JP2659503B2 - ボビン端の重ね巻糸条の除去方法 - Google Patents

ボビン端の重ね巻糸条の除去方法

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JP2659503B2
JP2659503B2 JP29146492A JP29146492A JP2659503B2 JP 2659503 B2 JP2659503 B2 JP 2659503B2 JP 29146492 A JP29146492 A JP 29146492A JP 29146492 A JP29146492 A JP 29146492A JP 2659503 B2 JP2659503 B2 JP 2659503B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボビン端、特に紙管の端
部にトランスフアーテールを形成する際に生じる重ね巻
糸条を除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ポリアミド、ポリエステル繊維の
ような合成繊維糸条を延伸撚糸機、延伸仮撚機等で加工
処理する場合、原糸ボビン間で巻始めの糸端と巻終りの
糸端とを結び合せて連続処理が行われるようにするた
め、巻初め時にトラバース域外のボビン端部に、いわゆ
るトランスフアーテールを形成している(特公昭57―
36233号公報、特開昭58―119553号公
報)。
【0003】このようにして巻き取られた糸条パツケー
ジはトランスフアーテール処理が容易に行えるように、
一定長のトランスフアーテールを残してボビン端に形成
されたバンチ巻(重ね巻)もしくはピグテールは剥ぎ取
られ、剥ぎ取られた後の糸端はテープ、ラベル、シール
(紙)等でボビン端に固定されている(特願平1―22
6668号公報、特願平1―321264号公報)。
【0004】従来、かかる糸端剥取処理は人手により行
われていたが、このような処理仕事は多くの人数と時間
を要する上、製品が汚れたり品質の一定したものが安定
して得難いという問題があつた。
【0005】このため、機械化、自動化が試みられ、特
開昭60―12570号公報、特開平2―43180号
公報に記載されているように、ロボツトに設けた引きか
きハンドによりボビン端のバンチ巻を掻き取るようにし
たもの、電熱ヒータでバンチ巻を溶断しボビン周方向に
剥取るようにしたものなどが提案されている。
【0006】しかしながら、このような従来の方法では
未だ十分に満足すべきものとはいえないのが現状であ
る。
【0007】また、最近のように自動ワインダー方式が
増えてくると、ボビン端に糸掛け用のスリツトを設けた
ボビンの場合、糸掛性を向上する目的でスリツト内部を
ノコ刃状とし、スリツトの糸把持力を上げたボビンが多
くなつている。
【0008】この方法では該ボビンの場合、ノコ刃状ス
リツトに糸条が食い込み把持されているため、例えば従
来200g程度の糸把持力であつたものが、1500g
と高くなつてきており、このようなボビンではスリツト
に食い込んだ部分の糸条は、人手は勿論のこと、上記機
械的方法によつても、その除去は難しく、また除去でき
ても一部が破断して残るなどし、糸条の解舒時にスリツ
ト内に残った糸条に引っ掛かつて解舒不良となる欠点を
有している。
【0009】さらに、ボビンの再使用が試みられてくる
と、従来から使用されている通常の糸把持用のスリツト
でもその中に糸条が残ると、次回の使用時にスリツトの
糸把持力が低下して糸掛けに失敗するという問題があっ
た。このため、本発明者はボビンのスリットから糸条を
剥ぎ取る際に撚を掛けながらボビン両側に剥ぎ取ってい
く方法を提案した(特願平3―329795号)。
【0010】この方法により一段と改善され操業上あま
り問題なく実用できる程度までに達したが、いまだ十分
に満足すべきものとはいえないのが現状である。すなわ
ち、糸条をボビン両側に剥ぎ取っていくため幅寸法が大
きくなる欠点を有している。また、ボビン側面を糸条を
把持した把持具がボビンと一定間隔で降下するため、糸
条の太さにより降下速度や把持具の回転速度を細かく条
件設定を行う必要があり、操作が面倒で多品種多銘柄の
処理には実用的でなく多様化への対応が難しい問題を有
している。
【0011】さらに、上記方法では把持具を回転させる
