水平ガイド杆23,23は一対をもって、かつファイバ心
線2の取付方向と平行に、配設されると共に、一方の水
平ガイド杆23にはコイルスプリング32等の弾発部材が設
けられ、矢印E方向(第3図と第13図参照)に、常時弾
発付勢している。そして、移動ブロック体24には接触子
33が突設され、前述の押圧部材6から垂設された操作突
片11のカム状テーパ部10に該接触子33が当接してガイド
され、押圧部材6の上下方向の運動を、移動ブロック体
24及び挾持具29の左右水平方向−即ちファイバ心線2の
軸心方向−への運動に変換する。 また、挾持具29の可動挾持部材26の下部水平片部26a
と、自由状態の押圧部材6の矩形板部8の下面とは大間
隔寸法Lをもって、対向する。即ち、第2図と第7図に
示すように、 L>K ‥‥‥・ なるように、各間隔寸法L,Kを設定し、ここに「大」
「小」とは相対的に比較して呼ぶためである。従って、
押圧部材6を押下げてゆけば、まず作動片部21の水平片
部21aが当接し、その後、挾持部材26の下部水平片部26a
が当接する。 なお、操作突片11のテーパ部10と移動ブロック24の接
触子33とは押圧部材6を押下げる前(又はその直後)か
ら接触して、該押圧部材6を押下げるや否や、直ちに移
動ブロック24をコイルスプリング32に抗して、第10図中
の矢印M方向へ移動させ、その後に、上述の作動片21の
水平片部21aに当接する。 次に、傷付兼折曲機構Cについて具体的に説明する。
第1図と第2図、第13図、第14図〜第17図に於て、切断
時にセットされるファイバ心線2と直交する方向に一対
のガイド杆34,34が設けられ、これに主移動ブロック35
と副移動ブロック36が往復動自在に取付けられる。 主移動ブロック35は上端にカッター13を有し、このカ
ッター13は微小弾発力の弾発部材37により突出方向へ付
勢される。さらに中間部に凹溝38が形成されている。ま
た、該主移動ブロック35には摺動用切欠溝39を有する従
動片40が垂設される。 副移動ブロック36の上面には矩形状の受板41を載置
し、その上からブロック状のまな板部材12がビス42にて
固着されて、一体化され、受板41は上記主移動ブロック
35の凹溝38に摺動自在に差込まれ、特に該受板41表面は
メッキ等にて鏡面とし、作業時にファイバ裸部5が接触
したとしても傷を付けることがないように下から受け
る。副移動ブロック36と主移動ブロック35とを離間させ
る方向に弾発付勢するコイルスプリング等の弾発部材43
が、両方ブロック36,35間に介装される。 44は調整ビスであって、平面的に見て、まな板部材12
の受け面12aは円弧状であり、被覆部把持機構Aとファ
イバ裸部掴持・張力付加機構Bによって、ファイバ裸部
5を直接状に張った場合、ファイバ裸部5が、平面的に
円弧状をした上記受け面12aに軽く接触する位置に、該
調整ビス44にて微調整する。即ち、上記弾発部材43によ
り副移動ブロック体36とまな板部材12は通常第1図と第
2図と第14図と第15図に示す後退位置にあって、調整ビ
ス44に当接している。 しかして、副移動ブロック36には連動部材55が付設さ
れ、この連動部材55の先端をJ字形に折曲げて係止部45
として、主移動ブロック35の一部又は図例(第14図〜第
17図)のように従動片40に係止されて、両ブロック35,3
6が所定距離以上離れないようにして、副移動ブロック3
6が主移動ブロック35に引張られて、第16図中の矢印F
のように連動する。 さらに詳しくは、この連動部材44の基端は軸46にて副
移動ブロック36に枢着され、中間部を従動片40から突設
した受支突部47にて受けられている。 また駆動機構Dについて具体的に説明すると、第13図
〜第16図に於て、図外の電動モータの出力軸48に回転盤
49を固着し、さらに該回転盤49を前述の主移動ブロック
35の下方に配設すると共に、該回転盤49の端面から駆動
突出子50を突設して、該突出子50を前記切欠溝39に上下
摺動自在として係合させる。図示省略の電池又はその他
の電源と上記電気モータとを結線接続すると共に、第1
図と第3図に示したスイッチ用ボタン51のON−OFF作動
にて該電気モータを回転起動・停止の制御を行って、回
転盤49を回転操作すれば、第14図〜第16図では矢印Nの
ように駆動突出子50が回転して、主移動ブロック35から
