JP2660125B2 - 連写カメラ - Google Patents

連写カメラ

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JP2660125B2
JP2660125B2 JP26719791A JP26719791A JP2660125B2 JP 2660125 B2 JP2660125 B2 JP 2660125B2 JP 26719791 A JP26719791 A JP 26719791A JP 26719791 A JP26719791 A JP 26719791A JP 2660125 B2 JP2660125 B2 JP 2660125B2
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耕 青崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1回のレリーズ操作に
より短い時間間隔で順次に露光を行うとともに、各露光
の時点で的確にフラッシュ発光をさせることができるよ
うにした連写カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】運動している被写体を時間的なずれをも
って順次に撮影すると、撮影の瞬間ごとに動きの止まっ
た写真画像を得ることができるため、例えばスポーツ等
では各瞬間ごとのフォームを静止画像として観察するこ
とができ、非常に便利である。このような連写機能を簡
便に実現するために、スリット状の開口を形成した円板
状のシャッタ板をフイルムの給送方向に沿って水平に配
列された複数の露光開口を横切るように回転させ、シャ
ッタ板の開口が露光開口を横切る瞬間に順次に露光を行
うようにした連写カメラを本出願人は特願平2−313
326号等により提案している。この連写カメラによれ
ば、連写期間中にフイルム給送を行う必要がないため、
フイルムを給送しながら連写を行う方式と比較して、静
粛に、かつ高速で連写を行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記連写カメラを屋内
等で用いようとするときには、例えばストロボ等のフラ
ッシュ装置が必要になる。ところがこれまでにおいて
は、シャッタ板の回転により高速で連写を行うにあた
り、各連写コマの露光タイミングに合わせて的確にフラ
ッシュ発光用のトリガ信号を得るための提案は全くされ
ていない。なお、ストロボスコープを用いた撮影手法で
は、ストロボの発光タイミングそのものによって撮影タ
イミングが決められ、しかも1枚の撮影画面内に複数の
被写体像を多重露光するものであり、上述した連写カメ
ラによる連続撮影とは本質的に異なっている。
【0004】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、シャッタ円板の回転により複数の連写コマに順次に
露光を行うにあたり、的確なタイミングでフラッシュ発
光用のトリガ信号が得られるようにした連写カメラを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するにあたり、フイルムの給送方向に沿って配列した複
数の露光開口を横切るようにシャッタ板を回転させ、こ
のシャッタ板に形成した開口が前記露光開口を横切ると
きに順次に露光が行われるように構成するとともに、前
記シャッタ板の回転に同期してフラッシュ発光用のトリ
ガ信号を発生させるようにしている。また、前記シャッ
タ板をステッピングモータで駆動するものにあっては、
ステッピングモータに供給される駆動パルスの個数を計
数してステッピングモータの回転位置を監視し、前記開
口が露光開口を横切る瞬間ごとに順次にフラッシュ発光
用のトリガ信号を出力させるように構成される。
【0006】
【実施例】本発明を用いた連写カメラの外観を示す図1
0において、カメラボディ2の前面には、8個の撮影レ
ンズ3a〜3hが水平に配列して取り付けられ、各々の
レンズの光軸は平行になっている。撮影レンズ3a〜3
