JP2661296B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2661296B2
JP2661296B2 JP1306444A JP30644489A JP2661296B2 JP 2661296 B2 JP2661296 B2 JP 2661296B2 JP 1306444 A JP1306444 A JP 1306444A JP 30644489 A JP30644489 A JP 30644489A JP 2661296 B2 JP2661296 B2 JP 2661296B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、半導体装置に係り、特に横型DMOSFETに関
する。
(従来の技術) 従来のパワー用DMOSFETとしては、ドレイン電極を基
板裏面に持つ縦型DMOSFET(VDMOS)と、n型埋め込み層
とn+拡散層とを用いて基板表面にドレイン電極を形成
した横型DMOSFET(LDMOS)とがある。
これらのうちVDMOSは、第8図にnチャネル型VDMOSの
一例を示すように、n+型シリコン基板12の表面のn型
エピタキシャル層2内に形成されたp型拡散層3内にn
+型拡散層4からなるソース領域が形成され、さらにこ
のn型エピタキシャル層2の表面には、p型拡散層3か
らなるチャネル領域およびn+型拡散層4からなるソー
ス領域にかけてゲート絶縁膜6を介してゲート電極7が
形成されている。さらに、このゲート電極7のまわりは
層間絶縁膜8で覆われており、この上層にソース電極16
が形成されている。一方、ドレイン領域としてのn+シ
リコン基板12の裏面にはドレイン電極13が形成されてい
る。
かかる構造では、電流のメイン通路となるソース電極
16とドレイン電極13とを基板の表裏に作り分けているた
め、電流を平面的に収集する必要がなく、その部分の抵
抗および面積のロスがなく、オン抵抗を極めて低くする
ことができるという長所を供えている。
一方、n+シリコン基板12がドレイン領域をなしてい
るため、同一基板中に複数のVDMOSを形成し、これらを
独立して動作させたり、CMOS、バイポーラIC等、他のデ
バイスと集積することは困難であるという問題があっ
た。
また、LDMOSは、第9図にnチャネル型LDMOSの一例を
示すように、p型シリコン基板1の表面に形成されたn
+型埋め込み層14とこのn+型埋め込み層14にコンタク
トするように形成されたn型拡散層15とを用いて基板表
面側にドレイン電極17を形成したものである。ここに、
5はドレインコンタクト領域としてのn+型拡散層であ
る。(第8図に示したVDMOSと同一部位には同一符号を
付し、説明を省略す。) この構造では、接地されたp型シリコン基板1上に形
成されるため同一基板上の他のデバイスまたは他のLDMO
Sと電気的に分離して形成可能であるという長所を備え
ている。
一方、n型拡散層15およびドレイン電極17の分だけ素
子面積が大きくなる。そしてドレイン電流を流す必要
上、これらの面積はソース電極に匹敵する大きさが必要
である。
第10図に、ソース・ドレイン電極16,17の配置例を示
す。このように、VDMOSでは各電極は表面および裏面の
全体に形成されていたのに対し、このLDMOS構造では、
いわゆる櫛歯パターンとなっている。そして、ソース・
ドレイン電極16,17内での抵抗損を極力減らすために、
各電極はそれぞれボンディングパッド18,19に近い部分
ほど広くなっている。素子が大きくなればなるほど(大
電流容量になるほど)、このパッド付近での電極幅を大
きくする必要があり、素子中のデッドスペースの増大を
招くことになる。
特に、最近のVDMOSでは、微細加工技術の進歩に伴
い、チャネル領域としてのp型拡散層3およびソース領
域としてのn+拡散層4を微細化し、パッキングデンシ
ティを上げて、オン抵抗を低減する傾向にあるが、LDMO
Sでは、上述したようなデッドスペースはこのような方
法では縮小することはできず、オン抵抗の低減には限界
がある。
また、ドレイン電流を基板表面に取り出すための電流
引き出し抵抗が大きい。この引き出し抵抗を低減するた
めには、n型拡散層15の形成箇所を増大し、電流がn+
埋め込み層14中を流れる距離を小さくするのが有効であ
るが、このことは前項で述べたデッドスペースの増加に
つながる。
このようにこのタイプのLDMOSのオン抵抗は、同面積
のVDMOSと比較すると少なくとも2倍以上になるのが通
