JP2662363B2 - 油水分離槽の製造方法 - Google Patents
油水分離槽の製造方法Info
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- JP2662363B2 JP2662363B2 JP5260245A JP26024593A JP2662363B2 JP 2662363 B2 JP2662363 B2 JP 2662363B2 JP 5260245 A JP5260245 A JP 5260245A JP 26024593 A JP26024593 A JP 26024593A JP 2662363 B2 JP2662363 B2 JP 2662363B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガソリンスタンド等に
おける油分を含む廃水の油水分離処理を行う油水分離槽
の製造方法に関するものであり、その製造・地下設置工
事について、従来工法と同様の機能及び安全性を確保
し、短期間で、かつ安価に完成させることができる油水
分離槽の製造方法に関する。
おける油分を含む廃水の油水分離処理を行う油水分離槽
の製造方法に関するものであり、その製造・地下設置工
事について、従来工法と同様の機能及び安全性を確保
し、短期間で、かつ安価に完成させることができる油水
分離槽の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンスタンド等における油分を含む
廃水の油水分離処理を行う油水分離槽の一般的な構造
は、当該分離槽を複数の分離室に仕切って順に廃水を流
してその間に比重差を利用して水分から油分を分離して
いくものである。このためにガソリンスタンドの建設予
定地の油水分離槽の設置位置の地面に穴を掘って、そこ
に油水分離槽を所定の工法により、製造し設置してい
た。
廃水の油水分離処理を行う油水分離槽の一般的な構造
は、当該分離槽を複数の分離室に仕切って順に廃水を流
してその間に比重差を利用して水分から油分を分離して
いくものである。このためにガソリンスタンドの建設予
定地の油水分離槽の設置位置の地面に穴を掘って、そこ
に油水分離槽を所定の工法により、製造し設置してい
た。
【0003】この従来の油水分離槽の製造方法を図6で
工程別に説明すると次の通りである。(a)油水分離槽
50埋設のための根切りによる穴(不図示)の形成、
(b)砕石54敷き、(c)捨てコンクリート打ち、
(d)分離槽底部56の配筋、(e)分離槽底部56の
コンクリート打ち、養生、(f)分離槽側壁58a及び
仕切壁58bの配筋、(g)分離槽側壁58a及び仕切
り壁58bの型枠設置、(h)分離槽側壁58a及び仕
切り壁58bのコンクリート打ち、(i)分離槽側壁5
8a及び仕切り壁58bのコンクリート凝縮養生、
(j)分離槽側壁58a及び仕切り壁58bの型枠外
し、(k)側壁58a及び仕切り壁58bの所定位置に
孔あけ加工、(l)導水パイプ60及び排水パイプ62
のセット、(m)モルタルにて隙間埋め接着、(n)内
部防水のための分離槽底部56と側壁58a及び仕切り
壁58bの防水モルタル塗り、(o)上部蓋枠64の取
り付け(図7)、(p)上部蓋の鉄板66の取り付け、
(q)分離槽50周囲の土による埋め戻し、(r)砕石
68敷き、土間コンクリート70打ち。これらの工程中
で、コンクリート養生にはそれぞれ3、4日の放置が必
要である。この従来の工事方法の問題は工期が長くな
り、従って工費も大になることである。
工程別に説明すると次の通りである。(a)油水分離槽
50埋設のための根切りによる穴(不図示)の形成、
(b)砕石54敷き、(c)捨てコンクリート打ち、
(d)分離槽底部56の配筋、(e)分離槽底部56の
コンクリート打ち、養生、(f)分離槽側壁58a及び
仕切壁58bの配筋、(g)分離槽側壁58a及び仕切
り壁58bの型枠設置、(h)分離槽側壁58a及び仕
切り壁58bのコンクリート打ち、(i)分離槽側壁5
8a及び仕切り壁58bのコンクリート凝縮養生、
(j)分離槽側壁58a及び仕切り壁58bの型枠外
し、(k)側壁58a及び仕切り壁58bの所定位置に
孔あけ加工、(l)導水パイプ60及び排水パイプ62
のセット、(m)モルタルにて隙間埋め接着、(n)内
部防水のための分離槽底部56と側壁58a及び仕切り
壁58bの防水モルタル塗り、(o)上部蓋枠64の取
り付け(図7)、(p)上部蓋の鉄板66の取り付け、
