JP2662385B2 - 画像情報信号伝送方法及び装置 - Google Patents
画像情報信号伝送方法及び装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は複数個の画素から成る1画面分の画像情報信
号をm×n(mは垂直方向の画素数,nは水平方向の画素
数で、2≦m,2≦nの整数)個の画素毎に小なる複数の
画素ブロックに分割し、分割された複数の画素ブロック
の夫々の画像情報信号から互いに異なる複数種の伝送モ
ードの内の何れかに従った伝送画素データを夫々形成
し、伝送画素データを伝送する画像情報信号伝送方法及
び装置に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、例えば情報圧縮伝送方式において時間軸変換帯
域圧縮方式(Time Axis Transformation以下TATと記
す)が発表されている。 このTAT方式は画像情報信号の帯域圧縮を行う場合に
おいて、画像の細かさが場所により異なることを利用し
て情報を圧縮し伝送する方式である。 すなわち、まず画面全体を粗くサンプリングして画像
の基本構造を表わす(基本画素)を取り出し、次に残り
の画素の中から画像の細部を表わす画素(追加画素)を
取り出し、これらを一様な時間間隔に並べ替えてアナロ
グ伝送するものである。このとき、基本画素数と追加画
素数の合計をもとの画素数より少なくすれば伝送する情
報が少なくなり帯域を圧縮したことになる。 追加画素を伝送するかしないかの判定(モード設定)
は画像をm×n画素から成る小ブロツクに分割し、これ
らのブロツク毎に画像の粗密さを調べて行なう。 ところで、第2図は一次元的に信号を処理した場合の
TAT方式の原理図を示したものであるが、画像情報信号
の場合、水平方向のサンプリング間隔だけでなく、垂直
方向のサンプリング間隔を変え、二次元的に処理する様
にすればさらに帯域圧縮効果を向上させることが出来
る。 なお、該小ブロツクの構成は一般にm×n画素である
がn×n画素の正方ブロツクでも良い。ここでは4×4
画素の正方ブロツクを例として以下説明して行く。 まず、伝送する画像を左上より右下に順に4×4画素
のブロツクに分解して行き、各ブロツク毎に画像の粗密
に応じてサンプリングモードを選択し、該モードに応じ
てサンプリングする。また、サンプリングされない画素
については伝送後の復調時に近傍のサンプリングされた
画素の情報を用いて画素間の相関に基づき補間され再生
される。なお、原画像の画素数と、サンプリングされた
画素数の合計との比率が帯域の圧縮率となる。 該サンプリングの際に選択されるサンプリングモード
はサンプリングされない画素の情報を上述の様にして補
間して得た画像と原画像とを比較し、該補間処理により
発生する誤差が画像全体で最も小さくなる様に選択され
るものであり、このサンプリングモードのパターンが多
い程、画像の再現精度は向上するが、そのために該ブロ
ツクがどのサンプリングモードによりサンプリングされ
たかを表わすモード情報が増大してしまう為、一般的に
は全画素伝送モード(Eモード)と1/4間引き伝送モー
ド(Cモード)の2種類のサンプリングモードを用い
る。 第3図は該2種類のサンプリングモードにおける4×
4画素のサンプリングパターンを例を示した図で(a)
はEモード,(b)がCモードのサンプリングパターン
を表わしている。なお図中の○印はサンプリングされる
画素、×印はサンプリングされない画素である。 以上説明して来たTAT方式により帯域が圧縮され、伝
送されるわけであるが、該TAT方式はm×n画素のブロ
ツク毎にサンプリングモードが異なる為、該ブロツクの
画像サンプリング情報とモード情報とを対応させて伝送
する。 ところで、従来は画像を上述して来た様なTAT方式に
より第4図(a)に示す様に4×4画素のブロツクに分
割し、画像の粗密に応じて各ブロツク毎にサンプリング
モードを選択し、該サンプリングモードに対してサンプ
リングを行う。 第4図(a)はNTSC方式の1フイールドのテレビ画面
を4×4画素のブロツクに分割し、各ブロツクに対して
Eモード及びCモードのサンプリングモードを割り当て
たものである。なお、図中の○印はサンプリングされた
画素、×印はサンプリングされなかつた画素である。 この様に1フイールド画面上の伝送される画素が決定
され、該モード情報に従い、画像サンプリング情報の伝
送速度が一定になる様にブロツク単位で伝送される様に
なつている。 ブロツク内の画像サンプリング情報の伝送順序は一般
的に水平または垂直方向に伝送している。第4図(b)
は水平方向,(c)は垂直方向に伝送し場合の伝送配列
について示した図で、(b),(c)の記号及び符番は
(a)の画素の記号及び符番に対応しており、図中の矢
印の方向に伝送されて行く。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、第4図(b),(c)において、ブロ
ツク間にまたがる画素の画面上での位置関係に着目して
見ると、例えば第4図(b)及び(c)のブロツクの境
界付近の画素16と画素aとは(a)図上では水平方向に
1画素分、垂直方向に4ライン分離れている為、特に垂
直方向の画素同志の相関性が弱くなつており、該画素同
志の情報量に差が生じる。すなわち、ブロツクの境目で
は高域周波数成分が発生する確立が高くなる。特に該二
次元のTAT方式においてはブロツクの数が非常に多くな
る為、各ブロツクの境目において高域周波数成分が発生
する可能性が高い為、該二次元のTAT方式により変換さ
れた画像信号は全体から見ても非常に多くの高域周波数
成分が含まれる恐れがある。 また、上記の様な画像信号を伝送する場合、伝送帯域
の狭い伝送路だと高域周波数成分は著しく劣化してしま
う為、信号の伝送エラーやノイズ等を発生しやすく、広
帯域の伝送路が必要となつてしまう為、コスト高となつ
てしまつていた。 本発明は斯かる事情に鑑みて為されたもので、複数個
の画素から成る1画面分の画像情報信号をm×n(mは
垂直方向の画素数,nは水平方向の画素数で、2≦m,2≦
nの整数)個の画素毎に小なる複数の画素ブロックに分
割し、分割された複数の画素ブロックの夫々の画像情報
信号から互いに異なる複数種の伝送モードの内の何れか
に従った伝送画素データを夫々形成し、伝送画素データ
を伝送する場合に、簡単な構成で画像情報信号の劣化を
最小限に抑えつつ、入力された1画面分の画像情報信号
を複数の画素ブロックに分割する事により得られる複数
の画素ブロックの夫々の画像情報信号から画面の水平方
向に沿う画素ブロック間で互いに近接しない位置の画素