例である。その結果、用途は小電流用および中電流用に
限られており、10Aを越すような大電流用は、素子面積
が大きくなり過ぎるため、実用化されてはいない。
そこで、第11図に示すように、基板表面に平行に電流
が流れるように構成されたLDMOSFETがある。
このLDMOSFETは、p型シリコン基板1表面に形成され
たn型エピタキシャル層2の表面にチャネル領域として
のp型拡散層3およびドレインコンンタクト領域として
のn+型拡散層5が形成され、このp型拡散層3内にn
+型拡散層4からなるソース領域が形成され、さらにこ
のn型シリコン基板2の表面にはp型拡散層3からなる
チャネル領域およびn+型拡散層5からなるドレインコ
ンタクト領域にかけてゲート絶縁膜6を介してゲート電
極7が形成されている。さらに、このゲート電極7のま
わりは層間絶縁膜8で覆われており、この上層にソース
電極16が形成されると共に、ドレインコンンタクト領域
としてのn+型拡散層5上にはドレイン電極17が形成さ
れている。
この構造では、第9図に示したLDMOSと同様、接地さ
れたp型シリコン基板1上に形成されるため同一基板上
の他のデバイスまたは他のLDMOSと電気的に分離して形
成可能であるという長所を備えている。
この構造ではまた、電流がn+埋め込み層14を経由し
ない分、引き出し抵抗が小さいという特徴がある。
しかしながらこの構造においても、ドレインコンンタ
クト領域としてのn+型拡散層5およびドレイン電極17
の分だけ素子面積が大きくなるという問題があった。こ
のデッドスペースは大電流品になればなるほど増大し、
第9図に示したLDMOSの場合と同様の問題があった。
また、ソース電極16およびドレイン電極17は櫛歯状で
あり、ソース領域(n+型拡散層)4とドレインコンタ
クト領域(n+型拡散層)5とが隣接する必要があるこ
とから、ソース領域4は櫛歯電極と平行なストライプ状
となり、VDMOSで通常用いられているようなセル配置は
使用できないという問題があった。
このようなストライプ配置はセル配置に比べ、単位面
積あたりのチャネル幅が小さいことが知られており、オ
ン抵抗の低減には限界がある。
このように、この構造のLDMOSにおいても同サイズのV
DMOSに比べて2倍以上となるのが通例である。
(発明が解決しようとする課題) このように、集積化および多出力化に有利な表面にド
レイン電極を持つLDMOSFETは、裏面にドレイン電極を有
するVDMOSFETに比べて単位面積当たりのオン抵抗が高
く、コスト上昇の原因となっている上、特に大電流用素
子は素子サイズが大きくなり過ぎて実用的ではないとい
う問題があった。
本発明は、前記実情に鑑みてなされたもので、オン抵
抗の小さいLDMOSFETを提供することを目的とする。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) そこで本発明のLDMOSFETでは、ソース領域(又はドレ
イン領域)を中心とした六角形の単位セルが複数個連続
的に配置された半導体装置であって、 前記単位セルは、 第1導電形の半導体層の一主面に形成された第1導電
形のソース領域(又はドレイン領域)と、 該ソース領域の周りに形成された第2導電形のチャネ
ル領域と、 該チャネル領域上に絶縁膜を介して形成された第1の
ゲート電極と、 前記チャネル領域の周りに設けられた複数個の第1導
電形のドレインコンタクト領域(又はソースコンタクト
領域)とによって構成し、 前記第1のゲート電極は、前記ソース領域(又はドレ
イン領域)及び前記チャネル領域を形成するための8角
以上の多角形の形状の拡散窓を有してなり、 前記ドレインコンタクト領域は、 前記単位セルの六角形の頂点の内、複数個の頂点の位
置に等間隔に配置すると共に、 前記複数個設けられたソース領域を接続するソース電
極と、前記第1のゲート電極を接続する第2のゲート電
極と、前記複数個設けられたドレインコンタクト領域を
接続するドレイン電極とを具備することを特徴とする。
前記拡散窓は、円形であることを特徴とする。
前記ソース電極と前記ドレイン電極は、その間に絶縁
膜を介在させて積層したことを特徴とする。
前記第1導電形の半導体層の他方の主面側に第2導電
形の半導体層を設け、両半導体層の接合部分に前記第1
導電形の半導体層より高い不純物濃度の第1導電形の埋
込領域を形成したことを特徴とする。
前記第1導電形の半導体層にCMOSトランジスタを形成
し、該CMOSトランジスタが形成された領域と、前記複数
