JP2662562B2 - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2662562B2
JP2662562B2 JP63088453A JP8845388A JP2662562B2 JP 2662562 B2 JP2662562 B2 JP 2662562B2 JP 63088453 A JP63088453 A JP 63088453A JP 8845388 A JP8845388 A JP 8845388A JP 2662562 B2 JP2662562 B2 JP 2662562B2
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • G03F7/70075Homogenization of illumination intensity in the mask plane by using an integrator, e.g. fly's eye lens, facet mirror or glass rod, by using a diffusing optical element or by beam deflection

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  • Lasers (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、露光装置に関し、特に、エキシマレーザ光
等のような可干渉性のビームを用いた露光装置に関す
る。
〔従来の技術〕
半導体製造用露光装置は光源からの露光光の短波長化
による高解像力化が行われている。現在最も有力な短波
長光源はエキシマレーザである。第2図は従来の水銀ラ
ンプを(光源としたときに最適に設計された)照明系に
エキシマレーザ光源を入れた場合の光路を模式的に示し
た図である。レーザ光源からのビームLBは図中の左から
オプチカル・インテグレータとしてのフライアイレンズ
1にほぼ平行光束となって入射する。このフライアイレ
ンズ1はレチクルRを一様に照明するため不可欠なもの
である。
さてフライアイレンズ1は、ここでは3つのエレメン
トレンズ1a、1b、1cで構成され、各エレメントレンズの
射出端側の空間a、b、cに2次光源(レーザ光の集光
スポット)が形成される。それら各点a、b、cから拡
散した光は、コンデンサーレンズ2で集められ、レチク
ルRを均一な照度分布で照明する。レチクル上のパター
ンは投影レンズPLによりウェハWへ投影露光される。
又、2次光源a、b、cは投影レンズPLの瞳面epに結像
されている。
通常フライアイレンズを構成するエレメントレンズの
個数は10×10=100個の2次元配列をしているが、ここ
ではわかり易くするため3個のレンズ1a、1b、1cを1次
元配列で代表して示した。
ところがこの照明系には以下のような問題点があっ
た。すなわち水銀ランプの場合と異なり、レーザ光をフ
ライアイレンズ1に入射すると2次光源a、b、cは非
常に高輝度なスポットとなる。従ってこの2次光源が光
路中の光学部品(レンズ等)に結像(集光)すると、光
学部品の破壊が生じるという問題である。又、レンズの
表面等の極く弱い反射によってでもレチクル近傍に2次
光源が結像すると、それらの光源像がレチクルで反射さ
れウェハ上に再結像してしまい、ゴーストが生じるとい
う問題もあった。
しかしながら、このような問題は、本願出願人が開発
した新たな手法によって簡単に解決できることが確認さ
れた。それは例えば特開昭58−147708号公報に開示され
ているように、フライアイレンズを2組用いる方法をさ
らに改良した方法である。この方法を第3図に示す。図
に示すように第1のフライアイレンズ3によってできた
2次光源a、b、cからの光を集光レンズ4で集光して
第2のフライアイレンズ5に入射させることによってフ
ライアイレンズ5の各エレメントレンズ5−1、5−
2、5−3の各射出端側に3次光源(スポット光)a1
b1、c1を作る。この3次光源は2次光源より数が増えて
いるので各点の強度は非常に弱くなっている。
第3図において、第1のフライアイレンズ3のビーム
LBの入射側では、各エレメントレンズ(石英による四角
柱のロッド)3a、3b、3cは球面に形成され、射出端側は
平面に形成されていて、2次光源a、b、cを空間中に
作るように定められている。集光レンズ4は2次光源
a、b、cの夫々からの発散光を有効に第2のフライア
イレンズ5に入射させるために、フライアイレンズ5の
入射端からレンズ4の焦点(f)距離だけ離れた位置に
配置されるとともに、各2次光源a、b、cが集光レン
ズ4の内部に位置しないように2次光源a、b、cから
わずかに離して配置される。フライアイレンズ5の各エ
レメントレンズ(石英による四角柱のロッド)5−1、
5−2、5−3の入射端は曲率R1の球面に形成され、射
