JP2659349B2 - 圧延ロールの角度調整装置および方法 - Google Patents

圧延ロールの角度調整装置および方法

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JP2659349B2
JP2659349B2 JP23304095A JP23304095A JP2659349B2 JP 2659349 B2 JP2659349 B2 JP 2659349B2 JP 23304095 A JP23304095 A JP 23304095A JP 23304095 A JP23304095 A JP 23304095A JP 2659349 B2 JP2659349 B2 JP 2659349B2
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澄和 城後
隆司 三木
泰造 筒井
勉 徳田
学 坂本
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    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B35/00Drives for metal-rolling mills, e.g. hydraulic drives
    • B21B35/14Couplings, driving spindles, or spindle carriers specially adapted for, or specially arranged in, metal-rolling mills
    • B21B35/141Rigid spindle couplings, e.g. coupling boxes placed on roll necks

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製鉄所などに設け
られる圧延設備に関連して、圧延ロールを取扱う際に圧
延ロールの軸端側に形成される小判の角度を一定に保つ
ための圧延ロールの角度調整装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば図11に示すような
圧延設備が、製鉄所などの圧延ラインに設けられ、鋼帯
などの圧延工程に使用されている。圧延される鋼帯など
の金属帯は、上下のワークロール1,2間で押圧され、
板厚が減少する。ワークロール2の下方にはワークロー
ル1,2よりも大径のバックアップロール3が設けられ
る。ワークロール1の上方にも同様なバックアップロー
ルが設けられる。この圧延設備は、4つの圧延ロールを
上下に配列する4重圧延機4として動作する。バックア
ップロール3の胴部5は、ワークロール2の胴部に接触
し、小径のワークロール2を補強する。バックアップロ
ール3の胴部5の軸線方向の両端は、軸受としてのチョ
ック6によって支持される。バックアップロール3を回
転駆動する側の軸は、チョック6の端面からユニバーサ
ルジョイント7から減速機8およびカップリング9を介
してモータ10に連結される。4重圧延機4は、上下の
ワークロール1,2間に金属帯が通過するパスラインを
一定に保った状態で、上下に間隔をあける状態に移行す
ることが可能である。ワークロール1,2を上下に間隔
をあける移動に伴って、バックアップロール3も下方に
移動する。4重圧延機4では、ワークロール1,2およ
びバックアップロール3などを開いた状態で、各圧延ロ
ールの交換や整備を行う。一般にワークロール1,2
は、直接金属帯の表面に接触するので研磨を行ったり圧
延する金属帯の仕様に合わせて交換する頻度が高くな
る。バックアップロール3も、たとえば1日1回程度は
交換し、使用されたバックアップロール3は、表面の研
削などを行って整備し、次に使用するまで保管してお
く。圧延ロールの整備や保管のための設備は、圧延設備
に付帯して設けられ、一般にロールショップと呼ばれ
る。
【0003】圧延ロールの軸端部のユニバーサルジョイ
ントとの接続部は、ユニバーサルジョイント側から回転
トルクの伝達を受けるために小判形の断面に形成されて
いる。圧延機が停止するときには、圧延ロールの駆動側
軸端部の小判断面が、平坦面が鉛直となる方向で停止す
る。圧延ロールを圧延機から引出してロールショップに
搬送する際には、圧延ロールの小判部の平坦面の角度は
鉛直な状態を保つ。ロール研削盤などに装着されて圧延
ロール表面の研削が行われ、整備が終了した圧延ロール
はラックなどに保管される。各圧延ロールは、履歴が管
理され、繰返して使用される。ロールショップから再び
圧延ロールを圧延機に装着する際には、圧延ロールの整
備の際に小判部の向きが一般に鉛直方向から変わってし
まっているので、小判部の平坦面の向きを鉛直方向に揃
える必要がある。
【0004】圧延機とロールショップとのレイアウトに
関連する先行技術は、たとえば実開昭62−82105
に開示されている。圧延ロールの駆動側軸端部と外部の
