JP2672222B2 - 連写用シャッタ装置 - Google Patents

連写用シャッタ装置

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JP2672222B2 JP30768991A JP30768991A JP2672222B2 JP 2672222 B2 JP2672222 B2 JP 2672222B2 JP 30768991 A JP30768991 A JP 30768991A JP 30768991 A JP30768991 A JP 30768991A JP 2672222 B2 JP2672222 B2 JP 2672222B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1回のレリーズ操作に
より短い時間間隔で順次に露光を行う連写用シャッタ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】運動している被写体を時間的なずれをも
って順次に撮影すると、撮影の瞬間ごとに動きの止まっ
た写真画像を得ることができるため、例えばスポーツ等
では各瞬間ごとのフォームを静止画像として観察するこ
とができ、非常に便利である。このような背景から、例
えば特開平2−105132号公報記載の連写カメラが
提案されている。このカメラは、4つの露光開口を通
し、それぞれの連写画面が「田」字型に配列されるよう
にしたもので、1回のレリーズ操作によってロータリー
式の1枚のシャッタ板が1回転し、このシャッタ板に形
成したスリットが4つの露光開口を順次に横切り、時間
的にずれた4コマの連写画面が撮影されるようになって
いる。そして、各連写画面の露光間隔が等しくなるよう
に、また被写体輝度に応じて露光時間を変化させるため
に、シャッタ板の回転速度を変化させるとしている。ま
た、被写体の動きが例えば野球のバッティングのように
比較的速い場合とダンスのように比較的ゆるやかな場合
とで、シャッタ板の回転速度を変化させて撮影間隔を調
節するとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、晴天時の屋
外が一般に最も多い撮影条件と思われるが、この時のシ
ャッタ速度(例えば適正と思われる4ms)は各連写画
面の撮影間隔(例えば100ms〜500ms)よりも
はるかに高速度となる。このような急激な速度変化をシ
ャッタ板の回転速度の変更により行うわけであるが、電
気的に駆動モータの回転速度を変化させ各コマの露光速
度を一定にさせるには、かなり高性能のモータを使用し
なければならなかった。そのような高性能のモータとし
てステッピングモータが使用されるが、価格も高価な物
でありコスト的にも高くなると言う問題もあった。また
シャッタレリーズ後、駆動機構がシャッタ板を一定速度
で回転させるものとすると、露光時のシャッタ速度を早
くすると各連写画面の撮影間隔が短くなり一連の運動動
作の初期動作しか撮影できなかったり、連写間隔を長く
するためにシャッタ速度を遅くすると適正露光量が得ら
れなかったりした。
【0004】本発明は上記目的を達成するために、露光
期間中はシャッタ板を高速で回転させて適正な露光量を
得、また露光期間と露光期間との間にはシャッタ板を緩
速で回転させて所望の撮影間隔が得られるようにした連
写用シャッタ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、シャッタ板あるいはこれに連動する円板に
選択的に減速機構を噛み合わせ、あるいはシャッタ板を
駆動する駆動機構に対して選択的に減速機構を噛み合わ
せることによって、シャッタ開口が露光開口を通過する
ときには減速機構を切り離してシャッタ板を高速回転さ
せ、シャッタ開口が露光開口と露光開口との間を通過す
るときには減速機構の作用によりシャッタ板を緩速回転