垂設の従動片40の切欠溝39内を上下動して、該主移動ブ
ロック35を、第14図から第15図のように、前進させて、
ファイバ裸部5をまな板部材12とカッター13で傷を付け
る。引続いて、第15図から第16図のように主移動ブロッ
ク35が後退してゆくと、前述の連動部材44の先端係止部
45が引掛って、まな板部材12を矢印F方向へ移動させ、
これによって、第4図のようにファイバ裸部5に曲げ力
を付与して、切断する。 このように、駆動機構Dは、電気モータと回転盤49と
従動片40等から構成されている。 上述の如き構成のファイバ切断装置1の使用方法と作
動を補足的に説明する。 まず、押圧部材6を指で押してコイルバネ9に抗して
押下げて行くと、(第5図と第7図に示した)小間隔寸
法Kが減少して零となり被覆部把持機構Aの作動片21に
当接してこれを押下げ、揺動押え片19を開く。かつ上記
押圧部材6の押下げに伴って、第9図から第10図に示す
ように、操作突片11と接触子33の共働作用で、コイルス
プリング32に抗して、移動ブロック24と挾持具29は矢印
M方向へ移動(被覆部把持機構Aへ接近)して、コイル
スプリング32の長さ寸法はPからQへ減少し、(第10図
のように間隙寸法Rは減少し、)押圧部材6の矩形板部
8下面は挾持部材26の水平片部26aに接近するが、未だ
当接しない状態であるから、挾持具29は閉じている。 その後、第11図のように矩形板部8下面が挾持部材26
の水平片部26aに当接し、矢印Sで示す力が加えられ
て、挾持部材26が矢印Tのように開放される。なお、第
10図から第11図の間では、接触子33は操作突片11のテー
パ部10から外れていて、矢印M方向へは移動しないで停
止し、かつ、このとき、第6図中の実線から仮想線のよ
うに矩形板部8は押下げられたとしても、揺動押え片19
は静止している。 この第6図と第11図の状態にて、ファイバ心線2の先
端部位を装着する。即ち、第8図のように被覆部4をス
リット17,18に差込み、端面4aをガイド片16内面に当て
る。かつ、ファイバ裸部5の中間をまな板部材12の受け
面12aに近接乃至接触させると共に、第11図IIの矢印U
のように、開いた挾持具20の弾性体31,31間にファイバ
裸部5を差込んで、そのまま保持し、次に、押圧部材6
の矩形板部8から静かに指の力を抜いてゆけば、コイル
バネ9の弾発付勢力にてしだいに該矩形板部8が上昇し
てゆき、まずファイバ裸部掴持・張力付加機構Bが、
(第11図から第12図のように)作動して、挾持具29がフ
ァイバ裸部5を掴持し、引続いて操作突片11のテーパ部
10が寸法Vにて示すように接触子33から遊離する。コイ
ルスプリング32は前記圧縮寸法Q又はそれに近い値のま
まであるから、挾持具29に矢印E方向へ移動する弾発付
勢力が作用する。 ところで、テーパ部10が接触子33から遊離した直後
に、第6図から第5図のように逆に揺動押え片19が揺動
して、第3図及び第8図と第13図に示す如く、ファイバ
心線2の被覆部4が把持されかつ端面4aがガイド片16の
スリット18に係止されて、矢印E方向への光ファイバ心
線2の移動は阻止されている。このように、ファイバ裸
部掴持・張力付加機構Bによって、コイルスプリング32
による張力が付加された第13図と第14図の状態で、スイ
ッチ用ボタン51を押す。 電気モータが回転し、第14図及び第3図の状態から、
第15図のように、主移動ブロック35が前進して、まな板
部材12の受け面12aでファイバ裸部5を受けつつこれに
カッター13が押圧され、傷を付ける。その後、主移動ブ
ロック35が後退し、カッター13が分離し、引続いて、第
16図のように、連動部材55を介して、まな板部材12が矢
印F方向に移動する。依然、ファイバ心線2には張力が
付加されているから、第16図と第14図に示すようにファ
イバ裸部5が折曲げられると、容易に傷付部位から切断
出来る。そして切断すると直ちに挾持具29は矢印E方向
へ逃げるから、切断端面が再度接触して傷を付けること
がないのである。なお、第1図〜第3図中の52は切断さ
れたファイバ裸部先端部を上方へ取外すための取外し部
材である。 なお、本発明は図示の実施例に限定されないことは勿
論で、種々設計変更自由である。例えば、コイルバネ
9、コイルスプリング32、鋏みバネ22,28等は他の種々
の弾発部材に置き換えることは自由である。各機構A,B,