dは、アクリル等の透明な樹脂で成形された1個のレン
ズプレート4に一体に成形され、撮影レンズ3e〜3h
は他方のレンズプレート5に一体成形されている。ま
た、カメラボディ2の背面側には、フイルム巻上げとシ
ャッタセットを同時に行う巻上げノブ6が設けられてい
る。また、カメラボディ2の上部には、必要に応じて連
写順序を切り替えるR/L設定ノブ7,連写速度を変更
する速度設定ノブ8,ストロボ撮影を行うか否かの選択
を行うストロボ選択ノブ9及びシャッタボタン10が設
けられている。カメラボディ2の上面には、さらにスト
ロボ装置12を装着するためのホットシュー13が設け
られている。ストロボ装置12はこの連写カメラ専用の
ものとなっており、これをホットシュー13に装着する
とホットシュー13に設けた複数のコンタクト13aと
電気的な接続が行われる。
【0007】図2に示したように、カメラボディ2の内
部には撮影レンズ3a〜3hに対応した8個の露光開口
14a〜14hを形成したシャッタ基板15が設けられ
ている。これらの露光開口14a〜14hの内径はいず
れも等しくなっている。シャッタ基板15には、各露光
開口14a〜14hの中心を結んだ直線の上下で、かつ
等距離の位置に軸16,17が植設され、各々円盤形の
シャッタ板18,19を回動自在に支持している。した
がって、軸16からは露光開口14aと露光開口14d
が等距離、また露光開口14bと露光開口14cとが等
距離になり、軸17からは露光開口14e,14hが等
距離、露光開口14f,14gが等距離になる。
【0008】シャッタ板18,19の外周には全周にわ
たってギア18a,19aが形成され、互いに噛合して
いる。シャッタ基板15の前面側下部には基板台15a
を介してプリント基板20が取り付けられ、このプリン
ト基板20上にはステッピングモータ21及びこれを制
御するLSI等の電子部品が取り付けられている。そし
て、このステッピングモータ21の軸に固定した駆動ギ
ア21aは、シャッタ基板15の穴15bから突出さ
れ、シャッタ板18のギア18aに噛合している。さら
にプリント基板20には反射型のフォトセンサ22が取
付けられ、シャッタ基板15の穴15cを通してシャッ
タ板18に固着された反射片23を光電検出する。
【0009】シャッタ基板15の前面側上部には、露光
終了直後に巻上げノブ6の巻止めを解除させる巻止め解
除レバー24が軸15d,15eを介してスライド自在
に取り付けられ、バネ24aにより図中右から左方へと
付勢されている。巻止め解除レバー24の上方には、爪
部24aと係合して巻止め解除レバー24を所定の位置
に停止させる係止レバー25が時計方向に付勢されて取
り付けられている。
【0010】そして、露光終了直後に係止レバー25を
下方から押し上げて巻止め解除レバー24の係止を解除
するハネ上げレバー26,27が巻止め解除レバー24
とシャッタ基板15との間に回動自在に設けられ、捻じ
りバネ28,29により各々時計方向,反時計方向に付
勢され、常態ではストッパに当接して図示位置に止まっ
ている。ハネ上げレバー26,27は回動軸方向にも移
動可能になっており、これらは前記捻じりバネ28,2
9の軸方向への付勢によりシャッタ基板15側に向かっ
て押しつけられている。
【0011】ハネ上げレバー26,27の爪部26a,
27aは、シャッタ基板15の逆V字型の開口15fを
貫通してシャッタ板18の中央部に形成された円形溝1
8bに入り込み、凸部31を左右から挟むように位置し
ている。爪部26a,27aはシャッタ板18側の面が
テーパ状に成形され、シャッタ板18が時計方向に回転
した場合には、その回転初期には凸部31が爪部27a
を内側から押すが、ハネ上げレバー27はストッパに当
接して反時計方向への回動が阻止されているため回動す
ることはないが、爪部27aのテーパ面の作用により軸
のガタ分傾きながら軸方向に退避される。そして、シャ
ッタ板18の時計方向への回転動作の終期には、凸部3
1が爪部26aを外側から押圧してハネ上げレバー26
を反時計方向に回動させるので、ハネ上げレバー26の