出端は曲率R1よりも小さな曲率R2の球面に形成されてお
り、3次光源a1、b1、c1を空間中に作るように定められ
る。各3次光源a1、b1、c1の夫々から発散した光は、第
2図に示したコンデンサーレンズ2を介してレチクルR
上で同時に重ね合わされ、均一な照度分布が得られる。
ここで3次光源a1、b1、c1が作られる面ep′は、投影レ
ンズPLの瞳epと共役な面であり、同時に2次光源a、
b、cが作られる面とも共役である。
第4図は第2のフライアイレンズ5の射出面側の平面
図であり、フライアイレンズ5のエレメントレンズが、
例えば3×3(9個)でマトリックス状に配列された場
合を示す。ここで仮りに第1のフライアイレンズ3も、
3×3(9個)のエレメントレンズで構成されているも
のとすると、フライアイレンズ5の1つのエレメントレ
ンズの射出端側には9個の3次光源が作られる。そして
1つの2次光源、例えばaは、フライアイレンズ5の9
個のエレメントレンズの各射出端面上の同一位置に3次
光源a1として作られる。従ってフライアイレンズ5の射
出側には合計9×9(81)個の3次光源(スポット光)
が整列することになる。この第3図に示した照度分布均
一化光学系そのものは本願発明の基礎となる技術であっ
て、必ずしも公知ではない。
第3図では、1段目、2段目ともフライアイレンズの
エレメントレンズの個数を3×3(9個)にしたが、典
型的な例では10×10(100)個程度にするとよい。従っ
て2次光源の個数100に対して3次光源の数は100×100
個にまで増え、3次光源の各スポットの強度は1段のフ
ライアイレンズの場合にくらべて1/100程度に低減され
る。
その結果、破壊、ゴースト等の問題を全て解決するこ
とができる。
尚、第3図において、フライアイレンズ5の入射端に
近接してレンズを配置して、光の拡散による損失を最少
にすることも有効である。また瞳共役面ep′とコンデン
サーレンズ2の間で、3次光源a1、b1、c1に近接した位
置に、同様に光の発散による損失を押えるフィールドレ
ンズを設けることも有効である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが、第3図の構成のものでは、さらに新たな問
題点が生ずることが判明した。それはスペックルと呼ば
れる干渉縞のような細かい照明ムラが発生することであ
る。第2図において、各2次光源a、b、cの夫々から
進んでレチクルR上で互いに重なり合う光同志は、互い
に干渉し合って干渉縞が発生する可能性がある。これは
フライアイレンズ1のエレメントレンズ1a、1b、1cの配
列方向のピッチとビームLBの可干渉性とによっておおよ
そ決まってくる。一般にエキシマレーザは干渉性が悪
く、ビーム径内である距離以上離れた光同志は互いに干
渉しないという特性がある。この距離は、フライアイレ
ンズ1のエレメントレンズ1a、1b、1cの配列ピッチより
も短いので、結局、第2図中の2次光源a、b、cの夫
々からの光は互いに干渉しないことになる。
ところが、第3図に示したダブル・インテグレータ方
式では話が違ってくる。同様の考え方で、第3図中の2
次光源a、b、cの夫々から進む光は互いに干渉しない
が、2次光源aから進む光は、第2のフライアイレンズ
5によって、各エレメントレンズ5−1、5−2、5−
3の各々に3次光源a1となって集光する。第3図におい
て、例えば第1、及び第2フライアイレンズ3、5の各
エレメントレンズ(ロッド)径が同一で、配列ピッチの
一方向に10個(10×10)が並ぶものとすると、2次光源
aを作るエレメントレンズ3aを通るビーム径は第2のフ
ライアイレンズ5に達するとき、約10倍に拡大されるこ
とになる。このことは、先に述べた干渉を起さない距離
も約10倍に拡大されたことを意味する。従って、フライ
アイレンズ5の各エレメントレンズのピッチに対して、
その干渉しない距離の方が大きくなるため、各エレメン
トレンズ5−1、5−2、5−3等の射出部にできる3
次光源a1同志は互いに干渉してしまうことになる。現実
的には、フライアイレンズ5のうち、互いに隣り合った
エレメントレンズで作られる3次光源a1同志、3次光源
b1同志、あるいは3次光源c1同志が強い干渉を起こす。
その結果、レチクルR上にはフライアイレンズ5のエ
レメントレンズ5−1、5−2、5−3の配列方向に対
応した1次元又は2次元の干渉縞(スペックル)を生
じ、それはそのまま投影レンズPLを介してウェハW上に
転写されることになり、正確なパターン転写の妨げとな
った。
〔問題点を解決する為の手段〕
上記問題点を解決するために、本発明では第1段のオ
プチカル・インテグレータ(フライアイレンズ、単一の
ロッド、又はオプチカル・ファイバー束)と第2段のオ
プチカル・インテグレータ(フライアイレンズ等)との
間に、第2段のオプチカル・インテグレータに入射する
