JP2753162B2 - 連写カメラ - Google Patents

連写カメラ

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JP2753162B2
JP2753162B2 JP3263184A JP26318491A JP2753162B2 JP 2753162 B2 JP2753162 B2 JP 2753162B2 JP 3263184 A JP3263184 A JP 3263184A JP 26318491 A JP26318491 A JP 26318491A JP 2753162 B2 JP2753162 B2 JP 2753162B2
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photographing
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耕 青崎
信行 亀山
泰浩 西谷
和男 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1回のレリーズ操作に
より短い時間間隔で複数の露光を行う連写カメラに関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】運動している被写体を時間的なずれをも
って順次に撮影すると、撮影の瞬間ごとに動きの止まっ
た写真画像を得ることができるため、例えばスポーツ等
では各瞬間ごとのフォームを静止画像として観察するこ
とができ、非常に便利である。
【0003】このような連写機能を有するカメラとして
は、特公昭41−13352号公報や特開平2−105
132号公報に見られるように、1回のレリーズ操作に
よって、複数の露光開口を通して順次に撮影を行うよう
にした連写カメラが提案されている。前者の公報記載の
カメラでは、複数の露光開口の各々にシャッタ羽根を設
け、これらのシャッタ羽根を機械的に走査して順次に撮
影を行うようにしている。また、後者の公報記載のカメ
ラは、4つの露光開口を通し、それぞれの連写画面が
「田」字型に配列されるようにしたもので、ロータリー
式の1枚のシャッタ板を1回転させるだけで、時間的に
ずれた4コマの連写画面が撮影されるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、複数の
露光開口ごとにシャッタ羽根を設けたものでは、連写順
序を変更することができない。したがって、例えば左利
きのゴルファーを撮影すると、そのスイングが右利きの
ゴルファーのそれと逆方向になるので、連写画面の並び
方がスイングの流れに逆らうものになり、たいへん不自
然なものとなる。また、1枚のシャッタ板を回転させ、
その回転中心から等距離の位置に複数の連写画面を撮影
するものでは、1回の連写で撮影される連写画面の数を
多くすることが困難であるだけでなく、「田」字型に配
列したプリント写真になるため連写画面の時間的な順番
が分りにくいという欠点がある。
【0005】本発明は上述した従来技術のもつ欠点を解
決するためになされたもので、その目的は時間的な順番
が分りやすい連写画面を撮影することができるととも
に、必要に応じて連写順序を切り換えることができる連
写カメラを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の連写カメラは、
フイルムの給送方向に沿って一直線状に配列された複数
の露光開口と、少なくとも2枚の円板状のシャッタ板
と、各々のシャッタ板に形成され、シャッタ板の一方へ
の回転により前記露光開口のうちの所定位置の露光開口
を横切って露光を行う開口と、前記シャッタ板の回転方
向を切り換える切換手段と、前記露光開口の各々に対応
して設けられ、それぞれの撮影領域を規定する複数の露
光枠と、この露光枠の上面を覆うようにスライド自在に
設けられ、前記切換手段に連動して移動されるマスク部
材と、このマスク部材に形成され、前記露光枠の各々に
対応した複数の開口枠と、この開口枠の各々に少なくと
も2つずつ形成され、連写順序を示す数字や文字が表記
された突出部とから構成したものである。
【0007】
【0008】また、別の発明の連写カメラは、フイルム
の給送方向に沿って一直線状に配列された複数の露光開
口と、円板状のシャッタ板と、このシャッタ板に形成さ
れ、シャッタ板の一方への回転により前記露光開口のう
ちの所定位置の露光開口を横切って露光を行う開口と、
前記シャッタ板の回転方向を切り換える切換手段と、手
動操作でフイルムを巻き上げるフイルム巻上げ手段と、
このフイルム巻上げ手段を撮影準備のために必要な量だ
け操作した後、それ以上の操作を阻止する巻上げ操作阻
止手段と、前記シャッタ板の回転方向の違いによって各
々動作し、シャッタ板の最終動作に連動して露光終了後
に巻上げ操作阻止手段を解除して巻上げ操作を再開可能
にする2つの解除手段とを備えたものである。
【0009】また、別の発明の連写カメラは、フイルム
の給送方向に沿って一直線状に配列された複数の露光開
口と、円板状のシャッタ板と、各々のシャッタ板に形成
され、シャッタ板の一方への回転により前記露光開口の
うちの所定位置の露光開口を横切って露光を行う開口
と、前記シャッタ板の回転方向を切り換える切換手段
と、この切換手段に連動して移動され、撮影領域の一部
に突出される突出部材と、この突出部材に表記された連
写順序を示す記号とを備え、前記切換手段に連動して連
写順序に対応した記号が連写画面の一部に写し込まれる
ようにしたものである。
【0010】
【実施例】本発明の第1実施例である連写カメラ1を示
す図1ないし図3において、カメラボディ2の前面には
8個の撮影レンズ3a〜3hが水平に配列して取り付け
られ、各々のレンズの光軸は平行になっている。撮影レ
ンズ3a〜3dは、アクリル等の透明な樹脂で成形され
た1個のレンズプレート4に一体に成形され、撮影レン
ズ3e〜3hは他方のレンズプレート5に一体成形され
ている。
【0011】カメラボディ2の内部には、撮影レンズ3
a〜3hに対応した8個の露光開口6a〜6hを形成し
たシャッタ基板7が固定されている。これらの露光開口
6a〜6hの内径はいずれも等しくなっている。シャッ
タ基板7には、各露光開口6a〜6hの中心を結んだ直
線の上下で、かつ等距離の位置に軸8,9が植設され、
各々円板形のシャッタ板10,11を回動自在に支持し
ている。したがって、軸8からは露光開口6aと露光開
口6dが等距離、また露光開口6bと露光開口6cとが
等距離になり、軸9からは露光開口6e,6hが等距
離、露光開口6f,6gが等距離になる。
【0012】シャッタ板10,11の外周には全周にわ
たってギア10a,11aが形成され、互いに噛合して
いる。シャッタ基板7の前面側にはステッピングモータ
12が固定され、このステッピングモータ12の軸に固
定した駆動ギア13は、シャッタ板10のギア10aに
噛合している。さらにシャッタ基板7には反射型のフォ
トセンサ14が取付けられ、シャッタ基板7の開口7a
を通してシャッタ板10に固着された反射片17を光電
検出する。
【0013】図4に示したように、前記シャッタ板1
0,11には、各々2個ずつのスリット15a,15
b、16a,16bが形成されている。スリット15
a,15bはシャッタ板10の中心からの同一直線上に
あり、同様にスリット16a,16bはシャッタ板11
の中心からの同一直線上にある。なお、スリット15,
15bあるいはスリット16a,16bは、必ずしも各
々のシッャタ板10,11の中心からの同一直線上にな
くてもよく、撮影のタイミングを考慮して積極的にずら
すことも可能である。
【0014】これらのスリット15a,15b、16
a,16bのスリット長(シャッタ板の半径方向の長
さ)は、露光開口6a〜6hの内径以上になっている。
また、各々の外側のスリット15a,16aのスリット
幅(シャッタ板の円周方向の幅)と内側のスリット15
b,16bのスリット幅とは、それぞれ軸8,9からの
距離に応じて変わっており、例えば外側のスリット15
a,16aのスリット幅を1mmとすると、内側のスリ
ット15b,16bのスリット幅は0.7mm程度にな
っている。
【0015】前記シャッタ板10の回転により、スリッ
ト15aが図示した原点位置P0 から時計方向に移動し
てゆき、第1露光位置P1 を通過するときに露光開口6
aが開閉される。シャッタ板10が回転を続け、スリッ
ト15bが第2露光位置P2 を通過するときには露光開