端部26bが係止レバー25を反時計方向に回動させ
る。これによって、係止レバー25と巻止め解除レバー
23の爪部24bとの係合が解除され、バネ24aの付
勢によって巻止め解除レバー24は図面の左方向に移動
される。
【0012】巻止げノブ6の軸36にはカム板37が固
定され、その凹部37aには巻止めレバー35が係脱す
る。巻止めレバー35は巻上げノブ6の操作により巻上
げが完了した時点で凹部37aに入って巻上げノブ6を
ロックする。また、前記巻止め解除レバー24がバネ2
4aの付勢により左方に移動したときには、端部24c
の押圧を受けて時計方向に回動して凹部37aとの係合
を解除する。なお、巻上げノブ6の外周にはローレット
目が施されており、これに板バネの先端を押しつけるこ
とによって巻上げノブ6の逆転操作が禁止されている。
軸36の中央にはフリクションリング38を介してフイ
ルム巻取り軸39が取り付けられている。軸36の最下
端にはギア41が固定され、これに噛合するギア42,
43を介してフイルム45を給送するスプロケット46
が取り付けられている。
【0013】前記巻止めカム37の下部には、これと一
体にギア47が固定されており、ギア48を介してギア
49に噛合している。このギア49の上部にはピン51
が固定されており、ギア49が回転されることによりピ
ン51が巻止め解除レバー24の端部24dを押圧し、
爪部24bが係止レバー25と係合される位置まで巻止
め解除レバー24を移動させる。なお、ギア49は巻上
げノブ6を2回転させる間に1回転され、その間にフイ
ルム45を2コマ分(38mm×2=76mm)送る構成と
なっている。
【0014】前記シャッタ板18,19には、各々2個
ずつのスリット18c,18d、19b,19cが形成
されている。スリット18c,18cはシャッタ板18
の中心を通る同一直線上にあり、同様にスリット19
b,19cはシャッタ板19の中心を通る同一直線上に
ある。なお、スリット18c,18d、あるいはスリッ
ト19b,19cは、必ずしも各々のシッャタ板18,
19の中心からの同一直線上になくてもよく、撮影のタ
イミングを考慮して積極的にずらすことも可能である。
【0015】これらのスリット18c,18d、19
b,19cは、そのスリット長(シャッタ板の半径方向
の長さ)は、露光開口14a〜14hの内径以上になっ
ており、またスリット幅(シャッタ板の円周方向の幅)
も露光開口14a〜14hの内径以上になっている。但
し、各々の外側のスリット18c,19bのスリット幅
と内側のスリット18d,19cのスリット幅とは、そ
れぞれ軸11,12からの距離に応じて変わっている。
これは、外側のスリット18c,19bの移動速度と内
側のスリット18d,19cの移動速度とが、回転中心
からの距離の差によって異なることに起因する露光量の
相違をなくすためである。また、スリット18c,18
d、19b,19cのスリット幅はいずれも露光開口の
内径より大きくしてあるから、シャッタ板18,19が
回転する過程では、各露光開口14a〜14hが必ず全
開状態になる期間がある。
【0016】前記駆動ギア21aが回転されると、ギア
18a,19aの噛合によりシャッタ板18,19は同
時に回転される。例えば、右方向に運動する被写体を撮
影する場合にはシャッタ板18が反時計方向,シャッタ
板19が時計方向に回転される。これによって、スリッ
ト18cにより露光開口14aが開閉され、続いてスリ
ット18dにより露光開口14b,14cが開閉され
る。そして、スリット18cにより露光開口14dが順
次に開閉される。同様に、スリット19b,19cによ
り順次露光開口14e,14f,14g,14hが開閉
される。このようにフイルム45に露光が行われると、
35ミリ幅のフイルム45のフルサイズ1コマ分の画面
45a,45bの中に、8コマの連写画面52a〜52
hが露光されるようになる。なお、前記レンズプレート
4,5とシャッタ基板15との間には、絞り板54が設
けられ、レンズプレート4,5は押さえ枠55によって
