JP3230101B2 - 投影露光装置及び方法、並びに素子製造方法 - Google Patents

投影露光装置及び方法、並びに素子製造方法

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JP3230101B2 JP05135292A JP5135292A JP3230101B2 JP 3230101 B2 JP3230101 B2 JP 3230101B2 JP 05135292 A JP05135292 A JP 05135292A JP 5135292 A JP5135292 A JP 5135292A JP 3230101 B2 JP3230101 B2 JP 3230101B2
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路や液晶
表示素子製造用の投影露光装置に関し、特に露光用光源
としてエキシマレーザ等のパルス光源を備えた投影露光
装置の露光量制御や照度均一化制御に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】半導体素子等の回路パターン形成には、
一般にフォトリソグラフィと呼ばれる工程が必要であ
る。この工程では通常、レチクル(マスク)パターンを
半導体ウエハ等の基板上に転写する方法が採用される。
基板上には感光性のフォトレジストが塗布されており、
照射光像、すなわちレチクルパターンの透明部分のパタ
ーン形状に応じて、フォトレジストに回路パターンが転
写される。一般に投影露光装置(例えばステッパー)で
は、レチクル上に描画された転写すべき回路パターンの
像が、投影光学系を介して基板(ウエハ)上に投影、結
像される。
【0003】また、レチクルを照明するための照明光学
系中には、フライアイレンズ等のオプチカルインテグレ
ータが使用されており、レチクル上に照射される照明光
の強度分布がほぼ均一化される。この均一化を最適に行
うため、フライアイレンズを用いる場合には、レチクル
側焦点面(射出面側)とレチクル面(パターン面)とは
ほぼフーリエ変換の関係で結ばれており、さらにレチク
ル側焦点面と光源側焦点面(入射面側)ともフーリエ変
換の関係で結ばれている。従って、レチクルのパターン
面とフライアイレンズの光源側焦点面(正確にはフライ
アイレンズの個々のレンズの光源側焦点面)とは、結像
関係(共役関係)で結ばれている。このため、レチクル
上ではフライアイレンズの各光学エレメント(2次光
源)からの照明光がコンデンサーレンズ等によってそれ
ぞれ加算(重畳)されることで平均化され、レチクル上
の照度均一性を良好にすることが可能になっている。
【0004】以上のことは、現在露光用光源として一般
的に用いられている高圧水銀ランプであっても、最近注
目を集めているKrF、ArFエキシマレーザのような
パルスレーザ光源であっても原理的には変わらない。但
し、パルスレーザを光源とした投影露光装置では、レー
ザ光がパルス毎に±10%程度のばらつきを有している
上、レチクル(またはウエハ)面上にはレーザ光の持つ
可干渉性による規則的な干渉パターン、さらに照明光学
系内の傷、ゴミ、面不良等によって生じる位相の異なっ
た多数の光束が重なった不規則な干渉パターン(スペッ
クル)が発生し、これらによりレチクル面には照度むら
が生じ得る。そこで、例えば特開昭63−316430
号公報、特開平1−257327号公報等に開示された
手法を用い、複数パルスによる干渉パターンの平滑化
(照度均一化)と所望の露光量制御精度とを達成するこ
とが提案されている。
【0005】ところで、最近ではレチクルの回路パター
ンの透過部分のうち、特定の部分からの透過光の位相
を、他の透過部分からの透過光の位相よりπ(rad) だけ
ずらす、いわゆる位相シフトレチクルが、例えば特公昭
62―50811号公報等で提案されている。この位相
シフトレチクルを使用すると、従来よりも微細なパター
ンの転写が可能となる。ところが、位相シフトレチクル
については、その製造工程が複雑になる分コストも高
く、また検査及び修正方法も未だ確立されていないの
で、多くの問題が残されている。
【0006】そこで、位相シフトレチクルを使用しない
投影露光技術として、レチクルの照明方法を改良するこ
とで転写解像力を向上させる試みがなされている。その
1つの照明方法として、照明光学系の瞳面(フーリエ変
換面)、すなわちフライアイレンズの射出側焦点面近傍
に輪帯状の開口絞り(空間フィルター)を配置し、照明
光学系の光軸の回りに分布する照明光束を部分的にカッ
トして照明光束の光量分布を輪帯状に規定することで、
レチクルパターンに達する照明光束に一定の傾斜を持た
せる方式(輪帯照明法)が提案されている。さらに高解
像力、大焦点深度の投影露光を達成するため、フライア
イレンズの射出側焦点面近傍に照明光学系の光軸に対し
てほぼ対称な2つの開口を有する絞りを配置し、レチク
ルパターンの周期性に対応して特定方向から照明光束を
所定角度だけ傾斜させて照射する方式(傾斜照明法)も
提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の如
き傾斜照明法を採用する場合、特に光源がエキシマレー
ザのようなパルスレーザであると、パルス毎にそのエネ
ルギー量(光量)や光強度分布が変動する上、機械的な
振動等によって照明光路中でのビーム位置(重心位置)
がその断面方向に微小シフトし得るので、上記2つの開
口部(2次光源)の各々から射出される1パルス毎の光
量、さらにはその積算値が互いに異なることになる。こ