カップリングのワブラー部に関連する先行技術は、たと
えば実開昭56−8928や実開昭61−82707
(実公平2−14802)などに開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】圧延設備とロールショ
ップとの間で搬送する圧延ロールはかなりの重量があ
り、安全性や生産性の観点から取扱いの自動化が進めら
れている。ロール交換は圧延ラインを一時的に停止させ
た状態で行うので、できるだけ短時間で終了することが
望ましい。圧延設備とロールショップとの間では、搬送
台車や搬送クレーンなどによって圧延ロールの搬送が行
われる。圧延ロールの小判部の向きは、一般にロールの
研削盤や搬送台車などへの受渡し時に鉛直方向からずれ
ることが多い。前述の実開昭62−82105、実開昭
56−8928あるいは実開昭61−82707などの
先行技術には、圧延ロールを圧延機に装着する際に小判
部の向きを揃えることについては開示されていない。特
開昭55−62651には、電子顕微鏡などの焦点合わ
せの際のイメージワブラー装置について開示されている
けれども、圧延ロールの軸端部の小判部と駆動側のワブ
ラー部との方向合わせには何ら関連がない。
【0006】実際に圧延ラインなどで行われている方法
は、圧延ロールを圧延機に送る前に、手動で圧延ロール
を回転させ、目視で小判部の平坦面が鉛直な状態になっ
たときに停止させ、小判部の向きを揃える方法である。
このように作業者の介在を必要とするので、ロール交換
やロールショップ内の圧延ロールの取扱いを完全に自動
化することは不可能である。
【0007】本発明の目的は、ロール交換などが人手を
介さず全自動化することが可能となるように、圧延ロー
ルの駆動側軸端の小判部の向きを自動的に揃えることが
できる圧延ロールの角度調整装置および方法を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、駆動側の軸端
部に、軸線から等距離の一対の平坦面と、平坦面間を連
結する一対の円筒面とから成る小判部が形成される圧延
ロールを、所定の角度に調整するための装置であって、
圧延ロールを、その軸線まわりに回転可能に支持する支
持手段と、圧延ロールの小判部が所定の角度となる状態
で、2つの測長センサを使用して小判部の表面までの距
離を検出する第1および第2検出手段と、前記第1およ
び第2検出手段からの出力に応答して、検出される小判
部表面までの距離が同一もしくは予め定められた第1お
よび第2検出手段から検出される距離の差となるよう
に、圧延ロールを回転駆動する角度調整手段とを含むこ
とを特徴とする圧延ロールの角度調整装置である。 本発明に従えば、支持手段によって圧延ロールを、その
軸線まわりに回転可能に支持する状態で、圧延ロールの
駆動側の軸端部に形成される小判部の表面までの距離を
第1および第2検出手段によって検出しながら角度調整
手段によって回転させる。小判部は、圧延ロールの軸線
から等距離にある一対の平坦面と平坦面間を連結する一
対の円筒面とから成る。たとえば一方の円筒面の両端の
平坦面との境界から予め定める微小距離だけ円筒面側と
なる位置で、円筒面から半径方向に予め定められる距離
をおいて支持手段側に第1および第2検出手段がそれぞ
れ配設される。小判部の平坦面の向きが所定の角度であ
るときには、第1および第2検出手段が検出する距離
は、円筒面までの距離であるので両者は等しくなる。小
判部の平坦面の向きが傾斜して、たとえば一方の検出手
段が平坦面までの距離を検出するようになると、検出距
離が円筒面までの距離を検出する場合よりも大きくな
り、検出距離間に差が生じる。角度調整手段は、第1お
よび第2検出手段が検出する距離が同一となって差が生
じないように圧延ロールを回転駆動するので、駆動が停
止された状態になれば、圧延ロールの小判部の向きが所
定の向きに揃えられている。また、2つの測長センサの
うちの一方を平坦面、他方を円筒面に向けておけば、第
1および第2検出手段による検出距離の差に従って小判
部の平坦面の向きが所定の角度であるか否かを判定する
ことができる。
【0009】また本発明の前記支持手段、前記第1およ
び第2検出手段ならびに前記角度調整手段は、圧延ロー
ルを装着する圧延設備と、圧延ロールを整備し保管する
ロールショップとの間で圧延ロールの搬送を行うロール
搬送手段に設けられることを特徴とする。 本発明に従えば、支持手段、第1および第2検出手段な
らびに角度調整手段は圧延ロールを整備し保管するロー
ルショップから圧延ロールを装着する圧延設備まで圧延
ロールを搬送する搬送手段に設けられるので、ロール搬
送手段がロール受渡し手段から圧延ロールを受取った後
で搬送中に圧延ロールの駆動側軸端部の小判部の平坦面
の向きを所定の方向に揃えることができる。これによっ
て、ロール搬送手段と圧延設備との間では自動的なロー
ル交換を容易に行うことができる。
【0010】さらに本発明は、駆動側の軸端部に、軸線
から等距離の一対の平坦面と、平坦面間を連結する一対