シャッタ基板15に取り付けられている。
【0017】図1は上記連写カメラの電気的構成の概略
を示す。シャッタ板18を駆動するステッピングモータ
21の駆動はMPU58によって管制される。ドライバ
IC59はMPU58からのコマンドにより駆動パルス
をステッピングモータ21に供給し、ステッピングモー
タ21は1個の駆動パルスの供給ごとに一定角度ずつ回
転する。シャッタ板18はステッピングモータ21に直
結して回転されるから、シャッタ板18の回転位置はス
テッピングモータ21に供給された駆動パルスの個数に
対応している。ステッピングモータ21に供給される駆
動パルスの個数はカウンタ60で計数され、したがって
カウンタ60の計数値はシャッタ板18の回転位置と一
対一に対応している。また1回の撮影シーケンスが完了
すると、カウンタ60の計数値はMPU58からのリセ
ット信号でクリアされる。
【0018】図3はシャッタ板18,19の回転位置を
表しており、P0 が初期位置となっている。ステッピン
グモータ21の駆動により、シャッタ板18が回転位置
1 に達するとスリット18cが露光開口14aの開放
させる状態になり、連写画面52aの露光が開始され
る。そしてこの露光はスリット18cが露光開口14a
を通過し終わったときに終了する。引続きステッピング
モータ21が回転し、回転位置P2 ,P3 ,P4 でスリ
ット18d,18cにより露光開口14b,14c,1
4dを通しての露光が開始される。また、シャッタ板1
8とともにシャッタ板19も回転しており、シャッタ板
19については回転位置Q5 ,Q6 ,Q7 ,Q8 に達し
たときに、順次露光開口14e,14f,14g,14
hを通しての露光が開始される。これらの回転位置P1
〜P4 及びQ5 〜Q8 を通過するときの駆動パルスの個
数、すなわちカウンタ60の計数値は、各々の回転位置
ごとに常に一定である。
【0019】MPU58には、さらにレリーズ信号発生
回路62,連写間隔設定回路63,ストロボ撮影切換え
回路64,R/Lモード切換回路65が接続され、シャ
ッタボタン10,速度設定ノブ8,ストロボ選択ノブ9
及びR/L設定ノブ7の操作及びセット位置情報が入力
される。連写間隔設定回路63は、速度設定ノブ8のセ
ット位置に対応し、ステッピングモータ21に供給され
る駆動パルスのパルス間隔可変データを入力する。速度
設定ノブ8を高速モード位置(指標「H」)にセットす
ると、ステッピングモータ21にはパルス間隔を最も狭
くした駆動パルスが供給され、シャッタ板18,19は
最も高速で回転して例えば0.3秒の間に8コマの連写
が行われる。また、速度設定ノブ8を中速モード位置,
低速モード位置にセットしたときには、それぞれ0.8
秒,1.3秒の間に8コマの連写が行われる。ただし、
シャッタ板18,19が回転位置P1 ,P2 ,P3 ,P
4 、回転位置Q5 ,Q6 ,Q7 ,Q8 に達した以後、各
々の露光開口を通しての露光が終了するまでの間は、各
連写画面52a〜52hの露光量を一定に維持するため
に、速度設定ノブ8のセット位置にかかわらず一定速度
でステッピングモータ21が駆動される。すなわち連写
間隔設定回路63は、8コマの連写を行うときの連写間
隔だけを可変することになる。なお、プログラムROM
69には、上記したステッピングモータ21の駆動プロ
グラムの他、この連写カメラの駆動に必要な一連の撮影
シーケンスプログラムが格納されている。
【0020】ストロボ撮影切換回路64は、ストロボ選
択ノブ9のセット位置に応じてストロボ装置12を併用
した撮影を行うか否かの情報をMPU58に入力する。
ストロボ撮影が選択されたときには、MPU58はトリ
ガ信号発生回路66にカウンタ60の計数値データを供
給する。トリガ信号発生回路66はタイミングテーブル
67を参照し、スリット18c,18d,19b,19
cが露光開口14a〜14hを全開したタイミングでス
トロボ制御回路68にトリガ信号を入力してストロボ制
御回路68を介してストロボ装置12を発光させる。こ
のためタイミングテーブル67には、スリット18c,