口6bが開閉される。そして、スリット15b,15a
が第3露光位置P3 ,第4露光位置P4 と順次通過する
ごとに、露光開口6c,6dが順次に開閉される。
【0016】シャッタ板10が時計方向に回転を開始す
ると、ギア10a,11aの噛合によりシャッタ板11
は反時計方向に回転する。そして、スリット15aが第
4露光位置P4 を通過した後に、シャッタ板11のスリ
ット16aは原点位置Q0 から第5露光位置Q5 まで回
転し、その通過時に露光開口6eが開閉される。シャッ
タ板10の回転は、スリット15a,15bが再び原点
位置P0 に達するまで継続されるから、これに連動して
シャッタ板11は反時計方向に回転を続け、それぞれ第
6露光位置Q6 ,第7露光位置Q7 ,第8露光位置Q8
でスリット16a,16bにより露光開口6f,6g,
6hが順次に開閉される。なお、最初の露光開口6aが
開閉されてから最後の露光開口6hが開閉されるまでの
時間は、ステッピングモータ12の回転速度を切り換え
ることによって、1秒もしくは2秒のいずれかを選択す
ることができるようになっている。
【0017】図3に示したように、カメラボディ2に設
けられたパトローネ装填室18と巻取り室19との間に
は、フイルム20の給送方向に沿い、各々仕切壁で区切
られた8個の露光枠21a〜21hが形成されている。
露光枠21aから露光枠21dまで、そして露光枠21
eから露光枠21hまでの横方向の長さは、それぞれ3
5ミリフルサイズ画面1コマ分の横方向の長さと同じに
なっている。また各露光枠21a〜21hの縦の長さは
35ミリフルサイズ画面の約半分程度で、フイルム20
の縦方向の中央部分を露光させる位置に設けられてい
る。したがってこのような露光枠21a〜21hを通し
て撮影を行うと、図1に示したように、35ミリ幅のフ
イルム20のフルサイズ1コマ分の画面22a,22b
の中に、それぞれ4コマの連写画面24a〜24d、2
4e〜24hが露光されるようになる。
【0018】なお、それぞれの4コマの連写画面24a
〜24dあるいは24e〜24hをつなげた横長の画面
は、フルサイズ1コマ分の画面の上辺側及び下辺側をそ
れぞれ6mm幅で遮蔽して撮影を行ったときに得られる
パノラマプリント用の画面サイズ(例えば13.7±
0.4mm×36mm)になっている。そして図3に示
したように、中央の仕切壁25によって連写画面24d
と連写画面24eとの間にスペースが開けられる。さら
に、4個の連写画面24a,24d,24e,24hの
横サイズは、他の連写画面24b,24c,24f,2
4gよりも長くなるように露光枠の形状が決められてい
る。
【0019】図5及び図6に示すように、露光枠21a
〜21hが形成された面26は、外レール27a,27
bに挟まれたフイルムゲート面28より一段低く形成さ
れており、この面26内にマスク部材29が長穴30
a,30b及び突起31a,31b,31c,31dを
介してフイルム幅方向にスライド自在に取り付けられて
いる。マスク部材29は遮光性プラスチックから形成さ
れ、その両サイドに外レール27a,27bより高さの
低い内レール32a,32bを備えるとともに、中央に
は連写画面24a〜24h内に連写順序を示す番号を写
し込むための開口部33a〜33hが形成されている。
【0020】開口部33a〜33hは、そのスプロケッ
ト34側の右隅とこれと対向する隅とに斜辺部36a〜
36h,37a〜37hをそれぞれ有しており、斜辺部
36a〜36hには右利きの被写体を撮影する際に使用
される連写番号「1」から「8」までが、また斜辺部3
7a〜37hには左利きの被写体を撮影する際に使用さ
れる連写番号「8」から「1」までが各々透彫されてい
る。
【0021】マスク部材29の内レール32a側の側方
中央部にはフイルム幅方向に延びた突起38が一体成形
されており、バネ39によって矢印A方向に付勢されて
いる。突起38の先端38aは、カム部材41のカム面
41aに当接しており、カム部材41の上部にはカメラ
ボディ2の上面から外部に突出されたR/L設定ノブ4
2が一体に形成されている。
【0022】したがって、R/L設定ノブ42を指標
「L」側にスライドさせると、突起38を介してマスク
部材29が矢印B方向に押し下げられて斜辺部37a〜
37hが露光枠21a〜21hの内側に突出され、左利
きの被写体の連写順序に対応した番号が連写画面24a
〜24hの各々に写し込まれるようになる。また、R/
L設定ノブ42を指標「R」側にスライドさせると、マ
スク部材29がバネ39によって矢印A方向に押し上げ
られて斜辺部36a〜36hが露光枠21a〜21hの
内側に突出され、右利きの被写体の連写順序に対応した
番号が連写画面24a〜24hの各々に写し込まれるよ
うになる。
【0023】突起38にはブラシ接片44が取り付けら
れており、これによってR/L設定ノブ42を「R」側
にスライドさせたときに短絡される接片45a,45b
及びR/L設定ノブ42を指標「L」側にスライドさせ
たときに短絡される接片46a,46bが、突起38の
側方に設けられたプリント基板47上にそれぞれ設けら
れている。
【0024】フイルム20は、巻取り室19に設けられ
たスプール51が反時計方向に回転することにより巻上
げられ、パトローネ室18に装填されたパトローネ52
から引き出される。スプール51にはフイルム巻上げ用
のモータ53が内蔵され、その駆動力はギア54を介し
てフイルム給送機構55に伝達される。フイルム給送機
構55はギア54からの駆動力を受け、フイルム巻上げ
時にはギア56を介してスプール51を駆動し、フイル
ム巻戻し時にはギア57を介して巻戻し用のフォーク5
8を駆動する。
【0025】フイルムパーフォレーション20aにはス
プロケット34が係合し、フイルム20の給送により回
転される。フイルム20の給送長は、スプロケット34
及びエンコーダ61によって検出される。エンコーダ6
1は、スプロケット34に一体に固着され、放射状に透
孔スリットが形成された信号板62と、信号板62の回
転を光電検出するフォトセンサ63とからなる。フォト
センサ63は、フイルム巻上げ時に透孔スリットの通過
個数を計数し、フイルム20の給送量が35ミリフルサ
イズの2コマ分に達した瞬間にモータ53の停止信号を
発生する。
【0026】図7は上記連写カメラ1の回路構成をブロ
ック図で示したもので、その撮影シーケンスはMPU6
5によって管制されている。MPU65は、シャッタボ
タン66が押されたときにレリーズ信号発生回路67か
ら入力されるレリーズ信号を受けて撮影シーケンスを開
始する。連写間隔設定回路68は、コマ数設定ノブ69
のセット位置に応じ、8コマ/秒の連写を行うか、ある
いは4コマ/秒の連写を行うかを設定する。
【0027】R/Lモード切換回路71には、前記接片
45a,45b,46a,46bが接続されており、接
片45a,45bの短絡信号もしくは接片46a,46
bの短絡信号を受けることにより、連写時のシャッタ板
10,11の回転方向を正転,逆転のいずれかに切り換
える。即ち、連写の対象とする人物が右効きの動きを行
うときには、R/L設定ノブ42を指標Rにセットする
ことによって接片45a,45bが短絡され、R/Lモ
ード切換回路71はMPU65に右効きモード信号を入
力し、R/L設定ノブ42が指標Lにセットされたとき
には接片46a,46bが短絡され、MPU65には左
効きモード信号が入力される。
【0028】プログラムROM72には連写撮影のシー
ケンスプログラムが格納され、前述した連写間隔設定回
路68,R/Lモード切換回路71からの信号に応じた
連写撮影のシーケンスを実行する。ドライバIC73
は、MPU65からの制御信号及びクロックパルスを受
けてステッピングモータ12に駆動パルスを供給する。
周知のように、ステッピングモータ12は供給される駆
動パルスの個数に比例して回転を行うから、駆動パルス
の個数により回転角を決めることができ、さらに駆動パ
ルスの周波数により回転の速さをコントロールすること
ができる。
【0029】ドライバIC73からステッピングモータ
12に供給される駆動パルスの個数は、カウンタ74で
計数される。そして、MPU65はカウンタ74の計数
値を監視し、その計数値が所定の値に達するごとにドラ
イバIC73に制御信号を送る。そして、ドライバIC
73は制御信号に応じてステッピングモータ12に供給
する駆動パルスの周波数や極性を変え、ステッピングモ
ータ12の速さ,回転方向を制御する。なお、1回の連