のため、レチクル面(またはウエハ面)上の1点に集ま
る各々の照明光束の光量が片寄る、すなわち照明光学
系、または投影光学系の光軸に関してほぼ対称的に傾い
てレチクルパターンに達する複数の照明光束の光量(積
算値)の各々が大きくばらつき、ウエハに対して良好な
パターン形成を行うことができないという問題が生じ得
る。
【0008】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、通常のレチクルを使用しても高解像度、大焦点
深度が得られるとともに、照度均一性に優れ、かつエキ
シマレーザに代表されるパルスレーザを光源として使用
する場合にも良好なパターン形成が可能な投影露光装置
を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる問題点を解決する
ため本発明においては、照明光学系中のマスクパターン
に対する光学的なフーリエ変換面、もしくはその近傍面
内で、照明光学系の光軸から偏心した離散的な少なくと
も2つの位置の各々に規定される複数の部分領域(すな
わち複数のフライアイレンズの各射出面(2次光源像)
に相当)の各々から射出されるパルス光の光量を個別に
計測し、この計測されたパルス光の光量の積算値が、複
数の部分領域(フライアイレンズ)の各々でほぼ等しく
なるように、複数の部分領域の各々を通過する各パルス
光の光量を、単位パルス数毎に調整することとした。さ
らにパルス光源が可干渉性のパルス光を発生する場合に
は、フライアイレンズへの入射角度をパルス毎に微小変
化させることで、干渉縞のコントラストの低減化も行う
こととした。また、部分領域毎の通過光量の積算値が、
所定の露光量(パターン露光時の適正露光量)に対応し
た目標積算光量値ともほぼ一致するように、上記光量調
整と並行して光源から射出されるパルス光の光量調整も
適宜行うこととした。
【0010】
【作用】本発明では傾斜照明法を採用するにあたって、
照明光学系の瞳面(フーリエ変換面)、もしくはその近
傍面内に規定される少なくとも2つの部分領域(例えば
フライアイレンズの射出面)の各々から射出されるパル
ス光の光量の各積算値を互いにほぼ等しくするものとし
た。このため、照明光学系、または投影光学系の光軸に
関してほぼ対称的に傾いてマスクのパターンに達する複
数の照明光束の各積算光量値がほぼ等しくなり、感光基
板に対して良好なパターン形成を行うことが可能にな
る。さらにフライアイレンズへの入射角度をパルス毎に
微小変化させることで、可干渉性のパルス光の照射によ
り生じる干渉縞のコントラストを低減してマスク(また
は感光基板)面での照度均一性も向上させることが可能
となる。また、先の部分領域毎の通過光量の積算値が目
標積算光量値ともほぼ一致するので、マスク(または感
光基板)へ与える各積算光量の合計値(露光量)が適正
値、ないしは所定の許容範囲内となり、所望の露光量制
御精度までも達成することができる。
【0011】
【実施例】図1は、本発明の第1の実施例による投影露
光装置(ステッパー)の概略的な構成を示す図であっ
て、本実施例では光分割器として2個の多面体プリズム
(図3)を使用したものである。また、ここでは露光用
光源として、特に遠紫外域の可干渉性のパルス光(Ar
F、KrFエキシマレーザ等)を射出するパルスレーザ
光源を用いるものとする。尚、可干渉性のパルス光以
外、例えば非干渉性のパルス光を用いても良い。
【0012】図1において、レーザ制御装置32は次に
照射すべきパルス光のエネルギー量(光量)に対応する
レーザ光源1の高圧放電電圧(印加電圧、または充電電
圧に対応)を制御するものであって、ここではパルス毎
にその光量の調整を行う。さらに光源1にて必要な所定
の充電時間が経過した後、外部トリガパルスを光源1に
送ってその発振(パルス数、発振間隔等)も制御する。
ここで制御装置32は、露光装置本体用の主制御系31
からの指令に基づいて上記制御を行うが、例えば特開平
2−294013号公報等に開示されているように、主
制御系31と制御装置32とによって露光装置本体とレ
ーザ光源1との協調制御を行うこともできる。
【0013】さて、パルスレーザ光源1から射出される
レーザビームLBは減光部2に入射し、ここでそのビー
ム光量が0%(完全透過)から100%(完全遮光)の
間で連続的、もしくは段階的に減衰させられる。減光部
2の構成や制御方法については、例えば特開平3−17
9357号公報に開示されているので、ここでは説明を
省略する。さらにレーザビームLBは、例えば2組(凹
凸)のシリンドリカルレンズを組み合わせたビームエク
スパンダ(ビーム断面形状変換光学系)3に入射し、ビ
ームエクスパンダ3はビーム断面を適当な形状、大きさ
に整形する、すなわちレーザビームLBの短手方向の幅
を拡大してその断面形状をほぼ正方形に変換する。
【0014】ビームエクスパンダ3を射出したレーザビ
ーム(平行光束)LBはビームスプリッタ4で分割さ
れ、大部分はここで反射してビーム位置調整部(本発明
の光量調整手段)5に入射する。一方、ビームスプリッ
タ4を透過したレーザビームLBは光量モニタ(例えば
焦電型のパワーメータやPINフォトダイオード等)3
3に入射し、光量モニタ33はレーザビームLBの各パ
ルス毎の光量(光強度)に応じた信号を制御装置32に
出力する。制御装置32は、単位パルス毎にレーザ光源
1に対する印加電圧と、その印加電圧のもとで発振され
るパルス光の光量との関係に関する情報を更新するとと
もに、主制御系31で決定される次に照射すべきパルス
光の光量に対応した印加電圧を上記更新した関係から求
め、この印加電圧のもとで次パルスを光源1から発振さ