光束を、少なくとも1方向(1次元)に揺動させる揺動
手段(第1の走査ミラー等)を設けるようにした。
この揺動手段による光束の揺動角は、レチクルR(又
はウェハW)上にできる干渉縞を1ピッチ分だけ移動さ
せる程度で十分である。また可干渉性のビームがエキシ
マレーザ光のようにパルス発光するものでは、揺動角の
変化とパルス発光のタイミングとを同期させるのが効率
的である。
〔作 用〕
先に第3図を用いて説明した様にスペックル(干渉
縞)は第2フライアイレンズ5による3次光源同志の干
渉によって生じている。そこでレチクルR(又はウェハ
W)を照明する間、第2フライアイレンズ5に入射する
光束の波面を傾けて、フライアイレンズ5の隣り合った
エレメントレンズにできる3次光源a1(又はb1、c1)同
志に2mπ(m=1、2、3……)の位相差を与える。言
いかえると、隣り合ったエレメントレンズに入射する光
(波面)に2mπの位相差を与えること、すなわちmλ
(λはビームの波長)光路差を与える。スペックルはフ
ライアイレンズのエレメントレンズの間隔に対応した周
期的な構造をもっており、隣り合った3次光源a1同志か
らの光の位相差が変化すると、スペックルは移動し、位
相差が2π変化するたびに、スペックルはちょうど1周
期分移動し元と同じ状態になる。
すなわち物体を照明中に連続的、又は段階的に位相を
2πあるいは2mπ変化させると、一定時間の照明が終了
した時点でスペックルは平滑化されてしまうことにな
る。
ところで実際には、エキシマレーザはパルスレーザで
あるので、位相の変化は連続的ではなく、とびとびとな
る。しかしパルスの数がある程度より多ければ連続的な
変化と同様な結果を得ることができる。このことを模式
的に描いたのが第5図である。第5図(a)は、周期的
なスペックル(干渉縞)の強度分布を1次元に模式的に
描いたものである。となりあったフライアイレンズのエ
レメントレンズに2π/4ずつ位相差を増しながら、エキ
シマレーザ光の4パルスを被照明体に照射したときに生
じる各パルス毎のスペックルの重なった様子を示したの
が第5図(b)である。これを加算(積算)すると第5
図(c)の様にスペックルが平滑化されて消えてしま
う。厳密には、ある一定の強度分布にリップル成分が重
畳する。このパルス数は多ければ多い程良いが通常は数
10パルスで十分な効果が得られる。
〔実施例〕
次に、本発明の第1の実施例を第1図を参照して説明
する。第1図において、第3図で用いた部材と同一の機
能を有するものには同じ符号をつけてある。
第1図で、エキシマレーザ光源10を出射したビーム
は、紫外用反射ミラーM1、M2、M3、M4を介してシリンド
リカルレンズを含む光学系11に入射し、断面形状が長方
形のビームLB0からほぼ正方形なビームLBに整形され
る。そのビームLBは紫外用反射ミラーM5で曲折されてビ
ームエクスパンダ15に入射し、所定のビーム径に拡大さ
れた後、第3図で示した第1のフライアイレンズ3に入
射する。
さて、ここでエキシマレーザ光源10の構造と発振され
るレーザビームの特性との関係について、第6図、第7
図、第8図を参照して説明する。
エキシマレーザ光源は大別すると2つの種類に分けら
れる。1つは安定共振器型と呼ばれるもので、第6図に
示すように誘導放出を起させる放電管100の両端に2個
の共振器用ミラー102a、102bを配置して共振器を構成し
ている。この共振器用ミラー(102a、102b)の間を光が
往復することにより、誘導放出された光の振幅が強めら
れてレーザビームLB0が出射されるが、この型のレーザ
光源から出射されたレーザビームの特徴は空間的及び時
間的コヒーレンスが低いことである。時間的コヒーレン
スが低いということは言いかえると、スペクトルの半値
幅が広い(Δλ0.4nm)ということであり、かかる光
源を集積回路製造用の露光装置等に用いるには、投影レ
ンズPLにおいて色消し(色収差補正)が必要となり、こ
の波長領域で実用的なレンズを作ることは困難である。
もう一つのタイプのレーザ光源は、インジェクション
ロック型と呼ばれるものであり、第7図のように発振器
と増幅器に分かれている。発振器において共振器用ミラ
ー(102a、102b)が配置されている点は前述した安定共
振型と同様であるが、このタイプでは発振器内に所定の
領域の波長を選択するためのエタロン、回折格子等の波
長選択素子(106)が備えられているとともに、放電管1
00の両端にレーザビームを所定の領域で遮断するアパー
チャー(104a、104b)が配置されており、発信されるレ
ーザビームのスペクトルの半値幅が狭く(Δλ0.001n
m)、即ち単色性が向上している。さらに発振されたレ
ーザビームはミラー(108)で曲折されて増幅器に入射
し、第2の放電管(110)の両端に凸状面と凹状面を向
きあわせて配設された不安定共振器用ミラー(112a、11
2b)によって増幅されて出射される。この型のレーザ光