18d,19b,19cが露光開口14a〜14hを全
開するときの駆動パルスの個数がメモリされている。
【0021】図6は、前記ストロボ制御回路68の一例
を示す。昇圧回路70により容量が大きいメインコンデ
ンサ71が充電される。キセノン管72と直列に絶縁ゲ
ート形バイポーラトランジスタ(IGBT)73が接続
されており、このIGBT73及びトリガ用のサイリス
タ74の制御により、図7に示したように連写時のスト
ロボ発光制御が行われる。すなわち、端子Yをローレベ
ルにしてIGBT73にゲート電圧を印加しておき、端
子Xにトリガ信号を与えてサイリスタ74をオンさせる
とキセノン管72が発光し、端子Yにハイレベル信号を
与えてIGBT73をオフさせることによってキセノン
管72の発光が停止する。IGBT73をオフさせた直
後に再びIGBT73にゲート電圧を与えておくと、次
のトリガ信号によってキセノン管72は2回目の発光を
行い、ゲート電圧を断つことによってその2回目の発光
を停止させることができる。したがって、カウンタ60
の計数値に基づいて端子X,Yを順次に制御することに
よって、連写のタイミングに合わせてその都度ストロボ
装置12を発光させることができる。
【0022】上記連写カメラによりストロボ撮影を行う
場合の作用について説明する。例えば右効きの人のゴル
フスイングを、そのトップ位置からフォロースルー位置
まで連写するときには、R/L設定ノブ7を指標「R」
に合わせておく。これによって、シャッタ板18が図3
の反時計方向,シャッタ板19が時計方向に回転される
ようにステッピングモータ21の駆動制御が行われる。
被写体がバックスイングを開始してトップ位置にきたと
きにシャッタボタン10を押圧する。これによりステッ
ピングモータ21が駆動を開始し、駆動ギア21aを介
してシャッタ板18は図2及び図3において反時計方向
に回転し、これに連動してシャッタ板19は時計方向に
回転する。この回転開始初期にシャッタ板18の凸部3
1がハネ上げレバー27の爪部27aのテーパ面に当接
するが、ハネ上げレバー27は軸方向に押し上げられて
退避するので、シャッタ板18は僅かな負荷を受けただ
けでそのまま継続して回転される。
【0023】駆動パルスの供給によりシャッタ板18,
19が回転を継続し、図4に示したように、ステッピン
グモータ21に供給される駆動パルスの個数がそれぞれ
1 ,N2 ,・・・・,N8 になると、各々のシャッタ
板18,19が回転位置P1 ,P2 ,P3 ,P4 、ある
いは回転位置Q5 ,Q6 ,Q7 ,Q8 に達して露光が開
始される。露光が開始されると、速度設定ノブ8のセッ
ト位置に係わらずシャッタ板18,19の回転速度は一
定となり、各々ΔTの露光時間で露光が行われる。な
お、シャッタ板18,19が初期位置P0 から回転を開
始し、上記回転位置P1 ,P2 ,P3 ,P4 、回転位置
5 ,Q6 ,Q7 ,Q8 に達するまでの時間は速度設定
ノブ8のセット位置に応じて異なるが、ステッピングモ
ータ21に供給される駆動パルスの個数は一定である。
露光開口14a〜14hが全開となる期間ΔSは、それ
ぞれ駆動パルスの供給個数がN1 ,N2 ,・・・・,N
8 に達した後、引続き一定個数の駆動パルスが供給され
た後、さらに一定個数の駆動パルスが供給される間であ
る。そして、期間ΔSの始点に対応した駆動パルスの個
数Nt1,Nt2,Nt3,・・・,Nt8は、トリガ信号の発
生タイミングとしてタイミングテーブル67に記憶され
ている。そして、トリガ信号発生回路66はタイミング
テーブル67を参照しながらカウンタ60の計数値を監
視し、その計数値がNt1,Nt2,Nt3,・・・,Nt8
なったとき、すなわち各回転位置P1 ,P2 ,P3 ,P
4 ,Q5 ,Q6 ,Q7 ,Q8 になった以後、期間ΔSが
開始された瞬間にトリガ信号を発生する。
【0024】こうして露光開口14a〜14hが全開さ
れるタイミングで順次にトリガ信号が発生され、またト
リガ信号が発生された後、一定個数の駆動パルスが供給