せる。
【0015】図2はビーム位置調整部5の具体的な構成
の一例を示し、本実施例では2枚の平行平板ガラス5
a、5bで構成している。図2において平行平板ガラス
5a、5bは、それぞれ照明光学系の光軸AXに対して
垂直な互いに直交する2つの軸(紙面と垂直な方向と平
行な方向)の回りを回転可能となっている。従って、平
行平板ガラス5a、5bの各傾斜角を調整することによ
って、照明光学系の光軸AXと垂直な面内での光軸AX
に対するレーザビームLBの位置(光量分布の重心位
置)を任意に変更、調整することが可能となっている。
【0016】さて、ビーム位置調整部5を通過したレー
ザビーム(平行光束)LBは光分割器6に入射し、ここ
で複数(図1中では2つ)のビームLBa、LBbに分
割されて射出される。図3は本実施例に好適な光分割器
6の具体的な構成の一例を示し、ここではV型の凹部を
持つ第1の多面体プリズム6aと、V型の凸部を持つ第
2の多面体プリズム6bとを組み合わせたもので構成さ
れる。これら2つのプリズム6a、6bの屈折作用によ
って、ビームLBは2つのビームLBa、LBbに分割
されることになる。
【0017】また、本実施例では多面体プリズム6a、
6bの間隔を調整可能に構成している。これによって、
照明光学系の光軸AXと垂直な面内でビームLBa、L
Bbの各位置を、光軸AXに対してその垂直方向(紙面
内上下方向)に変更することが可能となっている。但
し、本実施例では光分割器6によるビームLBの分割位
置(換言すればV型プリズム6a、6bの凹部、凸部の
各頂点)が、照明光学系の光軸AXとほぼ一致している
ものとする。このことは、第2フライアイレンズ7a、
7bを移動するときに、その移動に追従してビームLB
a、LBbをその各入射面に正確に入射させる上で有効
となる。
【0018】さらに図3では、光分割器6a、6bで分
割された2つのビームのうち、いずれか一方(図中では
ビームLBa)の光路中に光路差発生部材として、例え
ば平行平板ガラス34を配置している。このため、ビー
ムLBaはビームLBbに対して所定量だけ位相遅れが
与えられる、すなわち2つのビームの間に光路長の差が
生じることになる。尚、2つのビームの光路差がビーム
LBのコヒーレント長よりも長くなるように、平行平板
ガラス34の厚さが定められている。これによって、ビ
ームLBa、LBbによる干渉パターンのコントラスト
が低減されることになる。
【0019】また、本実施例では光分割器6として2組
の多面体プリズム6a、6bを用いるものとしたが、例
えば光ファイバー、V字型ミラーと2枚の平面ミラーと
を組み合わせたもの、凹型の多面体プリズムと凸レンズ
(または正のパワーを持つレンズ群)とを組み合わせた
もの、回折格子(特に位相型回折格子)、あるいは凸レ
ンズアレイ等を用いても構わない。さらに、本実施例で
は光分割器6による光束分割数を2個としていたが、そ
の分割数は3個以上でも良く、要はレチクルパターンの
周期性(第1、第2フライアイレンズの数)に応じた分
割数であれば良い。例えば2次元の周期性パターンの場
合は分割数を4個とし、光分割器6としてピラミッド型
(4角錐型)プリズムや4つの射出部を有する光ファイ
バー等を用いれば良い。
【0020】ところで、本実施例では光分割器6として
多面体プリズム(図3)を用いるとともに、光分割器6
より光源側にビーム位置調整部5を設けている。一般に
レーザビームLBは図4に示すような光強度分布を持っ
ているため、ビーム位置調整部5によって光分割器6に
入射するビームLBの位置をシフトさせると、光分割器
6によるビームLBの分割比が変化してビームLBa、
LBbの各光量も変化することになる。すなわちビーム
位置調整部5は、ビームLBa、LBbの各光量を調整
することが可能であり、本発明の第2の光量調整手段に
相当する。尚、ビーム位置調整部5は平行平板ガラス
(図2)以外で構成しても良く、さらに照明光学系の光
軸AXと垂直な面内で光分割器6を移動可能に構成して
も、あるいは光分割器6とレチクル19との間のビーム
LBa、LBbの光路中の各々に配置した減光フィルタ
ー(互いに透過率が異なる複数の減光フィルターを交換
可能に構成しておくことが望ましい)を第2の光量調整
手段として用いるようにしても良い。
【0021】さて、図1の説明に戻り、光分割器6から
のビームLBa、LBbの各々は、干渉パターンのコン
トラストの低減化手段11a、11bを介して第2フラ
イアイレンズ7a、7bに入射し、さらに第2フライア
イレンズ7a、7bを射出した各光束はフィールドレン
ズ9a、9b、干渉パターンのコントラストの低減化手
段12a、12b、及びフィールドレンズ10a、10
bを介して第1フライアイレンズ8a、8bに入射す
る。このとき、第1フライアイレンズ8aには第2フラ
イアイレンズ7aからの光束のみが入射し、第1フライ
アイレンズ群8bには第2フライアイレンズ群7bから
の光束のみが入射する。
【0022】さらに第1フライアイレンズ8a、8bを
射出した各光束は、その射出面近傍に配置された開口絞
り(σ絞り)13a、13b、及びビームスプリッタ1
4a、14bを通ってコンデンサーレンズ16、18、
及び折り曲げミラー17に導かれ、レチクル19の下面
に形成されたパターンRPをほぼ均一な照度で照明す
る。レチクルパターンRPを透過、回折した光は投影光
学系20により集光結像され、ウエハ22上にパターン
RPの像を形成する。ここで、絞り13a、13bは、
第1フライアイレンズから射出される光束の開口数、す
なわちコヒーレンスファクター(σ値)が0.1〜0.