に対応した伝送画素データが連続する様な順序で伝送画
素データを順次形成し、形成された全ての伝送画素デー
タを画面の水平方向に沿う複数の画素ブロックにまたが
り且つ当該画素ブロック間で互いに画面の水平方向に近
接する位置の画素に対応した伝送画素データが連続する
様な順序に変換し、伝送データとして伝送することが出
来、従って、良好な画素情報信号の復元が出来る画像情
報伝送方法及び装置を提供することを目的とする。 〔問題を解決する為の手段〕 本発明の画像情報信号伝送方法は、複数個の画素から
成る1画面分の画像情報信号を入力し、入力された1画
面分の画像情報信号をm×n(mは垂直方向の画素数,n
は水平方向の画素数で、2≦m,2≦nの整数)個の画素
毎に小なる複数の画素ブロックに分割し、分割された複
数の画素ブロックの夫々の画像情報信号から互いに異な
る複数種の伝送モードの内の何れかに従った伝送画素デ
ータを夫々形成し、伝送画素データを伝送する方法にお
いて、入力された1画面分の画像情報信号を複数の画素
ブロックに分割する事により得られる複数の画素ブロッ
クの夫々の画像情報信号から画面の水平方向に沿う画素
ブロック間で互いに近接しない位置の画素に対応した伝
送画素データが連続する様な順序で伝送画素データを順
次形成し、形成された全ての伝送画素データを画面の水
平方向に沿う複数の画素ブロックにまたがり且つ当該画
素ブロック間で互いに画面の水平方向に近接する位置の
画素に対応した伝送画素データが連続する様な順序に変
換し、伝送データとして伝送する様にしたものである。 また、本発明の画像情報信号伝送装置は、複数個の画
素から成る1画面分の画像情報信号を入力し、入力され
た1画面分の画像情報信号をm×n(mは垂直方向の画
素数,nは水平方向の画素数で、2≦m,2≦nの整数)個
の画素毎に小なる複数の画素ブロックに分割し、分割さ
れた複数の画素ブロックの夫々の画像情報信号から互い
に異なる複数種の伝送モードの内の何れかに従った伝送
画素データを夫々形成し、伝送画素データを伝送する装
置において、記憶手段と、前記記憶手段に対し、入力さ
れた1画面分の画像情報信号を複数の画素ブロックに分
解する事により得られる複数の画素ブロックの夫々の画
像情報信号から画面の水平方向に沿う画素ブロック間で
互いに近接しない位置の画素に対応した伝送画素データ
が連続する様な順序に従って順次形成される伝送画素デ
ータを順次記憶させ、記憶された全ての伝送画素データ
を画面の水平方向に沿う複数の画素ブロックにまたがり
且つ当該画素ブロック間で上いに画面の水平方向に近接
する位置の画素に対応した伝送画素データが連続する様
な順序に従って読み出すための記憶制御手段と、前記記
憶制御手段によって前記記憶手段から読み出された伝送
画素データを伝送データとして伝送する伝送手段とを備
えたものである。 〔作用〕 上述の様に構成したことにより、複数個の画素から成
る1画面分の画像情報信号をm×n(mは垂直方向の画
素数,nは水平方向の画素数で、2≦m,2≦nの整数)個
の画素毎に小なる複数の画素ブロックに分割し、分割さ
れた複数の画素ブロックの夫々の画像情報信号から互い
に異なる複数種の伝送モードの内の何れかに従った伝送
画素データを夫々形成し、伝送画素データを伝送する場
合に、簡単な構成で画像情報信号の劣化を最小限に抑え
つつ、入力された1画面分の画像情報信号を複数の画素
ブロックに分割する事により得られる複数の画素ブロッ
クの夫々の画像情報信号から両面の水平方向に沿う画素
ブロック間で互いに近接しない位置の画素に対応した伝
送画素データが連続する様な順序で伝送画素データを順
次形成し、形成された全ての伝送画素データを画面の水
平方向に沿う複数の画素ブロックにまたがり且つ当該画
素ブロック間で互いに画面の水平方向に近接する位置の
画素に対応した伝送画素データが連続する様な順序に変
換し、伝送データとして伝送し、伝送された伝送データ
から良好な画像情報信号を復元することが出来る。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例に基づき説明する。 本発明の一実施例として本発明をVTRに適用した場合
を例として説明して行く。なお、ここではNTSC方式の1
フイールドのテレビ画面を複数のブロツクに分解する
際、その1ブロツクを4×4画素とするものである。 第1図は本発明をVTRの記録系に適用した場合の概略
構成を示す図である。 第1図において、入力されたアナログの1フイールド
分のビデオ信号はA/D変換器1によつて1フイールド分
の全画情報信号がデイジタルビデオ信号に変換され、フ
イールドメモリ2、プリフイルタ3、モード判定回路4
に供給される。 フイールドメモリ2には該デイジタルビデオ信号がE
モードのデイジタルビデオ信号として1ブロツク内の1
ライン相当の信号に1個のアドレスを付加された状態で
記憶される。 プリフイルタ3では該Eモードのデイジタルビデオ信
号をCモードに相当する情報量にするもので、第3図
(a)に示す様なEモードのデイジタルビデオ信号を、
(b)に示す様に1/4の画素分のCモードのデイジタル
ビデオ信号に間引く処理が行われるものである。そして
プリフイルタ3において上述の様に処理されたCモード
のデイジタルビデオ信号はモード判定回路4、メモリ5
に供給される。 メモリ5では上記のCモードのデイジタルビデオ信号
に対して1ブロツク内の1ライン相当の信号に1個のア
ドレスが付加され記憶される。 モード判定回路4にはEモードとCモードのデイジタ
ルビデオ信号が入力されており、Cモードのデイジタル
ビデオ信号に対して補間処理を行つた後、1ブロツク毎
にEモードのデイジタルビデオ信号による画像信号と、
補間処理されたCモードのデイジタルビデオ信号による
画像信号とを比較してその誤差が設定される閾値より大
きい場合はEモード、小さい場合はCモードを該ブロツ
クに割り当てる様にモード情報信号を発生する。つま
り、このモード情報信号は1フイールドの画面上の密な
部分のブロツクにはEモード、粗の部分のブロツクには
Cモードのモード情報信号が対応する様に発生される。 モード判定回路4において発生されたモード制御信号
はモードメモリ6に記憶されると同時にカウンタ7に供
給される。 カウンタ7には該モード情報信号の他にブロツク情報
信号が入力されている。このブロツク同期信号は1ブロ
ツクの水平方向の画素数に対応した信号の長さに同期し
たクロツクパルスで、カウンタ7では該モード情報信号
とブロツク同期信号とを用いて、まず、ブロツク同期信
号のパルスをカウントし、該モード情報信号においてE