(q)分離槽50周囲の土による埋め戻し、(r)砕石
68敷き、土間コンクリート70打ち。これらの工程中
で、コンクリート養生にはそれぞれ3、4日の放置が必
要である。この従来の工事方法の問題は工期が長くな
り、従って工費も大になることである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
の問題点を改善し、従来工法と同様の機能及び安全性を
確保し、短期間で、かつ安価に完成させることを可能と
する油水分離槽を提供することを目的とする。
の問題点を改善し、従来工法と同様の機能及び安全性を
確保し、短期間で、かつ安価に完成させることを可能と
する油水分離槽を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の油水分離槽の製造方法は、 (1)油水分離槽の設置のための穴掘り工程 (2)砕石を敷いて基礎コンクリート打ち工程 (3)最下段のコンクリート製枠体を該基礎コンクリー
ト上に複数個互いに隣接させかつ一列に配置した状態で
接着固定する工程 (4)該最下段のコンクリート製枠体の内部を防水仕上
げする工程 (5)該最下段のコンクリート製枠体の上面に一段又は
複数段の中間段のコンクリート製枠体を接着連結し、必
要に応じて防水仕上げする工程 (6)該中間段のコンクリート製枠体の上面に最上段の
コンクリート製枠体を接着連結し、必要に応じて防水仕
上げする工程 (7)上記コンクリート製枠体の複数段の設置により複
数個の分離室を一列に配列した状態で形成し、該分離室
の列方向の上部壁面に取付け穴を開穿し、該取付け穴に
排水連結パイプを取り付けることにより、この複数個の
分離室を油水分離可能に接続する工程。から構成され
る。
に、本発明の油水分離槽の製造方法は、 (1)油水分離槽の設置のための穴掘り工程 (2)砕石を敷いて基礎コンクリート打ち工程 (3)最下段のコンクリート製枠体を該基礎コンクリー
ト上に複数個互いに隣接させかつ一列に配置した状態で
接着固定する工程 (4)該最下段のコンクリート製枠体の内部を防水仕上
げする工程 (5)該最下段のコンクリート製枠体の上面に一段又は
複数段の中間段のコンクリート製枠体を接着連結し、必
要に応じて防水仕上げする工程 (6)該中間段のコンクリート製枠体の上面に最上段の
コンクリート製枠体を接着連結し、必要に応じて防水仕
上げする工程 (7)上記コンクリート製枠体の複数段の設置により複
数個の分離室を一列に配列した状態で形成し、該分離室
の列方向の上部壁面に取付け穴を開穿し、該取付け穴に
排水連結パイプを取り付けることにより、この複数個の
分離室を油水分離可能に接続する工程。から構成され
る。
【0006】上記構成にさらに、 (8)該最上段のコンクリート製枠体の上面に上部枠コ
ンクリートを形成し、該上部枠コンクリートを介して蓋
枠を取り付け、該蓋枠を介して鉄板蓋を取り付ける工程 (9)該複数個の分離室からなる油水分離槽の周囲に土
をいれて埋め戻す工程とが実施される。
ンクリートを形成し、該上部枠コンクリートを介して蓋
枠を取り付け、該蓋枠を介して鉄板蓋を取り付ける工程 (9)該複数個の分離室からなる油水分離槽の周囲に土
をいれて埋め戻す工程とが実施される。
【0007】上記複数個の分離室を油水分離可能に接続
する手段としては、上記した構成の他に、公知の手段
で、油水分離機能を果す流路を形成することもできる。
する手段としては、上記した構成の他に、公知の手段
で、油水分離機能を果す流路を形成することもできる。
【0008】上記防水仕上げを防水モルタルによって行
い、かつコンクリート製枠体同士を連結する接着手段を
接着モルタルとするのが好適である。
い、かつコンクリート製枠体同士を連結する接着手段を
接着モルタルとするのが好適である。
【0009】上記コンクリート製枠体の代わりにFR
P、強化プラスチック等の耐久性材料の枠体を用いるこ
ともできる。
P、強化プラスチック等の耐久性材料の枠体を用いるこ
ともできる。
【0010】
【実施例】以下に本発明の実施例を、添付図面中の図1
〜図5に基づいて説明する。本発明の油水分離槽の製造
及び地下設置工事方法の手順は次の工程1〜9である。 工程1:油水分離槽Aの設置のための穴堀り又は根切り
工程。これは、油水分離槽Aを埋設するのと、その油水
分離槽Aの重量を支えられるだけの強度を有するコンク
リートのベースを作るのに、必要なだけの面積と深さの
穴2を掘る工程である(図1)。
〜図5に基づいて説明する。本発明の油水分離槽の製造