源から出射されるレーザビームの特徴の一つは、発振器
において単色性が高められており時間的コヒーレンスが
高く、投影レンズPLにおいて色消しの必要がないという
ことである。
このため、単一の硝材(石英)のみでレンズを作るこ
とができ、設計、製造とも容易であるという利点があ
る。しかし、インジェクションロック型レーザ光源のも
う一つの特徴として、不安定共振器によって増幅されて
いるために空間的コヒーレンスが極めて高いということ
があり、かかるレーザ光源を用いると露光領域に強い干
渉縞が生じてしまう。
そこでそのような不都合を解決するために開発された
新しい型のレーザ光源として、第8図に示す様なものが
ある。この型のレーザ光源は、前述した安定共振器型レ
ーザ光源に例えばエタロン、プリズム、回折格子等の波
長幅狭帯化用の波長選択素子114を配設してあり、出射
されるレーザビームのスペクトル幅を狭く(Δλ0.00
3nm)している。かかるレーザ光源から出射されるレー
ザビームの特徴は、波長選択素子114を設けたことによ
って時間的コヒーレンスが向上しており、かつインジェ
クションロッキング型に比べて空間的コヒーレンスが低
いことである。
以上、3つのレーザ光源を述べたが、本実施例で用い
るレーザ光源10は、波長選択素子、即ち時間的コヒーレ
ンスを高める手段を備えた第8図の安定共振型レーザ光
源とし、投影レンズPLの色収差補正を不要としている。
また、空間的コヒーレンスはインジェクションロック
型に比べて低くなっているため、かかるレーザ光源から
出射されたビームにより生じるスペックルのコントラス
トは非常に低いものとなっている。
しかしながら、エキシマレーザ光源から出射されるビ
ームの断面形状は一般的に縦横比が1:2〜1:5の矩形をな
しており、空間的コヒーレンスは等方的ではなく、特に
ビーム断面の長手方向より短手方向において高くなって
いる。このため、スペックルはビーム断面の短手方向に
発生しやすく、第1図に示したレーザ光源10から出射さ
れるビームによって生じるスペックルパターンは、コン
トラストの低い一次元の干渉パターンとなっており、こ
の干渉縞のピッチ及び配列方向は先にも述べた通り、強
度分布均一化手段として照明系に配設されるフライアイ
レンズ等のレンズエレメントの間隔及び配列方向に対応
している。
再び第1図の説明に戻り、ビームエクスパンダー15を
出射したほぼ正方形断面の平行ビームは第1図のフライ
アイレンズ3、レンズ4を介して走査ミラー17に入射す
る。本実施例のレーザ光源10は、第8図に示したよう
に、内部に波長選択素子を備えた安定共振器型のKrFエ
キシマレーザ光を発振するものとしたので、ビーム断面
の短手方向に関して空間的コヒーレンスが高く、走査ミ
ラー17によるビームの揺動は、その短手方向に合わせて
一次元に行なわれるものとする。従って本実施例におい
て走査ミラー17は、シリンドリカルレンズを含む光学系
11により整形される前のビームLB0の断面の長手方向、
即ち縦方向に振動中心軸が一致するように配置され、ガ
ルバノ、ピエゾあるいはねじれ振動子等の振動源(偏向
源)19に接続されている。
ここで、ビームが振動される方向は常にビームの短手
方向と完全に一致させておく必要はなく、ビームの長手
方向と交差する方向のうち適宜選択された一方向であれ
ばよい。即ち、走査ミラー17の振動中心軸の方向は固定
的に設定されたものではなく、除去しようとするスペッ
クルパターンの状態によって、ビームLB0の長手方向と
振動中心軸を相対的に45度程度までの間で適宜傾けるこ
とが好ましい。
また、この実施例においてはビームを所定回数振動さ
せる構成をとっているが、本実施例において除去しよう
としているスペックル(干渉縞)はコントラストがもと
もと低いので、必ずしもビームを規則的に往復するよう
に振動させる必要はない。即ち、1スキャンの間にウェ
ハW上に形成されたレジスト層(図示せず)の感度との
兼合いで設定される適正露光量を得るだけのパルスを打
ち終るような場合には、走査ミラー17を一方向に所定量
揺動させただけでスペックルを消失できることも想定さ
れる。なお、ビームの振動は、レーザビームLB0の発振
に同期させておこなうことが好ましく、本実施例におい
ては、例えば1スキャンで50パルス程度となるように条
件設定すると良い。
次に、走査ミラー17によって短手方向に振られたビー
ムは、レンズ21を通って、第2のフライ・アイレンズ5
に入射し、第3図で示したように多数の3次光源(スポ
ット光)として集光した後、発散し、集光レンズ25によ
って再度集光され、紫外用反射ミラー27で曲折されてメ
イン・コンデンサーレンズ2に入る。メイン・コンデン
サーレンズ2によって適度に集光された多数の3次光源
の夫々からの光は、レチクルR上ですべて重畳され、一
様な照度分布となってレチクルRを照射する。これによ
り該レチクルR上の回路パターンが、例えば石英からな