モードを検知した場合、それまでのカウント値をスキツ
プメモリ10に出力し、出力した後リセツトされる。つま
り画面上においてEモードのブロツクの前にあるCモー
ドの数に対応したカウンタ値が該スキツプメモリ10に記
憶される。 また、アドレス信号発生器8にはブロツク同期信号、
水平同期信号が入力されている。水平同期信号は画面の
ライン走査に同期したパルス信号で、該アドレス信号発
生器8は水平同期信号のパルスを検知したらそれ以後に
検知されたブロツク同期信号のパルスが検知される毎に
カウントアツプしその値をパラレルミリアル変換器11に
下位アドレスデータとして出力する。 該水平同期信号は初期値設定回路9にも入力されてお
り、ここでは水平同期信号のパルスを検知する毎に各ラ
インに対応した上位アドレスデータを発生し、パラレル
シリアル変換器11に出力する。 シリアルパラレル変換器11では上記の様にして発生さ
れた上位アドレスデータと下位アドレスデータとを合体
し、スキツプメモリ10の書き込みアドレスデータとして
スキツプメモリ10に入力し、スキツプメモリ10ではこの
書き込みアドレスデータにより指定されたアドレスにカ
ウンタ7から出力されるカウント値を記憶する。 第5図にモードメモリ6に入力されるモード情報信号
とスキツプメモリ10に書き込まれるデータ内容との対応
関係を示す。なお、第5図(a)はラインの左端に対応
するブロツクのモード情報信号がEモードの場合で、
(b)はcモードの場合である。(a),(b)ともに
Eモードのブロツクより前に存在するcモードのブロツ
クの数に該Eモードのブロツク数“1"が加えられた値が
記憶されているものである。 次に該デイジタル・ビデオ信号を第4図(d)に示し
た様な伝送順序に並び換える手順について説明する。 メモリ制御回路13はモードメモリ6から該モードメモ
リ6に記憶されているモード情報信号を連続して読み出
しメモリ制御回路13に入力されると同時に、水平同期信
号を検知することにより伝送されるラインが奇数ライン
であるか偶数ラインであるかがライン識別回路12により
識別され、その識別信号が入力されている。 メモリ制御回路12に奇数ラインを示す識別信号が入力
されると、該メモリ制御回路12ではモードメモリ6から
入力されているモード情報信号がEモードの場合にはフ
イールドメモリ2の読み出しアドレスを書き込み時の1/
2の速度で連続で発生し、Eモードのデイジタルビデオ
信号の読み出しを行う。また、Cモードの場合にはメモ
リ5の読み出しアドレスを書き込み時と等速で連続的に
発生し、Cモードのデイジタルビデオ信号の読み出しを
行い、スイツチ回路15に入力される。 このスイツチ回路15はANDゲート14からの出力がハイ
レベル(“H")の時は図示のH側に接続されており、フ
イールドメモリ2から読み出されたデイジタルビデオ信
号をD/A変換器15に供給し、ローレベル(“L")の時は
図示のL側に接続され、メモリ5から読み出されたデイ
ジタル信号をD/A変換器15に供給する。 該ANDゲートにはメモリ6からのモード情報信号とラ
イン識別回路11からの識別信号とが入力されている。 今、該識別信号が奇数ライン(“H")を示していると
するとモード情報信号がEモード(“L")の時はフィー
ルドメモリ2から、Cモード(“H")の時はメモリ5か
ら上述の様にデイジタルビデオ信号が切換えられるD/A
変換器16に供給される。また、該識別信号が偶数ライン
(“L")を示している時はモード情報信号がEモード,C
モードのいずれでもフィールドメモリ2からのディジタ
ルビデオ信号がD/A変換器16に供給される。 ところで、偶数ライン時には第4図(a)に示す様に
Cモードのブロツクにはデイジタルビデオ信号が存在し
ない。そこでデータレートを一定に保つ為、次のEモー
ドブロツクの信号を連続して読み出す様にする。 まず、メモリ制御回路12において画面の左端に対応す
るブロツクではそのブロツク位置に応じたスキツプメモ
リ10のアドレスを指定してその内容を読み出す。 スキツプメモリ10の内容とは前述の様にEモードのブ
ロツクより前に存在するCモードのブロツク数に該Eモ
ードのブロツク数“1"が加えられた値が記憶されている
為、読み出されたスキツプメモリ10の内容をフイールド
メモリ2のアドレスの初期値に加算し、その結果を読み
出しアドレスとしてフイールドメモリ2のアドレスを指
定し、次のEモードのブロツクのデイジタルビデオ信号
を読み出す。そして、これ以後はEモードのブロツクが
検出される毎にスキツプメモリ10からそのブロツク位置
に対応したアドレスの内容を読み出し、フイールドメモ
リ2における該Eモードのブロツクのアドレスに該内容
を加算してその結果を読み出しアドレスとしてフイール
ドメモリ2のアドレスを指定し、次のEモードのブロツ
クデイジタルビデオ信号を読み出す。 以上の様に奇数ライン及び偶数ラインの信号処理はメ
モリ制御回路13によりフイールドメモリ2,メモリ5,スキ
ツプメモリ10の読み出しを制御してデータレートで一定
な信号を得ることが出来、この様に処理されたデイジタ
ルビデオ信号をD/A変換器16により、帯域が1/2に圧縮さ
れたアナログ信号となり、ローパスフイルタ(LPF)17
により帯域制限された後モードメモリ6から出力される
モード情報信号と共に記録部18で記録時の処理が行われ
不図示のテープ上に記憶される。 なお、以上の動作は分割するブロツクの垂直方向の画
素数すなわち本実施例では4ライン単位で行われる為、
モード情報信号は1ライン分のモード情報信号をモード
メモリ6に記憶し各ラインの処理毎にモードメモリ6か
ら読み出されるものである。 第6図に第1図のVTRの記録系により記録された情報
信号を再生するVTRの再生系の概略構成を示す図であ
る。 第6図において、再生部19において不図示のテープか
ら再生された1/2に帯域圧縮されたアナログ・ビデオ信
号とモード情報信号はアナログ・ビデオ信号がA/D変換
器20に入力されデイジタルビデオ信号に変換され、モー
ド情報信号がモードメモリ21に入力され記憶される。A/
D変換器20により変換されたデイジタルビデオ信号はフ
イールドメモリ23に入力されるが、フイールドメモリ23
への書き込みは書き込み時間制御回路22により制御され
ている。該書き込み時間制御回路22には再生されたモー
ド情報信号が入力されており、Eモードのデイジタルビ
デオ信号は入力されているモード情報信号においてEモ
ードと検知されるとそのデイジタルビデオ信号は通常の
速度でフイールドメモリ23に書き込まれ、またCモード
のデイジタルビデオ信号は該モード情報信号においてC