3程度となるように、その開口径が定められている。
尚、同図中21は投影光学系20中のパターンRPに対
する光学的なフーリエ変換面(以下、投影光学系の瞳面
と称す)を表し、この瞳面21には可変開口絞り(NA
絞り)を設ける場合もある。また、瞳面21内には光軸
AXに対して偏心した離散的な2つの位置(光軸AXか
らほぼ等距離)の各々に、第1フライアイレンズ8a、
8bによる光源像(3次光源像)が形成される。
【0023】また、照明光学系中にもレチクルパターン
RPに対する光学的なフーリエ変換面(以下、照明光学
系の瞳面と称す)が存在するが、前述の第1フライアイ
レンズ8a、8bの各々はそのレチクル側焦点面(射出
側焦点面)が照明光学系の瞳面とほぼ一致するように配
置されている。また、第2フライアイレンズ7a、7b
の各射出面は、フィールドレンズ(9a、10a)、
(9b、10b)によって第1フライアイレンズ8a、
8bの入射面に対するフーリエ変換面になっている。但
し、厳密にフーリエ変換の関係に維持される必要はな
く、要は第2フライアイレンズを構成する各レンズエレ
メントから射出した光束が、第1フライアイレンズの入
射面上で重畳されるような関係が維持されていれば良
い。
【0024】ところで、図1中では第1フライアイレン
ズ8a、8bの各々を射出した光束の一部を、ビームス
プリッタ14a、14bを介して光量センサー(本発明
の計測手段)15a、15bに導くように構成してい
る。尚、光量センサー15a、15bはフォトマル、シ
リコンフォトダイオード、PINフォトダイオード等で
あり、パルス光に対する応答性や感度等に応じて選択
(決定)される。光量センサー15a、15bは、レー
ザビームLBa、LBbの各パルス毎の光量(光強度)
に応じた信号を光量積算器30a、30bに出力し、こ
こでフライアイレンズ毎にその通過光量の積算値(全パ
ルスの光量の合計値)が算出される。尚、光量センサー
15a、15bの各出力は予めウエハ22面上での光強
度(照度)と較正されているものとする。
【0025】主制御系31は、光量積算器30a、30
bにて逐次算出される積算光量値が等しくなるように、
単位パルス毎(1パルス毎、または複数パルス毎)にビ
ーム位置調整部5を制御してビームLBa、LBbの各
光量(すなわち本実施例では光分割器6によるビームL
Bの分割比)を調整する。この結果、複数のパルス光の
照射によるパターン露光が終了した時点で、ビームLB
a、LBbの各積算光量がほぼ一致、もしくはその差が
所定の許容範囲内に抑えられることになる。
【0026】また、図1中には干渉縞のコントラストを
低減するための手段(11a、11b)及び(12a、
12b)が設けられている。この種の低減化手段の具体
的な構成の一例としては、例えば特開平1−25732
7号公報に開示されているように、振動ミラー(ガルバ
ノミラー、ポリゴンミラー等)によってフライアイレン
ズに入射する光束の入射角をパルス毎に変化させるもの
がある。しかしながら、上記方式では振動ミラーを用い
るため、照明光路を折り曲げなければならず、照明光学
系に大きなスペースが必要となる。そこで、本実施例で
は低減化手段として、図5に示すようにくさび形プリズ
ム27を、光軸AXと垂直な方向(図では紙面と垂直な
方向)を回転軸として微小回転可能に構成することが望
ましい。さらに図5中には示していないが、図5におい
て回転可能なくさび形プリズム27よりレチクル側に、
プリズム27と同一形状のくさび形プリズムを逆向きに
配置(固定)すれば、第1、または第2フライアイレン
ズに入射するビームLBa、LBbの各々が光軸AXに
対して傾かず、光軸AXと平行のまま、光軸AXと垂直
な面内で相対的にシフトするだけで済む。
【0027】尚、本実施例では第1、第2フライアイレ
ンズの各々に対して干渉縞のコントラスト低減化手段
(11a、11b)、(12a、12b)を配置してい
たが、いずれか一方のみに低減化手段を配置するだけで
も良い。但し、第1フライアイレンズ8a、8bに入射
する光束の入射角を変化させた方が照度均一性の向上に
は有効であるため、少なくとも低減化手段(12a、1
2b)は設けておくことが望ましい。また、低減化手段
として折り曲げミラー4を用いても良く、ミラー4を振
動させることにより第2フライアイレンズ7a、7bに
入射する光束の入射角を変化させることで、同様に干渉
縞のコントラストを低減することができる。
【0028】ここで、本実施例による装置(図1)で
は、ビーム位置調整部5を介してレーザビームLBを光
分割器6に入射させる構成を採っていたが、ビーム位置
調整部5と光分割器6との配置を逆にしても良い。すな
わち、光分割器6で分割された複数の光束の各々の光路
中にビーム位置調整部5、すなわち平行平板ガラス5
a、5bを配置し、第2フライアイレンズに対する光束
の入射位置をずらしてその入射効率を変化させるように
しても良く、上記と同様にビームLBa、LBbの各光
量を調整することが可能である。
【0029】ところで、本実施例では傾斜照明法を採用
するにあたり、露光すべきレチクルパターンの微細度
(ピッチ)や周期方向に応じて、第1フライアイレンズ
の各位置(光軸と垂直な面内での位置)を決定(変更)
する。このとき、第1フライアイレンズの各位置は、第
1フライアイレンズ群からの各照明光束が転写すべきパ
ターンの微細度(ピッチ)に対して最適な解像度、及び
焦点深度の向上効果を得られるようにレチクルパターン
に入射する位置(入射角)とすれば良い(詳細は本願出
願人が先に出願した特願平3−231531号公報に開
示されている)。従って、レチクル毎にそのパターンに
対して瞳面内での第1フライアイレンズ8a、8bの各
中心位置が最適となるように、不図示の駆動系によって
第1フライアイレンズ8a、8b、さらにはフィールド
レンズ(9a、10a)、(9b、10b)、第2フラ
イアイレンズ7a、7b、及び低減化手段(11a、1
2a)、(11b、12b)までも追従(連動)して移
動可能に構成しておくことが望ましく、これらを保持部
材に一体に固定しておくと良い。尚、上記駆動は主制御
系31からの動作命令に基づいて行われるが、このとき
の位置等の設定条件は入出力装置(キーボード等)35
より入力する。あるいはバーコードリーダーによりレチ
クル上のバーコードパターンを読み、その情報に基づい
て設定を行うようにしても良い。
【0030】次に、本実施例による装置の動作を説明す
