JP2658610B2 - ポリエステルフィルムの成形方法 - Google Patents

ポリエステルフィルムの成形方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は厚みむらの小さいポリエ
チレンテレフタレート(PET)を主成分とするポリエ
ステルフィルムおよび他の素材との複合体からなるポリ
エステルフィルムの成形方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来PETフィルムの厚みむら・成形む
らを小さくする方法として、延伸温度むらや延伸区間を
最小にする方法や、延伸の後期で冷却する、いわゆる冷
却延伸法(例えば特公昭34−442号、特公昭45−
18235号など)などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
厚みむら改良方法では温度むらや延伸区間を最小にする
にも限界があり、さらに冷却延伸法でも特に薄いフィル
ムの場合、充分な効果がなく、均一な厚みのフィルムが
得られない。
【0004】本発明はフィルムの厚みむらが小さく、し
かも周期的な厚みむら・成形むらのない均一厚みのPE
Tフィルムを成形および製膜する方法を提供するもので
ある。特に延伸温度が高くても、また延伸倍率が高くて
も厚みの均一な成形方法・延伸方法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は実質
的に無配向なポリエチレンテレフタレート(PET)を
主成分とするポリエステルシートを応力とひずみが一対
一の対応をする条件で成形することを特徴とするポリエ
ステルフィルムの成形方法に関するものである。
【0006】本発明のポリエチレンテレフタレート(P
ET)とは、エチレングリコールとテレフタル酸とから
縮重合によって得られたポリマーであり、極限粘度
〔η〕は0.5〜2.0、好ましくは0.6〜0.8の
範囲に相当する分子量のものをいう。なお、主成分とは
PETを50重量%、好ましくは75重量%以上含有す
るものをいう。もちろん、PETの特性を大巾に変えな
い範囲で他のジオールやジカルボン酸、さらには他のモ
ノマーやポリマーなどをランダム、ブロック、グラフト
共重合してもよい。ジオールとしては、ブタンジオー
ル、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノー
ル、ポリエチレングリコールおよびそれらの誘導体など
があり、ジカルボン酸としては、イソフタル酸、フタル
酸、アジピン酸、セバチン酸、ナフタレンジカルボン
酸、シクロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸、ジフェ
ニルジカルボン酸、およびそれらの誘導体などがある。
もちろん他のポリマー、例えばポリブチレンテレフタレ
ート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレート、などで代表されるポリエス
テル類や、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12な
どで代表されるポリアミド類、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリメチルペンテン、ポリブテンなどで代表さ
れるポリオレフィン類、などをブレンドしてもよい。
【0007】もちろん、PETにポリマー用として公知
の添加剤、例えば安定剤、増粘減粘剤、着色剤、造核
剤、UV吸収剤、難燃剤、すべり剤、帯電防止剤、ブロ
ッキング防止剤、などの添加してもよい。なお、実質的
に無配向とは、分子が有効配向していないことであり、
複屈折の値として0.001以下のものをいう。
【0008】本発明で成形される複合ポリエステルフィ
ルムは、実質的に無配向なPETを主成分とするポリエ
ステルフィルムと他の素材との複合体であっても良い。
【0009】本発明の複合ポリエステルフィルムを複合
しうる素材としては、任意の高分子化合物や金属板であ
る。高分子化合物としては熱硬化性ポリマーでも熱可塑
性ポリマーでもよいが、本発明の場合、熱可塑性ポリマ
ーの方が成形しやすくて好ましい。熱硬化性ポリマーと
は、加熱により流動性を示し軟化塑性を示すと同時に化
学反応により分子間に三次元の架橋結合を生じ、硬化し
て不溶不融となり、再び加熱しても軟化しないポリマー
であり、代表的なものとして、セハロース系樹脂、フェ
ノールホルマリン樹脂、フラン樹脂、メラミン樹脂、キ
シレン樹脂、ケトン樹脂、尿素ホルマリン樹脂、アルキ
ド樹脂、などがある。熱可塑性ポリマーとは、加熱によ
り流動・可塑性を示す線状ポリマーで、代表的なポリマ
ーとしては、ポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィ
ン、ハロゲン含有ポリマー、アクリル酸樹脂、ビニル樹
脂などがあげられる。
【0010】金属板を構成する元素としては鉄、アルミ
ニウム、銅、亜鉛、鉛を主成分とした金属からなる板で
ある。
【0011】本発明に用いる金属板としては、厚さ0.