モードと検知されるとそのデイジタルビデオ信号は通常
速度の1/2でフイールドメモリ23に書き込まれる。 以上の様にしてフイールドメモリ23に書き込まれたデ
イジタルビデオ信号は読み出し制御回路24によりブロツ
ク単位で読み出されスイツチ25に入力される。 スイツチ25はフイールドメモリ24の読み出し開始と同
時にモードメモリ21から出力されるモード情報信号に応
じて切換わるもので、該モード信号がEモードの時は図
示のE側に、Cモードの時は図示のC側に切換わるもの
である。 そしてブロツク単位でフイールドメモリ23から読み出
されたデイシタルビデオ信号がモード情報信号によりE
モードの場合はそのままフイールドメモリ27に供給さ
れ、Cモードの場合はCモード補間回路26において、ブ
ロツク単位で伝送されなかつた画素情報を伝送された画
素情報を利用して補間処理を行い、その後にフイールド
メモリ27に供給される。 フイールドメモリ27では1フイールド分のデイジタル
ビデオ信号が上述の様に処理され記憶された後、読み出
し制御回路24によりD/A変換器28に出力し、アナログビ
デオ信号に変換され出力ビデオ信号として出力される。 以上の様にして記憶されたアナログビデオ信号とモー
ド情報信号とが再生され記録時に入力されたのと同様の
信号形態にもどされる。 なお、実施例中では1ブロツクを4×4画素として一
画面を分割したが、本発明はこれ以外のブロツク構成に
も適用出来るものである。 〔発明の効果〕 以上説明して来た様に本発明により、複数個の画素か
ら成る1画面分の画像情報信号をm×n(mは垂直方向
の画素数,nは水平方向の画素数で、2≦m,2≦nの整
数)個の画素毎に小なる複数の画素ブロックに分割し、
分割された複数の画素ブロックの夫々の画像情報信号か
ら互いに異なる複数種の伝送モードの内の何れかに従っ
た伝送画素データを夫々形成し、伝送画素データを伝送
する場合に、簡単な構成で画像情報信号の劣化を最小限
に抑えつつ、入力された1画素分の画像情報信号を複数
の画素ブロックに分割する事により得られる複数の画素
ブロックの夫々の画像情報信号から画面の水平方向に沿
う画素ブロック間で互いに近接しない位置の画素に対応
した伝送画素データが連続する様な順序で伝送画素デー
タを順次形成し、形成された全ての伝送画素データを画
面の水平方向に沿う複数の画素ブロックにまたがり且つ
当該画素ブロック間で互いに画面の水平方向に近接する
位置の画素に対応した伝送画素データが連続する様な順
序に変換し、伝送データとして伝送することが出来、従
って、良好な画像情報信号の復元が出来る画像情報伝送
方法及び装置を提供することが出来る。
号をm×n(mは垂直方向の画素数,nは水平方向の画素
数で、2≦m,2≦nの整数)個の画素毎に小なる複数の
画素ブロックに分割し、分割された複数の画素ブロック
の夫々の画像情報信号から互いに異なる複数種の伝送モ
ードの内の何れかに従った伝送画素データを夫々形成
し、伝送画素データを伝送する画像情報信号伝送方法及
び装置に関するものである。 〔従来の技術〕 従来、例えば情報圧縮伝送方式において時間軸変換帯
域圧縮方式(Time Axis Transformation以下TATと記
す)が発表されている。 このTAT方式は画像情報信号の帯域圧縮を行う場合に
おいて、画像の細かさが場所により異なることを利用し
て情報を圧縮し伝送する方式である。 すなわち、まず画面全体を粗くサンプリングして画像
の基本構造を表わす(基本画素)を取り出し、次に残り
の画素の中から画像の細部を表わす画素(追加画素)を
取り出し、これらを一様な時間間隔に並べ替えてアナロ
グ伝送するものである。このとき、基本画素数と追加画
素数の合計をもとの画素数より少なくすれば伝送する情
報が少なくなり帯域を圧縮したことになる。 追加画素を伝送するかしないかの判定(モード設定)
は画像をm×n画素から成る小ブロツクに分割し、これ
らのブロツク毎に画像の粗密さを調べて行なう。 ところで、第2図は一次元的に信号を処理した場合の
TAT方式の原理図を示したものであるが、画像情報信号
の場合、水平方向のサンプリング間隔だけでなく、垂直
方向のサンプリング間隔を変え、二次元的に処理する様
にすればさらに帯域圧縮効果を向上させることが出来
る。 なお、該小ブロツクの構成は一般にm×n画素である
がn×n画素の正方ブロツクでも良い。ここでは4×4
画素の正方ブロツクを例として以下説明して行く。 まず、伝送する画像を左上より右下に順に4×4画素
のブロツクに分解して行き、各ブロツク毎に画像の粗密
に応じてサンプリングモードを選択し、該モードに応じ
てサンプリングする。また、サンプリングされない画素
については伝送後の復調時に近傍のサンプリングされた
画素の情報を用いて画素間の相関に基づき補間され再生
される。なお、原画像の画素数と、サンプリングされた
画素数の合計との比率が帯域の圧縮率となる。 該サンプリングの際に選択されるサンプリングモード
はサンプリングされない画素の情報を上述の様にして補
間して得た画像と原画像とを比較し、該補間処理により
発生する誤差が画像全体で最も小さくなる様に選択され
るものであり、このサンプリングモードのパターンが多
い程、画像の再現精度は向上するが、そのために該ブロ
ツクがどのサンプリングモードによりサンプリングされ
たかを表わすモード情報が増大してしまう為、一般的に
は全画素伝送モード(Eモード)と1/4間引き伝送モー
ド(Cモード)の2種類のサンプリングモードを用い
る。 第3図は該2種類のサンプリングモードにおける4×
4画素のサンプリングパターンを例を示した図で(a)
はEモード,(b)がCモードのサンプリングパターン
を表わしている。なお図中の○印はサンプリングされる
画素、×印はサンプリングされない画素である。 以上説明して来たTAT方式により帯域が圧縮され、伝
送されるわけであるが、該TAT方式はm×n画素のブロ
ツク毎にサンプリングモードが異なる為、該ブロツクの
画像サンプリング情報とモード情報とを対応させて伝送
する。 ところで、従来は画像を上述して来た様なTAT方式に
より第4図(a)に示す様に4×4画素のブロツクに分
割し、画像の粗密に応じて各ブロツク毎にサンプリング
モードを選択し、該サンプリングモードに対してサンプ
リングを行う。 第4図(a)はNTSC方式の1フイールドのテレビ画面
を4×4画素のブロツクに分割し、各ブロツクに対して
Eモード及びCモードのサンプリングモードを割り当て
たものである。なお、図中の○印はサンプリングされた
画素、×印はサンプリングされなかつた画素である。 この様に1フイールド画面上の伝送される画素が決定