された後(ΔSの期間内)に端子Yにハイレベルのパル
スが与えられIGBT73のゲート電圧が断たれてスト
ロボ装置12の発光が停止する。これにより、各連写画
面52a〜52hの撮影時には一定光量でストロボ装置
12が発光し、各連写画面52a〜52hは同じ露光量
となる。なお、図7に示したようにIGBT73のゲー
ト電圧は、一回の発光を停止させた後すぐに立ち上げら
れ、次のトリガ信号によりストロボ装置12が発光でき
る状態になる。
【0025】また、シャッタ板18,19のスリット1
8c,18d,19b,19cのスリット幅が露光開口
14a〜14hの内径よりも狭く、露光時に露光開口1
4a〜14hが全開されることがない場合には、スリッ
ト幅に応じてストロボ装置12の発光量を調節すること
も可能である。シャッタ板18,19について、外側の
スリット18c,19bのスリット幅が、それぞれ内側
のスリット18d,19cと異なっていると、これらの
スリットが露光開口の中央に達した時点でストロボ装置
12を同じ発光光量で発光させても同じ露光量にはなら
ない。このような場合には、図8に示したように、幅広
のスリット18d,19cが露光開口の中心を通るタイ
ミングでトリガ信号を与えてストロボ装置12を発光さ
せた後、発光時間が短くなるように、タイミングTa
示すようにIGBT73のゲート電圧を早めに断ち、幅
狭のスリット18c,19bが露光開口の中心を通るタ
イミングでトリガ信号を与えてストロボ装置12を発光
させた後、発光時間が長くなるようにタイミングTb
IGBT73のゲート電圧を断つようにする。これによ
り、スリット幅の相違による露光量のバラツキをなく
し、各連写画面52a〜52hの露光量を一定に保つこ
とができる。
【0026】露光開口14hが開閉された直後に、凸部
31はハネ上げレバー27の爪部27aに当接してこれ
を押圧し、ハネ上げレバー27を捻じりバネ29の付勢
に抗して時計方向に回動させる。これによって、係止レ
バー25はハネ上げレバー27の端部27bによって押
し上げられ、反時計方向に回動されて爪部24bから外
れる。巻止め解除レバー24はバネ24aによってギア
49側に移動し、端部24cが巻止めレバー35を時計
方向に回動させる。これにより巻止めレバー35の爪部
35aが巻止めカム37の凹部37aから外れ、巻上げ
ノブ6の巻止めが解除される。シャッタ板18,19が
360°回転して初期位置に戻ってくると、フォトセン
サ21が反射片23を光電検出してシャッタ板18,1
9を初期位置に停止させる。なお、ストロボ選択ノブ9
をストロボオフ位置にセットして撮影を行った場合に
は、トリガ信号発生回路66がオフ状態となり、ストロ
ボ装置12が作動しない他は、シャッタ板18,19の
回転によって同様に連写が行われる。
【0027】こうして1回の連写が終了すると巻上げノ
ブ6の巻止めが解除されているので、次回の撮影準備の
ために巻上げノブ6を操作する。巻上げノブ6を回転さ
せると、ギア41,42,43を介してスプロケット4
6が回転し、パーフォレーション45cを介してフイル
ム45が給送される。これと同時にフイルム巻取り軸3
9が回転され、フイルム45がフイルム巻取り軸39に
巻き取られてゆく。なお、フイルム巻取り軸39による
フイルム巻取り速度はフイルム巻取り軸39に巻き付け
られたフイルム量によって変化し、スプロケット46に
よるフイルム給送量と一致しなくなるが、これはフリク
ションリング38によって吸収することができる。
【0028】一方、巻上げノブ6の巻上げ操作に連動し
てギア49がギア47,48を介して反時計方向に回転
するが、巻上げノブ6を1回転だけ操作し終わった時点
ではギア49は半回転しただけで、まだピン51は巻止
め解除レバー24の端部24dに当接していない。した
がって、巻止めレバー35は端部24cによって時計方
向に回動された状態を維持しており、爪部35aは巻止
めカム37の凹部37aに入り込まず、巻上げノブ6の
回転は阻止されない。巻上げノブ6を継続して回転させ
てゆくと、ピン51が端部24dを押圧して巻止め解除