る。通常、パルス光源から発振されるパルス光のエネル
ギー量(光量)はパルス毎に、ある平均値を基準として
ばらつき、そのばらつきは15%(3σ)程度である。
これに対して、露光量制御で要求される目標制御精度は
±1%程度と高い。従って、1ショットの露光に対して
複数のパルス光を用いることが必要となり、パルス毎の
エネルギー量のばらつきや露光制御ロジックに対応した
最小露光パルス数Nmin 以上で露光を行わなければなら
ない。このため、ウエハ22上に形成されるレジスト層
の感度がある程度高感度の場合には、パルス光源1から
のパルス光のエネルギー量を減光部2で減衰させて、1
ショットの露光に必要なパルス数をNmin 以上にしなけ
ればならない。
【0031】ここで、減光部2の具体的な構成の一例を
図6に示す。図6では、ターレット板上に6種類の異な
る透過率を持ったメッシュ状の減光(ND)フィルター
2a〜2fが設けられており、各フィルターの透過率は
図7のように定められている。図7では回転量π/3が
NDフィルター2bに相当し、回転量2πがNDフィル
ター2aに相当する。尚、NDフィルターとしてはメッ
シュ状以外であっても良く、例えば互いに反射率が異な
る誘電体膜がコートされた透明光学部材でも構わない
し、エネルギー吸収性のあるNDフィルターでも構わな
い。
【0032】次に、図8を参照して具体的な露光シーケ
ンスを説明する。図8において、まずオペレータが入出
力装置35によって、もしくはウエハ(またはローダカ
セット)の識別コードに対応した露光条件をメモリから
読み出すことによって、レジスト層の感度に対応した1
ショットの目標(最適)露光量Sを装置本体(主制御系
31)に入力する(ステップ100)。次に、主制御系
31は露光動作に先立ち、パルス光源1からパルス光を
1パルスないし数パルスだけ発振させ、ウエハ22面上
での1パルス当たりのエネルギー量(平均値)PAV (mJ
/cm2・ pulse)を測定する(ステップ101)。平均エネ
ルギー量PAVは、予めウエハ面上でのエネルギー量(光
量)との較正が行われている光量センサー15a、15
bの各出力値に、その較正値αa 、αb を乗じた値の合
計値として求められる。このとき、減光部2では適当な
NDフィルター、例えば2eが光路中に設定されている
ものとする。また、光量センサー15a、15bの出力
値を比較して、その差が大きく異なっている(所定の許
容範囲を越えている)場合には、上記差が零となるよう
にビーム位置調整部5を制御してビームLBa、LBb
のエネルギー量(光分割器6によるビームLBの分割
比)を調整しておくことが望ましい。
【0033】次のステップ102において、主制御系3
1は1ショットの露光に必要なパルス数N(N=S/P
AV)を計算した後、所望の露光量制御精度を達成するた
めの最小露光パルス数Nmin に対して、N≧Nmin なる
関係を満足しているか否かを判定する(ステップ10
3)。ここで、N<Nmin となっていると、ステップ1
04に進み、主制御系31は平均パルスエネルギー量P
AVを小さくしてパルス数Nを増やすため、上記関係(N
≧Nmin)を満足する最適なNDフィルターを選択し、減
光部2においてNDフィルターの交換を行う。しかる
後、再度ステップ101〜103を実行し、露光パルス
NがN≧Nmin を満足しているかを確認する。
【0034】さて、ステップ103でN≧Nmin なる関
係が満たされていると判定されると、ウエハ22上の所
定のショット領域が露光位置まで移動された後、所定の
露光制御ロジックに従って露光が開始される。ステップ
105において主制御系31は、パルス光源1から1パ
ルスだけ発振させた後、ステップ106で露光制御ロジ
ックに従って1つのショット領域に対する露光が完了し
たか否かを判定する。ここでは1パルスしか発振されて
いないので、ステップ107に進む。
【0035】ステップ107において主制御系31は、
光量積算器30a、30bの出力値からビームLBa、
LBbの(積算)光量比をチェックし、次パルスの照射
によりビームLBa、LBbの光量の各積算値がほぼ一
致するようなビームLBの分割比、すなわちビーム位置
調整部5の駆動量を求める。しかる後、この求めた駆動
量に従ってビーム位置調整部5を制御し、ビームLB
a、LBbの光量比を変更する(ステップ108)。ス
テップ108終了後、再びステップ105に戻り、パル
ス光源1から1パルスだけ発振させる。このとき、主制
御系31(レーザ制御装置32)はビーム位置調整部5
の駆動に同期して、パルス光源1に発光トリガパルスを
与えることになる。以下、1つのショット領域に対する
露光が終了する、すなわち露光パルス数Nだけのパルス
発振が終了するまで、ステップ105〜108を繰り返
し実行する。この結果、露光が終了した時点で、第1フ
ライアイレンズ8a、8bの各々から射出されるビーム
LBa、LBbの各光量の積算値がほぼ一致することに
なる。
【0036】さて、ステップ106で1ショットの露光
が終了したと判定されると、主制御系31はウエハ22
上に次に露光を行うべきショット領域があるか否かを判
断し(ステップ109)、次ショットの露光を続けて実
行する場合にはステップ110に進んでウエハ22を移
動する。そして、上記動作と全く同様にステップ105
〜108を繰り返し実行して、次ショットに対する露光
を完了する。以下、ウエハ22上の全てのショット領域
に対する露光が終了するまでステップ105〜110を
繰り返し実行し、ステップ109にて露光終了と判断さ
れた時点で1枚のウエハに対する露光動作が完了するこ
とになる。
【0037】以上の実施例では、1パルス毎にビーム位
置調整部5の位置調整(ビームLBa、LBbの光量調
整)を行うシーケンスを例に挙げて説明した。これは、
1パルス毎にその光量(光強度)や光強度分布が異なる
上、機械的な振動等により光分割器6に対するビームL
Bの入射位置がその断面方向に微小変動し得るため、光
分割器6で分割された2つのビームLBa、LBbの各
光量が必ずしも一致するとは限らないためである。ま
た、ステップ107、108で所定のパルス数までのビ
ームLBa、LBbの各積算光量がほぼ等しい、あるい
は各積算光量が異なっていても特にビーム位置調整部5
を駆動する必要がないと判断した場合には、当然ながら
次パルスの照射に先立ってビーム位置調整部5の制御を
行う必要はない。さらに、上記調整動作は1パルス毎に