させるようにしたものである。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。本発明を実施した連写用シャッタ装置を示す図1に
おいて、アクリル等の透明な樹脂で成形された1個のレ
ンズプレート2に4個のレンズ3a〜3dが一直線上に
一体成形されている。各々のレンズの光軸は平行になっ
ており、その光軸上に4個の露光開口4a〜4dがシャ
ッタ基板5に形成されている。これらの露光開口4a〜
4dの内径はいずれも等しく、その間隔も等しくなって
いる。
【0007】さらに光軸延長上には4個の連写画面6a
〜6dが、フイルム7のフルサイズ1コマ分の画面8の
中に露光されるようになる。4コマの連写画面6a〜6
dをつなげた横長の画面は、フルサイズ1コマ分の画面
の上辺側及び下辺側をそれぞれ6mm幅で遮蔽して撮影し
た時に得られるパノラマプリント用の画面サイズ(例え
ば13.7±0.4mm×36mm)になっている。フイル
ム7は、巻取りスプール9が反時計方向に回転すること
により巻き上げられ、パトローネ10から引き出され
る。巻取りスプール9にはフイルム巻上げ用のモータ1
1が内蔵され、その駆動力はギヤ12を介してフイルム
給送機構13に伝達される。フイルム給送機構13はギ
ヤ12からの駆動力を受け、フイルム巻上げ時にはギヤ
14を介して巻取りスプール9を駆動し、フイルム巻戻
し時にはギヤ15を介して巻戻し用のフォーク16を駆
動する。
【0008】フイルムパーフォレーション7aにはスプ
ロケット17が係合し、フイルム7の給送により回転さ
れる。フイルム7の給送長は、スプロケット17及びエ
ンコーダ20によって検出される。エンコーダ20は、
スプロケット17に一体に固着され、放射状に透孔スリ
ットが形成された信号板18と、信号板18の回転を光
電検出するフォトセンサ19とからなる。フォトセンサ
19は、フイルム巻上げ時に透孔スリットの通過個数を
計算し、フイルム7の給送量が35ミリフルサイズの1
コマ分に達した瞬間にモータ11の停止信号を発生す
る。
【0009】前記シャッタ基板5の露光開口4a〜4d
と同一直線上に軸22が植設され、円板状のシャッタ板
21を回動自在に支持している。軸22から露光開口4
dまでの距離と、それぞれ露光開口4dと4c,4cと
4b,4bと4aとの間の距離がすべて等距離となって
いる。シャッタ板21の外周には間欠的にギヤ23が形
成され、それと噛み合うようにシャッタ基板5に減速爪
24が軸着されている。ギヤ23には欠歯部27a〜2
7dが、シャッタ板21に設けられている4個のスリッ
ト26a〜26dが露光開口4a〜4dをそれぞれ通過
するときに、ギヤ23から減速爪24を切り離すように
設けられている。シャッタ板21の前面側には直流モー
タ25が設けられ、軸22に開けられた6角凹部22a
とモータ25の軸に嵌め込まれ固定された6角部材25
aが嵌合している。
【0010】図2に示したように、前記スリット26a
〜26dはそれぞれシャッタ板21の中心からの距離が
露光開口4a〜4dと等距離にあり、シャッタ板21が
1回転するあいだにスリット26aは露光開口4aを1
回だけ横切り、同様に26bが4bを、26cが4c
を、26dが4dをそれぞれ1回だけ横切る。また、ス
リット26aとスリット26bはシャッタ板21の回転
角で90°ずれて配置されており、つまりスリット26
aが露光開口4aを横切ってからシャッタ板21が90
°回転した時に、スリット26bが露光開口4bを横切
るように配置されている。同様に、スリット26cはス
リット26bから90°ずれており、さらにスリット2
6dはスリット26cから90°ずれて配置されてい
る。
【0011】これらのスリット26a〜26dのスリッ
ト長(シャッタ板21の半径方向の長さ)は、露光開口
4a〜4dの内径以上になっている。また各々のスリッ
ト幅(シャッタ板21の円周方向の長さ)は、外側にあ
るスリットの幅の方が長くそれぞれシャッタ板中心から
の距離に応じて変わっている。シャッタ板21の回転角