レバー24を図面の右方向に移動させ始める。これによ
って、それまで端部24cによって反時計方向の回動を
阻止されていた巻止めレバー35は反時計方向に回動
し、爪部35aは巻止めカム37の周端面に当接するよ
うになる。また、爪部24bは係止レバー25と係合
し、巻止め解除レバー24は右方に移動した位置で係止
される。さらに続けて巻上げノブ6を回転させると、丁
度2回転させた時に、爪部35aが巻止めカム37の凹
部37aに入り込み、巻上げノブ6がロックされる。こ
れと同時にフイルム45は2コマ分給送されて、次の撮
影準備が完了する。
【0029】パノラマプリントサービスは、現在のとこ
ろ35ミリフルサイズ画面1コマ単位で行われているか
ら、連写画面52a〜52hからは4コマずつ連続した
プリント写真が得られ、2枚のパノラマプリント写真に
より8コマの連写画面を得ることができる。また、左効
きのプレイヤーのゴルフスイングのように、運動の方向
が左向きの被写体を連写する場合には、R/L設定ノブ
7を指標「L」にセットして撮影を行う。これにより、
ステッピングモータ21には逆極性の駆動パルスが供給
され、シャッタ板18は時計方向に、シャッタ板19は
反時計方向に回転する。回転を開始してすぐにシャッタ
板18の凸部31がハネ上げレバー27の爪部27aの
テーパ面に当接するが、ハネ上げレバー27は軸方向に
退避され、シャッタ板18,19はそのまま継続して回
転される。この結果、露光開口14h,14g,・・・
・,14aの順に撮影が行われ、連写画面52h,52
g,52f,・・・,52aの順に撮影が行われる。
【0030】最終の連写画面52aの露光直後に凸部3
1がハネ上げレバー26の爪部26aを押圧してハネ上
げレバー26を回動させるので、係止レバー25はハネ
上げレバー26の端部26bで押し上げられ、巻止め解
除レバー24の爪部24bから外れる。これによって、
巻止め解除レバー24はギア49側に移動され、端部2
4cが巻止めレバー35を時計方向に回動させるので、
巻止めレバー35の爪部35aは巻止めカム37の凹部
37aから外れ、巻上げノブ6のロックが解除される。
また、この間に、シャッタ板18,19は初期位置に戻
る。このように撮影された2枚のプリント写真は、時間
経過とともに右側から順に各コマが配列され、左効きの
プレイヤーの運動の方向に合わせて、見やすい連写シー
ンを再現することができる。なお、ステッピングモータ
21の回転速度を調節するだけで撮影間隔を変えること
ができるから、運動の初期及び終期には運動速度が遅く
なることを考慮し、例えば連写画面52aを撮影した後
に連写画面52bを撮影するまでの時間間隔、及び連写
画面52gを撮影した後に連写画面52hを撮影するま
での時間間隔を長く設定することも可能である。
【0031】上記実施例は、シャッタ板18,19の回
転がステッピングモータ21に供給される駆動パルスの
個数と完全に同期していることを利用し、駆動パルスの
個数に基づいてストロボ装置12を発光させるためのト
リガ信号を発生させるようにしているが、図9に示した
ように、シャッタ板18に突起60a〜60hを形成
し、これらの突起60a〜60hによりトリガ信号発生
用のスイッチST をオンさせる構成にすることも可能で
ある。もちろん、これらの突起60a〜60hがスイッ
チST をオンさせるタイミングは図5における期間ΔS
の間に設定され、シャッタ板19に同様の構成を採用し
てもよい。さらに、いずれかのシャッタ板の同一円周上
に導通片を固着し、これらの導通片により前記期間ΔS
の間に摺動接点を導通させてトリガ信号を得ることも可
能である。このような構成は、シャッタ板をDCモータ
やバネのチャージ力で回転させるときに用いられる。
【0032】以上、図示した実施例に基づいて本発明に
ついて説明してきたが、1個のメインコンデンサ71を
用いてキセノン管72を複数回発光させるストロボ装置
12を用いる代わりに、複数のメインコンデンサを用い
てこれらのメインコンデンサから順次にキセノン管72