写シーケンスが完了してシャッタ板10が原点位置に戻
ると、カウンタ74にはリセット信号が入力され、その
計数値は「0」にクリアされる。
【0030】また、フォトセンサ14はシャッタ板10
に固着された反射片17を検出するとMPU65に検出
信号を送る。そしてMPU65は、後述するように、フ
ォトセンサ14からの検出信号を監視してシャッタ板1
0を原点位置に正確に戻す制御を行う。なお符号75
は、フイルム給送用のモータ53を駆動するドライバを
示す。
【0031】上記構成を備えた連写カメラ1の作用につ
いて説明する。例えば右効きの人のゴルフスイングを、
そのトップ位置からフォロースルー位置まで8コマ/秒
で連写するときには、R/L設定ノブ42を指標「R」
に、そしてコマ数設定ノブ69を指標「8」に合わせて
おく。これによって、マスク部材29はバネ39の付勢
で矢印A方向に移動し、長穴30a,30bの端が突起
31b,31dに当接する図6に示す位置に停止する。
したがって、露光枠21a〜21hの各内側には斜辺部
36a〜36hが突出されるとともに、接片45a,4
5bがブラシ接片44によって短絡されてシャッタ板1
0が図1の時計方向に回転され、しかも8コマ/秒で連
写されるようにステッピングモータ12の駆動制御が行
われるようになる。
【0032】被写体がバックスイングを開始してトップ
位置にきたときにシャッタボタン66を押圧する。これ
によりステッピングモータ12が駆動を開始し、駆動ギ
ア13を介してシャッタ板10は図1あるいは図4にお
いて時計方向に回転するとともに、シャッタ板11は反
時計方向に回転する。そして、シャッタ板10が図4に
示した原点位置P0 から第1〜第4露光位置P1
2 ,P3 ,P4 と回転してゆくことによって、スリッ
ト15a,15bは露光開口6a,6b,6c,6dを
順次に開閉し、フイルム20には連写画面24a,24
b,24c,24dが露光される。連写画面24dが露
光された直後には、シャッタ板11が原点位置Q0 から
第5露光位置Q5 に達し、引続き第6〜第8露光位置Q
6 ,Q7 ,Q8 と通過するにしたがって、スリット16
a,16bにより露光開口6e,6f,6g,6hが順
次に開閉される。
【0033】図8は、上述した8コマ/秒で行われる連
写の様子を示すタイミングチャートである。「T=0」
の時点でシャッタボタン66が押されると、ドライバI
C73は除々に周波数が高くなる駆動パルスをステッピ
ングモータ12に供給し、これによりステッピングモー
タ12は加速しながら駆動される。ステッピングモータ
12の駆動により、シャッタ板10は増速しながら回転
され、原点位置P0 から30°回転したT1 の時点でス
リット15aが露光開口6aに達し、まず連写画面24
aの撮影が行われる。以後、T2,T3 ,T4 ,・・・
8 の各時点でそれぞれ連写画面24b,24c,24
d,・・・24hの撮影が行われる。
【0034】図8のタイミングチャートから明らかなよ
うに、各連写画面の撮影が行われる直前からシャッタ板
10,11は高速で回転され、撮影が完了した直後では
減速の後、低速で回転される。これにより、例えば4m
sec程度の露光時間で各連写画面の撮影を行いなが
ら、各連写相互間の時間間隔を100〜500msec
程度に延ばすことができる。このようなシャッタ板1
0,11の回転制御は、シャッタ板10の回転位置がカ
ウンタ74の計数値に対応していることに基づき、MP
U65がカウンタ74の計数値が所定値になるごとにス
テッピングモータ12に供給する駆動パルスの周波数を
変えることによって行われる。
【0035】また、回転中心からの距離に比例し、各シ
ャッタ板10,11の内側のスリット15b,16bは
外側のスリット15a,16aよりも周速度が遅くなる
ため、例えばスリット15aが露光開口6aを通過する
のに要する時間(シャッタ秒時)Δt1 と、スリット1
5bが露光開口6bを通過するのに要する時間Δt2
を比較すると、 Δt1 < Δt2 となる。したがって、露光開口6a,6bの内径及びス
リット15a,15bのスリット幅を同じにしておくと
連写画面24bは連写画面24aよりも露光量が大きく
なる。特に連写撮影では、連写により得られた各コマを
並べて観察することが多いため、露光量のバラツキは目
立ちやすくなる。これに対処するために、この実施例で
は外側のスリット15a,16aのスリット幅に対し、
内側のスリット15b,16bのスリット幅を軸8,9
からの距離に応じて狭くしており、各連写画面24a〜
24hの露光量が一定になるようにしてある。もちろ
ん、内側のスリット15b,16bが通過する露光開口
6b,6c,6f,6gの内径を、他の露光開口の内径
よりも狭くすることでも露光量を一定に保つことが可能
である。
【0036】シャッタ板10,11が360°回転して
原点位置に戻ってくると、フォトセンサ14が反射片1
7を光電検出するが、MPU65はさらにドライバIC
73を介してステッピングモータ12に数個の駆動パル
スを供給し、しかる後にステッピングモータ12を逆転
させて再びフォトセンサ14が反射片17を検出した時
点でステッピングモータ12を停止させる。このよう
に、反射片17をフォトセンサ14で2度検出してステ
ッピングモータ12を停止させることにより、1回の連
写撮影の後に、シャッタ板10を正確に原点位置に停止
させることができる。
【0037】こうしてフイルム20に8コマの連写画面
24a〜24hの撮影が行われると、撮影完了信号を受
けてフイルム給送機構55が作動してモータ53が駆動
され、フイルム20の給送が開始される。そして、エン
コーダ61によって35ミリフルサイズ2コマ分の給送
が検知されるとモータ53が停止して次回の撮影の待機
状態となる。
【0038】図9は、以上のようにして撮影されたフイ
ルム20を概念的に示している。すでに説明したよう
に、4コマの連写画面24a〜24dはパノラマプリン
ト用の画面サイズと同じになっている。したがって、こ
れまでのパノラマプリント処理を行うことによって、連
写画面24a〜24dはサービスプリント2枚分の大き
さでプリントされ、個々の連写画面24a〜24dのプ
リントも充分な大きさになる。なお、パノラマプリント
処理時には同図に2点鎖線77で示した開口サイズのネ
ガマスクが用いられ、連写画面24a,24dの端部に
ケラレが生じる。しかし、フイルム20上では予め連写
画面24a,24dの横サイズは大きめになっているか
ら、図10に示したように、プリント写真78としては
各コマとも同じ大きさのものが得られる。
【0039】パノラマプリントサービスは、現在のとこ
ろ35ミリフルサイズ画面1コマ単位で行われているか
ら、図10のように、連写画面24a〜24hからは4
コマずつ連続したプリント写真78,79が得られる。
これらの各コマの左上には斜辺部36a〜36hによっ
て連写順序に従った番号が写し込まれており、プリント
写真78,79の2枚をつなげれば1回の連写による連
続写真となる。
【0040】左効きのプレイヤーのゴルフスイングを連
写する場合には、まずR/L設定ノブ42を指標「L」
にセットする。マスク部材29は突起38を介してカム
面41aにより押し下げられ、長穴30a,30bの端
が突起31b,31cに当接するまで矢印B方向へ移動
される。これによって、露光枠21a〜21hの内側か
ら斜辺部36a〜36hが退避して代わりに斜辺部37
a〜37hが突出し、これと同時に接片46a,46b
がブラシ接片44によって短絡されてR/Lモード切換
回路71からMPU65に左効きモード信号が入力され
る。次にシャッタボタン66を押すと、MPU65はレ
リーズ信号を受けてドライバIC73に逆転駆動用の制
御信号を送り、ドライバIC73はステッピングモータ
12に逆極性の駆動パルスを供給する。
【0041】ステッピングモータ12が逆転されると、
シャッタ板10は反時計方向に、シャッタ板11は時計
方向に回転され、連写画面24h,24g,24f,・
・・24aの順に撮影が行われる。そして、1回の連写
撮影につき図11に示したような右下に撮影順序を示す
番号が写し込まれた2枚のプリント写真81,82が得
られる。このように、時間経過とともに右側から順に各
コマが配列されることによって、左効きのプレイヤーの
運動の方向に合わせて、見やすい連写シーンの再現が可
能となる。
【0042】また、2秒程度の間、継続して行われる運
動の様子を連写したい場合には、コマ数設定ノブ69を
指標「4」にセットして撮影を行う。これにより、ドラ