速度は一定になっているが、スリットが外側にあり回転
半径が長いほど速度が速くなり露光時間が短くなってし
まう。例えばスリット26aが露光開口4aを通過する
のに要する時間(シャッタ秒時)Δt1 と、スリット2
6bが露光開口4bを通過するのに要する時間Δt2
を比較すると、 Δt1 < Δt2 となる。
【0012】したがって露光開口4a,4bの内径及び
スリット26a,26bのスリット幅を同じにしておく
と連写画面6bは連写画面6aよりも露光量が大きくな
る。これに対処するために、本実施例では外側のスリッ
ト26aのスリット幅に対し、内側のスリット26bの
スリット幅をシャッタ板中心からの距離に応じて狭くし
ており(順次スリット26c,26dも狭くなってい
る)、各連写画面6a〜6dの露光量が一定になるよう
にしてある。もちろん、露光開口4a〜4dの内径を内
側になるほど狭くしていくことで、各連写画面6a〜6
dの露光量を一定に保つことも可能である。
【0013】連写の様子を示す図6において、図2の始
動位置よりシャッタ板21が反時計方向に回転を始めス
リット26aが露光開口4aを横切る前に、減速爪24
が欠歯部27aにかかりギヤ23との係合から外れる時
間をT1 が示す。シャッタ板21は再びギヤ23と減速
爪24が係合するまでのΔT1 の間角速度を増し、その
間にスリット26aが露光開口4aを横切り連写画面6
aに露光する。同様にスリット26bが露光開口4bを
横切る前に、減速爪24が欠歯部27bにかかりΔT2
の間角速度を増す。欠歯部27a〜27dはそれぞれ同
じ歯数のギヤ歯が切除されており、角速度が増す時間の
長さΔT1 〜ΔT2 は一定である。前述のように、各露
光開口4a〜4dにおける露光時間は異なるが次式の関
係が成り立っているので露光中の角速度は一定である。 Δt1 <Δt2 <Δt3 <Δt4 <ΔT1 =ΔT2 =ΔT3 =ΔT4
【0014】減速爪24は、図2のように上爪24a,
下爪24bを有し、軸28を中心に回動自在にシャッタ
基板5に取りつけられている。上爪24a及び下爪24
bの何方か一方が必ずギヤ23の歯の間に位置され、ギ
ヤ23が反時計方向に回動するとギヤ歯が侵入している
爪の下辺を押上て緩速で回転する。すると、再びもう一
方の爪がギヤ23の歯の間に侵入するが、引き続いてギ
ヤ23が回動しているのでギヤ歯が侵入している爪の下
辺を押上て緩速で回転する。このようにギヤ23が減速
爪24を振り子のように繰り返し回動させるために、シ
ャッタ板21の回動が強制的に減速される。
【0015】上記のように構成された連写用シャッタ装
置の作用について説明する。バットを構えた選手がスイ
ングを開始すると同時にシャッタレリーズを行うと、直
流モータ25が駆動を開始する。直流モータ25の軸と
シャッタ板21の回転軸22は、嵌合しているので直流
モータ25の回転が直接シャッタ板21に伝わり、図1
あるいは図2において反時計方向に回転する。シャッタ
板21が図2に示した原点位置P0 から第1〜第4露光
位置P1 ,P2 ,P3 ,P4 と回転してゆくことによっ
て、スリット26a,26b,26c,26dは露光開
口4a,4b,4c,4dを順次に開閉してゆき、フイ
ルム7に連写画面6a,6b,6c,6dが露光され
る。
【0016】露光位置P1 ,P2 ,P3 ,P4 を含む前
後一定区間においてシャッタ板21は、減速爪24とギ
ヤ23との係合が欠歯部27a〜27bにより解除され
るので高速で回転し適正な露光が行われる。全画面の露
光が終了しシャッタ板21が360°回転し、再び原点
位置P0 に戻ると直流モータ25が停止し回動が止ま
る。こうしてフイルム7に連写画面6a〜6dの撮影が
行われると、撮影完了信号を受けてフイルム給送機構1
3が作動してモータ11が駆動されフイルム7の給送が
開始される。そして、エンコーダ20によって35ミリ
フルサイズ1コマ分の給送が検知されるとモータ11が
停止して次回の撮影の待機状態となる。
【0017】図5は、以上のようにして撮影されたフイ