の単位セルからなる領域とを、第1導電形の半導体層に
設けられ前記第2導電形の半導体層に到達する第2導電
形の分離領域により電気的に分離していることを特徴と
する。
ソース領域(又はドレイン領域)を中心とした六角形
の単位セルが複数個連続的に配置された半導体装置であ
って、 前記単位セルは、 第1導電形の半導体層の一主面に形成された第1導電
形のソース領域(又はドレイン領域)と、 該ソース領域の周りに形成された第2導電形のチャネ
ル領域と、 該チャネル領域上に絶縁膜を介して形成された第1の
ゲート電極と、 前記チャネル領域の周りに設けられた複数個の第1導
電形のドレインコンタクト領域(又はソースコンタクト
領域)とによって構成し、 前記ドレインコンタクト領域は、 前記単位セルの六角形の頂点の内、複数個の頂点の位
置に等間隔に配置すると共に、 前記複数個設けられたソース領域を接続するソース電
極と、前記第1のゲート電極を接続する第2のゲート電
極と、前記複数個設けられたドレインコンタクト領域を
接続するドレイン電極とを備えて構成し、 前記第1導電形の半導体層の他方の主面側に第2導電
形の半導体層を設け、両半導体層の接合部分に前記第1
導電形の半導体層より高い不純物濃度の第1導電形の埋
込領域を形成すると共に、 前記第1導電形の半導体層にCMOSトランジスタを形成
し、該CMOSトランジスタが形成された領域と、前記複数
の単位セルからなる領域とを、第1導電形の半導体層に
設けられ前記第2導電形の半導体層に到達する第2導電
形の分離領域により電気的に分離してなることを特徴と
する。
(作用) 上記構成によれば、ソース領域(又はドレイン領域)
を中心として六角形の単位セルを配置したので、六角形
の頂点付近はコンダクタンスへの寄与が小さい部分であ
るため、ここにドレインコンタクトを形成することはデ
ッドスペースの有効活用であって、素子面積の増加は僅
かである。また、ドレインコンタクトは複数個設けられ
ているので、個々のコンタクトの面積は極めて小さな面
積で十分である。
従って、最小限の面積でチャネル幅を最大限にとるこ
とができ、単位面積当りのオン抵抗はドレイン電極を裏
面に形成した場合と同程度に抑えることができる。
この場合、チャネル領域の拡散窓およびソース領域の
拡散窓は、8角形以上の多角形(円形を含む)にしたの
で、しきい値,耐圧等の電気的特性の均一な拡散層を形
成でき、逆降伏時の破壊耐量が低下することがない。
また、ソース領域の形成およびドレインコンタクトの
形成は同一工程で行うことができ、何等工程の増加をす
ることなく形成可能である。
また、ソース電極とドレイン電極との間に絶縁層を介
在させているので、形成には2工程を必要とするが、VD
MOSで必要とされるような裏面電極形成工程は不要であ
る。
また、第1導電形の半導体層に形成されたCMOSトラン
ジスタの領域と、複数の単位セルからなる領域とを、第
1導電形の半導体層に設けられ第2導電形の半導体層に
到達する第2導電形の分離領域により電気的に分離して
いるので、LDMOSとCMOSとを完全に分離できる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、図面を参照しつつ詳
細に説明する。
実施例1 このLDMOSは、第1図および第2図に示すように(第
2図は第1図のA−A′−A″断面を示す)、基板表面
を六角形の単位セル21に区切ったいわゆる六角セル配置
を構成してなるもので、ゲート電極7はドーナッツ状に
形成され、チャネル領域3の拡散窓、およびソース領域
4の拡散窓すなわちゲート電極7の開口部22は円形をな
しており、これらの中心Aを中心にした六角形の6つの
頂点(例えばA′)にn+ドレインコンタクト領域5の
中心がくるように配列されている。
ここで9はドレイン電極を示し、25はドレインコンタ
クトの周縁を示し、24はゲート電極7の開口部を示す。
このドレインコンタクト25を介してアルミニウム薄膜か
らなるドレイン電極9が形成され、このドレイン電極9
を覆うように層間絶縁膜10が形成されている。
また、23はソースコンタクトの周縁を示し、ドレイン
電極9を覆うように形成された層間絶縁膜10に形成され
たこのソースコンタクト23を介してソース領域4にコン
タクトするように基板表面全体にアルミニウム薄膜から
なるソース電極11が形成されている。(なお、ソース電
極は全面に形成されているため、第1図では省略してい
る。) その他の基本的なLDMOSの構成要素は第9図に示したL