サーボモータや昇降させるサーボモータが両側に各々必
要であり、設備が高価になるとともにメンテナンスも複
雑になる欠点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題に
鑑みなされたものであり、ボビン端に形成されたバンチ
巻を糸掛けスリツト内に糸条を残すことなく、太さの異
なる糸条に対しても条件等の変更を行うことなく確実か
つ迅速に除去することのできる方法を提供することを目
的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はボビ
ン端部に円周方向に沿って刻設したスリツト溝に糸条切
替時の巻初めの糸条を把持し重ね巻した後トランスフア
ーテールを形成して巻き取った糸条パツケージから前記
重ね巻糸条を除去するに際し、スリツト溝を刻設してい
ない位置の重ね巻糸条を切断し、該切断糸条の片端を吸
引保持した後、吸引保持中の糸条を把持具で把持し、該
糸条に撚を掛ける方向に把持具を回転させながらボビン
から離れる方向に移動させるとともに、ボビンを糸条の
剥れる側に回転させて糸条を除去していくことを特徴と
するボビン端の重ね巻糸条の除去方法である。
【0014】
【作用】本発明においては切断した重ね巻き糸条の片端
を把持器で把持して、これを回転して撚を掛けつつボビ
ンから離れる方向に移動させるとともに、ボビン自体を
せ糸条が剥れる側に回転させながら除去していくため、
スリツトの糸把持力を大きくしたボビンにおいても、糸
条の太さに拘らず同一条件にてスリツト内の糸条を単繊
維が残ることなく確実かつ容易に取り除くことができ、
ボビンの再使用やスリツト内残単繊維による糸解舒不良
をなくし、さらに装置の幅寸法を非常に小さくできるな
ど設備自体がコンパクトになる外、設備費を下げメンテ
ナンスを向上することが可能になる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて具体的に説明
する。図1は本発明を実施するに好適な装置の概略全体
斜視図、図2(a),(b)は糸条パツケージの移送用
トレイの側面図とその主要部の拡大断面図、図3(a)
〜(d)は図1の作用説明図で、図3(a),(b)は
ボビン前端部の部分的平面図であり、図3(c)〜
(d)はボビン前端部の部分的正面図である。
【0016】図において、10は本発明に係る装置本体
のフレームで、フレーム10には糸条吸引除去器15、
ボビン端の重ね巻糸条の切断糸端を把持する糸条の把持
装置20、切断用のカツターからなる切断装置30トラ
ンスフアーテールの糸端をボビン端に固定するシール供
給装置40等が設けられている。
【0017】また、フレーム10の前方位置には糸条パ
ツケージPの移送用トレイ50を搬送するコンベア1が
配設されており、糸条パツケージPを把持したトレイ5
0はコンベア1によつて運ばれるが、フレーム10前方
の所定位置に設けられた位置決めストツパー(図示せ
ず)の作動で精度よく位置決めされ停止するようにされ
ている。
【0018】この停止位置の糸条パツケージPに対応す
る前面位置には糸条吸引器11が配設されている。吸引
器11はパツケージPの端面に沿った方向に流体圧シリ
ンダーあるいはモータ等の移動手段により前後進可能に
設けられたアーム(図示せず)に取り付けられている。
【0019】糸条の把持装置20は前後、上下方向に移
動可能なプレート27に固設されたモータ24、モータ
24からベルトを介して連結されている(説明上ベルト
を介して連結しているが、ギヤあるいはモータ駆動軸と
直接連結して回転を伝えてもよい)ロータリアクチュエ
ータを組込んだ駆動軸25に連結されて回転するボツク
ス26、ボツクス26内に設けた図示しない流体圧シリ
ンダーもしくは電磁力等によりはさみ状に開閉する2枚
の可動子(1枚は固定したものであつてもよい)21,
22からなる糸条を把持するグリツパー23等を含んで
構成される。
【0020】プレート27はフレーム10に固定された
コンベア側に向かって(コンベアの移動方向と直角方向
に)垂直に突設された上下方向に往復動する流体圧シリ
ンダー28を介して取り付けられ、流体圧シリンダー2
8によつてプレート27を上下に移動させ、把持装置2
0(グリツパー23)を上下方向に移行させる如くなし
ている。
【0021】糸条切断装置30のカツター31は刃先3