ルム7をプリントしたプリント写真30を概念的に示し
ている。すでに説明したように、4コマの連写画面6a
〜6dはパノラマプリント用の画面サイズと同じになっ
ており、これまでのパノラマプリント処理を行うことに
よってサービスプリント2枚分の大きさでプリントさ
れ、個々のプリント画面30a〜30dも充分な大きさ
になる。こうして得られた連続写真は、各コマが時間の
経過とともに横に並べられた形になるので、連写シーン
の再現性の点でも非常に有利である。
【0018】図3は、シャッタ板部分を改良した別の連
写用シャッタ装置の実施例を図示したものである。円板
状のシャッタ板31は、図1のシャッタ板21同様、シ
ャッタ基板5の露光開口4a〜4dと同一直線上に植設
された軸32に回動自在に支持されている。また、スリ
ット33a〜33dもそれぞれシャッタ板31の中心か
らの距離が露光開口4a〜4dと等距離にあり、シャッ
タ板21が1回転するあいだにスリット33aは露光開
口4aを1回だけ横切り、同様に33bが4bを、33
cが4cを、33dが4dをそれぞれ1回だけ横切る。
スリット長及びスリット幅も、シャッタ板21に設けら
れたスリット26a〜26dと同様の長さになってい
る。
【0019】シャッタ板31の外周にはギヤ34が全体
に一体成形されており、そのギヤ34と噛み合うように
ギヤ35が軸36を中心に回動自在にシャッタ基板5に
取りつけられている。さらに、ギヤ35には同軸に一体
に形成されたギヤ37が背後に設けられており、ギヤ3
7のギヤ歯38に係合するように減速爪39が配設され
ている。ギヤ34とギヤ35の歯数比は4:1になって
おり、ギヤ35が1回転するとシャッタ板31が1/4
回転し、ギヤ35が4回転するとシャッタ板31が1回
転するようになっている。また、ギヤ37にはギヤ歯3
8が1ヶ所切りかかれ欠歯部38aを形成しており、ス
リット33a〜33dがそれぞれ露光開口4a〜4dを
横切る際に切欠38aが減速爪39に対向する位置に来
るようになっている。図示は省略したが、直流モータ2
5の軸に固着されている6角部材25aと嵌合するよう
に、ギヤ35の軸36には6角凹部が形成され直流モー
タ25の駆動が伝えられるようになっている。
【0020】上記のように構成されたシャッタ板31を
組み込んだ、連写用シャッタ装置の作用について説明す
る。バットを構えた選手がスイングを開始すると同時に
シャッタレリーズを行うと、直流モータ25が駆動を開
始する。直流モータ25の軸とギヤ35の回転軸36
は、嵌合しているので直流モータ25の回転が直接ギヤ
35に伝わり、図3において時計方向に回転する。シャ
ッタ板31は、外周に設けられたギヤ34によりギヤ3
5の回転が伝えられ、反時計方向に回転する。原点位置
より45°だけ回転した図3中にに示される第1露光位
置まで回転すると、露光開口4aをスリット33aが開
閉し連写画面6aが露光される。この時ギヤ37も開始
位置より半回転して欠歯部38aが減速爪39に対面す
る位置に移動しており、ギヤ歯38との係合が解除され
ギヤ36及びシャッタ板31も高速回転される。第1露
光位置からギヤ35が1回転するごとに、順次スリット
33b,33c,33dが露光開口4b,4c,4dを
開閉してゆき、連写画面6b,6c,6dを露光する。
【0021】全画面の露光が終了しシャッタ板31が3
60°回転し、再び原点位置に戻ると直流モータ25が
停止し回動が止まる。こうしてフイルム7に連写画面6
a〜6dの撮影が行われると、撮影完了信号を受けてフ
イルム給送機構13が作動してモータ11が駆動されフ
イルム7の給送が開始される。そして、エンコーダ20
によって35ミリフルサイズ1コマ分の給送が検知され
るとモータ11が停止して次回の撮影の待機状態とな
る。
【0022】前述の実施例においてはシャッタ板21及
びシャッタ板31を駆動させる駆動機構として直流モー
タ25を使用してきたが、さらに別の実施例として図4
に示した弾性部材の復元力を利用した連写用シャッタ装