1〜0.5mmの鉄、アルミ、銅などの通常容器用素材と
して使用される金属板を挙げることができる。中でも鋼
板の使用が好ましく、表面処理をしていないブラックプ
レート(素鋼板)、錫や亜鉛などのメッキ鋼板、電解ク
ロム酸処理鋼板、リン酸やクロム酸などの化学薬品で表
面処理した化成性処理鋼板などが使用でき、特に容器の
防錆性、経済性の点から化成処理鋼板、電解クロム酸処
理鋼板が好ましい。金属板の厚みが0.1mm未満の場合
は薄すぎるために、絞り加工時に金属板が破れて容器を
作れない。また厚みが0.5mmを越える場合には、フィ
ルムをラミネートする時に十分に熱が伝わらないので、
接着力が十分に上りにくいし、また金属板が冷えるのに
時間がかかり、フィルムがずれたり、打痕がついたり、
絞りやしごきが強すぎて相互の関係でフィルムが剥離し
やすく、防錆性のある容器を作れない。
【0012】次に本発明でポリエステルフィルムを成形
するとは、外力によりフィルムを引伸ばしフィルム厚さ
を減少させる操作をいい、これに伴なって分子鎖が配向
し、バリア性、機械的・熱的・光学的などの諸特性の向
上がみられることが多い。かかる成形として、本発明で
は、フィルムを一方向あるいは二方向に引き伸ばす延伸
と、これを除いた狭義の成形を含む。従って、本発明で
は延伸と区別することなく単に成形と言うときには、延
伸成形をも含んだ広義の成形を意味している。延伸する
方向としては一軸方向のこともあるがお互いに直角方向
に延伸した二軸延伸も含まれる。
【0013】また、狭義の成形とは、シートあるいはフ
ィルム状物を熱や圧力をもちいて所望の形の製品につく
ることをいい、代表的な成形法としては、圧縮成形、圧
空成形、冷間成形、プラグアシスト成形、真空成形、積
層成形、などがあり、任意に選択できる。
【0014】また、本発明でいう応力とひずみが一対一
の対応をする条件とは実質的に無配向のキャストシート
を延伸するときに発生する応力を延伸ひずみに対してプ
ロットしたとき、応力とひずみとが一対一の対応をする
状態にあることをいう。この際、延伸速度によっても応
力とひずみの関係は若干変化するが、ここではフィルム
の延伸成形速度である1000%/分以上500000
%/分以下に対応する延伸速度で測定することが好まし
い。なお、鉄、アルミニウム、銅、亜鉛、鉛から選ばれ
た金属板などとの複合体の場合、ここでいう無配向のキ
ャストシートとは、複合されるポリエステルフィルムを
意味する。もちろんこれら複合体全体の応力−ひずみ曲
線も応力とひずみが一対一の対応をする条件で成形する
必要がある。図1に降伏点を有さない代表的な延伸張力
パターンを示したが、この場合は1つの応力に対して、
延伸ひずみが1点a点しか対応しな、本発明にとって
必須の条件である。図2は、降伏点を有するフィルムの
延伸張力パターンであり、1つの応力に対してb、c、
dの3点の延伸ひずみが対応している。なお、このよう
な降伏点を有する場合も降伏点以下の条件で応力とひず
みとが一対一の関係にある条件での成形もこの範疇とし
てさしつかえない。
【0015】本発明のポリエステルフィルムを応力とひ
ずみが一対一の対応をする条件で成形するには、一例と
して降伏点を有さない延伸張力の大きなポリエステル
(A)よりなるシートをPETシートに積層することで
達成することができる。この降伏点を有さないポリエス
テル(A)の代表的なポリマーとしては、ポリブチレン
ナフタレート、ポリブチレンテレフタレートおよびその
共重合体、パラヒドロキシ安息香酸を共重合したPET
で代表される液晶性ポリエステルおよびその誘導体など
が挙げられる。もちろん、そのポリマーのガラス転移温
度Tg以下や、異常な高温での延伸では降伏点を生ず
る。しかし、本発明で、降伏点を有するとは延伸温度を
いかに変更しても降伏点が必ず出るポリマーをいい、P
ETは代表的なポリマーである。
【0016】また、本発明でいう降伏点のない状態の温
度範囲(△T)とは、図3に示した様に、降伏点を示す
低温側の最高温度T1 から、降伏点を有さない温度域
(T2 〜T4 )を通して、再び降伏点を示す高温側の最
低温度T5 との温度範囲△Tのことで、この場合は(T