イバIC73にはMPU65から4コマ/秒の制御信号
が入力され、ドライバIC73はシャッタ秒時Δt1
Δt2 (図8)が得られるように、露光時のシャッタ板
10,11の回転速度を一定に維持しながら、しかも露
光と露光との間の回転速度をさらに低速にする。この結
果、図8に破線で示したように、T1 の時点で連写画面
24aの撮影が行われた後、T3 の時点で連写画面24
bの撮影が行われ、連写画面24a〜24hの8コマが
2秒間で撮影されるようになる。
【0043】なお、以上説明した実施例ではマスク部材
29を遮光性プラスチックで形成したが、例えば透明な
プラスチックで形成し、連写順序を示す番号等は印刷等
で表記するようにしてもよい。また、ステッピングモー
タ12の回転速度を調節するだけで撮影間隔を変えるこ
とができるから、運動の初期及び終期には運動速度が遅
くなることを考慮し、例えば連写画面24aを撮影した
後に連写画面24bを撮影するまでの時間間隔、及び連
写画面24gを撮影した後に連写画面24hを撮影する
までの時間間隔を長く設定するような調節も可能であ
る。
【0044】以上、2枚のシャッタ板を用い、1回の連
写で35ミリフルサイズ画面2コマ分の中に8コマの連
写画面を撮影する例について説明してきたが、各々に露
光用のスリットを1個ずつ形成した8枚のシャッタ板を
用いて8コマの連写を行うようにした第2実施例を次に
説明する。
【0045】図12に示すように、シャッタ基板86に
は、各露光開口87a〜87hの中心を結んだ直線の上
下で、かつ等距離の位置に8本の軸88a〜88hが植
設され、各々円板形のシャッタ板89a〜89hを回動
自在に支持している。シャッタ板89a〜89hの外周
には全周にわたってギア部90a〜90hが形成され、
ギア部90a〜90d,ギア部90e〜90hがそれぞ
れ互いに噛合している。ギア部90dとギア部90eと
の間は僅かに空いており、この間にはギア91がギア部
90d,90eのそれぞれに噛合している。そして、こ
のギア91にステッピングモータ92の駆動ギア93が
噛合している。
【0046】前記シャッタ板89a〜89hの各々に
は、スリット95a〜95hが形成されている。各シャ
ッタ板89a〜89hが図13に示した初期位置にある
とき、露光開口87a〜87hとスリット95a〜95
hとがなす角度θ1 〜θ8 は一定の角度,例えば40°
ずつずれており、それぞれ40°,80°,120°,
160°,200°,240°,280°,320°に
設定されている。したがって、各シャッタ板89a〜8
9hが一斉に回転することにより露光開口87aから露
光開口87hまで順次に開閉される。
【0047】なお、角度θ1 〜θ8 の各ずらし量を一定
とせず、撮影のタイミングを考慮して積極的にずらすこ
とも可能である。例えば、運動の初期及び終期には運動
速度が一般に遅くなることを考慮して角度θ2と角度θ
7 を大きくとり、これとバランスをとるように角度
θ3 ,θ4 ,θ5 ,θ6 の各ずらし量をそれぞれ調節し
てもよい。また、このような露光間隔の調節は、ステッ
ピングモータ92の駆動制御を変更することによっても
行うことができる。
【0048】このような構成の連写カメラで例えば右効
きの人のゴルフスイングを連写するときには、R/L設
定ノブを指標「R」にセットした後、シャッタボタン4
0を押圧する。これによって、ステッピングモータ92
が駆動を開始し、駆動ギア93,ギア91及びギア部9
0d,90eを介してシャッタ板89d,89eがそれ
ぞれ反時計方向に回転される。この回転駆動はギア部9
0d→ギア部90a,ギア部90e→ギア部90hとそ
れぞれ伝達されてシャッタ板89a〜89hが一斉に回
転駆動される。したがって、シャッタ板89a,89
c,89f,89hは図12,図13において時計方向
に回転し、シャッタ板89b,89d,89e,89g
は反時計方向に回転し、フイルム20には連写画面24
a〜24hが順次に露光され、前記実施例と同様のプリ
ント写真78,79が得られる。
【0049】シャッタ板89a〜89hが一回転し、各
スリットが再び初期位置に戻るとステッピングモータ9
2の駆動が停止し、1回の連写撮影が完了する。シャッ
タ板89a〜89hを常に初期位置で停止させるために
は、前記実施例と同様に、例えばシャッタ板89aに初
期位置検出用の反射片を固着しておき、これを反射型の
フォトセンサで検出してステッピングモータ92の停止
制御を行えばよい。
【0050】左効きのプレイヤーのゴルフスイングを連
写するときには、前記実施例と同様に、R/L設定ノブ
42を指標「L」にセットし、ステッピングモータ92
を逆転させるようにすればよい。
【0051】この実施例は連写画面を順次に露光させて
ゆくためのシャッタ板を8枚としたが、本発明はこの数
に限定されることなく、連写画面のコマ数を35ミリフ
ルサイズ画面1コマ分あたり例えば3コマあるいは5コ
マにすることもできる。また、シャッタ板の数を増やす
代わりに、1枚のシャッタ板に形成するスリットの数を
増やして連写画面のコマ数を増やすようにしてもよい。
また、本実施例は、フイルム給送方向のカメラ幅をより
コンパクトにするために各シャッタ板の各々の回転中心
を露光開口の列を挟む両側に設けたが、露光開口の列と
一直線上に設けるようにしてもよい。
【0052】次に、フイルム巻上げを手動により行い、
その巻止め解除をシャッタ板の回転方向に依らずに行な
えるようにした第3実施例を説明する。連写カメラ10
0の外観を示す図14において、カメラボディ101の
背面には手動巻上げ用の巻上げノブ102を設け、また
上部には連写順序を切り換えるR/L設定ノブ103を
設けてある。
【0053】カメラボディ101の内部を示す図15に
おいて、撮影レンズ3a〜3hに対応した8個の露光開
口105a〜105hを形成したシャッタ基板106が
固定されている。このシャッタ基板106に植設された
軸107,108にそれぞれ回動自在に円板状のシャッ
タ板110,111が設けられている。このシャッタ板
110,111の外周には全周にわたってギア110
a,111aが形成され、互いに噛合している。
【0054】シャッタ基板106の前面側下部には基板
台106aを介してプリント基板112が取り付けら
れ、このプリント基板112上にはステッピングモータ
113及びこれを制御するLSI等の電子部品が取り付
けられている。そして、このステッピングモータ113
の軸に固定した駆動ギア114は、シャッタ基板106
の穴106bから突出され、シャッタ板111のギア1
11aに噛合している。さらにプリント基板112には
反射型のホトセンサ115が小プリント基板116を介
して取付けられ、シャッタ基板106の穴106cを通
してシャッタ板111に固着された反射片117を光電
検出する。
【0055】シャッタ基板106の前面側上部には、露
光終了直後に巻上げノブ102の巻止めを解除させる巻
止め解除レバー119が軸106d,106eを介して
スライド自在に取り付けられ、バネ121により図面の
右から左方向に付勢されている。巻止め解除レバー11
9の上方には、フイルム巻上げ終了直前に巻止め解除レ
バー119の爪部119aと係合して巻止め解除レバー
119を所定の位置に停止させる係止レバー122が時
計方向に付勢されて取り付けられている。
【0056】そして、露光終了直後に係止レバー122
を下方から押し上げて巻止め解除レバー119の係止を
解除するハネ上げレバー123,124が巻止め解除レ
バー119とシャッタ基板106との間に回動自在に設
けられ、圧縮捻じりバネ125,126により各々時計
方向,反時計方向に付勢されつつストッパ127,12
8(図3を参照)に当接されている。また、ハネ上げレ
バー123,124は回動軸方向に移動可能に取り付け
られており、前記圧縮捻じりバネ125,126により
シャッタ基板106側に付勢されている。
【0057】ハネ上げレバー123,124の爪部12
3a,124aは、シャッタ基板106の八の字型の開
口106fからシャッタ板110側に突出され、シャッ
タ板110の中央部に形成された円形溝110bに入り
込み、凸部110cの左右に配置されている。爪部12
3a,124aは、図17に示すように、シャッタ板1
10側の面がテーパ状に成形され、例えばシャッタ板1
10が図16で時計方向に回転した場合、その回転初期
には凸部110cが爪部124aを内側から押すが、ハ
ネ上げレバー124はストッパ128に当接して反時計
方向への回動が阻止されているとともに爪部124aの