置についても簡単に説明する。円板状のシャッタ板41
は、図3のシャッタ板31同様、シャッタ基板5の露光
開口4a〜4dと同一直線上に植設された軸42に回動
自在に支持されている。また、スリット43a〜43d
もそれぞれシャッタ板41の中心からの距離が露光開口
4a〜4dと等距離にあり、シャッタ板41が1回転す
るあいだにスリット43aは露光開口4aを1回だけ横
切り、同様に43bが4bを、43cが4cを、43d
が4dをそれぞれ1回だけ横切る。スリット長及びスリ
ット幅も、シャッタ板31に設けられたスリット33a
〜33dと同様の長さになっている。
【0023】シャッタ板41の外周にはギヤ44が全体
に一体成形されており、上部に設けられたラック45が
それに噛み合うようにガイド部材46によって左右方向
に移動自在に支持されている。前記ラック45上部には
さらにラック歯47が間欠的に設けられており、欠歯部
47a〜47d(47c,47dは図示されない)がシ
ャッタ板41の回転位相に対応して設けられている。ラ
ック歯47には、減速爪48が係合している。また、ラ
ック45の左端部にはバネ49が取りつけられており、
シャッタチャージされた状態でラック45を左方に付勢
する。また、図中符号50は、ギヤ44に係合してシャ
ッタ板41の逆回転を規制する逆止爪を表している。
【0024】上記のように構成されたシャッタ板41を
組み込んだ、連写用シャッタ装置の作用について説明す
る。バットを構えた選手がスイングを開始すると同時に
シャッタレリーズを行うと、ラック45がバネ49の付
勢により左方に駆動する。シャッタ板41外周に設けら
れたギヤ44によってラック45と係合しているので、
ラック45の移動に伴いシャッタ板41が反時計方向に
回転する。シャッタ板41が原点位置(図中のシャッタ
板位置)から第1〜第4露光位置と回転してゆくことに
よって、スリット43a,43b,43c,43dは露
光開口4a,4b,4c,4dを順次に開閉してゆき、
フイルム7に連写画面6a,6b,6c,6dが露光さ
れる。
【0025】露光位置を含む前後一定区間においてシャ
ッタ板41は、減速爪48とラック歯47との係合が解
除されるので高速で回転し適正な露光が行われる。全画
面の露光が終了しシャッタ板41が360°回転し再び
原点位置に戻ると、ラック45はバネ49によりシャッ
タ板41の外周の距離だけ左方に移動され停止する。こ
うしてフイルム7に連写画面6a〜6dの撮影が行われ
ると、撮影完了信号を受けてフイルム給送機構13が作
動してモータ11が駆動されフイルム7の給送が開始さ
れる。そして、エンコーダ20によって35ミリフルサ
イズ1コマ分の給送が検知されるとモータ11が停止し
て次回の撮影の待機状態となる。この際シャッタチャー
ジも同時に行われ、ラック45が図中奥行き方向に移動
して一旦ギヤ44との係合から外れ、シャッタチャージ
機構によりバネ49の付勢に抗して図4に示された始動
位置に戻されシャッタチャージを完了する。
【0026】以上、1枚のシャッタ板を用い、1回の連
写で35ミリフルサイズ画面1コマ分の中に4コマの連
写画面を撮影する例について説明してきたが、2枚のシ
ャッタ板で35ミリフルサイズ画面2コマ分の中に8コ
マの連写画面を撮影してもよいし、あるいは1回の連写
で用いるフイルムの長さを35ミリフルサイズ画面3コ
マ分にして連写画面のコマ数をさらに増やすことも可能
である。また、フイルム給送機構を手動にすることも可
能で、本発明によるシャッタ装置と併用することでさら
にコストダウンした連写カメラを提供することもでき
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の連写用シャ
ッタ装置によれば、ステッピングモータ等の高価な駆動
機構やその制御機構によらず、通常の直流モータ等の駆
動機構により駆動するシャッタ板の外周、もしくはシャ
ッタ板に噛み合って回転する円板の外周に減速機構が噛