る投影レンズPLによってウェハW上に投影露光される。
ここで、投影レンズPLは片側(ウェハ側)又は両側テ
レセントリックであり、第2のフライ・アイレンズ5の
出射面側にできる3次光源像は、集光レンズ25、メイン
・コンデンサーレンズ2等によって瞳epとほぼ共役とな
っている。即ち、瞳epには3次光源の点光源(ビームの
収束点)がフライ・アイレンズ3と5の夫々のレンズエ
レメント数の積だけ形成されることになる。
また、レーザ光源10で発振されたビームLB0の長方形
断面の長手方向は、本実施例ではフライアイレンズ3、
5の各エレメントレンズの一方の配列方向(第1図で光
軸AXをZ軸とするとY軸方向)に一致するように定めら
れている。さらに2つのフライアイレンズ3、5の各エ
レメントレンズの配列も、互いにX方向とY方向とで一
致しているものとするが、必ずしもその必要はなく、第
1図に示したフライアイレンズ3とフライアイレンズ5
とを図の状態から光軸AXを中心に相対的に回転させてお
いてもよい。
次に本実施例の作用、動作について述べる。
本実施例のレーザ光源10の場合、ビームLB0の空間的
コヒーレンスが元々低いため、先に第3図によって説明
したように、第1のフライアイレンズ3で作られる2光
源a、b、c同志が互いに干渉しないようにエレメント
レンズ3a、3b、3cの間隔を設定しつつ実用的な寸法及び
個数でフライアイレンズを製造することができる。とこ
ろが、第2のフライアイレンズ5では、3次光源a1(又
はb1、c1)同志が互いに干渉しないようにエレメントレ
ンズ5−1、5−2、5−3の寸法を定めると、特にビ
ームLB0の断面の短手方向と一致した配列方向に関して
は、極端な場合第1のフライアイレンズ3の外形寸法の
10倍程度の大きさになってしまう。このようなことは装
置構成上、極めて不都合なことであり、そのため、3次
光源a1(又はb1、c1)同志による干渉はさけられない。
そこで第1図に示した走査ミラー17を揺動させて、フラ
イアイレンズ5の隣り合ったエレメントレンズで作られ
る3次光源a1(又はb1、c1)同志に2mπの間で位相差を
与え、第5図のように干渉縞の平滑化を行なう。尚、2
次光源a、b、c同志に干渉性がないとすると、フライ
アイレンズ5の1つのエレメントレンズ内に作られる3
次光源a1、b1、c1同志にも干渉性がない。
ここで、3次光源による干渉の様子を考えてみると、
例えば第9図に示すように、フライアイレンズ5の各エ
レメントレンズ5a、5b、5c、5d、5e、5f、5g、5hがX、
Y方向に規則的に配列され、レーザ光源10からのレーザ
ビームLB0の断面の長手方向がY方向と一致している場
合、Y方向に関してはビームLB0の空間的コヒーレンス
が元々低いために、Y方向に配列されたエレメントレン
ズ、例えば5a、5d、5gの夫々にできる2次光源aからの
3次光源Aa、Ad、Agは互いに干渉しないような条件が成
り立つ。ところが、X方向に関しては、比較的に空間的
コヒーレンスが高いために、例えばX方向に並んだエレ
メントレンズ5c、5d、5e、5fの夫々に2次光源aからの
光で作られた3次光源Ac、Ad、Ae、Afは互いに干渉して
しまう。
この3次光源Ac、Ad、Ae、Afによる干渉も、系の条件
によって変化し、例えば隣り合った2つのエレメントレ
ンズ5c、5dの3次光源Ac、Adのみが互いに干渉し、3次
光源Acに対して2つ以上離れたエレメントレンズ5e、5f
の3次光源Ae、Afの夫々の間では全く干渉が起らない場
合、あるいは3次光源Ac、Ad、Aeの3つだけが互いに干
渉する場合、さらにはX方向のエレメントレンズの同一
位置にできる3次光源Ac、Ad、Ae、Afの全てが互いに干
渉する場合等がある。第10図は、隣り合った2つのエレ
メントレンズ内の同一位置にできる3次光源のみ(例え
ばAcとAd、AdとAe、AeとAf)が互いに干渉したときに、
レチクルR(又はウェハW)上に生じる干渉縞の強度分
布Fr1を示し、理論的には正弦波になる。
従ってこのような場合は、互いに干渉し合う3次光源
の位相差がπ(あるいはK=0、1、2、3……とし
て、2Kπ+π)だけずれるように走査ミラー17の角度を
変えて、レーザ光源10から2パルスを発振すれば、2パ
ルス目による干渉縞の強度分布Fr2は丁度1/2ピッチだけ
ずれることになり、これらを重ね合わせたものは数学上
はフラットな強度分布Fr3になる。しかしながら一般に
は、X方向に並んだいくつかの3次光源が相互に干渉し
合うため、第5図(a)に示したような複雑な強度分布
になる。ところが、X方向に並んだn個の3次光源同志
(例えばAc、Ad、Ae、又はAd、Ae、Af等)が互いに干渉
し合う場合でも、数学的な解析によれば、n個の3次光
源の夫々が2π/nずつ位相差を変えるように、すなわち
レチクルR上の干渉縞が、1/nピッチずつ、ピッチ方向
に移動するように走査ミラー17の角度変化に同期してn