DMOSと同様であり、同一部位には同一符号を付した。
かかる構造によれば、ソース電極、ドレイン電極、お
よびゲート電極の全てが基板表面に存在しているLDMOS
本来の構造のために、同一基板中にLDMOSを形成して多
出力素子としたり、IC等の多種のデバイスと共に集積化
してパワーICとしたりすることが容易であるという効果
に加え、以下に示すような効果を有する。
かかる構造によれば、まず六方最密構造を有している
ため、櫛歯電極と異なり、ソース、ドレイン電極の下は
すべて単位セルが形成されるため、デッドスペースがな
い。
また、セル配置をとることができるため、ストライプ
配置の場合と比べて、単位面積当たりのチャネル幅のパ
ッキングデンシティを大きくとることができる。また、
ソース領域を円形に形成しているため、チャネル内での
電気特性の不均一を防ぎ、破壊耐量の大きい素子を実現
することが可能となる。
更に、セル配置をとることができるため、ドレインコ
ンタクト5をチャネルの至近距離に形成することができ
る。さらに、ゲート電極直下のドレイン領域2の表面は
電子の蓄積により抵抗が2〜3けた下がっているのでド
レイン抵抗を極めて小さく抑えることができる。
また、表面にドレインコンタクトを形成したことによ
る素子面積の増加を最低限に抑えることができる。VDMO
Sの円形ソースに六角セル配置を用いた場合、六角形の
頂点付近はコンダクタンスへの寄与が小さい部分である
ため、ここにドレインコンタクトを形成することは、い
わばデッドスペースの有効な活用であって、素子面積増
はわずかである。また、ドレインコンタクトは数が多い
ため1つ1つはわずかでよく、極めて小さな面積(ソー
スコンタクトの約1/2)で十分である。
以上の結果、最少限の面積でチャネル幅を最大限にと
ることができ、単位面積当たりのオン抵抗はドレイン電
極を裏面に形成した場合と同程度に抑えることができ
る。
また、ソース領域の形成およびドレインコンタクトの
形成は同一工程で行うことができ、何等工程の増大もな
く形成可能である。
さらに、ソース電極とドレイン電極とは2層構造をな
しているため、形成には2工程を必要とするが、VDMOS
で必要とされるような裏面電極形成工程は不要である。
さらにまた、チャネル領域3の拡散窓、およびソース
領域4の拡散窓は円形をなすように形成したが、これに
より、電気的特性の均一な拡散層を形成することができ
る。これは、8角形以上の多角形の場合は同様の効果を
得ることができる。
これに対し、4角形、6角形などの拡散窓を形成した
場合、拡散窓の頂点の部分とへの部分とでチャネルの拡
散プロフィールが異なり、しきい値電圧、耐圧などの電
気特性が不均一となるため、逆降伏時の破壊耐量が低下
するなどの問題が生じ易い。このような理由から、チャ
ネル領域3の拡散窓、およびソース領域4の拡散窓はで
きるだけ円形に近い多角形であることが望ましい。
実施例2 次に、本発明の第2の実施例について説明する。
この例では、基本的構成は第1図および第2図に示し
たLDMOSFETと同様であるが、第3図および第4図に示す
ように、ソース電極28をまず下層に形成した後、このソ
ース電極を層間絶縁膜10で覆い、この層間絶縁膜10にド
レインコンタクト25を形成し、基板表面全体にドレイン
電極29を形成するようにしたことを特徴とするものであ
る。なおドレイン電極は基板表面全体に形成されている
ため、第3図では省略している。
前述したように、ソース領域4の周りに複数個のドレ
イン領域5が形成されているため、ドレインはソースに
比べて小さくて良い。従って、ゲート電極の開口部22,2
4については、ソースの開口部22よりもドレインの開口
部24の方が小さくて良い。このため上記構造にすること
により、第1層目のソース電極28にあける開口部27はよ
り小さなもので良く、第1層目の電極面積をより大きく
することができ、電極での電流引き出し抵抗をより小さ
く抑えることができる。
但し、この場合は、第1層目の電極における開口部27
の数があまり多いと、その総和が大きくなりメリットは
より小さくなってしまう。
ここでは、六角セルの6つの頂点のうち3カ所に限る
ようにしている。
なお、この実施例では、ソース電極28がフィールドプ
レートとして働き電界を緩和するため、ドレイン=ソー
ス耐圧が向上するという効果があり、高耐圧のLDMOSを
形成する場合は特に有利である。
実施例3 次に、前記実施例2を用いた実際のLDMOSチップの構
成例を示す。