C,Dの具体的形状と構造も同様の作動をする他のものに
変更するも自由である。また押圧部材6を電動モータ等
で往復作動させる構造とすることも可能である。 〔発明の効果〕 本発明は上述の構成にて次のような顕著な効果を発揮
する。 ファイバ裸部に傷を付与する際、このファイバ心線
は確実に被覆部把持機構にて位置決めされ、しかも、ま
な板部材にて受けられるので、この傷付け作業が安定す
る。 傷付け後は、直ちに、張力付加状態でこの傷付き部
がまな板部材にて折曲げられ、切断作業を確実に行うこ
とができ、しかも、切断面が美しく仕上がり、切断面同
志が相互に衝突せず、切断後の切断面の傷付を防止でき
る。 ファイバ心線のセットから把持保持、傷付、切断、
分離と各作業を円滑かつ確実・容易に行いえる。 傷付兼折曲機構による傷付乃至分離は作業者による
ばらつきが生じないので、切断作業が安定する。
切断装置に関する。 〔従来の技術とその問題点〕 従来、光ファイバの端末処理に使用されるファイバ切
断装置としては、種々の構造のものが知られているが、
ファイバ裸部に傷を付ける作業とその後の折曲切断作業
と取外し作業が、連続的にスムーズに行うことが困難な
ものが多く、特に、折曲切断後に再度切断面相互が衝突
して、美しく平滑であるべき該切断面が傷を受けるとい
う問題があった。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上述の問題点を解決するために、ファイバ心
線の先端から所定長さにわたって被覆部を除去したファ
イバ裸部を切断する光ファイバ端末処理のための切断装
置に於て;弾発部材にて上方に弾発付勢される押圧部材
と;ファイバ心線の被覆部が挿込まれる上方開口状のス
リットを設けた第1ガイド片と、ファイバ裸部が挿込ま
れる上方開口状のスリットを設けると共に該被覆部の端
面が当接して該ファイバ心線の位置決め用ストッパとな
る第2ガイド片と、上記弾発部材の弾発力に抗した押圧
部材への押圧により第1・第2ガイド片のスリットを開
状態とすると共に弾発部材への押圧力解除により該第1
・第2ガイド片のスリットを閉状態とする揺動押え片
と、を有する被覆部把持機構と;該押圧部材の往復動に
よって開閉して上記各スリットの閉状態にて上記ファイ
バ裸部を掴持する挾持具と、ファイバ裸部掴持状態で該
挾持具を上記被覆部把持機構から離間させる方向に弾発
付勢してファイバ裸部に張力を付加するファイバ裸部掴
持・張力付加機構と;該ファイバ裸部掴持・張力付加機
構によって張力が付加された状態のファイバ裸部に対し
て近接分離自在に作動するカッタと、該カッタによるフ
ァイバ裸部傷付け時に該カッタを受けると共に張力付加
状態にて傷付き後の該ファイバ裸部に折曲げ力を付与す
るまな板部材と、を有する傷付兼折曲機構と;回転盤の
回転により、傷付兼折曲機構のカッタ及びまな板部材を
往復動させる駆動機構と;を備えている。 〔作用〕 押圧部材を弾発部材の弾発力に抗して押圧すれば、第
1・第2ガイド片の各スリットが開状態となって、この
第1ガイド片のスリットにファイバ心線の被覆部を挿込
むことができると共に、第2ガイド片のスリットにファ
イバ裸部を挿込むことができ、この状態で、押圧部材へ
の押圧を解除すれば、揺動押え片にて各スリットが閉状
態となってファイバ心線の被覆部及びファイバ裸部が各
スリットに確実に保持される。この際、被覆部の端面が
第2ガイド片に当接して該ファイバ心線の位置決めがな
される。 また、このスリットの閉状態にてファイバ裸部掴持・
張力付加機構にてファイバ裸部に張力が付加され、この
状態で傷付兼折曲機構のカッタでファイバ裸部に傷が付
けられる。この際、まな板部材でファイバ裸部が受けら
れ、傷付を確実に行うことができる。 傷付け後は、直ちに、張力付加状態にてこのまな板部
材でファイバ裸部の傷付け部が折曲げられ、確実にこの
傷付け部においてファイバ裸部が切断される。この際、
(張力が加わっているから)切断面が直ちに分離して切
断面同志が衝突しない。しかも、傷付兼折曲機構は駆動
機構にて作動するので、作業者によるばらつきが生じな
い。 〔実施例〕 以下、図示の実施例を詳説する。 第1図〜第4図に於て、ファイバ切断装置1は、全体
の外形が直方体状の箱形とされ、第3図と第4図のよう
にファイバ心線2の先端3から所定長さにわたって被覆
部4が除去したファイバ裸部5を切断する光ファイバ端
