JP2659795B2 - 洗面化粧台ユニット - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は化粧品等を収納する小型の冷蔵庫を組込んだ
洗面化粧台ユニットに関する。

（従来の技術） 洗面器を備えた化粧台の上には通常鏡を取付けてお
り、洗面器からの湯気によって鏡が曇るのを防止するた
め、鏡の裏面にヒータを配設したものがある。

また洗面化粧台には化粧品、薬品等を収める小物入れ
を備えたものがある。

（発明が解決しようとする課題） 各種化粧品、化粧水等は低温の方が使用して気持ちが
良く、薬品は一般に低温にしておいた方が変質しにくい
が、従来の小物入れにあってはこの点についての配慮が
欠けている。一方、曇り止めヒータを備えた鏡にあって
は、曇りを除くためヒータのスイッチをオンにしても鏡
が暖まるまで時間がかかり、また常にヒータのスイッチ
をオンとしておけば斯る不利はないが無駄な電力を消費
することとなる。

（課題を解決するための手段） 上記課題を解決すべく本発明は、鏡と化粧台とを一体
化するとともに、鏡の裏面側に化粧台に組込んだ冷蔵庫
の凝縮器を配設した。

（作用） 化粧台に組込んだ冷蔵庫の凝縮器を冷蔵庫から離間し
た鏡の裏側に配設することで、凝縮器が曇り止めヒータ
の作用をなす。

（実施例） 以下に本発明の実施例を添付図面に基いて説明する。

第１図は本発明に係る洗面化粧台ユニットの全体斜視
図、第２図は同洗面化粧台ユニットの縦断面図である。

洗面化粧台ユニット１は鏡10と化粧台11とを一体化し
てなり、化粧台11は左右に引出し12を備え、上面カウン
タ13の右側部分には湯水混合栓14を備えた洗面器15を固
設し、この洗面器15の前方に前記鏡10を立設している。

また化粧台11の左側上部には、冷蔵庫16を組込んでい
る。冷蔵庫16は断熱材からなるボックス17内の奥部にフ
ァン18及び冷却器19を設け、ボックス部17下方に排水蒸
発皿20を配置し、更に冷媒の放熱を行う凝縮器21を鏡10
の裏面に設けている。凝縮器21は冷蔵庫16の電源をオン
としておく限り冷媒の放熱部として作用するので常に鏡
10を加熱し防曇効果を発揮する。

ボックス部17は上方に開口し、この開口に閉じた状態
でカウンタ13上面と面一となる蓋22を取付けている。蓋
22は一端をヒンジ23によって支持されることで上下方向
に回動自在とされ、その下面周縁には保温用のパッキン
24を取付け、更に蓋22の裏面には化粧品等を把持する保
持具25を設けている。また保持具25を設ける代りに蓋22
裏面に鏡を設けてもよい。

第３図及び第４図は蓋22の別実施例を示す図であり、
第３図に示す実施例にあっては蓋22の一端をヒンジ23に
よって支持するとともに中間部を折り畳み可能とし、第
４図に示す実施例にあってはカウンタ13に形成した凹部
13a内に蓋22をスライド式に収納するようにしている。
このようにすることで蓋22を開けた際に蓋22が場所をと
らず邪魔にならない。

（発明の効果） 以上に説明した如く本発明によれば、鏡と化粧台とを
一体化した洗面化粧台ユニットの化粧台に小型冷蔵庫を
組込んだので、化粧品、薬品等を台所の冷蔵庫に入れず
に済み、しかもビール等を入れておけば風呂上りにいち
いち台所まで行かなくてよく、更に冷蔵庫の凝縮器を鏡
の裏側に配置したので、冷蔵庫の廃熱を利用して鏡の曇
り止め効果を発揮することができ、極めて経済的であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る洗面化粧台ユニットの全体斜視
図、第２図は同洗面化粧台ユニットの縦断面図、第３図
及び第４図は冷蔵庫の蓋の別実施例を示す図である。 尚、図面中１は洗面化粧台ユニット、10は鏡、11は化粧
台、13はカウンタ、15は洗面器、16は冷蔵庫、21は凝縮
器、22は蓋。

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】鏡と化粧台とを一体化するとともに化粧台
   に冷蔵庫を組込み、この冷蔵庫の冷媒の放熱を行うため
   の凝縮器を鏡の裏側に曇り止め用ヒータとして配設した
   ことを特徴とする洗面化粧台ユニット。
2. 【請求項２】前記冷蔵庫の蓋は化粧台のカウンタ上面に
   設けられていることを特徴とする請求項１に記載の洗面
   化粧台ユニット。
3. 【請求項３】前記冷蔵庫の蓋は上下方向に回動し、且つ
   蓋の裏面には鏡又は保持具が設けられていることを特徴
   とする請求項２に記載の洗面化粧台ユニット。