第5図(a)は平面図であり、第5図(b)および第
5図(c)は、それぞれ第5図(a)のB−B′断面図
およびC−C′断面図である。電極配線構造以外は、実
施例2と全く同様に構成されており、同一部位には同一
符号を付した。
すなわち、第5図(a)乃至第5図(c)に示すよう
に、シリコン基板50内に形成されたフィールド酸化膜60
の輪郭線51内に、LDMOSの単位セルが配列された素子領
域が配設されており、この厚いフィールド酸化膜で覆わ
れた領域にソースパッド54、ドレインパッド55,ゲート
パッド57が形成されている。第1層アルミニウム配線で
形成されたソース電極の輪郭を52、第2層アルミニウム
配線で形成されたドレイン電極の輪郭を53で示す。61は
保護膜、62はガードリングである。
なお、ここで、ゲート電極56は多結晶シリコン膜で構
成されているため、直接ワイヤボンディングができない
ことから、第2層アルミニウム配線で形成されるドレイ
ン電極29と同時に形成されるアルミニウムゲート電極56
を形成し、その上にゲートパッド57を配設している。
なお、ソース電極は、ドレインパッド55およびゲート
パッド57の形成領域を避けて形成されると共に、ドレイ
ン電極は、ソースパッド54およびゲートパッド57の形成
領域を避けて形成されている。またゲート電極も、ソー
スパッド54およびドレインパッド55の形成領域を避けて
形成されている。
次に、このLDMOSチップの製造工程について説明す
る。
まず、第6図(a)に示すように、シリコン基板1上
にドレイン領域としてのn型エピタキシャル成長層2を
形成する。
次いで、第6図(b)に示すように、通常のフォトリ
ソ工程により、レジストパターンRを形成し、これをマ
スクとしてガードリング62を形成するためのボロンイオ
ンを注入する。
この後、第6図(c)に示すように、厚いフィールド
酸化膜60を形成する。
さらに、第6図(d)に示すように、素子形成領域の
フィールド酸化膜60を選択的に除去する。
続いて、第6図(e)に示すように、ゲート酸化膜6
を形成した後、第6図(f)に示すように、多結晶シリ
コン膜からなるゲート電極7を形成する。
さらに、第6図(g)に示すように、通常のフォトリ
ソ工程により、レジストパターンRを形成し、これとゲ
ート電極7とをマスクとしてボロンイオンを注入し、p
型チャネル領域3を形成する。
そして、第6図(h)に示すように、熱拡散によりチ
ャネル領域3およびガードリング62を形成する。
この後、第6図(i)に示すように、通常のフォトリ
ソ工程により、レジストパターンRを形成し、これとゲ
ート電極7とをマスクとしてソース領域4およびドレイ
ンコンタクト領域5を形成するためのリンイオンの注入
を行う。
そして、第6図(j)に示すように、層間絶縁膜8を
形成し、この後熱拡散により、n+拡散層からなるソー
ス領域4およびドレインコンタクト領域5を形成する。
さらに、第6図(k)に示すように、フォトリソエッ
チング工程により、ソース電極28形成のためのコンタク
ト開口部23を形成する。
続いて、第6図(l)に示すように、蒸着法により第
1のアルミニウム層を堆積しこれをパターニングし、ソ
ース電極28を形成する。
さらに、第6図(m)に示すように、第2の層間絶縁
膜10を形成する。
そして、第6図(n)に示すように、ドレイン電極29
形成のためのコンタクト開口部25を形成する。なお、こ
のとき同時にゲートパッド57付近に、ゲート電極7にコ
ンタクトするようにコンタクト開口部(図示せず)を形
成しておく。
続いて、第6図(o)に示すように、蒸着法により第
2のアルミニウム層を堆積しこれをパターニングし、ド
レイン電極29を形成する。なお、このとき同時にゲート
パッド57付近にアルミニウムゲート電極56(図示せず)
をゲート電極7にコンタクトするように形成する。
そして最後に、第6図(p)に示すように、表面に保
護膜61を形成し、これにフォトリソエッチングによりボ
ンディングパッドとなるコンタクトを形成し、ソースパ
ッド54、ドレインパッド55、ゲートパッド57を形成す
る。
このようにして、第5図に示したLDMOSチップが完成
する。
実施例4 次に、本発明の第4の実施例として、同一基板上に本
発明のLDMOSとCMOSとを集積したパワーICについて説明
する。
このパワーICは、第7図に示すように、p型シリコン
基板1の表面にn型エピタキシャル層2を形成し、この
n型エピタキシャル層2を、p型基板表面まで到達する