に放電電流を供給するようにしたり、あるいはキセノン
管も複数にして各連写画面ごとに別のキセノン管を発光
させるようにしてもよい。また、このようなストロボ装
置をカメラボディに内蔵させることも可能である。さら
に、ストロボ装置12の代わりに、例えば8個のフラッ
シュキューブを配列し、トリガ信号を供給するごとにフ
ラッシュキューブが1個ずつ発光されるようにしたフラ
ッシュ装置を用いる場合にも本発明は適用可能である。
また、連写画面の数や、画面サイズについても上記実施
例のみに限定されない。
【0033】
【発明の効果】上記のように、本発明の連写カメラによ
れば、回転によって連写を行うシャッタ板の回転に同期
してトリガ信号を得るから、各連写画面の露光時に的確
なタイミングでフラッシュ発光をさせることができる。
また、シャッタ板をステッピングモータで駆動するにあ
たっては、ステッピングモータに供給される駆動パルス
の個数を監視しながら的確なタイミングでフラッシュ発
光用のトリガ信号を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた連写カメラの電気的構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明を用いた連写カメラのシャッタ機構の概
略を示す分解斜視図である。
【図3】シャッタ板の作用説明図である。
【図4】ステッピングモータに供給される駆動パルスの
個数とシャッタ板の回転位置との関係を示すタイミング
チャートである。
【図5】トリガ信号の発生時期を示すタイミングチャー
トである。
【図6】ストロボ制御回路を示す回路図である。
【図7】ストロボ制御回路の作用を示すタイミングチャ
ートである。
【図8】ストロボ制御回路の他の制御態様を示すタイミ
ングチャートである。
【図9】トリガ信号を得るための他の構成例を示す概略
図である。
【図10】本発明を用いた連写カメラの外観図である。
【符号の説明】
2 カメラボディ 12 ストロボ装置 13 ホットシュー 18,19 シャッタ板 21 ステッピングモータ 60 カウンタ 66 トリガ信号発生回路 67 タイミングテーブル 68 ストロボ制御回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムの給送方向に沿って一直線状に
    配列された複数の露光開口と、円板状のシャッタ板と、
    このシャッタ板に形成され、シャッタ板の回転により前
    記露光開口のうちの所定位置の露光開口を横切って露光
    を行う開口と、前記シャッタ板の回転に同期して前記開
    口が露光開口を横切る瞬間に順次にフラッシュ発光用の
    トリガ信号を出力するトリガ信号発生手段とを備えたこ
    とを特徴とする連写カメラ。
  2. 【請求項2】 フイルムの給送方向に沿って一直線状に
    配列された複数の露光開口と、円板状のシャッタ板と、
    このシャッタ板に形成され、シャッタ板の回転により前
    記露光開口のうちの所定位置の露光開口を横切って露光
    を行う開口と、前記シャッタ板を駆動するステッピング
    モータと、ステッピングモータに供給される駆動パルス
    の個数を計数してステッピングモータの回転位置を監視
    し、前記開口が露光開口を横切る瞬間ごとに順次にフラ
    ッシュ発光用のトリガ信号を出力するトリガ信号発生手
    段とを備えたことを特徴とする連写カメラ。
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WO2005019925A1 (ja) * 2003-08-21 2005-03-03 Olympus Corporation 静電アクチュエータ、シャッタ装置、撮像モジュール及びカメラ
CN100460983C (zh) * 2003-08-21 2009-02-11 奥林巴斯株式会社 静电致动器、快门装置、摄像模块以及摄像机

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