末処理に用いられるものである。 ファイバ心線2は、公知のようにコアとクラッドから
なるファイバ裸部5と、その上を被覆するプリコートと
ジャケット等から構成された被覆部4とから、構成され
る。 しかして、第1図〜第3図及び第7図に示すように、
6は手動−即ち指−で押圧して操作可能な押圧部材で、
3本の案内杆7…を下方へ突設した矩形板部8を有し、
かつ、その内の1本の案内杆7にはコイルバネからなる
弾発部材9(以下、コイルバネ9と呼ぶ場合がある。)
を巻設して、矩形板部8を常時上方へ復元するように弾
発付勢している。さらに、カム状テーパ部10を有する操
作突片11を矩形板部8から下方へ垂設している。 全体的に見て、第1図〜第4図に示すように、このフ
ァイバ切断装置1は、該押圧部材6と、該押圧部材6に
よって開閉して光ファイバ心線2の被覆部4を把持する
被覆部把持機構Aと、上記押圧部材6によってファイバ
心線2の軸心方向に往復移動すると共に、ファイバ裸部
5を掴持するファイバ裸部掴持・張力付加機構Bと、傷
付兼折曲機構Cと、該傷付兼折曲機構Cを作動させる駆
動機構D(第14図〜第17図にて後述する)とを、備えて
いる。 この傷付兼折曲機構Cは、第3図に示すように、ファ
イバ心線2の被覆部4の先端近傍を被覆部把持機構Aに
て把持すると共に、ファイバ裸部5の一部をファイバ裸
部掴持・張力付加機構Bによって矢印E方向へ張力を与
えつつ、ファイバ裸部5に対して前後両側から近接分離
自在に作動して該ファイバ裸部5に傷付けるまな板部材
12とカッター13とを備えている。しかも、その後第4図
に示すように、上記張力付加状態のままで傷付き後のフ
ァイバ裸部5をまな板部材12で矢印Fの如く水平方向へ
押圧して、折曲げると、ファイバ裸部5は容易に切断す
る。 このように中央に傷付兼折曲機構Cを配設すると共に
その左右に夫々被覆部把持機構Aとファイバ裸部掴持・
張力付加機構Bを配設する。 次に、被覆部把持機構Aについて具体的に説明する。 第5図〜第8図に於て、14は受台でありその左右両側
に第1・第2ガイド片15,16が突設され、一方のガイド
片15には被覆部4の外径寸法Gよりも僅かに大きく幅寸
法のスリット17が上方開口状に切欠形成されると共に、
他方のガイド片16には該外径寸法Gよりも小さくかつフ
ァイバ裸部5の外径寸法Hよりも僅かに大きいスリット
18が上方開口状に切欠形成され、第8図中の矢印E方向
へファイバ裸部5が引張られた時、小さい方の該スリッ
ト18近傍に被覆部4の端面4aが当接して、位置決めスト
ッパ部の役目をこのガイド片16内面がはたす。 両スリット17,18に挿込まれたファイバ心線2の被覆
部4を上方から押える揺動押え片19が両ガイド片15,16
に枢着されている。つまり両ガイド片15,16に横架され
た支軸20廻りに、第6図中の矢印I及びその逆方向に、
揺動開閉自在として、揺動押え片19が枢着され、開いた
状態にて被覆部4を第6図中の矢印Jのように差込取出
自在である。 この揺動押え片19にはL字形の作動片21が連設され、
前述の押圧部材6の矩形板部8の下面と小間隔寸法Kを
もって、該作動片21の水平片部21aが(未押圧状態で)
対応している(第2図参照)。鋏みバネ22が第5図のよ
うに作動片21の一部に当接して、揺動押え片19が被覆部
4を所定弾発付勢力にて、押圧して、受台14と共働して
これを挾着挾持する。そいて第6図に示すように指で矩
形板部8を押下げると水平片部21aに当って、支軸20廻
りに揺動押え片19を矢印I方向へ揺動して開放する。水
平片部21aに矩形板部8の下面8aが当って後、第6図の
ように該矩形板部8の後面8bが十分なストロークにわた
って当接して、同図の実線から仮想線にまで達する。こ
の間は揺動押え片19は最大開放状態にて静止している。 次に、ファイバ裸部掴持・張力付加機構Bについて具
体的に説明する。 第1図〜第4図、第7図、第9図〜第13図に於て、水
平ガイド杆23,23に沿って往復動自在に移動ブロック24
が取付けられ、一対の挾持部材25,26と枢結軸27と鋏み
バネ28等から構成された挾持具29が、上記移動ブロック
24の上面にビス30(第9図参照)等にて固着される。即
ち、挾持具29のL字形の一方の挾持部材25をビス30等に
て固着立設し、他方のL字形の挾持部材26は枢結軸27廻
りに揺動開閉自在であり、鋏みバネ28は両挾持部材26を