5 〜T1 )の温度範囲に相当するものである。この△T
が本発明の場合、35℃以上、好ましくは40℃以上、
さらに好ましくは50℃以上のものが延伸後や成形後の
フィルムの厚み均一化にとって望ましい。
【0017】本発明のポリエステル(A)の延伸張力
は、PETの延伸張力に比べて5倍以上、好ましくは8
倍以上100倍以下であることがフィルムの厚みの均一
性にとって望ましい。この延伸張力の比率は延伸ひずみ
100%(延伸倍率2倍)のところの延伸張力の比で表
わす。もちろん比較するフィルム厚さや延伸条件などは
全く同一にして比較を行なう。
【0018】該ポリエステル(A)フィルムをPETフ
ィルムに薄く積層することにより本発明は達成される
が、1層の積層厚みはPET厚さに対して3〜35%、
好ましくは3〜15%、さらに好ましくは3〜8%の範
囲にすることが厚みの均一なフィルムを得る点で望まし
い。ポリエステルの積層はPETフィルムの片面でもよ
いが、フィルムの両面に積層した方が、フィルムの物
性、例えばカール、すべり性、などにとって好ましい。
両面に積層したときは6〜50%、好ましくは6〜30
%、さらに好ましくは6〜16%の範囲の積層のものが
よい。
【0019】次に本発明の成形方法の一例を説明するが
これに限定されるものではない。
【0020】PET(〔η〕=0.65)およびポリエ
ステル(A)としてポリブチレンテレフタレート
(〔η〕=1.3)を、それぞれ別の押出機に供給して
常法により溶融させ、ポリエステル(A)/PET/ポ
リエステル(A)からなる3層積層Tダイ口金内で合流
積層させ、該溶融体をTダイ口金から吐出させ、冷却ド
ラム上に静電荷で密着固化させる。該3層積層フィルム
の複屈折は0.001以下と実質的に無配向なものであ
る。このフィルムを110℃に加熱して長手方向に1.
2〜2.3倍延伸後、90℃でさらに長手方向に2.5
〜5.8倍、トータル倍率として3〜13倍、好ましく
は4〜9倍延伸し、つづいて巾方向に90℃で3〜5倍
延伸後、160〜240℃で熱処理をする。もちろんこ
の様な逐次二軸延伸方式でなくても、同時二軸延伸法で
あっても真空成形などであってもよい。フィルム厚さは
特に限定しないが、0.3〜350μmの範囲のものに
広く活用しうるが、本発明の場合、特に0.3〜100
μmと比較的薄いものに効果が大きい。
【0021】
【発明の効果】本発明のポリエステルフィルムの成形方
法は以下の様な効果を有するものである。
【0022】 1.フィルムの厚みが均一である。
【0023】 2.フィルムの厚みむらに周期的なむらがない。
【0024】 3.特に高温高倍率延伸をおこなっても厚みの均一性が
保たれるため、特公昭52−33666などに示された
ような高倍率縦多段階延伸法に好適である。
【0025】 4.フィルム巾方向の物性が均一であり、いわゆるボー
イングの少ないフィルムが得られる。
【0026】 5.成型用途に適用したとき、成型温度範囲が広く、し
かも成型したものが厚みの均一性のよい成型品が得られ
る。
【0027】
【物性の評価方法】
(1)フィルムの厚みむら 所定の方向に巾50mm長さ50m長のサンプルを広範囲
電子マイクロ測定器(アンリツ社製、K306C)を使
用し、フィルム送り速度3m/分でフィルム厚みを測定
する。測定した厚みから次式により厚みむらを算出す
る。
【0028】厚みむら(%)=(最大厚さ−最小厚さ)
/平均厚さ×100(%) (2)厚みむらの周波数解析 上記測定厚みプロファイルをフーリエ解析により厚みむ
らの周期性を算出した。
【0029】 (3)極限粘度〔η〕 0−クロルフェノール中で25℃で測定する。単位はd
l/gを用いる。
【0030】 (4)延伸張力はT.M.Long社製のフィルムスト
レッチャーを用いて、延伸方向および拘束軸方向の張力
をトランスジューサークリップで検出する。延伸条件
は、延伸速度5000%/分、予熱時間30秒、巾方向
拘束長手方向一軸延伸をとる。フィルム厚さは200〜
250μm程度に一定にする。
【0031】
【実施例】本発明を実施例を用いて説明する。