パルスのビームを照射すると、重ね合わされた強度分布
をフラットにできることがわかっている。従ってフライ
アイレンズ5のX方向のエレメントレンズの数をnとす
ると、例えば走査ミラー17が半周期振動(干渉縞の1ピ
ッチの移動に相当)する間に同一強度でnパルスを照射
すれば、ウェハW上の露光領域に生じた干渉縞による露
光むらは消せることになる。
ただし、この場合は、走査ミラー17の角度変化と各パ
ルス光毎の発振トリガーのタイミングとを極めて正確に
保つ必要がある。
また別の考え方として、走査ミラー17が半周期振動す
る間に、nパルスよりも十分大きなパルス数で露光を行
なうこともできる。先にも述べたようにフライアイレン
ズ5のX方向のエレメトレンズの数を10とすると、n=
10であるので、走査ミラー17の半周期の振動の間に約50
パルス(往復では100パルス)程度を発振させるもので
ある。この場合は、走査ミラー17の角度変化と各パルス
光毎の発振トリガーとをそれ程正確に保つ必要がなく、
装置化の点で有利である。また、実験によって、干渉縞
の平滑化のために走査ミラーの半周期中に必要な最小パ
ルス数Nminを求めておき、あるショットの露光に必要な
総パルス数がm・Nmin(m=1、2、3……)になるよ
うに各パルス光の光量を調整しておけば、適正露光量の
制御も容易に実現できることになる。
以上、本実施例では、走査ミラー17をビームLB0の断
面の短手方向(長手方向と直交する方向)に合わせて1
次元のみ振動させたが、これはフライアイレンズ5によ
って作られた3次光源のX方向(ビームLB0の短手方
向)の配列のみによって1次元の干渉縞が発生するから
であって、もし、ビームLB0の断面の長手方向(Y方
向)に沿って並んだ3次光源同志によっても干渉が起る
場合は、全く同様の考え方で走査ミラー17を2次元に揺
動させればよい。この場合、3次光源の夫々は、瞳ep上
でラスター走査と同様に微小量だけ同時に位置変化す
る。また1枚の走査ミラー17を2次元振動させる代り
に、X方向用とY方向用に2枚の走査ミラーを設けてビ
ームの振動方向を分担させてもよい。
また、本実施例では、レーザ光源10から射出するビー
ムLB0の断面の長手方向と、各フライアイレンズ3、5
のエレメントレンズの一方の配列方向(Y方向)とを一
致させたが、これは任意の関係でよく、必須の条件では
ない。しかしながら、その関係がどのようなものであっ
ても、走査ミラー17の振動によるビームの少なくとも一
方の揺動方向は、元々のビームLB0の断面の長手方向と
交差する方向になる。
次に本発明の第2の実施例を第11図を参照して説明す
る。第11図は、照度分布均一化手段のみを示し、他の構
成は第1図のものと同様である。また第1図で示した部
材と同一のものには同じ符号を付けてある。本実施例で
は、第1のフライアイレンズ3の前にも、ビームを揺動
させるための走査ミラー16、及びその振動源18を設けた
点が第1の実施例と異なる。
本実施例においても、レーザ光源10は内部に波長選択
素子を有する安定共振器エキシマレーザ(KrF)光源と
し、発振されたビームLB0の断面は長方形であり、長手
方向の空間的コヒーレンスはダブル・インテグレータに
よっても干渉縞が生じない程度に低く、短手方向の空間
的コヒーレンスはかなり高いものとして説明する。
第1の実施例では、空間中の面SP2に第1のフライア
イレンズ3で作られた多数の2次光源像(スポット光)
同志は、互いに干渉しないとしたが、条件によっては干
渉することがある。この場合、先に第4図で説明したよ
うに、第2のフライアイレンズ5の各エレメントレンズ
5−1、5−2、5−3の同一位置にできる3次光源a1
(又はb1、c1)同志は当然互いに干渉するが、さらに、
1つのエレメントレンズ内にできる3次光源a1、b1、c1
同志も互いに干渉することになる。
ここで第11図(第3図でも同様)からも明らかなよう
に、2次光源像ができる面SP2と3次光源像ができる面S
P3とは互いに共役である。しかも、第2のフライアイレ
ンズ5の1つのエレメントレンズは、第1のフライアイ
レンズ3の射出側にできた全ての2次光源像を再結像す
ることになるので、比較的大きな倍率がかかっている。
典型的な例として、フライアイレンズ3、5の各エレメ
ントレンズの径寸法が等しく、かつ配列方向の数がとも
に10個であるとすると、倍率は10倍になる。
従って、第1実施例のように、第9図で示した3次光
源Ac、Ad、Ae、Af同志の干渉によるスペックルパターン
を平滑化するのに必要な走査ミラー17の最小の角度変化
範囲だけでは、2次光源同志による干渉の影響が残って
しまうことになる。
そこで走査ミラー17の角度変化範囲を、典型的な例と
して約10倍以上にすることが考えられる。しかしなが
ら、走査ミラー17を大きく振ることは、フライアイレン
ズ5に入射する光束の一部がけられる可能性を大きくす