行う必要はなく、パルスエネルギー量のばらつきの程度
やビーム位置調整部5によるビームLBa、LBbの光
量比の制御精度等に応じて、複数パルス毎に上記動作を
行うようにしても良い。
【0038】また、露光量制御精度をより一層向上させ
るため、1パルス毎にパルス光源1(すなわち減光部
2)から射出される平均パルスエネルギー量PAVを微調
整する方式(特開平3−179357号公報に開示)も
提案されている。この種の露光量制御ロジックを採用す
る場合には、次パルスの平均パルスエネルギー量(補正
値)PAVまでも考慮してビームLBa、LBbの光量
比、すなわちビーム位置調整部5の駆動量を決定するこ
とが望ましい。このとき、最終的なビームLBa、LB
bの積算光量をほぼ一致させるにあたっては、1パルス
または複数パルス毎に、パルス光源1から射出される
(すなわち光分割器6に入射する)パルス光のエネルギ
ー量と、第1フライアイレンズ8a、8bの各々から射
出されるパルス光の各エネルギー量との少なくとも一方
を、パルス光源1に与える印加電圧とビーム位置調整部
5の駆動量とを制御して調整を行っていくことになる。
【0039】さらに、上記実施例では照度均一性につい
ては何も述べていなかったが、可干渉性のパルス光を使
用する場合にはその干渉縞のコントラストの低減化も重
要となってくる。しかしながら、上記低減化を行う場合
にも最小パルス数Nmin とともに、その低減化に最低限
必要なパルス数Nspまでも考慮して露光パルス数Nを決
定するだけで良く、実際の露光にあたっては1パルス毎
に、低減化手段(11a、11b)、(12a、12
b)を駆動してフライアイレンズに入射する光束の入射
角を変化させれば良い。
【0040】また、上記実施例では光分割器6によって
レーザビームLBを2つのビームに分割する例について
説明したが、例えばレチクルパターンが2次元の周期性
パターンである場合には、照明光学系の瞳面に形成すべ
き2次(または3次)光源像(フライアイレンズの射出
面)の数は4つとなる。このような場合には、4組の合
成フライアイレンズ群(第1、第2フライアイレンズ、
及びフィールドレンズから構成される)と、それぞれに
対応した4組の光量センサ(及び光量積算器)とを配置
するとともに、光分割器としてピラミッド型プリズム等
を用いるようにすれば良い。また、4つのビームの光量
調整を行うにあたっては、4つの光量センサ(光量積算
器)からの各出力値をPa〜Pd、ウエハ面上での実際
のエネルギー量との較正を行うための各較正値をαa 〜
αd とすると、 αa ×Pa+αb ×Pb=αc ×Pc+αd ×Pd αa ×Pa+αc ×Pc=αb ×Pb+αd ×Pd αa ×Pa+αd ×Pd=αb ×Pb+αc ×Pc なる関係式がほぼ成り立つように、1パルス毎、もしく
は複数パルス毎にビーム位置調整部5を制御すれば良
い。この結果、1ショットの露光が終了した時点で、各
ビームの積算光量を所定の許容範囲内でほぼ一致させる
ことができる。
【0041】但し、図2に示した2組の平行平板ガラス
5a、5bとピラミッド型プリズムとを用いて4分割さ
れたビームの各光量を調整する場合、4本のビームの各
光量を個別に精度良く調整することは難しい。従って、
光量調整を精度良く行う必要がある場合には、例えば光
分割器6としてピラミッド型プリズムを用いるのではな
く、図3に示したV型プリズム(6a、6b)を2組配
置し、各V型プリズムを駆動して光量調整を行うように
構成することが望ましい。このとき、ビームLBの分割
方向(図3では紙面と垂直な方向)が互いに直交するよ
うに、2組のV型プリズムを照明光学系の光軸AXにほ
ぼ沿って直列に配置する。
【0042】次に、図9を参照して本発明の第2の実施
例について説明する。上述の如く第1の実施例では、1
つのパルス光を光分割器6によって2つの光束に分割し
て第2フライアイレンズ7a、7bの各々に入射させる
ように構成していた。本実施例では、パルス光源1から
のパルス光を、パルス単位で第2フライアイレンズ7
a、7bの各々に振り分けて入射させる点のみが異な
る。従って、第1の実施例(図1)による装置との構成
上の差異は、光分割器6の代わりに図9に示すような光
束偏向部材(28、29a、29b)を配置した点であ
るので、ここではこの差異のみについて説明する。
【0043】図9において、第2フライアイレンズ7
a、7bの各々にパルス光を振り分けるための可動ミラ
ー28は、照明光学系の光軸AXを回転軸として回転可
能に構成されており、ここで振り分けられたパルス光は
固定ミラー29a、29bの各々を介して第2フライア
イレンズ7a、7bに導かれる。尚、4組の第2フライ
アイレンズが設けられているときには、それに対応して
2枚の固定ミラーを追加するだけで良い。
【0044】さて、本実施例では可動ミラー29の回転
に同期して、主制御系31はパルス光源1に発光トリガ
信号を出力する。さらに主制御系31は、1パルス毎、
または複数パルス毎にビーム位置調整部5を制御して、
第2フライアイレンズ7a、7bの各々に対する各パル
ス光の入射効率を変化させる。これによって、本実施例
でも第1フライアイレンズ8a、8bから射出されるパ
ルス光の光量の各積算値を所定の許容範囲内でほぼ一致
させることができる。尚、本実施例でも第1の実施例と
同様の露光量制御ロジックを使用できる。また、可動ミ
ラー28による第2フライアイレンズ7a、7bの各々
へのビームLBの振り分けは、1パルス毎に可動ミラー
28を駆動して行っても良いし、複数パルス毎に可動ミ
ラー28を駆動して行うようにしても良い。さらに光束
偏向部材は、図9に示した構成に限られるものではな
く、任意の構成で構わない。
【0045】本実施例では、ビーム位置調整部5のみを
用いて積算光量の制御を行うようにしていたが、例えば
ビーム位置調整部5を設けず、減光部2、またはパルス
光源1に与える印加電圧を制御することによって、光束
偏向部材(28、29a、29b)に入射する光束自体
の光量を調整して行うようにしても良く、あるいはこの
光量調整とビーム位置調整部5とを併用しても良い。ま
た、第2フライアイレンズ7a、7bの各々に入射させ
るパルス光の数は、所望の露光量制御精度を達成するた
めに必要なパルス数Nmin 以上(さらに可干渉性のパル
ス光にあっては、所望の照度均一性を達成する、すなわ
ち干渉縞のコントラストを低減するのに最低限必要なパ