され、該モード情報に従い、画像サンプリング情報の伝
送速度が一定になる様にブロツク単位で伝送される様に
なつている。 ブロツク内の画像サンプリング情報の伝送順序は一般
的に水平または垂直方向に伝送している。第4図(b)
は水平方向,(c)は垂直方向に伝送し場合の伝送配列
について示した図で、(b),(c)の記号及び符番は
(a)の画素の記号及び符番に対応しており、図中の矢
印の方向に伝送されて行く。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、第4図(b),(c)において、ブロ
ツク間にまたがる画素の画面上での位置関係に着目して
見ると、例えば第4図(b)及び(c)のブロツクの境
界付近の画素16と画素aとは(a)図上では水平方向に
1画素分、垂直方向に4ライン分離れている為、特に垂
直方向の画素同志の相関性が弱くなつており、該画素同
志の情報量に差が生じる。すなわち、ブロツクの境目で
は高域周波数成分が発生する確立が高くなる。特に該二
次元のTAT方式においてはブロツクの数が非常に多くな
る為、各ブロツクの境目において高域周波数成分が発生
する可能性が高い為、該二次元のTAT方式により変換さ
れた画像信号は全体から見ても非常に多くの高域周波数
成分が含まれる恐れがある。 また、上記の様な画像信号を伝送する場合、伝送帯域
の狭い伝送路だと高域周波数成分は著しく劣化してしま
う為、信号の伝送エラーやノイズ等を発生しやすく、広
帯域の伝送路が必要となつてしまう為、コスト高となつ
てしまつていた。 本発明は斯かる事情に鑑みて為されたもので、複数個
の画素から成る1画面分の画像情報信号をm×n(mは
垂直方向の画素数,nは水平方向の画素数で、2≦m,2≦
nの整数)個の画素毎に小なる複数の画素ブロックに分
割し、分割された複数の画素ブロックの夫々の画像情報
信号から互いに異なる複数種の伝送モードの内の何れか
に従った伝送画素データを夫々形成し、伝送画素データ
を伝送する場合に、簡単な構成で画像情報信号の劣化を
最小限に抑えつつ、入力された1画面分の画像情報信号
を複数の画素ブロックに分割する事により得られる複数
の画素ブロックの夫々の画像情報信号から画面の水平方
向に沿う画素ブロック間で互いに近接しない位置の画素
に対応した伝送画素データが連続する様な順序で伝送画
素データを順次形成し、形成された全ての伝送画素デー
タを画面の水平方向に沿う複数の画素ブロックにまたが
り且つ当該画素ブロック間で互いに画面の水平方向に近
接する位置の画素に対応した伝送画素データが連続する
様な順序に変換し、伝送データとして伝送することが出
来、従って、良好な画素情報信号の復元が出来る画像情
報伝送方法及び装置を提供することを目的とする。 〔問題を解決する為の手段〕 本発明の画像情報信号伝送方法は、複数個の画素から
成る1画面分の画像情報信号を入力し、入力された1画
面分の画像情報信号をm×n(mは垂直方向の画素数,n
は水平方向の画素数で、2≦m,2≦nの整数)個の画素
毎に小なる複数の画素ブロックに分割し、分割された複
数の画素ブロックの夫々の画像情報信号から互いに異な
る複数種の伝送モードの内の何れかに従った伝送画素デ
ータを夫々形成し、伝送画素データを伝送する方法にお
いて、入力された1画面分の画像情報信号を複数の画素
ブロックに分割する事により得られる複数の画素ブロッ
クの夫々の画像情報信号から画面の水平方向に沿う画素
ブロック間で互いに近接しない位置の画素に対応した伝
送画素データが連続する様な順序で伝送画素データを順
次形成し、形成された全ての伝送画素データを画面の水
平方向に沿う複数の画素ブロックにまたがり且つ当該画
素ブロック間で互いに画面の水平方向に近接する位置の
画素に対応した伝送画素データが連続する様な順序に変
換し、伝送データとして伝送する様にしたものである。 また、本発明の画像情報信号伝送装置は、複数個の画
素から成る1画面分の画像情報信号を入力し、入力され
た1画面分の画像情報信号をm×n(mは垂直方向の画
素数,nは水平方向の画素数で、2≦m,2≦nの整数)個
の画素毎に小なる複数の画素ブロックに分割し、分割さ
れた複数の画素ブロックの夫々の画像情報信号から互い
に異なる複数種の伝送モードの内の何れかに従った伝送
画素データを夫々形成し、伝送画素データを伝送する装
置において、記憶手段と、前記記憶手段に対し、入力さ
れた1画面分の画像情報信号を複数の画素ブロックに分
解する事により得られる複数の画素ブロックの夫々の画
像情報信号から画面の水平方向に沿う画素ブロック間で
互いに近接しない位置の画素に対応した伝送画素データ
が連続する様な順序に従って順次形成される伝送画素デ
ータを順次記憶させ、記憶された全ての伝送画素データ
を画面の水平方向に沿う複数の画素ブロックにまたがり
且つ当該画素ブロック間で上いに画面の水平方向に近接
する位置の画素に対応した伝送画素データが連続する様
な順序に従って読み出すための記憶制御手段と、前記記
憶制御手段によって前記記憶手段から読み出された伝送
画素データを伝送データとして伝送する伝送手段とを備
えたものである。 〔作用〕 上述の様に構成したことにより、複数個の画素から成
る1画面分の画像情報信号をm×n(mは垂直方向の画
素数,nは水平方向の画素数で、2≦m,2≦nの整数)個
の画素毎に小なる複数の画素ブロックに分割し、分割さ
れた複数の画素ブロックの夫々の画像情報信号から互い
に異なる複数種の伝送モードの内の何れかに従った伝送
画素データを夫々形成し、伝送画素データを伝送する場
合に、簡単な構成で画像情報信号の劣化を最小限に抑え
つつ、入力された1画面分の画像情報信号を複数の画素
ブロックに分割する事により得られる複数の画素ブロッ
クの夫々の画像情報信号から両面の水平方向に沿う画素
ブロック間で互いに近接しない位置の画素に対応した伝
送画素データが連続する様な順序で伝送画素データを順
次形成し、形成された全ての伝送画素データを画面の水
平方向に沿う複数の画素ブロックにまたがり且つ当該画
素ブロック間で互いに画面の水平方向に近接する位置の
画素に対応した伝送画素データが連続する様な順序に変
換し、伝送データとして伝送し、伝送された伝送データ
から良好な画像情報信号を復元することが出来る。 〔実施例〕 以下、本発明を実施例に基づき説明する。 本発明の一実施例として本発明をVTRに適用した場合
を例として説明して行く。なお、ここではNTSC方式の1
フイールドのテレビ画面を複数のブロツクに分解する
際、その1ブロツクを4×4画素とするものである。 第1図は本発明をVTRの記録系に適用した場合の概略