及び地下設置工事方法の手順は次の工程1〜9である。 工程1:油水分離槽Aの設置のための穴堀り又は根切り
工程。これは、油水分離槽Aを埋設するのと、その油水
分離槽Aの重量を支えられるだけの強度を有するコンク
リートのベースを作るのに、必要なだけの面積と深さの
穴2を掘る工程である(図1)。
【0011】工程2:砕石を敷いて基礎コンクリート打
ち工程。次いで、穴2のほぼ平らな底部に砕石4を敷い
た後、その上にコンクリート6を平らに打って、これを
油水分離槽Aのベース兼底部とする。3〜4日の養生期
間が必要である(図2)。
ち工程。次いで、穴2のほぼ平らな底部に砕石4を敷い
た後、その上にコンクリート6を平らに打って、これを
油水分離槽Aのベース兼底部とする。3〜4日の養生期
間が必要である(図2)。
【0012】工程3:最下段のコンクリート製枠体を該
基礎コンクリート上に複数個互いに隣接させかつ一列に
配置した状態で接着固定する工程。ここで使用されるコ
ンクリート製枠体8は、現場工事とは、別にコンクリー
ト製品として製造しておくのがよく、例えば市販のコン
クリート二次製品である4角なコンクリート製枠体が好
適に使用される。このコンクリート製枠体8を一列に積
層することによって、油水分離槽Aを構成する複数個
(図示の例では4個)の分離室10,12,14,16
が形成される(図3及び図4)。基礎コンクリート6の
上に接着モルタルを塗って該コンクリート製枠体8を最
下段に4個一列に並べる(図3)。
基礎コンクリート上に複数個互いに隣接させかつ一列に
配置した状態で接着固定する工程。ここで使用されるコ
ンクリート製枠体8は、現場工事とは、別にコンクリー
ト製品として製造しておくのがよく、例えば市販のコン
クリート二次製品である4角なコンクリート製枠体が好
適に使用される。このコンクリート製枠体8を一列に積
層することによって、油水分離槽Aを構成する複数個
(図示の例では4個)の分離室10,12,14,16
が形成される(図3及び図4)。基礎コンクリート6の
上に接着モルタルを塗って該コンクリート製枠体8を最
下段に4個一列に並べる(図3)。
【0013】工程4:該最下段のコンクリート製枠体の
内部を防水仕上げする工程。そうしてベース6とコンク
リート枠8の内側に防水モルタル仕上げを行って防水処
理を施す。
内部を防水仕上げする工程。そうしてベース6とコンク
リート枠8の内側に防水モルタル仕上げを行って防水処
理を施す。
【0014】工程5:該最下段のコンクリート製枠体の
上面に一段又は複数段の中間段のコンクリート製枠体を
接着連結し、必要に応じて防水仕上げする工程。一列に
並べて防水処理を施した4個のコンクリート製枠体の上
面に、同サイズのコンクリート製枠体8を数段積み重ね
る。それぞれのコンクリート製枠体8の間には接着モル
タルを塗って連結し固める。
上面に一段又は複数段の中間段のコンクリート製枠体を
接着連結し、必要に応じて防水仕上げする工程。一列に
並べて防水処理を施した4個のコンクリート製枠体の上
面に、同サイズのコンクリート製枠体8を数段積み重ね
る。それぞれのコンクリート製枠体8の間には接着モル
タルを塗って連結し固める。
【0015】工程6:該中間段のコンクリート製枠体の
上面に最上段のコンクリート製枠体を接着連結し、必要
に応じて防水仕上げする工程。上記の中間段のコンクリ
ート製枠体8の上に最上段のコンクリート製枠体8を積
んで、必要な高さとする。それぞれのコンクリート製枠
体8の間には接着モルタルを塗って連結し固める。
上面に最上段のコンクリート製枠体を接着連結し、必要
に応じて防水仕上げする工程。上記の中間段のコンクリ
ート製枠体8の上に最上段のコンクリート製枠体8を積
んで、必要な高さとする。それぞれのコンクリート製枠
体8の間には接着モルタルを塗って連結し固める。
【0016】工程7:上記コンクリート製枠体の複数段
の設置により複数個の分離室を一列に配列した状態で形
成し、この複数個の分離室を油水分離可能に接続する工
程。
の設置により複数個の分離室を一列に配列した状態で形
成し、この複数個の分離室を油水分離可能に接続する工
程。
【0017】このようにして油水分離槽Aの第1から第
4までの4つの分離室10、12、14、16ができあ
がる。当該分離室10、12、14、16には、ガソリ
ンスタンド等に生じる排水の流入及び流出を行うための
排水連結パイプ18、20、22、24、26が、該分
離室の壁面に穿設された取付け穴18a、20a、22
a、24a、26aに接着モルタル等で固めて取り付け
