JP2659114B2 - 立体図法による道路標示 - Google Patents

立体図法による道路標示

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JP2659114B2
JP2659114B2 JP7193158A JP19315895A JP2659114B2 JP 2659114 B2 JP2659114 B2 JP 2659114B2 JP 7193158 A JP7193158 A JP 7193158A JP 19315895 A JP19315895 A JP 19315895A JP 2659114 B2 JP2659114 B2 JP 2659114B2
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dimensional
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sheet
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和裕 野口
信久 出来
猛 長田
揚平 稲垣
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E01CONSTRUCTION OF ROADS, RAILWAYS, OR BRIDGES
    • E01FADDITIONAL WORK, SUCH AS EQUIPPING ROADS OR THE CONSTRUCTION OF PLATFORMS, HELICOPTER LANDING STAGES, SIGNS, SNOW FENCES, OR THE LIKE
    • E01F9/00Arrangement of road signs or traffic signals; Arrangements for enforcing caution
    • E01F9/50Road surface markings; Kerbs or road edgings, specially adapted for alerting road users

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Architecture (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • Road Signs Or Road Markings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対向して通行する
通行人や走行する車両から立体的に見えるようになされ
た立体図法による道路標示に関するものである。
【0002】
【従来の技術】道路通行の安全を確保するために、各種
道路標示が路面に描かれ、対向して通行する通行人や走
行する車両に対してこれらの道路標示を視認させること
により、注意を喚起させるようになされている。従来、
これら各種道路標示は一般的に平面的な文字や図形で描
かれているため、特に高速で走行する車両等に対して
は、注意を喚起させるに充分とは言えない面があり、視
認されずうっかりと見落とされる場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで例えば、高速で
走行する車両等に対しては、路面上に横線を等間隔に引
いて運転手のスピード感を強調し、意識的にスピードを
落とさせる工夫がなされている所があり、また英国にお
いては、横断歩道近くの路面の両側にジグザグの白線を
引き、横断歩道を認識させると共に、意識的にスピード
を落とさせる工夫がなされている所もある。これらの道
路標示は、その特異な表現方法により視認性を向上させ
ることができ、それなりの効果が期待できるものの、従
来と同様に平面的な標示であるため、依然としてうっか
りと見落とされる危険性がある。
【0004】また他の方法として、車両のスピードを強
制的に落とさせるために、路面の一部を盛り上げること
も行われている。この方法は運転手にその盛り上げ部分
を視認させ、意識的にスピードを落とさせるだけでな
く、強制的にスピードを落とさせるものであり、極めて
効果的ではあるが、時として特に高速で走行する車両等
が知らずにこの盛り上げ部分に乗り上げると、騒音が発
生すると共に危険を伴うこともあり、またこのような路
面の一部を盛り上げて施工するのは大変な手間でもあっ
た。
【0005】そこで本発明は上記の如き問題を解決し、
物理的に路面を盛り上げるのではなく、例えば効果的且
つ安全に車両等のスピードを意識的に落とさせるべく、
目の錯覚を利用して立体的に盛り上がって視認させるよ
うになされた視認性に優れる立体図法による道路標示を
提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は鋭意研究の結果、明度が異なる複数のシ
ート片を使用し、それらシート片を立体図形状に配置
し、しかも相隣る各シート片間の明度差が陰影として表
現され得るような位置関係で配置した道路標示を形成す
れば、平面上にシート片が配置されたものではあるが、
陰影を有する立体図形状であるため、あたかも立体的に
盛り上がった道路標示として視認され、視認性が向上す
ることを知得し、本発明を完成するに至った。
【0007】すなわち本発明に係る立体図法による道路
標示は、少なくとも明度が異なる複数のシート片が、立
体図形状に配置され、しかも相隣る各シート片間の明度
差が陰影として表現され得る位置関係で配置されてなる
ことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照し、具体的に説明する。すなわち図1は本
発明の実施の一形態を示す平面図、図2は図1に使用さ
れた各シート片を示す平面図、図3は本発明の実施の他
の一形態を示す平面図、図4は図3に使用された各シー
ト片を示す平面図である。
【0009】図1による形態は、明度が4段階に異なる
ように、それぞれ異なる色で着色された図2の如き所定
形状の4種類のシート片1を組み合わせて、立体図形状
に配置され、しかもその各シート片1の配置は、相隣る
各シート片1間の明度差が陰影として表現され得る位置
関係で配置されてなるものである。ここで相隣る各シー
ト片1間の明度差が陰影として表現され得る位置関係と
は、もともと立体図形2は、立体を等角画法や傾斜画法
等により平面的に表したものであり、各面部3の明度が
同じでも色相が異なれば意識的に見れば立体として視認
されないものでもないが、より容易に立体として視認さ
れるように、丁度光線があたかもその立体図形2からな
る仮想立体の一方向から照射して陰影が生じている如
く、立体図形2の各面部3の明度差を陰影として表現さ