の円筒面とから成る小判部が形成される圧延ロールを、
所定の角度に調整するための方法であって、圧延ロール
を、その軸線が予め定める位置を通るように支持し、小
判部の角度が所定の角度となるときに、一方の円筒面の
両端の各平坦面との境界付近を通る半径の外方への延長
上にそれぞれ検出位置を設定し、各検出位置から半径方
向内方に小判部の表面までの距離をそれぞれ検出しなが
ら、各検出位置で検出される小判部表面までの距離の変
化から、各検出位置で円筒面をそれぞれ検出するよう
に、圧延ロールを回転させることを特徴とする圧延ロー
ルの角度調整方法である。本発明に従えば、圧延ロール
の駆動側軸端に設けられる小判部を構成する平坦面が所
定の向きになる状態で、一方の円筒面とその両端の平坦
面との境界付近を通る半径の外方への延長上にそれぞれ
検出位置を設定する。各検出位置から半径方向内方に小
判部の表面までの距離をそれぞれ検出しながら圧延ロー
ルを回転駆動すると、各検出位置から円筒面までの距離
を検出している範囲では検出距離の変化がなく、平坦面
を検出する状態で距離の変化が大きくなる。したがって
両方の検出手段が検出する距離の変化がそれぞれない場
合には小判部の平坦面の向きが所定の方向であると判断
され、一方の検出距離の変化が大きくなるときには小判
部の平坦面側を検出して小判部への向きが所定範囲から
外れていることを容易に検知することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1および図2は、本発明の実施
の一形態による圧延ロールの角度調整方法の原理を示
す。圧延ロールの駆動側軸端の小判部20は、図1
(1)に示すように、軸線Oから等距離の一対の平坦面
20a,20bと、平坦面間を連結する一対の円筒面2
0c,20dとから形成される。一方の円筒面20cの
両側の平坦面20a,20bとの境界から予め定める微
小距離だけ円筒面20c側の位置をそれぞれ通る半径の
外方への延長上で、それぞれ等距離だけ離れて第1およ
び第2検出手段としての測長センサである測長器21,
22が配設される。したがって各測長器21,22が測
定する小判部20の表面までの距離L11,L12は等
しい。図1(2)に示すように、小判部20が図1
(1)の状態から反時計回り方向に傾斜した状態では、
測長器21は平坦面20aまでの距離L21を検出し、
測長器22は円筒面20cまでの距離L22を検出する
ので、L21>L22となる。図1(3)に示すように
小判部20が図1(1)の状態から時計回り方向に傾斜
しているときには、測長器21は円筒面20cまでの距
離L31を検出し、測長器22は平坦面までの距離L3
2を検出する。このためL31<L32となる。
【0012】すなわち、図2に示すように、測長器2
1,22をそれぞれ小判部20の軸線の位置Oから等距
離の位置に設置するので、小判部20の平坦面20a,
20bが鉛直方向に向いているときには、測長器21,
22が検出する距離L11,L22が等しくなる。小判
部20が図1(2)のように傾斜するときには、測長器
21から小判部20の表面までの距離L21と測長器2
2から小判部20の表面までの距離L22とは異なるよ
うになる。
【0013】図3は、本発明の実施の他の形態として、
図1の発明の実施の形態による方法を自動的に実行する
圧延ロールの角度調整装置の構成を示す。図1および図
2に対応する部分には同一の参照符を付して説明を省略
する。小判部20は、軸23および胴部24を有する圧
延ロール25の駆動側軸端部に形成される。胴部24の
外周は一対のローラ26,27によって回転可能に支持
される。ローラ26,27は、チェーン28を介してモ
ータ29によって回転駆動される。モータ29の回転は
駆動回路30からの電気的出力によって行われる。
【0014】測長器21,22が小判部20までの距離
として検出する距離L1,L2は、アナログ/デジタル
変換(以下「A/D」と略称する)回路31,32によ
ってそれぞれデジタルデータに変換され、シーケンサ3
3に入力される。シーケンサ33は、A/D回路31,
32からの出力差がなくなるように、駆動回路30を介
してモータ29を回転駆動する。
【0015】図4は、図3のシーケンサ33の動作を示
す。ステップa1から動作を開始し、ステップa2で
は、測長器21の検出距離L1が測長器22の検出距離
L2よりも予め定める基準Ldを超えて大きいか否かを
判断する。大きいと判断されるときには、圧延ロール2
5を時計回りの正転方向34に回転駆動する。ステップ
a2で大きくないと判断されるときには、ステップa4
でL2の方がL1よりも基準値Ldを超えて大きいか否
かを判断する。大きいと判断されるときには、ステップ
a5に移り、圧延ロール25を反時計回りの逆転方向3
5に回転駆動する。ステップa3またはステップa5が
終了すると、ステップa2に戻る。ステップa4で差が
基準値Ld以下であると判断されるときには、ステップ
a6で角度調整を終了する。小判部20の角度の許容差
としてのLdは、たとえば数度〜十数度の角度の許容差