閉じる方向に弾発付勢している。両挾持部材25,26の上
端には、ゴム等の弾性体31が夫々付設され、ファイバ裸
部5を掴持したときに傷を付けることを防止する。 水平ガイド杆23,23は一対をもって、かつファイバ心
線2の取付方向と平行に、配設されると共に、一方の水
平ガイド杆23にはコイルスプリング32等の弾発部材が設
けられ、矢印E方向(第3図と第13図参照)に、常時弾
発付勢している。そして、移動ブロック体24には接触子
33が突設され、前述の押圧部材6から垂設された操作突
片11のカム状テーパ部10に該接触子33が当接してガイド
され、押圧部材6の上下方向の運動を、移動ブロック体
24及び挾持具29の左右水平方向−即ちファイバ心線2の
軸心方向−への運動に変換する。 また、挾持具29の可動挾持部材26の下部水平片部26a
と、自由状態の押圧部材6の矩形板部8の下面とは大間
隔寸法Lをもって、対向する。即ち、第2図と第7図に
示すように、 L>K ‥‥‥・ なるように、各間隔寸法L,Kを設定し、ここに「大」
「小」とは相対的に比較して呼ぶためである。従って、
押圧部材6を押下げてゆけば、まず作動片部21の水平片
部21aが当接し、その後、挾持部材26の下部水平片部26a
が当接する。 なお、操作突片11のテーパ部10と移動ブロック24の接
触子33とは押圧部材6を押下げる前(又はその直後)か
ら接触して、該押圧部材6を押下げるや否や、直ちに移
動ブロック24をコイルスプリング32に抗して、第10図中
の矢印M方向へ移動させ、その後に、上述の作動片21の
水平片部21aに当接する。 次に、傷付兼折曲機構Cについて具体的に説明する。
第1図と第2図、第13図、第14図〜第17図に於て、切断
時にセットされるファイバ心線2と直交する方向に一対
のガイド杆34,34が設けられ、これに主移動ブロック35
と副移動ブロック36が往復動自在に取付けられる。 主移動ブロック35は上端にカッター13を有し、このカ
ッター13は微小弾発力の弾発部材37により突出方向へ付
勢される。さらに中間部に凹溝38が形成されている。ま
た、該主移動ブロック35には摺動用切欠溝39を有する従
動片40が垂設される。 副移動ブロック36の上面には矩形状の受板41を載置
し、その上からブロック状のまな板部材12がビス42にて
固着されて、一体化され、受板41は上記主移動ブロック
35の凹溝38に摺動自在に差込まれ、特に該受板41表面は
メッキ等にて鏡面とし、作業時にファイバ裸部5が接触
したとしても傷を付けることがないように下から受け
る。副移動ブロック36と主移動ブロック35とを離間させ
る方向に弾発付勢するコイルスプリング等の弾発部材43
が、両方ブロック36,35間に介装される。 44は調整ビスであって、平面的に見て、まな板部材12
の受け面12aは円弧状であり、被覆部把持機構Aとファ
イバ裸部掴持・張力付加機構Bによって、ファイバ裸部
5を直接状に張った場合、ファイバ裸部5が、平面的に
円弧状をした上記受け面12aに軽く接触する位置に、該
調整ビス44にて微調整する。即ち、上記弾発部材43によ
り副移動ブロック体36とまな板部材12は通常第1図と第
2図と第14図と第15図に示す後退位置にあって、調整ビ
ス44に当接している。 しかして、副移動ブロック36には連動部材55が付設さ
れ、この連動部材55の先端をJ字形に折曲げて係止部45
として、主移動ブロック35の一部又は図例(第14図〜第
17図)のように従動片40に係止されて、両ブロック35,3
6が所定距離以上離れないようにして、副移動ブロック3
6が主移動ブロック35に引張られて、第16図中の矢印F
のように連動する。 さらに詳しくは、この連動部材44の基端は軸46にて副
移動ブロック36に枢着され、中間部を従動片40から突設
した受支突部47にて受けられている。 また駆動機構Dについて具体的に説明すると、第13図
〜第16図に於て、図外の電動モータの出力軸48に回転盤
49を固着し、さらに該回転盤49を前述の主移動ブロック
35の下方に配設すると共に、該回転盤49の端面から駆動
突出子50を突設して、該突出子50を前記切欠溝39に上下
摺動自在として係合させる。図示省略の電池又はその他
の電源と上記電気モータとを結線接続すると共に、第1
図と第3図に示したスイッチ用ボタン51のON−OFF作動
にて該電気モータを回転起動・停止の制御を行って、回