られる。該取付け穴の加工はドリルで行えばよい。
4までの4つの分離室10、12、14、16ができあ
がる。当該分離室10、12、14、16には、ガソリ
ンスタンド等に生じる排水の流入及び流出を行うための
排水連結パイプ18、20、22、24、26が、該分
離室の壁面に穿設された取付け穴18a、20a、22
a、24a、26aに接着モルタル等で固めて取り付け
られる。該取付け穴の加工はドリルで行えばよい。
【0018】排水連結パイプ18は直管で、外部のパイ
プ又は集水溝とつながって油水分離槽Aへの廃水入り口
パイプとなる。排水連結パイプ20、22、24はほぼ
90゜曲がっており、1つの分離室の下層の廃水を吸い
上げて隣の部屋に送る働きをする。排水連結パイプ22
も曲がっており、最後の分離室16の下層の油水分離さ
れた廃水を外部に出す出口パイプである。
プ又は集水溝とつながって油水分離槽Aへの廃水入り口
パイプとなる。排水連結パイプ20、22、24はほぼ
90゜曲がっており、1つの分離室の下層の廃水を吸い
上げて隣の部屋に送る働きをする。排水連結パイプ22
も曲がっており、最後の分離室16の下層の油水分離さ
れた廃水を外部に出す出口パイプである。
【0019】図示の実施例では、複数個の分離室を互い
に廃水連結パイプで連結した例を示したが、油水分離機
能を果たす手段としては、必ずしもパイプのみに限定さ
れるものではなく、公知の手段で、油水分離機能を果た
す流路を形成すればよいことは勿論である。
に廃水連結パイプで連結した例を示したが、油水分離機
能を果たす手段としては、必ずしもパイプのみに限定さ
れるものではなく、公知の手段で、油水分離機能を果た
す流路を形成すればよいことは勿論である。
【0020】工程8:該最上段のコンクリート製枠体の
上面に上部枠コンクリートを形成し、該上部枠コンクリ
ートを介して蓋枠を取り付け、該蓋枠を介して鉄板蓋を
取り付ける工程。この工程は、図5に示した鉄板蓋を取
り付けるために、行われるものである。最上段のコンク
リート製枠体8の上面に上部枠コンクリート28を形成
し、該上部枠コンクリート28の端縁部に蓋枠30を取
付け、該蓋枠30を介して鉄板蓋32が取り付けられ
る。
上面に上部枠コンクリートを形成し、該上部枠コンクリ
ートを介して蓋枠を取り付け、該蓋枠を介して鉄板蓋を
取り付ける工程。この工程は、図5に示した鉄板蓋を取
り付けるために、行われるものである。最上段のコンク
リート製枠体8の上面に上部枠コンクリート28を形成
し、該上部枠コンクリート28の端縁部に蓋枠30を取
付け、該蓋枠30を介して鉄板蓋32が取り付けられ
る。
【0021】工程9:該複数個の分離室からなる油水分
離槽の周囲に土をいれて埋め戻す工程。次に油水分離槽
Aの周囲に土を入れて埋め戻しをする。さらに、砕石3
4敷き及び土間コンクリート36打ちを行う。
離槽の周囲に土をいれて埋め戻す工程。次に油水分離槽
Aの周囲に土を入れて埋め戻しをする。さらに、砕石3
4敷き及び土間コンクリート36打ちを行う。
【0022】本発明方法によって製造された油水分離槽
Aは、従来の油水分離槽とその作用の点において、変わ
るところはない。即ち、次のように作用する。入り口パ
イプ18を通して第1の分離室10に流入してきた廃水
は、分離室10に滞留している間に比重の軽い油分の多
い液分は表面に浮き上がり、水分の多い液分は下に下が
る。廃液を分離室10の下層からパイプ20で吸い上げ
て第2の分離室12に送る。第2及び第3の分離室1
2、13を廃水が通過する間に、同様の動作を繰り返
し、廃液中の油分は徐々に除去されていき、最後の分離
室16から外部に出た時に、公害基準を満たしておれ
ば、そのまま下水溝に流されることになる。各分離室の
上層に蓄積する油分は時々外部にすくい出されて処分さ
れる。
Aは、従来の油水分離槽とその作用の点において、変わ
るところはない。即ち、次のように作用する。入り口パ
イプ18を通して第1の分離室10に流入してきた廃水
は、分離室10に滞留している間に比重の軽い油分の多
い液分は表面に浮き上がり、水分の多い液分は下に下が
る。廃液を分離室10の下層からパイプ20で吸い上げ
て第2の分離室12に送る。第2及び第3の分離室1
2、13を廃水が通過する間に、同様の動作を繰り返
し、廃液中の油分は徐々に除去されていき、最後の分離
室16から外部に出た時に、公害基準を満たしておれ
ば、そのまま下水溝に流されることになる。各分離室の
上層に蓄積する油分は時々外部にすくい出されて処分さ
れる。