に対応して設定される。
【0016】図5、図6および図7は、本発明の実施の
さらに他の形態として、ロール搬送手段であるロール搬
送用の台車40に角度調整装置を組込む例を示す。図5
は簡略化した正面図、図6は部分的な側面図、図7は測
長器22の取付け部分を拡大した正面図を示す。台車4
0は、車輪41によってレール42上を走行し、圧延ロ
ール25を軸線方向にロールショップから圧延装置まで
搬送する。圧延ロール25の駆動側軸端の小判部20に
対応する位置には、測長器21,22が設置される。測
長器21,22は、たとえばレーザ式変位計によって実
現され、ホルダ43に設けられる長孔44をボルト45
でフレーム46に取付ける際に等距離となるように調整
する。レーザ式変位計である測長器21,22からは、
小判部20に向けてレーザビーム47が照射され一定角
度で反射される反射光48の受光位置から小判部20の
表面までの距離を検出することができる。あるレーザ変
位計では、測定距離が300mmを中心として±100
mmの範囲で、−5Vから+5Vの範囲で直線的に変化
する出力電圧が得られる。
【0017】図8および図9は、本発明の実施のさらに
他の形態のロール搬送手段として、圧延ロールをロール
ショップからロール搬送台車に受渡す受渡し装置に関連
する構成を示す。図8は正面図、図9は受渡し装置およ
びロールショップの簡略化した平面図をそれぞれ示す。
これまで説明した各発明の実施の形態に対応する部分に
は同一の参照符を付して説明を省略する。本発明の実施
のこの形態では受渡し部分に受台50が設けられ、昇降
機構51によって昇降変位可能である。圧延ロールの保
管はスタッカクレーン52を備えるラック53によって
立体自動倉庫形式で行われ、昇降装置51によって上昇
した状態の受台50にスタッカクレーン52から搬出す
べき圧延ロールが載置される。受台50の部分には、レ
ール42を走行する台車54が移動し、受台50を昇降
装置51によって下降させれば、圧延ロール25を台車
54に受渡すことができる。受台50では、スタッカク
レーン52によって圧延ロール25を受取ってから台車
54に受渡す間に、ローラ26,27を回転駆動して圧
延ロール25の小判部の向きを所定の角度に揃える。本
発明の実施のこの形態の台車54は、圧延ロール25の
軸線の向きに垂直に走行する。本発明の実施のこの形態
によれば、台車54とスタッカクレーン52とを独立に
走行させることができ、圧延ロール25が受台50上で
待機している間に小判部の向きの調整を行うことができ
る。
【0018】以上の各発明の実施の形態では、台車4
0,54によって圧延ロールを搬送しているけれども、
クレーンによって圧延ロールを吊り下げて搬送すること
もできる。また、ロールショップと圧延機との間で圧延
ロールを搬送する際に圧延ロール25の小判部20の向
きを調整しているけれども、ロールショップに保管され
ていた圧延ロール25を改めて研削したり新たな圧延ロ
ールを研削したりする際に、小判部20の向きをロール
研削盤の必要に応じて揃えることもできる。
【0019】また、本発明の実施のさらに他の形態とし
て、図11に示すように2つの測長器を配置して、検出
距離の差から小判部20の向きを判断することもでき
る。すなわち、図11(1)では、2つの測長器61,
62を鉛直方向に間隔をあけて配置し、水平方向に距離
を検出する。測長器61は平坦面20aまでの距離を検
出するので、小判部20の向きによって検出距離が変化
する。測長器62は円筒面20cまでの距離を検出する
ので、ある程度の範囲で、検出距離は一定である。した
がって、所定の向きを、検出距離の差によって判定する
ことができる。図11(2)では、水平に対向させた2
つの測長器71,72によって、所定の向きで平坦面2
0a,20bまでの距離を検出させる。所定の向きで検
出距離が等しくなるように配置しておけば、検出距離の
差から小判部20の傾きを判断することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、圧延ロー
ルを支持手段で支持した状態で、第1および第2検出手
段が検出する検出距離が等しくなるように角度調整手段
が圧延ロールを回転駆動することによって、圧延ロール
の駆動側軸端の小判部の平坦面の向きを所定の角度に揃
えることができる。小判部の平坦面の向きが所定角度に
揃えられているので、小判部を介して回転トルクを伝達
する圧延機やロール研削盤などに対して、圧延ロールを
自動的に装着することができる。
【0021】また本発明によれば、ロール搬送手段がロ
ールショップから圧延ロールを受取った後で、ロールを
搬送しながら圧延ロール駆動側軸端の小判部の平坦面の
向きを一定の角度に自動的に調整することができる。
【0022】さらに本発明によれば、圧延ロールの駆動
側軸端の小判部の表面を、小判部の平坦面の向きが所定
の方向となる状態で一方の円筒面と両平坦面との境界付
近を通るような半径の外方への延長上にそれぞれ検出位
置を設定し、圧延ロールを回転させながら検出位置から