転盤49を回転操作すれば、第14図〜第16図では矢印Nの
ように駆動突出子50が回転して、主移動ブロック35から
垂設の従動片40の切欠溝39内を上下動して、該主移動ブ
ロック35を、第14図から第15図のように、前進させて、
ファイバ裸部5をまな板部材12とカッター13で傷を付け
る。引続いて、第15図から第16図のように主移動ブロッ
ク35が後退してゆくと、前述の連動部材44の先端係止部
45が引掛って、まな板部材12を矢印F方向へ移動させ、
これによって、第4図のようにファイバ裸部5に曲げ力
を付与して、切断する。 このように、駆動機構Dは、電気モータと回転盤49と
従動片40等から構成されている。 上述の如き構成のファイバ切断装置1の使用方法と作
動を補足的に説明する。 まず、押圧部材6を指で押してコイルバネ9に抗して
押下げて行くと、(第5図と第7図に示した)小間隔寸
法Kが減少して零となり被覆部把持機構Aの作動片21に
当接してこれを押下げ、揺動押え片19を開く。かつ上記
押圧部材6の押下げに伴って、第9図から第10図に示す
ように、操作突片11と接触子33の共働作用で、コイルス
プリング32に抗して、移動ブロック24と挾持具29は矢印
M方向へ移動(被覆部把持機構Aへ接近)して、コイル
スプリング32の長さ寸法はPからQへ減少し、(第10図
のように間隙寸法Rは減少し、)押圧部材6の矩形板部
8下面は挾持部材26の水平片部26aに接近するが、未だ
当接しない状態であるから、挾持具29は閉じている。 その後、第11図のように矩形板部8下面が挾持部材26
の水平片部26aに当接し、矢印Sで示す力が加えられ
て、挾持部材26が矢印Tのように開放される。なお、第
10図から第11図の間では、接触子33は操作突片11のテー
パ部10から外れていて、矢印M方向へは移動しないで停
止し、かつ、このとき、第6図中の実線から仮想線のよ
うに矩形板部8は押下げられたとしても、揺動押え片19
は静止している。 この第6図と第11図の状態にて、ファイバ心線2の先
端部位を装着する。即ち、第8図のように被覆部4をス
リット17,18に差込み、端面4aをガイド片16内面に当て
る。かつ、ファイバ裸部5の中間をまな板部材12の受け
面12aに近接乃至接触させると共に、第11図IIの矢印U
のように、開いた挾持具20の弾性体31,31間にファイバ
裸部5を差込んで、そのまま保持し、次に、押圧部材6
の矩形板部8から静かに指の力を抜いてゆけば、コイル
バネ9の弾発付勢力にてしだいに該矩形板部8が上昇し
てゆき、まずファイバ裸部掴持・張力付加機構Bが、
(第11図から第12図のように)作動して、挾持具29がフ
ァイバ裸部5を掴持し、引続いて操作突片11のテーパ部
10が寸法Vにて示すように接触子33から遊離する。コイ
ルスプリング32は前記圧縮寸法Q又はそれに近い値のま
まであるから、挾持具29に矢印E方向へ移動する弾発付
勢力が作用する。 ところで、テーパ部10が接触子33から遊離した直後
に、第6図から第5図のように逆に揺動押え片19が揺動
して、第3図及び第8図と第13図に示す如く、ファイバ
心線2の被覆部4が把持されかつ端面4aがガイド片16の
スリット18に係止されて、矢印E方向への光ファイバ心
線2の移動は阻止されている。このように、ファイバ裸
部掴持・張力付加機構Bによって、コイルスプリング32
による張力が付加された第13図と第14図の状態で、スイ
ッチ用ボタン51を押す。 電気モータが回転し、第14図及び第3図の状態から、
第15図のように、主移動ブロック35が前進して、まな板
部材12の受け面12aでファイバ裸部5を受けつつこれに
カッター13が押圧され、傷を付ける。その後、主移動ブ
ロック35が後退し、カッター13が分離し、引続いて、第
16図のように、連動部材55を介して、まな板部材12が矢
印F方向に移動する。依然、ファイバ心線2には張力が
付加されているから、第16図と第14図に示すようにファ
イバ裸部5が折曲げられると、容易に傷付部位から切断
出来る。そして切断すると直ちに挾持具29は矢印E方向
へ逃げるから、切断端面が再度接触して傷を付けること
がないのである。なお、第1図〜第3図中の52は切断さ
れたファイバ裸部先端部を上方へ取外すための取外し部
材である。 なお、本発明は図示の実施例に限定されないことは勿
論で、種々設計変更自由である。例えば、コイルバネ
