JP2508092B2 - 研削装置 - Google Patents
研削装置Info
- Publication number
- JP2508092B2 JP2508092B2 JP62136866A JP13686687A JP2508092B2 JP 2508092 B2 JP2508092 B2 JP 2508092B2 JP 62136866 A JP62136866 A JP 62136866A JP 13686687 A JP13686687 A JP 13686687A JP 2508092 B2 JP2508092 B2 JP 2508092B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- roll
- grinding
- shaft body
- support base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
- Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、軸体(ロール類を含む)の非真円研削装置
に関するものである。
に関するものである。
[従来の技術] 各種の圧延装置では圧延用にロールが使用されている
が、このロールの使用温度が常温と異なる場合、熱膨張
又は収縮の偏差、即ち歪によりロールの真円度が狂い、
該ロールに弾性変形内で軸方向に曲りが発生し、この曲
りがロールを回転させた際に「振れ」として現れる。例
えばカレンダにおいて、カレンダロールに上記の「振
れ」が発生した状態で圧延作業を行うと、第5図に示す
如く、圧延されたシートaの長手方向に凹凸が発生し、
厚み精度が低下するばかりでなく、実際に製品として活
用できるのは最小厚みbで示す範囲となるので、歩留り
が低下する。更にこのような厚み精度の他、模様、色柄
等の均一性精度も損われてしまう。
が、このロールの使用温度が常温と異なる場合、熱膨張
又は収縮の偏差、即ち歪によりロールの真円度が狂い、
該ロールに弾性変形内で軸方向に曲りが発生し、この曲
りがロールを回転させた際に「振れ」として現れる。例
えばカレンダにおいて、カレンダロールに上記の「振
れ」が発生した状態で圧延作業を行うと、第5図に示す
如く、圧延されたシートaの長手方向に凹凸が発生し、
厚み精度が低下するばかりでなく、実際に製品として活
用できるのは最小厚みbで示す範囲となるので、歩留り
が低下する。更にこのような厚み精度の他、模様、色柄
等の均一性精度も損われてしまう。
そこで従来、前記の歪を防止する方法として、軸体の
材質を全く均一に作るとか、使用温度状態にて加工する
とかの方法が考えられた。
材質を全く均一に作るとか、使用温度状態にて加工する
とかの方法が考えられた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、例えば使用温度が高温(ポリ塩化ビニ
ールのカレンダにおいては約180〜220℃)の場合は、軸
体への与熱方法、温度保持、均一性(温度ムラ)、取扱
い性、安全性及び加工機械への熱影響度、表面仕上精度
が悪い等の問題で実用化が困難であり、一般的には、常
温時での加工精度のまま使用しているか、又は一定の精
度基準を設けてその基準を超えたものを他の用途に転用
している例もあり、依然として製品品質及び歩留りの低
下が問題となっていた。
ールのカレンダにおいては約180〜220℃)の場合は、軸
体への与熱方法、温度保持、均一性(温度ムラ)、取扱
い性、安全性及び加工機械への熱影響度、表面仕上精度
が悪い等の問題で実用化が困難であり、一般的には、常
温時での加工精度のまま使用しているか、又は一定の精
度基準を設けてその基準を超えたものを他の用途に転用
している例もあり、依然として製品品質及び歩留りの低
下が問題となっていた。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、上述の従来の問題点を解決することを目的
としてなしたものであり、軸体を使用時の温度で真円と
なるように非使用時の温度において非真円に研削する研
削装置であって、近接して配置された一対の支持台と、
一方の支持台上に回転可能に支持した軸体を使用時の温
度に保持する装置と、前記他方の支持台上に軸体の軸方
向に移動可能に備えられ、使用時の温度における真円に
対する非使用時の温度での偏心量を軸体の周方向と長手
方向の位置にて検出する計測装置と、前記他方の支持台
上に軸体の軸方向に移動可能に備えられ、軸体を非使用
時の温度において使用時の温度で真円となるように非真
円に研削する装置と、前記計測装置の計測データを記憶
し、該記憶データに基づいて前記非真円に研削する装置
の作動を制御する制御装置を備えたことを特徴とする研
削装置、に係るものである。
としてなしたものであり、軸体を使用時の温度で真円と
なるように非使用時の温度において非真円に研削する研