【0032】 実施例1 ポリエチレンテレフタレート(PET)として〔η〕が
0.63dl/g、融点265℃の樹脂を用い、ポリエ
ステル(A)としてポリブチレンテレフタレート80重
量%と(〔η〕が1.2dl/g、融点222℃、)上
記PET20重量%との混合体を用い添加剤として30
0mμ径のコロイダルシリカを0.1重量%含有させた
樹脂を用いた。それぞれの樹脂を150mmφと65mmφ
の押出機に供給し、Tダイ口金内でポリエステル(A)
/PET/ポリエステル(A)からなり積層比が1/8
/1になるように3層積層フィルムに積層後、口金から
吐出し、静電荷を印加させながら冷却ドラム上で冷却固
化し、厚さ350μmの実質的に無配向のフィルムを得
た。このときの複屈折は0.0005であった。かくし
て得られたフィルムを長手方向にまず125℃で2.0
倍延伸後、さらに同方向に85℃で3.5倍(トータル
倍率7倍)延伸後、巾方向に95℃で4.5倍延伸後、
230℃で5%の巾方向リラックスをさせながら7秒間
熱処理をし、厚さ12μmの二軸配向フィルムを得た。
なお、この無配向フィルムの延伸張力パターンは図3に
示したように降伏点を示さず、その降伏点を示さない温
度範囲は45℃と広かった。また、ポリエステル(A)
の延伸倍率2倍での延伸張力は、PETに比べて7倍と
高いものであった。
【0033】かくして得られた二軸延伸フィルムの厚み
むらは長手方向、巾方向とも1%と小さく、周期的な厚
みむらはなかった。
【0034】 比較例1 実施例1で用いたポリエステル(A)を用いず、PET
単層からなるフィルムを用い、あとは実施例1と全く同
様にして二軸延伸熱処理して厚さ12μmのフィルムを
得た。
【0035】
【表1】
【0036】以上のように、本発明のフィルムでないと
厚みの均一なフィルムが得られないばかりか、熱収縮率
の巾方向、および面内での均一なものが得られないこと
がわかる。すなわち、降伏点のある状態での多段延伸
は、かえって厚みむらを悪化させることになった。
【0037】 実施例2 ポリエチレンテレフタレート/セバケート共重合体(7
0/30モル%、〔η〕:1.0dl/g)と、ポリエ
ステル(A)としてポリブチレンテレフタレート
(〔η〕:1.6dl/g、添加剤としてサイロイド1
50を0.05重量%)を2台の押出機に供給して、口
金内でポリブチレンテレフタレート/ポリエチレンテレ
フタレート共重合体(積層比1/7)になるように2層
に積層後、口金から吐出し、ポリブチレンテレフタレー
ト面を55℃に保たれた鏡面ドラム面に密着冷却固化
し、厚さ50μmの実質的に複屈折0.001の無配向
フィルムを得た。もちろんこのフィルムは降伏点を示さ
ず、その温度範囲は55℃と広いものであった。
【0038】かくして得られた2層積層フィルムのポリ
エチレンテレフタレート共重合体面を250℃に加熱さ
れたTFS鋼板(厚さ500μm)に圧着ラミネート
し、ただちに室温まで冷却した。かくして得られた積層
鋼板を加熱することなく積層フィルム面が内面になるよ
う室温で360ml用ビール缶に多段階に深絞り成形し
た。なお、この際の延伸倍率は長軸方向として4.2倍
であった。
【0039】かくして得られた缶内面のフィルムの成形
性は良好であり、クラックなどの表面欠点もなく、フィ
ルム厚さもほぼ均一に缶内面に積層されていた。該缶を
沸水中30分処理や150℃30秒処理を行なっても外
観状の変化は認められなかった。
【0040】 実施例3 ポリエステル(A)としてポリブチレンテレフタレート
(〔η〕:1.4dl/g、添加剤としてサイロイド1
50を0.075重量%添加)を用い、ポリエステル
(B)としてエチレングリコールとシクロヘキサジメタ
ノールとを50/50モル%混合したものにテレフタル
酸100モル%とを重縮合させた共重合ポリエステル
(〔η〕:1.0)を用いた。それぞれの樹脂を90mm
径と250mm径の押出機に供給し、ポリエステル(A)
/ポリエステル(B)/ポリエステル(A)からなる3
層(厚み比5/90/5になるようTダイ口金内で積層
し、口金から吐出し、40℃に保たれたサンドブラスト
ロール上にエアーチャンバー法で密着冷却固化した。得