2がコンベア(パツケージ)の移動方向と直角方向に突
出するように配設され(電熱溶断式のものが使用される
が、刃がね式のものでも利用可能である。これらのカッ
ターはときにはボビン面を傷付けることがあるので、後
述のような熱風式ヒータからなる切断器を使用するのが
更に好ましい。)、後述するシリンダー装置により上
下,前後方向に移動可能に設けられている。
【0022】カツター31を移動させるシリンダー装置
はコンベアの移動方向と直角方向に往復動する流体圧シ
リンダー33aとその側方に並設された案内ロツド33
bを有する流体圧シリンダー33、流体圧シリンダー3
3のスライダー33cに固定された上下方向に往復動す
る流体圧シリンダー34等を含んで構成され、カツター
31は流体圧シリンダー33に設けられている。
【0023】糸条切断装置30の左上側方位置には先端
部に縦方向にV字状のガイド17を設けた吸引器16と
これをボビン方向に前後動する流体圧シリンダー18か
ら構成される糸条吸引除去器15が図示しないブラケッ
トを介してプレート10に配設されている。
【0024】また、シール供給装置40はシール吸着パ
ツト41、シール吸着パツト41をパツケージPに対し
て前後進と上下動させる2台の流体圧シリンダー42と
43、シール吸着パツト41へシールSを渡すためにシ
ール台紙44を送るシール送り装置45から構成され、
パツケージPに対し左右、前後進するテーブル(図示せ
ず)を介して、切断装置の側方位置の本体フレーム10
に取り付けられている。
【0025】パッケージ搬送用のトレイ50は本体5
1、本体51を支持する基板52とその上に直立に突設
したチャンネル状断面の支持柱53、この支持柱53に
取り付けた台座54を介して配設されたパッケージの保
持器55等を含んで構成される。
【0026】パッケージの保持器55は台座54に固定
した軸受56に回転自在に保持されたボビンホルダー5
7を有している。このボビンホルダー57は円周方向に
一定間隔で刻設した軸方向のスリット58にパッケージ
を内面から把持するチャック爪59を設けた中空体57
a、該中空体57a内に設けたホルダー60に直径方向
に配したチャック爪59を上下方向(直径方向)に移動
可能に支持するばね61、中空体57aを保持する支軸
57b等からなっており、支軸57bが前記の軸受56
に回転自在に支持されている。なお、チャック爪59は
円周方向に配したものでもよく、また伸縮可能なリング
体でもよい。
【0027】支軸57bの後端部はスプライン軸に、ま
たは縦溝62が形成され、これに対応する溝又は凸条を
刻設した中空孔を有する駆動係合器63が軸方向に移動
可能に結合している。この係合器63は支軸57bの後
部側に駆動手段と連結する円錐状の結合面を形成する中
空部64とその外側にブレーキ板に相当するつば65が
設けられ、このつば65に対面して支持柱53に取り付
けたブラケット66の支持板67を介してブレーキバン
ドもしくはパット68が設けられている。
【0028】また、係合器63の前方位置で、支軸57
bに固定した受けリング69と係合器前部側に設けた段
面70との間にコイル状のばね71が装着され、ばね7
1の押圧力によって係合器(ブレーキつば65)を常時
ブレーキパット68面に押し付けるようにされている。
【0029】このような装置において、糸条パッケージ
は図示しない積替装置によってボビンホルダー57に自
動挿着される。このとき、チャック爪59は図2(b)
に示すようにばね61にて押されており、パッケージが
ボビンホルダー57に挿着されるとばね61は縮み、常
にパッケージの紙管またはボビンを内側を押圧する力が
働き、これにより、ボビンホルダー57に挿着したパッ
ケージはボビンホルダー57に緊締され、移送中でも位
置ずれしたり抜け落ちたりすることはない。
【0030】こうした状態で各自動糸端処理装置間を搬
送、トレイ毎の位置決めを行う。このとき、図2(b)
のブレーキパット68とつば65はばね71により常時
押圧された状態となり、ボビンホルダー57は台座66
に固定されたように静止した状態にある。
【0031】ここで、先ずパツケージPを把持したトレ
イ50が、例えばチエーン式のコンベア1により搬送さ
れてくるが、パツケージPは、その前に(パツケージP
の)ボビン端部に形成された重ね巻糸条の切断位置が特