テーパ面の作用により軸のガタ分傾きながら軸方向に退
避される。そして、シャッタ板110の回転動作の終盤
には、凸部110cが爪部123aを外側から押圧し、
ハネ上げレバー123を反時計方向に回動させるので、
ハネ上げレバー123の端部123bが係止レバー12
2を反時計方向に回動させる。これによって、係止レバ
ー122と巻止め解除レバー119の爪部119aとの
係合が解除され、バネ121の付勢によって巻止め解除
レバー119は図面の左方向に移動される。
【0058】巻止め解除レバー119の左方向への移動
により端部119bを介して時計方向に回動され、巻上
げノブ102の巻止めを解除する巻止めレバー132
が、巻上げノブ102の下方に設けられている。巻上げ
ノブ102の軸133には凹部134aを形成した巻止
めカム134が固定され、巻上げ操作終了直後に巻止め
レバー132の爪部132aが凹部134aに入り込
み、巻上げノブ102がロックされる。なお、巻上げノ
ブ102の近傍には、図示していないが、逆転防止機
構,例えば巻上げノブ102の周囲に形成されたローレ
ット目に係合するバネ板部材等が設けられている。
【0059】前記軸133の中央にはフリクションリン
グ135を介してフイルム巻取り軸136が取り付けら
れている。そして、軸133の最下端にはギア137が
固定され、これに噛合するギア138,139を介して
フイルム140を給送するスプロケット141が取り付
けられている。
【0060】前記巻止めカム134の下部には、これと
一体にギア142が固定されており、ギア143を介し
てギア144に噛合している。このギア144の上部に
はピン145が固定されており、ギア144が回転され
ることによりピン145が巻止め解除レバー119の端
部119cを押圧し、爪部119aが係止レバー122
と係合される位置まで巻止め解除レバー119を移動さ
せる。なお、ギア144は巻上げノブ102を2回転さ
せる間に1回転され、その間にフイルム140を2コマ
分(38mm×2=76mm)送る構成となっている。
【0061】前記シャッタ板110,111には、図1
5に示したように、各々2個ずつのスリット110d,
110e、111b,111cが形成されている。前記
第1実施例と同様に、スリット110d,110eはシ
ャッタ板110の中心からの同一直線上にあり、同様に
スリット111b,111cはシャッタ板111の中心
からの同一直線上にある。これらのスリット110d,
110e、111b,111cのスリット長(シャッタ
板の半径方向の長さ)は、露光開口105a〜105h
の内径以上になっている。
【0062】前記駆動ギア114が回転されると、ギア
110a,111aの噛合によりシャッタ板110,1
11が同時に回転される。例えば、右利きの選手を撮影
する場合にはシャッタ板110が反時計方向,シャッタ
板111が時計方向に回転される。これによって、スリ
ット110dにより露光開口105aが開閉され、続い
てスリット110eにより露光開口105b,105c
が開閉される。そして、スリット110dにより露光開
口105dが順次に開閉される。同様に、スリット11
1b,111cにより順次露光開口105e,105
f,105g,105hが開閉される。
【0063】このようにフイルム140に露光が行われ
ると、35ミリ幅のフイルム140のフルサイズ1コマ
分の画面140a,140bの中に、それぞれ4コマの
連写画面146a〜146d、146e〜146hが露
光されるようになる。なお、前記レンズプレート4,5
とシャッタ基板106との間には、絞り板147が設け
られ、レンズプレート4,5は押さえ枠148によって
シャッタ基板106に取り付けられている。
【0064】上記構成を備えた連写カメラの作用につい
て説明する。例えば右効きの人のゴルフスイングを、そ
のトップ位置からフォロースルー位置まで連写するとき
には、R/L設定ノブ103を指標「R」に合わせてお
く。これによって、シャッタ板110が図15の反時計
方向,シャッタ板111が時計方向に回転されるように
ステッピングモータ113の駆動制御が行われるように
なる。
【0065】被写体がバックスイングを開始してトップ
位置にきたときにシャッタボタン66を押圧する。これ
によりステッピングモータ113が駆動を開始し、駆動
ギア114を介してシャッタ板110は図15及び図1
6において反時計方向に回転するとともに、シャッタ板
111は時計方向に回転する。この回転開始初期にシャ
ッタ板110の凸部110cがハネ上げレバー123の
爪部123aのテーパ面に当接するが、ハネ上げレバー
123は軸方向に押し上げられて退避するので、シャッ
タ板110は僅かな負荷を受けただけでそのまま継続し
て回転される。そして、シャッタ板110,111が回
転してゆくことによって、スリット110d,110e
は露光開口105a,105b,105c,105dを
順次に開閉し、フイルム140には連写画面146a,
146b,146c,146dが露光される。連写画面
146dが露光された直後には、引続きスリット111
b,111cにより露光開口105e,105f,10
5g,105hが順次に開閉され、フイルム140に合
計8コマの連写画面146a〜146hが露光される。
【0066】露光開口105hが開閉された直後に、凸
部110cはハネ上げレバー124の爪部124aに当
接してこれを押圧し、ハネ上げレバー124を圧縮捻じ
りバネ126の付勢に抗して時計方向に回動させる。こ
れによって、係止レバー122はハネ上げレバー124
の端部124bによって押し上げられ、反時計方向に回
動されて爪部119aから外れる。巻止め解除レバー1
19はバネ121によってギア144側に移動し、端部
119bが巻止めレバー132を時計方向に回動させ
る。巻止めレバー132の爪部132aは巻止めカム1
34の凹部134aから外れ、巻上げノブ102の巻止
めが解除される。
【0067】シャッタ板110,111が360°回転
して初期位置に戻ってくると、ホトセンサ115が反射
片117を光電検出してシャッタ板110,111を初
期位置に停止させる。
【0068】こうして1回の連写が終了すると巻上げノ
ブ102の巻止めが解除されているので、次回の撮影準
備のために巻上げノブ102を操作する。巻上げノブ1
02を回転させると、ギア137,138,139を介
してスプロケット141が回転し、パーフォレーション
140cを介してフイルム140が給送される。これと
同時にフイルム巻取り軸136が回転され、フイルム1
40がフイルム巻取り軸136に巻き取られてゆく。
【0069】なお、フイルム巻取り軸136によるフイ
ルム巻取り速度はフイルム巻取り軸136に巻き付けら
れたフイルム量によって変化し、スプロケット141に
よるフイルム給送量と一致しなくなるが、これはフリク
ションリング135によって吸収される。
【0070】一方、巻上げノブ102の巻上げ操作に連
動してギア144がギア142,143を介して反時計
方向に回転するが、巻上げノブ102を1回転だけ操作
し終わった時点ではギア144は半回転しただけで、ま
だピン145は巻止め解除レバー119の端部119c
に当接していない。したがって、巻止めレバー132は
端部119bによって時計方向に回動された状態を維持
しており、爪部132aは巻止めカム134の凹部13
4aに入り込まず、巻上げノブ102の回転は阻止され
ない。
【0071】巻上げノブ102を継続して回転させてゆ
くと、ピン145が端部119cを押圧して巻止め解除
レバー119を図面の右方向に移動させ始める。これに
よって、それまで端部119bによって反時計方向の回
動を阻止されていた巻止めレバー132は反時計方向に
回動し、爪部132aは巻止めカム134の周端面に当
接するようになる。また、爪部119aは係止レバー1
22と係合して巻止め解除レバー119は、図16に示
した位置に係止される。さらに続けて巻上げノブ102
を回転させると、丁度2回転させた時に、爪部132a
が巻止めカム134の凹部134aに入り込み、巻上げ
ノブ102がロックされる。これと同時にフイルム14
0は2コマ分給送されて、次の撮影準備が完了される。
【0072】以上のようにして露光された連写画面14
6a〜146hからは、図18に示すように、4コマず
つ連続したプリント写真151,152が得られ、プリ
ント写真153,154の2枚をつなげれば1回の連写
による連続写真となる。
【0073】左効きのプレイヤーのゴルフスイングを連