小判部表面までの距離を検出する。各検出位置から検出
する距離に変化がなければ円筒面を検出している状態と
なり両方の検出位置で円筒面を検出していれば所定の向
きの状態が得られる。小判部の平坦面の向きが傾斜して
いるときには、一方の検出位置では平坦面までの距離を
検出することになり、円筒面までの距離を検出している
場合と検出距離の変化が大きくなるので、容易に判別す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態による圧延ロールの角度
調整方法の原理を示す簡略化した端面図である。
【図2】図1の部分的な端面図である。
【図3】本発明の実施の他の形態による圧延ロールの角
度調整装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】図3のシーケンサ33の動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】本発明の実施のさらに他の形態による圧延ロー
ルの角度調整装置を装備する台車40の正面図である。
【図6】図5の台車40の部分的な側面図である。
【図7】図5の発明の実施の形態の測長器22の取付け
部の詳細を示す部分的な正面図である。
【図8】本発明の実施のさらに他の形態による圧延ロー
ルの角度調整装置を含む受台50の正面図である。
【図9】図8の発明の実施の形態の受台50を含むロー
ルショップのレイアウトを示す簡略化した平面図であ
る。
【図10】本発明の実施のさらに他の形態による圧延ロ
ールの角度調整方法の原理を示す簡略化した端面図であ
る。
【図11】従来からの圧延設備の主要構成部分を示す簡
略化した側面図である。
【符号の説明】
20 小判部 21,22,61,62,71,72 測長器 23 軸 24 胴部 25 圧延ロール 26,27 ローラ 29 モータ 30 駆動回路 33 シーケンサ 40,54 台車 47 レーザビーム 48 反射光 50 受台 51 長孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 隆司 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 筒井 泰造 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 徳田 勉 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (72)発明者 坂本 学 兵庫県神戸市中央区東川崎町3丁目1番 1号 川崎重工業株式会社 神戸工場内 (56)参考文献 特開 昭62−59804(JP,A) 実開 平6−70904(JP,U) 実開 昭59−77505(JP,U)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側の軸端部に、軸線から等距離の一
    対の平坦面と、平坦面間を連結する一対の円筒面とから
    成る小判部が形成される圧延ロールを、所定の角度に調
    整するための装置であって、 圧延ロールを、その軸線まわりに回転可能に支持する支
    持手段と、 圧延ロールの小判部が所定の角度となる状態で、2つの
    測長センサを使用して小判部の表面までの距離を検出す
    る第1および第2検出手段と、 前記第1および第2検出手段からの出力に応答して、検
    出される小判部表面までの距離が同一もしくは予め定め
    られた第1および第2検出手段から検出される距離の差
    となるように、圧延ロールを回転駆動する角度調整手段
    とを含むことを特徴とする圧延ロールの角度調整装置。
  2. 【請求項2】 前記支持手段、前記第1および第2検出
    手段ならびに前記角度調整手段は、圧延ロールを装着す
    る圧延設備と、圧延ロールを整備し保管するロールショ
    ップとの間で圧延ロールの搬送を行うロール搬送手段に
    設けられることを特徴とする請求項1記載の圧延ロール
    の角度調整装置。
  3. 【請求項3】 駆動側の軸端部に、軸線から等距離の一
    対の平坦面と、平坦面間を連結する一対の円筒面とから
    成る小判部が形成される圧延ロールを、所定の角度に調
    整するための方法であって、 圧延ロールを、その軸線が予め定める位置を通るように
    支持し、 小判部の角度が所定の角度となるときに、一方の円筒面
    の両端の各平坦面との境界付近を通る半径の外方への延
    長上にそれぞれ検出位置を設定し、 各検出位置から半径方向内方に小判部の表面までの距離
    をそれぞれ検出しながら、 各検出位置で検出される小判部表面までの距離の変化か
    ら、各検出位置で円筒面をそれぞれ検出するように、 圧延ロールを回転させることを特徴とする圧延ロールの
    角度調整方法。
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