開昭64―14337号公報に記載されたような自動検
出方法あるいはその他の剥取り位置自動検出手段もしく
は人手により、位置決めされた状態にてトレイ50に固
定されている。なお、切断位置は通常はスリツト溝Gの
刻設していないボビン面Cが上部位置となるようにされ
るが、これに限定されるものではない。
【0032】トレイ50に固定されたパツケージPがコ
ンベア1により本発明に係る装置の前方所定位置に送ら
れてくると、位置決めストツパー装置が作動してストツ
パーを上昇させ、トレイ50を停止させることによりパ
ツケージPは精度よく位置決めされる。
【0033】位置決めの完了後、係合器の中空部64に
対応して円錐状に形成した駆動装置72の回転駆動機7
3の伝達軸74に設けたテーパスリーブ75(係合器が
溝係合あるいはスプライン方式であれば、これに対応す
る形状となる)が係合器63に入り、その中空部64に
接しこれを押圧してして連結状態となる。この際、テー
パスリーブ74の押圧力によってばね71が押し縮めら
れ、このためつば65はブレーキパット68と切り離さ
れ、軸受56に支持されているボビンホルダー57はブ
レーキの解除により回転自在な状態となる。このとき、
係合器63に駆動が伝達されると、これに応じてボビン
ホルダー57が駆動し、パッケージは所定の回転もしく
は回動を行うことになる。
【0034】駆動装置72は図2(a)に示すように、
機台76の上に設けた流体圧シリンダー77によって前
後動する台座78に固定された回転駆動機73(エアー
式が通常用いられるが、電気式などの他の方式によって
もよい)を有しており、その伝達軸74(テーパスリー
ブ75)がパッケージPの軸芯と対応するように配され
ており、流体圧シリンダー77の作動によりそのプラン
ジャー77aを介して回転駆動機73が前進し、前記の
如くテーパスリーブ75が係合器63に入って支軸57
bと連結する。79はガイドロッドである。
【0035】なお、回転駆動機73全体を移動させるよ
うにしたが、テーパスリーブ75のみを移動させる等の
他の手段によってもよい。
【0036】この後、図3に示すように、シリンダー3
3の作動によつて糸条切断装置30がパツケージPに向
かって前進し、カツター31(刃先32)が切断位置の
上部に移行すると、下降、上昇及び前後進等を行って重
ね巻糸条Yに近接もしくは接触し必要とされるトランス
フアーテール部Tを残して重ね巻糸条Yを切断する(図
3に示すように前面側からみてボビンが時計方向に回転
し、糸条は反時計方向に巻かれているとする)。
【0037】この場合、カッター31としては熱風式を
使用するのが好ましい。熱風式カッター(ヒータ)は刃
先が細いスリット状の熱風吹出孔を有しており、例えば
50deのポリエステルフィラメントでは熱風吹出孔を
重ね巻の糸条幅方向に向け、流量100ml/min、吹出孔
下3mmでの平均温度250℃、ボビン上面との距離3mm
にて、溶断時間2秒で巻幅8mmの通常の重ね巻糸条が溶
断される。この熱風式カッターはボビン上面での温度分
布が非常にシャープな形となって1mmのずれた部分では
100℃以上温度が下がり、他への熱風の悪影響がな
く、ボビン面には傷や跡などの損傷は全く残らない。
【0038】吸引器11は図3(b)に示す如く図示し
ない流体圧シリンダーの作動により重ね巻糸条Yの方向
に前進してその上方部位置の近接した位置にいるので、
切断された重ね巻糸条の切断端Ya は容易に吸引器11
に吸い込まれる。
【0039】この後、吸引器11がボビンBの側方部に
後退すると、流体圧シリンダー28が作動してグリツパ
ー23が前進し、重ね巻糸条の糸端Ya を吸引把持して
いる吸引器11とボビンの間に連なる重ね巻糸条Yをグ
リツパー23が把持する{図3(c)}。
【0040】この把持により吸引器11はその吸引動作
が一時中断される。吸引が中断すると、モータ24が回
転を開始しグリツパー23は糸条Yを把持した状態で回
転する{図3(c)}。この回転によりグリツパー23
に把持された糸条Yは撚がかかり回転方向に捩じれてい
く。
【0041】グリツパー23は回転しながら流体圧シリ
ンダー29の上降動作により上がっていき、それととも
に係合器に係合しているテーパスリーブ75のモータ
(またはロータリアクチュエータ)が糸条の剥れる方向
に回転し、これによってボビンホルダー57に挿着され