【0023】上記実施例では、コンクリート製枠体を用
いて積層する例を示したが、コンクリート製枠体に限定
されるものではなく、耐久性の材料であれば用いること
ができるもので、例えば、FRP、強化プラスチック等
の耐久性材料の枠体を用いることもできる。このような
材料を用いる場合には、接着モルタルの代わりに、熱溶
接や接着剤等の公知の接着手段を適用できることは勿論
である。
いて積層する例を示したが、コンクリート製枠体に限定
されるものではなく、耐久性の材料であれば用いること
ができるもので、例えば、FRP、強化プラスチック等
の耐久性材料の枠体を用いることもできる。このような
材料を用いる場合には、接着モルタルの代わりに、熱溶
接や接着剤等の公知の接着手段を適用できることは勿論
である。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、現
場の工事とは別に作られたまたは市販の規格品である角
筒状のコンクリート製枠体を、積み重ねて一列の配列し
て結合し、複数の分離室を形成するものであるから、従
来の数多い側壁を配筋、型枠組み、コンクリート打ちす
ることに比べて工数が大きく短縮される。本発明の油水
分離槽には、従来工法と同様の機能及び安全性を確保
し、短期間で、かつ安価に完成させることを可能とする
顕著な効果があるさらに、本発明は容量の大きい油水分
離槽にも柔軟に適応できる。
場の工事とは別に作られたまたは市販の規格品である角
筒状のコンクリート製枠体を、積み重ねて一列の配列し
て結合し、複数の分離室を形成するものであるから、従
来の数多い側壁を配筋、型枠組み、コンクリート打ちす
ることに比べて工数が大きく短縮される。本発明の油水
分離槽には、従来工法と同様の機能及び安全性を確保
し、短期間で、かつ安価に完成させることを可能とする
顕著な効果があるさらに、本発明は容量の大きい油水分
離槽にも柔軟に適応できる。
【図1】本発明による油水分離槽の設置工事における根
切りを行った時の正面断面図である。
切りを行った時の正面断面図である。
【図2】本発明による油水分離槽の設置工事における油
水分離槽の基礎コンクリート打ちをした後の正面断面図
である。
水分離槽の基礎コンクリート打ちをした後の正面断面図
である。
【図3】本発明による油水分離槽の設置工事における基
礎コンクリート上に最下段のコンクリート製枠体を積ん
だ後の正面断面図である。
礎コンクリート上に最下段のコンクリート製枠体を積ん
だ後の正面断面図である。
【図4】本発明による油水分離槽の斜視図である。
【図5】本発明による油水分離槽の鉄板蓋の取付け状態
を示す断面説明図である。
を示す断面説明図である。
【図6】従来工法による油水分離槽の斜視図である。
【図7】従来工法による油水分離槽の鉄板蓋の取付け状
態を示す断面説明図である。
態を示す断面説明図である。
2 地面に掘った穴 4 砕石 6 基礎コンクリート 8 コンクリート製枠体 10、12、14、16 分離室 18、20、22、24、26 廃水連結パイプ 34、砕石 36 土間コンクリート
Claims (5)
- 【請求項1】 下記の工程(1)〜(7)を有すること
を特徴とする油水分離槽の製造方法。 (1)油水分離槽の設置のための穴掘り工程 (2)砕石を敷いて基礎コンクリート打ち工程 (3)最下段のコンクリート製枠体を該基礎コンクリー
ト上に複数個互いに隣接させかつ一列に配置した状態で
接着固定する工程 (4)該最下段のコンクリート製枠体の内部を防水仕上
げする工程 (5)該最下段のコンクリート製枠体の上面に一段又は
複数段の中間段のコンクリート製枠体を接着連結し、必
要に応じて防水仕上げする工程 (6)該中間段のコンクリート製枠体の上面に最上段の
コンクリート製枠体を接着連結し、必要に応じて防水仕
上げする工程 (7)上記コンクリート製枠体の複数段の設置により複
数個の分離室を一列に配列した状態で形成し、該分離室
の列方向の上部壁面に取付け穴を開穿し、該取付け穴に
排水連結パイプを取り付けることにより、この複数個の
分離室を油水分離可能に接続する工程。 - 【請求項2】 上記防水仕上げを防水モルタルによって
行い、かつコンクリート製枠体を接着する手段が接着モ
ルタルであることを特徴とする請求項1記載の油水分離
槽の製造方法。 - 【請求項3】 請求項1の方法により製造されかつコン
クリート製枠体を積層して分離室を形成したことを特徴
とする油水分離槽の構造。 - 【請求項4】 上記コンクリート製枠体の代わりにFR