写する場合には、まずR/L設定ノブ103を指標
「L」にセットする。次にシャッタボタン66を押す
と、ステッピングモータ113には逆極性の駆動パルス
が供給される。ステッピングモータ113が逆転される
と、シャッタ板110は時計方向に、シャッタ板111
は反時計方向に回転される。回転を開始してすぐにシャ
ッタ板110の凸部110cがハネ上げレバー124の
爪部124aのテーパ面に当接するが、ハネ上げレバー
124は軸方向に退避され、シャッタ板110,111
はそのまま継続して回転され、連写画面146h,14
6g,146f,・・・,146aの順に撮影が行われ
る。
【0074】連写画面146aの露光直後に凸部110
cがハネ上げレバー123の爪部123aを押圧してハ
ネ上げレバー123を回動させるので、係止レバー12
2はハネ上げレバー123の端部123bで押し上げら
れ、巻止め解除レバー119の爪部119aから外れ
る。これによって、巻止め解除レバー119はギア14
4側に移動され、端部119bが巻止めレバー132を
時計方向に回動させるので、巻止めレバー132の爪部
132aは巻止めカム134の凹部134aから外れ、
巻上げノブ102のロックが解除される。また、この間
に、シャッタ板110,111は初期位置に戻る。
【0075】このように撮影された2枚のプリント写真
153,154は、図19に示すように、時間経過とと
もに右側から順に各コマが配列され、左効きのプレイヤ
ーの運動の方向に合わせて、見やすい連写シーンが再現
される。
【0076】なお、前記反射片117を撮影レンズを通
して被写体側から観察できるようにし、シャッタ11
0,111の作動表示を兼ねるようにしてもよい。ま
た、ステッピングモータ113の回転速度を調節するだ
けで撮影間隔を変えることができるから、運動の初期及
び終期には運動速度が遅くなることを考慮し、例えば連
写画面146aを撮影した後に連写画面146bを撮影
するまでの時間間隔、及び連写画面146gを撮影した
後に連写画面146hを撮影するまでの時間間隔を長く
設定するような調節も可能である。
【0077】次に、本発明の第4実施例を図20,図2
1を参照して説明する。この実施例は、前記シャッタ板
110の中央部に二重のカムロータ155,156を設
け、これと係合する爪レバー157,158を巻止め解
除レバー159の爪部159aとの間に回動自在に設け
たものである。前記カムロータ155には1つの凸部1
55aが形成され、カムロータ156には2つの凸部1
56a,156bが形成されており、カムロータ15
5,156は一体に回転される。前記爪レバー157,
158の爪部157a,158aは長さが僅かに異なっ
ており、爪部158aの方が爪部157aより長さが長
い。また、爪レバー157,158はともに時計方向に
付勢されている。
【0078】巻上げ完了状態を示す図20において、爪
レバー157は凸部155aに係合して反時計方向に回
動されて爪部157aが上方に移動しており、爪レバー
158は凸部156a,156bの谷間に位置して爪部
158aが爪部159aに係合している。この状態か
ら、シャッタのレリーズ操作を行う。例えば右利きの選
手を撮影する場合には、シャッタ板110は反時計方向
に回転され、カムロータ155,156が反時計方向に
回転される。
【0079】まず、爪レバー157は凸部155aから
外れて時計方向に回動され、カムロータ155の周端面
に当接するようになり、爪部157aは爪部159aと
係合可能な位置まで下りてくる。続いて爪レバー158
が凸部156bに係合して反時計方向に回動され、爪部
158aは上方に移動して爪部159aから外れる。こ
れによって、巻止め解除レバー159は図面の左方に僅
かに移動した後、爪部159aが爪部157aに当接し
て停止する。巻止め解除レバー159はこのままの位置
で露光終了まで維持される。この間、爪レバー158は
カムロータ156の周端面に当接しており、爪部158
aは下方に降りているが、爪部159aは左方に移動し
ているため、爪部158aと爪部159aとは係合して
いない。
【0080】連写の最終画面が露光された直後に凸部1
56aが爪レバー158と係合してこれを反時計方向に
回動させ、次の瞬間に凸部155aが爪レバー157と
係合してこれを反時計方向に回動させる。したがって、
爪部159aは爪部157aから外れて左方に移動さ
れ、巻止めは解除される。
【0081】左利きの選手を撮影する場合には、カムロ
ータ155,156は時計方向に回転されるが、爪レバ
ー157,158は上記と同様に動作し、巻止め解除が
行われる。
【0082】次に、以上説明した実施例と異なる手段で
連写順序の表示及び巻止め解除を達成した第5実施例を
説明する。連写カメラ161の外観を示す図22におい
て、カメラボディ162の上部中央には、連写順序を切
り換えるR/L設定ノブ163が設けられている。
【0083】カメラボディ162の内部を示す図23に
おいて、撮影レンズ3a〜3hに対応した8個の露光開
口165a〜165hを形成したシャッタ前基板166
と、連写画面の露光領域を規定する露光枠167a〜1
67h(図24参照)が形成されたシャッタ後基板16
8との間に円板状のシャッタ板110,111が回動自
在に設けられている。
【0084】シャッタ前基板166の前面側上部には、
露光終了直後に巻上げノブ102の巻止めを解除させる
巻止め解除レバー170が軸166d,166eを介し
てスライド自在に取り付けられている。巻止め解除レバ
ー170の上方には、フイルム巻上げ終了直前に巻止め
解除レバー170の爪部170aと係合して巻止め解除
レバー170を所定の位置に停止させる係止レバー17
1が時計方向に付勢されて取り付けられている。
【0085】そして、露光終了直後に係止レバー171
を下方から押し上げて巻止め解除レバー170の係止を
解除するハネ上げレバー172,173が巻止め解除レ
バー170とシャッタ前基板166との間に回動自在に
設けられ、圧縮捻じりバネ125,126により各々時
計方向,反時計方向に付勢されつつストッパ板175,
176の爪175a,176aに当接されている。
【0086】ストッパ板175,176は、図25に示
すように、その突起175b,176bを介してR/L
設定ノブ163の穴163a,163bに係合してい
る。R/L設定ノブ163は右利き撮影用のR側位置と
左利き撮影用のL側位置とでクリックストップされるよ
うになっている。ストッパ板175,176は、R/L
設定ノブ163の操作に連動して回動され、ストッパ板
175,176の一端部に係合されたオームバネ17
7,178の作用により、R/L設定ノブ163のR側
とL側に対応した異なる2つの位置で交互に停止され
る。また、R/L設定ノブ163の脇には、R/L設定
ノブ163の端部に押圧されてON,OFFされる切換
スイッチ179が設けられており、これよってステッピ
ングモータ113の回転方向が設定される。なお、同図
は、R/L設定ノブ163をR側に設定した時の状態を
示しており、また前記圧縮捻じりバネ125,126は
分かりやすくするために図示を省略している。
【0087】R/L設定ノブ163は、図24に示すよ
うに、長穴163c,163dを介してシャッタ後基板
168の後面上部にスライド自在に取り付けられてお
り、その下方にはスライドレバー180が長穴180
a,180bを介してシャッタ後基板168の後面に取
り付けられている。このスライドレバー180の両端部
には三角形状のアーム180d,180eが一体に設け
られており、これらの相対する端部には、フイルム14
0の連写画面182a,182hに連写順序を写し込む
三角穴183,184が互いにその先端を内側に向け合
って形成されている。
【0088】R/L設定ノブ163とスライドレバー1
80とは、R/L設定ノブ163の棒状突起163eが
スライドレバー180の穴180cに係合することによ
り連結されており、R/L設定ノブ163の操作に連動
してスライドレバー180がフイルム給送方向にスライ
ド移動される。R/L設定ノブ163をR側にセットし
た時には、アーム180dの一端部が連写画面182a
の左下隅を遮るように入り込み、三角穴183による三
角記号が写し込まれる。同様に、R/L設定ノブ163
をL側にセットした時には、連写画面182hの右下端
に三角穴184による三角記号が写し込まれる。
【0089】ハネ上げレバー172,173の爪部17
2a,173aは、図23及び図25に示すように、シ