9、コイルスプリング32、鋏みバネ22,28等は他の種々
の弾発部材に置き換えることは自由である。各機構A,B,
C,Dの具体的形状と構造も同様の作動をする他のものに
変更するも自由である。また押圧部材6を電動モータ等
で往復作動させる構造とすることも可能である。 〔発明の効果〕 本発明は上述の構成にて次のような顕著な効果を発揮
する。 ファイバ裸部に傷を付与する際、このファイバ心線
は確実に被覆部把持機構にて位置決めされ、しかも、ま
な板部材にて受けられるので、この傷付け作業が安定す
る。 傷付け後は、直ちに、張力付加状態でこの傷付き部
がまな板部材にて折曲げられ、切断作業を確実に行うこ
とができ、しかも、切断面が美しく仕上がり、切断面同
志が相互に衝突せず、切断後の切断面の傷付を防止でき
る。 ファイバ心線のセットから把持保持、傷付、切断、
分離と各作業を円滑かつ確実・容易に行いえる。 傷付兼折曲機構による傷付乃至分離は作業者による
ばらつきが生じないので、切断作業が安定する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す未使用状態の平面図、
第2図はその一部破断正面図、第3図は切断直前の状態
を示す平面図、第4図は作用説明図、第5図と第6図は
要部拡大断面図、第7図は要部拡大斜視図、第8図は要
部拡大平面図、第9図〜第12図はファイバ裸部掴持・張
力付加機構の作動を順次説明すると共にその構成を具体
的に示す拡大説明図、第13図は要部正面図、第14図〜第
16図は傷付兼折曲機構C及び駆動機構Dの具体例を示す
断面側面図、第17図は第14図のX VII−X VII断面図であ
る。 1……ファイバ切断装置、2……ファイバ心線、4……
被覆部、5……ファイバ裸部、6……押圧部材、12……
まな板部材、13……カッター、A……被覆部把持機構、
B……ファイバ裸部掴持・張力付加機構、C……傷付兼
折曲機構、D……駆動機構。
第2図はその一部破断正面図、第3図は切断直前の状態
を示す平面図、第4図は作用説明図、第5図と第6図は
要部拡大断面図、第7図は要部拡大斜視図、第8図は要
部拡大平面図、第9図〜第12図はファイバ裸部掴持・張
力付加機構の作動を順次説明すると共にその構成を具体
的に示す拡大説明図、第13図は要部正面図、第14図〜第
16図は傷付兼折曲機構C及び駆動機構Dの具体例を示す
断面側面図、第17図は第14図のX VII−X VII断面図であ
る。 1……ファイバ切断装置、2……ファイバ心線、4……
被覆部、5……ファイバ裸部、6……押圧部材、12……
まな板部材、13……カッター、A……被覆部把持機構、
B……ファイバ裸部掴持・張力付加機構、C……傷付兼
折曲機構、D……駆動機構。
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.ファイバ心線の先端から所定長さにわたって被覆部
に除去したファイバ裸部を切断する光ファイバ端末処理
のための切断装置に於て、 弾発部材にて上方に弾発付勢される押圧部材と、 ファイバ心線の被覆部が挿込まれる上方開口状のスリッ
トを設けた第1ガイド片と、ファイバ裸部が挿込まれる
上方開口状のスリットを設けると共に該被覆部の端面が
当接して該ファイバ心線の位置決め用ストッパとなる第
2ガイド片と、上記弾発部材の弾発力に抗した押圧部材
への押圧により第1・第2ガイド片のスリットを開状態
とすると共に弾発部材への押圧力解除により該第1・第
2ガイド片のスリットを閉状態とする揺動押え片と、を
有する被覆部把持機構と、 該押圧部材の往復動によって開閉して上記各スリットの
閉状態にて上記ファイバ裸部を掴持する挾持具と、ファ
イバ裸部掴持状態で該挾持具を上記被覆部把持機構から
離間させる方向に弾発付勢してファイバ裸部に張力を付
加するファイバ裸部掴持・張力付加機構と、 該ファイバ裸部掴持・張力付加機構によって張力が付加
された状態のファイバ裸部に対して近接分離自在に作動
するカッタと、該カッタによるファイバ裸部傷付け時に
該カッタを受けると共に張力付加状態にて傷付き後の該
ファイバ裸部に折曲げ力を付与するまな板部材と、を有
する傷付兼折曲機構と、 回転盤の回転により、傷付兼折曲機構のカッタ及びまな