るため、あまり好ましいことではない。仮りに、走査ミ
ラー17の大きな振れ角の始めと終りとでフライアイレン
ズ5に入射する光束の一部がけられると、それはそのま
まウェハWへの適正露光量に対する誤差があるいはスル
ープットの低下となり、極めて不都合なことになる。
そこで本実施例では、走査ミラー16によって第1のフ
ライアイレンズ3に入射するビームを揺動させて、2次
光源同志の位相差を2mπの間で変化させつつ複数のパル
ス光を照射するようにした。もちろん、走査ミラー17に
よるビームの揺動も、第1実施例と同様に同時に行なわ
れる。
2次光源同志による干渉によってレチクルR(又はウ
ェハW)上にできる干渉縞の様子は、先に第10図を用い
て説明したのと全く同じであるが、第1と第2のフライ
アイレンズ間で、例えば、10倍の倍率があるため、レチ
クルR上の干渉縞のピッチは、3次光源a1同志の干渉で
作られる干渉縞のピッチよりも約10倍大きくなる。従っ
て、例えば第1のフライアイレンズ3の隣り合ったエレ
メントレンズの2次光源のみが互いに干渉するような場
合は、第12図に示すようにピッチの長い正弦波状の強度
分布Fr0と、ピッチの短い強度分布Fr4が重畳した干渉縞
が現われる。
この第12図のような干渉縞の場合、走査ミラー16は互
いに干渉する2つの2次光源にπの位相差を与えるよう
に、少なくとも2つの角度位置に振ればよい。すなわち
走査ミラー16がある角度位置のときに、走査ミラー17を
半周期(又は1周期程度)だけ揺動させつつ、数十パル
スの発光を行ない、次に走査ミラー16を所定量だけ角度
変化(位相差πを与える)させた状態で、同様に走査ミ
ラー17を半周期(又は1周期程度)だけ揺動させつつ、
数十パルスの発光を行なえばよい。
もちろん、ビームLB0の空間的コヒーレンスが高くな
れば、2次光源a、b、cの3つ以上が互いに干渉し合
うことになるため、それに応じて走査ミラー16の角度変
化の割合は細かくなる。このため、走査ミラー16の角度
を一定量だけ変化させては、走査ミラー17を半周期(又
は1周期)だけ振ることを繰り返すことになる。
ところで、例えば走査ミラー17の半周期のうちに50パ
ルス程度の発光を行なうものとすると、走査ミラー16の
角度変化の回数は最低で約10回(フライアイレンズ3の
エレメントレンズの干渉方向の数)必要になることもあ
り、ウェハ上の1つの領域(1ショット)を露光するの
に最低でも50×10=500パルスが必要になる。このこと
は適正露光量を考慮して、1パルスあたりの光量を第1
の実施例にくらべて1/5〜1/10程度に絞って露光するこ
とを意味する。エキシマレーザ光源の一般的な繰り返し
発光周波数は100〜200Hz程度であるため、1ショットの
露光時間は2.5〜5秒にも及び、スループットの大幅な
低下が起り得る。そこで先にも説明したように、走査ミ
ラー17の角度変化と各パルス毎の発振トリガーのタイミ
ングとをなるべく正確に同期させ、走査ミラー17の半周
期中に照射するパルス数を極力小さくするとともに、走
査ミラー16の角度変化もなるべく正確に行なうようにす
る。こうすれば第1図の実施例とくらべて大幅なスルー
プットの低下は生じない。
以上、本実施例によれば、空間的コヒーレンスの高い
レーザ光源、例えば第7図に示したインジェクションロ
ック型レーザを用いたとしても良好にスペックルパター
ンを平滑化できる。もちろん、走査ミラー16、17をとも
に2次元に振動させる構成にしておけば、2次元の干渉
縞又はランダムなスペックルを良好に平滑化できる。
尚、本実施例においては、振動源18、19及びレーザ光
源10のトリガー回路は、適宜の制御手段によって同時に
周期制御される。
次に本発明の第3の実施例を第13図により説明する。
第13図は1段目のオプチカル・インテグレータに石英に
よる四角柱のロッド30を用いた場合の照度分布均一化手
段の例を示す。レーザ光源10からのビームLB0は適宜の
光学系を用いて集光ビームLB′に変換される。集光ビー
ムLB′は集光点(スポット)SP0からわずかに発散した
位置でロッド30の入射端に入いる。
ビームLB′はロッド30の内部で多重反射を繰り返し、
ロッド30の他端から発散した光となってレンズ4に入射
する。レンズ4を通った光束は走査ミラー17で反射さ
れ、空間中の面SP2に多数の2次光源となって集光し、
そこから再び発散してレンズ21に入射し、各2次光源か
らの光はそれぞれほぼ平行光束(互いにわずかに角度が
異なる)となって第2のオプチカル・インテグレータと
してのフライアイレンズ5に入射する。この実施例で
は、ビームLB′のロッド30内部での多重反射により、1
つの集光点SP0が見かけ上、多数存在するように、面SP2
に再結像される。
以上、本発明の各実施例を説明したが、オプチカル・
インテグレータとしては、1段目を細いオプチカル・フ
ァイバーを束ねたバンドルにし、2段目をフライアイレ