たボビン(パツケージ)が回転する。このためスリツト
溝に食い込んでいる糸条は単糸切れを起こすことなく、
スリツト溝Gから確実に引き出される。
【0042】完全に糸条がスリツト溝Gから離れる前に
流体圧シリンダー18の作動により吸引動作を開始した
状態の糸条吸引除去器15が剥取り途中の糸条Yに当て
られ{図3(d)}、糸条Yの最後尾がスリツト溝Gを
離れると吸引除去器15に吸引され、次いでグリッパー
23が解放されることで剥ぎ取られた糸条は完全に糸条
吸引除去器15に吸引され除去される。
【0043】この場合、パツケージPにボビン上に数条
の巻回を介して連なるトランルテールを形成する糸条y
の糸端も吸引されるが、これは剥取動作を開始する前に
シール吸着パツト41がシール紙の送り装置45から送
り出されるシール台紙44よりシールSを受取り、該シ
ールSを吸着し、流体圧シリンダー42と43の上昇,
下降,前進等の動作により、トランスフアーテール糸条
yのボビン接触端部の位置Dに移動し、シールSを位置
D(この位置は、巻取時のトランスフアーテール形成が
ほぼ同じパターンとなるようにされているので、一定位
置として設定されるが、検知器を利用してその位置を検
出するようにしてもよい)に貼着し固定する。
【0044】次に切断装置30が移動してシールSの糸
条Y側に連なる側を切断する{図3(b)}。
【0045】この後、前記剥取操作を行うことで所定長
のトランスフアーテールyを有する糸条パツケージPが
つくられる。
【0046】このようにしてトランスフアーテールyの
糸端が固定された糸条パツケージPが形成されると、グ
リツパー23,吸引器11等は元の位置に戻り、次いで
ストツパーが解舒しコンベアよつてトレイ50が移動し
パツケージPは搬送され、次に処理すべきパツケージが
代わつて入り、以下同様の操作が繰り返され、効率良く
糸端処理が行われる。
【0047】なお、トランスフアーテールyのシールに
よる糸端固定は重ね巻糸条の切断前に限らず任意のとき
に行ってもよく、このような糸端固定は以上に説明した
例に限られるものではなく適宜実施可能である。
【0048】
【発明の効果】以上に説明の如く、本発明によればスリ
ツトの糸把持力を大きくしたボビンにおいても、糸条の
太さに拘らず同一条件にてスリツト内の糸条を単繊維が
残ることなく確実かつ容易に取り除くことができ、特に
スリツトがノコ刃状になつているボビンの再使用やスリ
ツト内残単繊維による糸解舒不良をなくし、さらに装置
の幅寸法を非常に小さくできるなど設備自体がコンパク
トになる外、設備費を下げメンテナンスを向上すること
が可能になるという顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するに好適な装置の概略斜視図で
ある。
【図2】(a) 糸条パツケージの移送用トレイの側面
図である。 (b) 糸条パツケージの移送用トレイのの主要部拡大
断面図である。
【図3】(a) 図1の作用説明図である。 (b) 図1の作用説明図である。 (c) 図1の作用説明図である。 (d) 図1の作用説明図である。
【符号の説明】
1 コンベア 10 フレーム 11 糸条吸引器 15 糸条吸引除去器 20 糸条の把持装置 23 グリツパー 30 糸条切断装置 40 シール供給装置 50 搬送用トレイ 55 パッケージの保持器 57 ボビンホルダー 63 係合器 72 駆動装置 75 テーパスリーブ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボビン端部に円周方向に沿って刻設した
    スリツト溝に糸条切替時の巻初めの糸条を把持し重ね巻
    した後トランスフアーテールを形成して巻き取った糸条
    パツケージから前記重ね巻糸条を除去するに際し、スリ
    ツト溝を刻設していない位置の重ね巻糸条を切断し、該
    切断糸条の片端を吸引保持した後、吸引保持中の糸条を
    把持具で把持し、該糸条に撚を掛ける方向に把持具を回
    転させながらボビンから離れる方向に移動させるととも
    に、ボビンを糸条の剥れる側に回転させて糸条を除去し
    ていくことを特徴とするボビン端の重ね巻糸条の除去方
    法。
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