ャッタ前基板166の八の字型の開口166fを通って
シャッタ板110側に突出され、シャッタ板110の中
央部に形成されたドーナツ状の溝110bに入り込んで
いる。この溝110bには、この中に突出するように凸
部110cが形成されており、R/L設定ノブ163が
R側にある時には、シャッタ板110は反時計方向に回
転して突起110cが爪部173aを蹴り上げてハネ上
げレバー173を時計方向に回動させ、ハネ上げレバー
173の端部173bが係止レバー171を反時計方向
に回動させる。これによって、係止レバー171と巻止
め解除レバー170の爪部170aとの係合が解除さ
れ、バネ121の付勢によって巻止め解除レバー170
は図面の左方向に移動される。なお、巻上げノブ102
の下部構造は、図15に示した第3実施例と同様である
から説明を省略する。
【0090】例えば右効きの人のゴルフスイングを、そ
のトップ位置からフォロースルー位置まで連写するとき
には、R/L設定ノブ163を指標「R」に合わせる。
このR/L設定ノブ163の操作に連動してR/L設定
ノブ163の棒状突起163eが穴180cを介してス
ライドレバー180をスライド移動させ、三角穴183
が形成されたアーム180dの一端部が連写画面182
aの左下隅(図24参照)を斜めに遮るように突出され
る。また、図25に示すように、ストッパ板175,1
76が突起175b,176bを介して時計方向に回動
され、ハネ上げレバー172の爪部172aは凸部11
0cの回動軌道路から退避されるとともに、ハネ上げレ
バー173の爪部173aは凸部110cの回動軌道路
に突出される。これと同時にR/L設定ノブ163の下
部端で切換スイッチ179の可動部が押圧されてONに
なり、図23及び図25においてシャッタ板110が反
時計方向,シャッタ板111が時計方向に回転されるよ
うに、ステッピングモータ113の駆動制御が行われる
ようになる。
【0091】被写体がバックスイングを開始してトップ
位置にきたときにシャッタボタン66を押圧する。これ
によりステッピングモータ113が駆動を開始し、駆動
ギア114を介してシャッタ板110は反時計方向に回
転するとともに、シャッタ板111は時計方向に回転す
る。シャッタ板110,111が回転してゆくことによ
って、スリット110d,110eは露光開口165
a,165b,165c,165dを順次に開閉し、フ
イルム140には連写画面182a,182b,182
c,182dが露光される。連写画面182dが露光さ
れた直後には、引続きスリット111b,111cによ
り露光開口165e,165f,165g,165hが
順次に開閉され、フイルム140に合計8コマの連写画
面182a〜182hが露光される。
【0092】この露光時に、図26(A)に示すよう
に、連写画面182aの左下隅にアーム180dの一端
部が突出されているので、この部分が三角穴183を除
いて遮光され、連写順序を指し示す三角穴183の形が
連写画面182aの左下隅に写し込まれる。
【0093】露光開口165hが開閉された直後に、凸
部110cはハネ上げレバー173の爪部173aに当
接してこれを蹴り上げ、ハネ上げレバー173を圧縮捻
じりバネ126の付勢に抗して時計方向に回動させる。
これによって、係止レバー171はハネ上げレバー17
3の端部173bによって押し上げられ、反時計方向に
回動されて爪部170aから外れる。巻止め解除レバー
170はバネ121によってギア144側に移動し、端
部170bが巻止めレバー132を時計方向に回動させ
る。巻止めレバー132の爪部132aは巻止めカム1
34の凹部134aから外れ、巻上げノブ102の巻止
めが解除される。以下次の撮影準備までの巻上げ系の動
作は、前記第3実施例と同様であるから省略する。
【0094】連写画面182a〜182hからは、図2
7(A)に示すように、4コマずつ連続したプリント写
真185,186が得られる。このプリント写真185
の左上隅には、三角穴183による三角形状の矢印18
7が写し込まれており、プリント写真185,186の
2枚をつなげれば連写順序が明瞭に分かる1回の連写に
よる連続写真となる。
【0095】左効きのプレイヤーのゴルフスイングを連
写する場合には、まずR/L設定ノブ163を指標
「L」にセットする。これによって、スライドレバー1
80が図24で左方向に移動し、アーム180dが連写
画面182aから退避されるとともに、図26(B)に
示すように、アーム180eの一端部が連写画面182
hの右下隅に挿入される。また同時に、ストッパ板17
5,176が反時計方向に回動され(図25参照)、ハ
ネ上げレバー172の爪部172aは凸部110cの回
動軌道路に突出されるとともに、ハネ上げレバー173
の爪部173aは凸部110cの回動軌道路から退避さ
れる。
【0096】シャッタボタン66を押すと、ステッピン
グモータ113には逆極性の駆動パルスが供給される。
ステッピングモータ113が逆転されると、シャッタ板
110は時計方向,シャッタ板111は反時計方向にそ
れぞれ回転され、連写画面182h,182g,182
f,・・・,182aの順に撮影が行われる。この時、
連写画面182hにはアーム180eの一端部が挿入さ
れているから、三角穴184の形が連写画面182hの
右下隅に写し込まれる。
【0097】連写画面182aの露光直後に凸部110
cがハネ上げレバー172の爪部172aを蹴り上げ、
ハネ上げレバー172を回動させるので、係止レバー1
71はハネ上げレバー172の端部172bで押し上げ
られ、巻止め解除レバー170の爪部170aから外れ
る。これによって、巻止め解除レバー170はギア14
4側に移動され、端部170bが巻止めレバー132を
時計方向に回動させるので、巻止めレバー132の爪部
132aは巻止めカム134の凹部134aから外れ、
巻上げノブ102のロックが解除される。また、この間
に、シャッタ板110,111は初期位置に戻る。
【0098】このように撮影された2枚のプリント写真
188,189は、時間経過とともに右側から順に各コ
マが配列されるとともに、プリント写真188の右上隅
に三角穴184による三角形状の矢印190が写し込ま
れ、左効きのプレイヤーの運動の方向に合わせて、連写
順序が分かりやすく見やすい連写シーンが再現される。
【0099】以上説明した実施例では、前記スライドレ
バー180は遮光性の板を使用し、これに連写順序を示
す三角形の穴を形成するようにしたが、本発明はこれに
限定されることなく、例えば透明なアクリル板を使用
し、三角穴183,184に相当する部分に連写順序を
示す表示を任意の色で印刷してもよい。また、連写順序
を示す表示は、三角形に限らず、例えば矢印等でもよい
のは勿論である。
【0100】また、フイルム給送を手動方式によらず、
モータ駆動で行うようにしてもよい。この場合には、図
28に示すように、R/L設定ノブ191を上述したよ
うな巻止め解除機構に連結させる必要がなく、ステッピ
ングモータ113の回転方向を決める切換スイッチ17
9をON,OFFさせるようにすればよい。また、R/
L設定ノブ191に連動して移動されるスライドレバー
192の両端部には、ピン193,194が植設されて
おり、これに軸195,196を中心に回動される扇形
の回動部材197,198が長穴197a,198aを
介して連結されている。
【0101】R/L設定ノブ191をR側(図面の左方
向)に操作すると、回動部材197,198は反時計方
向にそれぞれ回動され、回動部材197の端に形成され
た三角穴199が連写画面182aの左下隅に挿入され
る。また、R/L設定ノブ191をL側(図面の右方
向)に操作すると、回動部材197,198は時計方向
にそれぞれ回動され、回動部材198の端に形成された
三角穴200が連写画面182hの右下隅に挿入され
る。これによって、前記第5実施例と同様に、連写順序
を示す三角形状の記号が写し込まれたプリント写真を得
ることができる。
【0102】
【発明の効果】上記のように、本発明の連写カメラによ
れば、2枚以上のシャッタ板の各々に形成された開口を
露光開口を順次に横切るように移動させて露光を行うと
ともに、被写体の運動方向によってシャッタ板の回転方
向を選択的に切り換えるようにしたので、時間的な順番
が分りやすい連写画面を撮影することができるととも
に、右利き,左利きの被写体に応じて連写順序を切り換
えることができる。
【0103】また、シャッタ板の回転方向切換えに連動