られたフィルム厚さは200μmで、複屈折は0.00
1と実質的に無配向であった。このフィルムの延伸張力
パターンは図3に示したように降伏点を示さず、その降
伏点を示さない範囲は52℃と広く、またポリエステル
(A)の延伸張力はポリエステル(B)に比べて10倍
と高いものであった。
【0041】かくして得られたフィルムを直径8mm、深
さ6mmの円筒状PTP成型機に供給し多段階で成形し、
成形温度範囲をふって成形性をみた。なお、この際の延
伸倍率は長軸方向として4.5倍であった。
【0042】 比較例2〜3 実施例3でもちいたポリエステル(A)のみの単層フィ
ルムを用いた場合を比較例2、ポリエステル(B)フィ
ルムのみの単層を用いた場合を比較例3にし、あとは実
施例3と同一にして厚さ200μmのフィルムを得た。
【0043】実施例3、比較例2,3の成形性の評価結
果を表2に示す。
【0044】なお、成形性は次の様に判断した。
【0045】 ○:成形金型通りに成形されており、得られた成形品の
厚みも均一で、外的欠点のないもの △:成形が不充分だったり、外観欠点のあるもの ×:成形ができないもの
【0046】
【表2】
【0047】以上のようにポリエステル(A)や(B)
だけの単層では均一な成形ができないが、3層に積層し
たフィルムでは広い温度範囲で成形が可能であることが
わかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】降伏点のない状態のフィルムの延伸応力(縦
軸)〜ひずみ(横軸)曲線の一例を示した図である。
【図2】降伏点のある状態のフィルムの延伸応力(縦
軸)〜ひずみ(横軸)曲線の一例を示した図である。
【図3】フィルム温度をT1 〜T5 (T1 <T2 <T3
<T4 <T5 )に変化させたときのフィルムの延伸応力
(縦軸)〜ひずみ(横軸)曲線の一例を示した図であ
る。
【符号の説明】
a,b,c,d:フィルムのひずみT1 ,T2 ,T3
4 ,T5 :フィルム温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 9:00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に無配向なポリエチレンテレフタレ
    ート(PET)を主成分とするポリエステルシートを応
    力とひずみが一対一の対応をする条件で少なくとも一方
    向に多段階に成形することを特徴とするポリエステルフ
    ィルムの成形方法。
  2. 【請求項2】少なくとも一方向の成形倍率が4〜9倍で
    あることを特徴とする請求項1に記載のポリエステルフ
    ィルムの成形方法。
  3. 【請求項3】ポリエステルシートとして、降伏点のない
    状態の温度範囲が35℃以上のポリエステルシートを使
    用することを特徴とする請求項1または2に記載のポリ
    エステルフィルムの成形方法。
  4. 【請求項4】実質的に無配向なポリエチレンテレフタレ
    ートを主成分とするポリエステルシートと他の素材との
    複合体を、応力とひずみが一対一の対応をする条件で少
    なくとも一方向に多段階に成形することを特徴とするポ
    リエステルフィルムの成形方法。
  5. 【請求項5】他の素材が鉄、アルミニウム、銅、亜鉛、
    鉛から選ばれた金属板、または高分子化合物であること
    を特徴とする請求項4に記載のポリエステルフィルムの
    成形方法。
  6. 【請求項6】降伏点を有さないポリエステル(A)より
    なるシートをPETよりなるシートに積層し、応力とひ
    ずみが一対一の対応をする条件で少なくとも一方向に成
    形倍率が4〜9倍で成形することを特徴とするポリエス
    テルフィルムの成形方法。
  7. 【請求項7】該ポリエステル(A)の延伸張力が、PE
    Tの延伸張力の5倍以上であることを特徴とする請求項
    6に記載のポリエステルフィルムの成形方法。
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