削装置であって、近接して配置された一対の支持台と、
一方の支持台上に回転可能に支持した軸体を使用時の温
度に保持する装置と、前記他方の支持台上に軸体の軸方
向に移動可能に備えられ、使用時の温度における真円に
対する非使用時の温度での偏心量を軸体の周方向と長手
方向の位置にて検出する計測装置と、前記他方の支持台
上に軸体の軸方向に移動可能に備えられ、軸体を非使用
時の温度において使用時の温度で真円となるように非真
円に研削する装置と、前記計測装置の計測データを記憶
し、該記憶データに基づいて前記非真円に研削する装置
の作動を制御する制御装置を備えたことを特徴とする研
削装置、に係るものである。
[作用] 従って、本発明では、断面形状が非使用時の温度(常
温)では非真円であるが実際の使用状況下では真円とな
る軸体の加工が可能となり、使用状況下での軸体の回転
による「振れ」が防止される。
温)では非真円であるが実際の使用状況下では真円とな
る軸体の加工が可能となり、使用状況下での軸体の回転
による「振れ」が防止される。
[実施例] 以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第1〜3図は本発明の一例を示すもので、図中1は両
端に軸2,2′を有した圧延用のロールであり、該ロール
1は内部に流体供給用の小孔又は空洞を形成して一方の
軸2端に着脱自在に取付けたロータリージョイント3の
流体供給口4及び流体排出口5を介して流体の給排を行
って、加熱又は冷却を行うことにより、ロールを使用時
の温度に保持できるようにしている。
端に軸2,2′を有した圧延用のロールであり、該ロール
1は内部に流体供給用の小孔又は空洞を形成して一方の
軸2端に着脱自在に取付けたロータリージョイント3の
流体供給口4及び流体排出口5を介して流体の給排を行
って、加熱又は冷却を行うことにより、ロールを使用時
の温度に保持できるようにしている。
上記ロール1の軸2,2′を回転可能に支持するように
した軸受6,6′をロール支持台7上に設け、更に前記軸
の一方2′に、2つ割形状を有し且つ取付けにより半径
方向に突部8,8′を形成するようにした止め具9,9′を設
け、更に前記突部8,8′に係合する係止ピン10,10′を有
した回転板11と、該回転板11を回転するための駆動装置
12を備えた回転駆動装置13を前記ロール支持台7に設け
る。
した軸受6,6′をロール支持台7上に設け、更に前記軸
の一方2′に、2つ割形状を有し且つ取付けにより半径
方向に突部8,8′を形成するようにした止め具9,9′を設
け、更に前記突部8,8′に係合する係止ピン10,10′を有
した回転板11と、該回転板11を回転するための駆動装置
12を備えた回転駆動装置13を前記ロール支持台7に設け
る。
更に、前記ロール支持台7の側部に作業支持台14を設
け、且つ該作業支持台14上に、矢印Aで示すように前記
軸受6,6′上に支持されたロール1の軸と平行にスライ
ドするようにした作業台15を設け、該作業台15上に、前
記ロール1の外周面を研削する砥石16を回転駆動可能に
備え、且つ矢印Bで示すようにロール1に対して近接、
離反調整し得るようにした研削作業装置17を設ける。
け、且つ該作業支持台14上に、矢印Aで示すように前記
軸受6,6′上に支持されたロール1の軸と平行にスライ
ドするようにした作業台15を設け、該作業台15上に、前
記ロール1の外周面を研削する砥石16を回転駆動可能に
備え、且つ矢印Bで示すようにロール1に対して近接、
離反調整し得るようにした研削作業装置17を設ける。
更に、前記作業台15に、前記ロール1の形状を検出す
る位置検出センサ18,18′をアーム19を介して取付ける
と共に、前記ロール1の回転角を検出する位相検出器20
を取付ける。
る位置検出センサ18,18′をアーム19を介して取付ける
と共に、前記ロール1の回転角を検出する位相検出器20
を取付ける。
又、前記位置検出センサ18,18′及び位相検出器20か
らの検出信号21,22を入力して記憶するようにした制御
装置23を設け、該制御装置23が出力する制御信号24によ
り前記作業台15及び研削作業装置17の作動を制御するよ
う構成する。
らの検出信号21,22を入力して記憶するようにした制御
装置23を設け、該制御装置23が出力する制御信号24によ
り前記作業台15及び研削作業装置17の作動を制御するよ
う構成する。
第4図は常温化で真円に研削加工したロール1であ
り、このロール1の軸2端に第1図に示すようにロータ
リージョイント3を接続してロール1内に流体を給排す
ることにより、ロール1の温度を使用状態と同一温度に
保持する。
り、このロール1の軸2端に第1図に示すようにロータ
リージョイント3を接続してロール1内に流体を給排す
ることにより、ロール1の温度を使用状態と同一温度に
保持する。
上記したように、使用温度に保持されたロール1を位