して各連写画面内に連写順序を示す数字や文字を写し込
むようにしたので、連写順序を変更しても連写画面の時
間的な順番がより明瞭に分かるようになる。
【0104】また、被写体の運動方向に応じてシャッタ
板の回転方向を選択的に切り換えるとともに、フイルム
巻上げを手動により行い、その巻止め解除をシャッタ板
の回転方向に依らずに行なえるようにしたので、ローコ
ストで右利き,左利きの各被写体に応じて連写順序を切
り換えることができる。
【0105】また、シャッタ板の回転方向を切り換える
切換手段に連動して連写順序を示す記号が表記された突
出部材を撮影領域の一部に出し入れするようにしたの
で、簡単な機構で低コストでありながら連写順序を示す
記号をプリンタ写真に写し込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部を示す概略図であ
る。
【図2】第1実施例の外観図である。
【図3】第1実施例の要部断面図である。
【図4】第1実施例に係るシャッタ板の作用説明図であ
る。
【図5】第1実施例に係るマスク部材及び露光枠を示す
斜視図である。
【図6】図5に示したマスク部材及び露光枠の平面図で
ある。
【図7】第1実施例の電気的構成の概略を示すブロック
図である。
【図8】第1実施例に係るシャッタ板の回転の様子を表
すタイミングチャートである。
【図9】連写画面を撮影したフイルムの説明図である。
【図10】第1実施例で右利きの被写体を撮影して得ら
れたプリント写真の例を示す説明図である。
【図11】第1実施例で左利きの被写体を撮影して得ら
れたプリント写真の例を示す説明図である。
【図12】本発明の第2実施例の要部を示す概略図であ
る。
【図13】第2実施例に係るシャッタ板の作用説明図で
ある。
【図14】本発明の第3実施例の外観図である。
【図15】第3実施例の要部を示す分解斜視図である。
【図16】第3実施例に係るハネ上げレバーの周辺部の
構成を示す説明図である。
【図17】第3実施例に係るシャッタ板の凸部とハネ上
げレバーの爪部との関係を示す部分断面図である。
【図18】第3実施例で右利きの被写体を撮影して得ら
れたプリント写真の例を示す説明図である。
【図19】第3実施例で左利きの被写体を撮影して得ら
れたプリント写真の例を示す説明図である。
【図20】本発明の第4実施例の要部を示す概略図であ
る。
【図21】第4実施例に係る要部の動作を示すタイムチ
ャートである。
【図22】本発明の第5実施例の外観図である。
【図23】第5実施例の要部を示す分解斜視図である。
【図24】第5実施例に係るR/L設定ノブとスライド
レバーを示す概略斜視図である。
【図25】R/L設定ノブと巻止め解除機構との関係を
示す説明図である。
【図26】(A)はR/L設定ノブを右利き方向にセッ
トした場合のスライドレバーと連写画面との関係を示す
説明図である。(B)はR/L設定ノブを左利き方向に
セットした場合のスライドレバーと連写画面との関係を
示す説明図である。
【図27】(A)はR/L設定ノブを右利き方向にセッ
トした場合に得られるプリント写真の例を示す説明図で
ある。(B)はR/L設定ノブを左利き方向にセットし
た場合に得られるプリント写真の例を示す説明図であ
る。
【図28】第5実施例でフイルム給送を手動方式によら
ず、モータ駆動で行うようにするとともに、連写順序を
示す記号の写し込み手段を別の形に変更した実施例の要
部を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1,100,161 連写カメラ 6a〜6h,87a〜87h,105a〜105h,1
65a〜165h 露光開口 7,86,106 シャッタ基板 10,11,89a〜89h,110,111 シャッ
タ板 12,92,113 ステッピングモータ 15a,15b,16a,16b,95a〜95h,1
10d,110e,111b,111c スリット 20,140 フイルム 21a〜21h,167a〜167h 露光枠 24a〜24h,146a〜146h,182a〜18
2h 連写画面 29 マスク部材 36a〜36h,37a〜37h 斜辺部 41 カム部材 42,103,163,191 R/L設定ノブ 44 ブラシ接片 45a,45b,46a,46b 接片 65 MPU 69 コマ数設定ノブ 71 R/Lモード切換回路 78,79,81,82,151,152,153,1
54,185,186,188,189 プリント写真 102 巻上げノブ 110c 凸部 119,159,170 巻止め解除レバー 122,171 係止レバー 123,124,172,173 ハネ上げレバー 132 巻止めレバー 134 巻止めカム 155,156 カムロータ 157,158 爪レバー 166 シャッタ前基板 168 シャッタ後基板 175,176 ストッパ板 179 切換スイッチ 180,192 スライドレバー 180d,180e アーム 183,184,199,200 三角穴 187,190 矢印 197,198 回動部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 和男 東京都港区西麻布2ー26ー30 富士写真 フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−106534(JP,A) 特開 平3−35231(JP,A) 特開 昭51−140624(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03B 9/08 - 9/54 G03B 19/07

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムの給送方向に沿って一直線状に
    配列された複数の露光開口と、少なくとも2枚の円板状
    のシャッタ板と、各々のシャッタ板に形成され、シャッ
    タ板の一方への回転により前記露光開口のうちの所定位
    置の露光開口を横切って露光を行う開口と、前記シャッ
    タ板の回転方向を切り換える切換手段と、前記露光開口
    の各々に対応して設けられ、それぞれの撮影領域を規定
    する複数の露光枠と、この露光枠の上面を覆うようにス
    ライド自在に設けられ、前記切換手段に連動して移動さ
    れるマスク部材と、このマスク部材に形成され、前記露
    光枠の各々に対応した複数の開口枠と、この開口枠の各
    々に少なくとも2つずつ形成され、連写順序を示す数字
    や文字が表記された突出部とからなり、前記マスク部材
    の移動に伴って撮影領域内に突出部の一方が選択的に突
    出され、連写順序に対応した数字や文字が連写画面の各
    々に写し込まれるようにしたことを特徴とする連写カメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 フイルムの給送方向に沿って一直線状に
    配列された複数の露光開口と、円板状のシャッタ板と、
    このシャッタ板に形成され、シャッタ板の一方への回転
    により前記露光開口のうちの所定位置の露光開口を横切
    って露光を行う開口と、前記シャッタ板の回転方向を切
    り換える切換手段と、手動操作でフイルムを巻き上げる
    フイルム巻上げ手段と、このフイルム巻上げ手段を撮影
    準備のために必要な量だけ操作した後、それ以上の操作
    を阻止する巻上げ操作阻止手段と、前記シャッタ板の回
    転方向の違いによって各々動作し、シャッタ板の最終動
    作に連動して露光終了後に巻上げ操作阻止手段を解除し
    て巻上げ操作を再開可能にする2つの解除手段とを備え
    たことを特徴とする連写カメラ。
  3. 【請求項3】 フイルムの給送方向に沿って一直線状に
    配列された複数の露光開口と、円板状のシャッタ板と、
    各々のシャッタ板に形成され、シャッタ板の一方への回
    転により前記露光開口のうちの所定位置の露光開口を横
    切って露光を行う開口と、前記シャッタ板の回転方向を
    切り換える切換手段と、この切換手段に連動して移動さ
    れ、撮影領域の一部に突出される突出部材と、この突出
    部材に表記された連写順序を示す記号とを備え、前記切
    換手段に連動して連写順序に対応した記号が連写画面の
    一部に写し込まれることを特徴とする連写カメラ。
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