P、強化プラスチック等の耐久性材料の枠体を用いるこ
とを特徴とする請求項1記載の油水分離槽の製造方法。 - 【請求項5】 下記の工程(1)〜(9)を有すること
を特徴とする油水分離槽の製造方法。 (1)油水分離槽の設置のための穴掘り工程 (2)砕石を敷いて基礎コンクリート打ち工程 (3)最下段のコンクリート製枠体を該基礎コンクリー
ト上に複数個互いに隣接させかつ一列に配置した状態で
接着固定する工程 (4)該最下段のコンクリート製枠体の内部を防水仕上
げする工程 (5)該最下段のコンクリート製枠体の上面に一段又は
複数段の中間段のコンクリート製枠体を接着連結し、必
要に応じて防水仕上げする工程 (6)該中間段のコンクリート製枠体の上面に最上段の
コンクリート製枠体を接着連結し、必要に応じて防水仕
上げする工程 (7)上記コンクリート製枠体の複数段の設置により複
数個の分離室を一列に配列した状態で形成し、該分離室
の列方向の上部壁面に取付け穴を開穿し、該取付け穴に
排水連結パイプを取り付けることにより、この複数個の
分離室を油水分離可能に接続する工程 (8)該最上段のコンクリート製枠体の上面に上部枠コ
ンクリートを形成し、該上部枠コンクリートを介して蓋
枠を取り付け、該蓋枠を介して鉄板蓋を取り付ける工程 (9)該複数個の分離室からなる油水分離槽の周囲に土
をいれて埋め戻す工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5260245A JP2662363B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 油水分離槽の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5260245A JP2662363B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 油水分離槽の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07113257A JPH07113257A (ja) | 1995-05-02 |
JP2662363B2 true JP2662363B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=17345374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5260245A Expired - Lifetime JP2662363B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 油水分離槽の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662363B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104047357A (zh) * | 2014-05-19 | 2014-09-17 | 浙江前泽嘉盛排水材料有限公司 | 塑料油污隔栅井 |
CN104929206A (zh) * | 2015-06-26 | 2015-09-23 | 王万军 | 洗碗槽下水道防堵器 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS603436A (ja) * | 1983-06-22 | 1985-01-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 排気ブレ−キシステム |
-
1993
- 1993-10-18 JP JP5260245A patent/JP2662363B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN104047357A (zh) * | 2014-05-19 | 2014-09-17 | 浙江前泽嘉盛排水材料有限公司 | 塑料油污隔栅井 |
CN104929206A (zh) * | 2015-06-26 | 2015-09-23 | 王万军 | 洗碗槽下水道防堵器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07113257A (ja) | 1995-05-02 |
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