相検出器20によって回転角の検出を行いつつ回転駆動装
置13により回転させ、且つ制御装置23からの制御信号24
によって作業台15のロール軸方向の移動調整を行い、ロ
ール1の長手方向所要個所X1〜Xnにおいて、真円に対
する周方向位置の歪(偏心量)を位置検出センサー18,1
8′により検出し、その検出信号21を位相検出器20から
の信号22とともに制御装置23に記憶させる。上記検出
時、その場においてロール1を使用時の温度に保持でき
るので、運搬による温度変化等を生じさせることなく、
高精度の検出ができる。
相検出器20によって回転角の検出を行いつつ回転駆動装
置13により回転させ、且つ制御装置23からの制御信号24
によって作業台15のロール軸方向の移動調整を行い、ロ
ール1の長手方向所要個所X1〜Xnにおいて、真円に対
する周方向位置の歪(偏心量)を位置検出センサー18,1
8′により検出し、その検出信号21を位相検出器20から
の信号22とともに制御装置23に記憶させる。上記検出
時、その場においてロール1を使用時の温度に保持でき
るので、運搬による温度変化等を生じさせることなく、
高精度の検出ができる。
計測終了後、流体の供給を停止してロール1を非使用
時温度(常温)に保持させた後、前記と同様に位相検出
器20によって回転角を検出しつつロール1を回転させた
状態において、前記記憶させた信号に基づく制御装置23
からの制御信号24により、作業台15の軸方向の移動、研
削作業装置17及び砥石16のロール1への近接離反を行っ
てロール1を非真円(非円筒、偏心)に研削する。
時温度(常温)に保持させた後、前記と同様に位相検出
器20によって回転角を検出しつつロール1を回転させた
状態において、前記記憶させた信号に基づく制御装置23
からの制御信号24により、作業台15の軸方向の移動、研
削作業装置17及び砥石16のロール1への近接離反を行っ
てロール1を非真円(非円筒、偏心)に研削する。
上記常温において非真円に研削加工されたロール1
は、実際の使用状況下に置いたとき、真円となり、よっ
て回転時の「振れ」が防止される。
は、実際の使用状況下に置いたとき、真円となり、よっ
て回転時の「振れ」が防止される。
尚、本発明は上記実施例にのみ限定されるものではな
く、ロールの回転駆動方式、ロールの軸受支持方式、ロ
ールの回転位相の検出方式、偏心の検出方式、研削方式
等は種々変更し得ること、ロールの回転、ロール温度の
管理までも含めて計測から研削までの作業をすべて自動
化することもできること、ロール以外の軸体の研削にも
適用できること、ロールの加熱又は冷却を別の装置で行
うようにしても良いこと、その他本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内において種々変更を加え得ること、等は勿論
である。
く、ロールの回転駆動方式、ロールの軸受支持方式、ロ
ールの回転位相の検出方式、偏心の検出方式、研削方式
等は種々変更し得ること、ロールの回転、ロール温度の
管理までも含めて計測から研削までの作業をすべて自動
化することもできること、ロール以外の軸体の研削にも
適用できること、ロールの加熱又は冷却を別の装置で行
うようにしても良いこと、その他本発明の要旨を逸脱し
ない範囲内において種々変更を加え得ること、等は勿論
である。
[発明の効果] 上記したように、本発明の研削装置によれば、ロール
の実際の使用温度と同じ温度条件を再現してそのときの
ロールの歪を計測し、その後ロールを常温に戻した後、
実際の使用状況下においてロールの断面形状が真円とな
るように非真円に加工するようにしたので、ロールの使
用回転時における「振れ」を防止し、使用条件下におい
て高精度のロールを容易に得ることができ、かつ同一個
所において計測と研削を行うことによりハンドリング作
業を省略化できると共に、コンパクトな設備にて効率的
な研削を行って製造コストの低減を図り得られ、更に、
非圧延材の厚み精度等製品品質が向上し、歩留りも向上
し得る等種々の優れた効果を発揮する。
の実際の使用温度と同じ温度条件を再現してそのときの
ロールの歪を計測し、その後ロールを常温に戻した後、
実際の使用状況下においてロールの断面形状が真円とな
るように非真円に加工するようにしたので、ロールの使
用回転時における「振れ」を防止し、使用条件下におい
て高精度のロールを容易に得ることができ、かつ同一個
所において計測と研削を行うことによりハンドリング作
業を省略化できると共に、コンパクトな設備にて効率的
な研削を行って製造コストの低減を図り得られ、更に、
非圧延材の厚み精度等製品品質が向上し、歩留りも向上
し得る等種々の優れた効果を発揮する。
第1図は本発明の一実施例を示す正面図、第2図は第1
図のII方向矢視図、第3図は第1図の平面図、第4図は
本発明を使用するロールの説明図、第5図は従来のロー
ルの変形によって生じていたシートの凹凸を示す説明図