ンズにした組み合わせでもよい。またフライアイレンズ
のエレメントレンズはハニカム形状(正六角形)にし
て、一体の石英材を加工したものにしてもよい。
また、本発明は、第1図のような縮小投影型露光装置
だけでなく、均一な照度分布で照明を行なわなければな
らない装置全般に、そのまま応用できるものである。
さらに、本発明の各実施例では1段目と2段目のオプ
チカル・インテグレータの間で走査ミラーを揺動させる
ものとしたが、2段目のオプチカル・インテグレータの
後にも走査ミラーを設けて所定の周期で振動させてもよ
い。
〔発明の効果〕
以上のように、本発明は、第1オプチカル・インテグ
レータと第2オプチカル・インテグレータとの間に揺動
手段を配設しているので、複雑な制御をすることなくこ
の揺動手段を用いてスペックルパターン(干渉縞)を平
滑化することができる。
また、第1オプチカル・インテグレータと第2オプチ
カル・インテグレータとを用いているので、投影光学系
の瞳に形成されるビームスポット像(3次光源)の数を
極めて多くすることができるため、投影光学系内部の特
定のレンズ素子に極端に大きなエネルギーが集中するこ
とがなく、投影光学系の破損が防止されるという効果も
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例による照明光学装置を投
影型露光装置に適用した場合の構成を示す斜視図、第2
図は従来の装置におけるフライアイレンズと投影露光系
の関係を示す図、第3図は本発明の基礎となるダブル・
フライアイレンズの構成を説明する図、第4図は第3図
の構成によって得られる光源像(スポット光)の配列を
示す平面図、第5図(a)、(b)、(c)はそれぞれ
被照明体に1パルスの照明光で生ずる干渉縞の強度分
布、多数パルスの照明光で平滑化するときの干渉縞の位
置移動、及び平滑後の強度分布を表わす図、第6図、第
7図、第8図はそれぞれレーザ光源の代表的な構造を示
す図、第9図は2段目のフライアイレンズの射出端にで
きる3次光源(スポット光)の配列を示す平面図、第10
図は干渉縞の平滑化の様子を説明する図、第11図は本発
明の第2の実施例による照明光学装置の構成を示す図、
第12図は可干渉性の強いビームをダブル・フライアイレ
ンズに入射したときに被照明体上に生じる干渉縞の強度
分布の一例を示す図、第13図は本発明の第3の実施例に
よる照明光学装置の構成を示す図である。 〔主要部分の符号の説明〕 1、3、5……フライアイレンズ、 2……コンデンサーレンズ、10……レーザ光源、 16、17……走査ミラー、30……ロッド、 R……レチクル、PL……投影レンズ、W……ウェハ、 LB0……発振ビーム。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パルス光を放射する光源装置と、 前記光源装置からのパルス光を入射させて複数の第1点
    光源を生成する第1オプチカル・インテグレータと、 前記複数の第1点光源から射出されるパルス光を入射さ
    せて複数の第2点光源を生成する第2オプチカル・イン
    テグレータと、 前記複数の第2点光源から射出されるパルス光を入射さ
    せてマスクをほぼ均一な照度で照明する集光光学系と、 前記マスクの像を感光基板上に投影する投影光学系とを
    備えた露光装置において、 前記第1オプチカル・インテグレータと前記第2オプチ
    カル・インテグレータとの間の所定の拡大倍率の関係に
    よって生成される前記複数の第2点光源間での干渉を低
    減するために、前記第1オプチカル・インテグレータと
    前記第2オプチカル・インテグレータとの間において、
    前記複数の第1点光源の各々の点光源から射出される各
    パルス光を各々少なくとも1次元に揺動させる揺動手段
    を設けたことを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】前記第1オプチカル・インテグレータは、
    ロッド型のオプチカル・インテグレータであることを特
    徴とする請求項第1項記載の露光装置。
  3. 【請求項3】前記複数の第1点光源は、前記第1オプチ
    カル・インテグレータと前記第2オプチカル・インテグ
    レータとの間に形成されていることを特徴とする請求項
    第1項記載の露光装置。
  4. 【請求項4】前記複数の第2点光源は、前記第2オプチ
    カル・インテグレータと前記集光光学系との間に形成さ
    れていることを特徴とする請求項第1項記載の露光装
    置。
  5. 【請求項5】前記光源装置は、波長選択素子を備えた安
    定共振型レーザ光源であることを特徴とする請求項第1
    項記載の露光装置。
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