構成を示す図である。 第1図において、入力されたアナログの1フイールド
分のビデオ信号はA/D変換器1によつて1フイールド分
の全画情報信号がデイジタルビデオ信号に変換され、フ
イールドメモリ2、プリフイルタ3、モード判定回路4
に供給される。 フイールドメモリ2には該デイジタルビデオ信号がE
モードのデイジタルビデオ信号として1ブロツク内の1
ライン相当の信号に1個のアドレスを付加された状態で
記憶される。 プリフイルタ3では該Eモードのデイジタルビデオ信
号をCモードに相当する情報量にするもので、第3図
(a)に示す様なEモードのデイジタルビデオ信号を、
(b)に示す様に1/4の画素分のCモードのデイジタル
ビデオ信号に間引く処理が行われるものである。そして
プリフイルタ3において上述の様に処理されたCモード
のデイジタルビデオ信号はモード判定回路4、メモリ5
に供給される。 メモリ5では上記のCモードのデイジタルビデオ信号
に対して1ブロツク内の1ライン相当の信号に1個のア
ドレスが付加され記憶される。 モード判定回路4にはEモードとCモードのデイジタ
ルビデオ信号が入力されており、Cモードのデイジタル
ビデオ信号に対して補間処理を行つた後、1ブロツク毎
にEモードのデイジタルビデオ信号による画像信号と、
補間処理されたCモードのデイジタルビデオ信号による
画像信号とを比較してその誤差が設定される閾値より大
きい場合はEモード、小さい場合はCモードを該ブロツ
クに割り当てる様にモード情報信号を発生する。つま
り、このモード情報信号は1フイールドの画面上の密な
部分のブロツクにはEモード、粗の部分のブロツクには
Cモードのモード情報信号が対応する様に発生される。 モード判定回路4において発生されたモード制御信号
はモードメモリ6に記憶されると同時にカウンタ7に供
給される。 カウンタ7には該モード情報信号の他にブロツク情報
信号が入力されている。このブロツク同期信号は1ブロ
ツクの水平方向の画素数に対応した信号の長さに同期し
たクロツクパルスで、カウンタ7では該モード情報信号
とブロツク同期信号とを用いて、まず、ブロツク同期信
号のパルスをカウントし、該モード情報信号においてE
モードを検知した場合、それまでのカウント値をスキツ
プメモリ10に出力し、出力した後リセツトされる。つま
り画面上においてEモードのブロツクの前にあるCモー
ドの数に対応したカウンタ値が該スキツプメモリ10に記
憶される。 また、アドレス信号発生器8にはブロツク同期信号、
水平同期信号が入力されている。水平同期信号は画面の
ライン走査に同期したパルス信号で、該アドレス信号発
生器8は水平同期信号のパルスを検知したらそれ以後に
検知されたブロツク同期信号のパルスが検知される毎に
カウントアツプしその値をパラレルミリアル変換器11に
下位アドレスデータとして出力する。 該水平同期信号は初期値設定回路9にも入力されてお
り、ここでは水平同期信号のパルスを検知する毎に各ラ
インに対応した上位アドレスデータを発生し、パラレル
シリアル変換器11に出力する。 シリアルパラレル変換器11では上記の様にして発生さ
れた上位アドレスデータと下位アドレスデータとを合体
し、スキツプメモリ10の書き込みアドレスデータとして
スキツプメモリ10に入力し、スキツプメモリ10ではこの
書き込みアドレスデータにより指定されたアドレスにカ
ウンタ7から出力されるカウント値を記憶する。 第5図にモードメモリ6に入力されるモード情報信号
とスキツプメモリ10に書き込まれるデータ内容との対応
関係を示す。なお、第5図(a)はラインの左端に対応
するブロツクのモード情報信号がEモードの場合で、
(b)はcモードの場合である。(a),(b)ともに
Eモードのブロツクより前に存在するcモードのブロツ
クの数に該Eモードのブロツク数“1"が加えられた値が
記憶されているものである。 次に該デイジタル・ビデオ信号を第4図(d)に示し
た様な伝送順序に並び換える手順について説明する。 メモリ制御回路13はモードメモリ6から該モードメモ
リ6に記憶されているモード情報信号を連続して読み出
しメモリ制御回路13に入力されると同時に、水平同期信
号を検知することにより伝送されるラインが奇数ライン
であるか偶数ラインであるかがライン識別回路12により
識別され、その識別信号が入力されている。 メモリ制御回路12に奇数ラインを示す識別信号が入力
されると、該メモリ制御回路12ではモードメモリ6から
入力されているモード情報信号がEモードの場合にはフ
イールドメモリ2の読み出しアドレスを書き込み時の1/
2の速度で連続で発生し、Eモードのデイジタルビデオ
信号の読み出しを行う。また、Cモードの場合にはメモ
リ5の読み出しアドレスを書き込み時と等速で連続的に
発生し、Cモードのデイジタルビデオ信号の読み出しを
行い、スイツチ回路15に入力される。 このスイツチ回路15はANDゲート14からの出力がハイ
レベル(“H")の時は図示のH側に接続されており、フ
イールドメモリ2から読み出されたデイジタルビデオ信
号をD/A変換器15に供給し、ローレベル(“L")の時は
図示のL側に接続され、メモリ5から読み出されたデイ
ジタル信号をD/A変換器15に供給する。 該ANDゲートにはメモリ6からのモード情報信号とラ
イン識別回路11からの識別信号とが入力されている。 今、該識別信号が奇数ライン(“H")を示していると
するとモード情報信号がEモード(“L")の時はフィー
ルドメモリ2から、Cモード(“H")の時はメモリ5か
ら上述の様にデイジタルビデオ信号が切換えられるD/A
変換器16に供給される。また、該識別信号が偶数ライン
(“L")を示している時はモード情報信号がEモード,C
モードのいずれでもフィールドメモリ2からのディジタ
ルビデオ信号がD/A変換器16に供給される。 ところで、偶数ライン時には第4図(a)に示す様に
Cモードのブロツクにはデイジタルビデオ信号が存在し
ない。そこでデータレートを一定に保つ為、次のEモー
ドブロツクの信号を連続して読み出す様にする。 まず、メモリ制御回路12において画面の左端に対応す
るブロツクではそのブロツク位置に応じたスキツプメモ
リ10のアドレスを指定してその内容を読み出す。 スキツプメモリ10の内容とは前述の様にEモードのブ
ロツクより前に存在するCモードのブロツク数に該Eモ
ードのブロツク数“1"が加えられた値が記憶されている
為、読み出されたスキツプメモリ10の内容をフイールド
メモリ2のアドレスの初期値に加算し、その結果を読み
出しアドレスとしてフイールドメモリ2のアドレスを指
定し、次のEモードのブロツクのデイジタルビデオ信号