ように形成されたp型拡散層からなるアイソレーション
領域32で分離し、前記第1の実施例と同様のLDMOSとCMO
Sとを形成してなるものである。
全く同様にして前記第2の実施例と同様のLDMOSとCMO
Sを集積することも、可能であることはいうまでもな
い。
また、LDMOSの下にはn+埋め込み層31が形成されて
おり、p型チャネル領域3、n型ドレイン領域2、p型
シリコン基板1で構成される寄生トランジスタの動作を
抑制すべくベース濃度を高めるものである。従って、こ
のn+埋め込み層31の配置や形成プロセス等によってLD
MOSのオン抵抗が影響を受けることはない。
また、CMOSは、n型エピタキシャル成長層2内に形成
されたpウェル35内にp+型ウェルコンタクト36を形成
するとと共にn+型ソース領域37およびn+型ドレイン
領域38を形成してpチャネルMOSFETを形成する一方で、
n型エピタキシャル成長層2内にn+型基板コンタクト
42を形成するとと共にp+型ソース領域43およびp+型
ドレイン領域44を形成しnチャネルMOSFETを形成したも
のである。ここで40および46はゲート電極、39および45
はソース電極、41および47はドレイン電極である。
このように、本発明実施例ではLDMOSのオン抵抗は従
来の1/2以下に抑えられるため、特にパワーICへの応用
に有効である。
従来からLDMOSとCMOSIC、バイポーラIC等のICを集積
するパワーICは提案されているが、LDMOSのオン抵抗が
高いため、用途は小電流用〜中電流用に限られていた。
特にLDMOSを複数個集積して多出力パワーICを構成する
場合、素子面積の増大は致命的であり、このため現在の
ところたかだか1〜2A程度の電流容量のものしか実現さ
れていなかったのに対し、本発明では、オン抵抗を低く
抑えることができ大電流用のパワーICの形成が可能とな
る。
〔発明の効果〕
以上説明してきたように、本発明のLDMOSFETでは、六
角形の単位セルでソース領域(又はドレイン領域)を囲
み、六角形の頂点部にドレインコンタクトを形成し、ソ
ース電極およびドレイン電極を表面2層構造で構成する
ようにしているため、オン抵抗を低減し、小形で大電流
容量の集積化および多出力化に有利な素子を形成するこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の第1の実施例のLDMOSFET
を示す図、第3図および第4図は本発明の第2の実施例
のLDMOSFETを示す図、第5図(a)乃至第5図(c)は
本発明の第3の実施例のLDMOSの実際のチップ構成を示
す図、第6図(a)乃至第6図(p)は第5図に示した
本発明の第3の実施例のLDMOSの製造工程図、第7図は
本発明の第4の実施例のLDMOSFETを含む半導体集積回路
を示す図、第8図は従来例のVDMOSを示す図、第9図お
よび第10図は従来例のLDMOSの基本構成を示す図、第11
図は他の従来例のLDMOSを示す図である。 1……p型シリコン基板、2……n型エピタキシャル領
域、3……p型チャネル領域、4……ソース領域、5…
…ドレインコンタクト領域、6……ゲート絶縁膜、7…
…ゲート電極、8……層間絶縁膜、9……ドレイン電
極、10……層間絶縁膜、11……ソース電極、12……n+
シリコン基板、13……ドレイン電極、14……n+型埋め
込み層、15……n型拡散層、16……ソース電極、17……
ドレイン電極、18……ソースボンディングパッド、19…
…ドレインボンディングパッド、21……六角形セル外
形、22……ゲート電極開口部(ソース側)、23……ソー
スコンタクト、24……ゲート電極開口部(ドレイン
側)、25……ドレインコンタクト、26……ドレイン電極
開口部、27……ソース電極開口部、28……ソース電極、
29……ドレイン電極、31……p+型埋め込み領域、32…
…p型アイソレーション領域、33……p+型アイソレー
ションコンタクト領域、34……アイソレーション接地電
極、35……pウェル、36……p+型ウェルコンタクト領
域、37……n+型ソース領域、38……n+型ドレイン領
域、39,45……ソース電極、41,47……ドレイン電極、4
0,46……ゲート電極、42……n+基板コンタクト領域、
43……p+型ソース領域、44……p+型ドレイン領域、
50……シリコン基板、51……フィールド酸化膜の輪郭
線、52……ソース電極の輪郭、53……ドレイン電極の輪
郭、54……ソースパッド、55……ドレインパッド,56…