ルス数Nspまでも満足するよう)に定めれば良い。この
とき、第2フライアイレンズ7a、7bの各々に入射さ
せるパルス光の数が互いに異なっていても良いが、実際
は両者のパルス数を同数に定める、換言すれば露光パル
ス数Nを第1または第2フライアイレンズの数の整数倍
に定めることが望ましい。
【0046】以上の第1、第2の実施例による装置では
露光量制御ロジックとして、最小露光パルス数Nmin 以
上のパルス光(平均パルスエネルギー量PAV)を照射す
る方式を採用していたが、本発明による投影露光装置に
対してはいかなる制御ロジックでも適用することができ
る。この種の制御ロジックとしては様々な方式のものが
提案されているが、その1つの方式として修正露光方式
がある。この修正露光方式は、特に高感度のレジストに
対して1ショット当たりの露光パルス数を減らす(すな
わち最小パルス数Nmin を少なくする)方法として有効
であり、その詳細については例えば特開昭63−316
430号公報に開示されている。以下、図10を参照し
て修正露光方式について簡単に説明する。
【0047】図10に示すように、修正露光方式では1
つのショット領域に対する露光を粗露光と修正露光とに
分け、粗露光によってウエハへの積算露光量が目標露光
量に対してあるレベルに達した時点で、予め定められた
制御ロジックに従って修正露光に適した透過率と修正露
光パルス数とが選択(決定)され、1パルス当たりのエ
ネルギー量を大幅に小さくした数パルスのパルス光の照
射による修正露光が行われる。修正露光用のパルスエネ
ルギー量調整手段としては、図6に示した露光パルス数
調整用の減光部を兼用させるようにしても良いし、修正
露光専用の別の調整手段(NDフィルター等)を設ける
ようにしても良い。
【0048】以上のことから、第1の実施例による装置
では修正露光方式をそのまま適用できるが、第2の実施
例による装置では露光量制御精度を考慮して修正露光用
パルス数nを第1または第2フライアイレンズの数の整
数倍に定めておくことが望ましい。以上の各実施例では
照度均一性を向上させるため、光分割器6で分割された
複数の光束の各々に対して、2組のフライアイレンズを
設ける2段のインテグレータ構造としていたが、例えば
オプチカルインテグレータとして角柱状のロッド型イン
テグレータを用いても良く、2組のロッド型インテグレ
ータ、あるいはロッド型インテグレータとフライアイ型
インテグレータとを組み合わせて、上記の如き2段のイ
ンテグレータ構造としても良い。尚、このような構成に
ついては、例えば特開平1−271718号公報等に開
示されている。
【0049】さらに2段のインテグレータ構造以外に、
例えば光分割器6で分割された複数の光束の各々を、さ
らに多面体プリズムやミラー等を用いて複数の光束に分
割し、この分割された複数の光束の各々を、1つのフラ
イアイレンズ群(またはロッド型インテグレータでも良
い)の入射面に重畳して入射させるように構成しても良
い。このような構成によれば、1つのオプチカルインテ
グレータを用いるだけでも、ある程度の照度均一性の向
上効果を得ることができる。
【0050】また、例えばフライアイレンズを構成する
各エレメントの大きさ(断面積)を小さくすれば、2段
のインテグレータ構造を採用せずとも、1つのメッシュ
状のフライアイレンズを用いるだけで、照度均一性をあ
る程度向上させることができる。さらに、上記実施例で
は光分割器6で分割された複数の光束の各々に対して2
組のフライアイレンズ群(7a、8a)、(7b、8
b)を配置していたが、例えば第1フライアイレンズ群
と第2フライアイレンズ群の少なくとも一方を、照明光
学系の光軸AXと垂直な面内で各光束が通過する領域の
全面に広がる1つの大きなフライアイレンズとしても良
い。このとき、レチクルパターンの周期性や微細度に応
じた光軸AXと垂直な面内での各光束の移動範囲を考慮
して、そのフライアイレンズの大きさを定めることが望
ましい。このことは、フライアイレンズを1組だけ用い
る場合についても同様である。
【0051】尚、図1では光量モニタ33を設けていた
が、第1、第2の実施例による装置では特に必要ではな
く、設けないときには光量センサー15a、15bの出
力の合計値を代用すれば良い。また、パルス発振型の光
源を備えた投影露光装置であれば本発明を適用でき、さ
らに電磁レンズ等によって上記実施例と同様の装置を構
成すれば、電子線等の光以外のパルスエネルギー等を発
生するものでも光源として用いることができる。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の2
次(または3次)光源から射出するパルスエネルギー量
の積算値の各々を所定の許容範囲内でほぼ一致させると
ともに、各積算値を所定の露光量(適正露光量)から定
められる目標積算光量とも所定の許容範囲内でほぼ一致
させることとした。このため、感光基板に対して良好な
パターン露光を行うことができ、感光基板に与える露光
量(複数の2次光源の各々から射出されるパルスエネル
ギー量の積算値の合計値に相当)も適正露光量とほぼ一
致して所望の露光量制御精度を達成することが可能とな
る。さらに、可干渉性のパルス光源を使用する場合で
も、干渉縞のコントラストを大幅に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による投影露光装置の概
略的な構成を示す図。
【図2】図1中に示したビーム位置調整部の具体的な構
成の一例を示す図。
【図3】図1中に示した光分割器の具体的な構成の一例
を示す図。
【図4】パルス光源から射出されるパルスエネルギーの
光強度分布を示す図。
【図5】図1中に示した低減化手段の具体的な構成の一
例を示す図。
【図6】図1中に示した減光部の具体的な構成の一例を
示す図。
【図7】図6中に示したNDフィルターの透過率特性を
示す図。
【図8】第1の実施例による装置の動作説明に供するフ
ローチャート図。
【図9】本発明の第2の実施例による装置の構成を説明
する図。
【図10】露光量制御に適用される修正露光方式を説明
する図。
【符号の説明】
1 光源 2 減光部 5 ビーム位置調整部 6 光分割器 7a、7b 第2フライアイレンズ 8a、8b 第1フライアイレンズ 15a、15b 光量センサー 19 レチクル 20 投影光学系 21 瞳面 22 ウエハ 30a、30b 光量積算器 31 主制御系