み合う歯列を設けたことで、低コストな制御機構でシャ
ッタ開口が露光開口を通過するときには欠歯部によって
減速機構が歯列から切り離されシャッタ板を高速回転さ
せ、シャッタ開口が露光開口と露光開口との間を通過す
るときには減速機構が歯列に噛み合ってシャッタ板が緩
速回転し、適正な撮影間隔が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を用いた連写用シャッタ装置の概略図で
ある。
【図2】図1に示した連写用シャッタ装置のシャッタ板
の作用説明図である。
【図3】本発明を用いた別の実施例である連写用シャッ
タ装置のシャッタ板の作用説明図である。
【図4】本発明を用いたさらに別の実施例である連写用
シャッタ装置のシャッタ板の作用説明図である。
【図5】本発明を用いた連写用シャッタ装置を実施した
連写カメラで得られたプリント写真の例を示す説明図で
ある。
【図6】シャッタ板の回転の様子を表すタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
3a〜3d レンズ 4a〜4d 露光開口 5 シャッタ基板 6a〜6d 連写画面 7 フイルム 13 フイルム給送機構 21 シャッタ板 23 ギヤ 24 減速爪 25 直流モータ 26a〜26d スリット 31 シャッタ板 33a〜33d スリット 35 ギヤ 41 シャッタ板 45 ラック 49 バネ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−35231(JP,A) 特開 昭60−122925(JP,A) 特開 昭47−27522(JP,A) 実開 昭64−21578(JP,U) 実開 昭61−16540(JP,U) 実開 昭48−71836(JP,U) 実公 昭50−14506(JP,Y1)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フイルムの給送方向に沿って一直線状に
    配置された複数の露光開口と、円板状のシャッタ板と、
    これを略一定速度で回転させる駆動機構と、前記シャッ
    タ板に形成され、シャッタ板の一方への回転により前記
    露光開口のうちの所定位置の露光開口を横切って露光を
    行うシャッタ開口とを有する連写用シャッタ装置におい
    て、前記シャッタ板もしくはこのシャッタ板に噛み合っ
    て回転する円板の外周に減速機構が噛み合う歯列を設
    け、シャッタ開口が露光開口を通過するときには欠歯部
    によって減速機構が歯列から切り離されてシャッタ板が
    高速回転し、シャッタ開口が露光開口と露光開口との間
    を通過するときには減速機構と噛み合ってシャッタ板が
    緩速回転することを特徴とする連写用シャッタ装置。
  2. 【請求項2】 フイルムの給送方向に沿って一直線状に
    配置された複数の露光開口と、円板状のシャッタ板と、
    このシャッタ板を回転させる駆動機構と、前記シャッタ
    板に形成され、シャッタ板の一方への回転によって前記
    露光開口のうちの所定位置の露光開口を横切って露光を
    行うシャッタ開口とを有する連写用シャッタ装置におい
    て、前記シャッタ板の回転位相に対応して前記駆動機構
    に対して選択的に減速機構を噛み合わせ、シャッタ開口
    が露光開口を通過するときには減速機構が駆動機構から
    切り離されてシャッタ板が高速回転し、シャッタ開口が
    露光開口と露光開口との間を通過するときには減速機構
    が駆動機構に噛み合ってシャッタ板が緩速回転すること
    を特徴とする連写用シャッタ装置。
JP30768991A 1991-11-22 1991-11-22 連写用シャッタ装置 Expired - Fee Related JP2672222B2 (ja)

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