板部材を往復動させる駆動機構と、 を備えたことを特徴とするファイバ切断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62140562A JP2662781B2 (ja) | 1987-06-04 | 1987-06-04 | ファイバ切断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62140562A JP2662781B2 (ja) | 1987-06-04 | 1987-06-04 | ファイバ切断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63304203A JPS63304203A (ja) | 1988-12-12 |
JP2662781B2 true JP2662781B2 (ja) | 1997-10-15 |
Family
ID=15271568
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62140562A Expired - Lifetime JP2662781B2 (ja) | 1987-06-04 | 1987-06-04 | ファイバ切断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662781B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02238406A (ja) * | 1989-03-11 | 1990-09-20 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバの切断方法 |
GB0502242D0 (en) * | 2005-02-04 | 2005-03-09 | Oxford Fiber Ltd | Cleaving apparatus |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60159709A (ja) * | 1984-01-30 | 1985-08-21 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 光フアイバの切断方法 |
JPS60184207A (ja) * | 1984-03-03 | 1985-09-19 | Fujikura Ltd | 光ファイバの切断方法 |
JPS627004A (ja) * | 1985-07-03 | 1987-01-14 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光フアイバ心線切断機 |
JPS6225704A (ja) * | 1985-07-26 | 1987-02-03 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光フアイバ切断機構 |
-
1987
- 1987-06-04 JP JP62140562A patent/JP2662781B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60159709A (ja) * | 1984-01-30 | 1985-08-21 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 光フアイバの切断方法 |
JPS60184207A (ja) * | 1984-03-03 | 1985-09-19 | Fujikura Ltd | 光ファイバの切断方法 |
JPS627004A (ja) * | 1985-07-03 | 1987-01-14 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光フアイバ心線切断機 |
JPS6225704A (ja) * | 1985-07-26 | 1987-02-03 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光フアイバ切断機構 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63304203A (ja) | 1988-12-12 |
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