を読み出す。そして、これ以後はEモードのブロツクが
検出される毎にスキツプメモリ10からそのブロツク位置
に対応したアドレスの内容を読み出し、フイールドメモ
リ2における該Eモードのブロツクのアドレスに該内容
を加算してその結果を読み出しアドレスとしてフイール
ドメモリ2のアドレスを指定し、次のEモードのブロツ
クデイジタルビデオ信号を読み出す。 以上の様に奇数ライン及び偶数ラインの信号処理はメ
モリ制御回路13によりフイールドメモリ2,メモリ5,スキ
ツプメモリ10の読み出しを制御してデータレートで一定
な信号を得ることが出来、この様に処理されたデイジタ
ルビデオ信号をD/A変換器16により、帯域が1/2に圧縮さ
れたアナログ信号となり、ローパスフイルタ(LPF)17
により帯域制限された後モードメモリ6から出力される
モード情報信号と共に記録部18で記録時の処理が行われ
不図示のテープ上に記憶される。 なお、以上の動作は分割するブロツクの垂直方向の画
素数すなわち本実施例では4ライン単位で行われる為、
モード情報信号は1ライン分のモード情報信号をモード
メモリ6に記憶し各ラインの処理毎にモードメモリ6か
ら読み出されるものである。 第6図に第1図のVTRの記録系により記録された情報
信号を再生するVTRの再生系の概略構成を示す図であ
る。 第6図において、再生部19において不図示のテープか
ら再生された1/2に帯域圧縮されたアナログ・ビデオ信
号とモード情報信号はアナログ・ビデオ信号がA/D変換
器20に入力されデイジタルビデオ信号に変換され、モー
ド情報信号がモードメモリ21に入力され記憶される。A/
D変換器20により変換されたデイジタルビデオ信号はフ
イールドメモリ23に入力されるが、フイールドメモリ23
への書き込みは書き込み時間制御回路22により制御され
ている。該書き込み時間制御回路22には再生されたモー
ド情報信号が入力されており、Eモードのデイジタルビ
デオ信号は入力されているモード情報信号においてEモ
ードと検知されるとそのデイジタルビデオ信号は通常の
速度でフイールドメモリ23に書き込まれ、またCモード
のデイジタルビデオ信号は該モード情報信号においてC
モードと検知されるとそのデイジタルビデオ信号は通常
速度の1/2でフイールドメモリ23に書き込まれる。 以上の様にしてフイールドメモリ23に書き込まれたデ
イジタルビデオ信号は読み出し制御回路24によりブロツ
ク単位で読み出されスイツチ25に入力される。 スイツチ25はフイールドメモリ24の読み出し開始と同
時にモードメモリ21から出力されるモード情報信号に応
じて切換わるもので、該モード信号がEモードの時は図
示のE側に、Cモードの時は図示のC側に切換わるもの
である。 そしてブロツク単位でフイールドメモリ23から読み出
されたデイシタルビデオ信号がモード情報信号によりE
モードの場合はそのままフイールドメモリ27に供給さ
れ、Cモードの場合はCモード補間回路26において、ブ
ロツク単位で伝送されなかつた画素情報を伝送された画
素情報を利用して補間処理を行い、その後にフイールド
メモリ27に供給される。 フイールドメモリ27では1フイールド分のデイジタル
ビデオ信号が上述の様に処理され記憶された後、読み出
し制御回路24によりD/A変換器28に出力し、アナログビ
デオ信号に変換され出力ビデオ信号として出力される。 以上の様にして記憶されたアナログビデオ信号とモー
ド情報信号とが再生され記録時に入力されたのと同様の
信号形態にもどされる。 なお、実施例中では1ブロツクを4×4画素として一
画面を分割したが、本発明はこれ以外のブロツク構成に
も適用出来るものである。 〔発明の効果〕 以上説明して来た様に本発明により、複数個の画素か
ら成る1画面分の画像情報信号をm×n(mは垂直方向
の画素数,nは水平方向の画素数で、2≦m,2≦nの整
数)個の画素毎に小なる複数の画素ブロックに分割し、
分割された複数の画素ブロックの夫々の画像情報信号か
ら互いに異なる複数種の伝送モードの内の何れかに従っ
た伝送画素データを夫々形成し、伝送画素データを伝送
する場合に、簡単な構成で画像情報信号の劣化を最小限
に抑えつつ、入力された1画素分の画像情報信号を複数
の画素ブロックに分割する事により得られる複数の画素
ブロックの夫々の画像情報信号から画面の水平方向に沿
う画素ブロック間で互いに近接しない位置の画素に対応
した伝送画素データが連続する様な順序で伝送画素デー
タを順次形成し、形成された全ての伝送画素データを画
面の水平方向に沿う複数の画素ブロックにまたがり且つ
当該画素ブロック間で互いに画面の水平方向に近接する
位置の画素に対応した伝送画素データが連続する様な順
序に変換し、伝送データとして伝送することが出来、従
って、良好な画像情報信号の復元が出来る画像情報伝送
方法及び装置を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明をVTRの記録系に適用した場合の概略構
成を示す図である。 第2図は一次元的に信号を処理した場合のTAT方式の原
理図である。 第3図(a)はEモード時の画素配置、(b)はCモー
ド時の画素配置を示した図である。 第4図(a)はNSTC方式の1フイールドのテレビ画面を
4×4画素のブロツクに分割し、各ブロツクに対してE
モード及びCモードのサンプリングモードを割り当てた
ものを示した図、(b)はブロツク内の画像サンプリン
グ情報を水平方向に伝送した場合の伝送配列について示
した図、(c)は前記情報を垂直方向に伝送した場合の
伝送配列について示した図、(d)は本発明により伝送
した場合の伝送配列について示した図である。 第5図は第1図のモードメモリ6に入力されるモード情
報信号とスキツプメモリ10に書き込まれるデータ内容に
書き込まれるデータ内容との対応関係を示した図であ
り、(a)はラインの左端に対応するブロツクのモード
情報信号がEモードの場合、(b)はCモードの場合で
ある。 第6図は第1図の再生系の概略構成を示す図である。 2……フイールドメモリ 4……モード判定回路 5……メモリ 6……モードメモリ 7……カウンタ 8……アドレス信号発生器 9……初期値設定回路 10……スキツプメモリ 12……ライン識別回路 13……メモリ制御回路 15……スイツチ 18……記録部。
成を示す図である。 第2図は一次元的に信号を処理した場合のTAT方式の原
理図である。 第3図(a)はEモード時の画素配置、(b)はCモー
ド時の画素配置を示した図である。 第4図(a)はNSTC方式の1フイールドのテレビ画面を
4×4画素のブロツクに分割し、各ブロツクに対してE
モード及びCモードのサンプリングモードを割り当てた