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発振のたびに所定範囲内で光量変動を伴う
    パルス光を射出する光源と、前記パルス光をマスクに照
    射する照明光学系と、前記マスクのパターンの像を感光
    基板上に投影する投影光学系とを備えた投影露光装置に
    おいて、 前記パターンに応じて前記照明光学系の光軸に対して傾
    き、かつ互いに異なる方向から前記マスクに入射するパ
    ルス光の光量を調整する光量調整手段と、 前記各入射方向における前記パルス光の積算光量が互い
    ほぼ等しくなるように、単位パルス数毎に前記光量調
    整手段を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
    投影露光装置。
  2. 【請求項2】前記光源からのパルス光を、前記照明光学
    系内の前記マスクのパターンに対するフーリエ変換面上
    でその光軸から偏心した離散的な複数の領域からそれぞ
    れ射出させる光学部材を更に備えることを特徴とする請
    求項1に記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】前記複数の領域はその位置が前記パターン
    の微細度に応じた入射角で前記パルス光が前記マスクに
    入射するように決定されることを特徴とする請求項2に
    記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】前記光学部材は、前記マスク毎にそのパタ
    ーンに対して前記複数の領域の中心位置が最適となるよ
    うに、前記フーリエ変換面上で前記複数の領域を移動す
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載の投影露光装
    置。
  5. 【請求項5】前記光学部材は、前記照明光学系の光軸方
    向に関する間隔を調整可能な一対のプリズムを含むこと
    を特徴とする請求項4に記載の投影露光装置。
  6. 【請求項6】前記光学部材は、前記複数の領域で前記パ
    ルス光の開口数をそれぞれ0.1〜0.3程度に設定す
    ることを特徴とする請求項2〜5のいずれか一項に記載
    の投影露光装置。
  7. 【請求項7】前記光学部材は、前記光源と前記照明光学
    系内のオプチカルインテグレータとの間に配置されるこ
    とを特徴とする請求項2〜6のいずれか一項に記載の投
    影露光装置。
  8. 【請求項8】前記光量調整手段は、前記入射方向が異な
    るパルス光の光量を調整するために、前記パルス光と前
    記光学部材との位置関係を変更することを特徴とする請
    求項2〜7のいずれか一項に記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】前記入射方向が異なるパルス光の光量を個
    別に計測する計測手段を更に備え、前記制御手段は、前
    記計測された光量の積算値がほぼ等しくなるように前記
    光量調整手段を制御することを特徴とする請求項1〜8
    のいずれか一項に記載の投影露光装置。
  10. 【請求項10】前記光源から射出されるパルス光の光量
    を調整可能な光源制御手段を更に備え、前記制御手段
    は、前記パターンが所定の露光量で前記感光基板上に転
    写されるように前記光量調整手段と前記光源制御手段と
    を制御することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一
    項に記載の投影露光装置。
  11. 【請求項11】請求項1〜10のいずれか一項に記載の
    投影露光装置を用いて回路パターンを基板上に転写する
    ことを特徴とする素子製造方法。
  12. 【請求項12】照明光学系を通して光源からのパルス光
    をマスクに照射するとともに、投影光学系を介して前記
    パルス光で感光基板を露光する投影露光方法において、 前記パターンに応じて前記照明光学系の光軸に対して前
    記パルス光を傾け、かつ互いに異なる方向から前記マス
    クに照射するとともに、前記各入射方向における前記パ
    ルス光の積算光量が互いにほぼ等しくなるように、単位
    パルス数毎に前記パルス光の光量を調整することを特徴
    とする投影露光方法。
  13. 【請求項13】前記光源からのパルス光を、前記照明光
    学系内の前記マスクのパターンに対するフーリエ変換面
    上でその光軸から偏心した離散的な複数の領域からそれ
    ぞれ射出させることを特徴とする請求項12に記載の投
    影露光方法。
  14. 【請求項14】前記パターンの微細度に応じた入射角で
    前記パルス光が前記マスクに入射するように、前記複数
    の領域の位置を決定することを特徴とする請求項13に
    記載の投影露光方法。
  15. 【請求項15】前記マスク毎にそのパターンに対して前
    記複数の領域の中心位置が最適となるように、前記フー
    リエ変換面上で前記複数の領域を移動することを特徴と
    する請求項13又は14に記載の投影露光方法。
  16. 【請求項16】前記マスク毎にそのパターンに応じて前
    記照明光学系の光軸方向に関する一対のプリズムの間隔
    を調整することを特徴とする請求項15に記載の投影露
    光方法。
  17. 【請求項17】前記複数の領域で前記パルス光の開口数
    をそれぞれ0.1〜0.3程度に設定することを特徴と
    する請求項13〜16のいずれか一項に記載の投影露光
    方法。
  18. 【請求項18】前記パルス光を前記複数の領域から射出
    させる光学部材と前記パルス光との位置関係を変更して
    前記パルス光の光量を調整することを特徴とする請求項
    13〜17のいずれか一項に記載の投影露光方法。
  19. 【請求項19】前記入射方向が異なるパルス光の光量を
    個別に計測して得られるその積算値がほぼ等しくなるよ
    うに前記パルス光の光量を調整することを特徴とする請
    求項13〜18のいずれか一項に記載の投影露光方法。
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