せた如き配置になっている位置関係を言うのである。
【0010】すなわち図1では、左側面部31に白色
(マンセルによる明度は約9)のシート片11、天面部
32に黄色(明度は約7)のシート片12、正面部33
に赤色(明度は約5)のシート片13、右側面部34に
茶色(明度は約3)のシート片14をそれぞれ配置する
ことにより、台形状の立体図形2が形成されている。従
って各シート片1の明度は、白色が最も高く、黄色、赤
色、茶色の順に低くなることから、左側面部31を最高
にして、天面部32、正面部33、右側面部34の順に
明度が低くなるように配置された立体図形2となされ、
そしてこの各明度差が陰影画法等による陰影として視認
され、しかもその陰影が天面部32、正面部33、右側
面部34の順に濃くなっているように視認されることか
ら、丁度光線があたかも台形状に盛り上がった仮想立体
の左前方上から照射し、天面部32、正面部33、右側
面部34の順に暗くなっているように見えるのである。
また各シート片1の明度差は、本形態の如くマンセル値
で2程度以上とするのが好ましく、これより明度差が小
さくなるにつれて陰影として視認されにくくなる。
【0011】このように明度が異なる複数のシート片1
を使用し、それらシート片1を立体図形状に配置し、し
かも相隣る各シート片1間の明度差が陰影として表現さ
れ得るような位置関係で配置した道路標示にすることに
より、平面上に各シート片1が配置されたものではある
が、陰影を有する立体図形状であるため、あたかも立体
的に盛り上がった道路標示として視認され、視認性が向
上するのである。またこれら複数のシート片1を配置す
るだけで、容易にこの道路標示は作成されるのであり、
施工が極めて容易であり、さらに立体的に盛り上がって
見えるだけで、実際は盛り上がっていないので、車両等
がこの道路標示上に乗り上げても、危険を伴うことがな
い。
【0012】前記シート片1の材質は、従来の道路標示
において路面に貼着されるシート材であればよく、例え
ばロジン系樹脂や石油樹脂からなるホットメルトタイプ
のもの、エポキシ樹脂やポリエステル樹脂等のシート材
を接着剤で貼着するタイプのもの、アクリル系化合物を
硬化して得られるシート材等が適宜使用され、また再帰
性反射材、例えばガラスビーズ等、また蓄光剤等が混入
されていてもよい。
【0013】このシート片1は、白色、灰色、黒色等、
明度差のみを有し、色相を有しないものであってもよい
が、図1の如く複数のシート片1がそれぞれ異なる明度
の色相で着色されていれば、より各面部3の相異が顕著
になり、立体的に視認されやすくなる。また図1の立体
図形2は左側面部31、天面部32、正面部33、右側
面部34の4個の面部3から構成されているため、シー
ト片1も明度が4段階に異なり、且つこの立体図形2の
面部3の数と同数のシート片1が用いられているが、よ
り細かく陰影を表現するために、それぞれ明度が段階的
に異なるシート片1が面部3の数以上使用されていても
よい。しかし一般的には立体図形2の面部3の数は、2
〜4個が大半であり、従って明度が2〜4段階に異なる
シート片1を用意しておけば、それを汎用的に用いるこ
とができる。
【0014】なお図1では、複数の立体図形2が横一列
に形成され、それらが停止線を標示する如く、白色の連
結シート片4で連結されているが、この連結シート片4
はなくてもよい。
【0015】次に他の実施の形態として示した図3の道
路標示は、明度が3段階に異なる色相でそれぞれが着色
された所定形状の図4の如き3種類のシート片1が使用
されたものであり、左斜面部35に白色(マンセルによ
る明度は約9)のシート片15、正面部36に黄色(明
度は約7)のシート片16、右斜面部37に青色(明度
は約3)のシート片17をそれぞれ配置することによ
り、三角状の立体図形2が形成されている。従って各シ
ート片1の明度は、白色が最も高く、黄色、青色の順に
低くなることから、左斜面部35を最高にして、正面部
36、右斜面部37の順に明度が低くなるように配置さ
れた立体図形2となされ、そしてこの各明度差が陰影と
して視認され、しかもその陰影が正面部36、右斜面部
37の順に濃くなっているように視認されることから、
丁度光線があたかも三角状に盛り上がった仮想立体の左
前方上から照射し、正面部36、右斜面部37の順に暗
くなっているように見えるのである。なお図3において
も、複数の立体図形2が横一列に形成され、それらが停
止線を標示する如く、白色の連結シート片4で連結され
ているが、この連結シート片4はなくてもよい。
【0016】なおシート片1を配置して形成する立体図
形2は、上記形態の如く直線状の幾何学的なもの以外で
もよく、例えば「とまれ」等の曲線的な文字を立体図形
状に表したものでもよく、他のパターンであってもよ
く、表される立体図形2は特に限定されるものではな
い。
【0017】
【発明の効果】この発明による立体図法による道路標示
によれば、平面上に各シート片が配置されたものではあ
るが、陰影を有する立体図形状であるため、あたかも立
体的に盛り上がった道路標示として視認され、視認性が
向上する。また複数のシート片を配置するだけで、容易
にこの道路標示は作成されるのであり、施工が極めて容
易であり、さらに立体的に盛り上がって見えるだけで、
実際は盛り上がっていないので、車両等がこの道路標示
上に乗り上げても、危険を伴うことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す平面図である。
【図2】図1に使用された各シート片を示す平面図であ
る。
【図3】本発明の実施の他の一形態を示す平面図であ
る。
【図4】図3に使用された各シート片を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1,11,12,13,14,15,16,17 シー
ト片 2 立体図形 3 面部 31 左側面部 32 天面部 33 正面部 34 右側面部 35 左斜面部 36 正面部 37 右斜面部 4 連結シート片

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも明度が異なる複数のシート片
    が、立体図形状に配置され、しかも相隣る各シート片間
    の明度差が陰影として表現され得る位置関係で配置され
    てなることを特徴とする立体図法による道路標示。
  2. 【請求項2】 複数のシート片の明度が2〜4段階に異
    なるものである請求項1記載の立体図法による道路標
    示。
  3. 【請求項3】 複数のシート片がそれぞれ異なる明度の
    色相で着色されたものである請求項1または2記載の立
    体図法による道路標示。
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