ものを示した図、(b)はブロツク内の画像サンプリン
グ情報を水平方向に伝送した場合の伝送配列について示
した図、(c)は前記情報を垂直方向に伝送した場合の
伝送配列について示した図、(d)は本発明により伝送
した場合の伝送配列について示した図である。 第5図は第1図のモードメモリ6に入力されるモード情
報信号とスキツプメモリ10に書き込まれるデータ内容に
書き込まれるデータ内容との対応関係を示した図であ
り、(a)はラインの左端に対応するブロツクのモード
情報信号がEモードの場合、(b)はCモードの場合で
ある。 第6図は第1図の再生系の概略構成を示す図である。 2……フイールドメモリ 4……モード判定回路 5……メモリ 6……モードメモリ 7……カウンタ 8……アドレス信号発生器 9……初期値設定回路 10……スキツプメモリ 12……ライン識別回路 13……メモリ制御回路 15……スイツチ 18……記録部。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 高橋 宏爾
川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン
株式会社玉川事業所内
(72)発明者 笹谷 知彦
川崎市高津区下野毛770番地 キヤノン
株式会社玉川事業所内
(56)参考文献 「テレビジョン学会技術報告」8[2
](昭59−4−5)P.47〜54
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 1.複数個の画素から成る1画面分の画像情報信号を入
力し、入力された1画面分の画像情報信号をm×n(m
は垂直方向の画素数,nは水平方向の画素数で、2≦m,2
≦nの整数)個の画素毎に小なる複数の画素ブロックに
分割し、分割された複数の画素ブロックの夫々の画像情
報信号から互いに異なる複数種の伝送モードの内の何れ
かに従った伝送画素データを夫々形成し、伝送画素デー
タを伝送する方法において、入力された1画面分の画像
情報信号を複数の画素ブロックに分割する事により得ら
れる複数の画素ブロックの夫々の画像情報信号から画面
の水平方向に沿う画素ブロック間で互いに近接しない位
置の画素に対応した伝送画素データが連続する様な順序
で伝送画素データを順次形成し、形成された全ての伝送
画素データを画面の水平方向に沿う複数の画素ブロック
にまたがり且つ当該画素ブロック間で互いに画面の水平
方向に近接する位置の画素に対応した伝送画素データが
連続する様な順序に変換し、伝送データとして伝送する
ことを特徴とする画像情報信号伝送方法。 2.複数個の画素から成る1画面分の画像情報信号を入
力し、入力された1画面分の画像情報信号をm×n(m
は垂直方向の画素数,nは水平方向の画素数で、2≦m,2
≦nの整数)個の画素毎に小なる複数の画素ブロックに
分割し、分割された複数の画素ブロックの夫々の画像情
報信号から互いに異なる複数種の伝送モードの内の何れ
かに従った伝送画素データを夫々形成し、伝送画素デー
タを伝送する装置において、記憶手段と、前記記憶手段
に対し、入力された1画面分の画像情報信号を複数の画
素ブロックに分割する事により得られる複数の画素ブロ
ックの夫々の画像情報信号から画面の水平方向に沿う画
素ブロック間で互いに近接しない位置の画素に対応した
伝送画素データが連続する様な順序に従って順次形成さ
れる伝送画素データを順次記憶させ、記憶された全ての
伝送画素データを画面の水平方向に沿う複数の画素ブロ
ックにまたがり且つ当該画素ブロック間で互いに画面の
水平方向に近接する位置の画素に対応した伝送画素デー
タが連続する様な順序に従って読み出すための記憶制御
手段と、前記記憶制御手段によって前記記憶手段から読
み出された伝送画素データを伝送データとして伝送する
伝送手段とを備えたことを特徴とする画像情報信号伝送
装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18927585A JP2662385B2 (ja) | 1985-08-28 | 1985-08-28 | 画像情報信号伝送方法及び装置 |
US06/898,936 US4797741A (en) | 1985-08-28 | 1986-08-21 | Information signal transmission system |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18927585A JP2662385B2 (ja) | 1985-08-28 | 1985-08-28 | 画像情報信号伝送方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6248887A JPS6248887A (ja) | 1987-03-03 |
JP2662385B2 true JP2662385B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=16238589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18927585A Expired - Lifetime JP2662385B2 (ja) | 1985-08-28 | 1985-08-28 | 画像情報信号伝送方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662385B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2681948B2 (ja) * | 1987-11-27 | 1997-11-26 | ソニー株式会社 | ブロック分解メモリの制御回路 |
JPH01278183A (ja) * | 1988-04-28 | 1989-11-08 | Canon Inc | デイジタル画像記録及び又は再生装置 |
-
1985
- 1985-08-28 JP JP18927585A patent/JP2662385B2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
「テレビジョン学会技術報告」8[2](昭59−4−5)P.47〜54 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6248887A (ja) | 1987-03-03 |
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