…Alゲート電極、57……ゲートパッド、61……保護膜、
62……ガードリング。

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ソース領域(又はドレイン領域)を中心と
    した六角形の単位セルが複数個連続的に配置された半導
    体装置であって、 前記単位セルは、 第1導電形の半導体層の一主面に形成された第1導電形
    のソース領域(又はドレイン領域)と、 該ソース領域の周りに形成された第2導電形のチャネル
    領域と、 該チャネル領域上に絶縁膜を介して形成された第1のゲ
    ート電極と、 前記チャネル領域の周りに設けられた複数個の第1導電
    形のドレインコンタクト領域(又はソースコンタクト領
    域)とによって構成し、 前記第1のゲート電極は、前記ソース領域(又はドレイ
    ン領域)及び前記チャネル領域を形成するための8角以
    上の多角形の形状の拡散窓を有してなり、 前記ドレインコンタクト領域は、 前記単位セルの六角形の頂点の内、複数個の頂点の位置
    に等間隔に配置すると共に、 前記複数個設けられたソース領域を接続するソース電極
    と、前記第1のゲート電極を接続する第2のゲート電極
    と、前記複数個設けられたドレインコンタクト領域を接
    続するドレイン電極とを具備することを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】前記拡散窓は、円形であることを特徴とす
    る請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】前記ソース電極と前記ドレイン電極は、そ
    の間に絶縁膜を介在させて積層したことを特徴とする請
    求項1及び請求項2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】前記第1導電形の半導体層の他方の主面側
    に第2導電形の半導体層を設け、両半導体層の接合部分
    に前記第1導電形の半導体層より高い不純物濃度の第1
    導電形の埋込領域を形成したことを特徴とする請求項1
    に記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】前記第1導電形の半導体層にCMOSトランジ
    スタを形成し、該CMOSトランジスタが形成された領域
    と、前記複数の単位セルからなる領域とを、第1導電形
    の半導体層に設けられ前記第2導電形の半導体層に到達
    する第2導電形の分離領域により電気的に分離している
    ことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】ソース領域(又はドレイン領域)を中心と
    した六角形の単位セルが複数個連続的に配置された半導
    体装置であって、 前記単位セルは、 第1導電形の半導体層の一主面に形成された第1導電形
    のソース領域(又はドレイン領域)と、 該ソース領域の周りに形成された第2導電形のチャネル
    領域と、 該チャネル領域上に絶縁膜を介して形成された第1のゲ
    ート電極と、 前記チャネル領域の周りに設けられた複数個の第1導電
    形のドレインコンタクト領域(又はソースコンタクト領
    域)とによって構成し、 前記ドレインコンタクト領域は、 前記単位セルの六角形の頂点の内、複数個の頂点の位置
    に等間隔に配置すると共に、 前記複数個設けられたソース領域を接続するソース電極
    と、前記第1のゲート電極を接続する第2のゲート電極
    と、前記複数個設けられたドレインコンタクト領域を接
    続するドレイン電極とを備えて構成し、 前記第1導電形の半導体層の他方の主面側に第2導電形
    の半導体層を設け、両半導体層の接合部分に前記第1導
    電形の半導体層より高い不純物濃度の第1導電形の埋込
    領域を形成すると共に、 前記第1導電形の半導体層にCMOSトランジスタを形成
    し、該CMOSトランジスタが形成された領域と、前記複数
    の単位セルからなる領域とを、第1導電形の半導体層に
    設けられ前記第2導電形の半導体層に到達する第2導電
    形の分離領域により電気的に分離してなることを特徴と
    する半導体装置。
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