である。 1はロール、3はロータリージョイント、6,6′は軸
受、13は回転駆動装置、15は作業台、16は砥石、17は研
削作業装置、18,18′は位置検出センサ、20は位相検出
器、23は制御装置を示す。
図のII方向矢視図、第3図は第1図の平面図、第4図は
本発明を使用するロールの説明図、第5図は従来のロー
ルの変形によって生じていたシートの凹凸を示す説明図
である。 1はロール、3はロータリージョイント、6,6′は軸
受、13は回転駆動装置、15は作業台、16は砥石、17は研
削作業装置、18,18′は位置検出センサ、20は位相検出
器、23は制御装置を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 博光 横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播 磨重工業株式会社横浜第二工場内 (72)発明者 太箸 孝善 横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播 磨重工業株式会社横浜第二工場内 (56)参考文献 特開 昭63−300847(JP,A) 特開 昭63−283849(JP,A) 特開 昭60−56861(JP,A) 特開 昭59−129644(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】軸体を使用時の温度で真円となるように非
使用時の温度において非真円に研削する研削装置であっ
て、近接して配置された一対の支持台と、一方の支持台
上に回転可能に支持した軸体を使用時の温度に保持する
装置と、前記他方の支持台上に軸体の軸方向に移動可能
に備えられ、使用時の温度における真円に対する非使用
時の温度での偏心量を軸体の周方向と長手方向の位置に
て検出する計測装置と、前記他方の支持台上に軸体の軸
方向に移動可能に備えられ、軸体を非使用時の温度にお
いて使用時の温度で真円となるように非真円に研削する
装置と、前記計測装置の計測データを記憶し、該記憶デ
ータに基づいて前記非真円に研削する装置の作動を制御
する制御装置を備えたことを特徴とする研削装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62136866A JP2508092B2 (ja) | 1987-05-30 | 1987-05-30 | 研削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62136866A JP2508092B2 (ja) | 1987-05-30 | 1987-05-30 | 研削装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63300864A JPS63300864A (ja) | 1988-12-08 |
JP2508092B2 true JP2508092B2 (ja) | 1996-06-19 |
Family
ID=15185354
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62136866A Expired - Fee Related JP2508092B2 (ja) | 1987-05-30 | 1987-05-30 | 研削装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2508092B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4923549B2 (ja) * | 2005-12-08 | 2012-04-25 | 株式会社ジェイテクト | 定寸装置の取付構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59129644A (ja) * | 1983-01-12 | 1984-07-26 | Ntn Toyo Bearing Co Ltd | ワ−クの寸法制御方法 |
JPS6056861A (ja) * | 1983-09-08 | 1985-04-02 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | ロ−ルの加温研削法 |
JP2541222B2 (ja) * | 1987-05-28 | 1996-10-09 | 石川島播磨重工業株式会社 | 研削設備 |
-
1987
- 1987-05-30 JP JP62136866A patent/JP2508092B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63300864A (ja) | 1988-12-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |